舘脇操著「となかひ(全詩集・トナカイ)」と
       
阿寒国立公園の植生調査まで
 舘脇操博士の年譜 
2019・4・18 年譜に、国会図書館デジタルコレクション175件分を登録する。
2019・4・26 「北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中の未確認資料名を追加する。
2019・7・11 「北海道の植物(新聞連載集)」を追加する。
2019・11・28 「「植生スケッチ集」調査の日程」を追加する。 
 
 「となかひ」(表紙)    縦15p×横12p
はじめに
 武田久吉博士の資料整理の中で、舘脇博士が著された「となかひ」と云う、小さな詩集が出てまいりました。舘脇博士は昭和4年にも東京詩学協会から歌集「丘」も刊行されています。
 詩集から読み取れる地名などの配列から、大正11年に行われた「北樺太植物調査」の折に生まれたものと推定しています。奥付に残念ながら発行年等がないので、日時までの正確なことは分かりませんが、詩集はその時に生まれたと思われます。
 詩文には、作者による訂正箇所がありましたので本項ではその部分を赤字で
表示をしておきました。詩の始めの部分にサガレンと云う地名が出てまいりましたが、それはサハリンの古名だと云うことです。そうした呼び名も時間とともに分からなくなりつつあるような、そんな気がしています。
 ロマン溢れる「となかひ」を、お読み戴きながら植物学者、舘脇博士の青春時代に思い馳せて見ては如何でしょう。
 また、奥付に「遠友夜學校 生徒」とあるのは、新渡戸稲造が、旧札幌農学校の教授時代に設立した夜学生のために開いた学校でした。詩集「となかひ」は、そうした夜学生たちの手によっても作られたのです。
 舘脇博士と宮部金吾博士また武田久吉博士のことなども後日掲載しながら、「北方植物の研究」に勤しんだ博士の業績を辿って見ようと考えております。
 再び亞港へ
 ゆるやかに高原走り海の上の亞港に光る秋の陽を見る山と空秋の光のはなやかさ高原行きつ心をどるも
 大正11年、8月27日、北樺太の植物調査を終え亜港に戻った港の景色は、もう秋、つかの間の夏が終わったのである。40日間に及んだ調査の中で、博士の見た様々なことなど、詩は、しばしたたずんだローソクの明かりのようでもあった。


  となかひ  


              たてわきみさを








夢の中に瞳をひらき
幻の管弦に生きる旅の私
大空の中に一人なげられたものを
ひそかひとりでたづねてゆく

    親しい人たちにわたつ
        となかいのはじめに








   亡き妹に捧ぐ







  たびへ

鉛色
紅ととけたるその色に
似しサガレンに船は出で行く

ひたすらに
旅の心と死の心
星の光に北の海ゆく


      サガレン(薩哈嗹):サハリン(樺太)の古い呼び名



  よる 亞港

夜となれば
女は戀ひし灯は戀ひし
踊子闇をまちに急げり

唇を待つかや心
夏の夜をかろやげにゆく
踊子ら追う

紫の色はなつかし
踊子と
くらき灯かげに行き行く夜はも

狂といふ
言うれしげに生くるあり
ロシアは闇に行きゆく國か

一生を燃さんとして
若き娘(コ)
青磁の爐にてその命焼く

ロシアには
戀は死せりや眼れりや
踊子今宵も舞ひて狂へり



  カフエー

若き子は
いづちもなやみもつものよ
ウオツカに酔ひひとりねぬれり

なやみもつ子はつつぷしぬ
〔ローソク〕が
ウオツカのみをほのかうかせり

つとよりて
ロシア娘がキッスせり
されど男は眠りつづけり

小母さんと言ひて
紅茶と香の高き
レモンと笑をもらふ夜あり



  高いやまこえて  オノール

麥を刈る女の笑に
午後の陽が
ゆるやかに流れ村里近し

すき〔く〕と
枯木まつすぐたちそろふ
やまびのあとの山はくもれり



  高原  ルモコフ

かろやげに草笛すさみ
鈴蘭の赤き實みのる
高原をゆく

愛らしきロシア娘が
手籠もち
鈴蘭つみの春の日思ふ



  ツエモフ

白樺の若木の林
陽を浴(あび)
街道筋に明くたてり

娘あり
つと家に入り戸を閉めつ
戸の隙間より我等眺めり

はろばろの旅路と思ふ
高原のエルムのかげに
夕雲を見る

よくみれば
昨日の我の馬車追の子なりし
彼は笑ひむちあぐ

このままに馬車にうちのり
シベリアのたびつづけたしと
いへる友あり



  ルヰコフ

ウオツカに
心酔はしてただらして
君をいだきて泣かまほしけれ

愛すべきか
ロシア娘は美しも
あまりに早く老ゆるが悲し

ぼつねんと
夕闇に浮く風車
まはらざるまま眠りに入れり

教会の前に眠れり
あるものは
ウオツカならべ怒り笑へり

ウオツカは
くらきロシアの命なれ
この酒胸に燃して生くる



  アダツイムヘ

デルビンの娘はかざり
日曜日
オデッサの庭に明くも笑む

カチューシャを
若きロシアの馬追が
歌ひゆく日よ高原くもる

瞳追へば娘はにげぬ
されどまた
心みるごとわれをみつめり

かはゆさに
つとより首輪さはるごと
夢のばら咲く子のはだにふる

子羊が子供とねむる
高原に
夏のまひるの光あかるし



  ツイミ川下り 其の一 アープニへ

丘のぼり
ツイミの川ゆオコツクに
流れ旅すと心が言へり

降りしきる雨の河原
つとさをに
カヌーは出ぬ瀬に流れたり

ギリヤ住む丸木の小屋は
あざらしのあぶらくさきと
いへる村あり

雨けむる
プープニのやまはろばろに
カヌーながれり今日と流れり

夕霧ゆ
ふかむ森路重き荷を
になへる友の姿も消えり



  ツイミ川下り 其の二 プープニ パルカタ

放浪の夢さめ得ずや
今日もまた
ギリヤのカヌーに眠り旅ゆく

ほそ〔ぐ〕と
雨降りそめば前を行く
ギリヤにわけるなつかしみかも

太陽の
光のもとに生くるもの
ツングスひとり河原にたてり

岩燕
群れて飛び交ふツイミ川
ひはうすらぎて霧降りきたる

ヨポの歌
わがゆめさませどさめ得ざる
心はなほも眠りつづけり



  樹林月明 パルカタ

からまつの林は
蒼ふすみわたり
ギリヤひとりが歌をうたへり

月明り
ヒトリと人のかぎりなき悲しき運命サダメ
地に流し行く

           
 (ヒトリ) (サダメは手書き

森ねむる
あをきとぼそよ月明り
ギリヤのテントほの〔ぐ〕に浮く

ものいへず
ただわがほほに涙あり
原始の樹林月に夢ゆく

ものなべて
うなじうなだれ月明り
いのりの湖の底流れ行く



  ツイミ川下り 其の三 バルカタ ヌイオ

ホー〔く〕と
カヌーやりつつギリヤーク
川のくもり日あざらしをよぶ

あざらしは
もくもくと頭あげ
ギリヤークみて川にしづめり

鷹一羽大きくとべり
そのもとに
ツンドラ重くもだしいたりき

雲ひくく
あれしツンドラくらき森
ツイミの川の川旅もはつ

丘にたちツンドラ見れば
うすぐもり
川黙黙とオコックにゆく



  ヌイオ  この旅のはて

ツイミ川
遊民のうたわきくるを
今宵も酔ひて旅愁(ウレヒ)忘れん

酔ふも憂し
酔はざるも憂しこのままに
眠らんとすも眠りも得ざる

歌すさみ
菜の花一里古里に
君と歩みし頃を思ふも

なべて人
ひとり生くるはかなしきも
かなしきまこといつか知りゆく

友しらぬ
心抱きてただひとり
ひとりいだきてツイミ下れり



  砂丘とギリヤの部落  ヌイウオ

フレップの花しげみ咲く
夏まひる
砂丘のかげに湖は光れり

フレップを砂丘に食みつ
オコックの
水底のうた聞かんと思ふ

はまなすの
夢の如にも咲き出でり
帆船一つオコックに浮く

犬あまたつながれいたり
そのくさり
夕闇に黒く太く光りき

オコックの海はけむれり
夕霧ゆ
ギリヤの小屋むり(に誘ふ
          ギリヤの小屋をねむりに誘ふ  手書き


  遊民  ヌイオ

遊民の群れに会ひにし
ツンドラは
重き陽影にまどろみいたり
(馴)鹿よ
このツンドラよ遊民よ
が流浪サスラヒを眞理マコトといふや

トナカヒの瞳みつめて
わがたびと
旅の心を

赤き陽は
終かしらじ遊民は
トナカヒ追ひて天幕に入るい手

死を希ふ心もうせて
遊牧は
死そのものの姿にあれば



  旅も終れリ  ヌイオにて

旅のはて
最後の太陽仰がんと
川ぞひの丘ひとりのぼれり

死はいづち生はいづちよ
わがたびも
はてなんとす今夕陽を仰ぐ

赤き陽に
ギリヤのカヌーくつがへり
ギリヤの死聞きヌイオに別る

荷物などまとめ終りて
友はみな
だまってしばし荷物眺めり

浮島にトナカ遊ぶ
ツンドラゆ
わかれつげんか星光りそむ



  ツイミ川のぼり その一

しらかんば
ツイミの川のくもり日に
めつむりつつも銀の笛吹く

ギリヤーク
丸木にのりてひとりゆく
プープこの山霧ふりしきる

熊追ひの鈴うちふりつ
トナカヒは
オロッコのせて森の旅する

キヌヤナギ
白銀ふるふその葉陰
トナカヒ群れて眠りいたりき

トナカヒの角にふるれは
ぬくみあり
けものと夏のまひる話せり



     その二

ギリヤーク
残飯もらひ圓く座し
興じ笑ひて食ふはかなしも

ギリヤーク
かなしきことの悲しさは
この世に知らで今日も笑へり

翅を切り
アブをながしてその行衛
みつむ川旅秋も近かり

心また
晴れすむ空に躍らんと
白樺の森まづわたりゆく

無をしたひ
初秋の空共なかに
水晶色の眠りに入らん



     その三

よはき陽に
ギリヤとわれとこのカヌー
灰色の華夢の霧降る

やまならし
荒野はくれて雨ぐもり
今一しきり風なりさはぐ

川の面の自らのかげ
なつかしみ
秋の陽ゆるきツイミをのぼる

何事か知らずも
ヨボと眠を合はせ
互に笑める秋の旅はも

たからかに
闇に歌へるロシアの子
赤き火あがり横顔が照る



     その四

しらかんば
なまあたらしき流木が
夕陽あみつつ秋の旅行く

紫の粉は降りきたり降りしきる
針葉ジュリン樹林深くも
夕陽光れり
            針葉ジュリン 手書き

疲れせるヨボ等いさかひ
とやかくに
ツイミの夕陽川旅もはつ

面白きロシア爺の道伴は
別れなりとて
船にてをどる

舟つけば
ギリヤの丸木荷をあげて
ギヤリリヤは既に夕陽にいたり
          ヤリリヤ  ヤリは誤記 手書き


   アダツイム

娘等よ
薄衣一重のそのはだへ
獣飼ふや心狂ふは

薄絹をひきさきちぎり
そのままの
ロシア女の肉かみしめん



  ロシア馬車 デルビンスコエへ

ポミュライと
墓をゆびさし言へる語が
などかくまでに我にのこるや

ロシア馬車
音たか〔ぐ〕と村に入る
陽は華かに麥はみのれり



  上アルムダン

娘なり
眼をふせて牧柵みいたり
夕霧山に村に降りくる

首つりし老母の家で
〔ローソク〕が
闇の中からだまって光る



   再び亞港へ

ゆるやかに高原走り
海の上の亞港に光る
秋の陽を見る

山と空
秋の光のはなやかさ
高原行きつ心をどるも



  かへる

帰りきて
力強くも土ふめば
九月の港あかるくも笑む

夜の灯アカシアの街
札幌の
驛前にしばしはただずみみたり



参考資料 「となかひ」誕生の背景となった「北樺太植物調査報告書」 第二章 調査旅行(全文)
 余等ハ大正十一年七月十九日北海道小樽市ヲ出帆シ七月二十一日 北樺太亜港ニ上陸セリ。七月二十二日ヨリ七月二十七日ニ至ル六日ハ亜港附近ノ植物調査ニ従事シ兼ねて調査旅行ニ関スル準備ヲナセリ。ジョンキール岬ぐいまつ林及「ツンドラ」等ハ余等ノ最モ□□□感ジタル所ナリトス。
 七月二十七日亜港発小蒸気船ニ乗ジ翌朝ピレオニ上陸セリ。同月ピレオヨリ国境ニ至ル間及 ピレオ附近ノ植物調査ニ従事セリ。七月二十九日ヨリ八月一日ニ至ル四日間ハピレオヨリオノールニ至ル山道ノ通過ニ費シ去レリ。避難驛舎、青葉驛、上オノール驛ハ余等ノ宿泊セル地点ナリトス。此山道ハえぞ林ヲ研究スルニ最モ良キ適所ナリキ。又河岸植物ニモ二三面白キ種ヲ発見セリ。八月二日オノールルヰコフニ到ル。八月三日以後同地ニ三日間滞在シ其附近ノ植物調査ニ従事シ特ニ河岸植物并ニ草原植物ニ特別ナル注意ヲ拂
(はら)ヒタリ。
 八月六日ルヰコフヲ出発シ同日アダツイムニ到着ス。
翌日ギリヤークノ小舟ニ乗ジツイミ河ヲ下り十一日ヌイウナ守備隊ニ到着ス。其間プープニパルカタ両驛舎二泊シ其一日□□ヲ「ツンドラ」及ぐいます林ノ研究ニ費シ満足ナル結果ヲ得タリ。
 八月十二日ヌイウオ守備隊発石油發動機船ニテヌイウオ海岸ニ到リテ一泊シ始メテオホツク海岸地方ノ植物ニ接シタリ。翌日海岸ヲ辿リ陸行シテ守備隊ニ帰ル。其間海岸植物ノ研究「ツンドラ」植物ノ採集等接スルニ暇ナカリキ。又同月十五日及十六日ハカタングリニ最終旅行ヲ試ム。カタングリハ石油露頭アル所ニシテ其附近一帯ハ美觀ナルぐいまつ林アリ。又一湖アリテカタングリト呼ブ。其辺ニ生育スルニ種ノ水草ヲ採集セリ。又石油露頭附近ニ於ケル植物分布ノ状態モ亦趣深キ個所ナリトス。
 八月十七日ヌイウオ守備隊發ツイミ河ヲノボリ二十日プープニ驛ニ到着ス。其間河岸植物ノ調査ニ従事シ時ニ河岸ノ濶葉樹林ニ注意ヲ拂ヒタリ。翌日プープニ發陸行シテアダツイムニ至ル。其間サラパール山麓隊下ニ最モ美ナルえそ林ヲ見タリ。
 八月二十二日アダツイム發デイールビンスコエ カミアルムダン及第二アルコナヲ経テ八月二十七日亜港ニ到着ス。此旅行ニ費シタル日数ハ三十一日ナリトス。
工藤祐舜記)
舘脇操博士の主な関連年譜 

西暦 和年号 舘脇操 武田
久吉
事 項
1890 明治23年 7
1891 24 8
1892 25 9
1893 26 10
1894 27 11
1895 28 12
1896 29 13
1897 30 14
1898 31 15
1899 32 16 9月8日、舘脇操が横浜に生まれる
1900 33 1 17
1901 34 2 18
1902 35 3 19
1903 36 4 20 7月、鳥居竜蔵著「千島アイヌ」が「吉川弘文館」から刊行される。 pid/992519
   参考:扉に「國の爲め北海の孤島に苦心経営なし給へる/郡司成忠君同令夫人 に謹で本書を捧呈す/著書」
1904 37 5 21
1905 38 6 22
1906 39 7 23
1907 40 8 24 3月、樺太庁が「樺太植物調査概報」を発表する。〔大正14年3版〕
1908 41 9 25
1909 42 10 26 〇この年、舘脇操が始めての日光旅行を行う。
 馬返から歩き始め,今の「いろは坂」の途中から白雲の滝,華巌の滝を見,それから中禅寺湖に行った。
1910 43 11 27
1911 44 12 28 7月、松浦孫太が「百印百詩 完 多氣志楼蔵」を刊行する。
1912 45 13 29
1913 大正2年 14 30
1914 3 15 31 〇この年(横浜一中2年)、ひとりで福島県の二本松(父の故里)から安達太良山に登る。<舘脇操文献集>
1915 4 16 32 8月21日、川上 瀧彌(かわかみ たきや)が亡くなる。(44歳)
12月、宮部金吾「故農学士川上瀧彌君略伝」を『札幌博物学会会報』第6巻1号』に寄せる。.

    川上瀧彌は1898年8月11日、北海道千島國擇捉島アトイヤ山において、「ながばのまうせんごけ」を発見しました。
〇この年、やはりひとりで土湯、土湯峠、猪苗代、磐梯山を訪れ、それから東北線に沿った半田山や藤田に近い万造稲荷に行き、有名な霊山を訪ねる<舘脇操文献集>
     注 霊山は霊山神社のことか検討要 2019・4・27 保坂
1916 5 17 33 〇この年、信濃の白馬山に登山、また一人て相模の大山に入り約2週間籠って大山のフロラを書こうとしたこともある。<舘脇操文献集>
1917 6 18 34 〇この年、富士山を御殿場口から登り須走口に下り、それから御殿場側より金時山に登り、乙女峠に出、底倉に行き、明神岳を越えて道了山に下る。そしてその夏の終りには房州富津に行き鋸山あたりに遊ぶ。<舘脇操文献集>
1918 7 19 35
〇中学時代の出来事
 この間中学時代には富士山に都合5回登り、また横浜植物学会(牧野富太郎先生指導)の先輩に連れられて、幾度か箱根を探り、箱根山にはほとんど足跡のないところはなくなった。牧野先生と一緒に矢倉沢から足柄峠を越えて、小山に下ったことや、山北から玄倉を通り、月の夜の塔ヶ岳に登ったことなども忘れ難い。その他、高尾山にもよく登ったし、鎌倉、江ノ島、厨子、神武寺、久里浜、大磯、馬入川のあたりにもよく採集に行ったものである。<舘脇操文献集>
〇この年、神奈川県立横浜第一中学校を卒業する。
9月、北方の魅力にひかれ北大予科に入学する。
〇この年、永山在兼が釧路土木派出所長に就任する。
(略)鹿児島出身である永山在兼氏は、1918年(大正7年)に釧路土木派出所長に就任。「阿寒、摩周、屈斜路を観光産業の地とする」という大志を掲げ、阿寒横断道路建設に尽力する。12年もの難工事を乗り越え、1930年(昭和5年)に横断道路は完成、1934年(昭和9年)に日本で第一号の国立公園として「阿寒国立公園」が誕生する。(略)
         
 資料/「Yorimichi AIRDO」からの転写
1919 8 20 36 〇この年、舘脇操が中禅寺湖に行く。この時までは何となく日光に行ったまでの話である。
                   「奥日光の森林植生・はじめに」より
1920 9 21 37 12月〜翌年1月、横浜で過ごす。 <舘脇操文献集>
1921 10 22 38 3月〜4月、横浜→小沢→横浜→東京 <舘脇操文献集>
5月、武田博士と大沼→駒ヶ岳→駒ヶ岳駅を歩く <舘脇文献No 1 上記と同工程か 検討要 2019・8・4 保坂>
6月〜7月、栃内吉彦と道東地方の植物調査を行なう。 <舘脇文献No 1、9、65>
大楽毛→ルベシベ→七曲り→阿寒湖畔→ボッケ→雌阿寒岳→ポンモシリパンケトー→釧路→厚岸→西和田→根室
7月、吉井義次、工藤祐舜博士と泥炭地の植物調査を行なう。<舘脇文献No63(W)>
神威古潭→浜頓別→下頓別→(札幌→銭函→余市→黒松内)→長万部→静狩泥炭地→長万部
7月〜8月、武田博士と夕張岳周辺の植物調査を行なう。 <舘脇文献No 1、63(T、X、]U)>
金山→エパナオマントナシベツ→夕張岳→ガマ岩→小夕張岳→鐘岩→エパナオマントナシベツ→金山
8月〜9月、横浜で過ごす。 <舘脇操文献集 p49>
11月、館脇操が「山とスキー (9)山とスキーの会 」に「阿寒のことども」を発表、同頁内に栃内吉彦の撮影による「雌阿寒岳八合目附近(図版)」が掲載される。 pid/1525274
 樹冠を見上げると、秋の深い影が光る。今日此頃、静かな夜などに、アルバムをくりかへしてゐれば、阿寒の姿が心に生きてくる。
 阿寒道。ルベシベの驛逓から四里の道は何人にとってもかなりになつかしい道だらふ。うすぐらい針葉樹と濶葉樹の林。人の丈よりも高いフキの純群落。森の朽木にしめっぽく香るタモギ。カタンゴトンと静寂な中のひゞきに相應しい阿寒川の流木。
 一里もゆるい傾斜をのぼり、一歩園牧場をすぎれば七曲りも近い。高原的色彩をおびた景観は、こゝいらから漸く展開される。丸味をおびたスロープの所々にはチシマセンブリが可愛いくさ
(い)てゐる。(以下略)
1922 11 23 39 7月19日〜8月27日、工藤祐舜・館脇操によって「北樺太植物調査」が行われる。
日時 事 項
7月19日 大正十一年七月十九日北海道小樽市ヲ出帆シ
20
21 七月二十一日 北樺太亜港ニ上陸セリ。
22 七月二十二日ヨリ七月二十七日ニ至ル六日ハ亜港附近ノ植物調査ニ従事シ兼ねて調査旅行ニ関スル準備ヲナセリ。ジョンキール岬ぐいまつ林及「ツンドラ」等ハ余等ノ最モ□□□感ジタル所ナリトス。
23
24
25
26
27 七月二十七日亜港発小蒸気船ニ乗ジ翌朝ピレオニ上陸セリ。同月ピレオヨリ国境ニ至ル間及 ピレオ附近ノ植物調査ニ従事セリ。
28
29 七月二十九日ヨリ八月一日ニ至ル四日間ハピレオヨリオノールニ至ル山道ノ通過ニ費シ去レリ。避難驛舎、青葉驛、上オノール驛ハ余等ノ宿泊セル地点ナリトス。此山道ハえぞ林ヲ研究スルニ最モ良キ適所ナリキ。又河岸植物ニモ二三面白キ種ヲ発見セリ。
30
31
8月1日
2 八月二日オノールルヰコフニ到ル。
3 八月三日以後同地ニ三日間滞在シ其附近ノ植物調査ニ従事シ特ニ河岸植物并ニ草原植物ニ特別ナル注意ヲ拂(はら)ヒタリ。
4
5
6 八月六日ルヰコフヲ出発シ同日アダツイムニ到着ス。
7 七日、 ギリヤークノ小舟ニ乗ジツイミ河ヲ下ル。
8
9
10
11 十一日ヌイウナ守備隊ニ到着ス。其間プープニパルカタ両驛舎二泊シ其一日□□ヲ「ツンドラ」及ぐいます林ノ研究ニ費シ満足ナル結果ヲ得タリ。
12 八月十二日ヌイウ守備隊発石油發動機船ニテヌイウ海岸ニ到リテ一泊シ始メテオホツク海岸地方ノ植物ニ接シタリ。
13 十三日、海岸ヲ辿リ陸行シテ守備隊ニ帰ル。其間海岸植物ノ研究「ツンドラ」植物ノ採集等接スルニ暇ナカリキ。
14
15 同月十五日及十六日ハカタングリニ最終旅行ヲ試ム。カタングリハ石油露頭アル所ニシテ其附近一帯ハ美觀ナルぐいまつ林アリ。又一湖アリテカタングリト呼ブ。其辺ニ生育スルニ種ノ水草ヲ採集セリ。又石油露頭附近ニ於ケル植物分布ノ状態モ亦趣深キ個所ナリトス。
16
17 八月十七日ヌイウオ守備隊發ツイ河ヲノボリ
18
19
20 二十日プープニ驛ニ到着ス。其間河岸植物ノ調査ニ従事シ時ニ河岸ノ濶葉樹林ニ注意ヲ拂ヒタリ。
21 二十一日、プープニ發陸行シテアダツイムニ至ル。其間サラパール山麓隊下ニ最モ美ナルえぞ林ヲ見タリ。
22 八月二十二日アダツイム發デイールビンスコエ カミアルムダン及第二アルコナヲ経テ
23
24
25
26
27 八月二十七日亜港ニ到着ス。
28
        注 上図の日程表は「北樺太植物調査報告書」より作成しました。 2019・4・11 保坂記
10月、工藤祐舜・舘脇操著「北樺太植物調査報告書」が「薩哈嗹軍政部」から刊行される。      参考

北樺太植物調査報告書
 薩哈嗹軍政部
復命/(内容・略)
   大正十一年十月三十日
   薩哈嗹派遣軍軍政部嘱託/北海道帝国大學助教授 工藤祐舜
   薩哈嗹派遣軍軍政部嘱託/北海道帝国大學學生   舘脇 操
   薩哈嗹派遣軍軍政部長陸軍少将松井兵三郎閣下

第一章 緒言/第二章 調査旅行
第三章 植物生態學的調査
   えぞ林・濶葉樹林・ぐいまつ林・ツンドラ・水生植物・河岸植物・泥地植物
   海岸植物・草原地植物・輸入植物
第四章 大正十一年度採集植物目録

           pid/1246263  武田家所蔵本(現栃木県立博物館収蔵)
〇この年、工藤祐舜が『北干島幌筵島植物誌』を発表、東京帝大より理学博士の学位を得る。
1923 12 24 40 10月、工藤祐舜著「シュミト半島植物調査報告書」が「薩哈嗹軍政部」から刊行される。           参考

シュミト半島植物調査報告書
 薩哈嗹軍政部
復命/(内容・略)
   大正十二年十月三十日
   薩哈嗹軍政部嘱託/北海道帝国大學助教授理学博士/工藤祐舜
   薩哈嗹軍政部長陸軍少将/高須俊次閣下

1 緒言/2 シュミト半島植物調査旅程
3 シュミト半島植物分布ノ状況/4 シュミト半島野生植物目録
5 シュミト半島ノ植物調査ニヨリ大正十一年度調査目録ニ加タル北樺太植物

6シュミト半島於イテ新発見ノ樺太植物
シュミト半島ノ有用植物/8シュミト半島ノ有毒植物
9シュミト半島植物利用策
   武田家所蔵本(現栃木県立博物館収蔵)
1924 13 25 41 〇この年、北海道帝国大学農科大学農学部農業生物学科を卒業、直ちに農学実科講師となる。
7月7日〜20日、舘脇操、武田久吉博士と山口成一の3人で尾瀬へ、沼田経由で初めて入る→長蔵小屋→桧枝岐村→駒ケ岳→鬼怒沼→川俣温泉 
(略)ところが大正13年,武田久吉博士の驥尾に付して,今はなき山口成一氏と半月余に亘り,尾瀬から日光にかけ,丁度今の日光岡立公園内の植物生態学調査をしたことがある。この旅行の最後に,私達は川俣温泉から金田峠を越して,切込,刈込両湖を経て,湯元に至り,湯の湖から湯滝,泉門池を通って柳沢林道に出,それから戦場ガ原を通って湯元に帰った。この時の植物景観の印象は私に強くやきつけられた。(略)
            
奥日光の森林植生:舘脇操編著:日本森林植生図譜(]) P292 より
9月、舘脇操が「園芸 16巻9号p11〜14」に「山二つ三つ歩きて(一)」を寄稿する。
10月、舘脇操が「園芸 16巻10号p9〜13」に「山二つ三つ歩きて(二)」を寄稿する。
11月、舘脇操が「園芸 16巻11号p9〜13」に「山二つ三つ歩きて(三)」を寄稿する。
12月、舘脇操が「園芸 16巻12号p3〜13」に「山二つ三つ歩きて(四)」を寄稿する。

〇この年、舘脇操が北海道帝国大学農学部卒業論文「An oecological study of the Shizukari-moor」を発表する。 <北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照>
1925 14 26 42 1月、舘脇操が「園芸 17巻1号p7〜13」に「山二つ三つ歩きて(五)」を寄稿する。
2月、舘脇操が「園芸 17巻2号p11〜21」に「山二つ三つ歩きて(六)」を寄稿する。
5月、舘脇操が「山岳. 19(1)」に「尾Pをめぐりて」を寄稿する。 
  また同号に武田久吉が「尾P再探記」を寄稿する。 pid/6064930
7月26日〜8月10日、舘脇操、武田久吉博士と山口成一の3人で八甲田山彙から岩手山を歩く。
青森・浅虫・青森・横内・酢ヶ湯・八甲田山[大岳・井戸岳・赤倉岳]・地獄沼・石倉山・睡蓮沼・谷地温泉・蔦・三本木・古間木・盛岡・柳澤・岩手山[山頂・妙高ヶ岳・御滝ノ沢・山頂・八ツ眼・大地獄・山頂]・上防・大更・好摩・青森  <舘脇操文献集>より
            注 日程の詳細については、武田久吉博士年譜に記す。 
            武田久吉博士(年譜)からの写真
  また、この時、「ライントランセクト法」による植生調査を行う。

  海峡をわたる          
舘脇操

  静かな旅の終りです。おごそかな海の落日です。
  蛍光と紫光とさゝやかなうねりに船自らの影がゆらぎます。
  私の行衛です。私のみまもる所です。
  海峡は、たとへない程の夕なぎです。
  あるかなきかの私の姿です。
  黙祷の聖典です。
  たづねる所もないそのまゝの言葉の貌
(かたち)です。
  首をうなだれます。
  輝しい、力強い悲しみの陽の線です。
  私の心は甲板にうつる私の影に聲をのみます。
  一つの世界の今日の別れです。
  それ丈を知ってゐます。
  私の旅は終るのです。
  さ様なら。旅行きし人、旅にありし人、旅にやどりし韻
(ひびき)
  陽は海峡にしづみました。

    (大正十四年八月十日、聯絡船にて) 「八甲田山植物瞥見」の末尾に記された詩より 

10月、館脇操が「山とスキー (53)山とスキーの会」に「りしりしのぶ」を寄稿する。
  また、同号に岡田喜一が「レブンソウ」を発表する。  pid/1525318
11月、館脇操が「山とスキー (54)山とスキーの会 」に「湖の旅」を寄稿する。
      pid/1525319
12月、館脇操が「山とスキー (55) 山とスキーの会」に「湖の旅」を寄稿する。
      pid/1525320    注 11・12月号に通番付与のあるか確認要 2019・4・17 保坂
〇この年、舘脇操が「18巻−No81」に「惠山岬に於ける植物景観」を発表する。
1926 15 27 43 〇この年、農学部講師となる。
6月、舘脇操が「園芸 18巻6号」に「園芸植物考(I)」を寄稿する。
9月、舘脇操が「園芸 18巻9号」に「園芸植物考(II)」を寄稿する。
11月、館脇操が「山とスキー (66)山とスキーの会」に「霧降る湖に」を寄稿する。 pid/1525331
1927 昭和2年 28 44 1月、舘脇操が「園芸 19巻1号」に「園芸植物考(III)」を寄稿する。
3月、舘脇操が「園芸 19巻3号」に「園芸植物考(IV)」を寄稿する。
5月、舘脇操・坂本直行が「園芸 19巻5号」に「北海道産野生桜草属に就きて」を発表する。
6月、舘脇操が「山とスキー (72)山とスキーの会」に「丘」を寄稿する。pid/1525337
7月、天塩演習林内での植物調査中、ヌプロマッポロ沢で結実した「テシオコザクラ」の固体を発見する。 <舘脇文献No8・16(I)・21・33・45・159>
調査コース;上音威子府→間寒別→ヌプロマッポロ→中用→パンケナイ→中川
7月、舘脇操が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第4巻 北海道帝国大学農学部演習林 編 北海道帝
7月、舘脇操が「札幌農林学会報 19年84號」に「北大農場の雑草について(第1報)」を発表する。
国大学農学部演習林」に「2.阿寒植物景觀(第一報)・農學士 館脇操 」を発表する。  pid/1148659
8月〜9月、舘脇操と野崎健之助がウルップ島を中心とした千島植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:(根室)→色丹島[シャコタン湾]→エトロフ島[年萌]→ウルップ島[小舟湾→床丹→鎧川→ピリカモエ→台場崎→温泉崎→早川→床丹]→(根室)
 文献番号:No,20;No,43;No,48;No,55;No,157;No,174;No,214;No,348 <舘脇操文献集>,
9月、舘脇操が「札幌農林学会報 第19年85號 P137〜156」に「日高アポイヌプリ及び襟裳岬附近に於ける春の植物景観」を発表する。 
9月18日、(東京)麹町區紀尾井町清水谷皆香園に於いて「第三十七回小集会」が開かれ岡田喜一が「利尻山と二並山」について講演する。
 氏が本年七月廿七日、上野驛發北海道より樺太に遊び、それより利尻島に渡り、利尻山に登攀せられ、更に禮文島を周り二並山を極められたる御話であって、北邊の植物の分布、昆布採取の状況、利尻二並登山の模様など精細に述べられ、十數葉の寫眞と共に来会者の興味をそゝることが多大であった。
           
「山岳第22年1号 P182 昭和2年10月号」より
10月、舘脇操 が「山岳. 22(1) 第二奥羽號」に「八甲田山の思ひ出 ・八甲田山植物瞥見・岩手山」を寄稿する。 /pid/6064939
  
また同号に武田久吉が「御苗代附近の地形について・八甲田高山植物園設置に関する卑見・高山植物雑記・瀧谷温泉の復活」 、岡田喜一が「早池峯山紀行」を寄稿する。 pid/6064939
 
  山岳 二十二年第一號
 表紙絵 ミチノクコザクラ
  武田久吉筆
八甲田山の思ひ出冒頭の部分
淺虫にて街道筋の松並木、浪打際の松林、小丘の間には熟むだドクウツギに夏の陽が眼に痛い。一年振に海峡をわたれば何をみてもなつかしい。久方の旅だね、車窓の自分に自分が話しかけたい気持ちになる。浦町(ウラマチ)の改札口で[淺虫(アサムシ)へ]と叫むだ自分の聲は明るかったにちがひない。
 善知島の隧道をこせば、淺虫の海は、午後の陽を一杯にうけて、藍青にかゞやく、野内
(ノナイ)より旅愁をおぼえて、ひとりこの鼻をめぐったのも今は六年のすぎし方となってゐる。かってのことゞも、そして又織りこまうとするたのしい旅。浅虫のまひるを、鴎が飛ぶ。
 汽車は海に寄ったいでゆの街に入った。おゝ。帽子を振られしは武田博士。かたへにニコ
笑ふのは成ちゃん山口氏。旅が始まるのだ。久闊といふより何より
自分は無性にうれしくなった。そして貴公子らしく、自ら浦柳の質と號せられる石館氏に紹介されたのもまもなくであった。浅虫の宿にくつろぐ暇もなく、東北大學の臨界實実驗所に向ふ。
 ギザギザに大まかに切りこまれた断崖や、幾里となき槲(かしは)の林、うちなびく単一な海濱の草原にならされてゐた私の眼には、このあたりとて、うくるショックはまた別なものであった。海とはなれて、しばらくは山間の徑をゆき、再び海に出る。(略)
「(八甲田山の思ひ出)・八甲田山植物瞥見」の中に掲載された図番の一覧
主題(副第) 観察場所 図番番号とタイトル名 撮影:武田久吉
一 喬木林について
  イ 針葉樹林

 ロ闊葉樹林








(一)酸ヶ湯
(二)石倉山
(一)荒川に於ける
   観察
2 荒川の上流より右岸の植物景と東北に八甲田大岳を望む/(略)
(二)蔦道 1 酸ヶ湯の東南蔦道より仰げる八甲田大岳
3 谷池温泉上手路傍にて積雪の爲め斜生せるハウチハカヘデ及びホヽノキ等
4 谷地温泉上手路傍の乾燥地に群生せるオホバショリマ
5 蔦道小柴森附近のブナ林 /(略)
6 蔦湯沼沿岸の小濕原を圍むケヤマハンノキとサウシカンバの林/前景はヤマドリゼンマイ・アブラガヤ等
7 通天橋附近蔦川右岸の森林の一部/カツラ(左方)、ベニイタヤ(右方の三本)、ヤマモミヂ(横枝)等
8 通天橋附近蔦川右岸の森林の一部 /(略)
9 谷地温泉の西南猿倉の下方沿道約八五〇米の地點にて濕潤地乾燥して植生に變化を及ぼせる状態 /(略)
二高山帯について
イ灌木林について

ロ御花畑について
 (一)概論
 (二)特に群落変遷について












(一)大岳梯子登り
(二)地獄沼附近 10八甲田大岳南面の放射谷に沿ひてオホシラビソ・ナヽカマド・ミヤマハンノキ・サウシカンバ等がハヒマツ帶に突入する状態(遠景は八甲田小岳)
イ 大岳谷地 13井戸湯沼に面せる裸地に植民するシラタマノキ・ガンカウラン・コメススキとイワウゴケ
22八甲田大岳谷地に於けるヒメワタスゲ (北海道以外に未だ見ざりしもの)
23八甲田大岳谷地に於けるヤチスゲ
24八甲田山大岳谷地の小水界に生ぜるヌマハリヰ (沼澤植物群落)/(略)
25 八甲田山大岳谷地に於て小瀦水減水して沼澤植物ヒメホタルヰの群落中にイハイテフの侵入せる状態(濕原への先驅)
26 八甲田山大岳谷地に於て水界が濕原への運行を開始し沼澤植物減退してイハイテフにホソカウガヒゼキシャウ及びヒナザクラの侵入せるもの
27 八甲田大岳谷地に於て水界が濕原への運行を示す/(略)
28 八甲田山大岳谷地に於て小瀦水趾に濕原要素の侵入
29 八甲田山大岳谷地に於て濕原に侵入せるハヒマツとそれに續くサヽ/(略)
31八甲田大岳谷地周邊の一部/(略)
ロ 大岳山頂附近
   北斜面

32 八甲田大岳頂上北面にてミヤマハンノキ・ハヒマツ・ガンカウランの混生/(略)


33 八甲田大岳頂上北面にて放射谷の源頭に沿ひてナヽカマド・オホシラビソ等がハヒマツ帶に突入する状 /(略)
    
  日本で最初と思われる「ライントランセクト法」による植生調査(観察)とその推移
ハ 赤倉沼 18 赤倉沼
21 赤倉沼上方の濕性御花畑が中性草原に變じ更にハヒマツの侵入を蒙る有様 /(略)
三 濕原について (一)高田谷地 34 高田谷地にてキンカウクヮ・ミヅギク・ミタケスゲ・ナガホノシロワレモカウ等よりなる濕原
35 高田谷地にて濕原の周縁に於ける乾性植物の侵入
36 高田谷地内の小隆起に生ぜる樹叢 /(略)
37 高田谷地の一部にてミヅバセウ・オホバショリマ・アカモノに混じてシラタマノキ・ミネカヘデ・エゾヌカボ(?)等の生ぜる特殊地
(二)睡蓮沼谷地 30 長沼に於ける沼澤植物ヨシ・サハギキャウ・ミツガシハ等 (背景は高田大岳)
38 睡蓮沼と高田大岳
39 睡蓮沼附近の乾燥せる濕原の水路に沿ひてミヅバセウ・サハギキャウ殘留し乾燥地にミャマの侵入
(三)酸ヶ湯
(四)谷地温泉
         参考 掲載説明のなかった図番番号とタイトル名 
11八甲田大岳梯子登りの灌木林 /樹下の草本はエンレイサウ・サンカエフ・クマヰノデ・ミヤマメシダ等
12ウラジロヤウラク (大岳谷地にて)
14櫻沼附近にてハヒマツに混じて生ぜるチシマザクラ
15 櫻沼附近の濕性斜面に生ぜるアヲノツガザクラ/(略)
16八甲田大岳背面中腹の松島(背景は井戸岳)/(略)
17 赤倉岳南面に於ける濕原に生ぜるハヒマツの甲拆/(略)
19赤倉沼上方の濕性御花畑/主にイハイテフとヒナザクラ
20赤倉沼上方火口東南壁に於てハヒマツ・ナヽカマド・サヽ /(略)

八甲田高山植物園設置に関する卑見(部分) 武田久吉
 八甲田に高山植物園が出来るといふ噂は、去る大正十三年頃己に耳にしたことであった。翌十四年の夏八甲田に遊ぶ途次、青森でその詳報に近い話を聞き、その無謀なるに驚いた。といふのは、八甲田山中に小區域を限って各所の高山植物を植付け、それに名札を立てゝ一見素人と雖も高山植物の知識を得られる様にすると共に。青森酸ヶ湯間の道路を改修して自動車を走らせ得る様にし、誰でも高山植物を研究し度ければ、容易に自動車で往復し、數時間内にその目的を達することを得られる様にしようといふのだと、尤もこれは所謂又聞ではあるが、可なり信憑し得る筋から聞いた時には、呆然たらざるを得なかった。
(略)植物の上から見た八甲田が如何なる所であるかは、別項舘脇操農学士の「八甲田山植物瞥見」によってもその一般を推すことが出来よう。換言すれば八甲田の中腹以上は、それ自身己に高山植物園であるこれ以上一定の區域を限って高山植物を植付けるとなれば、それは八甲田に産しない種類を、洋の内外を問はず、蒐集して培養する丈の話で、八甲田山中諸地に自生する種類を一定の區域内に集めて、札を立てゝ陳列棚の商品宜しくとすることは策の得たるものではない。勿論東北帝大中唯一人斯様な時代錯誤の権化とも見る可き案に耳を籍される筈はあるまいかとは思ふが、敢て一言して置く。八甲田が持つ特色の一つは、目ざましい植生の變遷で、複雑な地形と相俟って、本邦の高山中他に類例が乏しい。内地では立山、北海道では大雪山彙あたりが漸くこれに匹敵する位であらう。これで高度がモウ五百乃至一千米も多ければ、高山植物研究上世界有数の研究園として申分がないのだが、これ許りは人力の如何ともなすことが出来ない。(略)
 <舘脇操文献集・結び>より
(略)大学時代には並河功先生、工藤祐爵先生のもとで北海道、また卒業前後に武田久吉先生より森林と高山植物との群落を手ほどきされ、吉井義次先生や中井猛之進先生にも一方ならぬ御厄介になり、卒業後は長く宮部金吾先生の膝下で、始めは千島を、壮年期には東亜大陸北部を中心とし、敗戦前後を道東と中央高地に送り、最近になって日本各地を歩いたことになる。(略)
10月、舘脇操が「札幌博物学会会報9巻2号」に「伊藤秀五郎・小森五作両氏採集アライト島植物に就きて(On the plants collected in the Island of Alaid by Hidegoro Ito and Gosaku Komori),」を発表する。<舘脇文献No10>
  また同号に平塚直秀が「阿寒湖付近ニ産スル銹菌類」を発表する。
平塚論文「摘要」欄の末尾に
 
本稿ヲ草スルニ當リ、懇切ナル指導ヲ賜ハリタル恩師宮部、伊藤両博士ニ衷心ヨリ謝意ヲ表シ、併セテ特ニ大正十四年九月中旬並ビニ大正十五年八月下旬ニ二回ノ採集旅行ニ於テ行ヲ共ニシ、當ニ種々ナル助言ヲ與ヘラシ、但、寄生植物ノ検定ノ勞ヲトラレタル舘脇操氏ニ感謝ス。(略)
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 25(5)」に「北海道の松属に就きて」を発表する。
           
注 「
誤った印刷が多いので、別刷を参照されたい。」 <舘脇操文献集に本人による特記あり>
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 25(12)」に「北大天塩演習林内ハヒマツ下降地点に就きて」を発表する。
1928 3 29 45 5月、舘脇操が「札幌農林学会報 19年88號 P531〜563」に「群落生態より見たる石狩國幌向泥炭地」を発表する。 <舘脇操文献集>

5月〜6月、天塩演習林内のヌプロマッポロ沢で開花した「テシオコザクラ」の固体を確認する。
 <舘脇文献No16・21・33・45・63(Z・[)・159>
上音威子府→熊ノ沢→間寒別→ノブカナイ→ヌプポマッポロ→間寒別→上音威子府→天幕ノ沢→筬島越
7月、天塩演習林内の植物調査を続ける。 <舘脇文献No16・63(Z)>
上音威子府→筬島越→天幕ノ沢→中川→パンケ山→パンケルベシベ→間寒別
6月、舘脇操が「札幌博物学会会報 10(1)P79〜80」に「A new species of Callianthemum from Japan/カリアンセマム属の一新種に就きて」を発表する。 ヒダカソウ
参考/ヒダカソウ(日高草、学名: Callianthemum miyabeanum[1])はキンポウゲ科キタダケソウ属の多年草。高山植物。
北海道日高山脈南部のアポイ岳固有種で、かんらん岩・蛇紋岩地帯やその周辺の草地に生育する。

  また同号別刷の「札幌博物学会会報 10(1)」に "カール、ヨハン、マキシモウヰッチ氏誕生百年記念会/ 札幌博物學會主催」に牧野富太郎 「追懐談」、伊藤誠哉「マキシモウィッチ氏伝」、舘脇操「東亜植物分類に対する貢献」を寄稿する。
<北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照> 所蔵 北海道大学 附属図書館図 DC16:580/SA0010659497
7月16日〜8月4日、京都大學が樺太植物探検を行う。 
   
指導:武田久吉 植物調査班:幸島春雄・大島卓司・小林義秀・丁野次男
7月、樺太庁農林部林務課が「樺太の森林」を刊行する。 武田家所蔵本
参考資料:第九節 大學演習林(部分)
大正三年六月相川、小田寒川流域二万町歩を割て東京大學演習林設置せられ之と相前後して北海道、九州、京都各大學の演習林設置せらるるに至れり今其面積蓄積を表記すれば如次
演習林名     所在地 面積 材積
東京大學演習林 榮濱郡榮濱村相川流域小田寒川流域の一部 21、751町 (略)
京都大學演習林 敷香郡泊岸村古丹岸川流域 11、715町 (略)
同 亜屯演習林 敷香郡敷香村幌内川支流亞屯川流域の一部 7、719町 (略)
北海道大學演習林 久春内郡三濱村珍内川流域 19、900町 (略)
九州大學演習林 敷香郡敷香村幌内川支流保惠川流域の一部 20、505町 (略)
81、590
8月、舘脇操が「札幌農林学会報 19年89號 P616〜651」に「樺太突祖山植物」を発表する。
8月、舘脇操が「山とスキー (84)山とスキーの会」に「丘への生活 」を発表する。
                       pid/1525349
8月〜9月、舘脇操と徳永芳雄が千島列島の植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:→色丹島[シャコタン湾]→ウルップ島[床丹→見島]→新知島[ブロトン湾]→ラショワ島[三笠→北角→四ツ岩→松輪島[大和湾→見晴台→中泊]→温弥古丹島[根茂]→マカンル島→エカルマ島→雷古計島→ラショワ島[三笠]→ウシシル島[北島→南島]→新知島[ブロトン湾→神威崎→浦戸峯→山越崎→東浦→清水湾→中泊→中山→新知富士→末弘岳→城見山→緑湖→中泊→月見浦→清水川→魚川→湾奥→ブロトン湾]→ケトイ島[三並]→ウシシル島[北島→南島]→スレデ岩→ラショワ島[三笠]→松輪島[大和湾→陰ノ澗→松輪富士→北東崎→大和湾→アイヌ湾→見晴台→大和湾]→盤城島→ラショワ島[三笠]→雷古計島→ウシシル島→新知島[中泊→]新知]→ウルップ島[見島→床丹]→
 文献番号:No,30;No,43;No,48;No,55;No,63(V,W,X,[);No,124;No,163;No,174;No,214;No,308No,348;No,368 <舘脇操文献集>
9月、舘脇操が日本植物学会編「植物学雑誌 42(501)P426〜436」に「千島得撫島中部ニ於ケル植物群落ニ就テ On the plant-communities in the middle part of the Island of Urup in the Kuriles」を発表する。 <舘脇文献No  20> pid/2360768
11月、館脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 5(8)(44)」に「北海道産さくらさうノ一新種てしほこざくら(圖入) A new species of Primula from Hokkaido」を発表する。 <舘脇文献No21> pid/3347683
  テシオコザクラの学名 Primula takedana Tatew.   (「takedana」とは武田久吉博士への献名
 
 採集年:1928・6・4
 採集場所:北大天塩演習林ヌプロマッポロ



12月、舘脇操が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第5巻 北海道帝国大学農学部演習林 編 北海道帝国大学農学部演習林」に「1.天鹽演習林植物目録(第一報)・館脇操 /2.日高樣似アボイヌブリ植物・館脇操」を発表する。 pid/1148670

〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 26巻3号」に「十勝国札内岳並びに日勝国境エサオマントッタベツ岳を探る」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 26巻5号」に「円山植物 I 」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 26巻6号」に「円山植物, II」を発表する。
1929 4 30 46 2月、河野廣道が「札幌博物学会会報10巻2号」に「チョッキリ亜科の二新属竝びにその生活史に就いて」を発表、舘脇操(農學士)が本文に引用した植物名の鑑定を行う。
3月、館脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 5(10)(46)」に「南樺太ノ高山植物 Notes on the alpine plants from southern Saghalien」を発表する。また、同号に牧野富太郎が「日本植物新研究ノ發表(承前)」を発表する。pid/3347685
6月〜7月、舘脇操と高橋規矩司がアリューシャン列島植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:(根室)→アッツ島[チチャゴフ]→アトカ島[ナザン]→アムチトカ島[コンスタンチン]→アッツ島[チチャゴフ]→
 文献番号:No,32;No,50;No,76;No,87;No,146No,226;No,368 <舘脇操文献集>
7月〜9月、舘脇操と高橋規矩司が千島列島植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:アッツ島→ウルップ島[見島]→新知島[中泊→ブロトン湾→新知→瀧ノ下]→ケトイ島[三並]→ウシシル島[南島→北島]→ラショワ島[村落湾→中泊→南角→飛石崎→東浦→大沼→長頭山→村落湾]→ケトイ島[三並→三並台→小滝川→計吐夷湖→石崩浜→芦崎→磯崎→昆布崎→トッカリ湾→清水川→三並]→ラショワ島[東浦→村落湾]→ケトイ島[三並→海馬崎→西湾→三並]→ウシシル島[北島→南島→暮田山→東湾→西湾]→新知島[ブロトン湾→中泊→新知]→ウルップ島[子舟港→見島→床丹]→(根室)
 文献番号:No,34;No,43;No,48;No,55;No,63(W、X、[、]):No,163;No,174;No,214;No,348;No,368 <舘脇操文献集>
参考;舘脇操はラショワ島に於いて新種の「いしのなづな(新称)」を発見しました。語源となった和名の「いしの」は「幾度カ生死ノ界ニサマヨヒツヽ調査旅行サレタ農林省水産局ノ石野敬之技師ヲ記念シテ茲ニ此ノ名ヲ興ヘタ」と、昭和6年の植物学研究7(7)に発表しました。
7月、石井勇義が「實際園藝臨時増刊 高山植物 観察と栽培(第七巻第ニ號)」を「誠文堂實際園藝社」から刊行、舘脇操が「北海道に於ける高山植物 =特に奥蝦夷風物を語る=」、工藤祐舜 が「樺太産の珍らしい高山植物」、武田久吉が「高山植物の分布と生態」を発表する。
舘脇操は冒頭に「アイヌと熊」の項で「その背景としては幽い森林とゆるやかな山脈(ヤマナミ)北地の韻をふくふだ風物は、奥蝦夷の地にのみ、その原始相をたゝえてゐる。文花に背弛する人間の心の奥底にひそむ野生の求(モトメ)と希(ネガヒ)/太陽のみ知る原人の微笑に、尋ね行く御花畑と微風にゆらぐ旅の心の憩(イコヒ)。/来り觸れなば觸るる琴線のよろこびは知る人ぞ知るのである。」、また末尾に「色々と御注意を賜った宮部先生に感謝の意を表すると共にこの拙い一編を旅立つ日にあたり武田博士に捧げます。」と詩的なことと、ご両名対しに感謝の言葉が添えてありました。  
7月、舘脇操が「札幌博物学会会報 11(1) P25〜30」に「The plant-communities in the Island of Matsuwa in the Middle Kuriles,中部千島松輪島に於ける植物群落」を発表する。
〇この年、館脇操が「丘 : 歌集 東京詩学協会」を刊行する。 pid/1023134
目次 /銀杏の葉蔭 / 陽炎 /丘 /馴鹿 / 島 /
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 27巻1号」に「根室附近の植物に就きて」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 27巻4号」に「釧路地方の植物に就きて」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 27巻8号」に「花は御山に咲き乱れる」を発表する。
6月、舘脇操が「北海道林業會報 27巻
6号 P413〜P432」に「札幌藻岩山植物」を発表する。
冒頭の部分(全文)
 札幌藻岩山は標高僅かに五三〇米に過ぎざるも、夙(つと)に植物學上、著名なる山にして、南方に於ける鹿児島の城山に對す。既に札幌農學時代の初期より好採集地として知られ、札幌在學の士にしてこの山に親まざるの人なし。有名なる米國の樹木學者サーヂエント氏も親しく本山を観察し、その林相を見、僅小なる面積内に多数の樹木の種類を生ぜるに嘆賞の辭をもらせり。藻岩山がもてる原生林趾は、圓山と双璧をなし、原生天然保存林として特殊の保護をうけ、學界の資料に貴重なる風貌を遺さんとせり。されど本山がかゝる歴史を有するにも係らず、本山の一般の植物に関しては、山本岩亀氏の報告あるに過ぎず。依りて著者は北大植物學教室一年目學生、藤田、島村、田川、徳永の四君と協力し、北大農學部[セキ]葉庫所蔵の標本を基礎として(採集者名を採録せり)こゝに本山植物目録の作成を企て、以て同好者に供して、本山研究の一助に供せむとす。著者はこゝに宮部博士の御指導、並びに伊藤博士の御助言に深厚なる謝意を表し、一年間を通じて著者と観察を共にし研究を共にせる上記四君に深厚なる謝意を表す。
嘆賞(たんしょう):すぐれたものとして感じ入ること。つくづく感心して褒めたたえること。
山本岩亀の報告論文:藻岩山植物分布及同目録 師友 (59):1-21 1913
[セキ]:月+昔 漢字変換不能
  参考 札幌藻岩山植物(四)の最後に記された引用標本採取者名の一覧
有元新太郎 川上瀧哉 佐々木欣也 照井陸奥生 柳澤秀雄
半澤洵 小西光博 白勢寛治 徳淵榮次郎
稻垣貫一 近藤金吾 武信由太郎 山田玄太郎
石川貞治 宮部金吾 竹内叔雄 山本岩龜
7月、舘脇操が「北海道林業會報 28巻7号 P484〜P508」に「札幌藻岩山植物(二)」を発表する。
8月、舘脇操が「北海道林業會報 28巻8号 P560〜P572」に「札幌藻岩山植物
(三)」を発表する。
9月、舘脇操が「北海道林業會報 29巻9号 P622〜P636」に「札幌藻岩山植物
(四)」を発表する。
  「北海道林業會報」に於ける発行年と月號との特に注意しなければならない個所(他は未確認) 
    また、「北海道林業會報」には奥付がないので正確な発行日は分かりませんでした。 協力:北海道立図書館
 2019・6・25 保坂

 
発行年月號 巻號番号 発表論文名 (注 通番(二)〜(四))の表示は目次になし、本文のみ)
昭和四年六月號 二十七巻第六號 札幌藻岩山植物藻岩山植物目録 No 1〜98
 49 Juniperus Sargentii Takeda.  みやまはひびゃくしん
昭和四年七月號 二十八巻第七號 札幌藻岩山植物(二)/藻岩山植物目録 No 99 〜241
 166 Paeonia Japonica Miyabe et Takeda やましゃくやく
 187 えぞえんごぐさ
昭和四年八月號 二十八巻第八號 札幌藻岩山植物(三)/藻岩山植物目録 No 242〜317
昭和四年九月號 二十九号第九號 札幌藻岩山植物(四)/藻岩山植物目録 No 318〜414
昭和四年十月號 三十巻第十號
〇この年、舘脇操が「Journ. Soc. Agr. For. Sapporo 20,A List of plants collected by Mr. N. Hiratsuka on Mt. Kashipo and Mt. Shiretori in South Saghalien,1928,舘脇操,1929,189〜208」を発表する。 <舘脇操文献No 24> 
〇この年から1944年まで、舘脇操著「北海道山草会山草写真帖 I 〜 XVI」を「北海道大学農学部附属植物園」から刊行する。 毎年1巻ずつ出て、全16巻 植物関連文献目録(細川一実) 参照>
1930 5 31 47 5月〜6月、舘脇操が千島列島植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:ウルップ島[小舟湾→床丹→見島]→新知島[新知湾→東浦→中泊→ブロトン湾]→松輪島[陰ノ澗]→シリンキ島→パラムシロ島[カクマベツ]→アライト島[浪川→北浦]→パラムシロ島[村上湾]→占守島[片岡湾→城ヶ崎→国端崎]→パラムシロ島[阿天消]→温弥古丹島[根茂]→ハルムコタン島[西浦→ラッコ場→西浦]→温弥古丹島[南浦]→捨子古丹島[乙女湾]→松輪島[大和湾]→ラショワ島[三笠]→ウシシル島[南島]→ケトイ島[三並]→新知島[ブロトン湾→新知]→ウルップ島[見島→床丹]→根室
文献番号:No,43;No,48;No,55;No,63([);No,163;No,174;No,214;No,308;No,348;No,368  <舘脇操文献集>
5月30日、舘脇操が千島占守島でミヤマハタザホを採集する。札幌博物学会会報19(1・2)p27
6月20日、「京都帝国大学 演習林報告第二号 樺太演習林植物調査報告」が「昭和三年度学生植物調査班(指導:武田博士)」から刊行される。
7月、南樺太へ森林(植物)調査を行う。 <舘脇操文献集>
調査コース:(上音威子府(カミオトイネップ・北大演習場)・稚内)→小沼→豊原→追分→滝ノ沢→手井→真岡→楽磨→追手→泊居→小沼→黒川→保呂→落合→栄浜→豊原→大泊→(稚内)
文献番号:No,37  <舘脇操文献集>
8月10日、武田久吉が「梓書房」から「尾瀬と鬼怒沼」を刊行、舘脇操の「尾瀬をめぐりて」を所収する。
 本篇は大正十三年夏著者と行を共にせられた舘脇操君が特に『山岳』の為に執筆せられたもので、尾瀬や鬼怒沼に関する最初の学術的記録として貴重なものである。今回同君の許諾を得て多少の改訂を加へこゝに収録することゝした。謹んでその好意を謝する。然し斯様な生態的観察は隔雪直後の前春期から晩秋にかけて数回に亙って行ひ、更に冬期の状態にも及ぼさなければ、その地方の眞相を完全に捉へることは不可能である。従ってこの記文は大正十三年七月中旬の観察に基くものといふことを念頭に置いて読まれんことを希望する。他の時期に尾瀬や鬼怒沼を訪はれた方は、必ずや多少なりと異なった景観に逢著せられるであらう。 「武田博士の添え書き」より
(舘脇操本文)
附記)/燧山麓や尾瀬平に生ずるチマキザサは牧野博士によると稈(わら)に毛のある新しい變種であるから、これにヲゼザサの名を與へようかとのことである。このものは奥上州から南会津にかけて、又恐らくは野州や越後の深山地にも廣く生ずるやうに思ふから、この名は果して如何なものであらうか。篇中には姑く単にチマキザサの名を用ひて置いた。又原文にフトヰとあるをオホフトヰと訂正したのは牧野博士に負ふところで、併せて感謝の意を表する。(武田久吉)
8月、舘脇操が「札幌農林学会報 22(100)p87〜115」に「札幌近郊豊平川植物(其の1)」を発表する。 <舘脇文献No 38>
10月、舘脇操が「札幌農林学会報 22(101)p185〜256に「札幌近郊豊平川植物(其の2)」を発表する。 <舘脇文献No 38>
11月、舘脇操が「札幌博物学会会報 11(3)」に「NOTES ON PLANTS OF THE WESTERN ALEUTIAN ISLANDS COLLECTED IN 1929 (I)/西部アリユウシャン群嶋植物雑記(其ー)」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道庁産業部」から「笹之研究」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 28(8)」に「根室附近より中標津への旅」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 28(9)」に「樺太南部行」発表する。
〇この年、舘脇操が「愛林 8号 P9〜12」に「森林をおもう」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「日本地理風俗体系 14,千島列島
376〜390」を「新光社,」から刊行する。
〇この年、舘脇操が「日本地理体系 10,千島地方
231〜256」を「改造社」から刊行する。
〇この年、舘脇操が「林學會雑誌 12(11)p.13〜22」に「札幌近郊森林群落生態」を発表する。
〇この年、舘脇操が「林學會雑誌 12(12)p.22〜31」に「札幌近郊森林群落生態(二 )」を発表する。

〇この年、舘脇操・河野昭一編「登別温泉附近植物群落分布図,登別温泉附近の植物」が「北海道自然保護協会」から刊行される。 北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照
〇この年、A new liliaceous species from Hokkaidou.journ.Jap.Bot.7.5. <舘脇文献No 33 >
〇この年、On the curious northern herb.Draba hyperborea.Journ.Jap.Bot.7.255〜256. <舘脇文献No 34 >
1931 6 32 48 2月、舘脇操が「海道林業會報 29(2)」に「熊野奥平平井の里」を寄稿する。<舘脇操文献集>
3月、舘脇操が「北海道林業會報 29(3)」に「北大天塩演習林の特殊植物に就いて」を寄稿する。

3月、舘脇操が「北海道帝国大学農学部紀要 第29号第4号」にThe Primary Survey of the V、egetation of the Middle Kuriles ・中部千島植物群落概説(英文)」を発表する。p127〜190  
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載写真35枚を所収、後日一覧表作成予定  2019・7・14 保坂
3月、館脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 7(4)(64)」に「北海道産ゆり科ノ一新種 A new liliaceous species from Hokkaido」を発表する。pid/3347704
  また、同号に牧野富太カが「日本植物新研究ノ發表(承前)」を発表する。
4月、館脇操が「科学画報 16(4);4月特大號 誠文堂新光社」に「原始の俤を殘した植物群」を発表する。また、同号に本田正次が「植物標本の作り方」を発表する。 pid/10984552
4月、舘脇操が「札幌博物学会会報 11(4)」に「OTES ON PLANTS OF THE WESTERN ALEUTIAN ISLANDS COLLECTED IN 1929 (U)/西部アリユウシャン群島植物雑記(其二)」を発表する。
6月、館脇操「科学画報 16(6);6月號 誠文堂新光社 」に「アリューシャン列島の初夏」を発表する。pid/10984554
6月、舘脇操が「札幌農林学会報 23(104)」に「千島列島に於ける森林群落生態と樹種の分布につきて・」石狩幌向原野植物(I)を発表する。 <舘脇文献No 48>
7月、館脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 7(7)(67)」に「北海ノ珍艸いしのなづな(圖入) On the curious northern herb, Draba hyperborea」を発表する。pid/3347707
  また、同号に牧野富太郎が「日本植物新研究ノ發表(承前)」を発表する。
7月、「国立公園候補地阿寒 阿寒国立公園期成会編 (菅野力蔵(手書き)」が刊行される。           pid/1175054 閲覧可能
阿寒の植物(北大演習林研究報告阿寒の植物景観より抄録)・・・北大講師 舘脇操氏
阿寒の歌 (歌集「丘」より)・・・・・・・・・・・・・・・・北大講師 舘脇操氏
 十首
驛逓の牧柵に咲く鬼百合よ人かげもなき小春日和よ
雨けむる開墾小屋に入もなしこの山畑のそばの花はも
くまげらが蝦夷松の枯木に物思ふ峠に湖の秋は澄みたり
アイヌの子仔熊と戯るゝこの
汀山霧いとゞ深み降りくる
              汀(なぎさ):海・湖などの、波が打ち寄せる所。波うちぎわ。みぎわ。
森深み霧揺りかげりわが瞳ひとつのかげをみつめうごかす
山の湖ひねもすけむり物言はずわれとわが胸また物言はず
夕近み馬鈴薯畑の花盛りメイコひとりが
うづみ居たりき
          
 @ うずめる。うめる。/A 元気をなくさせる。物思いに沈ませる。めいらせる。
アイヌの子ザリガニ拾ひあつめ居るみぎはにこめて夕近むかも
明日の日の太陽待つと云へる子がこの山の邊にまひる
まどろむ
          まどろむ:とろとろとねむる。軽くうとうととねむる。
澁茶汲む山の男のもだし勝寂に住み瞳よきかな
          
もだし(黙し):口をつぐむ。だまる。
7月、舘脇操が「北海道林業會報 29(7)」に「春の函館行」を寄稿する。
8月、舘脇操が沿海州ネルマに植物調査を行う。
調査コース:(函館・小樽)→ネルマ附近[ネルマ→6号漁場→3号漁場]→函館
文献番号:No,164 <舘脇操文献集>
8月、舘脇操が道南に植物調査を行う。<舘脇操文献集>
調査コース:函館→七重浜→上磯→福山→荒谷→白神灯台→上磯→水無沢→当別→函館
文献番号:No,47 <舘脇操文献集>
9月、舘脇操が「札幌農林学会報 23年105號」に「石狩幌向原野植物(II)目録」を発表する。
12月、舘脇操が「北海道林業會報 29(12)」に「道南の植物」を寄稿する。
<舘脇操文献 No 47>
1932 7 33 49 1月8日、工藤祐舜(ゆうしゅん)が心臓病のため台北市で亡くなる。(満44歳)
3月、舘脇操が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第7巻 北海道帝国大学農学部演習林編 北海道帝国大学農学部演習林」に「3.雨龍演習林植物調査(第一報)・館脇操 4.和歌山演習林植物目録(第一報)・館脇操 5.天鹽演習林植物目録(第二報)・館脇操 」を発表する。 pid/1148687
6月、
栃内吉彦が原田三夫主宰・こども理学会編「面白い理科」に「天からおちて樹につく魔女の箒を寄稿する。 武田家所蔵本
12月、舘脇操が「札幌農林学会報 24年110號」に「札幌近郊海浜銭函植物」を発表する。
     
海浜断崖、海岸丘陵斜面草原、 砂浜・砂丘及び柏林、植物目録"
〇この年、舘脇操・木元氏幹が植物分類地理学会編「植物分類・地理 1(3)」に「Florula of the Island of Kaibato ( Todomoshiri )/南樺太海馬島植物小誌234〜P252」を発表する。

1933 8 34 50 1月、舘脇操が「北海道帝国大学農学部紀要 第29号第5号」に「The Phytogeography of the Middle Kuriles中部千島ノ植物地理学的研究(英文) p191〜p363」を発表する。
3月、舘脇操が「札幌農林学会報 24(112)」に「札幌近郊海浜銭函植物 (其二)」を発表する。
3月、舘脇操が植物分類地理学会編植物分類・地理 2(2)」に「北見ホロヌプリ高山植物目録/Alpine Flora of Mt. Horo-nupuri, Kitami Ranges, Hokkaido Japan P86〜P92」を発表する。

3月〜5月、舘脇操が中川久美雄(前半)、佐々木友吉またタロコ峡へは北村四郎と台湾の森林(植物)調査を行う。  <舘脇操文献集>
調査コース:(東京・神戸)→基隆→台北→台中→嘉義→北港→嘉義→阿里山→タータカ→台南→安平→高雄→屏東→四重溪→恒春→墾丁→ガランビ→台中→二水→水裡坑→埔里→小埔里→バイバラ→北大演習林[萱野苗圃→関刀山→丁字山→小出山→守城大山]→小埔里→埔里→日月潭→外車□(シャテイ)→二水→新竹→台北→蘇澳→新城→タロコ峡→タビト→新城→台北→基隆→(門司・福岡・久留米・京都・東京)
<舘脇操文献:No,103;No,155  <舘脇操文献集>
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報13(1)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)T」を発表する。
8月、舘脇操・森本伝男が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第8巻 北海道帝国大学農学部演習林 編 北海道帝国大学農学部演習林」に「天塩演習林生態調査 第2報 アカエゾマツ林の群落生態的調査(館脇操,森本伝男)」を発表する。 pid/1148693
8月、舘脇操が「北海道林業會報 31(8)」に「倶知安高山植物展覧会を見る」を発表する。
9月、舘脇操が「北海道林業會報 31(9)」に「北見禮文」を発表する。
9月、舘脇操が内田映と天塩演習林内の植物調査を行なう。
<舘脇操文献 NO 77・79>
調査コース:上音威子府→天幕沢→三沢→筬熊林道→幌熊林道→間寒別→八線看守所→ヌプロマッポロ→西八線
9月18日、ヌプロマッポロにてトリカブト属の新種(セイヤブシ)を発見する。
翌年6月、札幌博物学会会報13(3)に英文でセイヤブシについて発表する。
11月、舘脇操が「北海道林業會報 31(11)」に「支笏登別洞爺」を発表する。
12月、舘脇操が「海道林業會報 31(12」に「道南紀行(恵山より大沼を経て瀬棚へ)」を発表する。
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報13(2)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)U」を発表する。
〇この年、舘脇操・菊池一郎が「北海道庁産業部農産課」から「北海道庁種畜場 真駒内の植物学的調査報告」を発表する。
〇この年、舘脇操・木元氏幹が植物分類地理学会編「植物分類・地理 2(4)」に「Florula of the Island of Kaibato ( Todomoshiri ) II南樺太海馬島植物小誌 II P227〜P262」を発表する。
1934 9 35 51 6月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報13(3) 伊藤誠哉教授在職25年記念号」に「Contributions to the flora of Northern Japan V (北日本植物誌料)V」を発表する。
      主な寄稿者:宮部金吾・館脇操/栃内吉彦・山極末男/松村松年/桑山覚/上野益三/犬飼哲夫ほか
             <舘脇操文献集>では1933年になっていたが誤りのため修正 2019・5・15 保坂

  また、同号に宮部金吾・舘脇操が「ON ACONITUM ITO-SEIYANUM, SP. NOV(セイヤブシ)」を発表する。
  
  
1933・9.18 和名;セイヤブシをヌプロマッポロで採集した標本 
             所蔵:北海道大学総合博物館植物標本庫(SAPS)
6月〜7月、舘脇操が色丹島で植物調査を行う。
調査コース:(根室)→色丹島[シャコタン→馬ノ背→チボイ→トイロ→相見崎→泊山→松ケ浜→キリトウシ→ノトロ→ポンマスバ→大岬→マスバ山→ノトロ→ノトロ川→ノトロ山→ホンマスバ→大岬→マスバ山→ノトロ→ノトロ川→ノトロ山→ホロベツ→シャコタン→シャコタン山→シャコタン岬→アナマ→又古丹→又古丹山→シャコヤン湾→チボイ→シャコタン湾]
文献番号:No,63(W、X、Y、Z;No,100:No,124:No,159;No,174:No,214:No,308;No,348:No,352:No,368   <舘脇操文献集>
7月、館脇操が「ケルン (7月号)(14) ケルン編輯室 」に「ブツシユ」を発表する。pid/1475359    ブツシユ」はひらがなか確認要 <舘脇操文献集>ではひらがな
8月、館脇操が「科学画報 23(2);8月號 誠文堂新光社 」に「阿寒湖國立公園」を発表する。          pid/10984593
10月、舘脇操が「札幌農林学会報 26(121)1934」に「北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 (餘報)」を発表する。
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報13(4)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)W」を発表する。
〇この年、館脇操著「阿寒国立公園地帯植物学的研究」を「北海道景勝地協会」から刊行される。 pid/1232217
目次 / 序 /植物群落 / 針葉喬木林 / 針濶混淆林 / 濶葉樹林 / 高原性草原 / 水生植物並に湖岸植物 / 高山地帶 /
〇この年、舘脇操が北海道庁編「千島概況 北海道庁」に「千島列島の植物」を発表する。  pid/1259175
標題 /目次 /概説 / 一 千島列島 /二 地勢 / 三 地質 / 四 氣象 /
千島略史 /
行政 /
交通 / 一 航路 / 二 道路 /三 通信及航路標識 /
産業 / 一 水産 /二 農産 /三 畜産 /四 林産 / 五 鑛産 / 六 今後の施設概要 /
千島の動物概觀 北海道帝國大學ヘ授農學博士 犬飼哲夫 /
千島列島の植物 北海道帝國大學農學部農學博士 舘脇操 /
千島の海藻 北海道帝國大學農學部農學士 永井政次 /
      注 <舘脇操文献集>では1935(昭和10年)の項に記載あったが間違いか 確認要 2019・5・18 保坂
〇この年、館脇操が「北見禮文島植物概説」を「北海道景勝地協会」から刊行する。pid/1209376
〇この年、日本で第一号の国立公園として「阿寒国立公園」が誕生する。
〇この年、舘脇操が「理学界 32(6)」に「人絹の原料植物エゾマツとトドマツ」を発表する。
〇この年、舘脇操・星野好博が北海道林業会編「北海道林業會報 32(1)」に「日高山脈北部高山帯の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 32(7)」に「北海道植物車窓大観 (I)」を発表する。
〇この年、舘脇操・萬濃健一郎が北海道林業会編「北海道林業會報 32(8)」に「大天塩演習林内アカエゾマツ林の生態要素」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 32(10)」に「北海道植物車窓大観 (II)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 32(11)に「北海道樺属考」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 32(12)に「北海道樺属考」を発表する。     
 注 <舘脇操文献集>に「北海道樺属考」 1・2 の通番なし 検討要
〇この年、舘脇操が北海道倶楽部 1(4)」に「北海道の地名と植物名 (一)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道倶楽部 1(5)「に「北海道の地名と植物名 (二)」を発表する。
〇この年、舘脇操が「国立公園 6(11)」に「阿寒国立公園」を寄稿する。
〇この年、舘脇操・岩間亀三郎が「天塩演習林生態調査第一報」に「北大天塩第二演習林ニ於ケル山火跡地ノ群落生態学的調査」を発表する。
〇この年、舘脇操・松江賢修が「北海道林業試験場」から「野幌国有林植物調査書」を刊行する。 
<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「Proceedings of the Imperial Academy 10(10)」に「Notes on the phytogeography of the islands of Rishiri and Rebun P680〜P682」を発表する。
〇この年、舘脇操が「Bull. Biogeog. Soc. Jap. 4(4)」に「Vascular plants of the Northern Kuriles P257〜P334」を発表する。
〇この年、舘脇操・小林義雄が北海道帝国大学編「Jour. Facul. Agr. Hokkaido imp. Univ. 36(1)」に「A CONTRIBUTION TO THE FLORA OF THE ALEUTIAN ISLANDS 
P1〜P119」を発表する。
12月〜1月(1935年)、舘脇操が宮部博士と台湾旅行(日本学術協会)を行う。
調査コース:(函館→上磯→藤沢→横浜→東京→京都→神戸)→基隆→台北→桃園→台中→佳芳台→八仙山→明治温泉→台中→台北 <舘脇操文献集>

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北千島生物相,北千島学術調査隊報告,日本生物地理学会,1934,養賢堂,384,日本生物地理学会報 4(1)〜(4)を合冊したもの。 舘脇操「Vascular plants of the Northern Kuriles」(北千島の維管束植物)。巻末に「北千島に関する文献」,道立図書館 H462.192−Ni,
1935 10 36 52 12月(1934年)〜1月、舘脇操が宮部博士と台湾旅行(日本学術協会)を行う。
調査コース:台北→高雄→屏東→台南→嘉義→台中→追分→新竹→台北→基隆→(神戸→京都→鎌倉→横浜→東京)  <舘脇操文献集>
〇この年、農学部助教授となる。
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報14(1)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)X」を発表する。
   また、同号に舘脇操・須藤千春が「On the new genus Kinugasa(キヌガサソウ属)」を発表する。
10月、館脇操・内田映が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第10巻 第1号 北海道帝国大学農学部演習林 編 北海道帝国大学農学部演習林 」に「第1号 天塩演習林生態調査 第3報 天塩演習林 林型の群落生態学的調査(館脇操,内田映)」を発表する。 pid/1148702
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報14(2)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)Y」を発表する。
〇この年、舘脇操が東北大学八甲田山植物実験所編生態学研究 1(1)」」に「北日本に於けるハヒマツの分布」を発表する。
〇この年、舘脇操が「日本学術協会報告 10」に「アカエゾマツ林の植物群落学的研究」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会「北海道林業會報 33(1)」に「阿寒への思出」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会「北海道林業會報 33(7)」に「ヒノキアスナロ(ヒバ)の北限とゴエフマツの西北限」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会「北海道林業會報 33(8)」に「奥尻島特殊植物」を発表する。

〇この年、舘脇操が北海道山草会編「北海道山草会拾周年記念誌」に「北海道山草会講演」が収録される。
〇この年、舘脇操が「登山とスキー 6(8)」に「アリュウシアンをおもふ」を寄稿する。
1936 11 37 53 5月、舘脇操が「旅 13(5)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社,日本旅行協会」に「新高ニ山 春の利尻と禮文」を発表する。 /pid/7887398
6月、舘脇操が「札幌農林学会報 28年131號」に「北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 第二報」を発表する。  注 実際の目次欄には「第二報」と記載ないので注意
6月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報14(3)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)Z」を発表する。
   また、同号に本田正次・舘脇操が「A new species of Swertia/センブリ屬の一新種・ヤケイシセンブリ」を発表する。
6月から7月、舘脇操が高橋喜夫と樺太東海岸国境線の植物調査を行う。 <舘脇操文献集>
調査コース:(小樽)→浅瀬→遠内→ミルクナイ→遠内川→浅瀬→崖山→川島山→散頃→川島山→船泊→ペレンガイ→散頃→鳴子川→鳴子韮山→散頃→船泊→川島山→浅瀬
文献番号:No,63([、]V、]W);No,101:No,368 <舘脇操文献集>
8月、舘脇操が国後島の植物調査を行う。  <舘脇操文献集>
調査コース:(根室)→国後島[泊→ケラムイ岬→泊山→一菱内→ポントウ→古丹消→東拂→泊→ゼンベコタン→泊]→根室
文献番号:No63([、\、]T);No,96:No,159:No,174;No,214:No,308:No,348;No,368  <舘脇操文献集>
10月、 舘脇操が「ケルン 7(10月號)(41) ケルン編輯室」に「北千島の生物相 」を発表する。 pid/1475386
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報14(4)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料[)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 34(10)」に「植物学上より見たる釧路地方」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 34(11)」に「北海道サクラ属の分類」を発表する。
〇この年、舘脇操が「実際園芸 20(2)」に「北日本の珍奇植物」を発表する。
〇この年、舘脇操・萬濃健一郎が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 2(1)」に「根室落石岬のアカエゾマツ林」を発表する。
〇この年、舘脇操・平野孝二が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 2(2)」に「南千島国後島に於ける湿原と砂丘上のアカエゾマツ林」を発表する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北海道林業會報 34,雨龍白鳥山を探る,舘脇操,1936,北海道林業会,402〜407,,道立図書館 Z501,
1937 12 38 54 6月、舘脇操が「旅 14(6)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社,日本旅行協会」に「 初夏の色丹を探る」を発表する。 pid/7887561
8月〜9月、舘脇操が里正義博博士と満州植物調査を行う。
調査コース:(東京→湯河原→今井浜→東京→平壌)→奉天→大連→旅順→熊岳城→鞍山→奉天→新京→王府→南小廟→哈□→東登楼庫→新京→ハルピン→ハイラル→甘珠爾廟→ハイラル→三河→[ナラムト→ウスチクリ→カンダガヤ→ウエルフクリ→ナルワクチ]→ハイラル→札羅木得→札蘭屯→哈拉蘇→ハルピン→公主嶺→新京→土門嶺→新京→王府→新京→公主嶺→大連→遼陽→奉天→下関→東京
文献番号:No,105;No,109:No,111:No,112;No,125:No,160 <舘脇操文献集>
9月1日、舘脇操が満洲國吉林省王府にてモウコキクボクチを採取する。
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報15(2)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)\」を発表する。
〇この年、舘脇操・田下英治が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 3(4)」に「オンコ林の群落学的研究」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 35(1)」に「千島国後島の森林植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 35(8)」に「松前地方の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林業會報 35(9)」に「天然記念物として指定を仰ぐ南限地帯に於けるサカイツツジの自生地」を発表する。
〇この年、舘脇操が「実際園芸 22(4)」に「高山植物の分布」を発表する。
〇この年、宮部金吾・舘脇操が「Proc. Imp. Academy 13」に「On the significance of the Schmidt's line in the plant distribution in Saghalien
 P24−P26」を発表する。
1938 13 39 55 6月、館脇操が「旅 15(6)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社,日本旅行協会」に「特輯北海道 北海道の初夏」を発表する。
  また、同号に飯田蛇笏が「初夏随想 草童のゐる風景」を発表する。pid/7887423 
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報15(3)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)]」を発表する。
7月、舘脇操が「札幌農林学会報 29年143號」に「北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 第三報」を発表する。
7月〜10月、舘脇操が里正義博博士・松本久喜と満蒙北支植物調査を行う。
調査コース:(東京→大阪→神戸→京城→平壌)→公主嶺→新京→王府→哈□→白城子→索倫→王爺廟→押木営子→巴公府→□児河→王爺廟→ハロンアルシャン→チチハル→礼羅木得→巴林→哈拉蘇→札蘭屯→チチハル→克山→北安嶺→新京→公主嶺→奉天→錦州→承徳→張家口→大同→春家口→多倫→張北→商都→張北→張家口→原和→包頭→張家口→北京→昌黎→天津→興域→首山→開魯→崑都→魯北→西王府→梅林廟→イクタラ廟→開魯→奉天→(釜山→東京)
文献番号:No,109;No,110:No,111:No,112;No,115:No,120:No,121;No,125:No,160:No,164;  <舘脇操文献集>
12月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報15(4)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)XT」を発表する。
〇この年、舘脇操が「生態学研究 4(2)」に東北大学八甲田山植物実験所編「北海道高山植物分布論(予報一)」を発表する。
〇この年、舘脇操・山中敏夫北海道林業会編北海道林業會報 36(11)」に「アカエゾマツの北限地帯」を発表する。
〇この年、舘脇操・山中敏夫北海道林業会編北海道林業會報 36(12),」に「高山のアカエゾマツ林」を発表する。
〇この年、舘脇操が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 4(2)」に「満州国に対する邦人の植物学的研究」を発表する。 P167〜176
〇この年、舘脇操が「北大農学部演習林研究報告10(3)」に「台湾演習林植物概報」を発表する。<舘脇操文献集>
1939 14 40 56 1月、館脇操が帝室林野局林野會編「御料林 (1月)(128) 」に「日高新冠の植物」を発表する。 pid/1540082
2月、舘脇操「札幌農林学会報 30年147號 p355〜370」に「満州國に於ける植物分布と農林業」を発表する。
    
関連文献に<舘脇文献No111>があり、同題の論文があり 同じものかは不明 2019・7・27 保坂,
7月、館脇操が「アサヒカメラ 28(1) 朝日新聞出版,」に「利尻岳」を発表する。 pid/7969338
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報16(1)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)XU」を発表する。
8月〜10月、舘脇操が里正義博士と東満植物調査を行う。
調査コース:(青森→新潟→清津→新京→公主嶺→新京)→ハルピン→佳木斯→鶴立静岡村→弥栄→千振→林口→竜爪→城子河→哈達河→永安屯→朝陽屯→東安→黒台→西二道崗→楊崗→→六人班→密山→興凱湖→虎林→黒落q→虎頭→林口→牡丹口→ハルピン→(新京→公主嶺→奉天→鞍山→公主嶺→新京→清津→新潟→新発田→青森)
文献番号:No,125;No,135:No,:No,160;No,164:No,368:  <舘脇操文献集>
11月、館脇操が帝室林野局林野會編「御料林 (138) 」に「新冠の森林植物(一)」を発表する
12月、 館脇操が帝室林野局林野會編「御料林 (139) 」に「新冠の森林植物(二)」を発表する。pid/1540092
12月、京都大学に於いて笹類の研究を行う。また、比叡山にも登る。 <舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「北方研究 2 
p64〜p80」に「北方亜細亜の植物分布状態」を発表する。
〇この年、舘脇操が里正義編「満蒙畜産資源並び経営調査研究概報」に「満蒙牧野の植物学研究(予報)」を発表する。 発行の年度が不明なため再調査要 2019.5.19 保坂 <舘脇操文献 No 110>
〇この年、舘脇操が里正義編満蒙畜産資源並び経営調査研究概報」に「満州国に於ける植物分布と農林業」を発表する。  
発行の年度が不明なため再調査要 2019.5.19 保坂 <舘脇操文献No 111>
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 37(1)」に「内蒙の旅」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編北海道林業會報 37(3)」に「主要樹種の分布限界(予報)(1)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編北海道林業會報 37(4)」に「主要樹種の分布限界(予報)(2)」を発表する
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 37(7)」に「檜山土橋国有林と砂坂防風林の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「北海道林業會報 37(8)」に「道南雑記」を寄稿する。
〇この年、舘脇操・吉村文五郎が北海道林業会編「北海道林業會報 37(12)」に「千島択捉島の森林植物,」を発表する。
〇この年、舘脇操が「植物及動物 7(12)」に「千島列島に於ける植物群落」を発表する。
〇この年、舘脇操・山中敏夫が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 5(1」に「牡蛎島の植物群落学的研究」を発表する。
〇この年、舘脇操が里正義編 「満蒙畜産資源経営調査研究概報p28〜46」に「満蒙調査旅行後期記録」を発表する。
<舘脇文献No120>
〇この年、舘脇操が里正義編 「満蒙畜産資源並び営調査研究概報p262〜266」に「胡沙雑記」を発表する。
<舘脇文献No121>
  <舘脇文献No 120・121>は同一本か未確認  昭和13年 出版年が1939年 2019・7・12 保坂 
1940 15 41 57 1月、京都からの帰路、ひとりで「ニッコウザサ」を見に、日光華厳平附近を歩く。<舘脇操文献集>
1月14日付、舘脇操が武田久吉博士に絵葉書を投函する。
 横浜開港資料館 久吉(書簡) No 1025  
[絵はがき](京都から中禅寺訪問、これから北上する旨報告)(手書・ペン・日本語)
京都滞在中、比叡山にも登っている。武田博士は昭和30年発行、監修した「日本の森林」の中で、P12に掲載された比叡山中の写真説明で「アカマツ林を置きかえるモミ」と植生の変化を説明している。二人に事前の何かが、あったか、否か 東京でも下車している。 検討が必要 2019・6・5 保坂
1月、舘脇操が「北海道林業會報 38(1)」に「北海道笹類の研究上(一)」を発表する。
2月、舘脇操が「札幌博物学会報16(2)」に「,List of plants of Island of Okushiri I /奥尻島植物目録TP75〜P90」を発表する。
2月、舘脇操が「北海道林業會報 38(2)」に「北海道笹類の研究上(二)」を発表する。
3月、舘脇操が「北海道林業會報 38(3)」に「北海道笹類の研究上(三)」を発表する。

3月、「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第10巻 第3号 北海道帝国大学農学部演習林 編 北海道帝国大学農学部演習林」に「和歌山演習林植物目録(第二報)・舘脇操 /4.臺灣演習林植物概報・舘脇操」を発表する。  pid/1116977 <舘脇操文献集>では1938年となっている。
4月、舘脇操が「北海道林業會報 38(4)」に「北海道笹類の研究上(四)」を発表する。
6月、舘脇操が「北海道林業會報 38(6)」に「北海道笹類の研究上(五)」を発表する。

7月、舘脇操が「アチックミユーゼアム彙報 第47 大野, 笑三編,アチックミューゼアム」に 「南千島色丹島誌」を発表する。 pid/1461528
目次 /序 宮部金吾 /色丹島概説 田中薫 大野笑三 /色丹島のアイヌ語地名 林欽吾 /色丹島の地質及び地形 佐々保雄 / 色丹島の湖沼 田中阿歌麿 / 色丹島の苔蘚類 堀川芳雄 /色丹島の海藻 永井政次 /色丹島のネブトモク 猪野俊平 / 色丹島の植物 館脇操 /色丹島の蝶類 内田登一 /色丹島の近海魚類 杉孝政 /色丹島の鳥類 小林桂助 / 色丹島のアイヌ族 林欽吾 / 千島アイヌ 兒玉作左衞門 /編者後記
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報16(3)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)XV」を発表する。
  また、同号に舘脇操が「List of plants of Island of Okushiri U/奥尻島植物目録UP105〜P116」も発表する

8月、舘脇操が「北海道林業會報 38(8)」に「北海道笹類の研究上(六)」を発表する。

8月、舘脇操が鈴木正大・山本義雄両君と根室地方の植物調査(1回目)を行なう。<舘脇文献No 140 TU>
根室→春別→中標津→標津→オダイトウ→野付岬→茶志骨→厚床→根室→鐘紡牧場古丹消→根室
8月、舘脇操がエトロフ島で植物調査を行う。
調査コース:(根室)→沙那→アリモイ→オタモイ→沙那→焼山→沙那→別飛→ポロス→ルチャル→ポロス→沙那→留別→ノトロ→振別→セセキ→年萌→ポントウ→年萌→登山道→グヤ→入里節→内保→入里節→(根室)
文献番号:No,134;No,138:No,174:No,214;No,308:No,348:No,368; <舘脇操文献集>
9月、舘脇操が根室地方の植物調査(2回目)を行なう。 根室→鐘紡牧場  <舘脇文献No140 T >
9月、舘脇操が「山と渓谷. (63)」に「尾P地方の植物」を寄稿する。pid/7933774
   また同号に武田久吉が「日光・尾P・會津駒・鬼怒沼」を寄稿する。
 
  山と渓谷 63号
尾瀬地方の植物特殊植物(一部)
尾瀬の名を冠する植物尾瀬植物のうちで珍品中の珍品はヲゼサウである。ヲゼサウは尾瀬で始めて發見されたユリ科の小草でヲゼサウ属に属してゐる。ヲゼサウ属は本部に特有な属で、ヲゼサウと之に近縁のテシホサウを含むのみといふ珍奇な存在である。葉は根出叢生で一見スゲに似、花莖は葉より抽出し、多く十五糎以下で、多花を有する聰状花序をつけ、花被片は帯黄白色で外花被片は長さ譯一・五粍、内花被片は長さ約二・五粍に過ぎない。筆者も亦大正十三年武田博士と尾瀬地方採集中、至佛山の御花畑で之を得たことがある。尾瀬地方の他には産地として僅かに上野谷川岳があげられてゐるのみである。
 近年ササ属の研究が精密に行はれるにつれて尾瀬からも亦ヲゼザサといふものが現れ
た。此の笹は始め牧野博士に依ってネマガリザサの變種として世に送り出されたものであるが、之とはかなりちがった毛深い別種の笹である。即ち節に密毛があり、節間に逆向せる毛があり、又葉鞘にも脈と脈との間に細毛があり、葉裏の毛もながく密である。且花序もあまり高く抽出せず、しば々花稈の有葉なる事に依り容易に類別が出来る。中井教授は産地として尾瀬沼、牛首、尾瀬ヶ原等を挙げられ、今日の所尾瀬特有な種類と考へられてゐる。ヲゼアザミは尾瀬から採取され中井博士の發表になる種類であり、同地に特有なアザミと考へられてゐる。全体一米に達し、葉形はニッカウアザミに類似し、苞は披針形、花はタチアザミに似たタチアザミに極めて近縁なる種類である。ヲゼヌマスゲは全株四十乃至六十種位のスゲで水蘚湿原に産する。決して尾瀬特有ではなく、北海道にも樺太にも分布せる種類で、尚勘無察加にも産するといふ記録もあるが、尾瀬は本種の南限である。
     ヲゼサウ(オゼソウ)   テシホサウ(テシオソウ)   勘無察加(カムチャッカ)
〇この年、舘脇操が「北方林業研究會講演集(第一輯別刷)p1〜p19」に「北日本森林樹種の分布」を収録する。
〇この年、舘脇操が「北海道庁拓殖部」から色丹島植物調査報告」を刊行する。
1月、舘脇操が及川伍三治編「農業及び園芸 15(1) 特輯時局対策作物増収の研究 養賢堂」に「満州国に於ける植物分布と農林業〔T〕」を発表する。 <舘脇文献No 125>
2月、舘脇操が川伍三治編「農業及び園芸 15(2)特輯時局対策作物増収の研究 養賢堂」に「満州国に於ける植物分布と農林業〔U〕」を発表する。 
  <舘脇文献No 125>
〇この年、舘脇操が「札幌観光協会」から「"颯爽とハイキング、札幌近郊コース"」を刊行する。
12月、舘脇操と山中敏夫が札幌農林学会編「札幌農林学会報 第32年157號」に「北見木禽岳アカエゾマツ林の群落学的研究」を発表する。
1941 16 42 58 6月、舘脇操が根室地方の植物調査(3回目)を行なう。<舘脇文献No 140 T>
   調査コース:根室→鐘紡牧場→野付岬
6月〜7月、舘脇操が赤木聲と北千島植物調査を行う。
調査コース:(小樽)→パラムシル島[擂鉢湾→村上湾→流崎→塁山→柏原湾→鳥川→中ノ台→硫黄山→冑岩→北台→湊→磐城→汐見湾]→占守島→[片岡湾→汐見川→汐見岬→南別飛川→別飛沼→別飛→片岡→及川→中川→陰ノ澗]→阿瀬度島[武富島→一ノ渡]→(函館)
文献番号:No,137;No,156:No,162:No,163;No,174:No,214:No,308;No,348  <舘脇操文献集>
7月10日、舘脇操が千島幌筵(パラムシル)島でミヤマハタザホを採集する。札幌博物学会会報19(1・2)p28
7月、館脇操が「農業の満洲 13(7) 農業の満洲社」に「滿洲國の植物分布と農林業(一) 」を発表する。   pid/1520324
7月、栃内吉彦が「旅. 18(7)日本旅行倶楽部」に「植物園めぐり 札幌の植物園」を寄稿する。      pid/7887460
7月、宮部金吾・舘脇操が「札幌博物学会報17(1)」に「Contributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)XW」を発表する。
 
札幌博物学会報」に発表したContributions to the flora of Northern Japan (北日本植物誌料)」ついての一覧表
発行年月 掲載学会報No  Contributions to the flora of Northern Japan
 タイトル名・No・主な内容
1933・07 札幌博物学会報13(1) T
1933・12 13(2) U
1934・06 13(3) V <舘脇操文献集>では1933年で表記、誤りのため修正する。
              2019・5・15 保坂
1934・12 13(4) W
1935・07 札幌博物学会報14(1) X
1935・12 14(2) Y
1936・06 14(3) Z
1936・12 14(4) [
1937・12 札幌博物学会報15(2) \
1938・07 15(3) ]
1938・12 15(4) XT
1939・07 札幌博物学会報16(1) XU
1940・07 16(3) XV
1941・07 札幌博物学会報17(1) XW
                参考 収蔵図書館 道立図書館 Z305 中央図書館 K460.6−Sa68,
8月〜9月、舘脇操が伊藤信男君と根室地方の植物調査(4回目)を行なう。<舘脇文献No 140 TU>
調査コース:(根室)→西和田→別当賀→厚床→奥行臼→中標津→標津→伊茶仁→植別→羅臼→斜里→古樋→北浜→網走
8月、館脇操が「農業の満洲 13(8) 農業の満洲社」に「滿洲國の植物分布と農林業(下) 」を発表する。  pid/1520325
11月、舘脇操が道東地方の植物調査(5回目)を行なう。<舘脇文献No 140 U>
白糠→根室→別当賀→厚床
11月、館脇操が「旅 18(11)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社,日本旅行協会」に「北千島の風物」を発表する。  pid/7887464
   また、同号に大山柏が「隨筆旅の科學 貝塚の話」、服部C道が「徒歩旅行者の歴史學 板碑」、筑波稔が「徒歩旅行者の歴史學 庚申塔と庚申塚」を発表する。
11月年、舘脇操が札幌農林学会編札幌農林学会報 34巻2號」に「北見利尻島の植物」を発表する。
〇この年、川崎隆章 「尾瀬と南会津の山 三省堂」に館脇操が「 序に代へて」を寄稿する。  沼田中學校の尾瀬室  (1) 組織 (2) 内容 / (3) 運用     pid/1043735
〇この年、武田久吉編「尾瀬と日光」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/1043741
目次 /序に代へて・武田久吉 / 奧日光概説・川崎隆章 /尾瀬・南會津・日光の山岳地形・安齋徹 /奧日光の地質・大塚昌彌 /日光山の瀑布・武田久吉 /尾瀬地方の植物・館脇操 / 尾瀬の科學・安達成之 / 南會津に於ける高倉宮御舊蹟・柳田國男 / 尾瀬の昔と今・木暮理太郎 /勝道上人と日光の開山・武田久吉 /尾瀬中心の山村民俗雜記・金子總平 / 尾瀬の四季(短歌)・平野長英 / 尾瀬・日光登山案内・矢島市郎 /日光・尾瀬雜筆・武田久吉 /尾瀬の發電計畫・安達成之 / 再燃の尾瀬ヶ原貯水池問題・武田久吉
〇この年、舘脇操・吉村文五郎が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 7(1)」に「南千島択捉島の森林植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編北海道林業會報 39(1)」に「択捉島中部の植物群落(I)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林業会編北海道林業會報 39(5)」に「択捉島中部の植物群落 (II)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道牧野協会編「北海道牧野職員養成講習録」に「牧野の植物学的研究」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北方研究 6」に「北千島学術研究調査隊北大先発隊報告」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道帝国大学東亜研究会編「東亜研究資料 n・30」に「満州松花江移民地採草期に於ける部落牧野の植物概報」を発表する。 <舘脇操文献集>
1942 17 43 59 2月、館脇操が「御料林 (165) 帝室林野局林野會」に「樽前山の森林植物(I)」を発表する。           pid/1540118
5月、舘脇操が札幌農林学会編「札幌農林学会報 35巻1號」に「北日本牧野の植物学的研究(I) 根室半島の牧野植物」を発表する。  <舘脇文献No 140 T>
4月〜7月、山西省の植物調査を行う。
調査コース:(東京→下関→天津→北京)→娘子関→太原→太谷→臨汾→東鎮→横水鎮→東冷口→煙約村→横嶺関→銅鉱谷→劉張村→銅峪→横嶺関→王菜鎮→垣曲→解村→垣曲→横嶺関→東鎮→聞喜→運城→溝峪灘→大原→晉祠鎮→大原→忻口鎮→代県→繁峠→岩頭村→茶輔→大木彦→五台山(竹林→寺嶺→竹林寺→台懐鎮→望海峯→鎮海寺→北台→中台→太螺頂→望山寺→台懐鎮)→黄土咀→金剛寺→石咀→炭密坪→横嶺上→二峪溝→北高洪口→四天和→五台県城→湯冶鎮→河辺村→太原→(北京→天津→下関→東京)
文献番号:No,144;No,150:No,154:No,160;No,164:No,368:  <舘脇操文献集>
山西学術調査団の陣容
團長 貴族院議員 資源科学諸学会聯盟理事長 子爵 土岐 章 植物学部 北海道帝国大学助教授 農学博士 舘脇操
副團長 貴族院議員 子爵 宍戸功男      東京帝国大学助手 理学博士 佐藤正巳
本部附 渡邊光      東京帝国大学理学部副手 理学士 古澤潔夫
地質鉱物學部 京都帝大教授 理学博士 ◎松下進 人類先史学部 慶応義塾大学教授 理学博士 ◎谷口虎年
   北海道帝国大学助教授 理学士 石川俊夫      応義塾大学医学部講師 医学博士 江口爲蔵
   満鉄調査部技師 理学士 松田亀三      華北交通株式會社嘱託 文学士 小野勝年
   京都帝大助教授 理学士 岩生周一      帝國学士院嘱託 文学士 野村正良
     北支開発株式會社調査局 理学士 増淵竪吉 文学士 直江廣治
     同 理学士 庄司誠一 絵画部 染木煦
    理学士 志井田功      文部省嘱託 田内駿士
地理學部  東京帝国大学助教授 理学士 ◎多田文男 庶務部  資源科学研究所嘱託 山本武
     東京高等師範学校校長 理学士 花弁重次 同    技術部員 高田武夫
     陸軍予科士官学校教授 理学博士 吉村信吉 映画部  日本映画社社員 太田仁吉
     東京帝国大学助手 理学士 木内信蔵 鈴木隆一
     陸軍予科士官学校教授 理学士 新井浩 岡本昌雄
     満州建国大学助手 文学士 淺井辰郎 橋本正
     北支開発株式會社調査局 理学士 和田憲夫 奥山大六郎
動物楽部 資源科学研究所嘱託 伯爵 ◎清棲幸保 華北綿産改進会 鈴木堯司 葛長崑 平野三郎 田中次郎
     九州帝国大学助教授 農学士 安松京三 華北交通株式會社 西享 /北支開発株式會社 高橋登城 川野長男
   東京帝国大学理学部副手 理学士 山下博三 北支開発株式會社 福吉長雄 洒井一眞 内藤愼三 高下正則 
                    ◎ 班長
9月、館脇操が「旅 19(9)日本旅行倶楽部」に「アッツ島の想ひ出」を発表する。
 また、同号に宮本敏行が「山西學術調査團と共に旅し」、高畠逹四カが「北滿スケツチ」を発表する。   pid/7887474
    草木への愛情/富安風生 鐵道開通七十年 牧野博士の鐵道昔語り/記者
     南方の汽車旅/本田正次  車窓に映ずる自然界(遺稿)/脇水鐵五カ

11月、館脇操が「科学朝日 2(11)(13) 朝日新聞社 [編] 」に「北方の森林」を発表する。 pid/2335669
〇この年、鈴木醇, 犬飼哲夫, 館脇操共著「自然科学上より見たる阿寒国立公園」を「北海道景勝地協会」から刊行する。  pid/1063078
〇この年、「東亜研究資料 第30号 北海道帝国大学東亜研究会」に館脇操が「満洲松花江移民地採草期に於ける部落牧野の植物概報(館脇操)」を発表する。  pid/1141664
〇この年、舘脇操が「北海道牧野協会」から「北海道牧野植物 第1輯」を刊行する。
〇この年、舘脇操が東北大学八甲田山植物実験所編生態学研究 8(2・3合併号) 三好學博士追悼記念號」に「北日本牧野の群落学的研究」を発表する。
 〇この年、舘脇操が「史蹟名勝天然紀念物 17(1)」に「北見国利尻島・礼文島の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が「探検 1(1)」に「第一次山西学術調査団に参加して」を寄稿する。
1943 18 44 60 1月、館脇操が「現地報告 11(1);新年號 文芸春秋社」に「亞寒帶」を発表する。 pid/11004656
2月〜3月、舘脇操が樺太へ植物調査を行う。
調査コース:稚内→大泊→豊原→多来加→豊原→上敷香→敷香→小沼→豊原
文献番号の記載:なし   <舘脇操文献集>
3月、舘脇操が「北樺太の植物」を「東亜研究所」から印刷(刊行)する。注 表紙に3月印刷とある pid/1024248
 シリーズ名: 資料 ; 丁 第30号 C. 東ソ自然調査資料 ; 第6輯 〔読み〕 シリョウ ; 4(30)(C). トウソ シゼン チョウサ シリョウ ; 6
第一章 北樺太植物研究史
  I 北樺太植物探檢史 /
  II 北樺太植物文献
    A.植物分類學的研究 /B.植物生態地理學的研究
    C.北樺太植物文献ノ解説
     1.Schmidt,Fr.:Flora Sachalinensis.
     2.
工藤祐舜:北樺太植物調査書 /
     3.特ニ植物地理學的考察ニ就テ
      a.Schmidtノ學説 /b.工藤博士ノ學説
    D.北樺太植物文献集
第二章 北樺太植物群落
第三章 北樺太所生植物一覽表
5月〜8月、舘脇操が満州・大興安嶺方面の植物調査を行う。
調査コース:(東京→下関→公主嶺→新京→ハルピン)→黒河→湖通河→金山鎮→察哈彦→懐柔站→安幹〔ソウ〕→洽站→〔オウ〕浦→互幹→安羅〔ソウ〕→隻河站→開庫幹→馬林→額穆爾→漠河→二道盤山→マザール→上馬廠→上老溝→サボーシキ→一軒家→吉興溝→アルゴン→永安山→西口子→馬連→奇雅河→烏瑪→吉如穆図→小古林子→荒田火地→佳〔ギツ〕疸→腰店→太平鎮→古納→吉拉林→三河→海拉爾→新京→北安→帯嶺→佳木斯→牡丹江→鏡泊湖→牡丹江→新京→公主嶺→奉天→(釜山→東京)
文献番号:No,160;No,368  <舘脇操文献集>
6月15日、舘脇操が満州國黒河省サボーシキでイチリンバイモを採取する。
〇この年、 山西学術調査研究団 編「山西学術探検記 」が「朝日新聞社」から刊行される。 山西の植物・館脇操 第一次山西學術調査研究團の編成及行程・宮本敏行 pid/1063076
〇この年、館脇操が「北海道帝国大学農学部演習林研究報告 第13巻 第2号 北海道帝国大学農学部演習林 編」に「アカエゾマツ林の群落的研究」を発表する。 pid/1142784
〇この年、 館脇操が山下秀之助編 「自然科学観察と研究叢書 北海道・樺太・千島列島 山雅房 」に「北日本の植物分布」を発表する。 pid/1063077
目次 / (参考)
北海道・樺太・千島の景觀 伊藤秀五郎
  一、景觀の意義 二、北海道の景觀(景觀區 /景觀の特色 /平原 /濕原 /農村 /森林 /生物
      河川 / 山岳 /海岸 /四季 /結語) 三、樺太・千島の景觀
北日本の植物分布 館脇操
  一、
北日本に於ける植物分布境界線 (一、宮部線  二、シユミツド線)
  二、北日本の植物地理學上の位置(一、亞寒帶區系域 二、東亞温帶區系域)
  三、北日本各地の植物 (一、千島  二、樺太 三、北海道本島)
北海道・樺太・千島に於ける鳥獸の分布 犬飼哲夫
   鳥獸の分布 /原始時代の動物とアイヌの狩獵生活 /野生動物の變遷 / 北洋の海獸
北海道・樺太・千島の昆蟲 河野廣通
  一、前言  二、北海道・樺太・千島に於ける昆蟲の分布略説   三、北の開拓に伴ふ昆蟲相の變遷
北日本の農業形態 北海道、樺太の農畜産 矢島武 /
  一、緒言  二、農業環境  三、經營の分析と考察  三、結言
北方林業 原田泰
  一、北方の森林 二、北方林業樹種と環境因子 三、北方森林の蓄積 四、北方材の需給状態
  五、北方森林生産力  六、北方森林の價値 むすび
北海道・樺太の建築 鷹部屋福平
  アイヌ建築古文献 / アイヌ住居とアイヌ家屋 /アイヌ家屋の種類 / エウッラシップとエーアッチセ
  樺太の建築 ( 一、樺太アイヌ、オロッコ、ギリヤーク等異民族の住家  二、舊露領時代のロシア式丸太家屋)
北方と健康 武田勝男
  まへがき /北海道の人種 /北海道の出生と死亡 /北海道の厚生施設 / 北海道と病氣
  北海道の乳幼兒と母性の問題 /北海道の結核 / 北海道の地方的疾患に就いて /むすび
北海道開拓史 高倉新一郎
  持に開拓基礎としての自然調査の進展 /
北海道・樺太・千島の先住民族 河野廣道 /
  一、 日本領土内の北方先住民族  二、生産形態から見たる先住民族文化圈
  三、 北方民族の原始生活(一、オロツコ   二、ギリヤーク   三、アイヌ )
北海道の文化現状 山下秀之助
  一、 文化の北進 / 二、北海道の文化の特徴
  三、北海道の文化の現状(/生活 / 教育 / 宗教 / 藝術 / 體育)  四、結び
8月、川崎隆章編「岳」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/1043654
目次 /序・柳田國男 / 阿蘇山(油彩畫)・故 岡田三郎助 口繪 /ミチノクコザクラ(墨繪)・牧野富太郎 口繪 / 山神淨域(繪と文)・中村清太郎 / 御來迎・安齋徹 /山岳を讃へて(長詩)・千家元麿 / ふれふれ粉雪・新村出 / 積雪雜記・今西錦司 / 白夜幻術(詩)・藤木九三 / 馬鹿雪・田邊和雄 / ラッセル・佐藤昌彦 / 私と雪・木村幸一郎 / 平野人と山・小島三郎 / 樺太の山・岡田宜一 /北への憧憬(繪と文)・向井潤吉 /北海山名譚・金田一京助 / 北見利尻禮文・館脇操 /知床半島で拾つた話・柳壯一 /山とアイヌ・犬飼哲夫 /原始林の中の山小屋・嶺一三 / 大雪山の鳥・清棲幸保 /駒ヶ嶽と蝦夷富士・三木露風 / 山岳の氣象(長詩)・伊藤秀五郎 / 津輕の岩木山・小寺融吉 / 山と蟋蟀・大町文衞 / 八幡平と蒸湯・龍居松之助 / 山の獸たち・阿部庸三 / 山村雜記(繪と文)・藤島亥治郎 /逝く秋を惜む・結城哀草果 / 雪國(短歌)・相馬御風 /飯豐山麓の木地小屋・山口彌一郎 /出羽三山の重大使命・西川義方 /あの山この山・中川善之助 / 志賀高原(短歌)・藤澤古實 / 山中高歌(短歌)・會津八一 /越後赤湯(短歌)・土屋文明 / 浴泉歌(短歌)・高村光太郎 / 上越谷川岳(短歌)・半田良平 /尾瀬の昔・關口泰 / 山の斧入れ・依田秋圃 / 山の焚火・田中八百八 /山の骨組・今村學郎 / 積石(繪と文)・田中薫 /山の石と川の石・川崎隆章 / 「岳」に因む植物・本田正次 / 追想(俳句)・竹中要 / 山と空と(短歌)・前田夕暮 / 鹽原にて・直良直夫 / 淺間温泉冨貴之湯樓上(短歌)・香取秀眞 / 山莊日記(短歌)・齋藤茂吉 / 伊豆の春(短歌)・尾上柴舟 /富士の畫家三人・小島烏水 /富士山の雲(繪と文)・阿部正直 /山頂觀測所の夜・廣瀬潔 /信南踏雪(繪と詩)・小室翠雲 /霧ヶ峰風土記・藤原咲平 / 南信靈峰風越山・田邊泰 / 風越山(短歌)・日夏耿之介 / 南信濃(短歌)・太田水穗 / 山國晩春(詩)・田中冬二 /農鳥農牛の殘雪(繪と文)・野尻抱影 /釜無川(短歌)・高田浪吉 / 徳本峠(短歌)・釋迢空 /冬の上河内行(繪と文)・茨木猪之吉 /だけのゆみち・加納一郎 / 龍の嵐子・佐藤井岐雄 / 白馬吟行(俳句)・荻原井泉水 /地圖を作つた話・今村巳之助 / 植物のコロニー(繪と文)・吉澤庄作 / 立山鑚仰・田口龍雄 /立山行(短歌)・川田順 /後立山・中島正文 / 五龍から八ッ峯・中西悟堂 / 初雪の權兵衞峠越へ・八木貞助 /「岳」の俳句・富安風生 /タケとダケ・中村星湖 / 山頂の火口湖・吉村信吉 / 山に溪に(短歌)・岡麓 / 大和二上山を寫す・鳥山悌成 /白雲集(短歌)・佐々木信綱 / 阿蘇山・北田正三 / 小鳥と熊の話・早川孝太郎 /森林と風景・中村賢太郎 /「温泉が多い」・伊東祐一 / 早春の金剛山・渡邊萬次郎 / 長白山の高山植物・竹内亮 / 火田民の奇聞・橋本傳左衞門 / 裸の山々・朝倉文夫 /登山列車・大谷東平 / 臺灣?莱主山の溪谷(繪と文)・石川欽一郎 /日本氷河期の山と生物・徳田御稔 /五指山・逗子八郎 /南方の空の色・西澤勇志智 / 山水と「天然色」・下山重丸 / キァンチェンジュアンガを望む(繪と文)・南薫造 /ヒマラヤの翹望・淺井治平 / ヴィスプの溪谷・荒木俊馬 /編纂覺書・川崎隆章 / 執筆家索引 /
「北見利尻禮文(はじめの部分) 館脇操
 北海道の西北隅に浮ぶ島として有名なものに利尻禮文がある。水産資源の価値を對象として、既によく知られてゐる所であるが、また植物学的にも非常に有名なところである。しかも西島は數浬(かいり)しか距ってゐないのに、利尻は利尻岳を中心として、美しい端正なスカイラインが北見富士の誇りに輝き、禮文岳最高として島内緩き波状をなした丘陵性山岳より成り、著しく異った地貌を有してゐる。海洋と山岳の自然公園、二島に美しき花園をその上に置き、期待する風光美が働きあって豪壮な海を物語り、山を偲ばせる。高きに登れば却下一帯に描き出され來る海岸線、また雲影のかなたに浮び出る樺太、東方には天鹽(てしほ)沿岸地帯の丘陵がうねって雄大なる風光美を有し、入っては奇岩奇石と亂礁に風光の明媚を極めて、幽玄な北海の山と韻律を如實に描き出している。(以下 略)
明媚(めいび):自然の景色が清らかで美しいこと。
韻律(いんりつ):音声の長短、アクセント、子音・母音の一定の配列のしかたなどで表す音楽的な調子。
  区分   植物
 固有植物 リシリミミナグサ、リシリブシ、リシリヲダマキ、リシリヒナゲシ、レブンサウ、リシリヨロヒグサ、レブンサクラサウモドキ、リシリサウ、レブンアツモリ。
 分布の北限 イヌマルバヤナギ、ミネヤナギ、キツネヤナギ、エゾノタカネヤナギ、シコタンミミナグサ、アラシグサ、イハキンバイ、レブンコザクラ、エゾユズリハ、ハマヒルガホ、ミヤマハルガマ
 分布の南限 ボタンキンバイ、ホソバノコンロンサウ、リシリイハナヅナ、ベニシホガマ、フタナミサウ、エゾノヨモギギク
 北海道本島に於て
 分布狭き植物
リシリシノブ、ミヤマデンタ、ツクモグサ、チシマイハブキ、チョウノスケサウ、ウラジロキンバイ、タカネアフギ、トチナイサウ、レブンサイコ、フタマタンポポ等。
        ※
チョウノスケ:須川長之助
11月15日、「北方農業研究 伊藤誠哉監修 西ケ原刊行会 」に「北方亞細亞に於ける植物分布 p71〜p106(館脇操)」を発表する。   pid/1066531
  第二章 植物區系地理學より見たる北方亜細亜/B 亜寒帯區系/シュミッド線と宮部線/〔宮部線〕
〔宮部線〕(全文)千島は大陸の極東北部から日本への連鎖であり、同時にまたアリューシャン群島及び勘察加半島を經て北米との連鎖も考察される。しかし最も興味のあるのは豊富な日本植物區系と北部西比利亞の離島状をなして殆んど固有種を有しない比較的貧弱な植物區系を有する勘察加區系とが何處で區系の推移をするかと言ふ問題である。此の問題に關し北大農學部植物教室では永い間之が研究につとめ、宮部、工藤兩博士も大いに資料を蒐集され、1927年には工藤博士により擇捉海峡の重要性が發表された。この事は既に久しい以前から宮部博士に依り豫想されてゐた事實なので、筆者は4年間に亙る中部千島材料蒐集研究の結果、1933年東亞北温帯と亞寒帯上の境界線なることを確立し、これに宮部線の名を附したのである。擇捉島所産の樹種でさへ中部千島以北に及ばざるものは32科100種中50%以上を占めて居り、殊に東亞温帯型の要素が此處にとどまることは極めて明瞭である。擇捉島に産し、しかもこの島から北上せざる樹種をあげると次の如くである。
トヾマツ、グヒマツ、エゾマツ、ミヤマハヒビャクシンカラフトヤマナラシ、ドロノキ、エゾミネヤナギ、エゾヤマネコヤナギ、エトロフヤナギ、タライカヤナギ、キツネヤナギ、ヤチヤナギ、ケヤマハンノキ、オクエゾシラカバ、シラカンバ、ミズナラ、テウセンゴミシ、ツルアヂサヰ、ノリウツギ、エゾスグリ、エゾノコリンゴ、アヅキナシ、ミヤマザクラ、シウリ、カラフトバラ、エゾイチゴ、ナ丶カマド、エゾヤマハギ、ツルシキミ、ヒロハノキハダ、エゾユヅリハ、ヤマウルシ、ツタウルシ、ハヒイヌルデ、アカミノイヌツゲ、オニツルウメモドキ、ヒロハツリバナ、コマユミ、ムラサキツリバナ、エゾイタヤ、ベニイタヤ、ミネカヘデ、ヤマブダウ、センノキ、ミヤマ丶タ丶、カラフトナニハヅ、コエフラクツ丶ジ、エゾシャクナゲ、ミヤマホツ丶ジ、オクイボタ、ベニバナヘウタンボク、エゾニハトコ、カンボク、ムシカリ、ミヤマガマズミ、ネマガルザ丶等
 且針葉喬木樹林はこの線を越えず、この線を越えると濶葉樹も亦極めてその樹種を限定されて來るのである。今此の二線が劃す變化を標微的森林に依って表示して見ると次の如くになる。


北海道を中心とした生物分布境界図
1.シュミット・ライン
2.
宮部ライン(ウルップ島とエトロフ島間のライン)
3.石狩低湿地帯
4.ブラキストン・ライン
5.八田ライン
6.黒松内低地帯
 但し上表に於て針葉樹林中に北千島を包含せしむるのは、北千島が亞寒帯地帯に所属し、寒流の影響、冬期の強風等の影響を受くる島嶼(とうしょ)的な特別地域と見るが故である。
〇この年、舘脇操が「[帝国学士院]研究報告 昭和16年度 帝国学士院編」に「北日本牧野の植物學的研究」を発表する。  pid/1141455
〇この年、館脇操が「[帝国学士院]研究報告 昭和17年度 帝国学士院編 」に「北日本牧野の植物學的研究」を発表する。pid/1141462  注 16・17年度分について通番あるか確認要 2019・4・7 保坂
〇この年、「日本大使館 (在北京) 在北京日本大使館」が「山西省資源調査概報を刊行する。       (北大調査資料 ; 第293号(経済 第120号)) pid/1885854
目次 / 一 山西學術調査研究團調査概要…(土岐章) / 地質學班 / 二 含炭層調査報告…(松下進) / 三 山西省垣曲地方地質鑛床調査報告…(石川俊夫) /四 五臺地區の地質概報…(松田亀三) / 五 地質學班第一支隊調査概報…(岩生周一) / 地理學班 / 六 山西省の自然地理學的區分…(多田文男) / 七 山西省第一次學術調査研究報告…(花井重次) / 八 山西省の陸水…(吉村信吉) / 九 人文地理報告(運城地區及五臺周邊地區)…(木内信藏) /十 人文地理報告(晋南地區及五臺地區)…(新井浩) / 十一 地理學部氣象班…(淺井辰カ) /動物學班 / 十二 山西省鳥類調査假報告…(C棲幸保) / 十三 山西省□昆蟲調査假報告…(安松京三) /十四 山西省學術調査假報告…(山下博三) /十五 山西省學術調査團採集淡水魚類…(森爲三 岡田彌一カ 中村守純) / 植物學班 / 十六 山西省植物調査第一次報告…(館脇操 古澤潔夫) / 十七 下等隱花植物…(佐藤正巳) /人類學班 / 十八 北支山西南北同蒲沿線方言調査概報…(野村正良) / 十九 民具調査概要…(染木照) /二十 人類考古調査略報告…(小野勝年) / 二十一 山西省人に就ての人類學的調査?報…(江口爲藏) /
〇この年、舘脇操が「北海道牧野協会」から「北海道牧野植物 第2輯」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北海道馬事牧野協会」から「後志国岩宇及び十勝利別太の牧野植物」を刊行する。
〇この年、舘脇操・吉村文五郎が植物分類地理学会編「植物分類・地理 13小泉博士還暦記念號」に「台湾産ハヒノキ属の1新種Symplocos Koidzumiana TATEWAKI et YOSIMURA sp,nov.に就て」を発表する。 <舘脇操文献集>

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
山西学術探検記,山西の植物,中国植物大観,舘脇操,1943,毎日新聞社,,
1944 19 45 61 2月〜3月、舘脇操が樺太敷香地方の植物調査を行なう。
調査コース:稚内→大泊→豊原→敷香→多来加→上敷香→敷香→小沼→豊原 <舘脇操文献集>
3月、館脇操が「御料林 (2月/3月號)(188)帝室林野局林野會」に「滿蒙北支の植物大觀特に森林樹種の分布に就て」を発表する。  pid/1540146
3月、舘脇操が札幌農林学会編札幌農林学会報 36巻4号」に「北日本牧野の植物学的研究(U)東部北海道牧野の植物群落学的調査」を発表する。<舘脇文献No140 U>
北海道帝国大学農学部札幌農林学会報 舘脇操博士発表の総論文の一覧表 
発行年号 会報No 論文名 舘脇文献
No
1927・7 第19年第84號 北大農場の雑草について(第1報)
1927・9 第19年第85號 日高アポイヌプリ及び襟裳岬附近に於ける春の植物景観
1928・5 第19年第88號 群落生態より見たる石狩國幌向泥炭地 14
1928・8 第19年第89號 樺太突祖山植物」を発表する。 15
1930・8 第22年第100號 札幌近郊豊平川植物(其の一) 38
1930・10 第23年第101號 札幌近郊豊平川植物(其の二) 38
1931・6 第23年第104號 千島列島に於ける森林群落生態と樹種の分布につきて 48
石狩幌向原野植物(I) 49
1931・9 第23年第105號 石狩幌向原野植物(II) 49
1932・12 第24年第110號 札幌近郊海浜銭函植物 53
1933・3 第24年第112號 札幌近郊海浜銭函植物 (其二) 53
1934・10 第26年第121號 北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 (餘報) 68
1936・6 第28年第131號 北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 第二報 68
1938・7 第29年第143號 北海道本島高山帯植物の分類学的類別研究 第三報 68
1939・2 第30年第147號 満州國に於ける植物分布と農林業, 111
1940・12 第32年第157號 北見木禽岳アカエゾマツ林の群落学的研究 舘脇操・山中敏夫/共著 131
1941・11 第34巻第2號 北見利尻島の植物      133
1942・5 第35巻第1號 北日本牧野の植物学的研究(I) 根室半島の牧野植物  140
1944・3 第36巻第4號 北日本牧野の植物学的研究(U)東部北海道牧野の植物群落学的調査 140
7月、舘脇操が満州植物調査を行う。
調査コース:(東京→釜山)→新京→(釜山→東京→大磯→東京)  <舘脇操文献集>
11月、館脇操が「新天地(大連) 24(11) 新天地社」に「綜合知識講座 北方植物の特性」を発表する。  pid/3556248       
〇この年、植物分類地理学会編「植物分類・地理 : 小泉博士還暦記念 星野書店 」に農學博士館脇操・農學士吉村文五郎共著「臺灣産ハヒノキ屬の一新種」を発表する。 pid/1064179 
標題 /目次 /序 /
理學博士 宮部金吾 本邦産キンバイサウ屬 /理學博士 牧野富太郎 シロバナマンジユシヤゲの記 / 理學博士 中井猛之進 新屬コクテンギ屬(附)日本産マユミ屬の新分類 /農學博士 逸見武夫 朝鮮森林植物病原菌類の研究 /
理學博士 武田久吉 ツツジ科植物の小觀察 / 農學博士 平塚直秀 中國地方山地帶所産層生銹菌科の種類 / 農學博士 今井三子 日本産土團子菌と菌生冬蟲夏草 /理學士 御江久夫 支那産ヒメハギ及び其の近縁種 / 理學士 米田勇一 日本産シネココツクスに就て / 理學博士 北村四郎 日本産ウリ科提要 / 1理學士 田川基二 日本産サジラン屬の分類 / 理學博士 大石三郎 理學士 藤岡一男 所謂北極中新世植物群に就て / 農學士 堀田禎吉 本邦桑屬の生態及地理分布 /理學士 平野實 關西の南方系デスミツド / 理學士 奧津春生 日本産リリオデンドロン屬化石葉に就て / 理學士 細川隆英 ミクロネシヤ植物研究資料 / 理學士 正宗嚴敬 理學士 小早川利次 加道坑の泥炭中の花粉及胞子に就いて / 理學博士 大井次三郎 本邦産キケマンとその品類 /理學博士 木村有香 サリツクス・サブフラギリスの正體 / 久内清孝 歸化植物雜考 / 理學博士 本田正次 科の和名統一に就て /理學博士 原寛 邦産イヌシヨウマ類の分類 / 理學士 木村陽二郎 日本産コゴメグサ屬新植物 /理學博士 石戸谷勉 稀觀書「(水+眞)南本草」を讀む / 理學博士 堀川芳雄 苔類記 / 農學博士 館脇操 農學士 吉村文五郎 臺灣産ハヒノキ屬の一新種 /理學士 犬丸愨 數種の日本産カブトゴケ屬新植物 / 理學士 古澤潔夫 東亞産シヤリントウ屬植物 /理學博士 佐藤正巳 日本産カブトゴケ類地衣に就て / 理學博士 秋山茂雄 邦産スゲ中眞正スゲ亞屬の節の分類に就て /農學士 今關六也 北支那擔子菌類誌略 /農學博士 竹内亮 滿洲國内に野生する松屬に關する知見 / 岡田喜一 沖繩産チリモに就て / 理學博士 前川文夫 史前歸化植物について / 理學博士 佐竹義輔 ホシクサ屬の一新種 /理學博士 津山尚 ルイジア・テレテイフオリアの本體 / 田代善太郎 日本本土に於ける暖地性植物の分布考察 /
京都帝國大學理學部植物學教室分類研究室史 /
                 作成年検討要 <舘脇操文献集>では1943年 2019・6・7 保坂
〇この年、綜合北方文化研究会編 「千島学術調査研究隊報告書 第1輯 綜合北方文化研究会」が刊行される。 pid/1877311
  序文 綜合北方文化研究會理事長 海軍中將 和田專三
  幌筵海峽地帶の植物 農學博士 館脇操 赤木馨
    第一章 植物調査區域と日程/ 第二章 植物群落調査日誌/
第三章 群落概相/ 第四章 イハノガリャス群叢
〇 この年、館脇操著「北方の植物 アルス (アルス文化叢書 ;36)」が刊行される。 pid/1064222
〇この年、舘脇操が北海道大学農学部編「北海道大学農学部演習林研究報告 13(2)」に「アカエゾマツ林の群落學的研究,」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北部軍司令部」から「北千島植物一覧表」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北部軍司令部」から「得撫島植物一覧表」を刊行する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
千島産食用薬用並に有毒植物解説,,舘脇操,1944,北海道帝国大学農学部,79,道立図書館 H499.87−Ta,
1945 20 46 62 3月10日、B29による東京大空襲。
3月25日、舘脇操が「積善館(大阪)」から「大東亜共榮圏植物誌 北方篇」を刊行する。
  
 大東亜共栄圏植物誌北方篇
(全文)/八十四歳の恩師宮部金吾先生は青年學徒の様な學問に對する熾烈な情熱と、洗練された敬虔な態度で今日も其の研究室に日毎の生活を編まれてゐる。國家總進軍の中に、我我學徒の進む可き清浄熱火の道が正しくそこに指標され、しかも北方に對する先生の指導は、私達の心の磁石の様に私達をしてまっしぐらに北をみまもらせた。先生の暖き膝下にあり、絶えざる御鞭撻と御指導の日が自分に許されてから早くも二十五年の歳月が流れた。性來無器用物で頭の鈍い自分、同じ様な間違ひをくりかへし勝な私に嫌な顔ひとつされず、あらゆる機會を利用して自分の北方探検と科學の道とに心の糧を與へて下さった。二十五年の日は決して短くない。私は此の間に得た資料の一部を整理し、北方圏の植物に關してのまとまった参考書が殆どないと言っても好い今日、思ひ切ってこの著を世に送る次第である。そして大體北方と南方の境を黄河から揚子江に置き、主として植物地理
學的にまとめ、若干農林業の方面にも關聯せしめて見た。色々な事で身邊多忙を極めた中でまとめなければならなかった素稿とて自分ながら意に満たない點もある。幸に又本書を讀むで下さる方々の御叱聲を得れば幸甚である。本書出版の或る日、私は恩師宮部金吾先生に衷心よりの感謝を捧げ、又常日頃暖かな援助と激励を與へて下さる伊藤誠哉(セイヤ)先生に深厚なる謝意を捧げ、又ながき日の旅路を顧み、その間御世話をかけた各位に對し、茲に心より謝意を述ぶる次第である。     昭和十八年五月    舘脇操著
各編 各章 各節
第一編 西比利亞の植物 一章 寒原帯
   (ツンドラ又は植地無樹帯)
第一節、極地(北極)植物區系 第二節、ツンドラ(寒原)の生態
第三節、ソ聯ツンドラの群落學的分類
二章 亞寒帯 第一節、亞寒帯植物の分布 第二節、西比利亞大密林(タイガ)
第三節、ソ聯東部地方の主要有用樹種 第四節、ソ聯東部地方の濕原及び沼野
第五節、勘察加植物大観
三章 乾草原(ステップ帯)
第二編 満洲國の植物 一章 満洲國植物研究史 第一節、欧人の研究 第二節、邦人の研究
二章 満洲國の植物分布 第一節、満洲國の植物の區系地理分布説 第二節、満洲國の植物の生態分布
三章 満洲國植物の分布と農林業 第一節、植物分布域と農林業 第二節、自然環境より見たる満洲農業地帯
第三編 中國及び
    蒙疆の植物
一章 中國植物研究史 第一節、中國植物分類學史 第二節、輓近に於ける中國植物分類學研究史
二章 中國植物分布要素と植物區系的性格
三章 中國植物群落區
四章 中國北部要部及び
    蒙疆植物地理概論
第一節、華北區 第二節、蒙古區 第三節、新疆區 第四節、西蔵高原區
五章 西山と小五臺山の森林生態 第一節、環境因子 第二節、森林植物相の記述
六章 山西省植物採集記 第一節、晉南地區 第二節、晉北地區
〇この年、舘脇操が「北部軍管区司令部」から「千島列島植物図鑑」を刊行する。pid/1903825
目次 /題字(北部軍管區司令官 陸軍中將 樋口季一カ閣下 揮毫) /
序(北部軍管區軍醫部長 陸軍軍醫中將 植林昌四カ閣下) /
第一章 千島列島の有毒植物 /
第二章 千島列島の藥用植物(圖版及び解説11-40圖) /
第三章 千島列島の食用植物(圖版及び解説41-80圖) /
第四章 千島列島有毒、藥用、食用各植物一覽表 /
〇この年、舘脇操・田辺恒義が「北方出版社(札幌) 北方生薬研究会」から「北方の生薬 第1輯」を刊行する。
1946 21 47 63 6月、舘脇操が「週刊朝日 No.1377」に「六月の山野」を寄稿する。
12月、 館脇操が「大道 1(8) 青玄社」に「北方の花暦」を発表する。  pid/1827478
〇この年、舘脇操が「北方出版社」から「摘草百種 前編」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北方出版社」から「摘草百種 中編」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北方出版社」から「摘草百種 後編」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北見営林局」に「林業技術講演集,北見地方の森林樹種分布と生態」を刊行する。
〇この年、舘脇操が北日本社編「北方風物 1(2)」に「植物の冬籠り」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北日本社編「北方風物 1(5)」に「雪線の花」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北日本社編「北方風物 1(12)」に「薪,」を寄稿する。
1947 22 48 64 8月15日、、館脇操著「北國の花」が「柏葉書院 」から刊行される。 pid/1064221
7月から8月、舘脇操が篠原外志武・大竹栄次郎と「北海道中央高地」に向かう。
 <舘脇文献No183・184・206・386>
富良野→吹上温泉→十勝岳→旧噴火口→翁温泉→吹上温泉→富良野岳→上ホロカメトック岳→旧噴火口→吹温泉→富良野→旭川→層雲別→ニセイカウシェベ→層雲別→大函→黒岳→小泉岳→黒岳→朝日岳→北海岳→黒岳→凌雲岳→北鎮岳→比布岳→永山岳→愛山溪→湧駒別→姿見ノ池→湧駒別→坂下→志比内→東川→旭川
9月、十勝岳方面に向かう。<舘脇文献No206・386>
富良野→吹上温泉→十勝岳→美瑛岳→富良野岳→谷地平→布部川→布部
9月、舘脇操が前半を木村武松と後半を村井三郎と青森県北部に向かう。<舘脇文献No256>
青森→大鰐→虹美山国有林→早瀬野→権現岬→小泊→増川→竜飛岬→梹榔→尻神→増川→青森→野辺地→野牛沼→尻労→尻矢→尻矢岬→岩屋→田辺部→恐山→大畑→下風呂→大間[蛇浦→大間岬→弁天島]→佐井→大畑→青森
11月、舘脇操が「寒地農学 1(4) 柏葉書院」に「宮部線に就て」を発表する。
  また、同号に伊藤誠哉が「宮部先生の略歴」を寄稿する。  pid/1736444

〇この年、舘脇操が「はまなす 2(11)」に「知床日記 1」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「はまなす 2(12)」に「知床日記 2」を寄稿する。
1948 23 49 65 4月、京都で開催された日本植物学会大会時に、(生態)部会の設立を要望する。
   
参考 第一部(分類) 第二部(形態) 第三部(生理)の三部会
7月、舘脇操が「山と渓谷. (113)」に「大雪山日記」を発表する。 pid/7933811
7月、館脇操著「植物の分布 河出書房 (生物学集書 ; 10)」が刊行される。pid/1064224
8月、舘脇操が「花 : 科学の泉 24」を「創元社」から刊行する。
          pid/8372672 プランゲ文庫整理番号:525-37
9月、舘脇操が「 野外教室 植物の学習」を「玄文社(東京)」から刊行する。<舘脇操文献集・補遺>
          pid/8372189 プランゲ文庫整理番号:512-45
〇この年、舘脇操が北海道林業会編「林業解説シリーズ 4」に「えぞまつ・とどまつ」を発表する。
〇この年、舘脇操が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 11(1・2)」に「ブナの北限界」を発表する。
〇この年、舘脇操が東北大学八甲田山植物実験所編「生態学研究 11(3・4)」に「ケショウヤナギの分布と群落」を発表する。
〇この年、舘脇操が「倶知安営林署」から「ニセコ植物概説
 1〜9P」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「阿寒 n・1」に「マリモの危機」を発表する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「山と渓谷 n・113」に「大雪山日記」を寄稿する。 
<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「生物学集書 第10 植物の分布 河出書房」ニ「シュミット線、宮部線について」を発表する。
1949 24 50 66 1月、館脇操が「はまなす 4(1)(34) はまなす発行所」に「迎春」を寄稿する。
  また、同号に佐藤紅緑が「北海道の特徴を把持せよ」、富安風生が「雁來る(作品)」を寄稿する。pid/7963850
6月、館脇操が「旅 23(6)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),」に「森林交響樂」を発表する。
  また、同号に柳宗悦が「アイヌの民藝」・更科源藏「コタンの人々」を発表する。pid/7887513 
8月、舘脇操が北見営林局編「北見営林局造林課報 1(4) 」に「知床半島沿岸地帶の植物(豫報)(T) 」を発表する。   pid/1796035
8月、館脇操が「山 (161) 朋文堂」に「北海道の屋根を行く」を寄稿する。 pid/3565205
9月、舘脇操が「林友會旭川支部」から「大雪山の植物」を刊行する。
10月、舘脇操が「月刊東奥11(10)」に「十和田の旅」を寄稿する。
11月、舘脇操が「月刊林材 8(11)」に「男鹿雑記」を寄稿する。
12月、館脇操が「科学朝日 26(12)(307) 朝日新聞社 [編] 」に「北海道の草原と湿原」を寄稿する。 pid/2335377
12月、舘脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 24(1〜12)(Vol,XXW,Nos,1〜12 牧野先生米壽祝賀記念」に「ホトトギス属の一新種」を発表する。  pid/3347869
アイヌ植物名について / 宮部金吾  ホトトギス属の一新種 / 館脇操 日本植物区系の基礎としてのマキネシア / 前川文夫 /我國暖海フローラに加えらるべき紅藻の5属 / P川宗吉 /Ocystaceae の一新属新種 Makinoella tosaensis / 岡田喜一 / 美濃國養老村菊水泉の藻願について / 米田勇一 /
参考:舘脇操は論文の末尾に「本種は大雪山国立公園松山温泉附近なる天人峡中の渓畔林地に生ずるもので、極めて一部分にしかこれを見ない。同地の羽衣の滝に因み、ハゴロモホトトギスの和名を與え牧野先生88才の御祝に賀意を表する次第でる。」と記しました。
〇この年、舘脇操が「北方風物叢書 第2輯  P87〜P113 北方書院(札幌)」に「原始林」を発表する。 pid/1043703
〇この年、館脇操が木原均等編「農学講座 第4巻 柏葉書院」に「作物分類學汎論」を発表する。 /pid/1162866
〇この年、「北海道文化賞」を受賞する。
〇この年、舘脇操が日本林業技術協会編「林業解説シリーズ 20」から「阿寒国立公園」を刊行する。
〇この年、舘脇操が農林省開拓局計画部開拓経済課編「北海道道東地区根釧原野土地利用調査報告 (一)」に「森林と牧野」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道開発局農業水産部編「根釧地方の防霧林に関する調査報告 第1輯」に「自然と産業」を発表する。
〇この年、舘脇操が国立公園協会編「国立公園 No.5,」に「支笏洞爺国立公園の自然科学」を発表する。
〇この年、舘脇操が北方生活社編「北方生活 1(1)」に「網走道立公園の構想」を発表する。
〇この年、舘脇操が「新生科学 4(1)」に「阿寒のマリモ」を発表する。
〇この年、舘脇操が「子供ノ国 No.89」に「松」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「子供ノ国 No.93」に「ジャガイモの故郷」を寄稿する。
〇この年、舘脇操がミツバチ研究会編「月刊ミツバチ 2」に「花蜜はどこにあるか」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業 n・1」に「山崎博士の業績」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編「緑の芽 1(2)」に「ユニイシカリ越」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・3」に「この新著(小川保男著・山路を行く)を世におくる言葉」を寄稿する。  
<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「北方風物叢書 第三輯 北方書院(札幌)
P145〜 P164」に「冬の根釧,」を発表する。
〇この年、東京で開催された日本植物学会大会時に、植物生態学懇談会が設立される。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
寒帯林 1号,「大雪山の植物」に寄せる,舘脇操,1949,旭川営林局,16〜19,,
1950 25 51 67 3月、舘脇操が「月刊 林材9(3)」に「男鹿半島観光雑誌」を寄稿する。
3月、館脇操が「北見営林局造林課報 2(2) 北見営林局 」に「置戸營林署管内植物目」を発表する。 pid/1796038  ※国会デジタルコレクションでは「置戸目録營林署管内植物」
3月31日夜、大会を前に、名大医学部構内文部省施設局内で、名大豊川分校松原益太氏が中心となり植物生態学に関心を有する者、又研究をしている者の集会が開かれる。
4月3日、第14回日本植物学会大会が名古屋で開かれる。

5月、舘脇操が「北の交通と観光 5月号」に「北海道の桜狩」を寄稿する。
6月、舘脇操が「北の交通と観光 6月号」に「国立公園阿寒」を寄稿する。
6月、舘脇操が「山と渓谷. (133)」に「尾P花譜(濕原花譜・高山花譜)」を発表する。 pid/7933831
7月、館脇操が「農業北海道 2(8) 北海道新聞社」に「北海道の雜草(上)」を発表する。 pid/2312367
7月、舘脇操が旭川営林局編「寒帯林 7月号」に「大雪盆地」を寄稿する。
8月、館脇操が「旅 24(8)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社」に「危機に立つ毬藻 」を発表する。
  また、同号に武田久吉が「海と山の特集 亡びゆく尾瀬沼」・伊達光太郎が「海と山の特集 釣とハイキング・相模川渓谷」を発表する。 pid/7887527 
8月、館脇操が「農業北海道 2(9) 北海道新聞社」に「北海道の雑草〔下〕」を発表する。 pid/2312368
8月、伊藤誠哉・村山大記が「札幌博物学会会報19(1−2)」に「柄生銹菌雑報」を発表する。
          ※ この論文の中には、舘脇操が採取した3種4採集地が報告されていました  保坂。
9月、杉山吉良 ; 館脇操 が「アサヒカメラ 35(9)(205) 朝日新聞出版,朝日新聞社 」に「アッツの花」を発表する。  pid/7969387
9月、舘脇操が「魚と卵 9月号 北海道水産孵化場」に「千島の思い出(T)」を寄稿する。
9月、舘脇操が旭川営林局編「寒帯林 9月号」に「高山植物園と高山博物館」を寄稿する。
9月、武田博士と北見地方を歩く。 
 <舘脇文献集 p74>
    
置戸→温根湯国有林→留辺蘂→北見
11月4日、東京大学農学部林学科会議室で、第一回日本生態学会(会長:吉井義次)総会並びに記念講演会が開かれる。
11月6日、植物生態学会主催、第1回エクスカーションが富士山麓で行われる。

11月、舘脇操が「魚と卵 11月号 北海道水産孵化場」に「千島の思い出(U)」を寄稿する。
11月、舘脇操・高谷実が旭川営林局編「寒帯林 11号」に「層雲峡経営区の植生(I)」を寄稿する。
12月、舘脇操・高谷実が旭川営林局編寒帯林 12号「」に「層雲峡経営区の植生(II)」を寄稿する。
〇この年、 養賢堂から日本植物学会編「植物学選集 : 宮部金吾博士九十賀記念」が刊行される。
宮部先生の略歴 伊藤誠哉/ 植物方言の小解 牧野富太カ/植物の名義と方言 武田久吉/ケシヤウヤナギに就て 木村有香 /日本植物地理學の寄與  舘脇操  pid/1369491
注 植物生態学会報1巻2号に、 編輯の都合上、引用文献は省略した。と記述、以下に「日本植物地理學研究への主要な文献」として121件を紹介されました。 保坂
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・20」に「都市と森林T」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・21
 P13〜15」に「都市と森林U」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北方林業 2(21) 
P6〜8」に「二十世紀前半最大の植物学的業績」を寄稿する。  注 「都市と森林U」・「二十世紀前半最大の植物学的業績」の2論文は同じ号のものか確認要
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・25」に「V 神宮神域と主要林木」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・27」に「W 京都」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「旭川営林局」から「十勝岳山彙の植物」を刊行する。
〇この年、舘脇操が
北海道開拓部から「根釧地方防霧林設定計画調査の仮報告書を刊行する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局造林課編緑の芽 2(2)」に「十勝国音更川上流の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道立林業試験場編北海道林業試験場報告 19」に北見国奥生田原原生林の群落生態概要」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編森林と技術 2」に「北海道におけるケショウヤナギの研究」を発表する。

〇この年、舘脇操が日本社会地理協会編「社会地理 No 20」に「北海道の国立公園」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が日本社会地理協会編「社会地理 No 26」に「東亜北温帯の自然美」を寄稿する。
1951 26 52 68 1月、舘脇操が「魚と卵 1月号 北海道水産孵化場」に「千島の思出(V)」を寄稿する。
1月30日、植物生態学会の誌名を吉井会長より「生態学会報」とする意見が出され各地区委員より賛同を得る。
2月、舘脇操が「魚と卵 2月号
 北海道水産孵化場」に「千島の思出(W)」を寄稿する。
3月16日、宮部金吾博士が亡くなる。
4月、舘脇操が「魚と卵 4月号
 北海道水産孵化場」に「千島の思出(X)」を寄稿する。
5月、舘脇操が「魚と卵 5月号
 北海道水産孵化場」に「千島の思出(Y)」を寄稿する。
6月、舘脇操が「植物生態学会報 1(1)」に「コマクサの分布と生態」を発表する。
   また同号に、舘脇操・猪熊泰三・栗田勳・初島住彦・鈴木時夫・宍戸元彦が「高野山におけるコウヤマキ群落」も発表する。
   また、同号に吉井義次が「植物群落学発達に関する考察」を発表する。
6月、舘脇操が「魚と卵 6月号
 北海道水産孵化場」に「千島の思出(Z)」を寄稿する。
7月、舘脇操が「魚と卵 7月号
 北海道水産孵化場」に「千島の思出([)」を寄稿する。
7月、伊藤誠哉が「科學 Vol21 岩波書店」に「恩師宮部金吾博士を語る」を寄稿する。
  
 宮部博士の筆になるクラーク博士の訓書
  撮影1950年6月
9月、舘脇操が「魚と卵 9月号 北海道水産孵化場」に「千島の思出(\)」を寄稿する。
                   
注 <舘脇操文献集> 「千島の思出」は「い」がない。
9月、東北地方太平洋面を訪ねる。<舘脇操文献集>文献No 232・252
(函館)→青森→盛岡→門馬→早池峰山麓御山川→松草→鞍沢→盛岡→黒沢尻→畑入山国有林→夏油川→岩崎新田→黒沢尻→一ノ関→端山→一ノ関→盛→末崎→高田松原→只越崎→気仙沼→宮城大島→気仙沼→志津川→椿島→波伝谷→石巻→金華山→石巻→仙台→奥新川→仙台→白石→斗蔵山→白石→鎌先温泉→白石→一ノ関→真湯→一ノ関
同月、東北地方日本海面も訪ねる。<舘脇操文献集>文献No 233・245・285
一ノ関→新庄→鶴岡(山形大学農学部)→湯ノ浜→湯田浜→羽黒山→大山町→温海→本荘→矢島→千代沢→鳥海山→矢島→本庄→酒田→飛島→坂田→吹浦→湯田→女鹿→秋田→湯瀬温泉→小豆沢→トロコ温泉→大湯谷地→熊沢国有林→大滝温泉→大館
9月21日、第2回植物生態学会大会が山形大学農学部で開催され、舘脇操が「北太平洋に於ける羊歯類の分布」について講演する。
 翌日、山形県農業試験場分場砂丘試験所を見学する。
            注 「植物生態学会報 1(3)」に、当日の内容が掲載されています。 保坂
10月、舘脇操が「植物生態学会報 1(2)」に「日本植物地理學研究への主要な文献」を発表する。
   また同号に吉井義次が「生態学という術語」について発表する。 
11月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 2(11) 」に「ブナ林とタブ林T」を寄稿する。
12月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 2(12)」に「ブナ林とタブ林U」を寄稿する。

〇この年、館脇操, 吹上芳雄執筆、函館営林局編「北限地帯におけるヒバ林の植生 函館営林局」を刊行する。  pid/2461044
ヒバ林の調査地/厚澤部川流域におけるヒバ林 / 安野呂川上流のヒバ林 /俄蟲のヒバ林 /目名川流域のヒバ林 /メノコシ澤上流のヒバ林 /矢櫃川のヒバ林 /豐部内川流域におけるヒバ林 /椴川流域におけるヒバ林 / 天ノ川流域におけるヒバ林 /流溪川におけるヒバ林 /
〇この年、「世界地理大系 第2巻 (日本) 石田竜次郎, 渡辺光 共編 河出書房」に「生物資源(館脇操) 」を発表する。 P54〜59 /pid/3004875
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業3(26)」に「宮部先生惜別」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業3(30)」に「知床・落石」を寄稿する。

〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業3巻32号」に「日高点描」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林務部編防霧林に関する研究(昭和25年度)第1輯」に「観測主軸線の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道開発局農 業水産部編根釧地方の防霧林に関する調査報告書北海道開発局農業水産部開拓計画資料第一輯」に「根釧地方の自然と産業」を発表する。
〇この年、舘脇操が「青森林友 n(39)」に「ブナ林とタブ林をたずねる」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道科學技術連盟編「技術と社会 4(12)」に「宮部金吾博士植物学への貢献」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道農業改良普及協会編「海道農家の友 3(5)」に「宮部先生の思い出」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が
日本国有鉄道北海道支社編「北の交通と観光 3月号」に「エルム」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が
日本国有鉄道北海道支社編「北の交通と観光 No.16」に「陽うららかに花ひらく・マリモ」を寄稿する。 
〇この年、舘脇操が
日本国有鉄道北海道支社編「北の交通と観光 No.19」に「日高路を行く」を寄稿する。 
〇この年、舘脇操が「国鉄札幌営業事務所」から「野草狩り」を刊行する。
注 [り]あるか確認要
〇この年、舘脇操が校閲、横山春雄著「十勝植物誌」を「帯広営林局」から刊行する。
〇この年、舘脇操が校閲、井口章著「道南の植生」を「函館営林局」から刊行する。
 徳舜瞥岳、ホロホロ山、オロフレ山、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、羊蹄山、黒松内岳、横津岳、函館山

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
札幌近郊豊平川産ヤナギ検索表,,舘脇操,1951,札幌野外植物研究会,,,
1952 27 53 69 〇この年、農学部教授となる。
1月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 3(1)」に「ブナ林とタブ林V」を寄稿する。
2月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 3(2)」に「ブナ林とタブ林W」を寄稿する。
2月、舘脇操が「魚と卵 2月号 北海道水産孵化場」に「千島の思出(]T)」を寄稿する。         
注 <舘脇操文献集> 「千島の思出」は「い」がない。
3月、旭川にて、石狩川総合調査打合せ会が開かれる。
(出席・<舘脇操文献集>)
3月、舘脇操が「植物生態学会報1(3)」に「北太平洋諸島におけるシダ類の分布についてT
[未完]植物生態学会第2回エクスカーション」を発表する。
  
 注 同号の新入会員名簿の中に「中尾佐助・宮脇昭・林彌栄」氏等の名前が掲載されてありました。 保坂
3月、館脇操が「中央気象台研究時報 4(特別) 中央気象台編」に「落石附近の植生」を発表する。pid/2370556
6月、舘脇操が「植物生態学会報1(4)」に「北太平洋諸島におけるシダ類の分布についてU[承前・完]」を発表する。 注 <舘脇操文献集>では U 実際の会報では 承前・完
6月、館脇操が都市計画協会編「新都市 北海道特集6(6) 」に「都市の横顔」を発表する。 pid/2736778
7月、東京にて、石狩川総合調査打合せ会が開かれる。(出席・<舘脇操文献集>)
8月、舘脇操・高橋啓二.三角了が石狩川源流調査を行なう。
<舘脇操文献集・<舘脇操文献 NO328 >>
旭川→層雲峡→大学平→シンパク峠→本流→三角点沢→天幕沢→ユニイシカリ沢→ルペシペナイ→→ホロカイシカリ林道→ニセイチャロマップ→層雲峡→旭川
11月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 3(11)」に「タブノキとヤブツバキ (T)」を寄稿する。
〇この年、館脇操が「防霧林に関する研究 第2輯(昭和26年度) 北海道大学低温科学研究所編」に「落石附近の植生」を発表する。  pid/246
4635
〇この年、館脇操著「樹木学 第1編 (樹木の形態)  (林業技術叢書 ; 第11輯)」を「日本林業技術協会」から刊行する。   pid/2470325  ※本のタイトルは「樹木の形態(樹木学第一編)」か 確認要
〇この年、舘脇操が「理科辞典 11 平凡社」に「地区と分布」を執筆する。 <舘脇操文献集補遺>
〇この年、舘脇操が網走道立公園 1〜15」を「網走市役所」から発表する。<舘脇操文献集補遺>
〇この年、舘脇操編「マリモ調査報告 昭和25、26、27年度」が「マリモ専門委員会」から刊行される。
     昭和25、26年度分は合冊。1〜115頁+図版、 27年度分 1〜28頁+図版、2冊一括。
〇この年、舘脇操が日本林業技術協会編林業解説シリーズ 43」に「北方林の群落形態」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「青森営林局」から「青森営林局管内の暖帯林」を刊行する。
〇この年、舘脇操が北見営林局編「北見林友 2(2)」に「北見奥生田原原生林の植物目録」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 n・5
 P54〜59」に「アポイ岳と海岸地帯の植生(浦河林務所管内植生調査報告)」を発表する。<舘脇操文献集>北海道植物関連文献目録(細川一実)で
は「林No8」 再確認要
〇この年、舘脇操が「青森林友 n・41」に「本州三北端の植物相」を発表する。
<舘脇操文献 NO256 >
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.6
 P44〜P47」に「北海道のケショウヤナギの南限(浦河林務署管内植生調査報告)」を発表する。<舘脇操文献集>北海道植物関連文献目録(細川一実)では「林No9」 再確認要

〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編林 n・7」に「アカエゾマツ林とゴヨウマツ林(浦河林務署管内植生調査報告)」を発表する。<舘脇操文献集>北海道植物関連文献目録(細川一実)では「林No10」 再確認要
〇この年、舘脇操が「青森林友 n・49」に「陸奥の初秋」を発表する。
〇この年、舘脇操が「青森林友 n・50」に「陸奥の初秋」を発表する。<舘脇操文献集> 通番有無の確認要
〇この年、舘脇操が札幌営林局総務部編札幌営林局広報 3 臨時特輯号」に「札幌をめぐる思出」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が林野弘済会帯広支部編樹氷 2(1)」に「阿寒追想」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「網走道立公園審議会」から「網走道立公園地帯計画書 P1〜P6」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北海警友 7(2)」に「原始林」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北海警友 7(3)」に「旅情」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北の交通と観光 n・.28」に「北海道の桜」を寄稿する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
防霧林に関する研究(昭和26年度)第2輯,落石附近の植生,舘脇操,1952,北海道大学低温科学研究所,275〜292,,
寒帯林 33号,奥山盆地針葉樹林帯の植生概況,舘脇操,1952,旭川営林局,5〜7,,
1953 28 54 70 2月、舘脇操が「植物生態学会報 2(3)」に「屈斜路湖畔のオンコ林」を発表する。
2月、函館→青森→東京へ 
<舘脇操文献 NO327 >
3月、舘脇操が秋田営林局編「蒼林 4(3)」に「タブノキとヤブツバキ(U)」を寄稿する。
4月、舘脇操が「
植物生態学会報 2(4)」に「防霧林帯の樹型・最近の植物地理學上の二三の論文」を発表する。
6月、舘脇操が「旅 27(6)日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社」に「生きている自然 風土の科学とその生活 島 枯草を焚き草を食う(飛島) 」を寄稿する。
 また、同号に金森徳次郎が「
生きている自然 風土の科学とその生活 季節に香る 山上の隠者」、岡田喜一が「日向の山奥から」を発表する。  pid/7887561
6月、宮部金吾博士記念出版刊行会が「宮部金吾」を刊行、舘脇操が跋文を寄せる。
   舘脇操「四 顕花植物と宮部先生」p.295〜311、「宮部金吾博士文献集」p.313〜325、発売所:岩波書店
8月、舘脇操が「植物生態学会報 3巻1号」の雑録欄に「大井次三郎著 日本植物誌」の書評を行う。
(略)私が大井博士と初めて会ったのが大正12年、国後島中部北岸のニキシヨロ湖であった。可憐な青年的少年で、しかもこの島が誰にも本格的に研究されていなかったのに着眼して。道庁森林調査班に加わって渡島したのである。そして私たちは非常に明るい満月の湖畔に結ばれた友情を持ちつゞけて今日に至った。大井博士の研究時代の社会的位置は「上の部」とはいえない。しかも氏の(略)
8月、舘脇操・高橋啓二.三角了が石狩川源流調査を行なう。舘脇操文献 NO327・328
旭川→層雲峡→大函→樹海嶺→ペンケチャロマップ→ホロカイシカリ→ホロカ林道→本流→ユニイシカリ沢→ヤンベタップ→シビナイ→ヤンベタップ→天幕沢→ホロカイシカリ→ルベシベナイ→ペンケチャロマップ→層雲峡→旭川
8月、「山 (207) 朋文堂」が刊行される。    pid/3565251
高山植物寫眞解説 コマクサ(原色版) / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ハクサンコザクラ(原色版) / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 チングルマ(原色版) / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 チシマギキョウ(原色版) / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 キヌガサソウ(原色版) / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 クロユリ(原色版) / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説説 シラネアオイ(原色版) / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 コバイケイソウ(原色版) / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 ミヤマダイコンソウ・トウヤクリンドウ・ミヤマオダマキ・ウサギギク / 武田久吉 /高山植物寫眞解説 タカネコウゾリナ・ヨツバシオガマ・コバノツメクサ・クモマグサ・イワベンケイ / 武田久吉 / 高山植物寫眞解説 アオノツガザクラ・ミヤマリンドウ・ミヤマイ・タカネヨモギ・ミヤマキンポウゲ / 武田久吉 /高山植物寫眞解説 ハヤチネウスユキソウ・シロウマウスユキソウ・ミヤマアズマギク・イワギキョウ・タカネマツムシソウ・リンネソウ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 シロウマリンドウ・ヒメセンプリ・ミヤマシオガマ・ミヤマムラサキ・イワウメ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 タカネシダ・ミヤマメシダ・ヘビノシタ・ムシゴケ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ウルップソウ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ミソガワソウ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 ミヤマアケボノソウ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 キバナシャクナゲ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ハクサンシヤクナゲ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 コケモモ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ヂムカデ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 イワヒゲ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 シラタマノキ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 ウラシマツツジ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ミネザクラ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 シロウマオウギ / 田邊和雄 / 高山植物寫眞解説 シコタンソウ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 フジハタザオ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ハクセンナズナ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ハクサンイチゲ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 タカネヒキノカサ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 タカネキンポウゲ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 チョウカイフスマ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 タカネマンテマ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 タカネイワヤナギ / 田邊和雄 /チドリ / 田邊和雄 /高山植物寫眞解説 ネバリノギラン / 田邊和雄 /アルプスの高山植物切手 / 小倉謙 /高山植物とお花畠 / 武田久吉 /高山と種の起源 / 竹中要 /私達は高山植物です / 田邊和雄 /ヒマラヤの高山植物 / 北村四カ / 北海道固有の高山植物 / 館脇操 /高山植物を語る――座談會 / 武田久吉 ; 田邊和雄 ; 荒川一カ ; 小澤元之助 ; 山下一夫 /高山植物の培養 / 鈴木吉五カ /植物採集と標本の作り方 / 平林てるを / 高山植物採集地案内 東北地方 / 伊藤敝 /高山植物採集地案内 尾Pと日光 / 田邊和雄 / 高山植物採集地案内 南北・中央アルプス / 山村大一カ /世界のエーデルワイス / 山下一夫 /高嶺の花に寄せて / 坂倉登喜子 /印象に殘つた高山植物 / 津端生子 /私は高きものを求む / 千葉正夫 / 高嶺の花十花撰 / 武州大五カ /ガイドのみた高山植物 / 星野貢 /山岳小説 K3の頂上 / ウルマン ; 妹尾アキ夫 / ある山案内人のこと / ギド・レイ ; 長越成雄 /山俳壇 / 河野南畦 /山歌壇 / 泉甲二 /山と高原の會會報 / 山彦 / 石井良三 ; 田昭二 ; 川上公子 ; 篠木登 ; 角田敦彦 ; 筈見英世 ; 矢久保コ司 ; 深田久彌 / 私は誰でしよう /書評「尾P」 / 深田久彌 /
9月14日、「日本植物生態学会」、「植物生態学会」と「動物生態学懇談会」が合流、「日本生態学会」が創立される。(暫定事務局は東北大学理学部生物学教室に置かれる。)
     
参考 三宅驥一:コンブの精子発見,アサガオ
の遺伝学的研究など、朝鮮大学設立も

10月、舘脇操が「林業試験場研究報告 (64) 森林総合研究所編」に「防霧林の植生」を発表する。     pid/1772113
10月10日〜13日、舘脇操が金沢で開かれた「日本植物学会」で「北太平洋諸島におけるラン科植物の分布」について講演する。
10月〜11月、中部地方を訪ねる。文献番号No281・291・297・298
(東京)→松本→上高地(焼岳・明神池・小梨平)→安房峠→平湯→白骨温泉→松本→浅間温泉→長野→金沢→富山→立山→(芦峅寺・藤橋・常願寺川・千丈ヶ原・真川・水谷・立山温泉・松尾峠・弥陀ヶ原・称名滝・芦峅寺)→黒部(宇奈月・欅平・仙人峡ダム・祖母谷・猿飛・宇奈月・愛本・宇奈月)→愛本→富山→高山→乗鞍岳→平湯温泉→白谷→蒲田→双六谷→金木→戸川→神岡→高山→甲→高山→二本木→森茂峠→秋町→白川街道→祖母衣→荻町→庄川→軽岡峠→高山→一宮→宮国有林→秋神温泉→御岳山→胡桃島国有林→高山→下呂→加子母→附知→坂下→福島→瀬戸川→上松→朝沢→上松→名古屋→(東京・熱海・東京)
舘脇操著「植生スケッチ集」調査の日程 「植生スケッチ集 緒論」より作成
10月1日
2日
3日
4日
5日
6日
7日
8日
9日
10日 →金沢(泊)
11日 「日本植物学会」金沢(泊)
12日 「日本植物学会」金沢(泊)
13日 金沢(発)→富山(泊)
14日 芦峅(あしくら)寺(泊) 富山県中新川郡立山町にある寺で立山連峰の玄関口。
15日 芦峅寺(発)→真川取入口→水谷(泊)
16日 水谷(発)→立山温泉→松尾峠→追分小屋→称名滝→芦峅寺(泊)
17日 芦峅寺(発)→宇奈月→仙人峡ダム→祖母谷(泊)
18日 祖母谷(発)→猿飛→宇奈月→愛本→宇奈月(泊)
19日 宇奈月→富山→高山(泊)
20日 高山(発)→乗鞍岳→平湯温泉(泊)
21日 平湯温泉(発)→浅井田→双六谷中ノ俣事業所(泊)
22日 双六谷中ノ俣事業所(発)→金木戸川上流→神岡→古川(泊)
23日 古川(発)→横谷→高山(泊)
24日 高山(発)→甲→高山(放牧地)→高山(泊)
25日 高山(発)→森茂峠→森茂事業所(泊)
26日 森茂事業所(発)→秋町→荻町→新淵→高山(泊)
27日 高山(発)→宮→秋神温泉(泊)
28日 秋神温泉(発)→胡桃島国有林→高山(泊)
29日 高山(発)→下呂→坂下町(泊)
30日 坂下町(発)→ ・・
10月31日
〇この年、舘脇操が「山林とやま n・21」に「常願寺川と黒部(その1)」を発表する。
〇この年、舘脇操が九州大学農学部編「九州大学農学部演習林報告 21」に「九州大学農学部附属北海道演習林の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道林務部編「防霧林に関する研究(昭和27年度)第3輯」に「防霧林の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が「生物研究会誌 4(3・4)」に「シダ植物門の北海道に於ける隔離分布」を発表する。
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業 5(48)」に「阿寒横断道路の針葉樹原生林」を発表する。
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業 5(52)」に「茶内道有林の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が「青森林友 n・53」に「北限地帯におけるタブノキとヤブツバキ」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編「樹氷 3(6)」に「大黒島の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が「林業技術 n・140」に「リンキスト教授の研究業績」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北大季刊 n・4」に「湖」を寄稿する。

〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.11」に「私の歩いた道」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.12」に「石狩川」を発表する。
〇この年、舘脇操・菅原文雄が「函館営林局」から「アオトドマツ南限地帯の植生」を刊行する。

〇この年、舘脇操が「旅27−6」に「枯草を焚き草を食う(飛島)」を発表する。
<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「北の交通と観光6月号3」に「渓流」を発表する。
 <舘脇操文献集>
1954 29 55 71 2月10日、伊藤誠哉が「北海詩友社」から「北海詩談」を限定出版する。
頼三樹の項、百印百詩 P19」導入部分
(略)この百印百詩が元治元年(1864)に上梓され風流字詩人の賞讃を博した。明治四十四年柳湖の孫松浦孫太はこれを再版した。北大の宮部博士は幼児松浦武四郎に愛せられたことがあり、この一本を贈られ所有していた。後宮部先生はこの記念の書を私に贈られている。(略)
     参考 松浦武四郎:文化15年2月6日〈1818年3月12日〉生年 - 明治21年〈1888年2月10日)没年
         宮部金吾:万延元年閏3月7日(1860年4月27日)生年 -昭和26年(1951年3月16日)没年
3月、館脇操著「植生スケッチ集 名古屋営林局 」を刊行する。 pid/1374773
目次 /緒論 /
1. 越中常願寺川と称名川 / 立山へ・立山の森林帯・立山森林概況・河岸林 /
2. 越中K部 /黒部より愛本・森林概観・ゴヨウマツ自生地の植生
       黒部ブナ林の植物目録・愛本のウラジロカシ林/
3. 乘鞍岳 /高山より乗鞍岳・安房峠の針葉樹林・乗鞍岳の針葉樹林・ 群落構成 /
4. 飛騨双六谷 /双六谷へ・森林概観 ・針葉樹林の下生植物・広葉樹林の下生植物・トウヒ林 /
5. 飛騨谷 /横谷へ・サワグルミ林 /
6. 飛騨森茂谷 /森茂谷から荻町・森茂山国有林・大谷の植物目録 / ブナ林 ・ トチノキーサワグルミ林
7. 飛騨甲の過放牧地 /甲の過放牧地 /過放牧地の標準地 /過放牧と植生 /
8. 飛騨側御岳山 /宮国有林より御岳山胡桃島国有林へ・ 御岳山の針葉樹林 ・胡桃島国有林 /
9. 日本中部森林帶植生の一断面概況 /

注 奥付がなかったので発行年が不明だが、名古屋営林局の巻頭文に昭和29年3月 日とあるので、この項では便宜上、発行年を3月としました。 2019・11・22 保坂


5月2〜3日、第1回 日本生態学大会が東京目黒の自然教育園講堂で開かれる。
5月25日、「日本生態学会誌 Vol4 No1 4月」が創刊される。

6月、舘脇操が「植物生態学会報 3(4)」に「隔離分布,北海道顕花植物について」を発表する。        
    Disjunctive distribution of the flowering plants in Hokkaido, Japan.
  参考 全「植物生態学会報」の刊行年と発行年の比較表
西暦 植物生態学会報名 表紙(刊行年) 奥付(発行年) 論文名
1951 植物生態学会報1(1) S26・3 S26・6
1(2) S26・6 S26・10
1(3) S26・12 S27・3
1952 植物生態学会報1(4) S27・3 S27・6
植物生態学会報2(1) S27・6 S27・9
2(2) S27・9 S27・12
2(3) S27.12 S28・2
1953 植物生態学会報2(4) S28・3 S28・4
植物生態学会報3(1) S28・6 S28・8
3(2) S28・9 S28・11
3(3) S28・12 S29・3
1954 植物生態学会報3(4) S29・3 S29・6
注 刊行年と発行年が違うため、年譜では一般的な奥付から発行年で著しました。 2019・5・16 保坂
7月、舘脇操が「日本林業技術協会」から「圓山原始林 P1〜P11」を刊行する。
7月25日、館脇操著「阿寒国立公園足寄口の植生」を「帯広営林局」から刊行する。 pid/1374215      ※ <舘脇操文献集>では「北見営林局」 確認要 2019・4・24 保坂→2019・11・22 確認済
  目次 / 詞セ
 I.足寄より阿寒湖への植生概觀
 II.足寄附近
   1. ミズナラ林 / 2.ヤエガワカンバ林
 III.足寄口阿寒道路の針葉樹林 /
   1.針葉樹林大觀 /2.標準地調査 /3・ 二次林
   野中温泉入口附近,尻駒別附近
 IV.野中温泉附近の針葉樹林 /
   1.野中温泉への林況
   2.野中温泉下方のアカエゾマツ林 /
(アカエゾマツ―キタヨシ基群叢 /アカエゾマツ―イヌスギナ基群叢 /
       アカエゾマツ―蘚類基群叢)

   3. 錦沼附近
(アカエゾマツ―エゾイソツツジ基群叢 / アカエゾマツ―コヨウラクツツジ基群叢 /
       アカエゾマツ―スギカズラ基群叢 /アカエゾマツ―シロバナシャクナゲ基群叢 )

   4. オンネトウ
(トドマツ―ゴンゲンスゲ基群叢 /トドマツ―シラネワラビ基群叢 /トドマツ―ササ基群叢 /
       トドマツ―オシダ基群叢 / トドマツ―シロバナシャクナゲ基群叢 )

   5. 野中温泉附近 植物目録
 V.野中温泉より雌阿寒岳へ /
   1.植生概觀
   2.標準地調査 /A.森林 /
(アカエゾマツ―エゾミヤコザサ基群叢 /アカエゾマツ―ゴゼンタチバナ基群叢 /
       アカエゾマツ―蘚類基群叢 / アカエゾマツ―ハイマツ―エゾイソツツジ基群叢 )

     B.高山植物
(メアカンフスマ―コマクサ群落 / メアカンキンバイ群落 / メアカンフスマ群落 )
 Resume /
〇この年、「北方林業 n65」に「ミューゲに寄せて」を寄稿する。 <舘脇操文献集補遺>
〇この年、舘脇操・中野実・山本肇が「防霧林に関する研究(昭和28年度)第4輯 北海道林務部」に「防霧林の植生」を発表する。<舘脇操文献集補遺>より
〇この年、舘脇操が「山林とやま n・22」に「常願寺川と黒部(その2)」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北海道林務部」から「北見国チミケップ湖畔の森林植生 P1〜P36」を発表する。
〇この年、舘脇操・鮫島惇一郎・三角亨・大竹英二郎・豊国秀夫が「北見営林局」から「知床半島の植生」を刊行する。
   参考 鮫島惇一郎「V. 高山植物 1. 知床岳の植物」p.29〜34、三角亨・大竹英二郎・豊国秀夫「V. 高山植物 2. 硫黄岳〜羅臼岳」p.35〜38"
〇この年、舘脇操と三角亨他が「網走道立公園審議会 網走道立公園知床半島学術調査報告」に「網走道立公園知床半島の植物」を発表する。
   
参考 三角亨「サロマ湖畔の 植物」p.84〜86,
〇この年、舘脇操が「観光北海道(北海道新聞社)附録」に「北海道の高山植物」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「長野営林局報 n・8」に「ケショウヤナギ林を探る(上高地の秋)」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「長野営林局報 n・9」に「木曾路」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.22」に「阿寒の思出」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.24」に「防霧の林」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.25」に「北見の森林」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No26.」に「十勝の森林」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.27」に「利尻・礼文,」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No29」に「北大天塩演習林」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No31」に「日高路」を寄稿する。
〇この年、舘脇操・千廣俊幸が「北見営林局」から「置戸原生林の植生」を刊行する。
〇この年、舘脇操監修・森林植物同好会編「北海道森林植物写真図譜(T草本篇)」が刊行される。
〇<舘脇文献No 294> Phytogeographical studies on Orchidaceae in the Islands of the North Pacific. Acta Hort. Gotob. 19−
1955 30 56 72 2月、武田久吉監修「岩波写真文庫 No139」から「日本の森林」が刊行される。
3月、
「栃内・福士両教授還暦記念論文集刊行会」が「栃内吉彦・福士貞吉両教授還暦記念論文集」を刊行、舘脇操が同書に「Geobotanical study of Primula in the islands of the North Pacific」 を発表する。  pid/2474163 道立図書館 H610.4−To,
4月、館脇操が「グリーン・エージ 5(4) 森林資源総合対策協議会」に「スエーデンの森林漫歩」を発表する。  pid/2383117
5月、館脇操が「國立公園 (66)自然公園財団,国立公園協会,國立公園研究会」に「スエーデン極地圏の国立公園」を発表する。    pid/6060871
8月、館脇操が「グリーン・エージ 5(8) 森林資源総合対策協議会」に「北海道の森林点描」を発表する。   pid/2383121
8月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 7(8)(77)」に「北欧の森林植物ー1ー スエーデンの森林帯」を発表する。
10月、館脇操が「自然科学と博物館 22(6/7/8/9) 国立科学博物館 
P14〜P23」に「リンネとスエーデン」を発表する。  pid/2376570
10月、館脇操が「アサヒカメラ 40(10)(266) 朝日新聞出版,朝日新聞社」主催の座談会に出席、「記事 北海道の新撮影地を語る (座談会) / 楡金幸三 ; 館脇操 ; 岡田正夫 ; 針生巖 」掲載される。     pid/7969454
11月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 7(11)」に「汎針広混交林帯」を発表する。
12月、舘脇操が「山と渓谷. (198)」に「山村のクリスマス スイス日記の一節・口繪 冬のグリンデルワルト」を寄稿する。pid/7933895  
注 <舘脇操文献集>では通番が189とあり誤植
12月、舘脇操が「
北方林業叢書 デンマークの林業」を「北方林業会」から刊行する。
〇この年、石狩川源流原生林総合調査団が「石狩川源流原生林総合調査報告 1952-54 旭川営林局」を刊行する。 pid/2477879 
 <舘脇文献No327・328>
目次 /  概説 松川恭佐
I
 1.気候 田畑忠司  2.地質 石川俊夫・勝井義雄  3.植物群落 舘脇操・高橋啓二 4.土壤 内田丈夫 
  5.帶状区調査 舘脇操・内田丈夫・石川俊夫・鈴木兵二・楠宏・勝井義雄・高橋啓二 6.蘚苔類 鈴木兵二 
  7.高山帶の植物 鮫島惇一カ・三角亨
  8.ユーニイシカリ川における主要樹種の垂直分布 高谷実 9.林内気象 田畑忠司

U 1.虫害 井上元則・山口博昭  2.菌害 今関六也・青島清雄  3.材質 加納孟・蕪木自輔
III 1.林分構成 井上由扶・谷口信一 2.原生林の施業 松川恭佐・嶺一三・井上由扶・谷口信一
  附図1.経営図  附図2.地質図  附図3.植生分布および調査地位置図  附表 調査地一覧表
〇この年、「日本文化風土記 第1巻 (北海道篇) 和歌森太郎, 吉田精一, 小川徹編 河出書房」が刊行される。 pid/2984912
北海道の植物誌 舘脇操 北辺の探検誌 加納一郎 アイヌの社会 泉靖一 アイヌ絵 越崎宗一 札幌農学校と炭礦汽船 榎本守恵 /札幌を中心に石狩の文学 風巻景次郎 /日本最大の国立公園 森寿美衛 /屯田兵の開いた上川盆地 榎本守恵 /
〇この年、舘脇操監修・森林植物同好会編「北海道森林植物写真図譜(U 木本篇)」が刊行される。
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・72」に「エンセン博士を訪れる」を寄稿する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「北方林業 n・74」に「ヘルスホルムの林木研究所」を寄稿する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「観光 No.53」に「北海道の自然保護」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「宮城県緑化推進委員会」から「植物分布から見た宮城県 P1〜P16」を刊行する。 <舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「豊談 No.36」に「北海道の花」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が函館営林局編「銀葉 6(6)」に「フランス素描」を発寄稿る。
〇この年、舘脇操が日本生態学会編日本生態学会誌 5(2)」に「ドュリェー(DU RIETZ)教授研究室」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「札幌林友 n・10」に「極地圏」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「観光北海道 n・17」に「身近の観光」を発表する。<舘脇操文献集> 「の」は「な」か? 確認要
〇この年、舘脇操が「調理士の友(札幌)5(4)」に「欧州旅歩き食べ歩き T」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「調理士の友(札幌)5(5)」に「欧州旅歩き食べ歩き U」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「調理士の友(札幌)5(7)」に「欧州旅歩き食べ歩き V」を寄稿する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
林 No.47,《カムチャッカ植物誌》の著者を訪ねて,舘脇操,1955,北海道造林振興協会,33〜37,,
1956 31 57 73 1月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 8(1)」に「汎針広混交林帯ー2ー」を発表する。
3月、館脇操が「科学 26(3) 岩波書店」に「H.KIHARA:Fauna and Flora of Nepal Himalaya」を発表する。  pid/3217901
4月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 8(4)」に「汎針広混交林帯ー3ー」を発表する。
5月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 8(5)」に「汎針広混交林帯ー4ー」を発表する。
7月、舘脇操が日本林業技術協会編「林業技術 No.173」に「
随想原生林葬送譜」を寄稿する。
8月、「日本文化財 (16) 奉仕会 奉仕会出版部」に館脇操が「マリモの価値とその保護」と佐野文一郎が「マリモ保護の諸問題」を発表する。   pid/1745173

12月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 8(12)」に「汎針広混交林帯ー5ー」を発表する。
〇この年、舘脇操が函館緑友会編銀葉 9(3)」に「ブナ林帯の植生」を発表する。
〇この年、舘脇操が「青森林友 n・89」に「国立公園内のブナ林に対する一所見」を発表する。
〇この年、舘脇操が「観光北海道・北海道新聞社」に「北海道の植物 
P196〜P201」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が北方林業会編「北方林業 n・90」に「クラークの業績は木に生きている」を発表する。
〇この年、舘脇操が熊本営林局編「暖帯林 11(2)」に「南九州の旅」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「高知林友 n・335」に「春の四国路(1)」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「高知林友 n・356」に「春の四国路(2)」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「高知林友 n・357」に「春の四国路(3)」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「高知林友 n・359」に「春の四国路(4)」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「樹氷 6(4)」に「生涯の思い出」を発表する。
〇この年、舘脇操が「樹氷 6(9)」に「ベルゲン線の秋」を発表する。
〇この年、舘脇操が「林 n・46」に「ベルグマンとの会見」を発表する。
〇この年、舘脇操が「林 n・47」に「フルテン教授をたずねて」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会,林 No.51」に「スエーデンの印象」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北大季刊 n・11」に「流離」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.54」に「回想記 山と人(1)」を発表する。
〇この年、舘脇操が北海道造林振興協会編「林 No.57」に「回想記 山と人(2)」を発表する。
〇この年、舘脇操・沖野丈夫共訳「「
北方林業叢書 デンマークの林業」を「北方林業会」から刊行する。
6月、舘脇操・辻井達一が「北海道大学農学部演習林研究報告 18(1)」に「瀬戸内海より中国山脈への一断面,日本森林植生図譜 (I)」を発表する。
〇この年、舘脇操・辻井達一が「北海道開発局局長官房開発調査課」から「北海道牧野の植物学的研究−東部北海道を中心とした− 北海道総合開発計画調査 根釧原野開発計画調査資料 P1〜P106」を発表される。 
本文106頁+写真図版1 29、附表、参考文献」を所収

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
道立公園,道立公園の植物,舘脇操,1956,北海道観光協会,"46〜48、63〜66、81〜84、112〜113",「利尻礼文道立公 園の植物」p.81〜84,
1957 32 58 74 1月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 9(1)」に「汎針広混交林帯Y」を発表する。
2月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 9(2)」に「汎針広混交林帯ー7ー」を発表する。
3月、舘脇操が北海道大学農学部編北海道大学農学部演習林研究報告 18(2)」に「日本森林植生図譜 (II) 屋久島の森林植生」を発表する。
3月、舘脇操・三角学が北海道大学農学部編北海道大学農学部演習林研究報告 18(2)」に「日本森林植生図譜(V) 南九州の森林植生」を発表する。
5月、館脇操が「國立公園 (90)自然公園財団,国立公園協会,國立公園研究会」に「ソグネフョールド探る(其の一)=Sogne Flord that I feeled」を発表する。   pid/6060891
7月、館脇操が「國立公園 = (92/93)自然公園財団,国立公園協会,國立公園研究会」に「ソグネフョールド探る((其の二)完) (No.2)」を発表する。  pid/6060893
8月、館脇操が「自然科学と博物館 24(5/6) 国立科学博物館,東京博物館」に「ノールウェーの植物園と博物館」を寄稿する。   pid/2376579
8月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 9(8)(101)」に「北欧の森林植物(2) ノルウェーの森林帯」を発表する。
9月、舘脇操が「旅 31(9) 日本旅行倶楽部,新潮社,ジェイティービー,日本交通公社 (1963年),日本交通公社,日本旅行協会」に「オホーツクの四季の味覚」を寄稿する。  pid/7887612

11月、舘脇操が北見営林局編北見林友 11月号」に「能取湖、層雲峡越、花暦」を発表する。
11月、舘脇操が日本林業技術協会編「林業技術 No 189」に「北太平洋諸島亜寒帯の主要木本群落」を発表する。
〇この年、舘脇操が「函館営林局」から「ベルゲン日記 銀葉」を発表する。 <舘脇操文献集補遺>より
〇この年、舘脇操が日本林業技術協会編「林業技術 n・186」に「フランス植物生態学のメッカ(モンレリエ)」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編樹氷 7(1)」に「色丹島の樹木界」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編樹氷 7(5)」に「笹談義」を発表する
〇この年、舘脇操が札幌営林局編札幌林友 No.43」に「植生随想」を発表する。
〇この年、舘脇操が日本自然保護協会編「事業概況報告書(第2輯)」に「第四回国際自然保護会議」を発表する。 <舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「銀葉 n・50」に「オスロ日記」を発表する。
〇この年、舘脇操が帯広営林局編樹氷 7(10)」に「魚の箱」を発表する。
〇この年、舘脇操が「月刊 日曜日(札幌)n・24」に「北欧の朝食」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が札幌市立病院編「白蛇 n・4」に「ひとり居」を発表する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「旅 39(9)」に「オホーツクの四季の味覚」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「調理の友(札幌) 2(16)」に「湯ノ川の一夜」を発表する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「調理の友(札幌) 7(1)」に「この日ごろ」を発表する。
〇この年、舘脇操・三角享日本生態学会編日本生態学会誌 7(1)」に「落石のトドマツ−エゾスズダケ群落」を発表する。   COMMUNITY OF ABIES SACHALINENSIS-SASAMORPHA PURPURASCENS VAR.BOREALIS
〇この年、舘脇操が「Acta Horti Gotoburugensis 21(2) p43〜123」に「Geobotanical studies on the Kurile Islands」を発表する。<舘脇文献No 348>

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北美 創刊号,北海道の自然,舘脇操,1957,21〜26,,,
1958 33 59 75 〇この年より定年まで、北海道大学植物園長を兼務される。 植物園々長在位期間について再確認要
1月、舘脇操が「調理士の友(札幌) 8(1)「元旦ところどころ」を発表する。
7月、館脇操が「婦人之友 52(7) 婦人之友社」に「
私の散歩道 北大の原生林」を寄稿する pid/3562874
〇この年、舘脇操が北海道大学農学部編our. Facul. Agr. Hokkaido Univ. 50(4)」に「J,Forest ecology of the islands of the North Pacific Ocean」を発表する。
〇この年、舘脇操が札幌市教育委員会編札幌円山の自然科学的研究」に「森林植物学的研究P3〜P51」を発表する。 「井上藤二採集標本による」特記あり 北海道植物関連文献目録(細川一実)>
〇この年、舘脇操が「北海道紋別郡白滝村の平山高山植物調査書 P1〜P15」を発表する。
〇この年、舘脇操が「世界文化地理体系(平凡社)」に「マリモ(P68〜P69)、ガスと防霧林(P80〜P81)、原始林とその開発(P90〜P91)」を発表する。 <舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「史蹟とさくら」に「松前の植物」を発表する。
〇この年、舘脇操が「網走市役所」から「オホーツクの味覚」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「網走市役所」から「花暦」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「北美(札幌) 創刊号」に「北海道の自然」を発表する。
〇この年、舘脇操が「白蛇 n・5」に「二年生さま」を発表する。
〇この年、舘脇操が函館営林局編日本森林植生図譜 (IV)」に「北限地帯ブナ林の植生」を発表する。
1959 34 60 76 6月、館脇操が「國立公園 (115)自然公園財団,国立公園協会,國立公園研究会」に「網走国定公園の植生」を寄稿する。   pid/6060912
7月、舘脇操・辻井達一・梅沢彰が「北海道大学農学部演習林研究報告 20(2)」に「四国南部沿岸帯,日本森林植生図譜 (V)」を発表する。
9月、「還暦記念出版会
 北海道大学農学部植物学教室が「舘脇操文献集(l924〜l959)」を刊行する
 
舘脇操文献集 S34・9発行
(全文)/還暦の記念に自分の文献集を出すことにして、いざ編集にとりかかってみたら、出したくないものも沢山出て来て、自分ながらに、首をひねらざるを得なくなった。そして自分の歩いた道を率直に残すには、大変な勇気を必要とすることが、今更に考え直させられた。けれども私の心はふりきってまっすぐに空を見た。「恥しがることも、物おじすることもいらない。ただそのままを世に送り、自らを深く反省してみるがよい」と、心は心にいいきかせた。これは私の歩いた記録である。その中の学術的論文は、どれも胴なかだけの論文で、飾りがない。実は飾りをつけようかなどと、柄にもなく考えこんだこともないではなかったし、生態学というトリトメもない大きな文科が、私に
夢を持たせたこともある。しかし私は私ながらの時間と金と能力とを計算して、いつも仕事にかかっていたつもりである。ただ、放漫な旅好きの私が、旅と自分を楽しむために、かなりな「時」を費してしまったことも事実である。
 思えば幾山河、海霧にうずもれ、胡沙にまみれ、森の霊気につつまれ、還暦に至る間の旅もかなり長かった。北の島、原生林、ステップ。私ながらの人生に、誤りも、愚かさも沢山あったにちがいないが、これは 一つの私の人生記録でもある。迷える私をここまで導いて下さった方々、ほんとうの愛情と友情で包んで下さった方々に、御交誼に対する一つの清算書を、私の還暦の記念としてここに提出し、年来の御交誼に対する心よりの感謝の意を捧げる次第である。
 1959年8月25日 札幌北大植物園にて 舘脇 操
〇この年、館脇操著「北欧の森林 日本林業技術協会」が刊行される。 pid/2984434
目次 / 序文 /空の旅 / スウェーデン /スウェーデンの都市 /スウェーデンの横顔 / 極地圏 / スウェーデンの食卓 /スウェーデンの森林漫歩 / ラムリューサの林木採種園 /ドュリェー教授研究室 /リンネとスウェーデン / ノルウェー / オスロ日記 / ベルゲン線 /ベルゲン付近 /ソグネフィヨルドを探る /ノルウェーの植物園と博物館 /北欧の朝食 / デンマーク /コペンハーゲン周辺 /エックスカーション /ヘルスホルムの研究所 / デンマークの食卓 /スイス /山村のクリスマス /フランス /フランス素描 / フランス植物生態学のメッカ(モンペリエ) / 流離 /あとがき / 文献
〇この年、舘脇操が「北海春秋 2(5)」に「北海道の植物」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「北見林友 8(4) 北見営林局」に「小清水海岸の草原」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「銀葉 13(2)」に「ブナ林の旅」を寄稿する。
〇この年、舘脇操が「涯しなくつづく濃紫の花莚 皇太子御成婚グラフ 北海道新聞」に「皇太子殿下と北の植物」を寄稿する。<舘脇操文献集>
〇この年、舘脇操が「Lart Culinaire International 4(6)」に「初夏便り」を寄稿する。
〇この年、舘脇操・鮫島惇一郎が「旭川[営林局]協林会」から「北海道中央高地の高山植物」を刊行する。
    高山植物目録、分布表、主要 山岳と高山植物種類数、分布性、付中央高地に於ける高山植物の分布図
 <舘脇操文献 NO 386>
   注 発行元が「旭川協林会」もあり表示法について再確認要
〇この年、TATEWAKI.M.&..HARA..H.:List of higher Plans in the rock garden.Botanic Garden.Hokkaido Univ.Sapporo.Japan. <舘脇操文献 NO 385>
↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中

北海道総合開発計画調査 農業開発基本計画調査 泥炭利用調査資料,,1959,北海道開発局局長官房開発調査課,59,"サロベツ。辻井達一「〔1〕風蓮湿原の植生について」、舘脇操・辻井達一 「〔2〕下サロペツ原野に関する植生調査 昭和32・33年度」",道立図書館 H471.71−Ho,
1960 35 61 77 6月9日〜7月13日、舘脇操が読売新聞に「北海道の植物 1〜30」を連載する。
6月、舘脇操・辻井達一・河野昭一が日本生態学会編「日本生態学会誌 10(3)」に「北海道ゴヨウマツ林の群落と分布」を発表する。
8月4日、舘脇操が、同年6月9日から読売新聞に連載した同名の「北海道の植物 1〜30」をまとめ「山陽印刷」から刊行する。
 
  北海道の植物・1960
最終編「千島」(部分)より
(前略)南千島と中部千島の間はエトロフ島(注 付図点線の左の島)をウルップ島の間にあるエトロフ海峡である。本当に不思議というよりほかないが、エトロフ島を越すと植物はがらり変ってしまうのだ。もうトドマツもなければエゾマツもなく、シラカンバもなければミズナラもなく、ニレの仲間もなければイタヤカエデもない。まるで高山に行ったような景観になり海岸近くまでハイマツの群落が濃緑色をベッタリとぬりつけている。ここに植物の大きな意義のある分有境界線がある。宮部線がこれだ。私の生涯を通じてウルップ、シンシル、ケトノ、ランショワ、ウシシル、マツワと渡り歩いた旅ほど印象に残っているものはない。私が若かった。研究に対して若い情熱を持っていた。貧乏も人の批評も思惑も少しも気
にならなかった。学問一筋の道に行きぬいたその日のころ。宮部先生はいつも優しく自分を見守ってくれ、若き日の伊藤誠哉先生もまた脱線気味の私にいつも無言の助言を与えてくれた。昭和二年から五年にいたる四年間をいまも私一人なつかしんでいる。
 道というものはほとんどなく海岸線にも人間の足跡はほとんどなかった。私は農林省の小さな監視小屋を泊まり歩いた。大きな島でも三ヶ所くらい、小さな島にただ一軒、一軒のところにはアイヌの人たちがいた。その人たちは非常に親切で、あるときは口三味線を引いてくれて、アイヌの戦物語りも聞かせてくれた。おかみさんのカヌーでかけおちした話はまるでギリシャ神話でも聞いているようだった。風景は荒っぽいところが多く、知床半島など足元も及ばないところがあったが、シンシル島のプロトン湾などという入江は深く内部にくびれて、そのくびれた、そのくびれにはコンコンと泉がわき、三重火山の湖を中心とする火山風景と、いわゆる高山植物の大群落は他のところの追従を許さなかった。
 北千島に行くと、漁期の移民でにぎわい、沿岸には漁場が散在し、パラムシロ島の柏原湾やシュムシュ島の片岡湾には大工場がたくましく動きつづた。そしてもうここまでくると、植物は全くカムチャッカ半島の南端近くと同じになる。沼池をたくさん持ったシュムシュ島の湿原は島の内部に大きく開き、バラムシロ島は火山の頭を波のように打たせて変化ある植物園を展開した。そして村上湾の砂丘までハイマツははりついてきた。そして最北のアライト島はゆうきゅうの山アライト富士をただひとつのせて、海に浮かんだ。美しいかれんなアライトヒナゲシはいまもその山膚につつましく咲いていることだろう。

番号 掲載日時 記事の見出し 1 記事の見出し 2
6月9日(木) その歴史 函館に始まる採集 米ソの両大家故宮部博士と研究で結ぶ
(未確認) 生誕百年の宮部先生 千島植物誌を著作 よき研究者、よき指導者
(未確認) 分布の道 分布に受動、能動 自然の円熟味を示すハルニレ
(未確認) 分布の諸問題 分布限界/分布は移動する 結びつく渡島ー陸奥、日高ー岩手
(未確認) 主要分布線 ブナ林の上には針葉樹林はない
(未確認) 植物群落【上】 石狩平原/泥炭地周縁にヤチダモ 道植物の特徴 種類は少ないが群生
(未確認) 植物群落【下】 東部北海道/豪壮 十勝の河岸樹林 落石まで、アカエゾマツの林
(未確認) 季節相と花暦【一】 早春賦(木)/ キタコブシ 高木層のナンバーワン 
(未確認) 季節相と花暦【二】 早春賦(草)/壮麗のきわみ ハンノキの下に咲くミズバショウ
10 (未確認) 季節相と花暦【三】 春のリズム/北大を象徴する オオバナエンレイソウ
11 (未確認) 季節相と花暦【四】 北海道の桜/緑に映えるエゾヤマザクラ 太平洋岸まれにカスミザクラ混入う
12 (未確認) 季節相と花暦【五】 初夏/光のオーケストラ 新緑のドリーム
13 (未確認) 季節相と花暦【六】 初夏の名花/幸を結ぶスズラン ユリの仲間でないクロユリ
14 (未確認) 季節相と花暦【七】 夏草ハイライト/林野にエゾニュウ 海浜にはハマナス
15 (未確認) 季節相と花暦【八】 水草/清らかなスイレン 野趣に富んだコウホネの花
(略)水草といえばタヌキモの類やヒルムシロ類のことも語らなければならないのだが、私はここで、ヒシの思い出を語らせてもらおう。釧網線の塘路は、北海道でも私の好きなところだ。ある夏ここで様々の水草を採集してから、湖畔に一人休んでいた。後のやぶに足音がしたので振りかえると、眼のパッチリしたアイヌの娘さんだ。黙って礼をすると向こうも礼をするなり、いきなり丸木舟に乗った。その後をおって白いアイヌ犬も舟に入った。その舟は花咲くヒシの間をスルスルとわけ行った。
16 (未確認) 季節相と花暦【九】 秋/秋の終わりを告げるエゾリンドウ 壮麗な敷物、アッケシソウ
17 (未確認) 季節相と花暦【十】 晩秋/行く秋をいろどる 渓流に映える紅葉る
18 (未確認) 外来植物 北大構内の分析 上半分は東亞的、下半分は欧米的
19 (未確認) マリモ ノー・モア・アカン
20 (未確認) コンブ 種類の多さ誇る 加工品は内地にお株
21 (未確認) 原生林 荘厳な針葉樹林 うるおいなくなった阿寒川
22 (未確認) 藻岩・円山 北温帯の植物学的名山 戦後の乱伐を防いだ宮部博士
23 (未確認) オホーツク沿岸 目を奪うハマナス 多彩な東部の植物
24 (未確認) 高山植物【上】 清純な美の極致 砂れき地のお花畑にも趣き
25 (未確認) 高山植物【下】 珍種そろう アポイ岳夕張岳 諸要素を集める中央高地
26 (未確認) 自然保護 植物≠ヘ地球の着物 民族の意志で保護しよう
27 (未確認) アイヌ植物誌【上】 序曲/サビタのツエを思う 森林と結びつくコタン
28 (未確認) アイヌ植物誌【中】 早春幻想/コタンを飾る花・花 珍重されたギョウジャニンニク
29 (未確認) アイヌ植物誌【下】 有用植物誌/編み物にハルニレ 食用に、薬用に豊富な植物
30 7月13日(水) 千島 エトロフ越えると植物は一変する まぶたに残るアライトヒナゲシ
     注 新聞掲載の発行月について記載要 2019・7・10 保坂
10月、池田弥三郎 ; 館脇操 ; 佐藤磐根 ; 柏倉俊之が「実験治療 (342) 武田薬品工業株式会社,実験治療社 武田薬品工業 」に「常識の盲点」を発表する。   pid/3429571
〇この年、「日本山岳風土記 第5 (東北・北越の山々) 長尾宏也等編 宝文館」が刊行される。 pid/2985552
    八甲田山の思い出 館脇操 /早池峰山紀行 岡田喜一 /出羽の名山鳥海 武田久吉
〇この年、「日本山岳風土記 第6 (北海道の山々) 長尾宏也等編 宝文館」が刊行される。 北海の奇勝を探る 武田久吉 /北海道の植物誌 館脇 操  pid/2980484
〇この年、長年にわたる北太平洋諸島に於ける森林生態的研究の推進とその功績により「日本農学賞」を授与される。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北陸の植物 8(2〜4),北海道植物の分布経路,舘脇操,1960,北陸の植物の会,43〜52,,
藻岩山の植物,,舘脇操,1960,札幌市交通局,12,図版:小島覚,道立図書館 H472.1561−Ta中央図書館  K472.1−Sa,
奈良女子大学生物学会誌 No.10,海岸草原群落(北見国浜小清水),舘脇操・呂照雄,1960,奈良女子大学,84〜90,「Dune- and Meadow-communities along the Okhotsk Sea near Abashiri, Hokkaido, Japan」
北見小清水海岸草原の植物,,舘脇操・呂照雄,1960,北海道自然保護協会,,解説付きの植生図,
   
1961 36 62 78 10月、河野昭一・舘脇操が津村研究所編「植物研究雑誌 36(10)(405)」に「イチゴツナギ属の一新種 A new species of Poa from Hokkaido」を発表する。
〇この年、舘脇操が「北見営林局」から「オホーツク沿岸の落葉広葉樹林植生,日本森林植生図譜 (VI)」を刊行する。

〇この年、舘脇操
辻井達一・遠山三樹夫が「北海道大学農学部植物学教室」から「ブナ林帯北部の渓畔林,日本森林植生図譜 (VII),」を刊行する。


調査日程
1.渡島小沼湖畔国有林
2.大沼南側国有林
3.藤城国有林
4.大野国有林
5.戸切地国有林
6.茂辺地国有林
7.蔦温泉
8.奥入瀬渓流

考察
Summary
〇この年、舘脇操が「北海道大学農学部植物学教室」から「支笏湖を中心とする森林植生,日本森林植生図譜 (VIII」を刊行する。
〇この年、舘脇操が「山脈12(9)」に「カラマツ日記」を発表する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
利尻・礼文 地質と植物,II 植物 A 利尻島 B 礼文島,舘脇操,1961,利礼国定公園期成促進会,7〜15,全15ページ。鈴木 醇・舘脇操共著,道立図書館 H472.113−R,
1962 37 63 79 5月、舘脇操が植物分類地理学会編「植物分類・地理 20(1)」に「小泉先生と植物分類、地理/「Memoirs of Prof. G. KOIDZUMI and Acta Phytotaxonomica et Geobotanica」」と/「北大平洋諸島の植物分布線/「Demarcation Lines of the Islands of the North Pacific Ocean」」を発表する。
7月、館脇操が「全人教育 36(7)(155) 玉川大学 玉川大学通信教育部」に「ハワイの旅 」を発表する。  pid/6081746
8月、館脇操が「全人教育 36(8)(156) 玉川大学 玉川大学通信教育部」に「ハワイの旅--連載第二回 」を発表する。  pid/6081747
9月、館脇操が「全人教育 36(9)(157) 玉川大学 玉川大学通信教育部」に「ハワイの旅--連載第三回 」を発表する  pid/6081748
12月、館脇操が「全人教育 36(12)(160) 玉川大学 玉川大学通信教育部」に「ハワイの旅―連載第四回」を発表する。  pid/6081751
1963 38 64 80 3月、舘脇操が「北海道大学植物園研究報告 (1) 北海道大学農学部附属植物園 北海道大学農学部附属植物園」に「瀬戸内海より中国山脈への一断面-続-山陽東部(日本森林植生図譜-9-)」を発表する。  pid/1771084
5月、館脇操が「朝日ジャーナル 5(19)(218)朝日新聞社 [編]」に「旅情 西ドイツ」を発表する。 pid/1724757
7月、舘脇操が「グリーン・エージ 13(7) 森林資源総合対策協議会」に「ドロミーテンの晩秋」を発表する。  pid/2383254
9月、舘脇操が「北海道大学農学部紀要第53巻第2号」に「Hultenia」を発表する。p131〜199
〇この年、館脇操著「北海道 保育社 1963 (カラーブックス)」が刊行される。  pid/3013626

〇この年、舘脇操が日本自然保護協会編集「日本自然保護協会調査報告 第8号/大雪火山群の研究」に「大雪山の植物」を発表する。
〇この年、定年により退職する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
Sci. Rep. Tohoku Univ. Ser. IV (Biol.) 29(3〜4),Alpine plants in Hokkaido,舘脇操,1963,東北大学理学部,165〜188,,
1964 39 65 81 2月、舘脇操・伊藤浩司、遠山三樹夫が北海道大学演習林編「北海道大学農学部演習林研究報告23(1)」に「コメツガ林の群落学的研究・Phytosociological Study on the Forests of Japanese Hemlock (Tsuga diversifolia)」を発表する。
5月1日、,舘脇操による「北海道の植物(非売品)」が「舘脇操記念出版会」から編集発行される。
序/昭和三十五年、舘脇博士は読売新聞紙上に「北海道の植物」を連載され、つづいてこれを単行本とされましたが、最近日本国有鉄道北海道支社から委嘱され、これを改訂増補し、更に『車窓の展望』を加筆して、今般「北海道の植物」が出版されました。本書には舘脇博士の自然に対する豊富な情操も入った優れた植物観がよく叙述されていると思われますので、本記念会はこれを出版して、みなさまにおわけいたします。
  昭和三十九年五月一日 舘脇操記念出版会代表/村山大記 小関隆稘
5月、舘脇操・伊藤浩司津村研究所編「植物研究雑誌 39(5)(436) 」に「タイセツヒナオトギリ(新種)  Hypericum yojiroanum Tatew. et Ko. Ito, sp. nov」を発表する。  pid/3348044
8月、舘脇操と広大理学部鈴木兵二博士と共に秋田県稲庭川連町木地山集落から北東約1キロにある「コケ沼」で新種の「コケヌマイヌノヒゲ」を発見する。
 学名:Eriocaulon Satakeanum sp.nov. 佐竹義輔博士を記念して命名
〇この年、舘脇操一行が日光戦場ヶ原に於いて植生調査を行う。
〇この年、舘脇操が「山脈15(6)」に「奥日光の森林植生」を発表する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
郷土の研究 第1号,樽前を中心とした北の植物(研究講座),舘脇操,1964,苫小牧郷土文化研究会,108〜119,,道立図書館  Z304,
寒帯林 110号,層雲峡に思う,舘脇操,1964,旭川営林局,11〜19,,
1965 40 66 82 3月、館脇操が「自然科学と博物館 32(1/2) 国立科学博物館,」に「KewとEdinburgh植物園-1- 」を発表する。    pid/2376631
5月、館脇操・伊藤浩司が津村研究所編「植物研究雑誌 40(5)(448)」に「コケヌマイヌノヒゲについて」を発表する。 pid/3348056
「植物研究雑誌」に発表された論文名の一覧
年 月 巻号通巻 論文名
1928・11 5(8)(44) A new species of Primula from Hokkaido
北海道産さくらさうノ一新種てしほこざくら(圖入) pid/3347683
1929・03 5(10)(46) Notes on the alpine plants from southern Saghalien
5(10)(46) 「南樺太ノ高山植物」
 pid/3347685
1931・03 7(4)(64) A new liliaceous species from Hokkaido」
7(4)(64) 「北海道産ゆり科ノ一新種」 pid/3347704
1931・07 7(7)(67) On the curious northern herb, Draba hyperborea
7(7)(67)「北海ノ珍艸いしのなづな(圖入) pid/3347707
1949・12 24(1〜12)
(252から263)
(牧野先生米壽祝賀記念)
A new species of Tricyrtis  ホトトギス属の一新種  pid/3347869
1961・10 36(10)(405) A new species of Poa from Hokkaido, Japan, 
イチゴツナギ属の一新種
 河野昭一・舘脇操共著 
1964・05 39(5)(436) Hypericum yojiroanum Tatew. et Ko. Ito, sp. nov.
タイセツヒナオトギリ(新種)  舘脇操・伊藤浩司共著 pid/3348044
1965・05 40(5)(448) Eriocaulon Satakeanum sp、nov、
コケヌマイヌノヒゲについて  舘脇操・伊藤浩司共著 pid/3348056
6月、館脇操が「自然科学と博物館 32(3/4) 国立科学博物館」に「KewとEdinburgh植物園-2-」を発表する。 pid/2376632
8月、舘脇操・伊藤浩司・ 遠山三樹夫が「北海道大學農學部 演習林研究報告 24(1)」に「カラマツ林の群落学的研究」を発表する。
調査地 調査日 調査者 主な内容
富士山 1960・7・18〜20
1960・10・15〜18
1961・10・5
1962・4・7
1963・8・15〜17
遠山
遠山
舘脇・遠山
舘脇・遠山
伊藤・遠山
金峯山 1961・6・12
1961・8・1
舘脇・伊藤・遠山・和
伊藤・遠山
八ヶ岳 1961・6・13〜15
1961・8・4
舘脇・伊藤・遠山・和
伊藤・遠山
御岳山 1961・8・11 伊藤
上高地 1961・8・8 伊藤・遠山
浅間山 1961・6・16
1961・7・30
舘脇・伊藤・遠山・和
伊藤・遠山
万座 1961・6・18 舘脇・伊藤・遠山・和
日光 1958・8・19・
1958・10・19
1961・6・23〜24
1961・7・13
1963・7・30
1964・8・9
1964・10・6〜9
横溝
横溝・遠山
舘脇・伊藤・遠山・和
辻井・横溝
舘脇
舘脇・伊藤・遠山
舘脇・伊藤
尾瀬ヶ原 1957・10・2 辻井・遠山
12月、館脇操が「自然科学と博物館 32(9/10) 国立科学博物館」に「KewとEdinburgh植物園-3-」を発表する。  pid/2376635
〇この年、館脇操が「大雪山のあゆみ 層雲峡観光協会」に「大雪山の植物」を発表する。 pid/2997374
1966 41 67 83 2月、館脇操が「自然科学と博物館 33(1/2) 国立科学博物館」に「KewとEdinburgh植物園 -4- 」を発表する。
  また、同号に鈴木重昭が「箱根用水(深良川)ノート」を発表する。  pid/2376637
4月、舘脇操他が北方林業会編「北方林業 18(4)」に「カラマツ林の群落学的研究」を発表する。   注 他は伊藤浩司; 遠山三樹夫 P118〜119 1965・8発表雄論文追補かは不明 調査要
8月、「汎太平洋学術会議(Pan Pacific Science Congress)」が東京大学で開かれる。
 注 この時に講演されたかは不明、またカナダコロンビア大学クライナー教授も出席され翌日に会食される。 小島覚著「舘脇操先生の功績と想い出」より
9月、舘脇操・伊藤浩司・遠山三樹夫・溝 康志が、「北海道大学農学部演習林研究報告24巻2号」に「日本森林植生図譜(X) 奥日光の森林植生」を発表する。
9月、館脇 操・小島 覚・松下 彰夫・柴草 良悦が「日本森林植生研究会」から「渡島駒ガ岳の植生」を発表する。
10月、舘脇操が「グリーン・エージ 16(10) 森林資源総合対策協議会」に「オレゴンパインの原始林――バンクーバー島紀行」を発表する。  pid/2383293
11月、
舘脇操・伊藤浩司・遠山三樹夫・和孝雄が「日本森林植生研究会」から「知床岬の植生 : 植物群落と土壌」を発表する。
12月、館脇操が「科学朝日 26(12)(307) 朝日新聞社 [編] 」に「北海道の草原と湿原」を発表する
。  pid/2335377
  日本森林植生圖譜(T)〜(])までの一覧表 
収録誌名 発行年月 著者(共著者 未確認) タイトル1
北海道大學農學部
演習林研究報告 18(1)
1956-06 舘脇 操
辻井 達一
日本森林植生圖譜(T)
P戸内海より中国山脈への一断面
北海道大學農學部
演習林研究報告 18(2)
1957-03 舘脇 操 日本森林植生図譜(U)
屋久島の森林植生:舘脇操編著
北海道大學農學部
演習林研究報告 18(2)
1957-03 舘脇 操
三角 亨
日本森林植生図譜(V)
南九州の森林植生
函館営林局 1958 舘脇操 日本森林植生図譜(W)
北限地帯ブナ林の植生
北海道大學農學部
演習林研究報告 20(2)

1959-07 舘脇 操
辻井 達一
梅沢 彰
日本森林植生図譜(X)
四国南部沿岸帯

北見営林局 1961  舘脇操 日本森林植生図譜(VI)
オホーツク沿岸の落葉広葉樹林植生
北海道大学農学部
植物学教室

1961  舘脇操
舘脇操・辻井達一
遠山三樹夫,
日本森林植生図譜 VII,
ブナ林帯北部の渓畔林 

北海道大学農学部
植物学教室
1961  舘脇操 日本森林植生図譜(VIII)  
支笏湖を中心とする森林植生
北海道大学
植物園研究報告(1)

1963-03 舘脇操 日本森林植生図譜-9-
瀬戸内海より中国山脈への一断面-続-
山陽東部

北海道大学農学部
演習林研究報告 24(2)
1966-09 舘脇 操
伊藤 浩司
遠山 三樹夫
溝 康志
日本森林植生図譜-10-
奥日光の森林植生
  日本森林植生図譜 1-7 https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001743895-00   pid/1909578
  館脇操, 辻井達一, 三角享, 梅沢彰, 遠山三樹夫 [著]出版地 [出版地不明] 1900JP番号 21374875

  
※ (1)から(7)までの合本か? どの巻にも調査日程等の記述があり 調査要 2019・5・3 保坂 

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
寒帯林 117,アラスカの旅 フェアバンクス,舘脇操,1966,旭川営林局,113〜124,,
1967 42 68 84 1月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 19(1)」に「バンクーバー日記」を発表する。
月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 19(8)」に「ヨセミテ国立公園」を発表する。
9月、 舘脇操・遠山三樹夫・五十嵐恒夫が北海道大学農学部編「北海道大学農学部邦文 6(2) 」に「網走湖畔鉄道防雪林の植生 オホーツク海沿岸地帯に残存する代表的落葉広葉樹林の群落学的研究」を発表する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
木禽岳のアカエゾマツ林,,舘脇操・川代善一,1967,北見営林局,20,,
林業技術,298,カスケード山脈を越える,舘脇操,1967,日本林業技術協会,25〜29,,
さっぽろ林友 138,コロラド日記,舘脇操,1967,札幌営林局,90〜105,,道立図書館 Z501,
北見林友 136,ハイウェイの旅アラスカの旅(V),舘脇操,1967,北見営林局,36〜56,,
1968 43 69 85 2月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 20(2)」に「テネシー雑記 −1−ナッシュビル」を発表する。
3月、舘脇操監修/故川代善一氏遺稿集編集委員会編「北見の植物とともに 川代善一遺稿集」が「林野弘済会北見支部」から刊行される。  北見の植物とともに ¥1080円 日本の古本屋
「紋別営林所管内植物目録」p.1〜41(北見林友Vol.5,No.2,81〜111,"1955年の再録)、「山火事再生林の植生」p.42〜 47(北見営林局造林技術研究発表","1955年の再録)、「北見地方の主要樹木」p.49〜67(北見林友Vol.9",No.2,1〜4, "1960年の再録)、「斜里岳の高山植物」p.71〜80、(北見林友No.129",1〜11,1963年の再録)「北見地方の森林土壌と植物」 p.81〜162(北見営林局経営計画編成資料,"1966年よりの再録)、「小清水原生花園」p.169〜171、「北見営林局管内の高山植物分布表」 p.172〜186、「管内の笹の分布」p.187〜188、「オタチップ海岸の植物」p.190〜195、「斜里海岸の植生」p.196〜197、「浮 島の植物」p.198〜199、 舘脇操「標本目録」p.219〜246、"
月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 20(5)」に「テネシー雑記 テネシーの山旅」を発表する。
6月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 20(6)」に「テネシー雑記 ー続ーテネシーの山旅」を発表する。
9月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 20(9)」に「野幌の森林 北海道林業試験場と試験林原生林の回想」を発表する。
12月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 20(12)」に「小春日和の石狩川源流 陛下を御案内して」を発表する。
〇この年、「東北・北越の山々 宝文館出版 (山の風土とその紀行)」が刊行される。 pid/2985552
巻桟山 深田久弥 / 八甲田山の思い出 館脇操 /早池峰山紀行 岡田喜一 /出羽の名山鳥海 武田久吉 /積雪期飯豊山大日岳牛首尾根 エーデルエワ゛イス山岳会 /南部恐山 伊藤 隼 /山のシーズン / 山の秋 高村光太郎 /吹雪の話 阿部次郎 /草木によせて / 尾瀬はどうして出来たか 田辺和雄 /神苑尾瀬 平野長英 / 鳥の声、けものの足跡 / 亜高山鳥の宝庫尾瀬 中西悟堂 /
〇この年、栗谷川健一編「カラー北海道 山と渓谷社 1968 (山渓カラーガイド)/ 監修者: 館脇操, 楡金幸三」が刊行される。  pid/3006490
〇この年、舘脇操が「カラー旅 第1 (北海道) 主婦と生活社 編 主婦と生活社」に「北海道の花と樹々」を発表する。又同号に更科源蔵が「アイヌの歴史と文化」を発表する。 pid/3006446
〇この年、「北海道の山々 宝文館出版 (山の風土とその紀行)」が刊行される。
   北海道の植物誌 館脇操 / 狼興亡史他 更科源蔵 pid/2975448

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北方植物園,,1968,朝日新聞社,333,"1967年7月1日〜10月12日まで86回にわたって朝日新聞に連載された同名の記事をま とめたもの。樹木篇。巻末に座談会「木と人間生活を語る」児玉作左右衛門、加納一郎、舘脇操、小田精、千葉茂、司会高木四郎",道立図書館  H472.1−A中央図書館 K472.1−A82,,,,,
1969 44 70 86 1月、舘脇操他が「北海道大学植物園研究報告 (2) 北海道大学農学部附属植物園 」に「日光戦場が原湿原の植生」と 「石狩川上流高原温泉の植生」を発表する。   pid/1771085
  日光戦場が原湿原の植生    石狩川上流高原温泉の植生
緒 論(舘脇操)
I. 植物群落調査(舘脇操・鈴木兵二・石塚和維)
 1 調 査 法
 2. 線状区による群落概要
 3. 帯状区による群落解析
 4. 群落構成の主要素
 5. 湿原の主要群落と湿原周辺の群落
II. 植生各論
 1. 群落分類(舘脇操・鈴木兵二・石塚和維)
 2. 谷地坊主 (石塚和維)
 3. ミズゴケの生態(鈴木兵二)
 4. 蘇苔 ・地衣類の目録(鈴木兵二)
 5.植生連続(舘脇操・鈴木兵二・石塚和維)
 総 括(舘脇操)
III. 花粉分析(相馬寛吉)
IV. 土 壌(内田丈夫)
緒 言(舘脇操)
植物群落 (舘脇操・鮫島惇一郎・伊藤浩司・遠山三樹夫)
 T植生概況
  1.草原(蘚類群集・ススキ群集)
  2.笹原
  3.森林
 U植物群落調査
  1.草原(帯状区・方形区)
  2.森林(帯状区)
 高等植物目録
高原温泉附近高等植物目録 (舘脇操)
冬期における無積雪地の地温
    (若浜五郎・中村 勉・遠藤八十一)
土壌 (内田丈夫・成田孝一・青木直敏)


                   出典:pdf:北海道大学植物園研究報告(2)
 日光戦場が原湿原の植生緒 論(全文)
 日光の戦場ヶ原は湿原所在地として有名である1)〜8)が、不思議なことに従来まだ湿原の詳細な群落学的調査が行われていなかった。しかも近来、戦場ヶ原湿原が乾燥に傾きつつあるということは、巷間に伝えられているし、事実また湿潤のため歩行困難であったところも、その年の降雨量によって、ある期間は自由に歩行できるようになった。しかし変化はしてきたものの、戦場ヶ原はなお湿原の植物景観を保持している。湿原変化の大きな原因は、湯滝と中禅寺湖を結ぶ幹線道路が戦場ヶ原を縦断したことで、その工事に伴う側溝が特に東部に対し大いに影響を及ぼした。また一方では過去に於ける台風の際の土砂岩石崩壊を伴った逆川の氾濫が戦場ヶ原東北部の植生に影響し、一方三本松東北地区において敗戦処理の一現象であった緊急開拓、その灌漑・用水のための逆川の利用なども、戦場ヶ原北部の部分的変化を起こさせた一因となっている。
 1964(S39)年夏期ならびに秋期に植生調査、また一部の土壌調査を行ない、たつ花粉分析的研究を進めた。また1965年には植生の補完調査を行なった。本湿原に対する従来の研究が景観に止って、まだ本格的な群落解析がなく、ここにその現況を把握して、日光国立公園としての科学的基礎研究に貢献せんとしたのである。しかも本国立公園の一焦点として戦場ヶ原の持つ価値を充分に考察しつつ、舘脇・鈴木・石塚が協力して編著したものである。

      調査員 Members of the Present Research
北海道大学名誉教授 舘脇操
国立科学博物館 大井次三郎
北海度林業試験場 内田丈夫
広島大学助教授 鈴木兵二
東北大学助教授 相馬寛吉
岩手大学助教授 石塚和維
岡山理科大学助教授 岡本 香
 大井はイネ科とカヤツリグサ科の分類学的研究、内田は土壌、相馬は花粉分析、舘脇・鈴木・石塚・岡本は湿原植生を分担し、舘脇・鈴木・石塚がこれを総括したものである。なお主要調査機関は1964年8月1日より8月10日、10月4日より10月10日にわたっており、また、1965年の補完調査は3月16日より3月20日までと、7月28日より8月2日までにわたっている。
 本研究を進めるに際し、種々援助を与えられた前橋営林局、栃木県、日光市、武田久吉博士、湯元南間栄氏の各位に深甚な謝意を表する(舘脇操)。

1)三好学:新編植物学講義 下巻 388〜389(1905)
2)三好学:増訂改版最新植物学講義   下巻 53〜54、216 (1920)
3)武田久吉:尾瀬再探記  山岳19(1) 1〜25 (1925)
4)舘脇操:尾瀬をめぐりて  同上  25〜80 (1925)
5)伊藤洋:日光の植物分布 日光の動物と植物 125〜154 (1936)
6)齋藤譲;日光火山地質調査報文. 震災予防調査会報告 第27号3〜78(1899)

7)TSUBOI,S,& SUGI,K,:Ceolongical guide to the NIKKO District 
  of the excursion, The third Pan−Pacific Science Congress,
  Tokyo 1926,excursion B-1,Nikko 24-2 (1966)
8)舘脇操・伊藤 浩司・遠山 三樹夫・溝康志:奥日光の森林植生.北大演習林研究報告 24−2 (1966)

7月、舘脇操 砂川圭子が「ハイカー (165) 山と渓谷社」に「花の楽園 利尻と礼文」を発表する。 pid/2295938

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北海道行幸啓誌,石狩川源流の植物,舘脇操,1969,北海道,131〜132,,
1970 45 71 87 5月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 22(5)」に「イルクーツク日記−1−」を発表する。
6月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 22(6)」に「イルクーツク日記−2−」を発表する。
7月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 22(7)」に「イルクーツク日記−3−」を発表する。
9月、舘脇操が北方林業会編「北方林業 22(9)」に「イルクーツク日記−完−」を発表する。

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
寒帯林 129号,石狩川上流のことども,舘脇操,1970,旭川営林局,83〜105,,
  
 1921・11月、館脇操が「山とスキー (9)山とスキーの会 」に「阿寒のことども」を発表
1971 46 72 88 3月、「出版ニュース : 出版総合誌 (862) 出版ニュース社,日本出版配給株式会社」が刊行される  pid/3435191
 わが著書を語る / 西山松之助 ; 向坂逸郎 ; 梶木剛 ; 舘脇操 ; 中村昌生 ; 吉村貞司 ; 佐藤寒山 ; 柴崎達雄
  北方植物の旅 / 館脇操

3月、舘脇 操と五十嵐 恒夫 が北海道大学演習林編「北海道大学農学部演習林研究報告 28(1)」に「北大天塩・中川地方演習林の森林植生」を発表する。
5月、舘脇操が「農業北海道 23(5) 北海道新聞社」に「随想 北の早春譜」を寄稿する。 pid/2312523

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
北方植物の旅,,舘脇操,1971,朝日新聞社,343,"内容:ザバイカル、千島の思い出、内蒙古、北方圏の植物散歩、他",道立図書館  H470.4−Ta中央図書館 K472.8−Ta94,,,
1972 47 73 89 3月、舘脇操が「グリーン・エージ 22(3) 森林資源総合対策協議会」に「随想・欧州の森林と緑化 」を発表する。    pid/2383159
6月7日、武田久吉博士が亡くなる。
〇この年、「北海道新聞文化賞」を受賞する。
〇この年、舘脇操が「日本林業技術協会」から「黒龍江上流およびアルグン河流域の植生調査報告」を刊行する。1943〜1944年の大興安嶺調査, 北海道植物関連文献目録(細川一実)より
1973 48 74 〇この年、舘脇操・五十嵐恒夫共著「北海道石狩国野幌森林の植物学的研究」が「札幌営林局」から刊行される。別葉付図「林相図」付
1974 49 75 1月、舘脇操が「北海道大学農学部紀要 第57巻第3号」に「The geobotanical relationship between beringia and northern Japan, with special reference to the arctic-alpine flora of the latter」を発表する。

8月、舘脇操が「道路と自然 2(1)(5) 「道路と自然」編集委員会編 道路緑化保全協会」に「早春の箱根路と富士山麓」を寄稿する。 pid/3237018
11月、「道路と自然 2(2)(6) 「道路と自然」編集委員会編 道路緑化保全協会」主催の座談会に出席する。 pid/3237019
座談会 海外の道路の環境と緑化 / 岡崎文彬 ; 舘脇操 ; 田中鉄也 ; 三橋一也:;梶原和敏
                坂本起志夫: 松崎喬 ; 山根孟 ; 平永博 ; 堀江興
1975 50 76 1月、舘脇操・遠山三樹夫が「北海道大学農学部紀要 第58巻第1号」に「Atlas of the Distribution of Alpine Plants in Hokkaido」を発表する。
1月、館脇操が「季刊北方圏 (10) 北海道国際交流協力総合センター,北方圏センター,北方圏調査会 北海道国際交流・協力総合センター」に「陸続きだったシベリアと北海道――樹木に見る関連性」を発表する。  pid/2832826

↓北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中
パイロット・フォレスト造成に伴う環境の変遷,植生,舘脇操・五十嵐恒夫,1975,帯広営林局,75〜105,,
1976 51 77 7月18日、舘脇操が入院中の病院で心不全のため亡くなる。
11月、「道路と自然 4(2)(14) 「道路と自然」編集委員会 編 道路緑化保全協会」に追悼号が編まれ石神甲子郎が「館脇操君の想い出」を述べる。  pid/3237027
また、同号に 桜井滋也・伊吹浩が「大道路緑化紹介 日光宇都宮道路における緑化修景工事紹介」の記事を掲載する。
〇この年、「国見山自然観察教育園の環境 帯広営林局」に舘脇操著「1935−36年におけるカシワ林の森林 植生概況」と舘脇操・五十嵐恒夫共著「1974年の自然林植生現況」が所収される。
1977 52 〇この年、「千島概 北海道庁 編 国書刊行会」が刊行され「千島列島の植物 北海道帝國大學農學部農學博士 舘脇操」として掲載される。 pid/9490742
 1934年の「千島概況」を改題、復刊したもの。舘脇操「千島列島の植物」
 (千島列島の植物探検史、植物地理学上よりみたる千島列島、千島列島植物分布区域、千島列島の特殊植物)

    ※「北海道植物関連文献目録」では「千島概史」とあり、再確認が必要 2019・4・23 保坂
〇この年、舘脇操・五十嵐恒夫が「阿寒国立公園の植生」を「帯広営林局」から刊行する。
〇この年、舘脇操・赤木馨が「「千島学術調査研究隊報告書」第1輯の改題、復刊 国書刊行会」から「千島博物誌,幌筵海峡地帯の植物」が発表される。
1978 53 〇この年、川崎隆章編「尾瀬と桧枝岐 木耳社」が刊行され「尾Pをめぐりて 館脇操」が所収される。pid/9641560
1979 54 〇この年、北海道野幌森林公園事務所編「野幌森林公園 森へのいざない」が刊行、巻末に舘脇操・五十嵐恒夫著「植物目録(「北海道石狩国野幌国有林の植物学的研究」」が所収される。
1980 55
1981 56 3月、「自然読本 野の草 河出書房新社」が刊行、舘脇操著「北方植物の旅」が所収される。
1982 57
1983 58
1984 59
1985 60
1986 61
1987 62
1988 63
1989 64 〇この年、伊藤浩司著「北海道の自然と生物 1,舘脇操―その業績と人となり,北海道の自然史研究につくした人々―1 榧書店」が発表介される。
1990 平成2年 〇この年、伊藤浩司著「北海道の自然と生物 2,舘脇操(続)―その業績と人となり,北海道の自然史研究につくした人々 榧書店」が発表される。
1991 3 〇この年、鮫島惇一郎著「北の森の植物たち 朝日新聞社」が刊行され「緑の島 (恩師 舘脇操先生の思い出)」を発表される。
1992 4 〇この年、俵浩三著「北海道の自然と生物 榧書店」に舘脇操著「色丹島植物調査報告」の第1章、第2章を再録する。
1993 5
1994 6
1995 7
1996 8
1997 9
1998 10 〇この年、北海道植物友の会編「菩多尼訶(ボタニカ)」14号」に高橋美智子著「尾瀬と舘脇操博士と」が発表される。
1999 11
2000 12
2001 13
2002 14
2003 15
2004 16
2005 17
2006 18
2007 19
2008 20
2009 21 4月、高橋英樹・村上麻季が「植物研究雑誌 第84巻第2号」に「テシオコザクラのレクトタイプ」を発表する。
2010 22
2011 23 7月、「モーリー No.24,,2011,北海道新聞社」に辻井達一著「「ヴィジュアル「生物学者小伝」17 型破りの研究人生で、タテワキア提唱―舘脇操先生」が掲載される。
2012 24
2013 25
2014 26 3月、小島覚が「植生情報 第18号(2014年3月)」に「舘脇操先生の功績と想い出」を発表する。
〇この年、「モーリー No.35 北海道新聞社」に小川巌著「黒松内から世界へ、舘脇操四つの発見」が掲載される。
2015 27
2016 28 9月、「北海道大学総合博物館ボランティアニュース No.42」に五十嵐恒夫著「舘脇操先生小伝(第1回)」が掲載される。
12月、「北海道大学総合博物館ボランティアニュース No.43」に五十嵐恒夫著「舘脇操先生小伝(第2回)」が掲載される。
2017 29 3月、「北海道大学総合博物館ボランティアニュース No.44」に五十嵐恒夫著「舘脇操先生小伝(第3回)」が掲載される
8月8日、「阿寒国立公園」が「阿寒摩周国立公園」へ名称変更となる。
〇この年、「北海道大学総合博物館ボランティアニュース 舘脇操先生小伝 抜粋特別号」に小島覚が「舘脇操先生の思い出」を寄稿する。
2018 30
2019 31
2020 令和2年
2021 3
                      博士の研究論文や書籍等につきましては工事中のため暫らくお待ち下さい。 2019・4・11 保坂
年譜の作成時に感じていること     2019・4・18
 導入部分では、「舘脇操」と「館脇操」が混在していることに、先ず驚きました。書物の一つ一つを確認していませんので、何とも云えませんが、国会図書館側のデータ入力時の間違いか、先ずその辺に驚いてしまいました。そこで、実際のことはまだ分かりませんので年譜には、そのままの名字で投入を行いました。
 辻井 達一さんが、「生物学者小伝(17)」の中で、舘脇先生のことを「型破りの研究人生で」と評したのは、先ずは名前からも云えるのではないかと、苗字をこれほどに間違っていても、大量の論文や書籍が洪水のようにあるのも、また、くよくよしていないところか、あの「カラダツキ」からすれば、なるほどと感じてしまいそうな気がしてしまいます。
 植物学では、武田久吉博士の年譜づくりにも時間がかかり、今も続いていますが、それと同じように、時間がかかりそうです。
 今のところ、ひとつの詩からここまで辿りつきました。
 今、私たちは、「北方の植物」と云うと北海道くらいまでのことを考えてしまいそうですが、宮部、武田、舘脇先生たちのご活躍のされた時代は、アルーシャン列島や樺太全土までが御研究の対象となっていました。その領域は途轍もなく広く、「山西学術探検記」のことなども含めてしまうと大変な事態となってしまいます。
 そこを、ひとつひとつ、紐解いて行けたらと思っていますが、どうなることやら、取りあえず、「宮部線」誕生までには辿り着きたいと思っています。

新たな、資料の追加について    2019・4・26 保坂
「北海道植物関連文献目録」は作者自身、「現在7000件以上のレコードを載せています」と、述べられているように、膨大な量の文献名が閲覧出来るようになっています。ご本人は、「片手間仕事を参照下さるとのこと。」と、御謙遜をなされておられますが、並大抵なことではないことを充分に承知しております。私は、これから、どれだけ時間がかかるか分かりませんが、私が分からなかった舘脇操博士の書籍・論文名を「北海道植物関連文献目録(細川一実) 参照中」と、表記させて戴き、そこを基に以下を辿りながら、参照ならびに再掲載(「小字から大字に」)をして行きたいと考えております。細川一実様のご労苦に対しあらためて感謝申し上げます。

参考資料
舘脇操著「となかひ」 発行年 不明
工藤祐舜・舘脇操著「北樺太植物調査報告書」 発行 薩哈嗹軍政部 大正十一年十月
「樺太の森林」 発行 樺太庁農林部林務課 昭和3年7月
工藤祐舜著「シュミト半島植物調査報告書」 発行 薩哈嗹軍政部 大正十二年十月
山西學術探検記  発行 朝日新聞社 昭和18年4月10日
北海道大学総合博物館 ボランテア ニュース No42〜44号 舘脇操先生小伝 抜粋特別号 2016・9〜2017・3
舘脇操文献集(l924〜l959),,舘脇操,1959,舘脇操還暦記念出版会,
山岳(奥羽號) 第22年第1號 編輯兼発行者 高頭仁兵衛 発行 昭和2年10月
[札幌]弘南堂古書目録 第56号〜第60号
舘脇操著「大東亜共栄圏植物誌北方篇」 積善館(大阪) 発行 昭和20年3月25日
舘脇操著「北海道の植物」
(読売新聞に掲載された1〜30をまとめたもの) 発行 昭和35年8月4日


協力:北海道立図書館北方資料室
協力:北海道大学総合博物館
協力(参照):
北海道植物関連文献目録(細川一実様)

北海道帝国大学農学部紀要:Jour. Facul. Agr. Hokkaido imp. Univ. 


武田久吉博士(年譜)からの写真
痛快、武田博士の「日光遊行雜記・日光の栞(書評)」を楽しむ。

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