目で見る秋葉燈篭変遷史
                       追加 2008・8・13 田名滝坂の「秋葉大権現」碑とその「灯篭」
                       追加 2010・11・30 葛輪地区を追加
                       追加 2011・6・12 新戸白山神社の燈篭を追加 
                       追加 2011・7・29 町田市三ツ目地区を追加 
                       追加 2011・8・31 旧藤野町篠原地区・大石神社

 江戸時代、人々の生活が安定してくると旅を始める人々が現れるようになりました。城山では五人の村人が讃岐の金比羅さんに行き、龍籠山の頂上に金比羅神社をお祀りしました(文化元年1804)。また講も生まれ秋葉、大山石尊、伊勢、日光、善光寺、榛名 山、富士など代参が盛んに行われるようになりました。そうした人々の歴史を当時の旅日記や秋葉灯篭などからも知ることができます。
 幸い町内とその周辺には沢山の秋葉灯篭を見ることができます。近年、風化が進み火袋部分が破損したり随所にヒビ割れ現象が出て倒壊の危険性のある箇所もありますが、ここでは、かって盛んの行われてきた秋葉山信仰を「秋葉灯篭」の中から探って見たいと思います。 

  
町田市大戸  権現社     相模原市田名 滝坂の途中  安永七戉戌年中呂吉日(1778)
 宝暦3年(1753)                      相州高座郡田名村


   
相模原市相原八幡前                      久保沢観音堂
天明2年(1782)                       天明4年(1784)
竿の部分が直方体をしています。

 
相模原市葛輪  撮影2011・11・30  町田市三ツ目 町田街道石仏群の対側
 秋葉大権現 村内安全
  天明八
戊申歳三月日

                         撮影2011・7・25
 
  町田市三ツ目             寛政第三辛亥歳 秋七月吉祥日
                     武州多摩郡上小山村 施主中

旧藤野町篠原・大石神社
 奉納秋葉山大権現  寛政五歳丑十一月吉日  願主村中

  
相模原市当麻田公会堂前                     撮影 2005.9.4 
  秋葉大権現 常夜献燈 ○寛政十○○戊午 仲秋○○ 當麻○中
  竿の部分が直線から曲線に変化してゆきます。全体的に重量感が感じられます。
  

  
  津久井町三ヶ木 三ヶ木神社 「土平治騒動」結集の地 天明7年〜8年

    
            津久井町三ヶ木 三ヶ木神社  相模原市大島 
            享和元年(1801)      享和元(1801)辛酉年 霜月吉日


 
  原宿 市神社境内          「宿内安全」 石工 川田亀吉
  文政5年(1822)                            
  この頃より装飾的になり、笠の部分では反りが見られるようになります。


 
  町田市相原町 円林寺
  文政10年(1827)

  
   町屋 おしゃもじ様
   文政10年(1827) 


 
  町田市相原町 諏訪神社境内
  文政12年(1829)


  
  町田市相原町 諏訪神社境内      石工 川田亀吉
  天保3年(1832)


 
 穴川 弁財天        竿の部分が極端に反り、受座や中座部分
 天保4年(1833)   にも彫刻が施され全体的に装飾的な感じがします。

                            撮影2006.7.17 
   
  復元された秋葉灯篭            中沢 燈篭坂 地名の由来となった秋葉灯篭
  天保6年(1835)  
                  撮影2011・5・5
  
相模原市六地蔵 「献燈」  相模原市南区新戸白山神社
 「秋葉大権現 金毘羅大権現」  御神燈 弘化四丁未年八月吉日
 年号なし              笠部は伊奈石、他は七沢石

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