陸上自衛隊第107施設大隊津久井作業隊
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                                 作成2011・9・2

 神奈川県相模原市緑区、旧津久井郡内の中の、旧津久井町梶野地区と旧藤野町篠原地区を結ぶ道路の拡幅工事が陸上自衛隊第107施設大隊津久井作業隊の手によって行われました。
 この道路の完成を記念して「建児の華道」碑と少し離れて、享年が20歳と云う若さで殉職された碑が建立されてありました。殉職の石碑には「昭和四十年三月一日」と刻まれてありました。
 世相的には未だ記憶に新しく、ベトナム戦争や学生運動が盛んになりつつ状況下ではなかったでしょうか。やがて、JR相模原駅の北側に広がる相模原補給廠の敷地内には、ベトナムから送られて来た戦車や装甲車等が山のように積まれていたことを記憶しています。
 こうした時代に20歳と云う若さで殉職された故林茂男陸士長のことが悔やまれてなりません。工事は急峻な崖を切り開いて行ったのでしょうか、殉職の碑には法面(のりめん)整備作業中と記されてありました。
 作業隊はどのようにしてこの地を選ばれ、また、どのようにして工事を進めたのでしょう。当時を知る証言者の方々を尋ね、また当時の資料等も探しながら、無念にこの世を去った林茂男陸士長のことを偲ぼうと思います。
 
                             撮影2011・8・31
    
「建児の華道」と刻まれた建設記念碑 陸上自衛隊第102建設大隊 


故林茂男陸士長殉職之碑

    
  故林茂男陸士長殉職之碑

(裏面)
昭和四十年三月一日午後二時五十分
陸上自衛隊第一〇七施設大隊津久井作業隊の
一員として法面整備作業中事故によりこの地
点にて殉職  享年二十才
旧神奈川県津久井郡津久井町と藤野町を結ぶ道路




工事は右側仲沢川に沿って行われました。

            ご連絡先(kenjihotaru@hotmail.com
  
            潤水都市さがみはら、津久井の残土地帯を行く
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