「相模川・城山ダム水没地域の植物調査」から
      ー調査に携わった人々ー
 
                                   
作成 2011・10・2

 
1968年度、「神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2)」の中の「はじめに」こんなことが記されてありました。
「本年津久井郡城山町の一隅に完成した城山ダムは神奈川県が第二次相模川統制事業の一環として建設されたものである。これにより生ずる津久井湖は城山、津久井、相模湖の三町にまたがり、耕地山林など合わせて約231ヘクタール、人家約280戸が湖底に沈むことになった。その水没地域はこの地に住みなれた人々にとっては祖先から受け継がれた大切な土地であり、文化財であり後から復元することは殆んど不可能なものである。従って水没前の姿、生活、文化などの遺産を少しでも記録し保存することは重要な意味をもつものである。」と記しました。
 こうした文化財調査は建造物、古文書、民俗資料、考古、無形文化財、天然記念物、地誌、美術工芸の八部門と多岐にわたりました。
 城山ダム水没地域及びその周辺地域の植物調査は神奈川県教育委員会・津久井教育事務所が中心となり県文化財専門委員堀江重次氏、同鈴木重光(若柳)、地元から金井茂(串川中学校長)・奈良了介(内郷小学校長)・鈴木紀正(藤野町教育長)・八木信義(城山町役場経済課)・柳生保(中野中学校教諭)、特別調査員として飯田和(小田原市立白山中学校教諭)と松浦正郎(旭丘高校教諭)が調査にあたりました。

昭和37年7月 発行 柴胡庵  昭和10年5月 調査 綱木正男
                    所蔵 市立相模原博物館 
      
綱木正男の偉業
 この植物調査に先立つ、27年前の昭和10年(1935)5月、「相州城山及びその附近の植物」を発行した若者がいました。現在の相原高校(当時は県立相原農蚕学校)から東京農業大学植物学教室に進んだ綱木正男です。生まれは由井村(現在の八王子市南部)で、その前文に「・・・筆者は当山に遊ぶこと十数回に及びこの間採集せし植物約六百種に達せり」と記し精密な調査を行っています。
 綱木正男はこの調査地について、「城山の東北部面は地形極めて険峻にして岩石露出し他面は綾かな傾斜をなす。この間水田あり、畑地あり、原野丘陵路傍河川溝水等地形の変化に富む。従ってここに産する植物の種類もまた甚だ多し。」と述べ、その様相を伝えています。
 綱木正男が調査した「相州城山及びその附近の植
物」の諭文はその後、串川を語る会の会員である柴胡庵こと金井茂によって再編集され「津久井城山の植物誌」の中に収め「城山湖水没地文化財調査」の基礎資料として、その底流をなしました。
 昭和37年(1962)2月15日、城山ダム建設の起工式が華々しく行われました。同年4月16日、天然記念物(植物)調査班はブルドーザーやトラックの行き交う、その傍らで第1回目の植物調査を実施、50種の植物採集を行いました。こうした植物調査を月1回のペースで年間を通して実施、採取した植物の数は339種にのぼりました。
 また、付随して同年5月15日には不津倉地区でも調査が行われ16種のシダ植物も採取しています。下に記した記録は金井茂が「植物四季相」に書き記したもので、1回目から12回目まで克明に記録がなされています。
 この植物調査に関わったメンバーは、その後も調査を続け、石老山や丹沢山の大滝附近も調査しました。この時、綱木正男は既に亡くなっていましたが、彼の残した功績は多大で、金井茂がまとめた「津久井城山の植物誌」のサブタイトルに「城山湖水没地文化財調査参考資料」とあるのは綱木正男への敬意の表れではないかと思います。

  津久井町荒川附近植物図

植物四季相 昭和38年5月編集
金井茂著  発行所 柴胡庵
   所蔵 市立相模原博物館
「津久井町荒川附近植物図」はこの冊子の中にありました。特に、注目して戴きたいのは、荒川橋のすぐの上流に河原植物の特記があることです。恐らく、ここからカワラナデシコ、カワラハハコ 、カワラニガナ等、河原と名のつく植物が採集されたのではないかと考えられます。

                    ↑河原植物  川と道に色彩を加筆

植物四季相」に記された調査日誌から

附一 不津倉地区のシダ類  (五月十五日採集)  調査者 金井
 不津倉地区のシダ類が豊富であるということは、前からきいたところであるが、同地に行ってみると如実にそれを知った。
これは同地の気候と地形がシダ類の生育繁殖に適当であることによると思う。シダ類は、その特性として
 @強烈な日光の直射をこのまない
 A温和な気候
 B空気中に相当の湿気を必要とする。
以上のようなことを想起して不津倉の地形等を考察すると相模川の川岸に位置して、しかも前面と背面を山によって囲まれている低位の土地である。
 @東方及び北方は相模川によって開口している。
 A西から南方にかけて中野大地の崖によって日光がさえぎられている。
 B夏は東南風によって相模川の湿気が吹きつける。
 C冬の北西風は相模川を渡ってくるので湿気をふくむ。
 要するに強烈な日光は直射することは少いし、湿気も多い土地で気候が温和である。その証としてこの土地は繊維工業を家内工業的に盛んに行っているとちであるが、これは空気中の湿度の具合によてで、他の土地では容易に行いがいものだそうだが、シダ類の生育に必要な●気関係は、これによってもわかるわけである。
 対岸の三井地区は貴重なみすみそうがあるからと、横須賀植物館の大谷茂先生より後教示があったので対岸に渡り、いっしょうけんめいに探したが、きょうは見っからなかった。
 余談になるが、土地の長田寛先生の案内を受けて、友林寺にある同地名物、道祖神を見ることができたのは幸いであった。
   不津倉のシダ目録
        1 べにしだ(胞子着生)
        2 いむわらび、
        3 ほしだ
        4 みぞしだ(胞子着生)
        5 たちしのぶ
        6 じゅうもんじしだ、
        7 こばのひのきしだ
        8 げしげししだ
        9 とらのをしだ、
       10 りょうめんしだ
       11 おおばいのもとそう
       12 おおれんしだ
       13 のきしのぶ   N くじゃくしだ
       14 かにくさ、    O みやこやぶそてつ


植物調査(昭和37年〜38年春)の日時と採取の数
調査会 調査日時 植物採取数 記      事
1回 4月16日 50
2回 5月14日 54
3回 6月記載なし 21
4回 7月14日 29
5回 8月23日 35
6回 9月23日 52
7回 10月24日 22
8回 11月24日 25
9回 12月23日 15
10回 1月15日 10
11回 2月21日 18
12回 3月19日
5月15日 16 不津倉地区のシダ植物調査(ベニシダなど16種を採取)
5月26日 石老山植物調査
5月27日 丹沢山、大滝附近の植物調査
合計 339

神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2)に記された調査の結果
  科 名 名 前  学 名 記 事 番号
シダ植物 トクサ科 スギナ 1
イヌスギナ 2
ヒカゲノカズラ科 トウゲシバ 3
イワヒバ科 カタヒバ 4
ハナワラビ科 フユノハナワラビ 5
ナツノハナワラビ 6
ゼンマイ科 ゼンマイ 7
ヤシヤゼンマイ 8
カニクサ科 カニクサ 9
ワラビ科 ハコネシダ 10
クジャクシダ 11
イワガネゼンマイ 12
イワガネソウ 13
イヌシダ 14
オオレンシダ 15
タチシノブ 16
オオバノイノモトソウ 17
イノモトソウ 18
ワラビ 19
シノブ科 シノブ 20
オシダ科 イヌワラビ 21
ヤマイヌワラビ 22
ホソバカナワラビ 23
ハカタシダ 24
リョウメンシダ 25
ホシダ 26
メヤブソテツ 27
オニヤブソテツ 28
ヤブソテツ 29
ヤマヤブソテツ 30
ミヤコヤブソテツ 31
オシダ 32
ミサキカグマ 33
ベニシダ 34
マルバベニシダ 35
サクライカグマ 36
オオベニシダ 37
クマワラビ 38
ヒメイタチシダ 39
オオイタチシダ 40
イタチシダ 41
ミゾシダ 42
ホソバシケシダ 43
シケシダ 44
イヌガンソク 45
コウヤワラビ 46
ゲジゲジシダ 47
ホソイノデ 48
イノデ 49
アイアヌカイノデ 50
ツヤナシイノデ 51
オニイノデ 52
ジョウモンジシダ 53
ハシゴシダ 54
ヒメワラビ 55
イワデンタ 56
シシガシラ科 シシガシラ 57
コモチシダ 58
チヤセンシダ トラノオシダ 59
コバノヒノキシダ 60
ウラボシ科 ミツデウラボシ 61
マメヅタ 62
ノキシノブ 63
種子植物 裸子植物
イチイ科 キャラボク(栽) 64
カヤ(栽) 65
モミ科 モミ 66
アカマツ 67
クロマツ 68
スギ科 スギ(栽) 69
ヒノキ科 ヒノキ(栽 70
サワラ(栽) 71
アスナロ(栽) 72
被子植物  双子葉植物
 (離弁花植物)
ハンゲショウ科 ドクダミ 73
チャラン科 フタリシズカ 74
ヒトリシズカ 75
ヤナギ科 ヤマナラシ 76
ネコヤナギ 77
イヌコリヤナギ 78
シバヤナギ 79
タチヤナギ 80
クルミ科 オニグルミ 81
カバノキ科 ヤマハンノキ 82
アカシデ 83
イヌシデ 84
ツノハシバミ 85
ブナ科 クリ 86
アカシデ 87
アラカシ 88
ウラジロガシ 89
クヌギ 90
ニレ科 エノキ Celtis Sinensis PERSOON
var.Japonica NAKAI
91
ハルニレ 92
ケヤキ 93
クワ科 コウゾ 94
クワクサ 95
イタビカズラ 96
カナムグラ 97
ヤマグワ 98
イラクサ科 カラムシ 99
オニヤブマオ 100
ユアカソ 101
アカソ 102
カテンソウ 103
アオミズ 104
ヤマミズ 105
ビャクダン科 カナビキソウ 106
ウマノスズクサ科 フタバアオイ 107
カンアオイ 108
タデ科 サクラタデ 109
ナガバノウサギツカミ 110
ヤナギタデ 111
ナツタデ 112
イヌタデ 113
タデクサ 114
タニソバ 115
ヤノネグサ 116
オオイヌタデ 117
ボントクタデ 118
アマコノシリヌグイ 119
アキノウナギツカミ 120
ミゾソバ 121
ミヤマタニソバ 122
ハルタデ 123
ハナタデ 124
ニワヤナギ 125
イタドリ 126
ヒメスイバ(帰) 127
ギシギシ 128
ミズヒキ 129
アカザ科 アカザ 130
   ヒユ科
ヤマゴボウ科
イノコズチ 131
ケイトウ(栽) 132
ヤマゴボウ 133
ザクロソウ科 ザクロソウ 134
スベリヒユ科 スベリヒユ 135
ナデシコ科 ノミノツヅリ 136
ミミナグサ 137
ナンバンハコベ 138
カワラナデシコ 139
フシグロ 140
ツメクサ 141
ノミノフスマ 142
ウシハコベ 143
サワハコベ 144
コハコベ(帰) 145
ハコベ 146
ウマノアシガタ科 ニリンソウ 147
シュウメイギク(栽) 148
イチリンソウ 149
イヌショウマ 150
サラシナショウマ 151
ボタンズル 152
コボタンズル 153
ハンショウズル 154
センニンソウ 155
オキナグサ 156
ウマノアシガタ 157
キツネノボタン 158
ヒキノカサ 159
ヒメウズ 160
アキカラマツ 161
アケビ科 アケビ 162
ミツアケビ 163
メギ科 メギ 164
イカリソウ 165
ナンテン(栽) 166
ツヅラフジ科 アオツヅラフジ 167
ツヅラフジ 168
モクレン科 シキミ 169
サネカズラ 170
ホオノキ 171
ロウバイ科 トウロウバイ(栽) 172
クスノキ科 ダンコウバイ(栽) 173
シロダモ 174
アブラチャン 175
ケシ科 クサノオウ 176
ムラサキケマン 177
ミヤマキケマン 178
タケニグサ 179
アブラナ科 ヤマハタザオ 180
イワハタザオ 181
ナズナ 182
ヒロハコンロンソウ 183
ジャニンジン 184
タネツケバナ 185
イワタガラシ 186
イヌガラシ 187
ハタザオ 188
ワサビ 189
ベンケイソウ科 コモチマンネングサ 190
メノマンネングサ 191
マルバマンネングサ 192
ミセバヤ(栽) 193
ユキノシタ科 アワモリショウマ 194
チダケサシ 195
アカショウマ 196
ヤマネコノメソウ 197
ウツギ 198
マルバウツギ 199
タマアジサイ 200
アジサイ(栽) 201
ガクアジサイ 202
バイカウツギ 203
ユキノシタ 204
イワガラミ 205
バラ科 キンミズヒキ 206
クサボケ 207
ヘビイチゴ 208
ビワ(栽) 209
ダイコンソウ 210
ヒメヘビイチゴ 211
キジムシロ 212
オヘビイチゴ 213
マメザクラ 214
ヤマザクラ 215
ウメ(栽) 216
モモ(栽) 217
ソメイヨシノ 218
ナシ(栽) 219
イノバラ 220
テリハイノバラ 221
フユイチゴ 222
ワレモコウ 223
シモツケ 224
コゴメウツギ 225
カナウツギ 226
マメ科 クサネム 227
ヤブマメ 228
ゲンゲ 229
ジャケツイバラ 230
カワラケツメイ 231
ヤブハギ 232
フジカンゾウ 233
ヌスビチハギ 234
ツルマメ 235
コマツナギ 236
ヤハズソウ 237
キハギ 238
メドハギ 239
マルハギ 240
ネコハギ 241
マキエハギ 242
ミヤコグサ 243
ウマゴヤシ(帰) 244
クズ 245
タンキリマメ 246
クララ 247
ムラサキツメグサ(帰) 248
シロツメグサ(帰) 249
ヤハズエンドウ 250
クサフジ 251
スズメノエンドウ 252
ヒロハクサフジ 253
カスマグサ 254
ナンテンハギ 255
フジ(ノダフジ) 256
フウロソウ科 ゲンノショウコ 257
カタバミ科 カタバミ 258
ミカン科 マツカゼソウ 259
ユズ(栽) 260
コクサギ 261
ミヤマシキミ 262
サンショウ 263
ニガキ科 ニガキ 264
ヒメハギ科 ヒメハギ 265
トウダイグサ科 エノキグサ 266
オオニシキソウ(帰) 267
タカトウダイ 268
ニシキソウ 269
ナツトウダイ 270
アカメガシワ 271
ヒメミカンソウ 272
ドクウツギ科 ドクウツギ 273
ウルシ科 ツタウルシ 274
ヌルデ 275
モチノキ科 イヌツゲ 276
ニシキギ科 ツルウメドキ 277
ニシキギ 278
マサキ(栽) 279
ツリバナ 280
ツルマサキ 281
マユミ 282
ミツバウツギ科 ゴンズイ 283
カエデ科 エンコウカエデ 284
イロハモミジ 285
アワビキ科 アワブキ 286
ツリフネソウ科 キツリフネ 287
ツルフネソウ 288
クロウメモドキ科 ケンポナシ 289
ブドウ科 ノブドウ 290
ヤブガラシ 291
エビズル 292
シナノキ科 カズラノゴマ 293
ツバキ科 ツバキ(栽) 294
チャノキ(栽) 295
オトギリソウ科 オトギリソウ 296
コオトギリ 297
キンシバイ(栽) 298
スミレ科 ナガバノスミレサイシン 299
エイザンスミレ 300
タチスボスミレ 301
コスミレ 302
ケマルバスミレ 303
マルバスミレ 304
スミレ 305
アカネスミレ 306
ヒカゲスミレ 307
キブシ科 キブシ 308
ヂンチョウ科 ヂンチョウゲ(栽) 309
オニシバリ 310
ミツマタ(栽) 311
グミ科 ツルグミ 312
ミソハギ科 ヒメミソハギ 313
ミソハギ 314
アカバナ科 ミズタマソウ 315
イワアカバナ 316
チョウジタデ 317
オオマツヨイグサ(帰) 318
マツヨイグサ(帰) 319
ウコギ科 ヒメウコギ 320
ウド 321
タラノキ 322
ヤツデ(栽) 323
キズタ 324
セリ科 ノダケ 325
シシウド 326
ホタルサイコ 327
セントウソウ 328
ミツバ 329
オオチドメ 330
チドメグサ 331
セリ 332
ヤブニンジン 333
ヤマゼリ 334
ウマノミツバ 335
ヤブジラミ 336
ミズキ科 アオキ 337
ミズキ 338
ヤマボウシ 339
ハナイカダ 340
 双子葉植物
 (合弁花)

イチヤクソウ科 イチヤクソウ 341
マルバノイチヤクソウ 342
ツツジ科 アセビ 343
ミツバツツジ 344
ヤマツツジ 345
ミヤマキリシマ(栽) 346
オオムラサキ(栽) 347
ヤブコウジ科 ヤブコウジ 348
サクラソウ科 オカトラノオ 349
コナスビ 350
カキノキ科 カキ(栽) 351
シナノガキ(栽) 352
モクセイ科 イボタノキ 353
キンモクセイ(栽) 354
ヒイラギ(栽) 355
フジウツギ科 フジウツギ 356
リンドウ科 リンドウ 357
フデリンドウ 358
キョウチクトウ科 テイカカズラ 359
ガガイモ科 スズサイコ 360
ヒルガオ科 コヒルガオ 361
ヒルガオ 362
ハナシノブ科 クサキョウチクトウ(栽) 363
ムラサキ科 ハナイバナ 364
ヤマルリソウ 365
ルリソウ 366
タビラコ 367
クマツズラ科 ムラサキシノブ 368
ヤブムラサキ 369
シソ科 カワミドリ 370
キランソウ 371
ジュウニヒトエ 372
ニシキゴロモ 373
クルマバナ 374
トウバナ 375
ナギナタコウジョ 376
カキドウシ 377
ヤマハツカ 378
シモバシラ 379
ホトケノザ 380
イヌコウジョ 381
シソ 382
レモンエゴマ 383
ウツボグサ 384
シロバナウツボグサ 385
アキノタムラソウ 386
コバノタツナミソウ 387
ツルニガクサ 388
ナス科 クコ 389
イガホウズキ 390
イヌホウズキ(帰) 391
ゴマノハグサ科 アゼナ 392
トキワハゼ 393
ミゾホウズキ 394
キリ(栽) 395
シオガマギク 396
コシオガマ 397
アゼウガラシ 398
タチイヌノフグリ(帰) 399
オオイヌノフグリ(帰) 400
キツネノマゴ科 ハグロソウ 401
キツネノマゴ 402
ハエドクソウ ハエドクソウ 403
オオバコ科 オオバコ 404
アカネ科 ヤマムグラ 405
ヤエムグラ 406
ヨツバムグラ 407
ホソバノヨツバムグラ 408
クルマムグラ 409
カワラマツバ 410
クチナシ(栽) 411
ハシカグサ 412
ヘクソカズラ 413
アカネ 414
スイカズラ科 ツクバネウツギ 415
ヤマウグイヌカズラ 416
スイカズラ 417
ニワトコ 418
ガマズミ 419
コバノガマズミ 420
ハコネウツギ 421
オミナエシ科 オミナエシ 422
オトコエシ 423
カノコソウ 424
マツムシソウ科 マツムシソウ 425
ウリ科 アマチャズル 426
カラスウリ 427
キキヨウ科 ツルガネニンジン 428
ホタルブクロ 429
ミゾカクシ 430
キク科 キョコウハグマ 431
カワラハハコ 432
ヨモギ 433
ノコンギく 434
コンギク(栽) 435
シロヨメナ 436
ユウガギク 437
サワシロギク 438
ミヤマヨメナ 439
シラヤマギク 440
オケラ 441
センダングサ 442
アメリカセンダングサ(帰) 443
タウコギ 444
モミジガサ 445
ヤブタバコ 446
コヤブタバコ 447
サジガンクビソウ 448
ヒメガンクビソウ 449
トキンソウ 450
リュウノウギク 451
タイアザミ 452
ノアザミ 453
アズマヤマアザミ 454
タカサブロウ 455
ヒメジュオン(帰) 456
アレチノギク(帰) 457
ハルジュオン(帰) 458
オオアレチノギク(帰) 459
ヒヨドリバナ 460
ハハコグサ 461
アキノハハコグサ 462
チチコグサ 463
オグルマ 464
オオヂジシバリ 465
ニガナ 466
ヤクシソウ 467
ジシバリ 468
カワラニガナ 469
アキノノゲシ 470
ヤマニガナ 471
ムラサキニガナ 472
ヤブタビラコ 473
センボンヤリ 474
カシワバハグマ 475
タムラソウ 476
ナガバノコウヤボウキ 477
コウヤボウキ 478
フキ 479
コウゾハナ 480
シュブンソウ 481
キクアザミ 482
オカオグルマ 483
ノボロギク(栽) 484
ツクシメナモミ 485
メナモミ 486
アキノキリンソウ 487
ノゲシ(帰) 488
カントウタンポポ 489
オナモミ 490
オニタビラコ 491
 単子葉植物
ヒルムシロ科 エビモ 492
イネ科 ヌカボ 493
スズメノテッポウ 494
ウシクサ 495
コブナクサ 496
ヤマカモジグサ 497
キツネガヤ 498
ノガリヤス 499
ヤマアワ 500
ノワノガルヤス 501
チョウセンガリヤス 502
ジュズダマ 503
メヒシバ 504
コメヒシバ 505
アキメヒシバ 506
アブラススキ 507
イヌビエ 508
ヒメタイヌビエ 509
オヒシバ 510
カゼクサ 511
ニワホコリ 512
オオニワホコリ(帰) 513
トボシガラ 514
チガヤ 515
チゴザサ 516
ササニカグサ 517
カリヤスモドキ 518
ススキ 519
ネズミガヤ 520
オオネズミガヤ 521
コチヂミザサ 522
チヂミザサ 523
ニカキビ 524
スズメノヒエ 525
チカラシバ 526
ツルヨシ 527
ミゾイチゴツナギ 528
スズメノカタビラ 529
ヒエガエリ 530
アオカモジグサ 531
キンエノコロ 532
ロエノコログサ ・・ 533
ムラサキエノコロ 534
オオアブラススキ 535
メズミノオ 536
メガルカヤ 537
カニツリグサ 538
シバ 539
タケ科 メダケ 540
マダケ(栽) 541
ヤダケ 542
ミヤマクマザサ 543
スズタケ 544
カヤツリグサ科 オオイトスゲ 545
ナキリスゲ 546
ヒメカンスゲ 547
シラスゲ 548
マスクサ 549
カワラスゲ 550
ヒゴクサ 551
テキリスゲ 552
ヒカゲスゲ 553
アオスゲ 554
コジュズスゲ 555
ガウソ 556
ヒメシラスゲ 557
カンスゲ 558
クサスゲ 559
アブラシバ 560
タガネソウ 561
アゼクサ 562
クグガヤツリ 563
タマガヤツリ 564
カゼガヤツリ 565
コゴメガヤツリ 566
カヤツリグサ 567
アオガヤツリ 568
ハマスゲ 569
ヒデリコ 570
ヒメクグ 571
ヒンガカヤツリ 572
ヤシ科 シュロ(栽) 573
サトイモ科 ウラシマソウ 574
カラスビシャク 575
ツユクサ科 ツユクサ 576
ヤブミョウガ 577
ミズアオイ科 コナギ 578
イグサ科 579
ユリ科 ノビル 580
ヤマラッキョウ 581
ウバユリ 582
ホウチャクソウ 583
ショウジョウバカマ 584
ヤブカンゾウ 585
ノカンゾウ 586
イワギボウシ 587
ギボウシ(栽) 588
ヤマユリ 589
ヤブラン 590
リュウノヒゲ 591
ミヤマナルコユリ 592
サルトリイバラ 593
シオデ 594
ホトトビス 595
アマナ 596
ヒガンバナ科 ヒガンバナ 597
キツネノカミソリ 598
ナツズイセン 599
スイセン(栽) 600
ヤマイモ科 タチドコロ 601
ヤマノイモ 602
キクバドコロ 603
ヒメドコロ 604
トコロ 605
アヤメ科 ヒオギ(栽) 606
ヒメオオギスイセン(栽) 607
シャガ 608
イチハツ(栽) 609
イワゼキショウ(帰) 610
ラン科 エビネ 611
キンラン 612
サイハイラン 613
シュンラン 614
クマガイソウ 615
カキラン 616
ネジバナ 617
                                       ※綱木正男と文化財調査班が調査した目録は後日表示する予定です。もう少しお待ち下さい。 

「文化財調査資料展示会」開催のパンフレット
        所蔵 市立相模原博物館

まとめ
 昭和37年7月1日から7日にかけて「文化財調査資料展示会」が津久井町中野商店街の山本書店で開催されました。
 その展示物の中には天然記念物班が担当した動植物の種類とその生育状況が、採集した植物標本と共に発表されました。また7月3日には津久井地方事務所会議室において「文化財調査中間検討会」も開催されました。
 その当時の植物標本が今どのようになったかは未だ調査の途中ですが、ダムの水没を前に調査が行われていたことをまとめたく稿を起こしました。
 今年は震災で、多くの尊い命や文化財をなくしました。そうした中、相模原博物館や相模原植物調査会のメンバーが交代で被災地陸前高田市の博物館に赴きました。その作業の内容は、これまで大切に保存されてきた植物標本の復元だそうです。その内容は生々しく、相模原植物調査会が毎月発行している「NEWSLETTER」に記されています。
 今年は、相模川でも9月の2度にわたる台風で貴重な河原植物の流失があり、特に保護活動を進めていた大島河原は、河原そのものの形状が変わってしまいました。カワラニガナの自生地は上流からの砂で埋まってしまったのです。私たちは呆然としながらも水の引く時期を待って、砂の一部の除去作業を行いました。
 数日後、現場を訪れた際には、約30センチ掘ったところからも7・8本のカワラニガナの新芽が出ていました。
 「貴重な生物だ。ちゃんと生きてける環境作らにゃー。」私たちは、そうした思いを一層強くしました。そして先輩たちの残した貴重な成果を伝承し更に発展させて行きたいと考えています。
                        ※敬称を略させて戴きました。ご容赦のほどお願申し上げます。

  参考
  市立相模原博物館で、「学びの収穫祭」が行われました。
  日時 平成23年11月19日(土)〜20日(日)
  場所 市立博物館 地階(大会議室)
  相模原植物調査会の発表内容と時間
  「よみがえれ! 被災標本 ー陸前高田市博の植物標本レスキューー
  発表の時間帯 11月20日 11:10〜11:30
  詳しくは相模原市立博物館のHPを参照して下さい

  参考資料
  神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2) 神奈川県教育委員会 発行 1968 昭和43年3月
  水没地帯調査報告 植物四季相(荒川集 落附近の植物調査) 水没地帯文化財調査委員 金井茂 昭和38年5月 発行者 柴胡庵
  城山湖水没地文化財調査参考資料 津久井城山の植物誌 串川を語る会員 柴胡庵編 発行 昭和37年3月
     相州城山及びその付近の植物  調査 東京農業大学生 綱木正男  昭和10年5月 
  堀江重次(1963) 城山ダム水没地域の保護すべき自然 (未確認)
  金井茂(1963) 城山ダム水没地帯の植物の実態(未確認)
  
金井茂(1963) 荒川部落採集植物目録(未確認)


      湖底に沈んだ村・荒川
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