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「城山自然の家」の隣を小松川が流れています。その水源地を11月3日、四国から来た友人と歩きました。水源の雄龍籠山の頂上部は東西に山道がのび、金毘羅神社の東側は眺望が良く、遠くには横浜ランドマークや東京スカイツリーが見えます。
山はコナラやミズナラの雑木林で覆われています。その下層には地面を這うようにコウヤボウキの花が一面に咲いていました。やがて花が終わり実が着く頃になるとしなやかな茎も枯れて堅くなります。
今では行われなくなりましたが堅くなった茎を刈り取り冬の夜なべ仕事として高野箒を作ったようです。またこのあたりでは、「マブシを借りる」と称し普門寺の飯綱権現堂付近から取れるクマササやコウヤボウキを束ね蚕が最初にヒキる時に使う、マブシをこしらえて繭を作らせたと云います。
「マブシを借りる」と云う珍しい行事は正月14日の例大祭の日に行われ権現堂には繭玉が奉納されていたと云います。この冬の時期は、コウヤボウキも枯れてマブシや箒を作るのに良い季節だったのです。その養蚕も津久井では平成22年の晩秋蚕を最後に終わってしまいました。これも時代の流れでしょうか淋しい気持ちになりました。 |