城山のお茶は足柄茶
                           平成16年5月2.3日撮影

   
      城山町葉山島地区の茶畑

 かながわブランドに認定されている「足柄茶」は、大正12年の関東大震災の産業復興策として栽培が始められました。現在およそ1,000戸の生産農家で栽培されています。
 (株)神奈川県農協茶業センターでは、年間約200トンの足柄茶を製造,足柄茶は県内の北西部地帯の山あいを中心に、5JA(はだの、あつぎ、おだわら、あしがら、津久井郡)管内で生産されています。このような山間地でとれた茶はうまいと云われていますがどうしてでしょう。
 茶は光を受けるとうまみの成分であるアミノ酸がタンニンなどに変化してしまいます。光を遮ればアミノ酸が多い茶になることが知られています。山間地でも山や霧により光が遮られるため、アミノ酸が多い茶ができると考えられています。また霧の発生は柔らかい葉をつくる役目も果たしています。葉が柔らかいことから「浅蒸し」の製法での加工が可能となっています。
 また、山間地の土壌は砂礫が多いため茶園に施用した肥料のうちアンモニア態窒素は微生物の働きで硝酸態窒素になりますが、砂礫の多い土壌では微生物が少ないためこの働きが弱く、アンモニア態窒素が長く土壌中にとどまることになります。アンモニア態窒素を取り込みアミノ酸を作る茶には適地と云えます。
 このようなことから「山間地で取れた茶はうまい」と、云われています。

 

全窒素

カフェイン

タンニン

繊 維

アミノ酸

テアニン

水 分

ビタミン

足柄茶
(100g/1,000円)

6.1

3.0

13.4

16.4

3.4

1.7

1.6

419

市販品・平均
(100g/1,000円)

5.2

2.5

14.5

21.4

2.5

1.2

1.6

397

                    資料  (株)神奈川県農協茶業センター

 販売の方法
 (株)神奈川県農協茶業センターの一番の特徴は、「一元集荷多元販売」を行っている点です。一般に、お茶は茶市場で競りによって価格が決まり、問屋などを通して販売が行われています。「一元集荷多元販売」の方法は、専門担当者が行う茶葉の厳しい審査結果に基づき、生産者の代表とセンターによる話し合いで価格が決定、販売先へ出荷をしています。流通を簡素化し有利な販売につなげる全国でも例のないシステムになっています。
  資料 (株)神奈川県農協茶業センター
     かながわ研究最前線 ー農林水産試験研究の現場からー 神奈川県農政部

   お茶どころ  静岡県榛原郡を中心に
    
   牧の原台地の茶畑

    
                           金谷町 栄西禅師像の前  茶娘

    
  臨済宗の開祖 栄西禅師像      大井川農業共同組合 キタハイ茶業センター
  日本で最初にお茶を広めた禅僧    農家から集められた茶葉の山、榛原地方は茶の最盛期


    
                        店内で発売中のお茶のアイスクリーム


     
  お茶の摘み放題、1000円

    
   芭蕉句碑 「馬に寝て残夢月遠し茶の烟」 

         みんなでつくろう平成の道普請
    
  平成の道普請で再現された東海道中石畳
  金谷町民600名が参加して道普請が行われた。石は大井川の川原から運んだ。

    


    


    
      大井川 蓬莱橋

    
     世界一長い木の橋 蓬莱橋

  


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