田んぼの植物学
小松の田んぼは、広陵小学校と川尻小学校の子供たちによって続けられています。
昨年から3枚の田んぼは休耕田となってしまいました。自然の家の南側、休耕田となった田んぼに
かろうじて水が浸み水辺の植物が生きています。乾燥してしまった北側の田んぼは既にタンポポや
ハハコグサなどが生い茂ってきました。今後はカヤなどの多年草が生えないよう注視して行きたい
と思います。
田んぼの環境が変わってきました。何の変哲もない田んぼに目を向け、田んぼのもたらす自然環
境を考えて見たいと思います。
平成14年9月24日 平成17年2月19日 公開講座による現地見学会
田んぼの植物学(1)公開講座
2005・2・19 (土)
ー絶滅危惧種イトトリゲモの行方ー
講師 東京都立大学大学院牧野標本館 仙仁 径
「イトトリゲモ発見」
「貴重な水田雑草を守るために」
主な講座の内容
@田んぼの種類
A水田雑草のタイプ
どのように水田に適応しているか
B水田雑草の現状
絶滅の危機にある水田雑草
Cイトトリゲモのこと
どんな植物? イトトリゲモの現状
D城山の水田雑草
身近にある希少な水田雑草
ミズニラ(国:絶滅危惧U類、県:減少種)
ホシクサ(県:減少種)
サワトウガラシ(県:絶滅危惧種) 県内の記録はたったの3ヶ所
Eシードバンクの可能性
F貴重な水田雑草を守るために
城山の水田雑草の現状
・農薬の使用が控えられていたこと、きれいな水でうるおっている谷戸田が多いことから素晴らしい環境
・休耕が長引いていることにより水田雑草の種類が減少
・イトトリゲモが発生していた田んぼも去年から休耕中
どうすればイトトリゲモをはじめとする水田雑草を守れるか?
・生えている水田の耕作を再開してもらう
・昔ながらの方法で稲作をする田んぼを確保する。
さらに発展させて
・シードバンクを利用してかっての水田雑草を復活させる
・田んぼ、畦、水路、草地、雑木林など昔の「里山」空間を取り戻す
撮影 2004・9・30
セリの葉を食べるキアゲハの幼虫
ヒメクグ
ミズニラ ヘラオモダカ
オモダカ
イボクサ
シャジクモ、フラスコモ、イトトリゲモ タカサブロウ
アブノメ コナギ
オモダカ キカシグサ
戻る
|
|