平成18年 川尻八幡宮例大祭

                         撮影 2006・8・27
 昨夜から降り続いた雨も上がり恒例、川尻八幡宮のおまつりが始まりました。今年は川尻八幡宮にとって新たな出来事がありました。3月24日付けで、普門寺観音堂と共に八幡宮本殿とその脇に祀られている春日社が城山町の重要文化財に指定されたことです。祭時中は覆屋の扉が開放され参拝ができますので、この機会に見学されて見てはいかがでしょう。向拝部の精巧な彫刻等に江戸後期特有の特徴を見ることができます。

早朝の川尻八幡宮

川尻八幡宮の明かり    本殿(左側)城山町指定重要文化財 春日社 城山町指定重要文化財
























夜更けの川尻八幡宮












 

 三基の神輿は多くの若者たちによって担がれ町内を巡行した。そして深夜、神々は再び八幡宮の杜に戻った。神輿は大地を練り踏み固めながら巡行した。静とは奇妙な字だ。青とは緑、つまり太陽の恵みを受けて動物も植物も大地そのものも躍動する意味を持つ。争とは戦いだ。清める。洗浄。青と争で静(しずか)と読ませる。私はこの字をながめていると、いつも不思議な気持ちになるのである。
 年に一度の神を鎮(しず)めるための儀式、それがまつりだ。8月27日の日は、神をまつるための神まつりの日なのである。三基の神輿は今年もまた威風堂々として町内を駆け巡った。晴れるとこの日、一の鳥居から雌龍籠山のお頂上に日が沈むのが見える。27日に行われる神まつり、もっと何か隠された深い意味があのようにも思える。神の恵みをありがとう、体中から沸々とした気持ちが込み上げる。


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