城山自然の家だより    城山自然の家/2013−2号
   神奈川県相模原市緑区小松川のほとり
   平成25(2013)年初夏号
       
          撮影2013・5・29

咲き終わたサイハイラン

 小松から久保沢に抜ける山道の途中に咲き終わったサイハイランを見ました。山道を隔てた反対側にも1本ありました。
 武将が戦のときに使用した采配に似ていることからその名がついたとか、薄紫がやや褪(あ)せてはいましたが、それはそれでまた美しかった。
 写真を写そうと近寄って見ると野イチゴの赤い実も目に入りました。
 ついこの間まで、森はとても明るかったのに、だんだんと暗くなってきました。久保沢に
抜ける南面の明るい日差しの中でキンランも咲いていましたが、もうどこかに消えてしまったのでしょう分からなくなってしまいました。
 季節の変化を感じ取ることは意外と難しいものだとあらためて感じました。 
 6月6日、色あせてしまった「城山さんぽ」のポスターを新しく書き直しました。前回のは、ポスターの中央にオオムラサキのオスとメスの絵を描いていましたが今度のは川尻小生き物班のみなさんが描いてくれたゲンジボタルの絵にしました。小松川の下流域ではホタルの羽化も始まっています。みんなでマナーを守り静かに観賞しましょうね。                           撮影2013・6・8

    (紙紐はダイアモンド富士が観賞できる位置を示しています。(ダイアモンド富士と富士隠し信仰)   

ヒオドシチョウのサナギが208個もありました。
 
ヒオドシチョウ       羽化に失敗したヒオドシチョウ
  ポスターを張り終え、ふと「自然の家」の壁を見渡すとたくさんの蝶の蛹がぶら下っていました。トイレの入口のコンクリートにはまるでペンキを溢したように赤や紫の色が付いていました。「もっとちゃんと塗ればいいのに」と思いなが
ら、上の方を見るとたくさんの蛹がぶら下っていました。「そう云えばカイコも羽化の時には黄茶色の液を出したよなぁ。」などと独言をブツブツ云いながら不思議に思いました。
 念のために蛹の数を数えて見ました。エノキの木のある南側に128個、東側に14個、北側に2個、西側に46個、それと南側の看板の裏に15個、西側の物置にも3個ありました。合計が208個もぶら下がっていました。
 羽化したばかりなのか、逃げようともしない、まるで目立たない色をした蝶が2匹いましたが名前が分かりません。幼虫は何を食べていたんだろうとか思いながら「自然の家」の周りを見廻しましたがマユミの葉以外は食痕を見ることができませんでした。と云ってマユミの葉だけでは量が少なすぎるし変だなあと思いました。それで、このことを「たより」に書いて見ようと思いながら西側の歩道から「自然の家」の写真を撮ることにして見ました。するとエノキの木の上の方に二つの群をなした大量の食痕の跡を見ることができたのです。それと羽化に失敗した蝶の死骸も見つけることができました。そうして「可哀そうにな」と思いながら蝶の羽根を少しずつ広げて見ました。中は鮮やかな鮮やかなオレンジ色をしていました。
 
 ヒオドシチョウの幼虫が食べたエノキ↑       2群あった食痕の跡

  
 ヒオドシチョウの蛹                       羽化液

           (ヒオドシチョウの羽化)tp://youtu.be/_PyL8XsRjOE
        (仮)城山自然の家だより
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