主な横浜水道史          Ayokohama-nenpohtml
1859 安政6年 5月28日、横浜開港。
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868 明治元年
1869 2
1870 3 4月、横浜在住商人、島田楠右衛門・若山丸兵衛・米屋喜兵衛・小川屋庄蔵が神奈川県に「横浜上水道及び相模原新田計画」の願書を提出する。(水源地:三井村水神淵) 津久井町史・文化遺産編より
1871 4 〇この年、高島嘉右衛門ら民間有力者18名の発起により多摩川を水源とする木樋水道敷設計画が出される。
1872 5
1873 6 12月、多摩川を水源とした木樋水道が完成。川崎二ヶ嶺用水の水を鹿島田(川崎市幸区)から木樋で導水する。
                                                津久井町史・文化遺産編より
1874 7 〇この年、木樋水道会社経営難に陥り、一切の事業を神奈川県に引き渡す。
1875 8
1876 9
1877 10 〇この年、県費をもって木樋水道の大改修に着手。
1878 11
1879 12
1880 13
1881 14
1882 15 〇この年の暮れ、パーマーが香港から来日する。津久井町史・文化遺産編より
1883 16 4月11日、パーマー横浜水道第一意見書、5月31日第二意見書。
7月14日、神奈川県は内務省に対して横浜市街に新式水道を敷設する案を上申する。
1884 17 4月28日、旧城山町谷ヶ原信清瀧不動尊の聖域が横浜水道の布設区域になったため現在地に遷される。
   
   
5月、内務省土木局長島惟精が「横浜水道工事ニ付意見上申」書を内務卿山県有朋に提出する。

                            「城山町史3 資料編 近現代 第9章 公共土木事業より
「城山町史3 資料編 近現代 第9章 公共土木事業より
7月、内務卿山県有朋が太政大臣三條実美に対し伺書を提出、水道敷設のための工費129万円余を下げ渡すよう求める。
   「神奈川県下横浜市並ニ外国人居留地水道布設ノ儀ニ付伺」 国立公文書館所蔵

                            「城山町史3 資料編 近現代 第9章 公共土木事業より
10月29日、総工費100万円で決定される。
伺ノ趣特別ヲ以間届、該工事総額百万円トシ、来十八年度ヨリ二十一年度迄向フ四ヶ年度ニ割合年々弐拾五万円ツ丶下渡候条、右ヲ目途トシ着手可致事 明治十七年十月二十九日 『公文録』内務省第二  「城山町史3 資料編 近現代 第9章 公共土木事業より
1885 18 4月、神奈川県は水道敷設工事に着手。
    (三井村取水口から大島村まで第1区、全長11.64メートルは最大の難工事とされる工事)
   
同時に、パーマーは県の顧問技師として再び招聘され、機械・鉛工などの技術者四人を伴う。
10月6日付、「東京横浜毎日新聞」に、三井村・高座郡大嶋村・鶴間村等に水道工事出張所が設けられたことが掲載される。
10月10日、川尻村横溝弥兵衛ら5人が発起人となり村内の貧窮者救済のため工事の請負を神奈川県令に要望。
上願書
連署謹テ奉懇願願候、方今世ノ民情ヲ観察スルニ窘窮極迫金円不満、一日ノ労働ヲナスモ一日ノ飯ヲ喫スルヲ得ス、動モスレは草根木皮ヲ穿取採曝、之レヲ喰スルニ至ル、是只其飢途ニ充ツルノミ、其惨状實ニ言語ニ堪エス、
(中略)然ラハ即チ當地方貧困者ヲシテ工事中応分ノ夫役ニ就カシメバ、間接上貧民救助トモ可相成、今ノ非ナルト昨ノ是ナルト化セン、伏シテ冀クハ県令閣下寛大仁怒ノ特典ヲ以テ何卒御採用アラン事、連署謹テ奉書誠恐誠懼頓首再拝
                  神奈川縣津久井郡川尻村/人民総代発起人

                  明治十八年十月十日



横溝弥兵衛印
宮崎周蔵 印
小池佐吉 印
八木浜吉 印
八木民五郎印
八木伝兵衛印
          神奈川県令  沖 守固(おき もりかた)殿
               (以下省略)  城山町史 資料編 近現代 P417 No 288より
            
10月13日、県令から許可。
1886 19 5月12日、第1区24の隊道のうち、O・P・Q号隊道、さらに7月24日、R号隊道の4ヶ所を請け負う。
〇この年の夏、東京府管内でコレラが大流行、死者が9879人にも達した。
1887 20 9月横浜水道が完成する。
9月21日付、「毎日新聞」に「三井用水取入所の運転を開始、揚水式。導水路線の検査」のことが掲載される。
〇横浜の水道 は落成に付今廿一日原水なる津久井郡三井村字河合に於て水揚式を行ひ、夫れより県官・常置委員・該工事に関する雇外国人並技手等が水管を見分し、先づ老松町の貯水池迄引水する筈にて、配水式執行の時日は未た確定せざるよし
10月4日 相模川の水が横浜野毛山まで到達。
10月17日 横浜市内に通水を開始する。
この年、永井久一郎著「衛生二大工事 : 巡欧記実」が「忠愛社」から刊行され「石K五十二君汚水渠改良説」を掲載する。/pid/845731
1888 21
1889 22
1890 23 2月13日、我が国で最初の法律「水道条例」が公布される。 pid/787979/22
4月、横浜水道が県から横浜市に移管される。
1891 24
1892 25 10月、石K五十二が「日本大家論集 4(10) 博文館 p52〜63」に「衛生土木」を発表する。 pid/1578182

1893 26 2月10日近代水道の功労者パーマー死去(54歳)
1894 27
1895 28 〇この年、水源を道志川に変更する工事に着手。
 (青山取水口から鉄管を道志川右岸沿いに通し、相模川にプラットトラスの相模橋(48・77m)を建設し既設の導水管に接続する。)
1896 29
1897 30 〇この年、第1回拡張工事完了。取水口変更工事が完了し、青山取水口から取水を開始する。
資料:津久井地域の鉄管は道志川や相模川沿いの山の斜面に敷設されたため、路線が屈曲して送水量に制限のあったこと、雨や洪水時に弱いなどの問題点を抱えていた。 津久井町史・文化遺産編 p492より
1898 31 〇この年、東京水道完成。
1899 32
1900 33
1901 34
1902 35
1903 36
1904 37
1905 38
1906 39 〇この年、石黒五十二が和装本「来舶神旨 上下/石黒千尋著」を刊行する。 pid/771850
1907 40 〇この年の台風で、道志川筋が大洪水となり水道鉄管が眼下に落下する。
1908 41
1909 42
1910 43 〇この年の台風で、道志川筋が大洪水となり水道鉄管が眼下に落下する。
〇この年、第2回拡張工事着工。(取水を安定的にとるため1q上流の青山村鮑子(あびこ)に移す工事と弱点であった道志川右岸沿いの斜面路線をやめ城山隧道(4・4q)を建設する工事)  
1911 44
1912 大正元年 〇この年、横浜水道給水条例公布。
1913 2
1914 3 〇この年、鋳鉄管規格作成。
1915 4 〇この年、第2回拡張工事完成。西谷浄水場新設。
〇この年、道志水源かん養林約2800町歩を買収。
1916 5
1917 6
1918 7 〇この年、野毛山貯水場に水質試験所を設置、水質試験開始する。
1919 8
1920 9
1921 10
1922 11
1923 12 9月、関東大震災。
1924 13
1925 14 〇この年、初めて塩素滅菌を実施。
1926 昭和元年
1927 2
1928 3
1929 4
1930 5 〇この年、第3回拡張第1期工事着工。水量不足のため帷子川から揚水(夏季中28日間)
〇この年、高級鋳鉄管の国内生産開始。
1931 6 8月大島臨時揚水および南村加圧ポンプ運転開始。
1932 7
1933 8
1934 9
1935 10
1936 11
1937 12 〇この年、第3回拡張第1期工事完成。第3回拡張第2期工事着工。
1938 13
1939 14
1940 15 6月東京水道局渇水のため応援。
〇この年、第4回拡張第1期工事着工。河水統制事業開始。
〇この年、砂型遠心力鋳鉄管の国内生産開始。
1941 16 〇この年、第3回拡張第2期工事完成。第4回拡張第2期工事着工。
〇この年、相模ダム着工。
1942 17
1943 18
1944 19 〇この年、沼本ダム完成。
1945 20 5月空襲により市内給水装置潰滅。
1946 21
1947 22 〇この年、相模ダム完成。
1948 23
1949 24 7月、相模湖からの分水開始のため大島臨時揚水ポンプ場廃止。
1950 25
1951 26 〇この年、相模原沈殿池完成。
1952 27
1953 28
1954 29 〇この年、第4回拡張工事完成。
1955 30
1956 31 〇この年、第5回拡張工事着工。
1957 32 〇この年、水道法施行。
1958 33
1959 34
1960 35
1961 36 〇この年、第5回拡張工事完成。
〇この年、相模川総合開発事業着工。
〇この年、第6回拡張工事着工。
1962 37
1963 38
1964 39
1965 40 〇この年、第6回拡張工事完成。城山ダム完成。第7回拡張工事着工。
1966 41
1967 42
1968 43
1969 44
1970 45 〇この年、「水質環境基準」、「水質汚濁防止法」制定。
1971 46 〇この年、第7回拡張工事完成。第8回拡張工事着工。
1972 47
1973 48
1974 49
1975 50
1976 51
1977 52
1978 53 〇この年、三保ダム完成。宮ケ瀬ダム工事基本計画告示。
1979 54
1980 55 〇この年、第8回拡張工事完成。
1981 56 〇この年、厚生省トリハロメタン対策通達。
1982 57
1983 58
1984 59
1985 60
1986 61
1987 62
1988 63
1989 64
1990 平成2年
1991 3
1992 4
1993 5
1994 6
1995 7
1996 8
1997 9
1998 10
1999 11
2000 12
2001 13
2002 14
2003 15
2004 16
2005 17
2006 18
2007 19
2008 20
2009 21
2010 22
2011 23
2012 24
2013 25
2014 26
2015 27
2016 28
2017 29
2018 30
2019 令和元年
2020 2
2021 3

参考資料
横浜水道百年の歩み 横浜市水道局 発行 1987.10
城山町史3 資料編 近現代 城山町 発行 H5・3
津久井町史 文化遺産編 第4章 近代化遺産 編集 相模原市教育委員会教育局生涯学習部博物館 発行 H30・3

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