花の甲州路
                                 平成16年4月7日 撮影
  樋口一葉を訪ねる旅でしたが、車中、飯田龍太先生や山崎方代さんの話となり、急遽そこを訪ねることにしました。桜や桃の花が一面に咲いていました。空は春かすみ、山は萌黄色、私たちは詩情豊かな甲州路を走りました。
     
   


   

   
                               屋敷林の中のウラジロガシ

  


   
                       円楽寺近く 日本廻国聖供養塔 
   廻国聖(六十六部聖)について
 廻国聖は一に六十六部又は六部とも云い、法華経を書写し、全国六十六箇所の霊場を巡って奉納する行脚修行僧を指す。宝永四年(1707)東武の旭誉の板行した六十六部の巡拝路は下野瀧尾山→上野一宮→武蔵六社明神→相模八幡→伊豆三島→甲斐七覚山→駿河富士→遠江国分寺→三河鳳来寺→尾張一宮→美濃一宮→近江多賀→伊賀円壽寺→伊勢朝熊山→志摩常安寺→紀伊熊野本宮→和泉松尾寺→河内上太子→大和長谷寺→山城加茂社→丹波穴太寺→摂津天王寺→阿波太亀寺→土佐五台山→伊予一宮→讃岐白峯宮→淡路千光寺→播磨書写山→美作一宮→備前吉備津宮→備中吉備津宮→備後浄土寺→安芸厳島→周防新寺→長門一宮→筑前大宰府天神→筑後高良玉垂宮→肥前千栗→肥後阿蘇宮→薩摩新田社→大隈八幡社→日向法花嶽→豊後田原→豊前宇佐→石見八幣→出雲大社→伯き大仙寺→隠岐託日→因幡一宮→但馬養父→丹後成相→若狭一宮→越前平泉寺→加賀白山→能登石動山→越中立山→飛騨国分寺→信濃上諏訪→越後蔵王権現→佐渡小比叡山→出羽湯殿山→陸奥塩釜→常陸鹿島社→→下総香取社→上総一宮→安房清澄寺となっている。「我が国民間信仰史の研究 (二) 宗教史編 堀 一郎 著」

   
                 珍しい六道地蔵さん

  
  七覚山 円楽寺境内の大イチョウ
  町指定天然記念物 樹高29m
      目道り 4.5m

  
  山崎方代さんの墓から見た景色
  
    ふるさとの右左口郷(むら)は骨壷の底にゆられて わがかえる村  方代

     「冬至梅」より  甲州右左口 山崎方代の生地を訪ふ  
        方代の碑前にはるか仰ぎ見つ 若葉に埋もる 鶯宿峠
        うす日さす 広場の歌碑を取り囲み 蝉は鳴くなり ひたすらにして
        無理をすな 死ぬまで待てばよき歌の 生まれ出つべして書けり方代
        高速路 走る車窓になつかしむ桑畑 残る村ありいまも
        方代を心に置きて生きゆかむ 八十路の我や炊るは歌のみ 

        集乳缶 朝あさ池に 浸したる日も夢なるや わが身衰ふ   加藤梅子

  
  樋口一葉文学碑
 
  


  


  
                      塩山市指定天然記念物 慈雲寺のイトザクラ

    


  


   


  


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