「相模川・城山ダム水没地域の植物調査」から ー調査に携わった人々ー 作成 2011・10・29 1968年度、「神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2)」の中の「はじめに」こんなことが記されてありました。 「本年津久井郡城山町の一隅に完成した城山ダムは神奈川県が第二次相模川統制事業の一環として建設されたものである。これにより生ずる津久井湖は城山、津久井、相模湖の三町にまたがり、耕地山林など合わせて約231ヘクタール、人家約280戸が湖底に沈むことになった。その水没地域はこの地に住みなれた人々にとっては祖先から受け継がれた大切な土地であり、文化財であり後から復元することは殆んど不可能なものである。従って水没前の姿、生活、文化などの遺産を少しでも記録し保存することは重要な意味をもつものである。」と記しました。 こうした文化財調査は建造物、古文書、民俗資料、考古、無形文化財、天然記念物、地誌、美術工芸の八部門と多岐にわたりました。 城山ダム水没地域及びその周辺地域の植物調査は神奈川県教育委員会・津久井教育事務所が中心となり県文化財専門委員堀江重次氏、同鈴木重光(若柳)、地元から金井茂(串川中学校長)・奈良了介(内郷小学校長)・鈴木紀正(藤野町教育長)・八木信義(城山町役場経済課)・柳生保(中野中学校教諭)、特別調査員として飯田和(小田原市立白山中学校教諭)と松浦正郎(旭丘高校教諭)が調査にあたりました。
津久井町荒川附近植物図
「植物四季相」に記された調査日誌から
神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2)に記された調査の結果
参考 市立相模原博物館で、「学びの収穫祭」が行われました。 日時 平成23年11月19日(土)〜20日(日) 場所 市立博物館 地階(大会議室) 相模原植物調査会の発表内容と時間 「よみがえれ! 被災標本 ー陸前高田市博の植物標本レスキューー」 発表の時間帯 11月20日 11:10〜11:30 詳しくは相模原市立博物館のHPを参照して下さい。 参考資料 神奈川県 文化財調査報告 第30集 水没地域調査特集号(その2) 神奈川県教育委員会 発行 1968 昭和43年3月 水没地帯調査報告 植物四季相(荒川集 落附近の植物調査) 水没地帯文化財調査委員 金井茂 昭和38年5月 発行者 柴胡庵 城山湖水没地文化財調査参考資料 津久井城山の植物誌 串川を語る会員 柴胡庵編 発行 昭和37年3月 相州城山及びその付近の植物 調査 東京農業大学生 綱木正男 昭和10年5月 堀江重次(1963) 城山ダム水没地域の保護すべき自然 (未確認) 金井茂(1963) 城山ダム水没地帯の植物の実態(未確認) 金井茂(1963) 荒川部落採集植物目録(未確認) 湖底に沈んだ村・荒川 戻る |