番外 立川駅
 北口広場エンジュの木とハクセキレイ


  
   ハクセキレイ(メス)

ハクセキレイ   セキレイ科
21p。スズメ大の尾羽の長い白と黒の鳥。喉の下から胸にかけてよだれかけを付けたような形をした黒い模様がある。腹部は白い色をしている。交互歩行で歩いたり走ったりする。ひらひら舞い上がって空中の虫をとる。波形を描いて飛び、白い翼が目立つ。しばしばねぐら集合に大群となる。下半身を上下にゆする。
       参考 保育社 「野鳥の図鑑」より

  

 北口広場に残ったエンジュの木、夕暮れからハクセキレイのねぐらになります。
以前、この木の隣に若山牧水の歌碑がありました。立川駅改修工事後、西側に移されました。今は看板もなく牧水を知る人にはちょっと寂しげな感じがします。


 夕方、5時45分頃、西の方から一斉に鳥たちが北口のビル目がけて飛んできました。ねぐらにしているエンジュの木にそのまま止まるのかな〜と見ていましたら大間違いでした。2・3分周りのビルで一休みしてから、ねぐらにしているエンジュの木に飛んで来たのです。全部のハクセキレイ約200羽が揃うまでそう時間はかかりませんでした。(約20分)
 ビルのド真ん中、それも一番人通りの多い場所に集団でいるその姿はとても不思議です。最初見た時はその数の多さに一瞬、「枯葉かな」と勘違いするほどでした。耳をすましていると「チッチュイ、チッ」とハクセキレイのさえづりが聞こえてきます。
                
2004.3/9 日入 16:47   
  

     
調査日 2004 3/29
  
          
          
 2004・7・27


突然、エンジュノの木の枝が切られました。これまでねぐらにしていたハクセキレイは・・・・・

   
             撮影2004.12.15

エンジュの木の、枝の伐採後ねぐらにしていたハクセキレイは2つの群に分かれました。
理由は、枝を剪定しすぎたためにエンジュの木に近寄ることができなくなったのです。
   近くのビルの屋上部分へ移動したハクセキレイの数  115羽
   北側エンジュの木にとまっていたハクセキレイの数   86羽
   南側エンジュの木                    42羽

            2004.12.27  18:36 観察


   若山牧水・喜志子ご夫妻の歌碑

     旅にて詠める

    立川の駅の古茶屋
    さくら樹のもみぢのかげに
    見送りし子よ
         牧水

 この歌は21才の若山牧水(1885〜1928)が明治39年親友の土岐善麿と奥多摩方面のへ3泊4日の旅をしたときの歌です。当時の立川駅周辺はまだ見渡すかぎりの草原で北口に山桜の老木、その下に赤いもうせんを敷いた2,3軒の古茶屋がありました。
 牧水は明治45年(1912)喜志子と結婚しました。牧水逝去後、喜志子は「創作」を引き継いで主宰しました。城山にもしばしば訪れ歌を残しています。右側の歌碑は昭和53年4月若山牧水50年記念に建立されました。


     
今日の雪は降りつもれども明るくて
       とほく小鳥のさへつるきこゆ      喜志子



  
 若山牧水歌碑 (立川駅北口)   若山喜志子歌碑 (津久井湖・水の苑)
 
                  
                  歌碑の裏書

                 戻る