ほたるの里・小松川
写真撮影 平成16年2月11日
小松川は境川の支流で龍籠山を水源としています。山頂には金比羅神社があり大きな岩の割れ目から水が湧き出しています。池の名前を「雨乞いの池」と呼んで、昔からどんな日照りが続いても決して涸れなかったと 云われています。 昔、この場所には水車小屋があり伊勢屋と云うお店がありました。右側は穴川、左側を小松川と呼んでいます。この川にはゲンジボタルが生息しています。6月の上旬から7月の中旬までホタルが飛び交います。地元広田小学校と城山ホタル研究会が中心となり毎年6月の第3土曜日(平成17年以降は中止)の日に「ほたるの観察会」を企画、自然保護の普及活動を行っています。 ほたるをみんなで守りましょう。 小松川中流域 ホタルは完全変態を行う昆虫です。チョウと同じように卵から幼虫になり蛹(さなぎ)になります。 他の幼虫とホタルが違うのは8月の上旬になると孵化が始まりますがこの時、水中に入ることです。母親は卵を産む場所をちゃんと知っています。0.1ミリほどの卵から幼虫が孵化したとき直ぐに、水の中に入れるようミズゴケのある川のほとりに産卵します。孵化するときの赤ちゃんは体を精一杯ゆらし反動をつけ川の中に飛び込みます。 そして、4月の中旬まで長い長い水中生活を送ります。 川の水が汚いと幼虫は死んでしまいます。みんなで川をきれいにしましょう。 みなさんはホタルの蛹はどこに作ると思いますか。ホタルは土の中にもぐり土繭(つちまゆ)を作り蛹になります。高度成長期までの河川工事は防災を重視していたことから3面のコンクリート護岸が優先されてきました。水辺の生き物たちにとっては受難の時代でした。 土繭を作る日は4月の中旬の雨の降る夜です。幼虫はキラキラ輝きながら上陸を一斉に開始します。そして土の中に入り繭を作ります。 丁度、セミの赤ちゃんが雨の降る日に孵化して土の中に入るのににていますね。土のある川、この当たり前のことが生き物たちにとはって、とても大切なんです。近自然工法、種の保存法の制定など、自然と共生できる社会の実現に向けみんなで前進しましょう。 かなくぼ谷戸、 田んぼにはヘイケボタル、細流にゲンジボタルが生息しています。 この場所を生態系研究の場所として通年調査研究を行っています。この場所から生態がまだ良く分からないオバボタルを発見しました。 野鳥もいます。マナーを守り、人の迷惑にならないよう静かに観察しましょう 畑の周りに囲ったトタンがイノシシの防護柵です。ワナもありますので注意しましょう。 小松川の源流部、7月の上旬頃よりゲンジボタルが飛び交います。 「フナデガサワ」と云い昔ここから舟で下ったといいます。 参考 種の保存法の概要 戻る |