カワラノギクの日誌(中止 ) カワラノギク・ボランテア連絡先(E-MAIL)
  カワラノギクの自生地=湘南小東側の河原(右岸)で、湘南小学校の子供たちが保全活動を続けていた場所です。




2008・2・29/神沢河原でのカワラノギク再生のための検討会
昨年に発生した台風9号のつめ跡が未だに残る、神沢河原(左岸)にカワラノギクの再生地を求め、相模川総合整備事務所、県、市を始め関係者が集まり再生のための検討会が行われました。カワラノギクは台風の影響により壊滅的な状況となり保全が叫ばれています。カワラノギクやカワラハハコやバッタ類など河川に生息する動植物を今後どのように保全していったらよいかそれぞれの立場から積極的なご意見が出されました。カワラノギクの将来を見据えこうした検討会が行われたことに深い意義があろうかと思います。



ゴミ拾いの後の団欒  2007・11・3
 上流から流れてきたベニア板がちゃぶ台がわり・・
2007・11・3/カワラノギクの観察会、みんなで木々に張り付いたビニール類の撤去作業を行いました。昆虫類がいるか心配していましたが少し飛んでいました。カワラノギクの生育状態は、花は咲いていましたが葉が殆どなく根も浮き上がって台風9号の影響がいかに大きかったか、それでもなお咲いているカワラノギクの逞しさはただただ感動です。
 絶滅させないようみんなで気を引き締めた一日でもありました。
   
           撮影 2007・11・8 旧町民センター

台風九号が関東地方を襲う 2007.9.6〜7未明       
撮影2007.9.9
     
 平成19年9月6日、伊豆諸島を暴風域に巻き込みながら北上、7日の未明、関東地方を直撃しました。カワラノギクが自生している湘南小学校東側(右岸)では地面から2メートル10センチまで増水しました。自生地の周りを囲む木々は濁流に倒れ「カワラノギクのふる里」と子供達が記された看板も無残にも倒れてしまいました。
 濁流がいかに激しかったか、周りの木々が必死にカワラノギクを守っているようにも思えた。僅かに自生していたカワラニガナやカワラハハコは跡形もなくなくなってしまった。カワラノギクも今年冬越しをするであろう根の浅い種類は流されてなくなった。
 カワラノギクは河川の撹乱の中で生き延びる事を知ってはいるが、これほどの激しさの中にでも生きれるとは思ってもいなかった。「強く生きねば、強く生きねば」そう教えてくれているように思えた。私は自らの限界を乗り越えて、なお生きようとするカワラノギクに感動した。そして、このままにしておいて良いものかと自問した。この逞しさをより多くの皆様に知らせよう。
   
      頑張ったカワラノギクと周りの木々たち

2007・8・9 第1回水かけ作業          2007・8・16 第2回水かけ作業 
      
 
8月に入ると、猛暑が続いた。河又さんから「水かけ」の電話が入ったが、日程の折り合いがつかず、今年度の1回目は9日、6名が参加して初めての水まき作業を行う。
その後は連日の猛暑。ハラハラとした毎日が続く。16日、熊谷で史上最高気温40・9度を観測したとか、私達はそんなことも知らずに気持ち良く水かけ作業を続けた。八木さんがポンプを運ぶショイコの綱を作ってきてくれた。うれしかった。この日、水をかけた所とそうでない所で大きな変化が生まれた。激しい暑さの中でカワラノギクは本能的に根を伸ばしてはいるが石の温度の上昇で根元から20センチ〜25センチの所で枯葉が目立った(18日の観察)。カワラノギクの
夏越しは、人間にとってもカワラノギクにとっても既に限界のようだ。同夜、夕立

2007・8・5/
 4・5日、大島河原カワラノギクの自生調査、夜激しい雷雨。 
2007・6・10・/

カワラノギクの講演会 講師 倉本 宣さん
 この日、相模原市環境情報センタ2階、学習室において「カワラノギクを守る会」の総会が行われました。総会が長引いたため混乱もありましたが活発なご意見が出され、あらためてカワラノギクへの関心の深さを知りました。
 講演では倉本先生からカワラノギクの生態や多摩川でご研究をされている成果や課題等が提起されました。講演の後半部ではカワラノギクの移植問題に触れられ指針と云うべき「矢原の四原則」についての説明や問題を少なくするための事前調査や予備実験等の必要性を話されました。
 この日は時折、雷雨にもなる厳しい日となりましたが多くの皆さんが集って下さいました。きっとカワラノギクの厳しい現実をご理解して戴けたのではないかと思います。外に出ると花壇のカワラノギクが元気に育っていました。
2006.12.17/

 
天気予報では曇りと雨と云うことだったが、種取には穏やかで暖かい一日となりました。22人が参加して種取と開花した後の茎の除去作業を行いました。冬は日暮れが早いので作業は半分くらいで終わりになるかなと思っていましたが、みんなで頑張って、どうにか終わらすことができました。開花を終えた茎の除去作業の最中、写真のように、開花を終えても冬越しに向かってのロゼット葉を付けたカワラノギクが何本かありました。どうしてそうなるのか不思議でなりません。今年も貴重な種の採取ができました。子供たちが大事に大事に育てて下さった種です。どうもありがとう。来年も再来年もずっと花が咲けるよう祈るような一日でもありました。

2006.10.29/
   
 朝がた小雨が降ったが間もなく晴れて、暑いぐらいの日になった。こういう日を「カワラノギクの日」だと誰かが云った。子供たちが日頃、保護活動をしておられる自生地を見せて戴く今日は「カワラノギクのかんさつ会」の日だ。花にはミツバチやアカタテハのような蝶も沢山いた。素晴らしい景観が続く。11月中旬までは見ごろなので是非、皆様ご堪能して下さい。かんさつ会の後、途中に生い茂っていたカメリカセンダングサの除草作業もみんなで行いました。
2006・9・18/
 
 台風13号が九州を襲った。現在日本海を通過中、朝の予報だと神奈川県下に大雨洪水警報が、また所によっては雷の恐れありと、草取り作業をどうしようか随分悩んだ。早朝からTさんや海老名のSからも電話、「どうしようかと」、そして「無理しないよう」にと伝えるのが精一杯だった。内心は「延期かな」と思いながらも日程が詰まっていたので、ただただ晴れるよう祈るばかりだった。午後になって天気が急に回復、除草作業には最高の日和となった。14名が参加、草取りを開始した。作業の合間にみんなで一休み、お菓子を食べながら「今日は決死隊だね」、みんなで力を会わせこれからもカワラノギクを守ろう、そんな気持ちが湧いた。
 自生地内で初めて帰化植物の黄色いアメリカネナシカズラを発見した。まだシナダレスズメガヤは見つかってはいないが、既にアメリカセンダングサやオオブタクサなどの危険にさらされている。
2006・8・20/
  
 この日、太田太郎さんのピアノコンサートが瑞穂町の「耕心館」で開催されました。最後の曲は「月光」、太郎さんの本領がいかんなく発揮され、これぞ「太郎さんだ」と会場から大きな拍手が湧き起こりました。耕心館は閑静な屋敷林の中にあり武蔵野の面影を残していました。外に出るとミンミンゼミが鳴いていました。
 それに先立ち、羽村にあるカワラノギクのカワラノギクの管理地を見学させて戴きました。「羽村の自然友の会」が管理されている所は玉川上水の取水口の反対側、多摩川の右岸にありロープで囲まれていました。羽村の自然友の会の安野さんからは、管理の方法や苦労話などもお伺いさせて戴きました。また帰りには永田橋(右岸)に広がる「多摩川生態学研究フイールド」も見学、途中、散歩をしているお婆さんからも植物のことをいろいろと教わりました。まったく予期してなかったお婆さんに出会いました。「世の中はこんなふうにして流れているんだ」と何だか世間を垣間見たような1日でもありました。帰って「(高校)野球はどうだった」と聞くと「ものすごい試合だった。ピッチャーが凄い」と妻が云った。
2006・8・9/水やり作業(台風で増水中止)
2006・8・7/
水やり作業 9:30〜14:00

 河又さんからご指導を受けながら初めての放水作業。気持ちよく水が空を舞う。雲が水色、瑠璃の光りだ。詩人になる。ご褒美のラムネ。作業の合間、トマトやキューリに味噌をつけて食べる。終わってチーズパンも食べる。美味しい。
2006・8・4/  カワラノギクの自生地に県のご協力を戴き、今シーズン最初の水やり作業。川からポンプで水を汲み上げ放水。
2006・7・30/昭和橋下の「上依知小学校3年生」が保護活動をしている管理地の除草作業。2名、管理地の周りを草刈機で除草。その後、管理地内の除草作業を手作業で行った。造成地のため、カワラノギクの育ちが悪く、枯れていたり雑草の中での生育が極端に悪い。
2006.7.29/この日、私は無理を覚悟に電話すると、岡村さんと八木さんと小島さんが参加。海老名からは4名が参加して計8名で除草。湘南小学校の校庭では懐かしい「津久井FC」の子供たちがサッカーの練習をしていた。河又さんから草取りの説明を受けながら草取りを始める。ご夫妻での参加の方もおられ、頭の下がる思いがした。
2006.7.28/県から8名、町から2名が参加して草取り作業、約半分を終える。ありがたかった。
2006.7.24/夜、河又さんから電話「草取りをしよう」、私は内心「もう」と思いながらも困惑した。電話網も未だ出来ていない。これから先、みんな大丈夫かと思いながら半心疑った。困って「19日の土曜日、暑いから3時過ぎは・・・・」と、答えるのが精一杯だった。厳しい環境の中で自然は待ってくれない。その兼ね合いを考えねばと思った。多くの人を集う方法、理解、道はこれからだ。
2006.7.23/海老名市中央公民館においてリニューアルされた「カワラノギクを守る会」が発足しました。城山から2台の車に便乗13名が参加しました。自己紹介では各自が抱負を述べられました。新たに決まった役員の紹介も行われ、その後は明治大學の倉本先生からカワラノギクについて講話がありました。
 帰り車が混んでいたため、はぐれてしまいましたが、途中、昭和橋下で「上依知小学校3年生」が保護活動をしている「カワラノギクの管理地」に立ち寄りました。「今度みんなで草ぬきしよう」そう思いながら集合場所の町役場に戻ったところ、みんな待っていてくれました。「ああ、申し訳ない」
                                     撮影2005・11・25

  11月25日の午後、町と県による合同の見分が行われました。カワラノギクを守る会の河又さんから自生地の
 様子や侵食が進む箇所などを見てまわりました。そこから少し下流、川が淵に当たる右岸に広い空間があったが、
 増水時に、川の水が滞留するためか砂が大量に堆積してた。カワラノギクは玉石の裏にあるほんの少しの水分を
 求め根を伸ばすため、砂地だと乾燥してしまい育たない・・・。そんなふうに非常に微妙な植物なのです。
  県も町も住民もお互いに協力し合い、カワラノギクを絶滅から守ろう・・・そんな検討が始まりました。
                           撮影2005・11.4

 城山町町民センター前       菊の手入れ作業         湘南小学校前 満開のカワラノギク



  城山町町民センタに於いて11月6日まで町文化祭が行われました。会場内ではこの日、丹精込めて育てた菊
 の展示会が行われました。会場では会員による菊の手入れ方法などの話も聞け、熱心に耳を傾ける人で賑わい
 ました。
  またこの日は、湘南小学校の3・4年生が育ててきたカワラノギクが満開となり城山町小林町長らも参加してカワ
 ラノギクの観賞会も行われました。今年の夏は雨の降らない日が続いたため川からポンプで水掛作業を4回も実
 施したそうです。また、こうした保全作業とは別に子供たちによる草取り作業も行われてきました。
  カワラノギクは鬼怒川・多摩川と相模川だけにしか生息しない貴重な植物で現在絶滅危惧種に指定されています。
 ダム建設等による河川環境の変化によりカワラノギクの生息できる環境がだんだんと狭ばられ、相模川で自然に生
 息している所は、ここ湘南地区だけとなってしまいました。
  こうした厳しい環境からカワラノギクを守るため国は鬼怒川と多摩川に専用の保全地域を設け保全のための再生
 事業を完成させました。相模川でも鬼怒川や多摩川と同じように、最良の保全再生事業ができるよう町も動き始め
 ました。

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