私は「富士山登山鉄道構想」に反対です。
   
ー富士山と暮らす人々の歴史とその研究史ー
2021・4・1 開始
2021・6・29  赤池常作(富丘小學校訓導:作歌)「富士登山唱歌」1〜70番を追加する
はしがき(主張)
 私は「死ぐ前に、云っておきたいことがある」もうそんな年になっている。三十才前半の頃、「立川活断層」のことを書いて、その地震によって生じた遺構の部分や当時の地震予知学についてを書き述べたことがあった。
 当時の私は、災害が発生した場合、通信回線にどのような影響を及ぼすか、また、その救済方法はどのようにするかと云ったことを仕事としていた。そんな関係から現在も地震の発生するメカニズムについても関心を持ち続けている。
 そうした中で、いつも思うことだが、予知日に就いての研究が進まないことだ。たゆまない研究者たちの努力によって精度を高めたかも知れないが依然として解らないままだ。無能の予知学としか云いようがない。残念でならない。
 当時、東海沖地震の対策は国の方針もあって、最低でも年に1回の見直し作業を行なっていた。だが、10年前には東日本大震災の方が早く起きてしまった。どこかでその予兆はなかったのか。また、予兆から、現実の対策に結びつけることは出来なかったのか考えさせられる。
 予兆としては、確実性はないが木曾御岳山周辺で起きていた群発地震があり、それが數十年の時を経て大爆発し尊い多くの生命が奪われてしまった。悲しくて、残念でならない。
 伊豆大島の大爆発では全島避難が行なわれ、友人の悲しみの顔が今でも目にうかぶ。阪神淡路の大地震では、別の友人が我が家を基地にしながら大量の下着をリックに詰め込んで毎週のように運んだこともあった。みな記憶に新しい。
 それは、みな、最近の出来事なのである。富士山もまた何時、噴火してもおかしくない状態になっている。一方では「ハザードマップ」が作られ、そのまた一方では「富士山登山鉄道構想」も打ち出されている。先人寺田寅彦は「地震は忘れたころにやって来る」と、地震や火山の発生に関して云えば、結局は今も昔も同じである。こんなことはみんなが知っていることだ。
 それほどに、地震とか火山予知学は未熟の上に成り立っているのだ。
 「富士山登山鉄道構想」を構築しようとする審議会のメンバーに特に告ぐ、特にユネスコ世界遺産担当者に告ぐ、本来のユネスコの目的を御存知であろうか、ユネスコ憲章のことだ。軍事、政治、民族や宗教や経済では平和な社会はつくれない、教育とか文化の中からでしか平和は築かれないと云うことだ。最近のユネスコは世界遺産のことばかりだ。何か問題を履き違えていないか。世界の緊迫感は一向に治まらない。「平和の砦」は何処へ行ってしまったのだ。
 政治家や団体の長(おさ)の皆さまは「安心安全」を枕言葉のように使い、問題が発生すれば、これまた、簡単に「申訳ございませんでした。」と頭を下げ引っ込める。そして、裁判ともなれば正々堂々と胸を張って「無罪だ。」と主張を放つ。つまり、「富士山登山鉄道構想」を推し進める人達にどれだけの覚悟ができているかだ。
 この項では、詳しくは書かないが、武田久吉博士の、おっしゃって来たことを何度でも良いから思い起こして欲しい。
 改めて告ぐ、「私は「富士山登山鉄道構想」に反対です。」  屋根のない博物館 代表 保坂健次
    
      富士火山近傍地質圖  昭和4年6月発行 小林房太郎著「火山 p398綴込図 」より
  
   

   科学知識普及会編「科学知識4(7) 富士山號」 発行大正13年7月 今村巳之助著「富士山の現状概図」(部分)より
                       注 タイトルと凡例の位置を変更し、色彩を一部に施しました。 2021・4・8 保坂

            
                         富士山頂上独案内 
            


             
1874 明治7 . .
1875 8 . .
1876 9 . 9月、木野戸勝隆が「浅間大神御伝略記」を「富士宗四郎」から刊行する。和装本 
pid/815067 
閲覧可能
1877 10
1878 11
1879 12
1880 13 6月、明治天皇山梨県御巡行の際、「富士風穴」の氷を天覧に供したることもありといふ。
    天皇が実際にお食べになったのかは、未確認なので出典のままに記します。2021・7・25 保坂
     出典:昭和11年3月刊「文部省編「 天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p17」」より
7月、木野戸勝隆が「富士山頂上独案内 木野戸勝隆」を刊行する。
pid/765287  閲覧可能(最重要)
10月、山村清助編「開盛道中独案内 : 明細図入 野沢欽次郎」が刊行される。 
pid/761895 閲覧可能
鉄道賃銭表
東海道東京ヨリ西京マデ / 3
西京一覧図
東京東北一覧図 / 8pノ上半p
木曽街東京ヨリ西京ヲ過テ大坂マテ / 8p〜11p
東海道追分ヨリ伊勢参宮道 / 12p
日本橋ヨリ千住迄一覧図
奥州街道音森迄附日光道 / 13p〜17p
日本橋ヨリ甲州街道 / 18p
藤沢駅ヨリ大山迄ノ道 / 19p
富士山ノ図二種 / 20p
伊豆江ノ浦及熱海七湯明細図 / 21p
江ノ島鎌倉及金沢八景ノ一覧図 / 21p
東京ヨリ成田道 / 22p
成田山新勝寺境内全図 / 23p
大坂ヨリ丸亀琴平及長崎◇ノ道 / 24p〜28p
越後新潟ヘ道法 / 28p
掛川ヨリ秋葉鳳未寺マデ道路 / 29p〜30p
東京ヨリ加賀金沢ヲ過テ西京マデ / 31p〜32p
安房上総海岸一覧 / 33p
東京ヨリ水戸ヲ過テ仙台岩沼マデ浜海道 / 34p〜36p
郵便規則 / 37p
陸運会社貨物運賃内国通運会社通貨賃 / 37p
地方裁判所 / 37p
府県一覧表 / 38p
東京より海上里数大坂より海上里数 / 39p
大日本全国幅□周囲同略図 / 41p
東京長崎間電信賃銭表 / 40p


1881 14
1882 15
1883 16
1884 17
1885 18 8月、重野安繹が「東京学士会院雑誌 7(3)p9〜50」に「寳永富士山噴火之記」を発表する。 pid/1571639
9月、編輯人不詳による「菅公御一代記 : 今古実録 上」が「栄泉社」から刊行される。
pid/880811 閲覧可能
天神七代地神五代の事
天の岩戸の事
出雲大社の傅八岐大蛇の事
狭穂彦謀叛の事並狭穂姫貞節の事
誉津別(ほむつわけ)尊鵠の声を聞物言事
狗那羅太子の事
宿禰遠保土人形を製る事並菅原の姓を賜ふ事
尾張連浜主光明石を呈する事
帝仏像を造り給ふ事並菅家硯の銘を賦する事
薗文字姫石経書写の事並御祈願の事
渡会春彦霊夢に依て上京の事
薗文字姫夢中に吟ずる事並菅丞相御誕生の事
三芳野清連有胎を卜ひ給ふ事並
   →薗文字姫御平産の事
夢を見て子を生ずる余縁の事
勢州渡会春彦病床に臥す事並化童子薬を給ふ事
年号改元長平銭の事並梅園丸実銭の
   →詩を賦す事
島田蔵人忠臣信州善光寺に御代参の事
仁明帝崩御良峯宗貞出家の事
菅公御元服の事
菅公十六歳伯母君に出家を勧め給ふ事
菅公十八歳日本仮名書暦を選ぶ事
帝民の艱苦を知給ふ事並富士山焼て
   →砂石を降す事

菅公法性房僧正を師とする事
菅公仏書に序を付し給ふ事並御父逝去の事
菅公御仏経書写の事並菩薩出現の事
大井高日天変を卜ひ菅公に説破さるる事

業平北野の閑居に対面の事並親王后に
   →恋慕し給ふ事
天皇御煩ひに依て狂気し給ふ事
菅公御宿直宝鏡光を放つ事並悪魔退治の事
藤原時平卿誕生の事並基経卿の
   →男子へ名を賜る事
惟高親王薨去の事並天皇狂気し給ふ事
陽成帝御改代の事並菅公唐使詩を以て贈答の事
光孝天皇御即位の事並菅公御歌の事
武徳殿に鬼神現はるる事並菅公約言の事
菅公長谷部を従へ武徳殿に赴く事
善武武徳殿に悪鬼の角を抜く事並菅公御歌の事
光孝帝崩御の事並菅公城山に雨を祈らるる事
菅公北山に茸狩の事並奇異の白牛を得給ふ事
河原院竈遊びの事並難題歌の事
菅公勅命に依て書を編給事並捨子を拾ふ事
菅公詩をつくり賜ふ事並讃州ふ百姓を裁判るる事
菅公詩句を見解給ふ事並時平卿菅公を讒ずる事
菅公手向山に詠吟の事並日皈村の事
1886 19 3月、小川新輔編「大日本道中記」が「畜善堂 」から刊行される。 pid/762187 閲覧可能
大阪ヨリ東京マテ東海道里程 / 1p
附関ヨリ伊勢参宮ヨリ四日市出ル道 / 1p
附関ヨリ伊賀上野道 / 1p
附御
ヨリ秋葉鳳来寺掛川エ出ル / 2p
附奥津ヨリ身延山道 / 3p
附沼津ヨリ富士山道 / 3p
附三島ヨリアタミ湯元ヨリ小田原出ル / 3p
附沼津ヨリ伊豆下田 / 3p
附程ヶ谷ヨリ鎌倉江ノ島道 / 3p

神奈川ヨリ横浜道 / 4p

従西京至東京中仙道里程 / 4p (0008.jp2)
(略)
東京ヨリ甲州街道青山街道諏訪エ出ル / 30p

5月、児玉又七編「改正大日本道中案内」が「大橋堂」から刊行される。 pid/762182 閲覧可能
東海道東京ヨリ西京マテ
附横浜ヨリ江ノ島まはり藤沢マテ
附小田原ヨリ伊豆下田道
附小田原ヨリ箱根七湯道富士マテ
附沼津ヨリ富士山道
附奥津ヨリ身延道
附掛川ヨリ秋葉鳳来寺豊川エ出ル
附宮ヨリ佐屋道中仙道追分マテ
附四日市ヨリ伊せ参宮関エ出ル
附関ヨリ伊賀上野マテ
附彦根八マン道守山エ出ル
附鳥居本ヨリ越前今庄道
附赤坂駅ヨリ谷汲道

附大田駅ヨリ飛沢高山迄
附洗馬ヨリ善光寺道
附追分ヨリ善光寺道
附油川ヨリ弘前道
(略)
附甲府ヨリ信州上ノ諏訪道


9月、市川八十吉編「幼稚園唱歌」が「鴻盟社」から刊行される。 pid/855769
(略)
二見の浦 / 29p
浜の真砂 / 30p
思ふとち / 30p
堤の雲 / 30p
富士山 / 31p
富士山二段 / 32p
王昭君 / 32p
10月、松井与兵衛編「真誠大日本帝国道中記 鈴木音吉」が刊行される。 pid/762175 閲覧可能
東海道東京ヨリ西京マテ里程休泊 / 1p
附横浜ヨリ江ノ島マワリ藤沢マテ
附小田原ヨリ伊豆下田道
附小田原ヨリ箱根七湯道富士マテ
附沼津ヨリ富士山道
附興津ヨリ身延道

附掛川ヨリ秋葉鳳来寺豊川ヘ出ル
附宮ヨリ佐屋道中仙道追分マテ
附四日市ヨリ伊勢参宮関へ出ル
附関ヨリ伊賀上野マテ
中仙道西京ヨリ東京マテ里程休泊 / 4p
附彦根八マン道守山へ出ル
附鳥居本ヨリ越前今庄道
附赤坂駅ヨリ谷汲道
附太田駅ヨリ飛弾高山マテ
附洗馬ヨリ善光寺道
附追分ヨリ善光寺道
附高嵜ヨリ前橋道
(略)
甲州街道青山街道 / 16p
附甲府ヨリ信州上ノ諏訪道
(略)
東京電信支局
利根川汽舩賃金表
12月、久野保心が「会通雑誌 (32) p13〜13 会通雑誌社」に「筆のすさび 富士山」を発表する。 pid/3545206
1887 明治20 3月、小川泰堂編「日蓮大士真実伝」が「ァ花堂」から刊行される。  pid/823869 閲覧可能
鎌倉に出て大阿然阿に浄土宗を聴給ふ事
泉涌寺に入りて大覚禅師に参ずる事
高野山に登りて真言の秘法を学び給ふ事
聖徳太子の御墓山に詣給ふ事
伊勢の神廟に霊瑞の事
郷里に帰て両親を慰め給ふ事
旭日に向て初て妙法を唱へ宗旨建立の事
日蓮と改名して両親に大戒を授給ふ事
甲駿に遊化して富士山に登給ふ事

大旱魃良観上人雨請不覚の事
大士甲斐国波木井実長の方へ赴き給ふ事
八代山梨両郡より信州蔦木まで遊化の事
石和川に鵜飼の幽霊済度の事
身延山に幽栖閑居の事
室の善智大士を毒殺せんと謀る事
大士上野殿に大橋太郎の因縁を語り給ふ事
日進鎌倉桑が谷に竜象坊と問答の事
七面大明神示現影向の事
蒙古退治旗曼荼羅現証利験の事
御遺状に任て御廟を身延山に築く事
<抜粋>
11月、辻岡文助編「菅公御実伝記」が「金松堂」から刊行される。 pid/880814 閲覧可能
帝民の艱苦を知給ふ事並富士山焼て砂石を降す事
菅公手向山に詠吟の事並日皈村の事
<抜粋>

1888 21 7月15日、会津磐梯山が噴火、477名がなくなる。
8月5日〜10月6日付、讀賣新聞に田中學がその被災状況を全30回の「磐梯紀行」として連載する。
10月、「東洋學藝雜誌 5(85)」が「東京社」から刊行される。 pid/3559043
磐梯山破裂ノ話―明治二十一年十月七日
   →大學通俗講談會ニ於テ /
關谷C景 ; 林茂淳
磐梯山ト「寶永山」 /
菊池安
雜報 磐梯破裂の演説
雜報 磐梯の埋れ木
雜報 磐梯の優敗劣勝
雜報 磐梯破裂して氣候變換す
應問 柿實ノ澁甘ニ就キテノ問 / 三好快助 ; 箕作佳吉
應問 螢ノ光ニ就キテノ問 / 三好快助 ; 箕作佳吉
應問 動物學雜誌ニ就キテノ問 / 三好快助 ; 箕作佳吉
<抜粋>

10月、三好學日本植物学会編植物学雑誌 2(20) p192〜198」に「富士山植物採集ノ形况」を発表する。 pid/2360514 J-STAGE
1889 22 3月、山崎文吾が「富士山紀行 : 一名・富士登客の道連れ」を「片倉半次郎」から刊行する。 pid/765283
2月、羽田宿直, 小佐野文炳が「富士の神徳」を「博文堂」から刊行する。
 訂2版 
pid/816038 
閲覧可能
(一) 元祖角行尊師御一代記 / 1p
(二) 飴屋勘吉が母の話 / 37p
(三) 細野香二郎の話 / 53p
(四) 富士山中宮小御岳神社焼失の話 / 59p
(五) まつ女の話 / 73p
(六) ふじ女の話 / 91p
(七) 秋葉直二郎の話 / 111p
(八) 富士山七ふしぎの事 / 121p

5月、「会通雑誌 (114) p9〜10 会通雑誌社」に「ヘ育衛生 國のもとゐ富士山は健康山」が掲載される。 pid/3545286
1890 23 7月、河原田盛美が「水産改良説 第2回 p67 静岡縣」に「(四十四) 芝川海苔ノ説」を発表する。
pid/842594  
閲覧可能
1891 24 9月、松田定久 ; 渡邊恊が日本植物学会編植物学雑誌 5(55) p 289〜294」に「富士山植物彙報」を発表する。pid/2360367 J-STAGE
10月28日、濃尾地震が発生する。
10月、渡邊恊 ; 松田定久が日本植物学会編「植物学雑誌 5(56) p 323〜328」に「富士山植物彙報 」を発表する。 また、岡村金太カ「同号
p 333〜335」に「北海道ノ海藻ニ就テ」を発表する。 pid/2360368 J-STAGE
11月、松田定久 ; 渡邊讓が日本植物学会編「植物学雑誌 5(57)
p 360〜363」に「富士山植物彙報(前號ノ續キ) 」を発表する。 pid/2360369 J-STAGE
12月、渡邊恊 ; 松田定久が日本植物学会編「植物学雑誌 5(58)
p398〜402 」に「富士山植物彙報(前號續キ)」を発表する。 また、岡村金太カが「同号p 408〜408」に「千島ノ海藻」を発表する。
pid/2360370 
J-STAGE
1892 明治25 1月、渡邊協 ; 松田定久が日本植物学会編「植物学雑誌6(59) p21〜22 」に「富士山植物彙報」を発表する。pid/2360371  J-STAGE
1月、小山田與Cが「随在天神 (191) p1〜5 斯道館」に「論説 古暦本序 」を発表する。 pid/3545835
論説 古暦本序 / 小山田與C / p1〜5
雜報 詔勅外數件 / 松方正義 ; 大木喬任 ; 榎本武揚 ; 後藤象二カ ; 樺山資紀 ; 陸奧宗光 ; 高島鞆之助
田中不二麿 ; 品川彌二カ ; 關口六合雄 ; 中村元雄 ; 原田紋右衛門 / p17〜31
2月、小山田與Cが「随在天神 (193) p1〜4 斯道館」に「論説 古暦本序(前號ノ續)」を発表する。pid/3545836
論説 古暦本序(前號ノ續) / 小山田與C / p1〜4 (0003.jp2)
雜報 行啓外數件 / 松方正義 ; 田中不二麿 ; 品川彌二カ ; 中野健明 / p13〜27
文苑 和歌數首 / 木野戸勝隆
廣告 数件 / 惟神學會事務所 ; 深江遠廣
2月、渡部恊 ; 松田定久が日本植物学会編「植物学雑誌 6(60) p 89〜90」に「富士山植物彙報(前號ノ續キ)」を発表する。 また、岡村金太カが「同号p56〜59」に「日本海藻之分布」を発表する。 pid/2360372  J-STAGE
3月、 渡邊恊 ; 松田定久が日本植物学会編「植物学雑誌6(61)
p 135〜138」に「富士山植物彙報(前號ノ續キ) 」を発表する。pid/2360373  J-STAGE
朝鮮釜山浦ノ海藻 / 岡村金太カ / 117〜118 附録「アイヌ」ト日本語對照北海道植物名一範 / 神保小虎 ; 宮部金吾
植物学雑誌巻号名 刊行年月  内 容(タイトル) pid
5(55)p289〜294 1891-09 富士山植物彙報 pid/2360367
5(56)p323〜328 1891-10 富士山植物彙報 pid/2360368
5(57)p360〜363 1891-11 富士山植物彙報(前號ノ續キ) pid/2360369
5(58)p398〜402 1891-12 富士山植物彙報(前號續キ) pid/2360370
5(59)p21〜22 1892-01 富士山植物彙報 pid/2360371
5(60)p89〜90 1892-02 富士山植物彙報(前號ノ續キ) pid/2360372
5(61) p135〜138 1892-03 富士山植物彙報(前號ノ續キ) pid/2360373  
6月27日、文部省所管「震災予防調査」会(初代会長加藤弘之)が発足する
6月、松村任三が日本植物学会編「植物学雑誌 6(64) p 221〜230」に「富士山麓樹木小録」を発表する。 pid/2360376  J-STAGE
1893 26
1894 27  ・ 3月、「風俗画報 (69)」が「東陽堂」から刊行される。 pid/1579497
   
富士芝川海苔 / 山田敬中 / p31〜31    富士芝川海苔海苔採及製造の圖 / 山田敬中
6月、藤井健次カが日本植物学会編「植物学雑誌 8(88) p
256〜258」に「富士山ノ雪及植物分布ニ就テ」を発表する。  pid/2360402  J-STAGE
11月、杉山正毅編「甲斐史談」が刊行される。 pid/764898
第壱章 甲斐の国上古の有様
第二章 古の国府
第三章 浅間神社
第四章 武田八幡宮
第五章 金桜神社
第六章 久遠寺及び日蓮上人
第七章 恵林寺及び大泉寺
第八章 富士山
第九章 酒折の宮
第十章 武田信義及び信武
第十一章 武田信玄及び勝頼
第十二章 国造国司及び領主の交代
第十三章 諸城址
第十四章 甲金及び甲州枡
第十五章 産業
第十六章 角倉光好及び古屋昌光
第十七章 桜井政能及び山口官兵衛

第十八章 山県大弐
第十九章 節婦◇り女
第二十章 文学
第二十一章 名取雅樹及び八田達也
第二十二章 徳島屋兵左衛門及び矢崎又右衛門
第二十三章 長田円右衛門
第二十四章 武田氏の租法及び大小切の変
第二十五章 山梨県庁及び今日の有様


12月、市村塘が日本植物学会編「植物学雑誌8(94) p495〜496 」に「富士山植物分布ノ眞景」を発表する。pid/2360408 J-STAGE
〇この年、上木浩一郎編「駿河名勝遺蹟 : 一名・名所しるべ 下巻」が「坂本書房」から刊行される。 pid/765159
一) 富士郡
(二) 鈴川
(三) 天香久山
(四) 沼川石水門
(五) 田子の浦
(六) 吉原町
(七) 富士川水禽遺跡
(八) 孝子中村五郎右衛門
(九) 善徳寺廃跡
(一〇) 殿場
(一一) 真那板橋
(一二) 富士製紙場
(一三) 曽我兄弟の墓
(一四) 曽我八幡神社
(一五) 玉渡神社
(一六) 遊女虎
(一七) 県畑神社
(一八) 富士山久遠寺
(一九) 大宮町
(二〇) 富士浅間神社
(二一) 富士浅間神社什宝
(二二) 神田曲輸跡
(二三) 工藤垣内
(二四) 風穴
(二五) 富士山本門寺
(二六) 曽我八幡神社
(二七) 工藤祐経の墓
(二八) 工藤祐経
(二九) 曽我十郎祐成
(三〇) 曽我五郎時致
(三一) 白糸滝
(三二) 頼朝鬢撫水
(三三) 頼朝旅館の旧址
(三四) 下馬桜
(三五) 人穴の里
(三六) 富士人穴洞窟

(三七) 猪ノ頭
(三八) 金鉱
(三九) 狸沼
(四〇) 天子ケ岳
(四一) 波志太山古戦場
(四二) 大日蓮花山大石寺
(四三) 富士山妙蓮寺
(四四) 平重盛の遺跡
(四五) 平維盛の墓
(四六) 弘法山三沢寺
(四七) 
芝川海苔
(四八) 富士山本門寺
(四九) 富士川釣橋
(五〇) 王藤内の塚
(五一) 岩本山宝相寺
(五二) 鮫島
(五三) 小須
(五四) 海島山福泉寺
(五五) 前田
(五六) 勝の橋
(五七) 富士川
(五八) 吉田了以
(五九) 富士山登山案内
(略)
1895 28 11月11日〜15日、大下藤次郎が八王子より七国峠を越えて、小倉、半原、塩川瀑、宮ケ瀬、高雄山、小名路、八王子河原方面に写生旅行を行う。
 
                  ↑正面に描かれた富士山の位置
←実際に
 見える富士山の位置


歴史的資料;この頃は未だ横浜線が開通していなかったので、おおくの人々が七國峠や御殿峠を行き交った。水絵の大下藤次郎も写生旅行でこの七國峠を通った。正面に台形をした富士山が見えるが、実際は右端に微かに見える場所にある。絵付けの段階で中央に写したのだろう。貴重な作品である。後年、巌谷小波等と共に久保沢を訪れた時も、微かに富士を眺めたと思う。文部省唱歌「富士山」の発想はこんな所から生れたのかも知れません。    2021・6・17 保坂記  所蔵:島根県立美術館
〇この年、野中至が「氣象集誌. 第1輯 14(2) p.65-80」に「第二回冬期富士登山記」を発表する。
J-STAGE
1896 29 6月18日、石原初太郎外二名が震災予防調査会長菊池大麓より「火山調査」を委嘱方照会される。
  
(差)帝国大学總長濱尾新 (受)震災豫防調査會長理学博士菊池大麓  明治29年6月18日/出典:東京大学学術資産等アーカイブズポータル
9月、「風俗画報 (122) 東陽堂」に「富士山觀測」が掲載される。 pid/1579550
11月、早船大亮が「頴才新誌 (1002) 6p 頴才新誌社」に「富士山」を発表する。 pid/1770760
11月、早船大亮が「頴才新誌 (1003)
6p 頴才新誌社」に「富士山(つゞき)」を発表する。 pid/1770761
11月、「新少年 (21)
 p29 新少年社」に「富士山の初雪」が掲載される。 pid/1743457
〇この年、 野中至が「氣象集誌. 第1輯 15(1)
p.10-18」に「富士山頂寒中滞在概况」を発表する。 
 また、「同号
p.27-34」に吉田清次郎が「富士山ノ記」を発表する。   J-STAGEJ
〇この年、野中至が「氣象集誌. 第1輯 15(2)
p.59-67」に「富士山觀測所氣象器械」を発表する。 
J-STAGE
〇この年、吉田清次郎が「氣象集誌. 第1輯 15(7)
p.335-341」に「七月二十日富士山頂ノ暴風雨」を発表する。  J-STAGE
〇この年、沼津測候所が「氣象集誌. 第1輯 15(8)
p.393-397」に「富士山ノ笠雲ト氣壓ノ關係」を発表する。     J-STAGE
〇この年、吉田清次郎が「氣象集誌. 第1輯 15(10) p.491-495」に「富士山頂三年間平均ノ八月氣象」を発表する。   
J-STAGE
〇この年、「地學雜誌 8(4) 1896 p.217a-217a」に「富士山破裂の舊記」の記事が掲載される。
J-STAGE
    
和年号に間違え 寛永四亥年 →寶永四亥年
富士山破裂の舊記(全文)/静岡縣濱松の平岩某氏より同氏所藏の舊記中より寫し取れりとて朝野新聞に載せられたるものを参考にもとて茲に摘録す/(寶)永四亥年十月六日晝入ッ 時過ぎより俄かに闇に探り暮六ッ時より西北の方稻光り烈しく八日迄少しの絶問なく諸人奇異の思ひを爲したるに同九日の夜半に至り御府内一 圓砂降りて常闇の如く稻光りは益〔く〕烈しくなりて震動するを地震の如く殊に人々膽(きも)を消したるは人間の死体切々になりて砂と共に降りたる町々もあり/いつれも生きたる心地なく何に等の大變□と云ふ同十一日富士山大火なりとの御觸書出て漸く落着たるが人間の降るは如何の者と伺ひ出たるに年々富士に登山の道者の中死したる者は直くに極樂に行くとて山中に葬るよし富士は年中雪絶えず候爲め死体はいつ迄も生々してある故此度の大火に地中より飛出したるならんとの口達に孰(いず)れも安心したり云々 又御府内にては飲み水を氣遣ひ一 杯汲むと井戸に蓋をなしたるが四十二日間砂のふりて諸大名諸役人の供方は雨具着て往來せり/同十一 月十二日諸大名御旗本へ江戸御城内と伊豆相摸武藏上野下野上総下總等へ 降り積りたる砂取除けの爲め高百石に付砂除金二両づゝ上納の儀を達せられたり
〇この年、野中至が「地學雜誌 8(8) p.412-416」に「 冨士山氣象観測報文」を発表する。J-STAGE
〇この年、野中至が「地學雜誌 8(9) p.448-452」に「富士山氣象觀測報文」を発表する。J-STAGE
〇この年、野中至が「地學雜誌 8(10) p.507-517」に「富士山氣象観測報文」を発表する。J-STAGE
〇この年、「富士山自焼記」が刊行される。  1896  所蔵:静岡県立中央図書館 電子複写
   ※ 
著者、出版社、発行年月不明 内容確認要 2021・6・19 保坂
1897 明治30 7月、石原初太カが「東京地學協會報告 第18年(4) p511〜530  東京地学協会」に「駿河灣ノ天ノ橋立」を発表する。pid/1515946
11月、「風俗画報 臨時増刊(新選東京名所圖會第10編 (153)」が「東陽堂」から刊行される。 pid/1579581
深川公園地理 / 大田才次カ / p1〜2
永代の名稱 / 山下重民 / p2〜3
富岡の名稱 / 山下重民 / p3〜4
八幡宮の創立 / 山下重民 / p4〜6
祭神 / 山下重民 / p6〜6
神寳 / 山下重民 / p6〜7
八幡宮の現况 / 山下重民 / p7〜7
八幡宮の延燒竝修築の年次 / 山下重民
神事祭典の年次 / 山下重民 / p9〜11
八幡宮年中行事 / 富岡八幡宮社司
神輿渡御産子地町名 / 山下重民
八幡宮の繁榮 / 山下重民 / p14〜14
境内支社 / 山下重民 / p14〜16
大鳥神社 / 橋本繁 / p16〜17
※假富士山 / 山下重民 / p17〜17 
舊鐘樓 / 山下重民 / p17〜17
八幡宮別當永代寺 / 富岡八幡宮社司
永代寺 / 橋本繁 / p20〜21
不動堂の創建及ひ移轉の地 / 大田才次カ
不動尊の縁起 / 大田才次カ / p22〜23
不動堂の現况 / 大田才次カ / p23〜24
不動堂門前の茶屋 / 橋本繁 / p24〜25
つくはね御□辻占 / 橋本繁 / p25〜25
歳の市 / 大田才次カ / p25〜25
大谷尋常小學校 / 橋本繁 / p25〜26
境内の諸碑 / p26〜31
境内の舊事 / 大田才次カ / p31〜37
拜殿の圖 / 山本松谷
富岡八幡宮社頭の圖 / 山本松谷
假富士山上眺望の圖 / 山本松谷
歳市の圖 / 山本松谷 /
不動堂朔日諸人參詣するの圖 / 山本松谷
不動堂庭園の圖 / 山本松谷
江戸名所圖會所載八幡宮境内の圖 / 北村探僊
江戸名所圖會所載永代寺山開の圖 / 北村探僊
文久年間八幡宮境内平面古圖 / 北村探僊
        ※ 境内の富士塚は壊された時期があったようだ、その後再建されたよう、確認が必要 2021・6・19 保坂
1898 31
1899 32 7月、久保青琴が高松正道編「名家文庫 ; 第1編 白砂青松 p29 大学館」に「富士行者」を発表する。 pid/889209
1900 33 8月、松島剛が「女学講義 2(34) p6〜13 大日本女学会」に「富士山の觀象臺(承前)」を発表する。 pid/1565991
1901 34 2月、大町桂月が「一蓑一笠」を「博文館」から刊行する。 pid/888959 閲覧可能
富士だより / 1
八塩のいでゆ / 15
出雲の美保関 / 20
丹後の宮津 / 31
大江山 / 38
立山の三夜 / 46
日光だより / 76
尼子氏の古城趾 / 85
島根半島 / 100
迎妻紀行 / 117
梅の二日 / 137
春の筑波山 / 166
川越遠足 / 180
与野の桜 / 188
鴻台遠足 / 192
曽遊断片 / 201
出雲雑感 / 209
金沢八景 / 269
相州の雨降山 / 278
熱海の春 / 288
杉田の一夜 / 296
雨の三瓶山 / 305
断魚渓 / 311
金崎城址 / 327
簸の川上 / 333
伯耆の大山 / 348
加賀の山中温泉
親不知 / 365
6月、大町桂月が「少年世界 7(8) p 53〜 博文館」に「富士登山の記」を発表する。pid/1841717
幼年談 鯱鉾 / 漣山人 / 1
唱歌 螢狩 / 山田美妙 ; 東儀鐵笛 / 11
冐檢談 大江山探檢記 / 新田靜灣 / 13
小波通信 伯林百談 / 巖谷小波 / 21
菊水源流 / 依田學海 / 33
俊豪少年 / 岡田三橋 / 42
富士登山の記 / 大町桂月 / 53
楊子江 / 柴田流星 / 58
講演 北京籠城談 / 山方ユ次カ ; 齋藤廣太カ / 68
獨逸伯林東洋語學院長ザツハウ博士 / / 1〜
富士山頂劍ゲ峰及富士遠望 / / 1〜
歐行端書通信 / / 1〜
帝國二等巡洋艦吾妻號 / / 1〜
獨逸第三皇子アダルベルト殿下(光澤紙摺)
大附録 大蟒 / 武内桂舟
東京二重橋前楠公銅像(光澤紙摺)
少年世界特別寄書家 / / 1〜
C國北京肅親王府燒跡 / / 1〜
奇怪なる大海獸 / 齋藤紫白 / 1〜
東宮御慶事祝典と靖國神社大祭 / / 1〜
長篠の役 / 多賀宗之 / 78
六大巡洋艦 / 硯海水夫 / 90
動物の攻守法 / 林壽祐 / 91
自然界の樂 / 木村小舟 / 97
光を發する動物 / 今井古軒 / 99
世界滅盡 / 武田櫻桃 / 102
象の舞蹈會 / K田湖山 ; 春曙 / 108
第六回懸賞課題披露 數十章 / / 117
少年氣焔及讀者通信 數十章 / / 130
時報 / / 134
8月、野中至が「富士案内」を「春陽堂」から刊行する。  pid/765277 閲覧可能 
   ※富士山頂からの鳥瞰図を所収(全体図が分断されているので纏めておく必要がある) 2021・6・22 保坂
12月、秋山鐡太郎が「(少年書類 ; 第3編) 自然之友 五巻 自然界の迷信」を「開発社」から刊行する。     pid/1919355 閲覧可能
天の部
太陽の中の烏 / 1
太陽の遠近 / 2
月の中の兎と桂 / 3
日蝕と月蝕 / 3
隕石と人物 / 4
流星と地異 / 6
彗星と兵事 / 7
虹と蝦蟇 / 8
雷と雷公 / 9
雷斧と雷神 / 10
〔アマヒキ〕 / 12
暦占の部
五運と相生 / 14
八將神の方位 / 15
厄歳 / 17
呪咀 / 19
暦日と吉凶 / 20
卜筮 / 21
相人 / 23
異相 / 26
K子と禍福 / 28
祟 / 28
火湯の誓 / 30
狐狗狸 / 32
地震と陰陽の氣 / 49
洞穴と火の雨 / 51
富士山と琵琶湖 / 54
蓬莱と徐福 / 55
須彌山 / 57
地獄 / 59
火浣布と不盡の木 / 59
梅雨の水 / 62
地獄谷 / 63
人の部
ヲの兄弟 / 64
南都の早瓜 / 66
役の小神と山神 / 66
人柱 / 69
蟻道の明神の縁起 /71
山中の妖鬼 / 73
浦島太カ / 74
兆殿司の畫 / 78
名畫と名工 / 80
弘法大師と傳説 / 82
動物と植物との部
麒麟と王者 / 85
猫の妖 / 86
狐の妖 / 87
貉の妖 / 96
魍魎と魅魑 / 97
木精と山彦 / 98
川太カ / 98
杜鵑の最初の聲 / 100
□の啼聲 / 100
龍 / 101
〔ミズチ〕龍 / 103
蠑〔ゲン〕(イモリ)のK燒
眞珠と島の神 / 106
貝子と安産 / 107
鯰と地震 / 107
鯢と大蛇 / 108
笛の音と大蛇 / 109
霹靂木 / 111
返魂香と疫病 / 112
優曇華 / 114
柳の精 / 116
鰻と旱 / 118
天狗と子供 / 119
河の主 / 120

行者の御弊と鰌 / 121




1902 明治35 8月、愛知県師範學校教諭梅村甚太郎が「富士山植物目録」を「東洋社」から刊行する。   pid/832607 閲覧可能
   忘備録 p18に「 (143) オニク」、目録数:1062 研究史として重要 2021・6・22 保坂
8月、小川三紀 が「動物学雑誌 14(166) p.267-283 東京動物學會」に「富士山麓の鳥界」を発表する。
9月、小川三紀が「動物学雑誌 14(167) p.313-327 東京動物學會」に「富士山麓の鳥界」を発表する。
 動物学雑誌 14(166) (一)東北西の三方面に於ける夏期の鳥類 35年
 動物学雑誌 14(167) (二)南方面に於ける晩夏の鳥類  34年(鳥界視察旅行 6回・8月〜9月)       
(三)西方面に於ける夏季の鳥類   33年
(四) 富士山麓東南方面に産卵する鳥類 33年
(五)ブラキストン、プライヤーの報告に由りて富士山に出現するとして知られたる鳥類
(六)スタイ子ゲルの報告に由て富士山麓にて採集せられたりとして矣らるゝ鳥類
(七)富士山麓鳥界一覧
            ※ 通番がないので注意  理科大学所蔵鳥類巣卵標本  2021・6・22 保坂 
8月、久保天隨が「少年世界 8(11) p56 博文館 名著普及会」に「富士山」を発表する。 p/pid/1800736
9月、久保天隨が「少年世界 8(12) p88 博文館 名著普及会」に「富士山」を発表する。 p/pid/1800737
10月、武内桂舟が「少年世界 8(14) 博文館 名著普及会」に「大附録 高山植物採集」を発表する。 pid/1800739
11月、久保天隨が「少年世界 8(15) p67 博文館 名著普及会」に「富士山」を発表する。 p/pid/1800740
12月、久保天隨が「少年世界 8(16) p56 博文館 名著普及会」に「富士山」を発表する。 p/pid/1800741
          ※富士山1〜4 通番なしのため注意が必要  2021・6・22 保坂    
1903 36 5月、夢聲子が「こぼれ梅 (12) p20〜20 関西青年会」に「富士山と詩歌 」を発表する。pid/1539751
6月月11日、中央線初鹿野駅〜甲府駅間が開通する。
6月、大沢熊次郎が「中央線鉄道旅行案内」を「公正社」から刊行する。 pid/765199
飯田町驛 / 33p
牛込驛 / 46p
市ケ谷驛 / 47p
四ツ谷驛 / 48p
信濃町驛 / 49p
新宿驛 / 50p
連絡線賃金表 / 51p
大久保驛 / 52p
中野驛 / 53p
荻窪驛 / 53p
吉祥寺驛 / 54p
境驛 / 55p
小金井櫻 / 55p
國分寺驛 / 56p
川越驛賃金表 / 56p
大國魂神社 / 56p
立川驛 / 57p
青梅驛賃金表 / 57p
多摩川 / 58p
日野驛 / 58p
百艸園 / 58p
豊田驛 / 59p
八王子驛 / 60p
子安神社 / 63p
大嶽山 / 63p
浅川驛 / 63p
高尾山 / 64p
與瀬驛 / 64p
與瀬神社 / 65p
吉野驛 / 65p
上野原驛 / 65p
牛倉神社 / 66p
保福寺 / 66p
鳥澤驛 / 67p
矢坪坂古戦場 / 67p
猿橋驛 / 68p
猿橋 / 69p
大月驛 / 70p
岩殿山古跡 / 71p
谷村町況 / 72p
田原瀑布 / 72p
笹子驛 / 73p
笹子嶺 / 73p
笹子荅道 / 74p
初鹿野驛 / 74p
柏尾坂古戦場 / 75p
田野古戦場 / 75p
塩山驛 / 76p
塩山 / 76p
塩山温泉 / 76p
向嶽寺 / 77p
恵林寺 / 77p
玉宮水晶坑 / 77p
川浦温泉 / 78p
雲峰寺 / 78p
日下部驛 / 78p
差出ノ磯 / 79p
八幡神社 / 79p
岩下温泉 / 80p

石森丘 / 80p
清野村節婦ノ墓 / 80p
石和驛 / 81p
遠妙寺 / 82p
鵜飼川 / 82p
山梨岡 / 82p
円通窟 / 82p
浅間神社 / 83p
鷺堂學校 / 83p
花鳥山古戦場 / 83p
岩屋観音 / 84p
甲府驛 / 84p
市況 / 87p
甲府城 / 88p
穴切神社 / 89p
信立寺 / 89p
一蓮寺 / 90p

公園地 / 90p
飯田河原古戦場 / 90p
要害山城墟 / 91p
酒折宮 / 91p
大泉寺 / 91p
躑躅崎城址 / 91p
永慶寺 / 92p
甲斐八景 / 92p
鏡臺山 / 94p
湯村温泉 / 94p
鎌田川蛍火 / 94p
金櫻神社 / 95p
御嶽新道 / 95p
同水晶坑 / 96p
市川町況 / 96p
富士見三景 / 96p
精進湖 / 97p
下部温泉 / 97p
鰍澤町況 / 97p
湯島温泉 / 98p
身延山久遠寺 / 98p
南部 / 99p
萬澤 / 99p
富士山 / 99p
7月、「旅 (8)」が「報知社」から刊行される。  pid/1483465
富士山便道案内 / p11〜12
天目山――避暑の新天地 / 蟹谷生 / p22〜25
甲州の避暑地(上) / 一記者 / p49〜51
磯部から通信 / p52〜52
澎湖島の物價 / p57〜57
<抜粋>
7月、福島源作が「富士山御頂上之真景 福島源作」を刊行する。 地図1枚 40×54p
8月、水上文淵が「甲斐碑文集 : 史談材料 巻之下」を「知新堂」から刊行する。 pid/780568
南巨摩郡
一 富士水之碑 / 1
二 故渡辺吉君碑銘 / 2
三 石野坦君墓碑 / 3
四 秋山宗蔵君墓碑銘 / 3
北巨摩郡
一 大穴口之碑 / 4
二 屋代公之碑 / 4
三 小宮山氏墓誌 / 5
四 浄居寺穴之碑 / 7
五 藤武神社之碑 / 7
六 新皆穴之碑 / 8
七 竜池之碑 / 9
八 藤原正方之碑 / 10
九 宇波刀神社之碑 / 11
一〇 伊藤吉近之碑 / 12
一一 平島百作之碑 / 12
一二 網蔵輝明之碑 / 12
一三 八代年清翁墓碑 / 13
一四 幸健雄真澄命之碑 / 14
一五 永懐渠之碑 / 14
一六 日野原之碑 / 16
一七 偕楽園之記 / 17
一八 三井潤碑銘 / 17
一九 上手学校之碑 / 18
二〇 三枝之碑 / 19
二一 寿詞之碑 / 19
二二 横枕覚助君墓表 / 20
二三 原谷戸溺死吊慰碑 / 21
二四 上三吹水災之碑 / 21
二五 海岸寺山紀念碑 / 22
南都留郡
一 峡州〔エイ〕鶴之銘並序 / 23
二 田原瀑布之碑 / 23
三 森島子与墓表 / 23
四 阪本甚三君墓碑 / 24
五 
富士山頂之碑 / 25
北都留郡
一 猿橋之碑 / 2
二 舟木四郎吾之碑 / 26
甲府市
一 東勝院之碑 / 27
二 
信立寺梅樹碑 / 27
三 画梅之碑 / 27
四 徽典館之碑 / 28
五 嵐外日哉碑陰之文 / 29
六 小松氏世系表 / 29
七 松翁之碑 / 3
八 中川子訥招魂碑 / 31
九 小野君紀念碑 / 32
一〇 恒岡先生紀念碑 / 32
一一 上野君墓誌銘 / 33
一二 大乗宝典宝塔之碑 / 34
一三 山口安太郎之碑 / 35
一四 辻先生之碑 / 35
一五 従軍死者忠魂碑 / 36
一六 日吉寿七先生之碑 / 36
一七 憲兵鈴木君碑陰記 / 37
一八 笹子隧道之碑 / 37
附録之一
歌俳之碑
附録之二
甲斐源氏之牌所

8月、東京社編「東洋學藝雜誌 20(263)p374〜374」に「富士山頂の最低温度」が掲載される。 pid/3559221
9月、「実業の日本 6(19) p42〜42 実業之日本社」に「金原明善富士山を裝飾せんとす」が掲載される。  pid/3551597
〇この年、金田゙太郎が「氣象集誌. 第1輯 22(7) p.212-216」に「富士山ノ笠雲ニ就キテ」を発表する。   閲覧可能 J-STAGE
1904 37 1月、稻野年恒 ; 御船綱手が「染織新報 13(144) 口繪 染織新報社」に「富士山に龍」を発表する。 pid/1568330
10月、東京社編「東洋學藝雜誌 21(277)  p471〜47」に「富士山の初雪」が掲載される。 pid/3559235
10月、杉原龜三カが「農事雑報 (77)  p20〜24 農事雑報社」に「富士山の林况」を発表する。  pid/1520445
11月、杉原龜三カが「農事雑報 (78)  p34〜39 農事雑報社」に「冨士山の林况(承前) 」を発表する。pid/1520446
1905 38 6月、小島烏水が「不二山」を「如山堂」から刊行する。 初版  pid/1876544 閲覧可能
 駿河の野裾野よりわく雲ありて よしとこゑしぬ不二見る人を 与謝野晶子 〔扉〕
上 自然美論 / 1
中 不二山を見る記
(一) 不二及び裾野 / 18
(二) 箱根山彙の最高点神山及び駒ヶ岳より観たる不二 / 23
(三) 明神ヶ岳の不二 / 43
(四) 乙女峠の不二 / 55
(五) 駿河方面裾野の不二 / 62
(六) 甲斐方面裾野の不二 / 78
(七) 河口湖畔の不二 / 88
(八) 西精進二湖及び青木ヶ原の不二 / 102
(九) 本栖湖畔の不二 / 122
(十) 甲州街道の不二 / 130
(十一) 甲斐金峰山に登る記 / 139
下 不二山に登る記
(一) 霧の不二、月の不二 / 160
(二) 雲の不二、日の出の不二 / 170
附録 / (0105.jp2)
(一) 金剛杖(不二案内記/不二山絶嶺図) / 188
(二) 不二山研究に資する図畫書籍 / 203
8月、小島烏水が「不二山」を「如山堂」から刊行する。 3版  pid/1876544 閲覧可能
   「不二山」批評集 p1〜 p12
7月、外川鯉太郎編「富士山吉田口案内 : 附・廻麓記」が刊行される。 pid/765285
 閲覧可能
8月4日〜10日、徳富健次郎(蘆花)が河田はる子(姪)・愛子と富士登山を行う。
  
 出典:前田河広一郎 著「蘆花伝」  興風館 1947・11刊行  閲覧可能 pid/1069447 より
8月、兒玉星人が「新国民 1(5) p15〜15 
大日本国民中学会」に「曉の富士」を発表する。  pid/1566457
10月、ハーバード・ポンテング(Ferbert G Ponting) 撮影著,羽原半五郎訳「富士山」が「小川一真出版部」から刊行される。 pid/765282 閲覧可能 (写真/最重要
1906 39 2月、野中千代子が「新国民. 2(5) p9〜9 大日本国民中学会」に「富士みやげ 」を発表する。 pid/1566462
3月、佐藤傳藏が「地學雜誌 18(3) p.192-198」に「小笠原火山と富士火山帶との關係に就て石井(八万次郎)君に答ふ」を発表する。 J-STAGE
6月、小林す々む子が「山岳 1(2) p124〜129日本山岳会,茗溪堂」に「富士紀行」を発表する。 pid/6064877
本欄 富士紀行 / 小林す々む子 / p124〜129
雜録 千島群島の山岳研究に就て(式)
登山の導者養成に就きて(烏水)
山岳會の設立地(烏水)
再び落機山中の高峰に就て(H、T)
ヒマラヤの意義(H、T)
御嶽の小草(其蜩)
山岳の名稱を冐せる植物(H、T)
日本植物景觀日光植物(三脚生)
高山に於ける植物の保護(K、J)
雜報 八丈島冲の噴煙

本年の富士初登山

淺間山の鳴動及晩雪

富士山の夏裝

會報 二支部の設立/横濱支部記事 新潟縣支部記事
附録 日本山嶽志第一摯 / p1〜4
6月16日(土)〜17日(日)、大下藤次郎・巌谷小波(さざなみ)一行が、武州御殿峠を越えて久保沢宿に来たる。
7月、伴野孤月 (正策) が「富士登山案内」を「伴野孤月」から刊行する。 pid/765292 
富士概論
富士の顕出
富士山由緒
富士火山脈
噴火沿革
登山の歌
登山の勧め
古昔の登山
学術研究の登山
富士に関する詩歌
東表口(御殿場方面)と其由来
登山の道程及絶頂の光景
東表口便覧
旅館及休憩所等
東表口の一班
登山者の携帯品
御殿場地方の気象及動植物
富士山中の珍奇植物
岳麓名勝及旧跡
御殿場駅
東表口浅間社本宮
藤原宗行卿の古墳
アメリカ村(御殿場ニノ岡村)

永原の天然植物園
大野原演習地
駒門の風穴

神山の慈恵複生病院
竹ノ下の古戦場
新羅三郎の笙殿
足柄の古関
小山駅富士紡績工場
阪田金時の旧跡
深沢城趾
◇沢の滝井
須走方面
須走口
籠坂峠
藤原光親卿の古墳
富士山北口(吉田方面)
佐野駅方面
佐野原神社(藤原為冬卿を祭る)
佐野瀑園(五竜館)
桃園、景ケ島等
三島沼津方面
豆相線路及其沿道
官幣大社三島神社
沼津の近海
大宮方面

官幣大社富士浅間神社
大宮近傍の名勝
新登山口
御殿場附近の産物
竹行李
水透木石南花細工
浜梨羊羮
浜梨漬

川魚
盆栽等
附録 箱根の友
乙女峠
仙石温泉
姥子温泉
湖尻

箱根神社
大湧谷
強羅温泉
小涌谷
底倉温泉
宮の下
湯元
早雲寺
芦の湖及疏水工事
塔ケ島の離宮
芦の湯
箱根山の歌
11月、「山岳 1(3) 日本山岳会,山岳會 日本山岳会 1906-11/pid/6064878
本欄 高山植物の学術的研究/三好學 p71〜75 
雜報/ 富士登山の新道
富士山下の本栖湖及白絲瀧乾涸せんとす
新高山一部の大森林伐らる
阿蘇の新噴火口
五百城文哉氏の逝去
赤石登山會
<抜粋>
〇この年、神沢貞幹編,池辺義象校翁草 : 校訂 4」が「五車楼書店」から刊行される。
pid/772571  
閲覧可能
巻三十三 高遠城落城の事  武田勝頼天目山討死の本説の事と
巻三十九  八葉車の事  116
巻三十九  富士山人穴の事 129
<抜粋>
1907 明治40 8月28日、北口本宮富士浅間神社東宮本殿が旧国宝(重要文化財)に指定される。
8月、野中至編「富士案内」が「春陽堂」から訂正再版される。 pid/1083077 閲覧可能(最重要)
  また、同本の「附録p1〜40」に前田曙山が「富士山」を発表する。
1908 41 3月、「山岳 3(1)」が「山岳會」から刊行される。 pid/6064882
雜録
世界に於ける山岳會の全數(烏水)
山岳の位置(梅澤親光) 出羽探山所感(大平生)
八甲田山、岩木山、岩手山登山案内及び其主要植物(飯柴永吉)
赤石山果して赤岳より望み得るか(河田默)
甲州駒ケ岳に籠れる行者の迷信(XYZ)
八ケ岳山上の神佛(城數馬) 飛騨乘鞍岳岩井谷の登路に就て(北澤基幸)
玉鏡に映じたる富士山(K、K)
九州高山の高度(Y、E生)
女子登山熱と危險豫防(高野鷹藏)
日本山岳案内記は如何に編輯すべきや(烏水)
外國新聞雜誌に見えたる山岳記事纂輯(U、K生)
山岳記事集覽 / p113〜146

6月、「山岳 3(2)p150〜151 日本山岳会,山岳會」に「雜報 富士山麓の颶風」が掲載される。 pid/6064883
7月、「醫海時報 (736)
p9〜 医海時報社」に「富士山と衛生設備」が掲載される。  pid/11183294
9月、小島烏水が「山水美論」を「如山堂」から刊行する。 pid/889065
 閲覧可能
甲斐山岳の形態美 / 1
一 観山の二方法 / 1
二 審美上より観たる山岳 / 5
三 甲斐山岳の総説 / 19
四 
富士山論 附八ケ岳 / 28
五 甲州アルプス論 附関東山脈 / 51
六 余論 / 77
雪中富士登山記 / 81
不二山の絵画に就きて / 110
不二山と浅間山 / 123
日本アルプスなる名称 / 127
日本北アルプス登山談 / 138
山を讃する文 / 152
紀行文論 / 155

紀行文続論 / 192
晩秋の自然と風景画 / 207
芒の美 / 228
川の美感 / 256


9月23日、JR横浜線が「横浜鉄道」として開業する。
10月、「山岳 3(3)」が「山岳會」から刊行される。 pid/6064884
録 富岳誌 / 小島 / p145〜146
雜報 本年の富士初登山 / / p151〜151
雜報 富士山と最高齡者 / / p151〜152
雜報 富士山の最低温度 / / p152〜152
雜報 富士登山の新道(實は舊道の修理復活) / / p152〜152
<抜粋>
1909 42 7月、赤池常作著,内藤俊二曲,佐藤朝暾閲「富士登山唱歌 : 地理教育/大宮口登山のとも(扉) 」が「静岡印刷」から刊行される。 pid/855711 閲覧可能
  
副題/大宮口登山のとも(表紙) 一名登山のとも(扉)
(表紙掲載予定)
内藤俊二(静岡縣師範學校教諭:作曲)
佐藤朝暾(静岡縣師範學校教諭:校閲)
赤池常作(富丘小學校訓導:作歌)
 (楽譜掲載予定)

   登山の友目次
一 天ノ香久山
二 愛鷹山
三 逆富士
四 浮島沼
五 左富士
六 吉原町
七 富士川対陣ノ遺跡及善徳寺ノ廃趾
八 曽我及虎御前墓
九 富士川
一〇 實相寺
一一 久遠寺
一二 富士郡立農林学校
一三 大宮町
一四 湧玉池
一五 浅間本宮
一六 北条氏政ノ放火
一七 信長ノ腰掛石
一八 神田川
一九 境内ノ十二勝
二〇 神田城趾
二一 本宮ノ尊厳ナルコト
二二 産御前羽衣松
二三 武田北条ノ古戦場
二四 工藤垣内ノ塚
二五 大石寺
二六 頼朝ノ仮屋ト駒止メ
二七 芝川
二八 白糸ノ滝
二九 曽我ノ遺跡
三〇 工藤祐経ノ墓
三一 天子ケ岳及尹良親王遺跡
三二 人穴
三三 北山本門寺
三四 風穴噴火孔
三五 山宮神社及根本浅間神社
三六 猪ノ土手
三七 富士ノ裾野
三八 富士山ノ位置及登山略史
三九 寶永山及其噴火歴史
四〇 胸突八町
四一 山上ノ気圧気温風力
四二 頂上ノ雨量
四三 御霊光
四四 奥ノ院
四五 お八メ巡り
四六 芙蓉ノ八朶
四七 野中至氏ノ遺跡
四八 金銀明水
四九 旧噴火口
五〇 絶頂ノ空気
五一 万年雪
五二 清水港
五三 遠州灘
五四 三保ノ松原
五五 田子ノ浦古歌
五六 箱根山
五七 天城山
五八 足柄山
五九 赤石山
六〇 烏帽子山
六一 浅間山
六二 身延山

六三 御岳山
六四 乗鞍山
六五 本栖湖
六六 精進湖
六七 四尾連湖
六八 芦ノ湖
六九 西湖
七〇 河口湖
七一 山中湖
七二 平維盛ノ墓
七三 平重盛ノ遺跡
七四 西山本門寺


1 朝夕見れど 目にあかね 富士のたかねをきはめんと 
    大宮口にわかれゆく 馬車の線路の起點なる
2 ここは鈴川そのむかし 田子の浦わの夕なきに 
    歌仙山部の赤人が 和歌を詠
(えい)ぜしところなり
3 駿東(すんとー)富士のさかひなる 愛鷹山は四千尺 
    沼川橋の逆さ富士浮島沼も遠からず
4 是より鐡道馬車に乗り なみ木かぞへて十五町 
    海道
(かいどー)名所の一ツなる 左富士をも見おとすな
5 高峯はわれをむかへつつ 鈴川出でて三十町 
     依田橋すぐれば吉原ぞ 是れ郡内
(ぐんない)樞要地(すーよーち)
      樞要(すうよう):物事最も大切な所。最も重要であること。また、そのさま。
6 あはれ平家の維盛(これもり)が 歴史をけがせし 
     和田川ぎしの田の中に 昔を偲ぶ塚ぞある
7 行けばほどなく入山瀬 煙突高く天を突き 
     瓦構
(れんがが)への大工場 これぞ名高き富士製紙
8 東久澤(ひがしくざは)の福泉寺 建久四年の其むかし 
     曽我兄弟に虎御前 をさめし古墳いとさびし
9 富士の五山の一ツなる 見る目驚く大古刹(だいこさつ) 
     岩松村の實相寺
(じつそーじ) 西にへだたる二十町
10 七面山の山麓を 矢よりも早き富士川の 
     下りの舟や田子の浦 漁
(すな)どる舟のおもしろき
11 ここより馬車は北に行く 元亀の昔武田氏の 
     参謀
(さんぼー)たりし勘助の 生(お)ひし名残りの山本を
12 左に見つつ進みゆく 右に久遠寺夢の間に 
     過ぐれば早
(はや)も農林校 大宮町の入口ぞ
13 農工業の繁華なる 郡中屈指の集散地 
     製紙機織に発電所 異彩をはなつもむべなるぞ
14 鐡路は町を一文字 とどろき渡る神田橋(かんだばし) 
     此處に下車す富士道者 これぞ登山の表口
(おもえぐち)
15 かけんもかしこ官幣社 浅間(あさま)神社は此の側(ほとり) 
     湧玉神池
(わくたまじんち)に身を清め 登山の無事を祈るなり
16 富士溶岩に成り立てる 神立山に攀(よ)じ登り 
     暫らく足をやすむれば 眺めはおほし神垣
(かみがき)
17 岩にくだけていさぎよく 玉をそそげる神田川 
     鏡の如く澄み渡る 清きは神の心なり
18 かたじけなくも庭内(ていない)に 東宮殿下御手(みて)づから 
     植ゑ給ひたる櫻木
(さくらぎ)に 神もよろこびたまふらん
       庭内
19 小松宮の御手植(おてうゑ)の 常盤(ときは)の松はいや高く 
    神の光りともろともに 
鏡が池に映るなり
       鏡が池
20 古木森々(こぼくしんしん)ひるくらく 天をも摩する其梢(そのこずえ) 
     千古むすびし其苔
(そのこけ)は 遠き神代の偲ばるる
21 近き黒田の本光寺 願(ねがひ)をかくる銀杏樹(いちょーのき) 
    お産の松と羽衣
(はごろも)の 衣懸(きぬか)け松もいと近し
22 元亀年間武田氏が北条氏(うぢ)を撃ち伏せし  
    勝野の橋は其名残り 泉の川に名はながる
23 登る道者は此の町に 宿どりて結ぶ旅の夢 
    明日は探
(さぐ)らん近郷の 名所古蹟の地理歴史
24 烏の聲に夢やぶれ いでたつ道は一里半 
    郡下唯一の大伽藍 五山の一ツの大石寺
25 五重の塔や殿堂の 甍(いらか)摩天のさまをなし 
    道の光
(ひかり)のあらはれて 宗祖(そーそ)の徳はあふがるる
26 白糸村の狩宿(かりやど)は六百餘年の其昔(そのむかし) 
     歴史に残る建久の 源右府
(みなもとうふ)の狩宿ぞ
27 駒を止(とど)めし山櫻 周(めぐ)り三丈たけ四丈 
     人目をつなぐ枝ぶりや 彌生
(やよひ)の春を偲ばるる
28 さびたる色に苔むして 御空(みそら)低しとつきたてる 
     ふるき槻
(けやき)はその當時(とーじ) 陣幕(じんまく)かけしと傳へいふ
29 北へはなるる約十町 遙かに聞けば雷鳴と 
     疑
(うたが)はれしは芝川ぞ 芝川海苔(しばかはのり)は此處に出(い)
       芝川海苔
30 名にも背(そむ)かで白絲を かけしとまがふ此の瀧は 
     直下
(ちょっか)八丈幅(はば)二町 たずぬる人の魂(たま)をけす
31 曽我兄弟に打たれたる 工藤は眠るこのほとり 
     古墳よ今はくさむらに 吊
(とむら)ふ人も多(おほ)からず
32 西に聳(そび)ゆる天子岳 高さはやがて五千尺 
     いともめでたき
瓔珞(えーらく)の 躑躅(つつじ)のあるも此處(こご)ぞかし
33 北へ進みて 一里半 仁田(にった)の四郎忠常(ただつね)が 
      入
(い)りしと傳ふ人穴(ひとあな)は 噴火の遺跡いちじるし
34 上井出(かみゐで)すぐれば誰も見ん 曽我の神社の其森を 
     常緑
(ときは)に高く秀(ひい)でつつ 君に操(みさほ)をつたふらん
35 北山村の本門寺 日興上人(にこーしょうにん)建立し 
     霊威
(れいい)を添ふる御手植の 七本杉の名も高し
36 急げば早し一(ひと)と巡り 大宮町に歸(かへ)らんか 
      途中見るべき風穴
(かざあな)は とひくる人のおほしとか
37 大宮いでて音に聞く 垂仁帝の其御代(そのみよ)に  
    木花咲邪姫命  いつぎ祀りてしづまれる
38 山宮神社も道のほど 篠坂平(しのざかたひら)も夢の間に 
     心涼しく身もかろく 強力案内
(ごーりきあない)に早(は)や裾野
39 泰の始皇は北の方(かた) 胡を防がんと築かれし 
     萬里はてなき長城は 其名世界にかくれなし
40 山梨縣のさかひより 東に走り愛鷹へ 一丈有餘(ゆうよ)の土の城 長蛇をなして十數里
41 是れぞ将軍頼朝が 富士の裾野の巻狩りに 
      築きたまひし猪
(しし)の土手(どて) 遺跡は其名(そのな)とつたはれり
42 見渡す限り隈(くま)もなく あたりに満つる夏景色 
      敷くや緑の毛氈
(もーせん)に 色どる花のうつくしや
43 いそぐとしもはなれれぞも いつしかここは馬返し 
      馬乗り捨つる茗荷岳
(みょうがだけ) 勇み行く人後(ひとあ)とや先
44 金剛杖をたよりにて 進む心の楽しさを 
      歌へや歌へもろともに とどろきかへせ山彦
(やまびこ)
45 登る坂道九十九曲(つづらをり) あつさも夏のふかみどり 
      木蔭をたどる吾がともを 迎へて歌ふ深山鳥
(みやまどり)
46 いつしか來る五六合 あたりによるべき木蔭なく 溶岩所々(しゅしょ)に出没し 行けども盡(つく)す砂の原
47 峩々(がが)たる赭岩(しゃがん)巉巌(ざんがん)は 
      年
(とし)の名におふ寶永山 崩れて堕つる千仭(せんじん)の 谷間にひびく音すごし
   
   巉巌(ざんがん):切り立った険しいがけ。高くそびえた岩。
48 日夕(にっせき)宿らん石室は 巖(いわほ)の隈(くま)に材を架し 
     斗大の石もて屋根を葺き 木骨石皮
(もっこくせきひ)の洞窟ぞ
49 (あるひ)は雲にまた霧に あやめもわかぬぬばたまの 
      夜の寝ざめの遠
(を)ち近(こ)ちに 道者の鈴(かね)の勇ましき
50 杖をつきたて爪立(つまだ)てて 眺め千里の胸突は 
      一歩一喘
(いつぜん)玉の汗 嬉れしや富士の頂(いただき)
51 吾こそ宇内(うだい)を一と呑みに  直立一万二千尺 
     其身は鳥か天人
(てんにん)か 世界は低く空近し
       宇内(うだい:天下。世界。
52 (たちま)ち怒る雲の波 渦巻く中に包まれて 
     雷
(らい)は下界に鳴る光る 雨は下より吹き上がる
53 東海波光燦爛(さんらん)と 黄金(こがね)の色の濃く薄く 
     海天
(かいてん)燃えん其の樣(さま)は 朝日の昇る一奇観(いっきくわん)
54 (もふ)づる神殿いかめしく 是ぞ御神(みかみ)の奥の院 
     いとも御稜威
(みいづ)のかしまさに 涙こぼるる他(ほか)はなし
     御稜威(みいつ):「厳(いつ)」を敬っていう語。天皇や神などの威光。
55 いでや絶頂(ぜっちょー)めぐらんか 火口をめぐる八ツの峯(ね)は 
     はちすの花と屹立
(きつりつ)し いとも高きは劍が峯 
56 気象学者の野中氏は 此の懸崖に居を占めて 
     あらゆる苦難をなめられし 其の功績は誰
(たれ)も知る
57 南と北に金、銀水 冬も凍らず汲て涸(ひ)ず  
     肺腑
(はいふ)に徹(とー)る凄冽(せいれつ)の 霊泉あるもああふしぎ
58 牛の背を匍(は)ひ塔の屋根 危(あや)うき路も身をそばめ 
     神
(かみ)をたのみてつたひゆく 土産話(みやげばなし)やおもひ出に
59 見る目も凄き噴火口 めぐりはやがて五十町 
     千古の雪に埋
(うづ)もれて 底ひも知れず雲起る
     底ひ;極まる所。奥底。極み。果て。限り。
60 (つい)でに見よや成就岳(せいしだけ) 
     砂原沸
(わ)いて物凄(ものすご)く 
        吹き出す蒸気のおもしろさ これも昔のなごりにや
61 かかる火山の絶頂に 夏のもなかのあつきにも
      千古消えせぬ白雪を 手にとる今日の面白さ
62 下界一目(げかいひとめ)に見おろせば 清水港に三保が崎 
      遠州洋
(なだ)も手の掌(ひら)に すくひし水の心地(ここち)する
63 田子の浦わの朝なぎに さかさにうつる此の山の 
     姿を見しは昨日にて 今日は吾
(わ)が踏む足の下(した)
64 東京湾の門(と)となりて いづるは観音富津の崎(さき) 
      ※
眇茫
(びょーぼー)千里波の上(うえ) 七つの島は伊豆の沖
       
眇茫(びょうぼう):遠くはるかなさま。広くはてしないさま。
65 箱根足柄天城山 赤石山脉(さんみゃく)烏帽子山(ざん) 
     高嶺を誇るかひもなく 山の姿は目にいらず
66 北に信濃の浅間山 甲斐の身延は西に見え 
     あるは御岳乗鞍
(おんかけのりくら)も ただ平原に異ならず
67 本栖精進に四尾連湖(しびれこ)や 西、川口に山中湖  
     箱根芦の湖富士沼も  只だ盃水
(はいすゐに異ならず
68 蓮華の上を傳ひつつ 火口一周なしをへぬ 
     下山の道に向はんか 吉田御殿場表口
69 わらじかさねて身をそらし 金剛杖をふりたてて 
     ふみだす一歩五六間
(けん) 砂走(すばし)り路(みち)はまたたくま
70 夢にも見えんうつつにも 記憶ぞ残る此の旅路 
     ことなく麓
(ふもと)にかへり見る 高峯(たかね)はいつか雲の上(うへ)
8月、小杉菜花 (潔) が富士登山」を「静岡印刷」から刊行する。河合董忠 画 pid/765291 閲覧可能
富士山
名称の起原
富士の歴史
富士の神話
王冠石となる
十六ヶ月で成長
仙簾の貫珠
美女山嶺に舞ふ
鶯姫の昇天
富士登山の始り
登山口と里程
大宮口
御殿場口
須走口
須山口
登山法の研究
日山、泊り山、
山中二泊
石室の設備、
落付て歩め
山を見るな、
上り下り
寒い仕度、
手が冷めたい
余り飲むな、
頂上お鉢廻り
登山の時間、
携帯品
服装は和服、
上り大宮下り御殿
山上の美観
霧の去来、
脚下の雷雨
雲の海、
影富士
御来迎、
頂上の夜景
頂上の巡廻
石室の醴酒(あまざけ)
噴火口がある
温谷の日の出
お鉢廻り
最高剣ヶ嶺、
金明水銀明水
眺望の壮大
お中道廻り
麓の名所
大宮口方面
御殿場口方面
須走口方面
須山口方面
富士山と詩歌
漢詩
和歌
俳句
1910 43 7月、小島烏水が「学生 1(3) p71〜79 富山房」に「富士山名所記」を発表する。   pid/1536045
7月、「山岳 5(2)」が「日本山岳会」から刊行される。 pid/6064889
雜録 丹澤山の登路に就て / 武田久吉 / p416〜417
雜報 富士山の大雷 / p452〜452
雜報 富士山の降雪 / p452〜452
雜報 工兵の富十登山 / p452〜453
雜報 富嶽初登山者 / p453〜453
<抜粋>
〇この年、巌谷小波作詩「ふじの山」が 『尋常小学読本唱歌』に掲載される。作曲者不詳
1 あたまを雲の 上に出し
  四方の山を 見おろして
  かみなりさまを 下に聞く
  富士は 日本一の山 
2 青空高く そびえ立ち
  からだに雪の 着物着て
  霞のすそを 遠く曳く
  富士は 日本一の山
1911 44 2月、早田文蔵が「THE VEGETATION OF MT.FUJI (JAPAN) : 富士植物帯論」を「丸善株式会社」から刊行する。
3月11日、「史蹟及天然記念物保存ニ関スル建議案」が貴族院に提出され可決される。
      
発議者 徳川ョ倫・徳川達孝・田中芳男・三宅秀(ひいず)
6月、兒玉 が日本植物学会編「植物学雑誌 25(293) 日本植物学会」に「新刊紹介 早田博士著『富士植物帶論』 」のことを紹介する。 pid/2360967
日本植物考察(承前) / 牧野富太カ / 153〜158
日本産蘚苔類考察(承前)(圖版第五附) / 岡村周諦 / 〜162
邦産ほしくさ屬各種ノ所屬ニ就テ(挿圖二) / 中井猛之進 / 209〜221
女竹ニ寄生スル新屬ノ菌類ニ就テ(挿圖五) / 原攝祐 / 222〜225
新刊紹介 早田博士著『富士植物帶論』 / 兒玉 / 235〜235

8月、大町桂月が「学生 2(9) p114〜119 富山房 」に「逆富士」を発表する。  pid/1536060
  また、「同号 p30〜36」に白井光太カが「舊日本の高山植物探檢家 」を発表する。
11月、「山岳 6(3)」が「山岳會」から刊行される。 pid/6064893
挿畫 白馬岳の展望(白馬頂上の小屋前) / 高野鷹藏氏撮影 /
挿畫 仙丈岳のカアール / 辻本滿丸氏撮影
挿畫 春の穂高山 / 辻村伊助氏撮影
挿畫 信州方硯より見たる立山 Die Hafnergruppe vom
  → Hochalmkees gesehen / 辻村太カ氏撮影
挿畫 鋸岳絶頂(第二最高點より) / 星忠芳氏撮影
挿畫 烏帽子岳より鋸岳を望む / 辻本滿丸氏撮影
挿畫 冬枯の霞岳 / 辻本滿丸氏撮影
挿畫 コ本峠雪の穂高山 / 同上
挿畫 氷河截斷硯 氷河の層理 氷河の擦痕ある岩石 / 故大下藤次カ氏
挿畫 飛彈山系に於ける氷河地形分布略図 / 辻村太カ氏
本欄 日本アルプスと既往の氷河 / 辻村太郎 / p399〜418
本欄 白馬岳より祖母谷温泉へ / 高野鷹藏 / p419〜429
本欄 鞍掛山、烏帽子岳、鋸岳を經て
  →駒ヶ岳に登る記 / 星忠芳 / p429〜442
本欄 祖谷山入り / 吉永虎馬 / p442〜455
本欄 祖國山川森林の荒廢 / 南方熊楠 / p456〜489

本欄 火山の地形 / 大橋良一 / p489〜514
本欄 日本アルプスと万年雪の關係 / 小島烏水 / p514〜543
雜録 野呂、田代分氷嶺問題 山岳語彙編纂に就て 四國の山岳語彙 雨飾山、燒山、赤倉山に關する資料 木曾山脈の風越山に就ての疑問 「錫杖ヶ岳に就て」を讀で 白馬ヶ岳の名 本年白馬岳の登山人數 滑稽なろ山名の轉化 長野縣の高山植物保護 雲のアルプス 墨西哥火山の傳説 アルプスの最高峯モンプラン高熱の爲めに低うせらろ 昨年歐洲アルプス登山者死亡數 登攀山岳最高點の競爭紛議 全世界最高の停車場 山物語 机上談山 本號挿圖「白馬岳の展望」に就て 日本北アルプス一部臆測圖正誤 旅日記より / 高頭式 ; 笠井藍水 ; たかの ; 永田盛三 ; 永田 ; 蝶カ ; T生 ; 由水生エヴニングメール ; ニュヨークトリビュウーン ; ニュヨークタイムス ; 山内淳一 ; 洋怪生 ; たかの ; 中村 ; 辻村伊助 / p544〜579
山岳圖書批評 早田博士の英文富士植物帯訛を讀む
  →高山植物圖譜
水彩寫生旅行 / 烏水生 ; 笹魚生 / p579〜582
雜報 淺間山噴火大慘事 燒岳噴煙記 淺間山郵便局 淺間會組織 淺間御岳の郵便 赤石登山は危險 土用中に降雪 愛山會員御嶽登山 武石嶺に雪降ろ 諸高山の晩雪と融雪 日本アルプス研究 諸高山の初雪 / p585〜595
會報 名譽會ウオルタア、ウエストン氏來る 名譽會員ウオルタア、ウエストン氏講演會豫告 來年開會のオリムピア競技會よりの招待 日本山岳會山岳寫眞展覽會 高山深谷第三輯發行の計劃 會員諸君に御通知 會員登山報 第八回有志晩餐會記事 大阪有志晩餐會 信濃山岳研究會の記 名古屋の愛山會 新入會者氏名 退會及び改名 寄贈書目 / p596〜611
〇この年、文部省唱歌「ふじの山」が「富士山」と改定される。
1912 45

<改元>
7/30
7月15日〜8月31日迄日本赤十字社静岡県支部が、大宮口四合目・須走口六合目・御殿場口六合目の3ヶ所に各医員一名、看護人一名を配置、「富士山救護所」を開設する。
      
※ 吉田口救護所の開設は大正11年まで待つか 確認が必要 2021・6・9 保坂
12月、「山岳 7(3)」が「山岳會」から刊行される。 pid/6064896
巻頭畫 晴空の富士(北斎)--三色版
挿畫 電光と夕立の富士(北齋)--写真銅版 / p477〜477
本欄 高山の植物に就きて / 志村烏嶺 / p390〜415
本欄 山岳寫眞(二) / 高野鷹藏 / p415〜431
雜報 ○淺間山危險告知 / p540〜540
雜報 ○富士山の近況 / p540〜540
雜報 ○富士山の大降雪 / p540〜540
雜報 ○富士山の降雪 / p540〜540
雜報 ○昨今の富士山 / p540〜540
附録--(山岳第七年第三號)
宮川水源泝行大臺ヶ原山登山記 / 大北聰彦 / p567〜580
<抜粋>

〇この年、大町桂月が「箱根山」を「至誠堂」から刊行する。 pid/906484
中篇 紀行
湯本より / 1
後北條五代の墓 / 4
函山采薇の記 / 10
逆富士 / 15
小春の箱根山 / 25
明神山の兎狩 / 50
乙女峠の富士 / 54
早川の一夜 / 65
石垣山 / 71
十國峠 / 86
土肥の大杉 / 92
伊豆山の千人風呂 / 102
熱海の一夜 / 110
三島神社 / 123
沼津の記 / 126
湖上の舟 / 134
(略)


〇この年、小島烏水が「日本アルプス 第1巻」を「前川文栄閣」から刊行する。
 〔全4巻〕
 pid/1088200 
論文
自然描寫の藝術 / 1
自然と作家 / 40
ラスキンの山岳論 / 57
附ラスキン研究書目 / 101
富士山保護論 / 113
谿谷の水 / 125
創作
白峰山脈の記 / 135
附白峰三山東京横濱間の
  →汽車より見ゆ /180
白峰山脈に入る記 / 185
燕(小室妙法寺) / 185
松・桔梗・鐘・青萱(七面山より西山峠) /192
鶯(峠の茶屋と森林) / 199
浴泉記(湯島温泉) / 207
峽谷の白百合(早川を溯る記) / 225
山毛欅・白樺(榛の河原) / 235
寒苦鳥(白剥山を踰ゆる記) / 242
大井川の谷(最も感興を惹きし山水) / 250
白峰山脈縱斷記 / 257
緒言 / 257
川楊(大井川の上流) / 260
白花石楠花と高根薔薇(白峰山の一角に立つ記) / 272
鼠色の印象(暴風雨前の富士山及び白峰山脈) / 282
石・苔・偃松(白河内岳に登る記) / 289
汽船・電燈(農鳥山に登る記) / 297
山の肌(間の岳の雪田に到る) / 302
羚羊・長之助草(北岳の絶巓に登る記) / 308
信濃金梅・木賊(大樺谷に下る記) / 315
附録
余の登山經驗談(學生諸君のために) / 1

1913 大正 2月、大町桂月が「学生 4(2) p109〜112 富山房」に「重藏の富士山」を発表する。   pid/1536075
4月、日暮忠が「大日本水産会報 (367) 
p17 大日本水産会」に「富士山麓三湖の姫鱒移殖」を発表する。 pid/1780758
6月、小島烏水が「日本アルプス 第2巻」を「前川文栄閣」から刊行する。
図版目次
第1図版 信濃飛騨境上の日本アルプス(コロタイプ版8切3枚続)
第2図版 富士山麓須走駅(鉛筆画網版) 中村清太郎氏作
第3図版 山中湖畔の宿(木版淡彩2度刷) 茨木猪之吉氏作
第4図版 雨雲の富士山(水彩原画網版) 大下藤次郎氏作
第5図版 冬の富士裾野(網版) 高野鷹蔵氏印画

第6図版 本栖村(水彩原画3色版) 茨木猪之吉氏作
第7図版 東海道金谷宿(亜鉛凸版)
第8図版 穂高岳(網版) 高野鷹蔵氏印画
第9図版 梓川と硫黄岳(網版) 高野鷹蔵氏印画
第10図版 槍ヶ岳山腹梓川の水源(網版) 高野鷹蔵氏印画
第11図版 槍ヶ岳の雪田 高野鷹蔵氏印画
第12図版 双六池(網版) 高野鷹蔵氏印画
第13図版 蓮華岳(網版) 高野鷹蔵氏印画
第14図版 越中剱ヶ岳(油絵3色版) 中村清太郎氏作
第15図版 越中薬師岳(網版) 高野鷹蔵氏印画
第16図版 越中有峰村の木彫動物(網版) 辻本満丸氏印画
富士及裾野
鴉の群 1
高原の冬の駅路 20
富士の5月雨雲 29
三味線林 31
追羽子 35
雪中富士登山記 46
笠雲の富士(須山口登山案内) 56
東海道名所記 67
日本北アルプス縦断記
1 槍ヶ岳第3回登山 93
2 鎌尾根縦走 103
3 双六池 108
4 双六岳及び蓮華岳 118

付 蓮華岳採集の蝶に就て 126
山名に就て 128
5 鷲羽岳赤岳及び黒岳縦走 129
6 「雲の平」高原より
   →黒部川に下る 138
7 薬師沢の右俣谷を溯る 145

8 薬師岳及び薬師峠 153
論文
日本北アルプス風景論
1 日本北アルプスの遠望及び其成生 159
2 日本北アルプスの境域及び
   →飛騨山脈なる名称 164
3 岩石及び山形 173
4 日本北アルプスの火山 184
5 剰筆 190
山岳紀行文の趣味 192
信州と風景画 197
トルストイの死 210
トルストイと冬の自然 216
簡易生活と単純芸術 220
郷土詩人としての鏡花孤雁通治未明 226
女性と自然の観かた 236
新緑の富士の裾野 240
裾のなる名称 249
舌とペンと 262

7月、松井茂が「自治と警察」を「警眼社」から刊行する。  pid/951149 閲覧可能
聖徳
明治天皇御儉徳の一端
民政 /
慈善事業の奬勵
官吏執務の要訣
縣政の改善
感化救濟の本義
温泉地としての修善寺
伊東町民の覺悟
稻取漁村の發展策
統計思想發達の急務
鎭玉村民に對する希望
玄關口としての浦川
熊村の特色
純樸なる奧山村
工業地としての中部 )
秋葉神社と防火
敷地模範村
聖代の吉野村民
縣政綱要)
富士山に於ける救護事業
山中村の囘顧
富士山に於ける救護事業の成功

勝間田村の村是實行
三村の道路經營
吉田村民に對する希望
岡部町の過去と將來
敬神の念と神社の經營
堅實なる杉山部落
報徳所感
朝鮮の地方行政に就て
産業 /
産業界の急務
水産業の發展策
蠶絲業法の實施に就て
産業の發達と力行奬勵
産業組合の精神
林業の發展
醤油業の奬勵
茶業家の協同一致
漆器業の發達に就て
茶業の發展策
畜産業の發達に就て
日本茶業界の急務
地主と小作人

商業界の刷新
醤油釀造業者の光榮
柑橘業の過去と將來
産業組合の眞義
教育 /
中學校教育の本旨
女徳と師範教育
社會と師範教育
時代と青年
女徳の修養と愛國婦人會
兒童教育の重任
光榮ある記念館
中學卒業生の目的
國民教育の天職
中學卒業生に對する希望
女子教育者の職務
理想の婦人
婦人の修養と國民道徳
女子教育の精神
青年の覺悟
共同心と教育
大喪に服せる教育者の覺悟

教育者の自覺
兒童に就ての感想
青年と自治
婦人と家庭

産業組合と國民教育
學校衞生の改善
警察 /
警察行政の概念
警察權の範圍に就て
群衆の取締に就て
警察協會の事業
醫師の士風
衞生行政と醫師會
朝鮮の衞生状態
靜岡縣の衞生行政
警察官の修養
消防の發達
消防夫の精神
韓國警察に就て
韓國警察の改善
韓國に於ける社會教育と警察との關係
朝鮮の刑事警察
朝鮮の衛務行政殊に警察行政に就て
警察官の根本的精神
附録 /
告別の辭



7月、静岡県駿東郡教育会編 「富士登山之栞」が「警眼社」から刊行される。 pid/932570 閲覧可能
第一編 富士山の地質
富士山の位置
富士山麓の水系
富士山麓の湖水
富士火山の構造
第二編 富士山の植物
總論
富士山植物分布の概要
各登山口植物
第三編 富士山の氣象
富士山頂の氣象觀測事業
富士山氣象概説
富士山頂の笠雲
富士山腹の帶雲
御廚の私雨
富士山麓の氣象
第四編 富士山に關する吟詠
國歌
漢詩
俳句
第五編 登山の案内
登山の起原
富士淺間神社の由來
登山の季
登山道總説
登山道の案内
頂上の案内
御中道廻
八湖廻
下山道
富士眺望の名所
雪中登山

雪中登山の注意
登山注意
富士山救護所の新設備
嶽麓の狩獵
嶽麓の名勝舊蹟
嶽麓の街道
嶽麓の産物

鐵道院計畫廻遊旅行案内の一節
登山に要する費用
御殿場口休泊所、休憩所間の里程、

   →し歩行時間、休泊所設備表
須走口休泊所、休憩所間の里程、
   →歩行時間、休泊所設備表
大宮口休憩所間距離及歩行に
   →要する時間表
須山口里程表
吉田口各休泊所間距離
登山關係營業者一覧表
 (
浜梨羊羹販売店含
附録
9月、松永C蔭が「銃猟界 9(9) p28〜29 金丸銃砲店」に「富士山麓模範獵師の話」を発表する。 pid/1508792
11月、真島睦美が「尋常小学唱歌動作遊戯 前編 
p88〜91 大倉書店」に「第二學年/富士山 」外を発表する。   pid/938631 閲覧可能
(略)/雷様を。右側面向きとなり拍手しつゝ右足より圓列に沿ひ行進し終りに圓心向きとなる
 下に聞き。左手を腰にとり右食指にて右下方を指し直ちに両掌を湾曲して耳の側に運び目を右下方に注ぎ下の雷音を聞く樣をなし終りに直立姿勢となる
4 富士は日本。両指尖を體前上方に接し山の形を作り次ぎに四回拍手す
 一の山。開掌のまゝ両手を頭上挙して側上より強く股側に下垂す
/(略)
注意 本動作を作はしむるとときは成可く児童を静粛にせしめ又動作の速きを欲せず充分精神を込めて曲に從ひ行はしむる時は一層の興味を及ぶ
1914 3 7月、門斎邦元著「富士登山紀念誌 : 一名・登山案内」が「富士登山記念誌発行所 高進社」から発売される。  pid/948090 閲覧可能
富士山
富士ノ文字ト其他
詩歌富士山ノ氣候其他
熔岩墜道富士山ノ土質
富士山ノ氣象富士山ノ温度
雲量
雨量

富士山上ノ植物
富士登山ノ由來

富士山上ノ眺望
御來迎
富士山巓ノ展望
お鉢廻リ
富士登山口
北口
大宮口
御殿塲口
須走口
富士登山期節

登降時間
降路
登山者ノ注意
富士登山ニ必要なる携帶品及費用
中道巡り
八海巡り
富士登山各口ニ於ケル名所、
  →舊跡、神社佛閣
田子ノ浦
左富士
白絲瀧大宮淺間境内

曾我兄弟ノ墓
富士ノ人穴
官弊大社淺間神社
大石寺
本門宗本門寺
河口湖
山中湖
谷村館址
縣社富士淺間神社
蓮華山妙法寺
日蓮宗總本山身延久遠寺


  
濱梨羊羹/身延 山田旅館等  製法とか目的地到着までの行程など興味深い宣伝文があり、調査要 2021・5・2 保坂
9月、大町桂月が「学生 5(9) p107〜111 富山房」に「富士川の舟」を発表する。 pid/1536095
9月、「山岳 9(2)  山岳會」が刊行される。 pid/6064901
挿畫 山梨縣東八代郡金川原より見たろ
   →白峯山脈(寫眞銅版) / 角田祐吉氏

挿畫 千社札の數々(寫眞銅版) / 小島烏水氏
雜録
 佛國山岳會を訪ふ(巴里で辻村伊助)

 「白峰三山に就いて」の異議を讀む(高頭式)
 間の岳に現出する農鳥に就て(小島)
登山記念の千社札(小島)
八ケ岳森林の大伐採(小島)
甲斐の口碑と傳説(小島)
尾根といふ語(小島)
富士山の豆蒔小僧(小島)
山梨山岳會講演會(柳白嶺)
茅ケ岳登山(小佐野迢々)
 甲府平原地より見たる槍、常念、出
   →後立山の三山脈(小佐野迢々)
 登山法私見(山本コ三カ)
 飛騨高山の年中行事(奥田正造)
本誌に用ゐたる紙に就て(蝶カ) / p371〜420
雜報 諸高山の融雪 妙高山大崩壞 寥科
<抜粋>
11月、大町桂月が「日本男児論」を「富山房」から刊行される。 pid/933627  閲覧可能
一 日本男兒論 / 1
二 神州論 / 114
三 日本男兒と正坐 / 123
 日本男兒と六尺褌 / 133
五 古武士 / 144
六 勇ましき切腹 / 150
七 日章旗 / 163
八 捨鐘 / 164
九 縛られたる犬 / 166
一〇 畜生根性 / 167
一一 チユーリツプの花 / 168
一二 山道 / 169
一三 杖 / 171
一四 大根 / 172
一五 人の顏 / 174
一六 人の目 / 176
一七 土俵際 / 177
一八 泉岳寺の墓の數 / 178
一九 金の指環 / 179
二〇 門の柳 / 181
二一 東京の雨 / 183
二二 馬と牛 / 184
二三 吹けば飛ぶ / 185
二四 二十歳と四十歳 / 186
二五 心は新なれ / 189
二六 志は堅なれ / 193
二七 慮は密なれ / 195
二八 膽は大なれ / 198
二九 情は温なれ / 200
三〇 途上所見 / 205
三一 苦悶に對する覺悟 / 206
三二 自覺録 / 210
三三 偉人論 / 216
三四 帝王の船 / 227
三五 勇氣の本源 / 237
三六 子は不便也 / 240
三七 墓地より見たる人生 / 250
三八 自然の征服 / 256
三九 現代と戰國時代 / 272
四〇 片片録 / 285
四一 弓物語 / 289
四二 交番物語 / 300
四三 近江聖人 / 304
四四 吃る英雄 / 308
四五 碁と文章 / 318
四六 春日野の鹿 / 329
四七 
近藤重藏の富士山 / 336
四八 歌日記 / 342
四九 鹿野山 / 347
五〇 火を噴く島 / 361
五一 配所の月 / 369

近藤重藏の富士山 (後半の部分)
(略・新井)白石は、筑後守となりたり。六代將軍に用ゐられて、其抱負を政治上に實行したり。然るに、重藏は北邊に破天荒の飛躍を試みたるだけにて、意を當時に得ざりき。晩年下澁谷の所有地に富士山を造る。參詣者多し。鄰地の農夫、重藏の所有地に蕎麥店(そばみせ)を開く。地代(ぢだい)を催促すれど、應ぜず。蕎麥店を打毀(うちこは)して矢來(やらい)を設けたるに、矢來を破壞(はくわい)して又蕎麥店を開く。重藏の子怒りて農夫を殺す。その殺すことには重藏もあづかれり。その咎(とが)によりて、子は流され、重藏は分部(わかべ)左京亮に預けらる。一農夫との爭ひの爲に、身を誤り家を亡ぼせるは、かへす〔ぐ〕も惜むべきこと也。而(し)かもこれ重藏が先天的運命也。重藏や、學あり、才あり。されど、□□(けつがう)譎詐(けっさ)、自(みづ)から用ゐるといふ風の人にて、才高くして行薄(おこなひうす)かりき。世にこの型の小なるもの少なからず。若(も)し知己を得(う)れば、其才伸(の)ぶべきも、知己を得ずんば、末路慘憺(さんたん)たらざるを得ず。重藏を預かりたる左京亮(さきやうのすけ)は、重藏の知己也。重藏の才學に敬服し、幕府に乞ひて重藏を其藩に伴ひ、政事を諮問(しもん)し、子(こ)をして就いて學ばしめたり。かくて重藏の才少しく伸ぶるを得たり。われ重藏の心中を推しはかるに、左京亮に預けられたる時は、失意の極なりしなるべし。左京亮に知られては、失意中の大得意なりしなるべし。白石は將軍に知られて、天下の白石たりき。重藏は藩主に知られて、一藩の重藏にて終りたり。二人とも經學の士にはあらず。されど、いづれかと云へば、白石の方が少し厚く、重藏の方が大いに薄し。遇不遇は別問題としても、人物事業の大小はこゝに基(もとゐ)するかと思はるゝ也。重藏の著書の價値あることは、赤堀先生を始め知己(ちき)多かるべし。石像は見るに足らず。下澁谷の富士山は今なほ存(そん)す。志あるの士、請(こ)ふ、一たび登りて千里の眼を放て。余は單に富士山と云ひたるが、世には富士山の何物たるかを知らざるもの多かるべし。富士山は富士山也、日本一の名山也、否(いな)、世界一の名山也。『田子の浦ゆ打(うちい)出でゝて見れば眞白にぞ富士の高根に雪は降りける』。古來富士山を咏じたる詩歌多けれども、これより以上の名吟(めいぎん)あるべしとも思はれず。日本人が富士山を崇拜するは、高潔壯大(かうけつさうだい)なる日本人の精神の對象なれば也。關東には富士講の連中多し。而(し)かも富士山は東京より近しとせず。日々參詣する譯には行かず。是に於て、東京には諸處(しょしょ)に、富士山の小模型あり。品川神社、深川八幡、高田八幡、護國寺など一々數ふるに遑(いとま)あらず。重藏の富士山もその一也。才に於て、學に於て、重藏は富士山的なりき。されど、人物に於ては、富士山的ならざりき。よしや富士山的なりしとするも、そはたゞ、とがりたる絶頂のみにて、數十里四方の地盤を有する富士山にてはあらざりし也。
〇この年、浅地倫が「立山権現」を「高見活版所」から刊行する。  pid/921867
日本帝國の三靈山 / 1p
立山權現の由來 / 1p
富山市よりの道行 / 5p
本郷の古の軍營 / 5p
月見ケ池 / 5p
上瀧町 / 6p
立山の中語 / 6p
不動の瀧 / 6p
合口用水の源 / 7p
鷹止 / 7p
常願寺川 / 7p
新川橋 / 7p
岩峅寺村 / 7p
前立社壇 / 8p
杤津の突山 / 8p
横江村 / 8p
布倉瀧 / 8p
瓶巖 / 9p
千垣村 / 9p
白山神社 / 9p
死出の山 / 9p
三途の川 / 9p
芦峅寺村 / 9p
祈願殿 / 9p
參詣人旅舍取締所 / 10p
姥堂の舊址 / 11p
帆立坂、馬止 / 11p
藤橋 / 12p
黄金阪 / 12p
草生阪 / 12p
千手ケ原 / 13p
材木阪 / 13p
熊王權現 / 13p
鷲ケ窟 / 14p
美女阪 / 14p
六部落し / 14p
斷截阪 / 14p
姥の光張 / 14p
禿杉 / 14p
山毛欅阪 / 15p
毛山欅平 / 15p
仮安坂 / 15p
伏し拜み / 16p
稱名瀧 / 16p
桑谷の後坂と前阪 / 16p
鍋かぶり杉 / 17p
夫婦杉 / 17p
不動の茶屋 / 17p
彌陀ケ原 / 17p
弘法茶屋 / 18p
餓鬼の田 / 19p
追分 / 20p
二の谷 / 20p
一の谷 / 20p
大鎖、小鎖 / 20p
獅子ケ鼻 / 20p
衣掛松 / 21p
弘法の像 / 21p
碁石阪 / 21p
小松原 / 21p
天狗平嶺 / 21p
鏡石 / 21p
下市塲 / 22p
大谷 / 22p
蓄生原 / 22p
緑ケ池 / 23p
美久里ケ池 / 23p
油搾石 / 23p
地獄谷 / 23p
血ノ池 / 24p
室堂 / 25p
阿彌陀堂 / 27p
御來迎 / 27p
?鳥 / 28p
七十二支峯 / 28p
五色ケ原 / 28p
刈込ケ池 / 28p
更々越 / 29p
角石 / 30p
懺悔阪 / 30p
一ノ越及ひ五ノ越 / 30p
陸軍省の測量塔 / 30p
本山の頂 / 30p
雄山神社 / 31p
登山期 / 31p
大汝峯 / 32p
富士の折立 / 33p
行者返 / 33p
抱石 / 33p
蟻の唐渡 / 33p (
別山の頂 / 33p
帝繹天の祠 / 33p
硯水池 / 33p
劍嶽の塔 / 33p
不返谷 / 33p
大走 / 34p
小走 / 34p
賽の磧 / 34p
玉殿の窟 / 34p
黒百合 / 34p
姥懷 / 36p
乳母石 / 36p
鏡石の由來 / 36p
松尾嶺 / 37p
淨土山の奇石怪巖 / 27p
御光岩 / 27p
松尾阪或は湯の后阪 / 37p
湯川 / 37p
温泉塲 / 37p
大鳶山、小鳶山 / 39p
新湯 / 40p
玉滴石 / 40p
温泉塲より信濃の大町に
  →至る新道 / 41p
湯の前阪 / 42p
古道の九十九曲及熊仆れ / 42p
桑崎山 / 42p
眞川 / 42p
有峯村 / 42p
柘榴石及水晶 / 42p
瀬戸谷 / 43p
鬼ケ城嶽 / 43p
大谷 / 43p
猿飛山 / 43p
アフス原 / 43p
原村 / 44p
成政の牛石 / 44p
本宮村 / 44p
念法寺の奇石 / 44p
小見村 / 44p
龜谷村の鑛坑 / 44p
和田川の橋 / 44p
木呂川の橋 / 44p
辨天島 / 45p
上瀧町ノ旅亭 / 45p
批評
1915 4 4月、三好学が「天然記念物」を「富山房」から刊行する。
 また、第四圖版に「磐城四倉海岸のはまなす」の写真が掲載される。 pid/953839  
閲覧可能
第一章 天然記念物の毀損 / 1
第二章 日本の天然物毀損の実例 / 5
(略)富士の裾野は其の面積の廣いだけ、また今日では他の高原に比して天然のの趣が残って居るが、併し段々下の方から開拓されて來て桑園に變り又別荘や工場が出來て風致の害された處もある。(略)
第三章 外国に於ける天然物毀損の実例 / 15
第四章 天然記念物と其保存 / 23
第五章 外国に於ける天然記念物保護機関 / 25
第六章 外国に於ける天然記念物保存の実例 / 36
第七章 外国に於ける天然物保存上の会議竝に出版物 / 65
第八章 我邦に於ける天然記念物の保存 / 72
第九章 保存すべき天然物 / 98
第十章 保存の方法 / 100
第十一章
 天然保護区域 / 116
第十二章 天然記念物の観覧と調査 / 127
第十三章 郷土保護 / 129
第十四章 天然物案内記 / 134
第十五章 
美化と保存との区別 / 140
第十六章 
結論 / 143
附録 /
名木ノ伐滅竝ニ其保存ノ必要 / 1
天然記念物保存の必要竝に其保存策に就て / 19
樹木の保護と損害の手当 / 71
天然記念物名勝等の保存に関する自著論説其他の目録 / 75   
  注 小島烏水は、昭和10年「富士山ケーブルカー反對」論の中で同書(p142・p143・p126)を引用、反対論を展開した。 2021・5・13 保坂
1916 大正5 2月、「教育画報 3」が「同文館」から刊行される。  pid/1593364
口繪――(三色版)
ヘ育畫報に序す / 箕作元八
毒瓦斯の話 / 大竹澤治
豪華なる元祿時代 / 中村孝也
航路標識=燈臺 / 服部正人
アルプ山と其の山民生活 / 田中阿歌麿
種子と果實の散布 / 草野俊助
護謨の採取 / 北住福太カ
耶蘇ヘ傳來の歴史 / 辻善之助
萬里の長城 / 石田幹之助
日本の燈臺 / 服部正人
日本畫の諸流 / 桑原羊次カ
造船の順序(その二) / IT生
島に於ける獨逸の森林經營 / 白澤保美
伴信友 / 岩橋遵成
秋の紅葉とは何ぞ / 日比野信一

天氣豫報と暴風警報 / 中村勝次
日本貨幣發行の由來 / 三上母子太カ
雁と鴨 / 内田C之助
水底と空中との戰 / 記者 /
飛行機(その三) / 栖原豐太カ
江戸城 / 大類伸
壼切御劔考 / 高橋健自
富士山七態 / 記者
富士山勝景論 / 小林房太カ
富士山成因論 / 佐藤傳藏

世界第一の巨船アキタニア號
木村重成 / 田中義成
浦鹽斯コ / 富士辰馬
造船の順序(その三)
王朝時代の上流婦人 / 岡部精一

發光菌の話 / 川村C一
硫酸の話 / 野口寅之助
發光體 / 岡谷辰治
蘭學の開祖 / 魚澄總五カ
活版と印刷 / 矢野道也
植物の冬眠 / 吉井義次
立太子禮 / 記者
血管系と血行 / 永井潜
千古の偉觀ピラミツド / 村川堅固
保護鳥 / 内田C之助
近江の琵琶湖 / 田中阿歌麿
硫酸の話(其の二) / 野口寅之助
日本の活火山 / 佐藤傳藏
初夢と寶船 / 妻木忠太
鯨の種類 / 永澤六カ
温泉と冷泉 / 小倉勉
火の由來 / 岡谷辰治
文學に現はれたる近江八景 / 岡部精一
時計の變遷 / 小倉仲吉
北米の大森林 / 白澤保美
本邦産の毒蛇 / 大島正滿
平民ヘ育の唱道者弘法大師 / 常盤大定
延元の大楠公 / 牧野純一
日本の天然記念物と其の保存 / 三好學
亞米利加駱駝 / K川義太カ
耕地整理 / 片岡謙 /
亞聖孟子 / 字野哲人 /
無線電話 / 佐伯美津留
世界最古の巨像スフインクス / 村川堅固
熊の話 / 松本彦七カ
おほおにばす / 中野治房
破璃の話 / 芝田理八
 参考 発行年月の根拠: 教育画報 2→1915-02  教育画報. 4→1917-02  教育画報. 6→1918-02    0000-00→1916-02と推定した。 保坂
9月、大町桂月が「冷汗記 p343 」を「富山房」から刊行「富士山」を所収する。
pid/936248
 閲覧可能
〇この年、大町桂月が「
(大正名著文庫 ; 第28編) 杖の跡」を「至誠堂書店」から刊行する。pid/948875
發端 / 1
電車の東京 / 5
梅の吉野村 / 62
小利根川の櫻 / 69
川魚料理 / 76
日野の鮎獵 / 81
鹽原新七不思議 / 86
三浦三崎 / 98
月下の望洋臺 / 108
月の東京灣 / 114
沖の小島 / 118
上州沼田より日光へ / 124
濱名湖雜觀 / 141
町田村の香雪園 / 151
久地の梅林 / 156
吾嬬の森 / 161
越ケ谷の半日 / 165
酒合戰の跡 / 174
夜の高尾山 / 182
三里塚の櫻 / 191
新武藏野の櫻 / 197
千川の櫻 / 200
菅の堤の櫻 / 205
花見の舟 / 208
川越夜行記 / 217
千葉夜行記 / 221
粕壁夜行記 / 226
新田めぐり / 230
天覽山 / 237
潮干狩 / 241
兩國の川開 / 244
長良川の鵜飼 / 247
伊香保の一夜 / 253
南郊めぐり / 256
成田豆拾ひの記 / 261
井の頭池 / 266

富士山上の日出 / 271
松陰神社 / 277
池上の春の夜 / 281
登戸の一夜 / 286
御大禮の跡 / 292
附録

1917 6 5月、「千葉医学専門学校校友会雑誌 (92)」が「千葉医学専門学校校友会 」から刊行される。 pid/1790642
狂犬固定毒ノ眼房内接種ニ於ケル感染毒性度ニ就テ / 押田コカ ; 陶山矯 / 1
富士山麓ノ衞生概況(第一囘報告) / 金原庄治カ / 10
(略)

6月、金原庄治カが「静岡県医学会会報 (48)p9〜22 静岡県医学会 」に「富士山麓ニ産スル藥用及有毒植物ノ概况」を発表する。 pid/1478627
7月、「柔道 3(7)」が「柔道会本部」から刊行される。  pid/2244147
張主 山岳會と遠足會とに就て / 嘉納治五カ / p2
戰後の工業と帝國に年 / 阪田貞一 / p9
アメリカ合衆國の獨立 / 今井登志喜 / p12
燕はなぜ春に來て秋に去るか / 石川千代松 / p33
漢詩評釋 小野湖山の登富岳 / 諸橋轍次 / p37
新選英傑百人一首(曾我十カ) / 水谷竹紫選釋 / p37
史談 韓信と張良 / 秋山湖風 / p41
随筆 碁盤罫紙(雨の日の松と
   →風の日の松と) / 水谷竹紫 / p50

地質より見たる富士山 / 佐藤傳藏 / p57
富士南麓横斷記 / し ; た / p70
富士山の主なる植物 / 松村任三 / p74
富士山のロマンス / 扶桑道士 / p77
富士山の岩石 / 江東學人 / p92
登山六十七囘の經驗より / 曾我部一紅 / p82
富士八湖の巡遊 / 宍野健丸 / p86
富士スケツチ(漫畫) / 犬丸嶺夫 / p70

柔道型解説 極の形詳解(突掛) / 山下義韶
   → ; 永岡秀一 ; 村上邦夫 / p105
不知庵語録 / 村上徹石 / p106
吾人の責任を明にせよ / 小田常胤 / p110
豪快無比 紅軍の武威全し
   →(講道館勝負の記) / 山崎亘 / p113
講道館有段者春季大紅白勝負經過表 / p113
慶應と聯合軍と紅白戰 / 朶山人 / p113
臺南の柔道界 / 熊本の人 / p129
柔道界彙 / p134



9月、「盆栽雅報 (137) p30〜30 盆栽同好会」 に「富士山上の植物」が掲載される。 pid/1554980
10月、神原信一カが「発電水力 (32) 
p2〜4 発電水力研究会」に「富士山麓の水系論」を発表する。 pid/1521024
11月、神原信一カが「発電水力 (33)
 p2〜3 発電水力研究会」に「富士山麓の水系論」を発表する。 pid/1521025
     
注:「富士山麓の水系論」に通番の有無 確認要 2021・6・10 保坂
12月、井上禧之助が「発電水力 (34)p7〜7 発電水力研究会」に「富士山北部の湖水」を発表する。 pid/1521026
〇この年、草間茂登が「氣象集誌. 第1輯 36(3)
p.76-82」に「富士山麓上層氣流の觀測」を発表する。 
J-STAGE

〇この年、金澤庄治郎が「藥學雜誌 1917(422)
p.323-333」に「富士山麓に産する藥用及有毒植物の概況」を発表する。 J-STAGE
2月、神原信一郎が「水源地トシテノ富士山 : 附・高天ケ原問題」を刊行する。
 印刷:三秀舎
pid/947172  
閲覧可能
前篇 山系
第一章 侍_ / 1p
第二章 現時ノ富士山 / 2p
第三章 過去ノ富士山 / 10p
第四章 富士山體ノ構造 / 33p
第五章 附近山川ノ地勢ト地質 / 45p
第六章 富士山ノ氣象 / 47p
後篇 水系
第一章 富士八湖 / 71p
第二章 裾野ノ湧水 / 87p
第三章 富士ノ五川 / 96p
第四章 外廓山脈中ノ河川 / 144p
第五章 結論 / 145p
第六章 補遺 / 156p


1918 7 6月、桑田春風が「家庭自学文庫 登山物語」を「自学奨励会」から刊行する。 pid/953655
二 富士のぼり
すつかり出来た山登りのお支度 / 56
白扇倒さまに県る東海の天 / 61
お馬に乗つてはいごうごう / 77
山はどうして火が燃えるか / 89
日が出た,日が出た,赤い日が / 100
何物ぞ宝永山の岩穴の怪 / 111

三 箱根めぐり
熊に乗つた金太郎のお山へ / 124
悪魔の狂ふ地獄の見物 / 135
気持よく,病気も治る温泉の話 / 147
お駕籠に乗つて山降り / 156
お湯を吹き上げる熱海の不思議 / 170
四 日光見物
輝やく建物と美しい景色 / 182
滝の共進会のやうな日光山 / 195
華厳の滝の恐ろしさ物凄さ! / 205
鐵の鎖で男体山の上へ / 216
五 妙義から浅間へ
岩!岩!岩の妙義山 / 228
四万の人を殺した浅間の大爆発 / 240
世界一の大火口ある阿蘇山 / 250
壮絶!凄絶!桜島の大破裂 / 262

7月、原口亨が「赤石白峯山脈縦横記」を「洛陽堂」から刊行する。 pid/959223  閲覧可能
赤石山系の地理的関係 / 1
高山と其植物 / 19
白峰山脈縦走記 / 42
一 白峰山 / 42
二 夕立 / 48
三 鰍沢 / 50
四 デッチャウの茶屋 / 52
五 落葉松 / 57
六 西山まで / 59
七 山雨 / 65
八 広河内 / 70
九 焚火の跡 / 77
十 富士山 / 80
十一 峡谷 / 84
十二 黒百合 / 92
十三 偃松の褥 / 96
十四 御来迎 / 102
十五 間の岳 / 108
十六 怪蜂北岳 / 120
十七 大樺池 / 132

十八 森林の美観 / 138
十九 野呂川 / 142
二十 夜刄神峠 / 148
赤石山脈縦走記 /
一 緒言 / 153
二 早川の流 / 157
三 山の神 / 160
四 木馬道 / 165
五 新沢峠 / 168
六 雨の間の山 / 171
七 新蛇抜け / 178

八 悪沢岳の尾根 / 186
九 山背の縦走 / 194
十 大聖寺平 / 203
十一 下山 / 208
赤石岳登攀記 / 211
三峰川水源を探るの記
   →(塩見岳仙丈岳登攀記
はしがき / 247
三峰川入 / 250
荒川渡より塩見岳 / 265
三峰川の奥仙岳 / 292


11月、C水生が「日本農業雑誌 14(11)p54〜58 日本農業社」に「特種なる稻の裏作 富士山麓に於ける水菜 」を発表する。pid/1551635
1919 8 6月、大町桂月が「山水めぐり」を「博文館」から刊行する。 pid/961891 閲覧可能
(略)
富士川の舟 / 246
小春の箱根 / 255

 一 箱根の特色
 二 箱根の諸温泉
 三 大地獄
 四 蘆の湖
 五 二子山
 六 神山
 七 蘆の湯
 八 駒ヶ嶽
 九 明神岳の兎狩
 一〇 湯河原温泉
 一一 眞鶴崎
(略)

7月、北尾鐐之助が「山岳巡礼」を「梅津書店」から刊行する。  pid/960878 閲覧可能
富士山 / 1
雪中登岳記 / 8
富士登山の記録 / 33
裾野の周囲 / 44

常念山脈縦走 / 53
中房温泉より / 58
阿房越の焼岳 / 91
白馬岳を中心として / 108
北城村より / 118
日本アルプス北部に入る道 / 122
越中立山より / 133
八ケ岳連峯 / 139
浅間噴火山 / 155
北信の三山 / 202
木曽御岳より飛弾へ / 209
白川越の白山 / 239
白山山麓より / 255
紀和山脈縦走 / 259
雲の美、林の美 / 294
大和連嶺に入る道 / 301
大杉谷より大台ケ原へ / 306
霊仙岳及び伊吹山 / 313
雪の比良岳 / 331
近畿の山山 / 341
大山より船上山へ / 367
大山寺より / 383
阿蘇と霧島 / 386
九州アルプスの道 / 392
陸地測量部地図の話 / 396



〇この年、大町桂月が「富士行」を「春陽堂」から刊行する。 pid/980804
上卷 紀行
須山口登山記
須走口登山記
大宮口登山記
吉田口登山記
富士の西麓
裾野めぐり
八湖廻り
富士見三景めぐり
乙女峠の富士
春の裾野

下卷 案内
富士の大觀 / 145
登山の注意 / 157
登山の費用 / 168
登山口 / 171
頂上廻り / 188
下山路 / 194
中道廻り / 195
山麓廻り / 199
噴火の歴史 / 218
登山の歴史 / 221
富士の詩歌俳句 / 226
1920 9 2月、フオール大佐 が「自動車及交通運輸 3(2) p7〜7 帝国自動車保護協会」に「富士山の上を飛んだ時の印象」を発表る。pid/1528740
6月、谷口梨花が「名所ところどころ」を「博文館」から刊行する。 pid/962112 閲覧可能
車窓から見た風景美 / 1
風流は寒い梅見の名所 / 10
田舎びた所が好い桃の名所 / 16
春は楽しい花見の旅 / 20
家庭旅行の計画 / 69

婦人と旅行 / 83
房総半島 / 106
筑波山 / 123
香取鹿島から銚子へ / 124
松島から金華山へ / 128
京都から奈良吉野へ / 168

富士山麓一周 / 209
北陸の旅 / 224
秋は嬉しい紅葉の旅 / 234
車窓から見た紅葉美 / 292
温泉総まくり / 307
上州の諸温泉 / 320
玉くしげ箱根の山 / 373
初めて道後へ / 393
温泉の上に泛んだ別府 / 408
久恋の十和田湖 / 423



7月、日本歴史地理学会編「歴史地理 36(1)(250) 富士山号」が「吉川弘文館」から刊行される。 pid/3566499
口繪 ェ政版富嶽鳥瞰圖
口繪 北齋筆快晴の富士
口繪 北齋筆電光の富士
口繪 富士山頂上(駒ヶ岳・東安河・釋迦之割石)
本欄 富士の名畫 / 笹川種カ / p1〜4
本欄 歌にあらはれたる富士山 / 武島羽衣 / p5〜14
本欄 富士山を背景とせる人物 / 山健堂 / p15〜31
本欄 淺間明神とその分布 / 宮地直一 / p32〜44
本欄 富士山と禪文藝 / 鷲尾順敬 / p45〜55
本欄 富士講の沿革 / 山本信哉 / p56〜78
本欄 富士山の容積と琵琶湖の水量との比較 / 大森房吉 / p79〜80
本欄 富士火山地質 / 平林武 / p81〜93
本欄 富士山噴火表 / 大森房吉 / p94〜99
本欄 富士登山案内 / 井春野 / p100〜111
彙報 日本書紀撰修千二百年記念會 / p112〜
彙報 
神社林に關する研究 / p112〜113
彙報 帝國學士院授賞文學博士三浦周行氏及大村西崖氏論文審査要旨 / p113〜116
彙報 【新刊紹介】 臺灣總督府蕃族調査會 蕃族調査報告書(大□族後篇
   →臺灣總督府蕃族調査會編) / p116〜116

(略)
8月、「山岳 15(1) 」が「山岳會 」から刊行される。 pid/6064917
      雜報 樽前山爆發す  富士登山者三名行方不明  富士山の強風雨  白山登山者暴風中遭難 會員通信 / p107〜112
8月、松本君平が「青年の新理想」を「南北社」から刊行する。  pid/1881176
第一章 インスピレーシヨン
年の理想は須らく崇高雄大
  →ならざる可からず / 1
年ヘ[團とはなん]であるか / 3
亞細亞の風雲 / 5
大なる運命は亞細亞にあるのだ / 6
成吉思汗の事業 / 8
北京城内の一夜 / 10
新ヘ權、新信仰、新豫言者 / 12
第二章 死の試練
父の死んだ冷な骸 / 15
靈命觀 / 16
四十三年の秋 / 17
亞細亞の精神運動 / 19
第三章 理想の表象
富士とヘ團の契合 / 21
英雄起る處地形好し / 22
山嶽の理想化と大精神運動 / 23
富士山は地上の靈嶽 / 25
亞細亞の統一的精神の表象 / 26
9月、柳原まんが「裁縫雑誌 18(9月號) p31〜36 東京裁縫女学校出版部」に「富士山に登る」を発表する。   pid/1540299 最重要
掲載予定
9月、山崎直方が「東西織物界 第13年(9月之巻)(153) p23〜24東西織物界社」に「何故富士山は美しいか」を発表する。 pid/1573611 最重要
掲載予定
11月、小泉八雲著「小泉八雲文集 第2編 北星堂書店」に「富士山」が所収される。
私の極東に於ける第一日
江の島巡礼
富士山
天王寺ほか
11月、日本歴史地理学会編「歴史地理 36(5)(254)」が「吉川弘文館」から刊行される。 pid/3566503
口繪 南鮮に於ける文祿・慶長築城遺址圖
論説 南鮮に於ける文祿・慶長の築城――(其一) / 伴三千雄 / p366〜384
論説 
富士の五湖――(第三回) / 田中阿歌麻呂 / p385〜395
談叢 船木彌七カ / 川島元次カ / p396〜407
談叢 思ひ出の記――(庚申史談の四)(一)
富士山について-富士の卷狩と
  →曾我兄弟の讐討-富士の人穴の探檢 / 南□逸人
/ p407〜412
談叢 思ひ出の記――(庚申史談の四)(二)鎌倉大佛の鑄造者と
  →傳へられたる上總の大野氏 / 南□逸人 / p412〜414

談叢 薩摩琉球國勳章の事について / 赤堀又次カ / p414〜416
談叢 日本憲法制定史談――(第十一回) / 藤井甚太カ / p416〜423
談叢 庄内偉人田中萬春傳――(中) / 石原重俊 / p423〜435
談叢 銅鐸(出土地名)一覽表(追加再訂) / 梅原末治 / p435〜438
彙報 コーラー文庫東京帝國大學に來る / p438〜439
(略)
彙報 
大山考古學研究室 / p441〜441
彙報 本會第拾四回研究旅行 / p442〜442
彙報 【時事雜爼】 聖武天皇行宮址(?)發見 / 京都日ノ出新聞 / p442〜443
(略)
この年、山梨縣が「富士山麓スケートスキー案内 リーフレット」を刊行する。
  
請求記号 Y994-L2938 国立国会図書館書誌ID:024379040  ※発行年再確認要 2021・6・25 保坂
〇この年、碧瑠璃園が「三大勅語実践資料」を「教育勅語実践会」から刊行する。 pid/931022
第一章 總説 / 1
第二章 皇祖皇宗 / 15
一、 神代 / 15
二、 天照大神 / 19
三、 神勅 / 27
第三章 肇國宏遠 / 31
一、 大國主尊の國造 / 31
二、 神武天皇 / 47
第四章 樹コ深厚 / 63
一、 御歴代の御聖コ / 63
第五章 克忠 / 67
一、 和氣C暦 / 72
二、 大楠公 / 103
三、 大石良雄 / 135
四、 乃木大將 / 148
第六章 克孝 / 169
一、 養老の孝子 / 178
二、 平重盛 / 189
三、 楠正行 / 206
四、 兵士辻金藏 / 245
第七章 億兆一心 / 267
一、 龜山天皇の御祈願 / 269
二、 毛利元就のヘ訓 / 274
第八章 國体精筆 / 277
一、 
/ 277
二、 
冨士山 / 282
第九章 兄弟 / 291
一、 曾我の兄弟 / 299
二、 北條泰時 / 314
第十章 夫婦 / 317
一、 小野寺十内夫妻 / 318
二、 夕顔棚の月 / 340
第十一章 朋友 / 345
一、 菊花の約 / 345
二、 奥村五百子 / 357
第十二章 恭儉持巳 / 361
一、 二宮尊コ / 364
二、 松下村塾 / 369
第十三章 博愛及衆 / 373
一、 光明皇后 / 376

二、 明治天皇 / 380
三、 赤十字 / 393
第十四章 修學 / 407
一、 中江藤樹 / 408
第十五章 啓發智能 / 421
一、 錢屋五兵衛 / 422
第十六章 成就コ器 / 433
一、 菅原道眞 / 433
第十七章 義勇奉公 / 445
一、 日C日露の役 / 447
二、 日本魂 / 460
第十八章 一コ / 465
一、 軍人勅論謹解實例 / 469
二、 戊申詔書謹解實例 / 487


1921 大正10 3月、大森金五郎が「歴史上より観たる日本国民性」を「苓北文庫」から刊行する。 
pid/971945 
閲覧可能
緒言 / 1
本論
一 家族制度の事 附 祖先崇拜 / 5
二 武家主義の事 附 武士道 / 27
三 階級制度の事 / 43
四 家屋構造の沿革と衣食住の變遷 / 66
五 信教に關する事 / 92
附録
第一 日本國民性概論 / 105
第二 日本人は好戰的國民なりや / 127
第三 
日本魂の表象としての富士山 / 167
第四 大化改新の眞相 / 179
4月、山政コが「カトリック (復活節號)(2)p22〜25 カトリック中央出版部」に「富士山麓の平和境」を発表する。 pid/1470669
10月、大森房吉が「地學雜誌 33(10) p.535-540」に「キラウユア及び富士山の鎔岩樹型」を発表する。 J-STAGE
11月、大森房吉が「地學雜誌 33(11)
p.606-611」に「キラウエア及び富士山の鎔岩樹型」を発表する。  J-STAGE
12月、静岡県編「富士山国境争論誌」が刊行される。 pid/965728  
閲覧可能
第一 富士山西北駿甲国境争論 / 1
第二 富士山駿甲国境争論顛末 / 4
第三 富士山駿甲国境争論県参事会裁定 / 53
第四 村境界争論行政訴訟 / 92
判決文
第五 原告被告提出証拠書目 / 643
第六 村境界争論行政裁判宣告書

〇この年、桑田春風編「紀行旅信山水巡礼 p67〜 隆文館」に「富士山上の日出」を発表する。pid/964934
〇この年、「教育画報 12」が「同文館」から刊行される。 pid/1593373
熊本水前寺の庭園 / 田村剛 / p44〜46
天然記念物櫻草の群落 / 矢野ェ / p78〜80
官幣大社臺灣神社 / 宮地直一 / p100〜101
蚊の話 / 神品芳盛 / p102〜109
天然記念物としての花の木 / 三好學 / p118〜120
天然記念物としての島 / 三好學 / p134〜136
淡路の繪島 / 石原初太カ / p148〜152
瀑布に就て / 小林房太カ / p161〜167
1922 11 7月10日〜8月31日、富士山北口五合目と八合目に「救護所」が開設される。
 
  富士山北口五合目「山梨縣救護所」
高山病の話 慶應大學病院内科部長 醫學博士 西野忠次郎
緒言・高山病の症状・高山病の本態(略
)/高山病の豫防及治療(全文)
(高山病は)予防が第一であります。前申しました通り慣れますと罹らなくなりますから、低い山で經驗した方が安全であります。又登山の前には一般の摂生に注意して暴飲暴食をせぬ事、登山に際しては酒(さけ)殊に煙草(たばこ)を飲み過ぎぬ事が必要と思ひます。登山をする時には決して急いではいけません、成るべく休み休み登る事が必要であります。殊に中腹で充分に休んで多少なり身體を山に慣らした方が良いと思ひます。従って富士山では一旦五合目か七合目あたりで充分に休む事は良いと思ひます。荷物などは慣れぬ人が負ふて
登るのは、高山病を起こし易い事になりますから控へた方が良いと思ひます。登山の途中は頭を日光に直射せぬ方が良いと思ひます。海水帽とか、すげ傘とかは極く良いと思ひます。強力(ごうりき)の申すのを聞きますと生卵をあまり食ふのは悪いと申しますが、理屈から考へても消化に力を要する卵類よりは、砂糖類を食べる方が良ひと思ひます。いよ病気が起りまして、頭痛とか、劇しい倦怠とか、嘔気とかが起りましたならばらば、直に休む事であります。そして胸を廣げて充分に深呼吸をする事です。其の際少許の葡萄酒などは良い事があります。幸ひ富士山の頂上の樣に酸素瓦斯吸入の装置でもありすれば殊に結構であります。薬品は餘り勝手に御使ひにならぬ方が良いと思ひますが、私共が数年來富士山で研究した所では、ミグレニンと云ふ藥は良い樣でありますから御用意になっても宜敷いと思ひます。尚富士山北口(山梨縣)の五合目と八合目には、一昨年來山梨縣の無料救護所が出來て居りまして、毎年私共の醫局から二名宛(づゝ)登山期間即七月十日から八月一杯は常時醫師がつめ切って居りますから、大変に御便利と存じます。今年も無論開設せらるゝ事と思ひます。八合目は唯應急手當をする丈になって居りますが、五合目には数個の病床も具って居ります。毎年登山の盛んな時期には毎日二三十人の手當をして居ります。一應手當をしても回復の六ヶしい(むずかしい)者は無論直ちに下山させそふすると皆速やかに回復致します。其他 食物の不注意とな着物の不注意から胃腸病とか呼吸器病なども起す事がありますが、之れは平時の場合と同様であります。
              
「科学知識4(7) T13・7 p142〜143 」より
7月、「學藝 39(490)」が「東京社」から刊行される。  pid/3545394
口繪 御坊山巓より撮影した富士山の北面、
  →赤石山上より見たる聖ケ嶽―アートペーパー刷 / 武田
自然的威力の征服 / 宮城音五カ / p2〜8
海洋美と山岳美 / 武田久吉 / p9〜9
雷雨の水平の軸と垂直の軸 / 藤原咲平 / p56〜57
除蟲菊の話 / 山本亮 / p120〜124
<抜粋>


8月、「學藝 39(491)」が「東京社」から刊行される。pid/3545395
天上の花園 / 武田久吉 / p32〜38 富士湖水地方名所廻り / 雨宮育作 / p140〜150
10月4日、摂政宮(昭和天皇)が「富士風穴」を訪れ洞穴内を探検する。
10月、羽田一成が「庭園 4(10) p28〜30 日本庭園協会」に「攝政宮殿下御巡遊の富士山麓の勝地」を発表する。 pid/1547190
1923 12 1月25日、石原初太郎が「実験を主としたる自然地理学概論」を「東京宝文館」から刊行する。
pid/979070 
閲覧可能
總論 / 1p
第一篇 數理天文地理學 / 5p
第一章 星辰 / 5p
第二章 天體の測定 / 22p
第三章 地球自轉の證據 / 31p
第四章 地球の形状と大きさ / 38p
第五章 經度及緯度 / 45p
第六章 經度の測定 / 47p
第七章 緯度の測定 / 50p
第八章 時と日 / 59p
第十七章 面積の單位 / 108p
第十八章 縮尺 / 115p
第十九章 測量法 / 121p
第廿章 地形圖の利用 / 176p
第廿一章 地圖の複寫 / 188p
第廿二章 地圖の擴大及縮小 / 192p
第廿三章 地圖の種類 / 204p
第二篇 地文地理學 / 206p
第一章 地形 / 206p
第二章 地形の階級 / 207p
第三章 地殻を構成する元素と分子 / 210p
第四章 岩石 / 212p
第五章 岩層の變亂 / 222p
第六章 層向と傾斜 / 228p
第七章 地史 / 230p
第八章 地表の傾斜 / 239p
第九章 斷崖 / 241p
第十章 山 / 255p

第十一章 地震 / 299p
第十二章 川と谷 / 326p
第十三章 河流の轉向と爭奪 / 334p

第十四章 河谷の浸蝕輪廻 / 338p
第十五章 海岸線 / 353p
第十六章 濱 / 355p
第十七章 岩卓及階段 / 366p
第十八章 平野 / 373p
第十九章 デーウィス教授の
   →地塊圖及其演習 / 388p
第三篇 氣界地理學 / 397p
第一章 氣象と人生 / 397p
第二章 氣象の要素 / 399p
第三章 大氣の温度 / 400p
第四章 大氣中の水分 / 420p
第五章 大氣の壓力 / 445p
第六章 天氣豫報の原理 / 480p
第七章 梅雨の原因 / 486p
第八章 朝鮮の三寒四温 / 488p
第九章 朝鮮近海の濃霧 / 490p
5月15日、石原初太郎が「文化と自然科学」を「宝文館」から刊行する。pid/969410 閲覧可能
  「序」の末尾に「大正十一年十二月 廣嶋市元安河畔寓居に於て  著者識す」とあり
文化と自然科學 / 3p
自然界に於ける人間の位置 / 13p
動物學者の目に映ずる人間 / 13p
人間は地球上の新參者 / 16p
人間は生物を食ひ生物は
  →人間を食ふ / 20p
人間は最下等動物から / 25p
人間は他の靈長類と
  →如何に違ふか / 28p
人間や猿の進化 / 30p
最古の人間及歐羅巴の猿人 / 32p
舊古石器時代の人間 / 35p
新古石器時代の人間 / 37p
石器時代の次は / 38p
人類發生の地は / 38p
不思議のやうで不思議でない
   →自然現象 / 42p
火の流れ / 43p
霧の海 / 48p
氷の河 / 51p
星の雨 / 56p
灰の雪 / 61p
流星や火玉の正體 / 65p
單位 / 68p
度量衡 / 76p
メートル法 / 78p
米の制定 / 80p
尺貫法とヤード・ポンド法 / 84p
日英佛度量衡の比較 / 85p

佛日英度量衡の比較 / 86p
英日佛度量衡の比較 / 87p
各種の單位 / 89p
日本の法律で定められた
  →電氣の諸單位 / 104p
時間の單位 / 106p
太陽日の一日 / 109p
恒星日の一日 / 116p
一年とは / 117p
一ケ月とは / 122p
四季 / 124p
太陽暦 / 132p
太陰暦 / 143p
天象 / 149p
東西南北 / 149p
眞方位とは / 153p
アンドロメダ星座と
  →ペルシウス星座 / 160p
牽牛星と織女星 / 165p
月の世界 / 170p
波 / 175p
音の波 / 178p
エーテルの波 / 180p
物の色 / 186p
餘色 / 189p
空の色 / 193p

ラヂユム / 196p
放射能とは / 199p
ラヂユムの末路 / 203p
ラヂユムの醫治的應用 / 205p
ラヂユムはどこにでもある / 206p
日本の放射能を有する鑛物 / 209p
X線とは何のことでせう / 210p
電波 / 215p
熱と人生 / 216p
熱と温度 / 218p
寒暖計 / 219p
融解と凝固、及蒸發と液化 / 224p
凝固點及沸騰點に壓力の
   →及ぼす影響 / 230p
熱量 / 233p
融解熱 / 234p
冷藏庫 / 235p
アイスクリーム器 / 237p
冬期野菜の貯藏 / 240p
融解熱の氣候に及ぼす影響 / 241p
蒸發熱 / 242p
蒸氣暖房 / 243p
蒸籠 / 245p
二重釜 / 246p
製氷器 / 247p

蒸發熱の自然的妙用 / 249p
濕度 / 250p
濕度を計るには / 253p

膨脹 / 255p
調温器 / 257p

膨脹係數の差異と
    →時計の調節 / 259p
何故硝子コツプに熱湯を
   →注ぐと割れるか / 259p
硝子の栓を容易に拔く法 / 260p
膨脹に關する水の特質 / 261p
瓦斯體の膨脹 / 263p
絶對零度と瓦斯體膨脹の
  →割合 / 264p
シヤール氏法則の應用 / 266p
蒸氣機關と石油發動機 / 268p
熱の傳導と其の應用 / 269p
火無し焜爐 / 270p
魔法瓶 / 271p
對流と應用 / 273p
輻射と應用 / 276p
電熱の應用 / 281p
電氣鏝 / 284p
電氣珈琲器 / 285p
電氣鐵架 / 286p
寶石 / 288p
寶石と名づくるものは / 290p

寶石の種類 / 295p
風景と地學 / 299p
風景のよしあしは
  →人と時で違ふ / 299p
※よい風景とは / 303p
日本勝景の大觀 / 310p
淡路の繪島 / 313p
勝景と文化 / 325p

よい風景とは(部分)
 我國で風景の美を以て名ある處々を地学上から考察して見るに、彼の「松島やあゝ松島や 松島や」と詩人をして句無からしめたといふ、陸前の松島は第三紀層といふ脆い地層が海水の爲めに浸蝕されて、色々の形状に洗ひ残された小島の上に、松が生へたものである。天橋立や、三保の松原は、海水があの地方に、卓越する風の爲めに海岸流を生じ、土砂を運搬し、海中に堆積して州となり、遂に長く突出したるもので、沙嘴(さし)といふものである。而て白砂と、青松と相
 
映じ、附近の風景と併せて一段の美観を呈するに到りたるのである。伯耆の弓が濱は同じ沙嘴ではあるが幅が一里、長さが三里もある平坦な土地であるので。村落田畝相接し、松林の如き益少きものに委して無いから、人の目には勝景地としては一寸認められないが、前述のやうに大山の上からでも眺むるときは實に壮観で大天橋の名に背かないことが諾かれる。耶馬渓、及び下野の妙義山は、集塊岩と稱する浸蝕に抵抗弱き岩石から成り立ち、此の岩石は堅き抵抗強き大小の火山岩塊が火山灰の抵抗弱きもので膠着されてあるので色々の形状に風雨の爲めに彫刻され、奇峰妙巒を造り出されたのである。もっと小規模なら、此の種の風景は日本の各地に澤山ある。甲州の御嶽(ミタケ)は花崗岩風景の日本に於ける標式(タイプ)といふても宜い。元來此の石は節理と稱へて、豆腐を
包丁で切った様に縦横に、裂面が通って居る。而て此の裂面には雨水侵入し易く、隨って寒暑の変動の爲めの崩壊を招き易く、又此の節理の爲めに一部辷り落ちて絶壁をなし、水が其の上を墜れば瀧となり、或は辷り落ちない部分は突出して針の如く殘る。其の上、此の花崗岩といふ石は白い肌を有し、之を構成する鉱物が石英、長石、雲母などの如く、水に溶け難いものを主とする関係上、一般に花崗岩地の水は清冽で、且つ石の白と草木の緑と能く調和し美観を添へるのである。  みかけには堅く見へたる岩かねも みつにくたけて景色そゆるか  方非
      
沙嘴(さし):河川から供給される砂礫が主に沿岸流によって運ばれ、波の動きによって形成される。
                  また、沙嘴が伸長して湾や入江を殆んど閉塞するものを砂州(さす)と云う。
      膠着(こうちゃく):1 粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと。
(略)/富士の北と、東北にとに在りて、山麓に光彩を添へる本栖(モトス)、精進(シャウジ)、西湖(ニシノウミ)、河口湖及山中湖は、富士山が周囲の御坂山脈の間に噴出物を堆積した爲に山脈と、富士山體との間に低い谷が出来、水を瀦留するに到ったもので、其の堆積が所々異なる爲、各湖の間は、互に切斷して、各々独立の湖水となったものである。
  富士山はケムプフエル( Engelbert Kampfer)博士が始めて見たとき
   “Mons exelsus et singularis”  (優秀類無き山)
と絶叫したことは有名なことであるが、今でも外人は富士を見て此の感を起こさぬ者は無かろうと思ふ。富士は實に外人が日本憧憬の一因となって居る。石野雲嶺が
  鐘得秀霊気     築成東海湾     天工盡尽于此     不復出名山。
  (鐘め得たり秀霊の気 築き成す東海の湾に、 天の工此に尽き、復た名山を出さず)
と吟じて名山の標準としたのも無理はない。而て、此の富士山が火山であることや、アイヌ語の火
(フ)の女王(ジ)といふ言葉から出たなどは皆な人の知る所である。火山は到る處日本で名山となって、崇敬されて居るのも世間周知のことである。(略)
6月15日、石原初太郎が「普通教育實驗地理學通論」を「東京寶文館」から刊行、「御坂峠より見たる富士山83」の写真と「富士山頂の輻射谷(ふくしゃこく)p96」と題した図版を掲載する。
  
  
資料 八、火山の噴出には如何なる樣式ありや。
火山噴出には種々の様式あり左に其の重なるものを挙ぐ。
 (一) 噴出の際、多量の溶岩を吐き出し、此の溶岩は噴出の際四圍に擴布し爲に溶岩臺地を造るに至る。讃岐に屋島臺、國府府及阿蘇の周圍に在る臺地例へば耶馬渓の八面山、豊後の彦山(共に阿蘇火山の溶岩臺地)等是なり。又阿蘇の周圍に於て溶岩臺地の末端又は浸蝕をを受けたる谷間等には溶岩の柱状構造を爲すもの或は瀑布を爲すものあり、豊後竹田の魚住の瀧、亀が淵の風景、肥後の敷鹿流
(するが)の瀧、鮎返りの瀧等はかくして出来たるものなり。印度のデッカン地方及び満鮮境上等には世界有数の此の種の臺地あり。
 此の種の噴出は過去にはありたれども今日は之を見る能はず。
(二) 時々噴出し或は灰を噴出し砂礫を飛ばしたる大破裂又は爆発に到らざるもの。浅間山、三原山其他多くの活火山は此の種の噴出を爲し山體は噴出の爲め所謂層状火山を爲す。
(三) 長く活動休止の状態に在りたるものに突然として大破裂を爲すものにて明治廿一年七月磐梯山の破裂の如きは即ち是にして山體の大部を決壊し人畜に大害を與ふ。
(四)噴火口内に徐々に溶岩を湛へ岩漿の海と化せしめ、暫くにして溶岩は火口壁の一部より流出し、元の状態に複する噴出の仕方にしてハワイ(Hawaii)のキラウエア(Kilauea)及びケア(Kea)等の火山に之を見る。日本には無し。







7月、「醫海時報 (1514) p 34〜 医海時報社」に「富士山救護所開設」のことが掲載される。 pid/11184095
  注意:「富士山救護所開設」についで1924年に発行された「科学知識4(7) 富士山號」では一昨年と表記されていたので1922年7月のところに
      記載したが、再確認の必要がある 2−21・7・12 保坂

7月、梅村甚太郎が「富士山植物誌」を「任他楼」から刊行する。pid/961352 閲覧可能
緒言 / 1
菊科 / 1
桔梗科 / 23
胡蘆科 / 25
山蘿蔔科 / 26
敗醤科 / 27
忍冬科 / 28
茜草科 / 33
車前草 / 38
爵状科 / 38
紫蔵科 / 39
苦苣苔科 / 39
列当科 / 40
玄参科 / 42
茄科 / 45
唇形科 / 46
馬鞭草科 / 52
紫草科 / 45
花葱科 / 55
旋花科 / 53
蘿摩科 / 56
夾竹桃科 / 58
竜胆科 / 58
馬銭科 / 60
木犀科 / 61
斉□果(エゴノキ)科 / 6
山礬科 / 63
柿樹科 / 68
桜草科 / 64

紫金牛科 / 66
岩梅科 / 67
石南科 / 67
鹿蹄草科 / 74
令法科 / 76
山茱萸科 / 76 )
繖形科 / 78
五加科 / 84
蟻塔科 / 88
柳葉菜科 / 88
瓜木科 / 90
千屈菜科 / 90
胡頽子科 / 91
瑞香科 / 92
旌節花科 / 93

菫菫菜科 / 93
溝繁縷科 / 96
金糸桃科 / 96
山茶科 / 98
□猴桃科 / 100
錦葵科 / 103
田麻科 / 103
葡萄科 / 104
鼠李科 / 105
清風藤科 / 107
鳳仙花科 / 108
七葉樹科 / 109
槭樹科 / 109
省活油科 / 113
衛予科 / 114
冬青科 / 117
漆樹科 / 118
木本鉤吻科 / 120
水馬歯科 / 120
大戟科 / 120
遠志科 / 123
苦本科 / 124
芸香科 / 124
亜麻科 / 127
金蓮花科 / 127
酢薬草科 / 127
□牛児科 / 128
荳科 / 129
薔薇科 / 141
金縷梅科 / 153
虎耳草科 / 153
景天科 / 159
十字花科 / 161
罌粟科 / 164
樟科 / 165
防己科 / 170
木通科 / 170
小科 / 171

毛莨科 / 173
桂科 / 179

雲葉科 / 180
木蘭科 / 180
金魚藻科 / 182
睡蓮科 / 182
石竹科 / 182
馬歯□科 / 185
□科 / 186
蓼科 / 187
蓼科 / 187
馬兜鈴科 / 193
檀香科 / 194
□寄生科 / 194
蕁麻科 / 199
桑科 / 200
楡科 / 202
穀斗科 / 204
樺木科 / 210
楊柳科 / 218
胡桃科 / 222
金栗蘭科 / 224
三白草科 / 224
蘭科 / 226
鳶尾科 / 233
薯蕷科 / 234
石隷科 / 236
百合科 / 237
百部科 / 250
灯心草科 / 250
雨久花科 / 253
穀精草科 / 253
鴨舌草科 / 254
天南星科 / 255
棕襴科 / 257
莎草科 / 257
禾本科 / 272
水鼈科 / 291
沢潟科 / 292
眼子菜科 / 293

黒三稜科 / 294
松杉科 / 295
一位科 / 304
巻柏科 / 306
石松科 / 307
木賤科 / 308

瓶爾小草科 / 309
薇科 / 311
海金砂科 / 312
苔葱科 / 312
水竜骨科 / 314
蘇類 / 337
苔科 / 350
地衣類 / 353
□蕈科 / 365
多孔菌科 / 374
猪蕈科 / 381
白蕈科 / 382
箒蕈科 / 383
木耳科 / 384
硬皮蕈科 / 385
土栗科 / 385
鼈蕈科 / 386
網笠蕈科 / 386
球果菌科 / 386
附録
士山植物分布
第一 高山植物帯
第二 大宮口ニ於ケル植物分布
   (一)山麓帯
   (二)喬木陰草帯
   (三)灌木帯
   (四)草本帯
   (五)地衣帯
第三 須走口ニ於ケル植物ノ概況
第四 吉田口ニ於ケル植物分布
   大宮新道ニ於ケル植物ノ概況
※備考 
(一)下山
    (二)車馬
    (三)登山ノ準備
(下山・御殿場道ノ植物概況/
 携帯品)
※ 備考欄掲載内容が異なる
 
注意 2021・7・15 保坂



7月、武田久吉博士が大宮口より、富士登山を行う。7月25日〜8月2日、第1回富士山踏査旅行を行なう。
7月25日
26日
27日 →大宮口二合目(泊)
28日 大宮口二合目→(植物調査と写真撮影)→大宮口二合目(泊)
29日 大宮口二合目→(植物調査と写真撮影)→表口五合目(泊)
(略)種々の葉花美し、一同元気(さかん)なり、脚の工合も大分宜し、七月二十九日朝大宮口二合目にて
30日 表口五合目→宝永山爆裂口に入る→御殿場口六合目(泊)
(略)今日朝も快晴山中湖、蘆ノ湖伊豆半島 箱根 丹澤山、玉川の御岳大岳等も見ゆ、今日は御中道をやり大澤の険をこえて小御岳泊りの予定 一行無事/七月丗日東表口砂走り六合目にてサイン
31日 御殿場口六合目→(植物調査と写真撮影)→大澤の険→小御岳(泊)
8月1日 小御岳→不明   以後の順路が不明のため調査要 2015・5・18 保坂記
2日
                      妻・直子に宛てた「絵はがき」より 7月29日・7月30日
7月、富士・表口一号五勺附近の皆伐地でオオウバユリと植林のカラマツを撮影する  地理大系別巻5より
7月、富士山にて、「闊葉樹林内のばいけいさう」と題した写真撮影を行なう。 
                      「高山植物写真図聚2 No266」より
8月、小富士、裸地と森林地との間の直線状の劃線を撮影する。
8月27日〜29日、武田久吉と岡田喜一が第2回富士山踏査旅行を行なう。

8月26日 8月26日、武田久吉と岡田喜一が「吉田の火まつり」を見学する。
27日 吉田口六合目→御中道→須走五合目上→御殿場口六合目(泊)
28日 御殿場口六合目→宝永山・中に入り→大宮口五合目→大宮口を頂上に上り→噴火口の中段迄下がる→吉田口頂上に上る(表面の写真)→吉田立合迄下がり(泊)
29日 吉田立合→須走に下山→直ちに帰京 
  大正12年8月30日付  妻・直子に宛てた「郵便絵はがき」より (表面)大正十二年八月廿八日富士山頂にて認 ○口八合目にて投函 久
             
注意 吉田立合の場所が不明 立→五か? 検討要 2015・5・12 保坂記
9月1日、関東大震災。小田原の裏山の貯水池が崩れ辻村伊助とその家族4人が不慮の死をとげる。
略)私はこの年の夏には、科学知識普及会の企画に従って、富士山の学術探検に出かけ、富士山の各登路を上下し、八月下旬には、北麓吉田町の火祭りを見てから、翌日第二回の登山を行い、月末近く帰京して、未だ採集品の整理も終らぬのに、この大震災に遭い、自宅は僅少な被害で済んだが、採集品を保管してあった会の事務所が焼失したので、大切な標品が鳥有に帰してしまった。(略)
              S46・4「植物春秋 第10巻第4号」に「ビロードウツギに見た異変について」より。


1924 13 3月、「富士山麓(岳麓)」が国の天然記念物に仮指定される。 出典:「山梨縣の國寶 p75」
4月、「科学画報 2(4);4月百花爛漫號」が「誠文堂新光社」から刊行される。 pid/10984478
富士山を一とまたぎして、さて見下すと!/ / 324〜325
世界に誇るべかりし故辻村氏の高山園/武田久吉 / 351〜355
植物の病氣診斷/栃内吉彦 / 374〜378
<抜粋>

7月、科学知識普及会編「科学知識4(7) 富士山號」が刊行される。 所蔵:山梨県立図書館
    
   表紙 科学知識 第4巻7號      富士雑景 撮影:武田久吉  岡田喜一
表紙 富士登山記念印譜
口絵(三色版二頁)富士山麓の美しき鳥類 (略)
地圖(二頁大折り込み)表、富士山の現状概圖。裏、富士山頂上展望圖
扉畫/工学博士 伊東忠太
富士山の火山学的概観理学士 辻村太郎
富士山の圖上研究陸地測量部 今村巳之助
東海道の電化計畫
富士山麓の鳥界理学博士 黒田長禮
 渡鳥の樂園
◎中附写真 富士の植物(表口、北口、東口、中道各二頁づゝ計八頁)
富士山の夏の陽気/中央気象台長。理学博士 岡田武松
富士山の植物/理学博士 武田久吉
浅間造
富士と国立公園林学博士 上原敬二
余の試みたる所謂メンタルテスト/醫学博士 志賀潔
結網植物漫筆 〔ヨウ〕條書屋(ようじょうしょおく)主人 牧野富太郎
  第一回富士学術研究旅行について
(略)
コレラの話/医学博士 高野六郎  
(略)
不二のつたへと不二行者と/別所梅之助
(略)
富士山の昆蟲/農学博士 丸毛信勝
(略)
第二回富士学術研究旅行に 随伴(ずいはん)して/岡田喜一
高山病の話 慶應大學病院内科長/医学博士 西野忠次郎
富士山撮影の苦心/帝室技藝員 小川一眞
富士山麓の名勝/東京帝大助教授 雨宮育作
富士雑纂/工学士 榊原信一郎
富士の名物オニクと
ハマナシ/第一高等学校教授 石川光春
富士の火まつり/岡田喜一
富士登山の案内
(略)
編輯室より 富士山號発刊に就いて
編輯室より富士山號發刊に置いて
近年驚くべき勢を以て登山熱が勃興して來たが、抑もその目的は奈邊に存するであろうが、千辛萬苦を嘗めて初めて成就する處の登山には、深い意味がなくてはならぬ。實に登山の興味と實益とは、處により人に依って千差萬別で、到底筆紙のよく盡するところでなく、獨りこれを體験してこそ初めて諒□さるるものであるが、唯一つ萬人共通の利益は、殆ど平面上に局限せられて居る吾人の日常生活いはゞ縦と横との二元的生活を、登山によって、高さを加へた三元的生活になすこと、即ち
(略・8行)/昨年初夏のことであった。本紙上に登山者の参考にもと、その道に經驗深き別所氏の御詰を掲げたうちに『不二は初山ぶみの道場である』といふ一節を見た。年々富士山に登る人は夥しい數に上ると聞くが、この意味で登る人が幾人あらうか?何か然るべき登山の手引書をといふ話が、我が編輯部内に自然と持ち上がった。本會の事務理事會にも計って見ると直ちに受け入れられ、富士よりも一歩を進めて日本アルプスの科学的記述をといふ意見まで出たが、如何せん我が編輯部は、皆登山の初心者で、思ひ立っても計畫の具體案はなか進まない。幸に本會の評議員なる理学博士武田久吉氏に。この計畫の一切を挙げて指導を仰ぐことにした。當時博士は、脚気を患はれ、服薬治療中であった。従って博士は、計畫の相談には應ずるも、實行は今直ちに引受けられぬ、たとへ實行期までに全快しても、今夏は多くの登山豫定で満ちて居り、中には他人と同行を約束したものも尠くない。その點は諒せられたしといふ前提の下に、色々御考慮を煩はし、日本アルプス説も結構だが、最初の試みとしては先づ富士山を選むべきだといふ立場で、その学術研究旅行の大體案を作られた。そして踏査旅行の實行には、その道に經驗深き学者を推薦せらるゝまゝに、其方々に御願して見ると、何れも異口同音に、之は武田博士を措いて他に適任なしとでなか引受けられぬ。その當時交渉に携はれる筆者は、一時この計畫を涙を呑んで一ヶ年延期せんかとまで思った。然るに博士は折角の計畫を延期するも遺憾とせられ、幸に病気は軽快に赴き、且つ適當なる助手を得たるに勢を得て、凡ての豫定を変更して親からこの實行までを引受けられた。最初の計畫は、夏の間に富士登山を秋はに裾野廻りをして、富士を中心とする甲駿豆一圓に亘って科学的なる記事を集めようとしたのであったが、不幸にして昨秋、□大震に咀まれて秋の裾野廻りの計畫中止を餘儀なくせられた。今般昨夏の前、二回に亘る踏査旅行より得たる材料を骨子として富士山麓を編輯するに際しても、武田博士及び岡田氏とは多大の援助を與へられた。茲に富士山號の稿を了り、愛讀諸君に捧げんとする當り、昨夏以来のこの計畫の動機と経過の大體とを叙し、併せて武田博士及助手岡田氏を初めとし、その他この計畫を讃せられて貴稿を寄せられたる諸先生に篤く感謝する次第である。
8月、「科学画報 3(2);8月山水奇觀號 p113〜113 誠文堂新光社」に「昔の富士登山(畫報)」が掲載される。 pid/10984482
表紙 奇巧を盡した自然の大彫刻玄武洞(原色版オフセツト)/岡部長節
昔の富士登山(畫報)/ / 113〜113
日本アルプスはどうして出來たか?/脇水鐵五カ / 159〜163
〇この年、山梨県編「富士山麓と御岳 : 附・富士川下り」が「朗月堂書店」から刊行される。 pid/983067
総説 / 1
觀光の順路 / 6

籠坂より吉田 / 16
籠坂峠 / 16
山中 / 17
富士淺間神社 / 20
吉田 / 25
大月驛より下吉田 / 31
大月驛 / 31
谷村町 / 32
小沼 / 34
下吉田 / 36
吉田より精進 / 39
船津 / 39
西湖 / 45
青木ヶ原 / 49
精進湖 / 51
本栖湖 / 56
踞野の動植物 / 60
精進より甲府 / 63
精進部落 / 63
上九一色村 / 64
右左口峠 / 66

上曾根 / 67
大月驛より甲府 / 69
笹子驛 / 69
初鹿野驛 / 69
天目山 / 75
勝沼驛 / 76
鹽山驛 / 77
日下部驛 / 81
甲府附近 / 84
甲府の南郊 / 84
甲府市街 / 84
甲府東郊外 / 88
甲府西郊外 / 92
甲府北郊外 / 93
躑躅崎舘趾 / 95
甲府より御嶽 / 98
和田峠 / 98
天神平 / 99
昇仙峽 / 100
金櫻神社 / 107
御嶽奧山の奇勝 / 110)
瑞牆山 / 113
御嶽下道 / 115
甲府より身延 / 117
鰍澤 / 118
富士川 / 121
身延山 / 130
〇この年、白井喬二が「読物文芸叢書 ; 第1篇 寳永山の話」を「春陽堂」から刊行する。 pid/982053
1925 14 5月、徳富健次郎, 徳富愛が「富士 : 小説. 第1巻」を「福永書店」から刊行する。  
pid/1016914 閲覧可能
6月、石原初太郎(代表者)山梨県編「富士山の自然界」が刊行される。 pid/983213 閲覧可能
大月から吉田 / 1p
一 
大月驛 / 1p
二 桂川 / 4p
三 谷村町 / 6p
四 小沼 / 7p
五 吉田 / 9p
鎌倉往還 / 11p
一 往還の歴史 / 11p
二 蘢坂峠 / 13p
三 山中湖 / 15p
四 鷹丸尾 / 19p
五 針樅純林 / 20p
六 忍野村―湖底平野
七 鐘山の瀧と、大臼小臼
八 小倉山山巓道路
吉田から精進 / 26p
一 劍丸尾 / 27p
二 河口湖 / 30p
三 鳥井峠 / 35p
四 西湖 / 37p
五 青木原 / 40p
六 大正道 / 43p
七 〔セ〕の海 / 44p
八 足和田の山巓道路
九 鳴澤 / 49p
十 蝙蝠穴と萱場 / 51p
十一 龍宮と鳴澤氷穴
十二 富岳風穴と磁性熔岩
十三 精進湖 / 56p
十四 本栖湖 / 60p
精進口登山道 / 62p
一 火山現象 / 64p
二 富士風穴と大室山
三 神座洞穴 / 68p
四 長尾山と天神峠 / 70p
五 噴氣孔列 / 72p
六 弓射塚と氷池 / 74p
七 熔岩樹型と側火山群
八 火山彈と針葉處女林
九 亭々たる落葉松の純林
十 四合目の風穴 / 82p
十一 小御岳 / 84p
十二 御庭及奥庭 / 85p
十三 大澤 / 89p

吉田口登山道 / 94p
一 裾野 草山三里 / 94p
二 泉端と雁の穴 / 98p

三 胎内 / 102p
四 森林帶 木山三里 / 104p
五 石山三里 / 108p
六 胸突八丁 / 110p
御鉢廻り / 114p
中道廻り / 120p
登山道の總觀 / 125p
一 各登山道の優劣と難易
二 各登山道の特色 / 127p
三 登山に際して天候險惡ならば
四 富士の行樂には季節を選ばぬ
富士の煙 / 131p
富士山噴火の三世相 / 137p
一 有史以後の噴火 / 137p
二 有史以前の活動 / 142p
三 噴火の將來 / 146p
富士山の形態 / 149p
一 頂角 / 149p
二 山頂の形状 / 151p
三 對數曲線 / 153p
四 富士山の體積 / 154p
富士山の植物 / 157p
富士山の地質 / 161p
一 丸尾 / 161p
二 基底熔岩 / 165p
三 山體熔岩 / 167p
四 砂礫 / 169p
五 岩屑 / 171p
六 岩石總觀 / 172p
七 御坂層 / 174p
富士山の氣候 / 176p
一 氣温 / 176p
二 氣温の較差 / 180p
三 雨量 / 183p
四 各種の氣象日數 / 186p
五 富士山頂の氣象 / 191p
附録
(一)
山梨縣富士嶽麓開發計畫書
(二) 富士嶽麓開發地貸付規程



山梨縣富士嶽麓開發計畫書
(部分)
山梨縣富士嶽麓開發計畫ノ基調
 雄大ニシテ雅趣ニ富む嶽麓ノ景勝ハ我國ニ於テ最優勝ノ地位ヲ占メ加フルニ保健衛生ニ適応スル自然ノ要象ヲ具備シ国民的運動ニ必要ナル各種ノ施設ヲ試ムルニ於テ遺憾ナシ故ニ之カ開發ハ一面風致並ニ自然物ノ保存ト改良ニ深甚ナル注意ヲ致スト共ニ一面廣ク天下ニ紹介シテ之カ開發ト利用トニ便スルヲ以テ基調ト爲ス若シ夫レ将来社會人文ノ進運ニ伴ヒ改善ヲ要スルモノハ漸次之ヲ畫策シ以て他日ノ完成ヲ期セントス
富士嶽麓開發基本計畫
第一期 交通計畫
一、電車軌道
 イ、大月ヨリノ電車ヲ専用軌道トシテ中野村山中ノ入口マテ延長シテ改良スルコト
 ロ、同電車ヲ吉田ヨリ精進湖ヲ経て本栖湖マテ延長スルコト

(略)
第二期 交通計畫
一、電車軌道
 イ、山中ヨリ御殿場及三島マテ専用軌道ヲ延長スルコト
 ロ、本栖ヨリ下部若ハ大宮ニ至ル専用軌道ヲカイセツスルコト
 ハ、
吉田ヨリ長尾平ヲ経テ小御嶽ニ至ル林道ヲ利用シ改良ヲ加ヘ迂廻登山軌道ヲ開設スルコト
(略)

7月、「教育画報 20(1)」が「同文館」から刊行される。  pid/1593396
植物の分布と我植物帶 / 矢部吉禎
富士七湖 / 田中阿歌麿
地震計に就いて / 國富信一
野生薇薔と栽培薇薔 / 鈴木C
建築中の新議院建築(下) / 大熊喜邦
小豆島と應神天皇 / 久保準
<抜粋>

7月、岡村正雄 ; 同人一同が「海時報 (1669)  p2〜 醫海時報社」に「富士山に於ける高山病」を発表する。 pid/11184253
7月、山梨県山林會編纂冨士山地質圖」を「山梨県山林會」が刊行する。
〇この年、北島君三が農商務省林業試験場編「林業試験彙報. 第10号
p1〜p20」に「富士山麓あかまつ造林不成績ノ原因ニ就テ 」を発表する。pid/928046
〇この年、石原初太郎が「日蓮上人鵜飼済度の霊蹟と笛吹川河床の転変」を発表する。(自費出版)
1926 15 2月、徳富健次郎, 徳富愛が「富士 : 小説. 第2巻」を「福永書店」から刊行する。
pid/1016922
 閲覧可能
2月、「富士山原始林」が国の天然記念物に指定される。
   
富士山原始林
        大正15年2月指定/西八代郡・南都留郡
こゝに富士山原始林というのは、精進口登山道に沿う原始林の内、道
路の両側を各々百間(181、82米)を限界とし、五合目小御岳に至るまで、直径約十四粁半の間にある原始林と、大室山の濶葉樹原始林及び富士山のお中道に沿う御庭原始林を含むものである。右の原始林中で主要部は、大室山の北東東側青木ヶ原の針葉樹原始林の一部と、三ー四合目附近の針葉樹原始林で、最も見事な景観をなしている。之に加えてお庭・奥庭原始林は、風雪の当りが強いため、他の原始林のように成長が出来ず、溶岩の海ともいうべき岩塊の上に、天然の盆栽のような畸形を呈し、お庭・奥庭の風景を飾り、富士山景観中屈指の地域と激賞されている。これらの原始林は富士山北側における景観美の尤なるものである。 昭和28年刊 「山梨県文化財」 p57〜p58(全文)
7月、「文化画報 1(6)」が「同文館」から刊行される。 pid/1492940
雨晴の富士 / 北村抱月 / 表紙繪
三保松原の富士 / 松尾松濤 / 口繪
富士山に對する感想 / 井上哲次カ
古今富士山信仰の一瞥 / 加藤玄智
富士の名畫 / 藤懸靜也
文學に現れた富士山 / 笹川臨風
傳説の富士山 / 藤澤衞彦
富士山の地學的大觀 / 石原初太カ

富士山の植物界 / 山内繁雄
富士山の哺乳動物界 / 岸田久吉
富士山國立公園 / 田村剛
鳥類蕃殖地としての富士 / K田長禮
富士山と昆蟲 / 丸毛信勝
富士の裾野 / 谷口梨花
富士登山とその根廻り / 石原初太カ
淺間神社 / 廣野三カ
富士講の今昔 / 東直
富士山と高天原 / 三輪義熈
富士山のまき狩 / 渡邊進
富士山の水界 / 神原信一カ
富士岳麓七湖巡り / 石原初太カ
富士山百種その他 / 法月俊カ
編輯後記 / 岸田牧童

8月、「山岳 20(2)」が「日本山岳会」から刊行される。pid/6064934
霧島山 / 大平晟 / p1〜33
九重火山彙のK岳 / 竹内亮 / p33〜38
日川溪谷の濫伐と保護運動 / 武田久吉 / p38〜45
レンゲイハヤナギ
ネモトシャクナギ
シラタマノキとゴゼンタチバナ
シラネアフヒ

臺灣横斷水準測量要圖
雜録 紅葉の金城山とC津峽(大平晟) 牛奧山の雁ノ腹摺について(武田久吉)
  籠川谷大澤小舍を中心として(船田三カ) 山旅のノートから(竹内亮)

  登山の効果とその活用(武田久吉)
七ツ森(岡田要之助) 高山植物雜記(武田久吉)
  臺灣花蓮港埔里間の水準測量に就て(陸地測量部三角科) / p46〜98
雜報 十勝岳硫黄山の大爆發 十勝岳爆發 十勝岳の爆發慘害 / p99〜106
雜報 會員通信 / p106〜107
會報 第三十二囘小集會記事 會務報告 交換及寄贈圖書目 本會規則抜萃 / p108〜110

8月3日〜9日、東京地学協会学術旅行が丹沢山・富士山麓・御嶽昇仙峡で行われる。
講師
陸地測量師 香川松太郎/徳邦次郎
陸軍歩兵少佐 入江三一
理學博士 渡邊萬次郎
理學士 佐藤戈止
理學士 石原初太郎

参加者 旅行加入者は定員を三十人に限りたるも特に收容力を増し三十六人となせり。即ち高等學校教授一名
中等學校教員十五名、 小學校教員十四名、 學生二名、 會社員二名
星野満廣、岡田正則、和田彌内、金子竹次郎、笠原潤二郎、寺田森、横山成、
吉井正敏、高井忠一
高野豊文、中谷實治、中谷三四藏、内藤堯、野津精、山田權次、山崎保和、山本一行、丸山静雄
松島庄太郎、松村喜久雄、後藤祐作、安藤求馬、有田永久、秋山正毅、櫻井一枝、日色四郎、久富徴
鈴木登記男、小島文吾、上妻博之、佐藤半平、栗原吉之助、小島惠祐、紫原小市、松島茂  (34名)
庶務 小林房太郎
調査月日  行 程
8月3日 (集合:神奈川県中郡秦野町村田旅館→札掛→(泊:帝室林野管理局出張事務所・外3戸)
八月三日 正午神奈川縣中郡秦野町村田族館に集合し晝食後別室に於て小林囑託より今回の族行に關し陸地測量部の至大なる助力ありたるを説き本會理事たる大村陸地測量部長、入江歩兵少佐、渡邊博士、佐藤學士其他を紹介し次で大村理事より一同に封する希望と丹澤山一等三角點の觀測は大震災に關する地形變化のために擧行する特別の觀測にして再び得べからざる時期なることを説明せられ次で渡邊博士は丹澤山脈附近に關する一般の地形を地圖上に於て詳細に説明せられたり。午後一時半過出發し途中秦野町外の三等三角點に上り秦野盆地に於ける地形に關し渡邊博士師行徳邦次郎氏、丹澤山よう下出一行を出迎へらる。便斯の如き土地にして僅かに此の夜同所の好意により同事務室外三戸に分宿す。當日陸地測量張事務所の如き書信の發迭と受領とのため特に毎日人夫を秦野に派して之を辮じつゝあり。不行政上は愛甲郡煤ヶ谷村に屬すと雖も、一切の物資は中郡秦野町より供給し帝室林野管理局の出札掛の地たる山中の別天地にして十数戸の居民は丹澤御料地の雑役と薪炭採集とに任ずるのみ、一里余にして午後六時二十分神奈川縣愛甲郡媒ヶ谷村字札掛に着す。折しも強震襲來に會す。一箇所に於て供給せられし飲用水は一行を助けしこと甚だ大なりき。之より峠を過ぎ降ることを詳細に觀察しつゝ坂路を上ること二里余、一行大いに疲れしも入江少佐の準備により馬の背外の説明ありたり。之よりその附近一帯の地形並に陶陵傾斜地塊、酒匂川地溝帯、秦野盆地等の地形を詳細に觀察しつゝ坂路を上ること二里余、一行大いに疲れしも入江少佐の準備により馬の背外一箇所に於て供給せられし飲用水は一行を助けしこと甚だ大なりき。之より峠を過ぎ降ること一里余にして午後六時二十分神奈川縣愛甲郡媒ヶ谷村字札掛に着す。折しも強震襲來に會す。札掛の地たる山中の別天地にして十数戸の居民は丹澤御料地の雑役と薪炭採集とに任ずるのみ、行政上は愛甲郡煤ヶ谷村に屬すと雖も、一切の物資は中郡秦野町より供給し帝室林野管理局の出張事務所の如き書信の發送と受領とのため特に毎日人夫を秦野に派して之を辮じつゝあり。不便斯の如き土地にして僅かに此の夜同所の好意により同事務室外三戸に分宿す。當日陸地測量師行徳邦次郎氏、丹澤山より下出一行を出迎へらる。
8月4日 (帝室林野管理局出張事務所・外3戸:発)→丹沢山・二等三角點→(泊:山頂に天幕を張り露営)
八月四日午前六時丹澤山に向ひ出發す。道路は多少存すと雖も去る大正十二年九月の大震災により破壊せられたること甚だしく遠近の山頂山腹何れも崩壊せられて其の慘状筆紙の盡すべきにあらず。宮内省に於ては多數の人夫を使役し砂防工事に專念せるも其の竣工今後何れの時にあるべきか。途中、塔ケ嶽一名尊佛山頂に於て前日の如く飲用水の供給を受け、西方近く丹澤山中の閃緑岩地の特別の地貌と、その後方に遙かに連なる箱根、愛鷹當土諸火山の形態とを觀察し且つ平板測量の實習を行へる後山背を傳

丹澤山頂に於ける三角測量實習
ふて正午丹澤山に着す。山頂に於ける露營設備は天幕より食料寝具其他皆陸地測量部の好意に成り之に要せし多數の人夫の供給は林野局の手配を仰ぎたり。一行は六箇の天幕に分宿し尚ほ陸地測量部の天幕三箇と特に一行の爲め同行せられたる林野局技術員諸氏の天幕と相並び丹澤山頂空前の壯觀を呈せり。晝食後香川測量師より測量に關する一般概念と今回の三角測量,経緯度測量及び夜間測量に關する詳細なる説明あり次で、行徳測量師の地形に關する説明あり、且つ陸地測量部より是等に關する地圖各種を一同に分與せられたり。右了りて一同實地觀測に從事せり。折節國師嶽其他附近の二等三角點に於ける信號を交換せし状態をも知るを得たり。夕食後夜間に於ける諸星運行,星の大小等を視察するを得たり。本日の觀測は實に天輿の好運にして前日迄と翌日後とは雲深くして全く観測に適せざりしことを考ふる時は天の一同に幸せし事至大なりしを感ぜずんばあらず。此の夜丹澤山頂螢五六飛び交ふを見る
8月5日 (丹澤山頂:発)→丹澤山を下山秦野から自働車に乗車御殿場へ→→(泊:御殿場富士屋旅館)
午前六時箱根、富士、赤石、關東諸山地等の地形を觀測せる後丹澤山頂を出發し下山の途につき午前十時札掛に到着す。吉井理學士外五名は希望により札掛に至らずして松田に向へり。一行は札掛にて晝食後午後一時出發。同五時秦野町に到着し自動車を連ねて松田に向ひ吉井氏の一行と會し同六時半汽車にて御殿場に下車し富士屋旅館に投宿す
8月6日 (御殿場富士屋旅館:発)→山中湖→鷹丸尾熔岩ハリモミ→忍野八海→(泊:船津村河口湖ホテル)
午前七時半自動車に分乘し籠坂峠に至り石原理學士の狛縣視學を伴ひ己に到着せられたるに會し同十時山中湖畔東京帝國大學グラウンドに達す。高村中野村長、役場員及び村會議員等多數諸氏の出迎を受け晝食後其の好意により發動汽船に乘り山中湖上を一週す。東京帝國大學の外第一高等學校及び東京師範學校等の學生宿舍湖岸の林間に散點し他に何等の都會風俗が此地に侵入せざるは甚だ喜ぶべく縣當局の此の點に關する留意賞すべし。/一同山中湖口に於て船を辭し、大森忍野村長其他の案内

           出口池に於ける一行
により鷹丸尾熔岩流上に於ける美しきハリモミの自然林を視察し次で忍野八海( 出口、御釜. 無底の池、銚子池、湧池、濁池、鐘池 菖蒲池) と稱する湧泉中の二三を視察す。八海は皆火山麓に於ける伏流の湧出せるものに屬す。之より桂川源流に沿ひ鏡ケ淵水電取入口を經て大臼寄生火山を視察し, 山頂より忍野化石湖を望み, 次で福地村新屋の雁の穴ホルニトー、泉瑞、諏訪森、赤松苑井、劍丸尾等を視察し自動車にて船津村に着し、河口湖ホテルに投宿す。/此の日見學事項
極めて多く一行を益せしこと大なりしも二名の病者を生ぜしは遺憾なりき、同夜渡邊博士、石原學士の講演ありたり。
8月7日 (船津村河口湖ホテル:発)→鵜ノ島→青木原熔岩洞穴→足和田山紅葉台→(泊:精近湖畔封岳楼)
前夜大雨なりしも朝來晴天となる。午前九時發動汽船に分乗して河口湖畔を發し鵜ノ島に上陸し更に對岸久保井のレビドシクリナ石灰岩を視察し、長濱に上陸し柘榴石安山岩地を過ぎ西湖村に至り湖底より掘り出せる丸水船を一覧し汽艇にて西湖を渡り高松に陸し青木原熔岩の流理蝙蝠穴、熔岩洞穴、龍宮洞穴を視察し足和田山紅葉臺に登り臺地上より、青木原樹海及び富士の西北側各寄生火山を展望す。此地に於て渡邊鳴澤村長其他の歓迎を受く。/書食後、鳴澤氷穴を視察し青木原樹海を貫通せる大正道御殿場を経て精進湖畔に達し汽艇にて湖上を渡り封岸なる封岳楼に投宿す、富士の眺望甚だ佳なり。
8月8日 (精近湖畔封岳楼:発)→御坂層の岩石を視察→機山舘にて講演会→(泊:甲府古奈屋)
午前八時精進湖昨を辭し御坂層の観測を試みつゝ精進の本村たる上九京色村に向ふ。途は急峻なる山地を過ぐ、山頂の眺望甚だ佳にして其の連嶺にパノラマの稱ある故なきにあらざるを知る。約二里にして上九一色小學校に至る。小林同村長其他の歓迎を受く。午後一時同校を辭し盧川に沿ひ御坂層中種々の岩石を視察し甲府盆地に出で自動車に分乗して午后六時甲府市に着しに投宿す。此の夜山梨縣山岳會の主催により午后七時より甲府城内機山館(縣公會堂) に於て左の講演を行ひたり。
一 、十勝岳の爆發に就て 理學士 佐藤戈止
一、 火山と風景 理學博士 渡邊萬次郎
一 、 御嶽と金峯山 理學士 石原初太郎
8月9日 (甲府:発)→御嶽→解散
午前七時甲府市發御嶽に向ひ、花崗岩中に於ける幼年期谷の好標式地を視察し仙俄に至り書食後解散す。一行の一部は歸路山嶺道路(下道を視察し午后五時甲府市に歸着せり今回の族行たる各指導者の其の宜しきを得たるは勿論なるが、特に丹澤山に於ては一に陸地測量部と帝室林野管理局とに負ふ處甚だ多く、ために遺憾なき研究を遂ぐるを得、又山梨縣管内に於ては同縣知事以下當路各位と通過町村との好意に負ふ處多かりしは本會の特に感謝に堪へざる所なり。
(丹澤山の三角測量点) (忍野八海)(橋の写真)
               「地學雜誌 38(9) p. 549-557 大正十五年度東京地學協會學術旅行」より
9月、渡邊萬次郎が「地學雜誌 38(9) p.534-535」に「富士の縄状熔岩に就て」を発表する。 
J-STAGE

十勝岳爆發の今昔/ 田代 修一 p. 493-502_9
十勝岳の爆裂と水害の原因/ 渡瀬 正三郎 p. 503-513
十勝岳爆發概要/ 佐藤 戈止 p. 513-518
十勝岳硫黄山噴火原因と現状/ 田中館 秀三 p. 518-527
火山の形/ 筑紫 越郎 p. 527-533
富士の縄状熔岩に就て 渡邊 萬次郎 / p. 534-535
十勝岳泥流の速さp/. 536-538
紀州産富田石 (荒砥) に就て/ p. 538-539
支那の蜃氣樓に就/て p. 539-540
「ハワイ、ケアイワ」熔岩流中の火山球顆 p. 540-541
一九二五年度のダイアモンド産出額/ p. 541-542
北極の探険/ p. 542-544
紐育自然科學博物館の亜細亜探険/ p. 544-546
第三回汎太平洋學術會議/ p. 546
天地の構造/ 青山 信雄 p. 546a-548
セメント代用土と其用法/ 曾我 杢祐 p. 548
秋田鑛山專門學校學術報告/ p. 548a
大正十五年度東京地學協會學術旅行/ p. 549-557
10月、遠藤ひろじ ; 久子が「 婦女界 34(4)p106〜108 婦女界出版社」に「富士山麓に輝く貞婦望月ろくさん」を発表する。 pid/3561754
10月30日〜11月10日まで、「第三回汎太平洋學術會議」が東京で開かれる。
議題「 太平洋地方の火山に關する諸方面の研究」 。
米國カーネギー研究所地球物理學部長博士A.L. Day「 火山瓦斯研究の將來」 。
ハワイ火山研究所長T.A. Jagger 博士及所員R.H. Fiuch「 太平洋火山の傾斜運動と水準變化」
新西蘭研究所P.Marshall 博士「 太平洋火山の研究」
マニラ科學研究所地質技師A.D. Alvir 「 非島火山噴出岩及抛出物」 。「 非島に於ける第三紀前貫入岩。
蘭領印度火山研究所長C.S. Stehn 「 一九二三年來の蘭領印度の火山研究」
マニラ測候所長M.S. Maso 「 タール及ブルサン火山最近の噴火の直接原因」 (V. Elicano氏代讀)

東北帝大教授神津俶祐博士及渡邊萬次郎博士「 日本並に朝鮮に於ける火山岩の分布」 。
東北帝大教授神津俶祐博士及瀬戸國勝學士「 朝鮮産アルカリ岩石」
同      神津博士「 石英及長石の収縮」 。
W神津渡邊兩博士の日本火山岩の研究について矢部博士の論議あり、T.A. Jagger 博士の論文に
第二高等學校教授吉井正敏學士「丹澤山地御坂層に貫入せる石英閃緑岩」
     出典:第三回汎太平洋學術會議の状況( 其一/其二 )1927 年 地学雑誌/39 巻 1・2 号  p. 34-48 p98-110   他に論文多数あり J-STAGE
        研究課題:吉井正敏の同行、及び丹澤三頭山の底辺を構成する石英閃緑岩は転石として相模川や多摩川、また「御殿峠礫層」のなかにも含まれており
        「汎太平洋學術會議」のなかでどのような御発表がなされたか調査が必要と思う  2021・7・13 保坂
〇この年、田村剛が「登山の話」を「文化生活研究会」から刊行する。 pid/1020449
登山私語
一 旅は浮萍主義
二 海よりも山
三 私と山岳
登山小史
一 歐洲上代人と山岳
二 東洋上代人と山岳
三 日本上代人と山岳
四 歐洲中世の登山
五 日本中世の登山
六 世界近代の登山
歐洲アルプス
南米アンデス山
カナデアン・ロツキー
合衆國の山々
アフリカ其他の山々
ヒマラヤ山脈
日本アルプス其他
山岳の知識
一 山岳の地理、地形、地質
二 山岳の植物、動物
三 山岳の氣象
登山の計畫
登山の準備
一 出發地に於ける準備
二 登山口に於ける準備
登山法
一 登山法の秘訣二則
二 進行法
三 登山法
四 宿泊法
五 危險に對する心得
山岳と社會
山岳紀行
阿寒岳
十和田湖
磐榜山
奧日光
燧岳と尾瀬沼
妙義山
庚申山
榛名山
赤城山
昇仙峽
富士山
日本アルプス
上高地
白馬岳
燕岳
立山
槍ヶ岳
黒部峽谷
槍穗高縱走
寒霞溪
面河
阿蘇山
温泉岳遊記
霧島山 / 413〜416


〇この年、地理教材研究会編「地理教材研究 第6輯」が「目黒書店」から刊行される。 pid/939045
甲府盆地附近の自然地理資料・石原初太郎 / 21
若松港・松島庄太郎 / 138
私の見た小笠原島・内藤堯 / 253


〇この年、枝元長夫編「科学を基礎とした文化生活 第1編」が「大阪毎日新聞社」から刊行される。 pid/961266
一 自然界の復旧事業 理学博士 渡瀬庄三郎氏
一 何故富士山は秀麗なるか 理学博士 山崎直方氏
一 美人は何故男性を牽くか 文学博士医学博士 富士川游氏
一 容貌体格の立派な子女を得るには 理学博士 山内繁雄氏
一 変態性慾の矯正 医学博士 呉秀三氏
一 売笑婦の改善 医学博士 杉田直樹氏
一 家相はあてになるか 工学博士 伊東忠太氏
一 庭園の害 医学博士 遠山椿吉氏
一 ダイヤモンドの工業的応用 理学博士 中村清二氏

一 なぜ雷はごろごろ鳴るか 理学博士 藤原咲平氏
一 落雷を巧みに避けるには 工学博士 密田良太郎氏
一 蚊よけ法 医学博士 宮島幹之助氏
一 新に発見した空気の乾燥法 理学博士 池田菊苗氏
一 再び空気乾燥法に就て 理学博士 池田菊苗氏
一 嗜好品 理学博士 柴田桂太氏
一 水質を判定する標式植物 理学博士 三好学氏
一 光の衛生的功罪 医学博士 藤浪剛一氏
一 山崩れと落こみ 理学博士 神保小虎氏
一 湖沼と風景 理学博士 中野治房氏

一 山岳趣味 理額博士 武田久吉氏
一 山岳跋渉と工業原料 林学博士 三村鐘三郎氏
一 人体美 医学博士 永井潜氏
一 伝説の『たぬき』 林学博士 川瀬善太郎氏
一 営養分に対する大謬見 農学博士 鈴木梅太郎氏
一 人間の血は万人一様ならず 医学博士 三田定則氏
一 毛髪の新研究 医学博士 北川文男氏
一 絹糸の疲労 工学博士 萩原清彦氏
一 鏡に曇りの生ずる理由 理学博士 福井松雄氏
一 樹木の外科手術 理学博士 川村清一氏
一 理想的の殺菌剤 農学博士 堀正太郎氏
一 航空者の心理研究 文学博士 松本亦太郎氏
一 市街地の路面 林学博士 三浦伊八郎氏
一 海水浴場 林学博士 本多静六氏
一 歌ひ砂 理学博士 小藤文次郎氏
一 狛犬とは何か 工学博士 伊東忠太氏
一 庭樹の祟りか 理学博士 松村任三氏
一 五十年の新暦 理学博士 新城新蔵氏
一 石炭岩地の奇勝 理学博士 神保小虎氏/
一 海水から直接に塩をとる方法 医学博士 池田菊苗氏
一 雪にも顔の焦ける訳 医学博士 藤浪剛一氏

一 雷雨現象 理学博士 藤原咲平氏
一 江の島を中心として 理学博士 山崎直方氏
一 魚の味 理学博士 田中茂穂氏
一 養魚 理学博士 岸上鎌吉氏
一 海洋気象台と浮動測候所 理学博士 岡田武松氏
一 驚くべき空中と海中の財源 理学博士 三宅驍一氏
一 代用製品の研究 工学博士 田中芳雄氏
一 米を用ひない清酒の醸造法 農学博士 鈴木梅太郎氏
一 世界の紙饑饉 理学博士 伊藤篤太郎氏
一 毒菌の中から高価薬分 医学博士獣医学博士 武藤喜一郎氏
一 鶏卵の白味と黄味 農学博士 沢村真氏
一 精神と肉体との微妙なる関係 医学博士 永井潜氏
一 性的犯罪 法学博士 小河滋次郎氏
一 肉体美と生殖慾 理学博士 山内繁雄氏
一 男のみる夢と女のみる夢 医学士 高峰博氏
一 最も簡単な蚤の駆除法 医学博士 宮島幹之助氏
一 森林公園 林学博士 本多静六氏


〇この年、枝元長夫編「科学を基礎とした文化生活 第4編」が「大阪毎日新聞社」から刊行される。pid/961269
一 恒久の天地 理学博士 新城新蔵氏 / 1
二 日本建築の発達と地震 工学博士 伊東忠太氏 / 13
三 日本木造建築の耐震的考察 工学博士 伊東忠太氏 / 24
四 新帝都市街建築の様式 工学博士 伊東忠太氏 / 41
五 北米産木材の性質 林学博士 白沢保美氏 / 52
六 帝都の復興には地質の考察が必要 理学博士 脇水鐵五郎氏 / 60
七 震源地丹沢山を踏破して 理学博士 脇水鐵五郎氏 / 70

(略)
〇この年、枝元長夫編「科学を基礎とした文化生活 第6編」が「大阪毎日新聞社」から刊行される。 pid/961271
一 神社 工学博士 伊藤忠太氏
二 冬の森林美 林学博士 新島善直氏
三 高天原はどこにあるか 文学博士 田中義能氏
四 霜柱の新しい観察 理学博士 武田久吉氏
五 男女と職業 医学博士 杉田直樹氏
六 動作研究 文学博士 久保良英氏
七 受精のこと 理学博士 石川千代松氏
八 健全な人体繁殖の順序 医学博士 遠山椿吉氏
九 血清学による親子の真偽判定 医学博士 桐原 真一氏
一〇 妊娠の確証 医学博士 後藤直氏
一一 異常児童が殖ゑる 医学博士文学博士 富士川游氏
一二 産児調節は天理に背くか 理学士 山本宣治氏
一三 米の飯 農学博士 稲垣乙丙氏
一四 自殺する者 文学博士 田中寛一氏
一五 アルコホルと特異体質 医学博士 杉田直樹氏
一六 吐悪香の煙 医学博士 杉田直樹氏
一七 狩猟本能 理学博士 渡瀬庄三郎氏
一八 小寿鶏の話 農学博士 内田清之助氏
一九 馬と人生 農学士 鈴木竹麿氏
二〇 蝦と蟹 理学士 寺尾新氏
二一 動物の春仕度 理学博士 石川千代松氏
二二 生命は甦へる 理学博士 飯塚啓氏
二三 梅の花 理学博士 三好学氏
二四 鶯の声 理学博士 飯塚啓氏
二五 雲雀、雉、燕 理学博士 黒田長礼氏
二六 南天の実 理学博士 伊藤篤太郎氏
二七 花の害虫 理学博士 佐々木忠次郎氏
二八 春風 理学士 国富信一氏
二九 樺太の「松けむしに」就て 理学博士農学博士 松村松年氏
三〇 春霞と春雨 林学博士 上原敬二氏

三一 名木の病害に対する手当 理学博士 白井光太郎氏
三二 桜の植ゑ場所 理学博士 三好学氏
三三 葉の緑 理学博士 柴田桂太氏
三四 「ほととぎす」の雛 理学博士 飯塚啓氏
三五 家屋の菌害 理学博士 川村清一氏
三六 たぬきの巣窟 理学博士 渡瀬庄三郎氏
三七 流星及び流星団 理学博士 新城新臓氏

三八 富士山 理学博士 脇水鐵五郎氏
九 縁側情緒 工学博士 大熊善邦氏
四〇 漏電の予防 工学博士 鯨井恒太郎氏
四一 現代の新日本家具 東京高等工芸学校教授 木桧恕一氏

〇この年、富士文庫編富士文庫 第1巻」が刊行される。 pid/979067
發刊の辭 財團法人 富士文庫 / 1
一 文學部
富士古文書の由來 三輪義熙 / 11
浅間神社の由緒と史上の誤謬 三輪義熙 / 17
神皇紀抄録 / 25
古事記抄録 / 30
日本書紀抄録 / 32
延喜式抄録 / 33
泰徐福來朝に關する記録拔萃 / 37
延暦十九辰年福地山噴火記 富士
   →(宮下)古文書 / 37
延暦十九辰年福地山神官伊勢參詣記 
   →富士(宮下)古文書 / 49
太田羽田兩氏世代 富士(宮下)古文書 / 5
富士古文書と徐福及び其の子孫に就て 
   →海軍機關少將 山崎鶴之助 / 67
大宮町鎭座官幣大社淺間神社由緒抄録 / 73
國幣中社寒川神社志抄録 / 77
石船神社と楠木神社に付きて 三輪義熙 / 82
楠木神社由來傳説 村社楠木神社々掌 越澤織平 / 89
二 理學部
水理學上より富士山麓の地勢の變遷を論じ富士古文書の
   →考證に及ぶ 工學士 神原信一郎 / 95
不二山高天原變革史 富士(宮下)古文書 / 111
富士山噴火年代記 富士(宮下)古文書 / 124
甲斐風土記抄録 / 132
日本後紀抄録 / 135
日本三代實録抄録 / 136
甲斐國志抄録 / 137

吉田東伍著大日本地名辭書抄録 / 140
富士山の内部構造及び其の發育史拔萃 / 146
富士山麓の湧水 神原信一郎 / 151
忍野温泉の新發見と富士古文書の
   →考證 神原信一郎
/ 170
富士山及び其の裾野に於ける有史以前
   →日本人遺跡 吉田文俊 / 179
三 雜録部
文苑 / 237
富士古文書研究の經過 / 245
古文書發見理歴書(寫) 宮下源兵衞寄 / 250
田代安定氏書信 / 25
神皇紀に對する輿論一斑 三輪義熙 / 255
財團法人富士文庫寄附行爲 / 259
財團法人富士文庫役員及顧問名簿 / 26

〇この年、吉井正敏が熊本高等工業学校編「創立二十周年記念論文集 p191 熊本高等工業学校」に「丹澤山塊の地質的解剖」を発表する。pid/1020836
1927 昭和2 1月、石原初太郎が「地學雜誌 39(1) p.20-27」に「富士山縄状熔岩の眞相」を発表する。J-STAGE
富士山縄状熔岩の眞相(全文)  理學士 石原初太郎
 
富士山の縄状熔岩に就て地學雑誌大正十五年九月號に渡邊博士の必説が掲げられてある、博士は私が「富士山の自然界」といふ小さい書物で發表した小さい記事に對し細心の注意を拂はれ且つ賛意を表されたが私は敬服と感謝に堪えない。抑も此の事は小なるが如きも既に博士が述べられた様に多くの本邦の學者に誤解を抱かしめ從つて普通教育其他の社界まで誤まらしめた問題である、然るに幸去る十一月六日七日両日汎太平洋會議の學者一行の富士山來遊者中にハワイの

表面鑛滓状熔岩 aalavaで其側面に縄状pahoehoeを呈るもの
    富士北麓鳴澤村避病院前
火山観測所長で名高い火山學者ジヤッ ガーT.A.Jaggar 博士が他の著明の地質學者と加はりて來れるあり、本邦の地質學者中でも岩石學に造詣の深き神津博士や坪井博士などの参加もあり、私も山梨縣から一行を御迎へして同伴するの光榮を得幸に此の方面に新たなる光明が投ぜられた感があつたので、 鼓に禿筆を呵する考を起した。/富士山には縄状熔岩Pahoechoe or loopy lavaと鑛滓状熔岩Aa or slaggy lavaとあるといふことは久しき以前に教はつカ所で脳裏には相當に深く染み込んで居た、而て其の縄状熔岩として示されたもの. 標本室で見たものは何れも蛇の蜷局を書いた様なものや、蛸入道の様なもの、或は紐の糾れた様なもので渡邊博士が指摘された諸種の書物に掲げられた挿圖の外にも内務省の史蹟名勝天然紀念物保存要目地質鑛物の部に於て井上禧之助博士によりて示されたものも調査所の標本を寫されたとのことであるがやはり同一である。私も縄状熔岩なるものの観念を是等の標本で得たのであるか野外を實地に踏査するに際し山麓でも山腹でも山頂でもラヴアフィールドの中にて、何処でも見出すことは出來ず、しかも富士には二種の熔岩があるといふことが先入主となつて居た故不思議の感に堪えなかつた。其のフィールドで目撃せるは表面磊阿として岩尖を現はす所の誰が目にも鑛滓状と断定せらるゝ様なものか、然らざれば岩磐波形をなしてうねるもの或は同心輪状のものなどであつた。而て此の後段のやうなものが眞のハワイで謂ふバホエホエ熔岩即ち縄状熔岩であるといふ観念は後に述ぶる通り今回始めてジヤッガー博士によりて指示されたのである。其後印野(インノ)胎内(御殿場と須山との







(写真:(略)/縄状熔岩paheehoe lave 青木原熔岩流の中で波状を呈する部分 富士北麓鳴澤村 テンゴー臺
中央)の内外に於て從來本邦で縄状熔岩と命名された恰好をなせるものを發見し段々其の自然の所在を調査して見たら何れも洞底に滴りて固まりたるもので、即ち所謂熔岩石筍であることを確めた。其の此処に特に多い所以は此の丸尾は非常に鐵分が多く随つて大に重く、洞穴又は空隙の天井から滴下して底面に堆積し易い状態にあつカことであると考へる。而て更に瀧ケ原( 御殿場登山口)の一茶店で此の奇形を呈せる熔岩片を店頭に到べて鬻いで居るのを見、 其の印

(写真/縄状熔岩pahoehoe lava洞穴富岳風穴の内部天井の瘤は熔岩鐘 乳にて左側
  下部の長き棚の如き部分は熔岩棚(本文参照)なり)
野から持ち來れる事を確かむるに及びて萬事氷解した感が起つたのである。即ち誰れかが下山に際し此の店から買ひ求めて持ち歸り富士の縄状熔岩といふラベルを付けたに相違ない
、もしイン ・ シチユーに即ち自然の位置で親しく之を採集し存在の状態を観察したりしならんには地質學者なら誰だつて熔岩石筍と呼ぶに躊躇しなかつたに相違ない、其の證劇には是等の標本には何れも産地が明記されて無く、 富士山の縄状熔岩とか産地は富士山とかいふ様に極めて漠然たるものである。標本に詳細の産地といふものが肝要なることは今更知つた譯ではないが大切なものなることを染々感得した。要するに富士山には縄状鑛澤状兩様の熔岩があるといふことは事實であるが其の縄状熔岩に對する從來の觀念
が全然間違つて居たのである、是れ私が「富士山の自然界」に其の存在を否定し、渡邊博士も之に賛意を表された所以であると思ふ。然るに今回圖らずもジヤッガー博士等と富士北麓鳴澤村に於ける青木原熔岩流の末端に存在せる樹型を巡検せし際博士は此の熔岩を直ちにAa lava 即ち鑛澤状熔岩だと明言された、其の表面は參差又磊珂たるもので吾人も平素から其の通りに考へて居た故別段意にも介しなかつた、 然るに同一のラヴアフィールドの中にある富岳風穴を探見するに及び、ジヤッガーは坪井理學博士に此の熔岩はPahoehoe lava 即ち縄状溶岩の標式で洞穴はハワイに於けるものと全然同一であるといはれたと同博士から開いて甚だ不審を感じた、 依つてジャガー先生に同一の熔岩流で或はアアとなり或はハホエホエとなるや尋ねたるに然うと答へられ、更にアアの部分にはないが往々波状又は同心園の輪状を呈し岩盤となつて居る部分が混つて居ると話せしに博士は其の部分こそ疑もない縄状(パホエホエ)たと謂はれ更に、西湖の西岸に露出し先般渡邊博士が地學雜誌上で擬縄状と命せられたものを見るに及び是は立派なパホエホエと言明された。余はこゝに於て始めて所謂縄状熔岩なるものの正しき觀念を得たと信ずる。而しジヤッ ガー先生が坪井博士に富士風穴の熔岩が縄状の標式だと謂はれたのも想ふに其の平坦なる底部が流れた當時の儘に波状を呈して居るのでかく断定されたのであらう。又私はジヤッ ガー先生にかゝる熔岩総體に何と命ずべきかと尋ねたるに先生はSemi-aa or semi-loopy 半鑛滓状或は半縄状といふと話された私は此所に於て渡邊博士命名のpseuds-lopyoもよいがやはりSemi-loopy の方がより適當であらうと考へる。併し縄状といひ鑛滓状といふも畢寛冷却の工合によりて形成された相貌の名稱で嚴密なる科學的の分類といふものでもないのである(此の事をジヤツガーに話したるに同意された依てハワイでアア. パホエホエの二名稱を用ふるからとて吾






(写真(略)/半鑛滓欺熔岩流Semi aa lava西湖の西岸に於て
   露出する青木原熔岩流の末端(湖水を
   距てて連亘する御坂山脈である)
人は強て之に制限される必要は毫もな彼の波状を呈するものは波欺熔岩、同心輪状を呈するものはやはり其の様に呼んでよい譯ではあるまいか。彼のPahoehoe即ちLoopy といふ言葉に拘泥した爲に前記の様な誤解も生じたのである、併し日本では彼の印野の熔岩石筍の様なものを縄状熔岩といふとコジッケルお方があるかも知れぬかパホエホエの意味で本邦では縄状といふ言葉が用ひらる習慣が存在する以上は決して之を認容する譯には行かぬ。かくて余はジヤッ ガー博士のお蔭でハワイにて所謂パホエホエの正しき觀を學び得た、而し余にして誤解無くんば富士の西麓に
於いて根原と人穴との間東西二里南北二里半許に展開にる所謂三里ヶ原の一大熔岩盤は縄状熔岩(パホエ、ラヴァア/pahoehoe lava)のフイールドでなければならぬ、何となれば其の表面は全體に波状叉は同心輪状の緻密堅牢の岩盤のみであるからである。又富士の新期熔岩流中最大なる青木原丸尾は(貞觀六年西暦紀元八六四年側噴出) セミ、 アアで處によりては鑛滓状叉他の庭では縄状であるが、凡ての丸尾がやはり同様であると思ふ丸尾は富士山特有の言葉であるか






(写真/縄状熔岩pahoehoe lavaの大原野富士西麓の
    三里原中央より西北を望む )

地學上の専門語として世界的に擴めたいものと思ひ汎太平洋會議のお客さん達にも努めて紹介した、シドニー大學のテーラ教授の如き度々此の言葉を繰り返された。私の観る所では熔岩流は新らしいものほど鑛滓状で、 古いものほど岩盤を裸出してはバホエホエ状を呈するのである、彼の三里原の熔岩は平林氏の所謂三島大宮式で氏も之を古いものとされたが、私も富士山の裾野の基磐をなす最古のものと考へ基底熔岩と呼んだものである。因に彼の富岳風穴などに於て私が久敷疑問として居たことが、ジヤッ ガー博士の爲に氷解し得たことをも一つこゝに紹介する是も洞穴を
出てから坪井博士から傳聞したのである、其は添付の寫眞で見らるゝ通る洞穴の左側の下部に棚の様に長く連なる部分を認むるであらう余は之を熔岩棚と呼びたい、此の種の棚は神庭風穴及富士風穴等にも著るしく發育して居るが實は其の成因に關して説明が出來なかつたのであつたが、坪井博士の話に依れば洞穴の天井が冷固して後ち其の重さの爲に兩側はメリ込み其の割れ目から熔融體か滲出して固まつたものであるとジヤッ ガーが説明されたといふ、如何にも其の通りらしく此の部分は殊に緻密質で滲出した物質らしく感ぜらるゝ。
摘要
一 從來富士の縄状熔岩として標本や圖に示されたものは實は熔岩石筍である。
二 富士には鑛滓状と共に縄状の熔岩あり、 而て三里ケ原の如き大フィ ールドも縄状熔岩と稱し得へきも、ハンドスペシメンとして之を採取するときは一の熔岩塊として採らるゝに過ぎざるべし、而し其の相貌は縄の如くにあらずして寧ろ波状叉は同心輪状等であること添付の寫眞に示す通りで紐の紛れる様なものでは無い。
三 熔岩洞穴内の側面下部の棚状を呈せる部分は天井の重みの爲に側面がメリ込みマグマがにじみ出たものである。以上
附記本文を書き終りたる際丁度今回汎太平洋會議に内務省から呈出した本邦の天然紀念物保存状態を書いたプレ ッ チンを披見することを得、而し此の美麗な出版物に彼の印野胎内の熔岩石筍Lava stalagmite と命ぜられた圖が載せられてあるを見私の主張が通つた様な氣がした、又此の外に私の撮つた富士山原始林の寫眞五枚まで登載されて居たので旁々深く光榮と感じた。

   注 文中に掲載された「富岳風穴」の写真と同じものが「山梨県文化財 昭和28年刊行」でも使用されていました。 2021・7・13 保坂
3月、小島烏水がアメリカでの勤務を終えて帰国する。
7月、「地理教材研究 第10輯 地理教材研究会」が「目黒書店」から刊行される。 
pid/1274905 閲覧可能
亞弗利加の地體構造に就いて 帷子二カ / 1
新たに發行された二百萬分一日本帝國地質圖及其の説明書と本邦に於ける
   →地質學輓近の進歩  石原初太カ / 45
【五】御坂層は第三紀中新統と決せられた。
富士山の周囲に最も顕著に発達せる御坂層は赤石山脈の東側(私は西側高遠の東方に於いても狭い区域ではあるが露出を見た)信濃、越後、上野及び岩代などにも分布して居るが最初鈴木敏博士が調査した頃から第三紀層より岩層が古く但し化石の確実なるものが無いので御坂峠に因みて此の名によりて、呼ばれ二十八年前の百萬分一の地質図にも時代不詳の中生層として示されて或る人は恐らく白亜紀に属するものならんかとも想像して居るものである、然るに近時其の中にマイオジブシーナ、ネッロレピイヂナ、レピドチクリーナ〔レピドチクリナ〕の如き標準化石が矢部博士によりて検出され其結果は第三紀の中新統と断定された、隨って今回の地質図には御坂系の處は凡て新三紀層の色で塗られてある。隨って御坂層といふ名称は必要が無くなったためである、惟亦本邦の地史上著るしい出来事の一といはねばならぬ。
凾館の地方風『ヤマセ』に就て 松丸乙近 / 57
北九州諸都市の都市地理學的考察(二) 佐々木C治 / 87
島根縣の都市 西田與四カ / 120
福岡の地理學的考察 金尾宗平 / 136
熊本市 小川此農夫 / 200
小野田町 野津精 / 212
川崎市 森下國松 / 219
大根島の聚落 祝豊兵衞 / 225
手盆地に於ける聚落の機構と地名の起原 柴田良一 / 240
九州地方聚落暼見記 西龜正夫 / 256
鹿兒島縣の樟腦 堀口文八 / 266
北米合衆國に於ける綿花地帶 松永勇 / 289



8月、富士山測候所が開設される。
8月、小島烏水が朝日新聞に「不盡の高根」を連載する。
連載日 見出し名 内容 連載日 見出し名 内容
. 一 江戸と東京の富士 . . 六 富士の古道 .
. 二 裾野の水車 . . 七 石楠花 .
. 三 大宮と吉田  . . 八 室 .
. 四 富士浅間神社  . . 九 乱雑の美  .
. 五 旅人の「山」 . . 十 八ヶ岳高原 .
9月22日、石原初太郎が「富士風穴」を調査、写真撮影を行う。
主な経緯/富士風穴は明治初年西湖村根塲の某椎茸狩に来たりて偶然これを発見し、一時甲府静岡方面へ盛に氷を搬出したることあり。めいじ一三年六月 明治天皇山梨御縣巡行の際にはこの氷を天覧に供したることありといふ。後ち明治三十四、五年頃より蠶種貯蔵に利用せられ、遠近より盛に蠶種の搬入出を見たるも、近時人造氷の製出盛んとなり冷蔵庫の設け普及するに及びて、今は殆どその跡を経つに至れり、洞内現在の建物は當時蠶種貯蔵に用ひたるものなり。大正十一年十月四日 天皇陛下摂政宮におはせませし折、親しく御探検の榮を賜りたることは富士山中、何れの洞穴にもなき空前のことにして富士風穴のみが有する名誉なり。


気温測定日:昭和2年9月22日
外気温:華氏50℃ 洞内中央部:35℃ 最奥部:34℃   
最も高き氷柱の高さ:一丈二寸m,
      出典:昭和11年3月刊
        「文部省編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p14」」より
9月23日、神座風穴の洞穴内外の気温(外気温:華氏59℃ 最奥部49℃)を測定する。
           出典:昭和11年3月刊     「文部省編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p32」」より
9月、「山岳 21(3)」が「日本山岳会」から刊行される。 pid/6064938
段和山より北々東に御坂山塊の主脈を望む / p379〜379
雜録 「御坂山塊」に就ての補遺 / 沼井鐵太カ / p378〜38
雜録 富士山雜記 / 國府精一 / p382〜393

10月、佐藤傳藏が「地學雜誌39 巻 10 号 p. 615-616」に「所謂磁石石に就て」を発表する。
J-STAGE
◎所謂磁石石に就て(全文)  主として磁鐵鑛から或る磁鐵鑛岩又は多量の磁鐵鑛を有する岩石が磁性を帯ぶることは別に奇とするに足らないが、普通の火成岩で而も一 局部に限りて著しく磁性を帯ぶることは何の故なるやは大に考究を要する問題なるべし。かゝる岩石を俗に磁石石と稱するを常とするが、今余の知れる磁石石の産地と岩種とを擧れば次の通
陸前國氣仙郡大島
下野國日光
甲斐國御坂峠
富士山 
輝石安山岩
輝石安山岩
〔ヒン
青木原熔岩
石見國飯ノ浦松島  
長門國阿武郡高山
(コウヤマ)
臺灣、臺北草山温泉附近 

石英斑岩
斑糲岩
角閃安山岩(俗に反経石と稱す)

磁石石の奇體なることは、多くの場合に於て該岩石の一部に限りて磁性著しくして、その部分は普通の測斜器の磁石をして全く南北轉倒せしむるかの臺灣の反經石、石見飯ノ浦の磁石石、長門國高山の斑糲岩の如きものあれば、富士の青木原熔岩の如きは磁針をして南北より五度乃至十度轉位せしむるに過ぎざるものあり。然るに同一の岩塊にして他の部分には測斜器の磁針をして影響する如き磁性を感ぜしむる者なき事である。是等は岩石上の差異によるか、又は他の事情によるか、將來の研究を要することなり。( 佐藤傳藏)
斑れい岩(斑糲岩、はんれいがん、英語: gabbro、ガブロ)は、深成岩の一種。 火山岩の玄武岩に対応。 有色鉱物の角閃石や輝石を多く含み、岩石全体が黒っぽい(ペグマタイト質のものは斜長石の白い部分が目立つことがある)。 磁鉄鉱なども含んでいることがある。
斑岩(はんがん、英: porphyry、ポーフィリー)は、斑状組織をしているが、火山岩に比べて石基部分の結晶が大きい火成岩。普通は珪長質のものを指す。岩脈として産することが多い。
〔ヒン岩(ひんがん、porphyrite)は、中性の半深成岩。斑状組織をしており、斑晶は斜長石で、カリ長石を含まないものを指す。岩脈として産することが多い。 なお、カリ長石の斑晶をもつものは斑岩(porphyry)といい、ひん岩とは区別される ...
11月16日、「富岳風穴」の洞穴内外の気温(外気温:華氏48℃ 最奥部39℃)を測定する。
         出典:昭和11年3月刊     「文部省編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p28」」より
11月18日、「龍宮洞穴」の洞穴内外の気温(外気温:華氏50℃ 最奥部38℃)を測定する。
              出典:昭和11年3月刊     「文部省編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p38」」より
11月20日、「西湖蝙蝠穴洞穴」の洞穴内外の気温(外気温:華氏54℃ 最奥部50℃)を測定する。  
  また、この日「成澤氷穴」も巡検、洞底一面の氷床を確認する。
  

  
洞内の蝙蝠(全文)/洞内に生息する蝙蝠は冬眠中観察せし所によれば、サトカウモリ(アブラムシ)ウサギカウモリ及キクガシラの三種なるが如し。この中最も顕著なるはキクガシラにして その大なるものは体躯の長さ二寸五分、翼を張るときは八ー九寸に達するものあり。体躯は薄栗色にして顔面に菊形の膜を有す。その冬眠は単獨に洞内の天井に倒懸するものもあれども、集團して互に暖めあふ如き状態を呈するものあり。他の種類中には集團するものを見ず。ウサギカウモリは前者よりも体躯は小にして長さ一寸二、三分に過ぎざれども、耳朶頗る長大にして一寸二分位に達す。色は鼠色なり。倒懸して冬眠する状態はキクガシラと同様なれども數の少なさ故にや集團をなすことなし。サトカウモリは冬眠するに倒懸することなく、天井に四肢を以てしがみつき附着する如き状を呈す。/蝙蝠は冬眠中食餌を取らざるは勿論、脱糞もなさざるにやその冬眠箇所には糞泥なし。冬眠の最も多きは奥部D支洞なり。糞泥はB支洞の大空洞に最も多量に堆積す。その新鮮なるものは乾燥するときは暗褐色にして弾力を有し、顕微鏡下に驗するときは蚊の翼脚または吻の微片を多數に含有す。本洞は夏期の活動時に於ける日中休眠の場所として久しくその安宅たりしが、近時探検者漸く多く、屡々その時を脅かすためにや著るしくその數を減じたるは惜しむべし。
        出典:昭和11年3月刊     「文部省編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯 p44〜48」」より
〇この年、内務省嘱託三好學が「山梨・岡山・香川・高知・青森・秋田・栃木・長崎・佐賀・福岡・山口・奈良・三重・滋賀の十四県下の植物に関する調査を行う。尚、山梨県内については、石原初太郎氏と石塚末吉氏が調査に同行した。
  
研究課題:調査日程については不明だが、6且19日に鳴沢村樹型の調査をされたことが記録されている。  2021・7・15 保坂
1928 3 1月31日、「精進(しょうじ)の大杉が国の天然記念物に指定される。 富士河口湖町精進84番地
2月、「河口の大ヒノキ」が国の天然記念物に指定される。 旧河口村浅間神社境内 現在は枯死したため解除
 
 河口の大ヒノキ(枯死)
 河口の大ヒノキ
               南都留郡河口村 諏訪神社境内
    幹周 7・15米 樹高 33・00米  
    枝張 東西 12・00米  南北 13・00米
 富士山麓河口湖の北方、河口部落を通ずる道沿いにあって、傳説には古代大武尊が東国巡察の時、これに乗馬をつながれたとのいい傳えがある程に、樹齢の古い大樹であるが、現在ではやや衰弱の微候が見えるので充分保護を加える必要がある。
「山梨県文化財 p60」より





3月3日、「ツツジ(レンゲツツジおよびフジザクラ)群落」が国の天然記念物に指定される。 
  ツツジ(レンゲツツジおよびフジザクラ)群落
 
      昭和三年三月 指定富士吉田市下吉田町
 富士山吉田口登山道大石茶屋の前面、一万坪余の原野地にレンゲツツジが密集群落を成している。この地方の裾野にが広く分布しているが、ここはモデル的な密集地帯で、花色も赤・樺・桃・黄などの花品が入りまじり、開花時の美観はすばらしいものである。毎年六月中旬頃が花盛りで、この時期には遠近の遊覧客が非常に多い、近年害蟲の被害で樹勢を損したが、恢復策を講じているから、更に全盛時を再現するであろう。此の所には可憐なフジザクラも混生(花期は五月下旬頃)している。
     昭和28年刊 「山梨県文化財 p58」(全文)より

4月11日〜16日、三好學がホノルルに於いて「北米合衆国内務省主催 汎太平洋教育及其他ノ会議」に出席する。
4月、史蹟名勝天然紀念物保存協会編「天然紀念物及名勝調査報告. 植物之部 第8輯」が「内務省/刃江書院」から刊行される。 pid/1139899  閲覧可能




山の神の大藤 昭和3年1月31日指定 南都留郡西桂村上暮地伊勢神明宮境内
躑躅ヶ原のレンゲツツジ及
フジザクラ群落
昭和3年3月3日指定 南都留郡福地村〔富士登山道、中の茶屋と大石茶屋に達する約二里の区間に群落地がある。〕
成澤村の樹型  (下段に全文を記す) 文中に「昭和2年6月19日」の調査記録あり
精進の大杉 昭和3年1月31日指定 西八代郡上九一色村大字精進村社諏訪神社境内
河口の大檜 昭和3年2月7日指定 南都留郡河口村字北浦縣社浅間神社境内地 元駒形神社境内
大月の大欅 昭和3年1月31日指定 南都留郡廣里村大字大月郷社三島神社境内/山の神の藤以下の調査の際は山梨縣史蹟名勝天然記念物調査膽當石原初太郎氏並に石塚末吉氏同行せられたり。
成澤村の樹型(全文) /在 山梨縣南都留郡成澤村
 吉田より青木ヶ原に通ずる縣道の北方に沿へる成澤村地内避病舎の附近に樹型(Tree mould) の存在するものあり。樹型とは火山爆発の際流出せる溶岩にて圍まれたる樹木が焼死して、幹の輪郭が空洞の如く残れるものを云ふ。空洞の外圍は冷却せる溶岩より成り、其の下底は幹の基部のありし處に達せり。/斯く樹型は樹木の立てる位置に生ぜるものなれば、其口径は樹幹の太さを示し、又深さは樹幹を圍める溶岩流の厚さに匹敵す。/樹型は火山地方に往々見る所にして、現に布哇列島中マウイ島のキラウエア国立公園内にも存在せるは本員の曩(さき)に観察せる所にして〔三好學『ハワイノ植物景観及天然紀念物』第一一頁(昭和二年)参照〕、コア(Acacia Koa GRAY・)の樹幹の立ちし處に生ぜるものに属し、噴火口原の一部に點々散在し、その附近には生存せるコアの樹林あり。/前記の成澤村の樹型は往古富士山の爆発によりて流下せる溶岩地上に開口し、宛然井の如く其数十一五六あり。試みに其一を測るに口径五尺、深約一丈五尺に達し、調査當時(六月十九日)内底に残雪を認めたり。/樹型の存在せる溶岩地の風化せる岩面にはアセビ・コナラ・コバノミツバツツジ・ネズミモチ・等の灌木発生し、又草類の樹型の口邊を被ふにより、岩上を跋渉する際注意せざれば誤て墜落するのきけんあり。/樹型は古代に於ける樹林の存在を證明し、又樹林の幹圍を示すものなれば天然記念物として保存するを要す。/茲に南都留郡中野村大字山中字栗木林恩賜縣有林地内より最近発掘せる溶岩木(Tree cast)あり調査當時坂本菊治方に保存されたり。/発掘せる溶岩木の標本は四片あり。淡褐色を呈し、長さ約七尺周圍約五尺にして樹幹の一部に當れり。部分により木理比較的分明にして、年輪・射出髓等の構造を現し、又導管列の如きものあり、管口の大なるにより濶葉樹種ならんと思はる。/□(言+玄)標本の発掘されたる現場に到り見るに、同所は有名なるハリモミの純琳所在地たる鷹丸尾(タカマルビ)附近の畠地にして、其一偶に横穴の開けるを認めたり。是を発掘跡にして耕作の際偶然埋存物あるを知り、遂に掘出すに至れりと云ふ。溶岩木の主なる部分は前記の場處へ齎(もた)らせるが、横穴の内部並に外部には處々に其破片散在せり。/完全なる樹型は適當の熱度に於ける溶岩流が樹幹を圍めるときに生ぜるものにして其実例は往々之を見れども、前記の溶岩木の如きは特殊の状態に於いてのみ成れるものにして稀なる實例と言ふべし。
11月、三好學がハワイノ植物景観及天然紀念物」を「史蹟名勝天然紀念物保存協会/内務省」から刊行する。/pid/1029898 閲覧可能
本篇ハ本年四月十一日ヨリ十六日マデ、北米合衆国内務省主催ニヨリ ホノルル ニ於テ開キタル汎太平洋教育及其他ノ会議ニ参列セル際ハワイ 諸島ノ植物景観及天然記念物ニ関シ観察セルモノナリ 昭和二年六月 内務省嘱託 理学博士 三好学
一 ハワイ ノ位置及地勢 / 1
二 ハワイ ノ植物帶 / 4
  (一)海岸平野
  (二)山麓林
  (三)山腹森林帯
(略)キラウエア噴火口原ノ一部ニシテ コア ノ小樹林ノアル處ニハ、往時溶岩ノ噴出ニヨリテ成レル同樹ノ樹型(Tree moulds)ノ在セルモノアリテ、井ノ如キ圓形ノ深孔ヲ穿テリ。同様の樹型ハ我ガ富士山麓ニモ存スルモノ少カラズ。(略)
  (四)高山樹草帯
三 ハワイ植物區系ノ特澂 / 16
四 移入植物 / 21
五 歸化植物 / 26
六 ハワイ ノ天然紀念物ト其保存ノ問題 / 30
七 ハワイ植物區系ノ再生現象 / 34
參考書目 / 36





1929
4 1月、石原初太カが「地理教育 9(4) IX-322〜IX-326 地理教育研究会」に「富士山にかゝる笠雲に就て」を発表する。 pid/1570129
3月、本間不二男が「科学画報 12(3) p393〜402 誠文堂新光社」に「富士火山帶の成因」を発表する。 pid/10984528
4月、石原初太郎調査編集「山梨縣史蹟名勝天然記念物調査報告 天然紀念物之部(1929.4) - 第4輯」が刊行される。
参考 第7輯. 天然記念物(富士山の植物)之部 発行年未調査・内容未確認 2021・7・24 保坂
所蔵:東京国立博物館 第4輯 天然紀念物之部旧美工24490071790 第7輯S51-0006S9018080
所蔵:静岡大学 附属図書館静図  第4輯291.51/Y35/49700033773,第7輯291.51/Y35/71001245131
5月、「國立公園 1(3)」が「国立公園協会」から刊行される。   pid/1587853
表紙 / 石井柏亭 / 表紙
口繪
國立公園の設立を急げ / 岡實
本邦山水の特色(承前) / 渡邊萬次カ
國立公園と遊覽系統 / 田村剛
編輯便l
富士嶽麓風景施設 / 鈴木信太カ
國立公園候補地概觀(一)温泉岳 / 中越延豐
レニア國立公園 / 小池恭
富士山麓に於ける石器時代遺蹟の二三 / 柴田常惠
十和田湖と三本木開墾事業

6月、小林房太郎が「火山」を「南光社」から刊行する。
7月、武田久吉が「科学画報 13(1)」に「富士の植物帯と高山植物」を発表する。
8月、「博物館研究 2(8) p14〜15 日本博物館協会」に「富士山麓に天然博物館建設計畫」のことが掲載される。 pid/3462319
8月、石原初太郎が「科学画報 13(2);8月銷夏漫筆號 p345〜353 誠文堂新光社に「富士の熔岩墜道めぐり」を発表する。 pid/10984533
8月、「都人 第7星(第8光)」が「都人社」から刊行される。 pid/1516659
  
富士山麓に於ける石器時代の遺蹟(下) / 柴田常惠 / p17〜18  國民保健に森林の利用 / 本多靜六 / p29〜33
8月、澁谷俊が「雄弁 20(8);8月號 p188〜192 大日本雄弁会講談社」に「富士山下に理想的農園の建設」を発表する。 pid/11006807
12月、富士風穴・本栖風穴・神座風穴(附蒲鉾穴及び眼鏡穴)・大室洞穴・吉田胎内樹型・富岳風穴・鳴澤氷穴・船津胎内樹型・西湖蝙蝠穴及蝙蝠・龍宮洞穴が国の天然記念物に指定される。
西湖蝙蝠穴及蝙蝠(全文) 昭和四年十二月指定南都留郡西浜村 青木ヶ原
 西湖蝙蝠穴は富士山麓にある溶岩洞穴の一つである。本洞穴に生息する蝙蝠は、ウサギコウモリ・アブラコウモリ・キクガシラコウモリ及び・コキクガシラコウモリの四種で、そのうちウサギコウモリ及びコキクガシラコウモリの両種は、本邦特産として知られ、学術上貴重なものである。本洞穴は当時の生息場より寧ろ冬眠場所であって、大正末期頃迄は冬眠数無慮数千を算し、天井裏に婦人の乳房のように垂れ下っている光景は壮観の極みであった。しかし昭和の初めコウモリの黒焼が婦人病に特効があるということで、冬眠中のものを大量に捕獲し、叺
(かます)にいれて京浜地方に出荷してから、とみにその数を減じてきた。そこで昭和四年天然記念物として保存されるようになったが、森林の伐採、探勝客の増加などによって年々歳々減少の一途を辿っていることは、悲しむべきことである。
     ※コウモリの減少については、現状の検討も必要 2021・7・16 保坂
  
 
  吉田胎内樹型

吉田胎内樹型 昭和4年12月指定 富士吉田市上吉田町
この胎内樹型は吉田口登山道の中ノ茶屋から、北西へ約千三百米をへだてた剣丸尾溶岩地帯にある。古来富士登山巡拝者の霊場として、信仰的に親しまれた点では、富士山の溶岩洞穴の中で第一位である。丸尾の両側に洞穴があって、北西のものを旧胎内、南東のものを新胎内と呼んでいる。旧胎内は全長60余米、入口の幅二・五〇米、高さ一・四五米で入口から一〇米余の辺から南東に向う支洞があって、その延長約一八米ある。これを父の胎内と呼び、他の一支洞は東南東に向い延長二二米ある。これを母の胎内呼び、溶岩鍾乳の乳房の広い部分を胎盤などと名づけている。新胎内は全長六一米、入口幅一・七〇米、高さ一米強で北西へ一四・五米進と、直径一米半、深さ六米余の
円い竪穴がある。その底部から二つの横穴となり、一つは北東へ延長八米、他の一つは北に向って延長二〇米ある。二つ共に先端は六ー七米の竪穴になって表面に開いている。竪穴は何れも瓦斯噴気孔である。又一部の竪穴には樹型もある。
注: 「山梨県文化財  p66 発行昭和28年7月」に掲載された「胎内樹型3点」の有無について確認要   2021・5・29 保坂
 
 船津胎内樹型
〇この年、「現代大衆文学全集 第19巻 白井喬二集 平凡社」に「寶永山の話」が所収される。
〇この年、石原初太郎が「富士山麓の化石湖忍野平野と其の湧水」を刊行する。所蔵:山梨県立図書館(自費出版)
〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 第1 富士の歴史(井野辺茂雄)」が「古今書院」から刊行される。pid/1178101
第一章 出現及び傳説 / 1
第二章 噴火及び噴煙 / 65
第三章 名稱分界及び山林 / 120
第四章 登山(其一) / 166
第五章 登山(其二) / 234
第六章 憧憬 / 365
第七章 研究餘録 / 426
第八章 文獻 附富士の研究者 / 473

〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 第2 浅間神社の歴史(宮地直一,広野三郎)」が「古今書院」から刊行される。 pid/1178134
第一章 祭神 / 1
第一節 木花之佐久夜毘賣命と相殿の神 / 1
第二節 御事歴 / 4
第二章 鎭座 / 15
第一節 本宮 / 15
第二節 奧宮 / 23
第三章 神號及び社號 / 28
第四章 神階及び社格 / 31
第一節 神階 / 31
第二節 社格 / 32
第五章 崇敬 / 36
第一節 總説 / 36
第二節 公家の崇敬 / 38
第三節 武家の崇敬 / 42
第四節 民衆の崇敬 / 60
第五節 維新後の概觀 / 62
第六章 祭儀 / 68
第一節 沿革 / 68
第二節 神事 / 116

第三節 維新後の沿革 / 172
第七章 社殿 / 203
第一節 造營に關する最初の文獻 / 203
第二節 室町時代の造營 / 204
第三節 江戸時代の造營 / 214
第四節 維新後の造營 / 245

第八章 境内 / 300
第一節 古文獻に現はれたる境内 / 300
第二節 江戸時代の境内 / 301
第三節 八合目以上支配權の確定 / 310
第四節 維新後の境内 / 319
第九章 社領 / 339
第一節 總説 / 339
第二節 社領の變遷 / 340
第三節 土地の沿革 / 374
第四節 社領の統一 / 387
第五節 社領の配分 / 390
第六節 祭禮料 / 434
第七節 社領の奉還 / 453
第十章 社入金 / 469

第一節 總説 / 469
第二節 關錢 / 469
第三節 役錢 / 472
第四節 運上金及び冥加金 / 489
第五節 内院散錢 / 493
第六節 收入金額 / 500
第七節 本宮修理料 / 505
第十一章 攝末社 / 508
第一節 攝社 / 508
第二節 末社 / 515

第三節 維新後の改革 / 517
第十二章 神職及び社僧 / 523

第一節 總説 / 523
第二節 神職 / 526
第三節 社僧 / 651
第四節 社人及び供僧の屋敷 / 683
第五節 維新後の沿革 / 688
第十三章 寶物 / 696

第一節 文書類 / 696
第二節 武具類 / 714
第三節 器具類 / 729
第十四章 淺間神社の分布 / 735
第一節 總説 / 735
第二節 分布の状態 / 738
第十五章 重なる淺間神社 / 796
第一節 總説 / 796
第二節 靜岡淺間神社 / 797
第三節 村山淺間神社 / 820
第四節 三日市場淺間神社 / 838
第五節 須山淺間神社 / 853
第六節 御殿場淺間神社 / 856
第七節 須走淺間神社 / 857
第八節 一宮淺間神社 / 861
第九節 上吉田淺間神社 / 884
第十節 下吉田淺間神社 / 895
第十一節 勝山淺間神社 / 897
第十二節 河口淺間神社 / 901



〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 第3 富士の信仰(井野辺茂雄)」が「古今書院」から刊行される。pid/1178147
第一章 信仰の起原 / 1
第二章 信仰の發達(其一) / 6
第三章 信仰の發達(其二) / 87
第四章 講社及び團體 / 159
第五章 宗ヘ風俗 / 263
第六章 宗派神道 / 365
第七章 信仰の階級的範圍 / 44

〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 4 富士の文学(高柳光寿) 富士の美術(沢田章) 富士の遺跡(柴田常恵)」が「古今書院」から刊行される。
     参考 古今書院/1929版:pid/1178171  名著出版/1973版:pid/9536301
富士の文學目次 (高柳光寿)
第一章 總説 / 1
第二章 和歌 / 5
第三章 狂歌 / 62
第四章 俳諧 / 80
第五章 狂句 / 126
第六章 漢詩 / 150
第七章 謠曲附幸若 / 193
第八章 俗曲 / 205
第九章 散文 / 224
富士の美術目次 / (沢田章)
第一章 富士の山嶽美 / 1
第二章 繪畫としての最初の富士山 / 4
第三章 室町時代に於ける富士山繪 / 8
第四章 安土桃山時代に於ける富士山繪 / 17
第五章 江戸時代に於ける富士山繪 / 21
一 狩野派と富士山 / 25
二 土佐派住吉派と富士山 / 45

三 光琳派と富士山 / 49
四 英流と富士山 / 58
五 南宗畫と富士山 / 59
六 寫生畫と富士山 / 70
七 圓山派と富士山 / 74
八 四條派と富士山 / 80
九 漢畫の復興と富士山 / 87
一〇 浮世繪と富士山 / 98
一一 文人畫家と富士山 / 12
第六章 明治時代に於ける富士山繪 / 128
第七章 富士山と其畫題及び畫譜 / 150
第八章 富士山と蒔繪及び彫刻 / 153
第九章 圖案化せられたる富士山 / 161
挿入圖版目次
富士の遺蹟目次
(柴田常恵)
第一章 序説 / 1
第二章 先史時代 / 14
第一節 先住民族 / 14
第二節 先住民族の遺蹟 / 15
一 駿河富士郡 / 15
二 駿河國駿東郡 / 21
三 甲斐國北都留郡 / 26
四 甲斐國南都留郡 / 32
五 甲斐國西八代郡 / 47
六 先住民族遺蹟表 / 48
第三節 遺蹟より見たる先住民族 / 55
第四節 原始日本民族 / 80
第五節 原始日本民族の遺蹟 / 82
一 駿河國富士郡 / 82
二 駿河國駿東郡 / 84
三 甲斐國南都留郡 / 89
四 原始日本民族遺蹟表 / 91
第六節 遺蹟より見たる原始日本民族 / 92
第三章 原史時代 / 96
第一節 古墳 / 99
一 駿河國富士郡 / 99
二 駿河國駿東郡 / 106
三 甲斐國南都留郡 / 110
四 甲斐國北都留郡 / 111
第二節 穴及び地下壙 / 115
第三節 遺物散列地 / 119
第四節 玉造遺蹟及び窯阯 / 127
第五節 遺蹟より見たる原史時代 / 133
第四章 歴史時代 / 138
第一節 宗ヘ關係の遺蹟 / 139
第二節 軍事關係の遺蹟 / 159
第三節 其他の遺蹟 / 167
第五章 結論 / 172
挿入圖版目次


  注:1929版に「富士の美術(沢田章) 富士の遺跡(柴田常恵)」の記述がなかったので1973版(pid/9536301)から追記 再確認要 2021・5・9 保坂
〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 第5 富士の地理と地質(石原初太郎)」が「古今書院 」から刊行される。pid/1178186
第一章 富士山の限界、廣袤竝に行政區劃 / 1
第一節 限界 / 1
第二節 境界線 / 2
第三節 面積と廣袤 / 4
第四節 行政區劃 / 5
第二章 富士附近の地形、地質及び地體構造 / 7
第一節 地形 / 7
一 山誌 / 7
二 平野 / 16
三 水系 / 20
第二節 地質 / 23
第三節 地體構造 / 35
第三章 富士火山脈 / 45
第四章 富士山附近の地震 / 48
第五章 富士山の形態 / 56
第一節 山側の對數曲線 / 56
第二節 體積 / 59
第三節 圓錐の頂角 / 62
第四節 八面相 / 66
第五節 山頂の展望 / 81
第六章 富士山と水系 / 87
第一節 湧泉 / 88
一 山頂の金明水と銀明水 / 89
二 山腹の湧泉 / 90
三 山麓の湧泉 / 91
第二節 山麓の湖沼 / 95
第三節 河川と瀑布 / 118
第七章 富士山の噴火史 / 134
第一節 有史以後の噴火 / 134
第二節 正史以前の活動 / 150
第三節 山頂噴煙の消長 / 152
第四節 餘焔 / 157
第五節 噴出と將來 / 157
第八章 富士山の側噴出 / 163
第九章 富士山の噴出物 / 180
第一節 噴出物の通觀 / 180
第二節 噴出物の種別と分布 / 191
一 基底熔岩 / 191
二 丸尾熔岩 / 193
三 中腹熔岩 / 207
四 中央噴火口砂礫 / 211
五 側火口火山礫 / 212
六 凝灰集塊岩 / 214
七 火山岩屑 / 214
第三節 噴出物特? / 216
一 基底熔岩 / 216
二 丸尾熔岩 / 224
三 山體熔岩 / 227
四 寳永火口噴出物 / 230
第十章 富士山の構造 / 233
第十一章 富士山と氣象 / 237
第一節 周圍の氣象 / 237
一 氣温 / 237
二 氣温の較差 / 242
三 降水量 / 245
四 各種の氣象日數 / 251
第二節 山頂の氣象 / 257
一 山頂八月の氣象 / 257
二 須走口登山道夏期の氣象 / 267
三 山頂秋冬の氣象 / 269
第三節 山頂及び山腹に於ける諸現象 / 273
第四節 富士山の氣象の生理上に及ぼす影響 / 285
第十二章 富士山と産業 / 291
第十三章 富士山麓の主要集落 / 310
第十四章 富士山と交通 / 327
第一節 山麓及び附近の交通 / 327
第二節 登山道と中道 / 358
第三節 山巓道路と觀光道路 / 397
第四節 輻射谷吸び熔岩流と交通 / 398
〇この年、浅間神社社務所編「富士の研究 第6 富士の動物(岸田久吉) ,富士の植物(矢部吉禎)」が「古今書院」から刊行される。  pid/11782141
第一章 哺乳類 / 1
一 食蟲目 / 2
二 囓齒目 / 5
三 翼手目(カウモリ類) / 21
四 靈長目 / 33
五 食肉目 / 34
六 偶蹄目 / 44
七 富士の卷狩 / 52
第二章 鳥類 / 59
一 ライテウは富士に居ない
  →(附、其説明) / 60
二 富士の鳥の研究史 / 64
三 アビ型目 / 66
四 カウノトリ型目 / 67
五 カモ型目 / 70
六 タカ型目 / 75
七 ニハトリ型目 / 82
八 ツル型目 / 84

九 シギ型目 / 88
一〇 ホトトギス型目 / 100
一一 ブッポウソウ型目 / 111
一二 スズメ型目 / 129
一三 鳥卵の種類名を
  →檢索する表 / 231
第三章 爬蟲類 / 244
一 龜目 / 244
二 蜥蝪目 / 245
三 蛇目 / 248
第四章 兩生類 / 265

一 有尾目 / 267
無尾目 / 269

第五章 魚類 / 275
一 圓口綱 / 275

二 魚綱 / 276
第六章 ムカデ類 / 290
第七章 昆蟲類 / 304
一 富士の昆蟲に關する主要文獻 / 304
二 無翅亞綱 / 306
三 有翅亞綱 / 311
第八章 ヤスデ類 / 427
第九章 蜘蛛類 / 446
一 ザトウムシ目 / 446
二 クモ目(眞正クモ目) / 459
第十章 動物分布 / 492
一 富士産動物の種類 / 492
二 富士産動物の埀直分布 / 493
三 富士産高山動物 / 499
四 富士特有動物 / 499
五 山嶽動物の三範疇 / 501
六 富士動物相の成立 / 503
七 動物帶生成上高度と緯度の似た影響 / 506
八 富士にあてはまらぬ高山生物論の數々 / 511
九 溌剌(はつらつ)たる富士の生物 / 512

富士の植物目次 /
第一章 總説 / 1
第二章 富士山に於ける植物研究の略史 / 4
第三章 地形及び地質 / 11
第四章 氣象の?要 / 20
第五章 植物帶より見た富士山 / 25
第六章 山麓から見た植物景 / 33

第七章 各登山口から見た植物景 / 38

一 大宮口 / 38
二 吉田口 / 57
三 須走口 / 77
四 御殿場口 / 88
五 中道 / 94

六 山麓 / 106
(1)御殿場―須走―籠坂―山中―忍野―吉田 / 107
(2)吉田―河口―西湖―木ヶ原―精進 / 115
(3)精進―本栖――穴――絲――宮 / 138
第八章 注目すべき重要植物 / 146
一 落葉松(フジマツ) / 146
二 バラモミ(ハリモミ) / 151
三 松 / 159
四 フジザクラ(富士櫻) / 160
五 コケモヽ(濱梨) / 164
六 フジアザミ(富士薊) / 169
七 オニク / 172
八 フジテンニンサウ / 174
九 富士のイバラ / 175
一〇 富士の名を負ふ諸植物 / 179
一一 ムラサキモメンヅル / 180
一二
芝川ノリ / 182
一三 外來植物 / 185
第九章 他の高山との比較研究 / 188
第十章 富士登山に就て / 196
挿入圖版目次 /

   注:1929版に「富士の植物(矢部吉禎)」の記述がなかったので1973版(pid/9536303)から追記した。 確認要 2021・5・9 保坂
〇この年、神原信一郎が「富士山の地質と水理」を「博進堂」から刊行する。 pid/1192201
第一篇 總説
第一章 序説 / 1
第二章 富士山概觀 / 9
一 位置 / 9
二 外貌 / 9
三 富士山の平面積 / 10
四 富士山の垂直斷面形 / 12
五 噴出物 / 16
六 附近の山岳 / 17
七 附近の湖沼 / 18
八 附近の河川 / 18
九 附近の都邑 / 18
一〇 交通道路及び交通機關 / 19
一一 富士登山道 / 20
二 富士山の氣象 / 22
一三 富士山の生産物 / 23
一四 富士の語原 / 23
一五 噴火の歴史 / 25
一六 富士山の生因 / 29

第二篇 地質
第一章 富士山の地質 / 31
第一節 序論 / 31
一 熔岩流 / 32
二 火山泥流及泥頽 / 42
三 火山灰、火山砂、火山礫 / 48
四 侵蝕作用 / 50
第二節 本論 / 54
一 總説 / 54
二 熔岩流各論 / 59
三 富士山體三部分の構造論 / 141
四 水蝕谷 / 154
五 熔岩隧道 / 157
六 火山彈 / 162
第二章 富士山附近の地勢と地質 / 163
第三篇 水理
第一章 氣象 / 169
第一節 通俗的氣象觀測 / 169
第二節 富士山及び附近の氣象 / 178
一 山頂の氣象 / 179
二 山麓及び五川地方の氣象 / 250
第二章 富士八湖及富士五川の地質と水理 / 261
一 總説 / 261
二 富士八湖の地質と水理 / 265
三 裾野の湧水 / 302
四 富士五川の地質 / 317
五 富士五川の水理 / 338
第三章 外廓山脈中の河川 / 415
第四章 第三篇水理の結論 / 418
第四篇 歴史―地理
第一章 序論 / 433
第二章 文献と水理地質との對照 / 436
一 日本後紀 / 436
二 日本三代實録 / 438
三 甲斐風土記 / 438
四 延喜式 / 447
五 古事記 / 451
六 甲斐國志、大日本地名辭書 / 454
第五篇 結論

第一章 序論 / 459
第二章 本論 / 485
一 富士山本體 / 465
二 五川の流域 / 470
三 降雨量 / 475
四 河川流量 / 477


〇この年、久保田辰彦が「大町桂月翁の思ひ出」を刊行する。 和装本 pid/1224049
新印象 / 1
後藤伯傳記 / 2
杯盤狼藉 / 4
酒精中毒 / 5
ワイフに祕密 / 7

堅雪の富士登山(上) / 9
堅雪の富士登山(下) / 11
井戸の深さ幾尺 / 13
十數年來の快晴 / 16
『大町をぢ樣』 / 18
高尾山登り / 19
蔦温泉行 / 21
十和田禮讃 / 24
恐山から駒ケ嶽へ / 26
津輕巡り / 29
酒友花外來る / 32
北門懷古 / 35
斷酒の辯 / 38
向島逍遙 / 40

堅雪の富士登山 / 41
關西行 / 44
杉浦先生 / 47
健康術 / 51
最後の冬籠り / 54
C酒月桂冠 / 57
赤化の深憂 / 59
極樂行 / 61
埋骨式 / 65
逸話 / 68



〇この年、山田司海が「此の人を見よ : 金原明善翁実伝」を「修養団」から刊行する。 pid/1177326
一 恐ろしい水害 / 1
二 明善の幼時 / 5

三 健氣な母 / 9
四 人の言葉をきく / 14
五 不眞面な社會 / 18
六 家運傾く / 23
七 主家のために / 27
八 京都で活躍 / 31
九 遂に大洪水 / 35
一〇 明善の獻策 / 39
一一 大命くだる / 43
一二 努力と隱忍 / 47
一三 父の死 / 52
一四 熱烈なるク土愛 / 56
一五 明善の實質主義 / 60
一六 會社創立の苦心 / 64

一七 リンドウのヘ訓 / 68
一八 妙な書家 / 72
一九 決死の覺悟 / 76
二〇 全財産を獻納 / 81
二一 祖先の靈に詫びて / 86
二二 赤誠溢れた願書 / 91
二三 望みは達せられた / 95
二四 天恩實に鴻大 / 100
二五 一喜また一憂 / 105

二六 協力社の解散 / 110
二七 植林事業を開始 / 115
二八 素志を貫く / 119
二九 財産分配と位記返上 / 123
三〇 
天城山と富士の植林 / 128
三一 岐阜の植林 / 132
三二 功を佛コに歸す / 137
三三 薄命の者を救ふ / 141
三四 明善の赤誠 / 145
三五 熱烈なる敬神家 / 150
三六 金盃と古股引 / 155
三七 晩年の明善翁 / 159

〔附録〕明善翁の逸話とヘ訓 / 163
一 明善翁と北海道開拓 / 163
二 金原銀行の生ひ立 / 166
三 冨豪岩崎男爵邸の一喜劇 / 176
四 四品居士の別名 / 178
五 かけた下駄をいだく / 181
六 玉城夫人の心がけ / 184
七 女中の氣轉を褒める / 185
八 フンドシの價二十五圓也 / 185
九 もう少しの我慢だ / 187
一〇 汽車辨を分けて食べる / 189
一一 秦の始皇は心得違ひ / 190
一二 約束を重んじた明善翁 / 191
明善翁の定めた家憲 / 196
明善翁のヘ訓 / 203
1930 昭和5 1月、石原初太カが「科学画報 14(1);新年特輯號 p124〜132 誠文堂新光社」に「甲斐の畸木十種」を発表する。pid/10984538
1月、田村剛, 中越延豊, 小寺駿吉が「富士山を中心とせる公園計画説明書(75p, 折込2枚, 図版4p)」を「富士國立公園静岡協會」から刊行する。  所蔵:九州大学 理系図書館  東京農業大学 図書館
9月、「山と渓谷. (3)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933714
登山技術を輕視する勿れ / 卷頭言
大衆登山と日本山岳會批判 / 船田三カ
山案内に就て / 角田吉夫
岩登りの確保に關する一考察 / 藤田信道
多摩川と荒川との溪谷美 / 田部重治
グラフイツク 龍喰谷の頭 / 山口成一
グラフイツク 將監峠附近 / 山口成一

グラフイツク 羽根橋上より俯瞰したる丹波川 / 松井幹雄
グラフイツク 松平牧場より見たる瑞牆山 / 吹原不二雄
グラフイツク 富士見平より見たる瑞牆山 / 吹原不二雄
グラフイツク 河原澤尾ノ内より仰ぎたる兩神山 / 神谷恭
秩父の山旅日記 金峯山より十文字峠へ 新高フ惣小屋谷へ / 會田次カ
秩父と私と山友達 / 菅沼達太カ
秋の秩父の山旅案内
妻阪峠より武甲山 日原溪谷 三峰より雲取、鴨澤へ 雲取より六ツ石、氷川へ 飛龍山より三條湯へ 大洞谷より大常木林道へ 眞ノ澤より甲武信、雁坂へ 十文字より三國越、中津川へ 御岳より金峰、摯x温泉へ 檜澤より倉峽へ 濱平鑛泉附近 叶山と二子山
スケツチ 十文字峠より下る圖 / 菅沼達太カ
スケツチ 栃本より雁坂、甲武信方面を見る / 菅沼達太カ
スケツチ 多摩秩父山谷略圖 / 原全ヘ
スケツチ 叶山、二子山附近略圖 / 原全ヘ
スケツチ 五淵 / K田正夫
スケツチ K川山と泉水谷 / 松井幹雄
スケツチ 瑞牆山附近略圖 / 吹原不二雄
スケツチ 笛吹川東澤略圖 / 原全ヘ
スケツチ 尾ノ内澤及附近概念圖 / 神谷恭
新刊批判 大島亮吉氏「山、研究と隨想」
   → 書上喜太カ氏「マツターホルンを爭ふ」 / 小笠原勇八
編輯室より
紀行 三頭山 / 大島亮吉
紀行 笛吹川西澤 / K田正夫
紀行 和名倉山 / 原全ヘ
紀行 K川鷄冠山と泉水谷 / 松井幹雄
紀行 瑞牆山 / 吹原不二雄
紀行 釜澤及甲武信岳以西 / 河田
紀行 尾ノ内澤より兩神山 / 神谷恭
10月、佐野武勇が「考古学雑誌 = Journal of the Archaeological Society of Nippon 20(10) p689〜695日本考古学会」に「富士山頂三島ケ嶽の經塚」を発表する。  pid/3548387
11月、「山と渓谷 (4)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933715
グラフィック 八合目より頂上を望む/角田吉夫 / p88〜88
グラフィック 寳永山噴火口附近/角田吉夫 / p88〜88
紀行 初冬の富士/角田吉夫 / p85〜90
紀行 晩秋の丹澤山塊/高畑棟材 / p90〜98
紀行 鹿留山及御正體山/小川良爾 / p99〜107
<抜粋>
12月、足立鍬太カが考古学雑誌 = Journal of the Archaeological Society of Nippon 20(12)(366)p845〜849 日本考古学会」に「富士山頂三島嶽南經塚遺物中の經筒と經卷とにつきて」を発表する。 pid/3548389
〇この年、植松康爾が「芝川のりについて」を刊行する。 植松康爾  所蔵:静岡県立中央図書館
1931 6 2月5日 、山梨県編「山梨県名木誌」が「上田泰文堂」から刊行される。   pid/1214552 閲覧可能
序(略)
昭和五年十一月  山梨縣山林課長  野村榮二
凡例
一、本書は昭和二年秋より同五年秋に至る三ヶ年間に亘り調査せる報告に基づく。
一、調査の第一着手として昭和二年十月縣下市長村長へ照會して當該地方に於ける名木等の報告を求め其の中顕著と認むるものに就き實地調査を施せり。

(略)
一、本縣には富士山原始林を始め森林の顕著なるものは頗る多きも本書は主として独立樹の調査を眼目としたる以て林木としては普通最も人目に觸れ易き五種を挙ぐるに止めたり。
第一編 總説 / 1
第一章 神木 / 2
第二章 史木 / 3
第三章 巨木 / 7
第四章 畸木 / 10
一 合着木に就て / 12
二 本縣に於けるお葉附銀杏 / 13
第五章 庭木 / 17
第六章 林木 / 18
第二編 各説 / 19
第一章 櫻 / 19
第二章 梅及杏 / 29
第三章 欅 / 38

第四章 公孫樹 / 46
第五章 多羅葉、柏、柊及樟 / 51
第六章 柿、葡萄、柘榴及栗 / 55
第七章 楓、桂、柳、栃、楢、
   →榎、梓、櫟、及菩提樹 / 5
第八章 藤、竹、躑躅 / 65

第九章 杉 / 69
第十章 松、五葉松、落葉松 / 86
第十一章 樅、榧、檜、ネズコ、
  →アララギ、柏槇、槇 / 101
第十二章 林木 / 111
追誌 / 117



    
      第百五十八 諏訪森赤松林                  南都留郡福地村上圖大塚より望む全景下圖其の内部
  
   第百六十 世界的珍しき針樅純琳 南都留郡中野村御料林
第百六十
所在地
所有者
名 稱
樹 種
樹 齢
面 積
山中針樅純琳
南都留郡中野村大字正中字沖新畑第一〇九九番
帝室
沖新畑御料林

ハリモミ
二百年内外
百六十四町六反〇一九歩。
此の針樅純琳は學會著者のものにして之を世界的に紹介したるは北米合衆国ハーバード大學附属樹木園副園長ヘンリー・ウヰルソンなり、左に氏が報告を抄譯せん。富士山麓山中湖北畔に針樅の純琳がある。此の興味ある森は古い溶岩の上に自生したものでその溶岩は錯綜〔□:石+可〕として且(かつ)多孔で其の下 
部には水を抱有する。而して此處より程遠からぬ篭坂峠の上方には此の種の樹木が火山砂礫の中に生へたる公園的の区域が望見せらるゝ。山中湖畔の平野に於ける針樅純琳は余輩が日本で見た同種植物中無比のもので且最興味あるものである。日本の他の地方では此のタウヒ属の純琳といふものは見たことは無かった。前記純琳は頗る濃密で附近から望むときは黒色を帯びる。樹の大きさは大概一様で高さは二十乃至二十六米、周囲二・三乃至三米。樹形突塔状を呈する。云々。
Frnest Henry Wilson:ーPublication of The Arnold Arboretu No・8 P・36;1916・
                  ※磊□(らいら)」:石が多く積み重なったさま。
2月26日、石原初太郎、脳溢血により逝去。 (享年62歳)
3月、「山と渓谷. (6)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933717
地形圖の話(1) / 今村巳之助 / p23〜27
低山逍遙 岩殿山 刈寄山 九鬼山 臼杵山 石老山 高水三山 / 河田 / p46〜61
スケッチ 基線から三角測量へ / 今村巳之助 / p24〜24
スケッチ 山地の覘標 / 今村巳之助 / p24〜24
スケッチ 常念北鞍部に殘る測量小屋 / 今村巳之助 / p26〜26

5月、今村巳之助が「山と渓谷. (7)p33〜33山と渓谷社」に「スケッチ 測量標の路上講演」を発表する。 また、「同号p1〜1」に山口成一 が「グラフィック 精進烏帽子岳より南アルプス連峯の大觀」を発表する。 pid/7933718
7月、 今村巳之助が「山と渓谷. (8)
 p35〜39山と渓谷社」に「地形圖の話(2) 」を発表する。 pid/7933719
7月、田辺和雄が「富士の白石楠花
(シロシャクナゲ)」を撮影する。
  
富士の白石楠花    p364-365
昭和6年7月、富士山北面中腹、小御岳付近にて田辺和雄氏撮影 前面に花を開いてゐるのは白石楠花、背景はシラビソの林 武田久吉博士に依れば、小御嶽付近から西御中道にかけては、シロシヤクナゲ甚だ多く、山梨県で石楠花地帯の称を、地図上に記してゐるけれど、皆シロシヤクナゲのみで、富士山に石楠花は無いとのこと

7年6月、小島烏水が「氷河と万年雪の山」を「梓書房」から刊行す
7月、「國立公園. 3(7)」が「国立公園協会」から刊行される。 pid/1587870
富士山の動物二、三 /内田C之助 / 口繪
實業家資本家の奮起を望む / 久住生 / p1〜1
地學上より見たる國立公園候補地 / 脇水鐵五カ / p2〜5
國立公園候補地史的概觀(五) / 柴田常惠 / p6〜9
<抜粋>
7月、脇水鐵五カが帝都地理歴史協会編「地理と歴史 3(7) p7〜15  正光社出版部」に「地質學より觀た富士山」を発表する。  pid/1484929
8月、鎌田共済会編「郷土博物館陳列品解説 第6回
 p18 鎌田共済会(香川県坂出町)」に「九三 贈正四位維新勤王僧月照畫替富士山ノ圖拜詠 一幅」が掲載される。 pid/1209408  閲覧可能
8月、 篠田文靜が「農業世界 26(10) p210 博文館」に「野鳥を訪ねて冨士山麓へ」を発表する。 pid/1756892
9月、脇水鐵五カが「國立公園 3(9)
p2〜6 国立公園協会」に「地學上より見たる國立公園候補地(三) 富士と箱根 其の二」を発表する。 pid/1587871
9月、武田久吉・小林義秀が「日本地理体系別巻 富士山」を「改造社」から刊行する。 pid/1876726
風景の保護と改造(序言)…武田久吉 / 7
はしがき…小林義秀 / 13
富嶽八面相…武田久吉 / 15
地況概説…小林義秀 / 20
一、位置、境界及び廣袤 / 20
二、地形及地質 / 23
三、氣象 / 31
富士を廻る三線…武田久吉 / 45
一、お鉢廻り / 45
二、中道廻り / 47
三、麓の一週 / 53
富士登山の起りと登山道の改廢…小林義秀 / 59
富士山の撮影…武田久吉 / 60
富士山科學研究の略史…小林義秀 / 64
植物景觀 / 69
一、東北側の植物景 / 69
二、北側の植物景 / 75
三、西北側の植物景 / 80
四、西南側の植物景 / 83
五、南側及東南側の植物景 / 85
植物帶…小林義秀 / 88
一、富士植物帶の諸説 / 88
二、吉田口登山路に於ける植物帶 / 92
三、精進口登山路に於ける植物帶 / 96
四、大澤右岸の植物帶 / 102
五、表口の植物景 / 105
六、東表口の植物景 / 110
七、東口の植物景 / 111
笠雲…武田久吉 / 117
山頂遠望 /(写真)
中道から小富士へ/(写真)
麓から頂上へ /(写真)
湖水/(写真)
湧泉 /(写真)
地質 /(写真)
高山植物 /(写真)
植物景觀/(写真)
東北側植物景 /(写真)
北側植物景 /(写真)
西北側植物景 /(写真)
西南側、南側及東南側植物景 /(写真)
植物帶 /(写真)
吉田口/(写真)
精進口 /(写真)
大澤右岸の植物帶 /(写真)
笠雲 /(写真)
10月、「國立公園 3(10)」が「 国立公園協会」から刊行される。 pid/587872
地學上より見たる國立公園候補地(四)富士と箱根(其の三) / 脇水鐵五カ / p14〜17
國立公園候補地史的概觀(七)大山(上) / 柴田常惠 / p18〜21

俳句に現はれたる富士山麓風景の見方 / 中島英治 / p32〜33
中越延豊君の追憶 / 田村剛 / p34〜34
<抜粋>
11月、菅野三カが教育學術研究會編輯小學校 : 初等教育研究雜誌 50(8) p80〜  同文舘」に「富士山麓生活と植物科の指導」を発表する。 pid/11186175
〇この年、小松栄が「富士とアルプス」を「白林社」から刊行する。 pid/1178114
富士
富士 吉田絃二カ / 1
富士紀行 / 3
「富士」の歌 西條八十 / 15
富岳麓北の秋 依田秋圃 / 17
精進湖 依田秋圃 / 18
富士の歌 若山牧水 / 20
富士の歌 川端千枝 / 2
富士五湖 四賀光子 / 22
富士を仰ぎて P夜雨 / 23
富嶽(漢詩) 上夢香 / 27
俳人の見たる
  →富士 泉斜汀 / 28
富士八湖 大町桂月 / 38
富士山植物目録 / 44
富士山動物目録 / 51
日本アルプス
北アルプス紀行
立山・五色ヶ原 / 92
白馬・鑓 / 101
日本アルプス(短歌八首)
  →窪田空穗 / 109
われ山上に立つ(詩)
  →野口米次カ / 113
山の科學 / 117

雲海
御來光
高山の風

高山は何故寒いか
氣温比較表 / 117
高山生物界 / 126
日本アルプスの地理と地質 / 135
團體登山のコース案内 / 156
女子の體質と登山とスポーツ / 168
登山用具について / 172
附録
山日記


1932 7 1月、柴田常惠が國立公園 4(1)p10〜17 国立公園協会」に「國立公園候補地史的概觀(一〇)富士(上) 」を発表する。  また、藤島信太カが「同号p18〜20」に「國立公園編入その他保勝的施設による施業制限が森林經濟に及ぼす影響」を発表する。pid/1587874
2月、 柴田常惠が「國立公園 4(2)
p7〜11 国立公園協会」に「國立公園候補地史的概觀(二)富士(下)」を発表する。  pid/1587875
6月、中島英治が「國立公園 4(6) p17〜18 国立公園協会」に「富士山の風景」を発表する。 pid/1587878
7月、「山と渓谷 (14)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933725
素晴らしい高原のキヤンピング
 淺間山麓六里ケ原
 日光、
 光コ沼と苅込湖 富士山麓本栖湖
 八ケ岳東南麓 / 菅沼達太カ / p54〜65
 上越國境C水部落附近、
 上越線中里、
  しなのきの原
 將監峠附近及其附近
 富士山麓本栖湖
 八ケ岳東南麓 / 菅沼達太カ / p54〜65
表紙口繪 夏の富士〜河口湖畔船津より / 鳥山悌成
7月、「旅 9(7)(100) 」が「日本旅行協会」から刊行される。/pid/7887353
我が郷土の山を讃ふ / 巖谷小波 ; 木村毅 ; 岡本綺堂 ; 松崎天民 ; 上司小劍 ; 馬場孤蝶 ; 高須芳次カ ; 長谷川伸 ; 石川千代松 ; 小川未明 ; 沖野岩三カ ; 川田芳子 ; 脇水鐵五カ ; 與謝野寛 ; 野口雨情 ; 横井春野 ; 大槻憲二 ; 藤原咲平 ; 平山蘆江 ; 大和資雄 ; 冠松次カ ; 宮尾しげを ; 額田六福 ; 久松潜一 ; 大泉黒石 ; 仲木貞一 ; 田村剛 ; 河本禎助 ; 伊原々園 ; 栗島すみ子 ; 本山荻舟 ; 武田久吉 ; 前田河廣一カ ; 小杉放庵 ; 山田彦一 ; 渡邊萬次カ ; 前川千帆 ; 水野廣コ ; 西村眞次 ; 松村武雄 ; 金田一京助 ; 藤蔭靜江 ; 細田民樹 / p9〜15  二三の高山植物に就て話す / 牧野富太郎 / p16〜22
 箱根の附近を巡りて / 堀木克三 / p50〜54
 吉野群山と熊野 / 岸田日出男 / p118〜123

 ・
 ・
 ・
10月、「雁の穴」が国の天然記念物に指定される。
10月、「旅 9(10)(103)」が「新潮社,,日本交通公社,日本旅行倶楽部,日本旅行協会」から刊行される。 pid/7887356
口繪 高千穗峯。大臺ヶ原山牛石ヶ原。五色沼より磐梯山。三ッ峠の富士。
   →北アルプス双六の池。金剛山二題。/ / p1〜4
グラフセクション/ / p5〜20
扉明爽の風景/小林千代子 / p1〜1
我が國立公園の使命/田村剛 / p2〜4
國立公園と交通施設/鈴木C秀 / p26〜29
海外國立公園の概況/加藤誠平 / p72〜80
旅のニユース/本會編輯部 / p12〜23
國立公園候補地を語る
 國立公園日光に就て/根津嘉一カ / p10〜11
 磐梯及吾妻國立公園候補地の自然と特色/藤吉仁太カ / p128〜134
 國立公園としての十和田湖風景の特色/小笠原松次カ / p147〜151
 
國立公園としての富士山麓に就て/中島英治 / p116〜120
 國立公園としての日本アルプス/矢澤米三カ / p106〜111
 吉野群山一帶/村上昭房 / p158〜159
 大山/千家哲麿 / p48〜54
 雲仙公園の特色/薗孝治カ / p52〜54
 靈峰霧島/霧島國立公園期成同盟會 / p5〜9
 新高山と阿里山/齋藤齋 / p40〜45
北海道國立公園候補地の概略/林常夫 / p97〜101
水ク大沼公園/大沼公園保勝會 / p158〜159

(略)

12月、「國立公園 4(12)」が「国立公園協会」から刊行される。 pid/1587884
倒富士(山中湖) / 岡田紅陽 / (0002.jp2)
日光國立公園候補地風景――脇水鐵五カ氏寄
地元官民の警戒を望む――卷頭言 / 田村生 / p1〜1
國立公園候補地史的概觀(一九)十和田(上) / 柴田常惠 / p2〜6
地學上より見たる國立公園候補地(九)日光(其の四) / 脇水鐵五カ / p7〜12
保健上より觀たる所謂國立公園(六) / 南崎雄七 / p13〜16
阿寒の旅 / 小林萬吾 / p17〜19
尾P及奧利根方面の道 / 五島甚之介 / p20〜24
富士國立公園候補地區域調査雜録 / 加藤生 / p25〜26

〇この年、沢田謙が「北条時宗と日蓮」を「地踏社」から刊行する。  pid/1176206
第一章 立正安國論
辻説法
法華經の行者
不世出の英雄僧
太陽の子
火の柱立つ
研究二十年
進退此に谷れり
南面道の大宣言
松葉ケ谷
立正安國論成る
第二章 時宗と日蓮
英雄兒誕生の日
最明寺入道時ョ
小笠懸の射手
松葉ケ谷燒打事件
なぜ日蓮は流されたか
由井ケ濱の別れ
伊東における日蓮
小松原の劍難
蒙古國牒來る
第三章 大蒙古國日本を窺ふ
大蒙古國の雄略
忽必烈の認識不足
京都朝廷色を失す
日蓮の挑戰状
靈峯富士の埋經
對島の二島民捕はる
宏覺禪師の祈願
良觀日蓮の祈爾爭ひ
日蓮訴へらる
評定所に於ける日蓮
我は日本國の柱なり
八幡宮を罵る
龍の口
第四章 佐渡の日蓮
一行たゞ二十四人
鎖で縛られた國書
時宗日蓮を赦さんとす
依智の星下り
土牢のわかれ
釋尊は大妄語の人
日蓮暗殺の計畫
塚原問答
北條時輔の亂
開目鈔と本尊鈔
赦免状下る
第五章 蒙古襲來
忽必烈の決心
兩雄始めて相見る
孤鞍雨を衝て身延に入る
船艦對島に現る
壹岐對島の慘状
日本軍の勢揃へ

蒙古軍を鹿原の高地に撃退す
蒙古軍の新戰法
日沒勝敗を決せず
箱崎八幡宮炎上す
神風おこる
第六章 日本の逆襲計畫
戰後兩國の形勢
國使を龍の口に斬る
日本の戰備と計畫
日本軍の高麗遠征
國民的精心的戰備
時宗の禪學的修養

執權時宗と佛光禪師
蒙古ついに再征を決心す
身延の日蓮

遙に安房國を望む
護國曼茶羅
第七章 敵國降伏
蒙古軍の出動準備成る
蒙古軍の作戰計畫
東路軍まず襲來す
海陸八日の大激戰
三勇士奮戰
敵軍敗退・我軍追撃
江南軍つひに至る
神風!神風!

鷹島の掃蕩戰
重大國難の結果


6月、小島烏水が「氷河と万年雪の山」を「梓書房」から刊行する。 pid/1192246 閲覧可能

不盡の高根
1 江戸と東京の富士
2 裾野の水車 
3 大宮と吉田 
4 富士浅間神社
5 旅人の「山」 
6 富士の古道

7 石楠花
8 室 
9 乱雑の美 
10 八ヶ岳高原
お札博士の富士山講演
木曽街道の錦絵
浮世絵風景画史上の小発見
巻後に

1933 8 2月、中島英治が「旅. 10(2)(107) p77〜78 日本交通公社新潮社」に「冬期の富士」を発表する。 pid/7887360
3月、中島英治が「旅. 10(3)(108) 
p78〜79 日本交通公社新潮社」に「冬期の富士(2)」を発表する。pid/7887361
5月、佐野要吉が帝都地理歴史協会編「地理と歴史 5(5) p38〜46 正光社出版部」に「靈峰富士南麓ク土史」を発表する。 pid/1484951
6月、研究社出版株式会社編「英語研究 26(3)」が「研究社出版」から刊行される。 pid/2330989
富士山(夏目漱石作「三四カ」より) / 西村稠 / 226  小泉八雲書誌 / 市河三喜 / 229
6月、佐野要吉が帝都地理歴史協会編「地理と歴史 5(6) p31〜42 正光社出版部」に「靈峰富士南麓ク土史(二)」を発表する。pid/1484952
8月、脇水鐵五郎が「少年倶樂部 20(8) 大日本雄弁会講談社」に「洞穴の中にいつも寒い風が吹く 」を発表する。 pid/1758597
9月、山梨県師範学校編郷土教育の施設と経営」が刊行される。 pid/1036758  閲覧可能
目的 / 1要目 / 1(施設 / 6
昭和五年度に於ける施設經營概要 / 12
山梨縣師範學校所藏百瀬氏寄贈の水晶標本を觀る・理學博士 脇水鐵五郎 / 17
昭和六年度に於ける施設經營概要 / 19
昭和七年度に於ける施設經營概要 / 23
村落の認識方法(抄録)・文部省囑託 小田内通敏 / 27
職員生徒の研究 /
甲府盆地の氣候と農業との相關關係・教諭 笠井惠祐 專攻科 佐藤八郎 / 29
富士の自然界・教諭 小林定雄 / 44

山梨縣に於ける葡萄の栽培・教諭 海野義一 / 52
中牧村に於ける花百合の栽培・五年 岩窪政義 / 62
日本住血吸虫中間宿主宮入貝の研究・專攻科 駒井一郎 / 70
御勅使川扇状地に於ける産業構成の變遷・教諭 笠井惠祐 / 74
甲府市及び附近の人文地理學的研究・四年 清水小太郎 / 83
郷土文化の史的傾向につきての一考察・教諭 桂川七郎 / 92
山縣大貳とその思想・教諭 橘田務 / 107
山梨縣方言調査・教諭 篠原誠 / 113
郷土の發明研究と教育的体系・教諭 依田君治 / 125
昭和七年八月 文部省主催郷土教育講習會状况 (
挨拶・山梨縣學務課長 山内隆一 / 134
本校の郷土教育につきて・山梨縣師範學校長 太田章一 / 134
本校に於ける郷土教育の施設と經營・教諭 矢崎好幸 / 135
山梨縣郷土研究資料解説・教諭 笠井惠祐 / 147
相川村の綜合研究・相川小學校訓導 原重忠 / 156
汲古館參觀 / 160  サドヤ釀造場見學 / 161
附屬小學校郷土教育の經營と其の方案 / 163
9月、江本義數が日本植物学会編「植物学雑誌 47(561) p657〜661 」に「富士山産變形菌目録(T)」を発表する。pid/2360670
11月、故石原初次郎著「甲府盆地の自然地理資料」が「甲斐志料集成三 地理部二
 p319〜 p360」に所収される。
1934 9 1月、「山と渓谷 (23)」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/7933734
冬の富士登山とスキーの座談會 / 佐藤順一 ; 河上壽雄 ; 宮川恒雄 ; 梶房吉 ; 池谷佐重
  →堀内良平 ; 渡邊光 ; 中谷茂 ; 小林儀光 ; 川崎吉藏 ; 菅沼達太カ / p18〜28
太カ坊スキー場・凍結した金明水の瀧・噴火ロヘ下る測候所員・日照計觀測中の
  →三浦技師 / 梶房吉 / p19〜19,22〜22,24〜24,27〜27
富士北口大澤七合五勺 / 中村貞治 / p21〜21
樺太イチゴ / p34〜34
近藤重藏の建てた國標と間宮林藏の樺太略圖 / p35〜35
富士山頂噴火口壁 / 梶房吉 / p104〜104
間宮林藏の「東韃紀行」について(第二囘) / 間宮三男也 / p33〜37
尾Pの冬を語る / 平野長英 / p78〜81
冬の富士について / 小林太カ / p91〜94
<抜粋>
2月、新庄道雄が「駿河国新風土記 第9,10輯」を「志豆波多会」から刊行する。和装本
pid/1174538 
閲覧可能 写本/池田祐次郎 修訂/足立銀太郎 
卷二十三 富士山 上
富士山の位置
山形及登山路
村山口
富士山林

駿甲國境
富士駿東の郡境
常陸国風土記の福慈岳
神火
續紀
復紀
三代實録
焼石
山麓の湖邊と史實
富士山記と其考
竹取物語
河社の考證
道雄案
大谷崩
鳴澤
寳永四年の山焼
田邊安豊の實記
須走村の傳説
江戸にて見たる人の話
遠夷談の寳永山
寳永砂降記
富士八湖
富士大縁起
新庄道雄富士山涌出考
和爾部氏
横赱関
フヂの文字
蓬莱山
秦氏
卷二十四 富士山 下
富士山即神
富士浅間宮
浅間
浅間分社
浅間本宮
聖徳太子傳説
甲斐の黒駒
駒ヶ嶺
役小角
役行者の登山口
空海登山
末代登山
正別當ョ尊
潔齋
山開
登山
大宮町
富士浅間本宮
大宮登山口
登山路
山役銭
來迎
八葉内院
金剛水銀名水
劍の峯
鮗の池
八朶峯
藥王堂
須走口
須山口
十里木
吉田口
川口
大宮浅間神主登山の
   →慣例
中道廻廻
富士人穴
富士行者
分類年代記
隔掻録(富士山略記)月所記
春登伯臺登富士山記
羽倉簡堂遊小岳神園記
附録 第十輯 郡名考
駿河郡
安倍郡
安倍及安倍氏
有渡郡
有渡の意
志太郡
志太の語源
益頭郡
ヤイヅの語源につきて
廬原郡
廬原の考説
富士郡
富士の語考
國造
物部氏

高橋氏
駿河(河野通〔世〕
 →撰述)(國名考)
史的見解
字的見解
語源的見解
洲寄る處
地理風土
山河による四截三截
郡 (郡名考)
志太
益津
廬原
駿東
富士山
草山
宇津の山
官道考
五里八幡
蔦の細道
夏目甕満音義考(駿河國名)
新庄道雄筆「村
 →翁隱宅勧進の序」


5月、「忍野八海(おしのはっかい)」が国の天然記念物に指定される。
6月、江本義數が植物研究雑誌編集委員会編「植物研究雑誌 = The journal of Japanese botany 10(6)(94)  p372〜377 ツムラ」に「富士山産變形菌目録(其二)」を発表する。 pid/3347732
12月、「風景 = The landscape 1(3)」が「日本風景協会」から刊行される。pid/1492268
大P崎よりの富士 / 岡田紅陽
三津海岸から淡島と富士 / 岡田紅陽
達磨山附近からの富士 / 小西白堂
伊豆の十五夜 / 土岐善麿 / p28〜29
丹那トンネルの開通 / 平山復二カ / p30〜32
〇この年、静岡県郷土研究協会編「静岡県郷土研究 第2輯」が「静岡県郷土研究協会」から刊行される。 pid/1258898
史蹟明治天皇行在所及舊阯に就て 疋田櫃治 / 4
小笠郡石器時代及金石併用時代遺物發見地名表 西ク藤八 / 21
最近發見の石器二三について附片山廢寺阯追考 大澤和夫 / 38
駿府附近に於ける古城趾の研究 沼舘愛三 / 43
天龍川變遷史 河村直次カ / 57
駿東郡下の交通 佐久間敏治 / 62
中世箱根路の管見 皆川剛六 / 65
大宮町の史的研究 伊藤只人 / 82
富士苔――芝川海苔考 佐野武男 / 119
元規作近藤語石とその夫人の畫像に就いて 内田六カ / 133
近藤語石に就て 内田旭 / 136
お願の事 贄川邦作 / 16
植田内膳頌コ碑陰の記 沼津中學校 / 162
元祿時代島田町の勃興 紅林時次カ / 164
木村喜繁氏天保三年伊豆紀行 貞松修藏 / 167
沼津市内に於ける老樹名木調 山出半次カ / 185
愛鷹山の植物に就て報ず 杉本順一 / 195
靜岡淺間神社火災日記……(二) 柘植C / 205
松木乙兒について 築地元太カ / 226
濱名湖畔農民藝術白洲福紗人形に就て 飯尾哲爾 / 228
小原八雲と燒津 松村篤四カ / 233
靜岡縣の人文地理的概觀 佐々木C治 / 237
寄稿者一覽 / 258
編輯後記 / 259
口繪
語石夫妻の畫像(喜多元規筆)(一)(二)
國寶 靈山寺仁王門
國寶 願成就院阿彌陀佛像
山中城趾(二ノ丸趾・馬場趾)
江間村地震動の擦痕・西浦村大蜜柑
口繪説明(語石夫妻の畫像につき) 内田六カ / 133
口繪説明(其の他の口繪につき) 柘植C・C水吉彦 / 253
1935 昭和10 3月、「旅 12(3)」が「新潮社,日本交通公社 」から刊行される。 pid/7887384
上古の旅/次川潤 / p14〜16
長崎をどう觀るか--懐古趣味の満喫/永見徳太郎 / p58〜61
旅の話いろ[イロ]/加藤武雄 / p22〜23
芝居名所を覗く/谷口梨花 / p110〜113
雛に語る故郷の味 故郷の雛--阿波の板雛/生田花世 / p90〜91
雛に語る故郷の味 美しい町--尾ノ道の雛祭り/横山美智子 / p91〜93
雛に語る故郷の味 丹波の三月三日/深尾須磨子 / p93〜94
雛に語る故郷の味 雛祭りと祖父/若山喜志子 / p94〜96
雛に語る故郷の味 雪國の雛祭り/天沼太郎 / p90〜95
繪と文 桂川の流/穴山勝堂 / p108〜109
繪と文
富士の裾野/富本憲吉 / p17〜17
海女のゐない風景--(實地調査)--省營バスで
   →常春の南房を探る/小林千代子
ユーラップ嶽に熊を追ふ/徳川義親 / p44〜45
私の寫眞帳 寫眞に寄する/小林義秀 / p68〜69
私の寫眞帳 妙高と靜浦の春/加藤靜兒 / p70〜70
足柄と箱根/吉川秀雄 / p98〜99
随筆 旅と繪葉書と僕/武野藤介 / p34〜35 )
街の斷面圖 佐賀/古賀殘星 / p49〜49 (0030.jp2)
『松の五番』への抗議/宇野千代 ; 林芙美子 ; 佐伯米子 ;
   → 佐々木ふさ ; 長谷川春子 / p82〜88
<抜粋>
3月、廣P潔が「山 2(3) p23〜24 梓書房」に「嚴冬富士日記」を発表する。 pid/1495581
4月、「ケルン 4(4月号)(23)」が「ケルン編輯室」から刊行される。  pid/1475368
單獨行を爭ふ / 細野重雄 / p1〜14
上層雪崩の一考察 / 高橋喜平 / p15〜16
富士・不淨澤下降 / 廣P潔 / p17〜24
砂金を堀る人々 / 坂本直行 / p34〜36
霧ケ峰 / 辻村太カ / p25〜29
焔を語る / 笹谷良三 / p30〜33
瀧澤遭難記録を辿つて / 小野崎良三 / p38〜49
グレンフエル自傳――(著作評) / 加納一カ / p24〜24
奧穗高嶽 / 原太カ / 口繪
富士山 / 中村勝カ
ヂクザク / p37〜37
執筆者紹介 / p49〜49
山岳關係文獻抄録 / p50〜51
内外山岳界彙報 / p51〜54

6月、吉井正敏が「地質學雜誌 42(501) p.315-316」に「富士地方第三紀層の地質構造」を発表する。国会図書館原本欠
7月、「山と渓谷 (32)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933743
富士山腹の寶永山・木賊山と甲武信岳 / 大森三カ
高山植物を語る 高山植物の概念 / 竹中要
高山植物を語る 高山植物採集の思ひ出 / 河野齡藏
スケッチ 高山植山圖解六葉 / 竹中要
夏期登山案内 (1)八ケ岳縱走(2)槍ケ岳北鎌尾根
   (3)富士登山(吉田―御殿場)(4)至佛越え尾Pへ
   (5)雁坂峠と金峰山甲武信岳 / 編輯部
<抜粋>
9月、「山と渓谷 (33)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933744
富士山の繪畫 / 小島烏水 / p1〜5
富士山の地質 / 大塚昌彌 / p6〜10
富士雜記 / 松方三カ / p11〜14
全國登山界のニュース / p17〜17
アルパイン・グループ / p104〜104
内容口繪 寶永山爆烈火口(航空寫眞) / 佐衞甲治
内容口繪 若葉の頃(村山口登山道) / 塚本繁松
内容口繪 落葉の頃(天神峠への途にて) / 早川義カ
凍結した山頂觀測所 / 梶房吉 / p18〜18
佐折部落から見た天子ケ岳 / 野村嘉成 / p20〜20
箱根火山群の大觀 / 高橋進 / p24〜24
犬越路と檜洞丸 / 大森三カ / p139〜139
上井出村の富士 / 中島佐太カ / p37〜37
三ッ峠山の富士 / 福澤利雄 / p135〜135
双子山の秋・大涌谷火口・大涌谷より見た富士 / 飯野秀二 / p(略)
山中湖附近の富士・風穴の氷柱 / 中島佐太カ / p50〜50,54〜54
大瀧澤の大瀧・原小屋澤の濁り瀧 / 宮坂和秀
曉の愛鷹山 / 中村貞治 / p76〜76
赤鞍岳遠望・道標拓影・板碑拓影・經塚 / 仁科繁男丸 / p86〜88
明神峠と富士 / 坂本光雄
城ケ尾峠から見た御座人山・富士山頂噴火口・ミツケ峠の富士/大森三カ /(略)
大出山スキー場 / 矢崎旭 / p131〜131
不動ケ峯より蛭ケ峠・塔ケ岳の眺め / 尾形康行 / p30〜30
丹澤山頂より不動峯 / 田宮孝之助 / p31〜31
大室山頂・箒杉・畦ケ丸の頂上・犬越路 / 大森三カ / p33〜33
大月西方の上空・不動岩・鹽山西方の上空 / 塚本繁松 / p95〜96,100〜100
富士を巡りて / 小林義秀
大澤の石瀧

三峠山の屏風岩 / 石川眞次カ / p117〜117
猪之頭附近の裾野・富士の北面・猪之頭峠の富士 / 早川義カ / p153〜155
井川峠より笊ケ峠遠眺 / 松枝良長 / p161〜161
富士山頂滯山の思ひ出 / 佐藤順一 / p18〜19
天子山塊を語る / 野村嘉成 / p20〜23
箱根を繞る山々 / 高橋進 / p24〜27
釜無川よりの富士 / 筑紫武門 / p28〜29
丹・澤・山・塊・登・山・案・内 / 坂本光雄
富士のもつ姿 / 高橋文太カ / p37〜39
箱根山素描 / 飯野秀二 / p42〜46
富士を繞りて / 新國貞也 / p50〜55
明治時代の富士山風景 / 小野幸 / p57〜63
富士山とその附近のスキー場 / 菅沼達太カ / p64〜69

富士を巡りて(グラフイック) / 小林義秀 / p70〜71
丹澤三ッ峰山稜 / 宮坂和秀 / p72〜75
愛鷹山 / 中村貞治 / p76〜79
登山期に於ける富士山麓の野鳥 / 中村幸雄 / p81〜85
道志川遍路 / 仁科繁男丸 / p86〜88
丹・澤・の・峠 / 岩崎京二カ / p90〜93
富士登山道の盛衰種々相 / 塚本繁松 / p94〜103
富士を繞る低山の案内
 (1)怪峰・畦ケ丸(2)大室山と加入道(3)山中湖 山伏峠 御座入山
 (4)中川温泉より犬越路越へ
 (5)三峠山から河口湖へ / 編輯部 / p112〜117
スケッチ 夏の湖畔(目次) / 坂野三カ
スケッチ 西側より見た富士山 / p2〜2
スケッチ 眠雪の笠雲の富士 / p3〜3
スケッチ 廣重の東海道の富士 / p4〜4
スケッチ 富士山の地質圖 / 大塚昌彌 / p8〜8
スケッチ 釜無川よりの富士 / 筑紫武門 / p28〜29
スケッチ 鈴川大宮間の馬車鐵道・登山風俗 / 小野幸 / p58〜58
スケッチ 富士山の出現・琵琵湖の没陷 / p52〜52
スケッチ 吉田ロスキー場・御殿場ロスキー場・鳴澤スキー場・
   →大出山スキー場 / 菅沼達太カ / p64〜66,68〜68
スケッチ 丹澤三ツ峰山稜略圖 / 宮坂和秀 / p74〜74
スケッチ 愛鷹山略圖 / 中村貞治 / p78〜78
スケッチ 槍洞丸あたり覺書 / 熊井勝三カ / p140〜140
富士御中道巡り / 山田C吉 / p50〜51
外國山岳會文献抄(IX) / p114〜117
新刊紹介 伊藤秀五カ『北の山』冠松次カ『白馬連峰と高P溪谷』
  →セガンテイニ『アルプスの冬』中垣虎兒カ『北極』 / p89〜89
新刊紹介 藤木九三『雲表縱走』 / p14〜14
ろばた(讀者の頁) / p109〜111
初冬の富士 / 伊藤彦一 / p51〜54
富士を語る諸家の囘答 / p64〜65
『奥多摩』讀後集(下) / p66〜69
下部温泉より毛無山へ / 今井良平 / p81〜83
富士を繞る低山の文献表 / 編輯部 / p112〜114
Movie Section / 永田乙夫 / p118〜119
執筆家の横顔 / p165〜165
編輯室 / p166〜166
全國山岳傳説巡り(第二囘) / 磯部杳坡 / p120〜138
紀行 檜洞丸あたり / 熊井勝三カ / p139〜142
紀行 二月の小御嶽(スキーに依る) / 本間正雄 / p143〜145
紀行 水ノ木澤から菰釣三山 / 加藤秀夫 / p147〜152
紀行 裾野を過りて(鳴澤 天神峠 人穴 猪之頭
   → 下部への旅) / 早川義カ / p153〜156
紀行 赤鞍ケ岳より強盜峠へ / 田中新平 / p157〜159
紀行 身延・七面・笊ヶ岳・井川峠 / 田島

9月11日付、東京新聞に「富士山特急征頂、モグラ式ケーブルカー計畫」の見出しでケーブルカー敷設計画が掲載される。
9月19日〜21日付、東京新聞に辻二郎が「富士山のケーブルカー」と題し全幅的な賛意を発表する。
10月、武田久吉博士が「日本山岳会 会報50号」に「風景地の保護と国民の自覚」を寄稿する。また、小島烏水も「富士山ケーブルカー反對」、そして松方三郎も「他山の石」を寄稿し、富士山のケーブルカー建設に反対する。資料:村串仁三郎「研究ノート 富士箱根公園内の戦後の観光開発と反対運動 P254」より
会報、巻頭部の全文
 
尾瀬水電と富士ケーブルカーの問題/尾瀬沼、尾瀬ヶ原の水力発電問題は大正十年代以来の問題であり、当時農林当局は、武田、田村両博士に同地域の調査を依嘱し、我が國の自然財産として如何に此の地帯が国宝的存在であるかを天下に明にした。又文部省では最近に至り同地域に対し天然記念物指定を行ふ旨内定したと傳へられる。/然るに、尾瀬ヶ原一帯で水力発電計画を有してゐた東京電灯会社では右指定が確定的となれば、水力工事に重大支障があると云ふので、現に内務、逓信省から水利権を賦余されてゐることを理由に右天然記念物指定に反対し、当局に陳情してゐると九月十二日附の東京朝日新聞は報道してゐる。(中略)本会としての主張が尾瀬、富士に限定されたものでないことは論ずる迄もない。但し、此の問題について我々がその主張を貫徹するか否かが将来に如何に重大関係あるかを考へる時、我々はその責任の重大さを意識せざるを得ない。/自然の破壊、無統制な機械文明の自然界への侵入に対しては、我が日本山岳会は断然反対であると云ふ一事を此の機会に天下に表明し幟旗を明らかにして置くことは望ましきのみならず、当然の義務でもある。
富士山ケーブルカー反對 小島烏水(部分)
 昭和十年九月十一日の東京朝日新聞に「富士山特急征頂、モグラ式ケーブルカア計畫」と題して、富士山の横ツ腹に、大穴を明け、山頂まで隧道をつくり、登山者は、坐ったまゝで山頂へ運ばれるといふ大ケーブルカア敷設が計畫され、許可願ひが、既に計畫者から、山梨縣廳を経て、近く鐡道省に提出されると報道され、出願者の説明として、山梨縣の吉田口を起點とし、富士の横腹に入口の大穴をあけ、山麓から山頂まで直径十六米位の、コンクリート隧道を作り五合目の山腹で乗換所を作り、途中下車をさせて観光氣分を満喫させ、更に山頂まで運び上げるのに、所要時間は、大したスピードも出さずに四十分位で済む見込み、車は一臺八十人乗りの、流線型を使用するとして、総工費は五百萬圓足らず、乗車賃は一人往復五圓として吉田口からの登山者毎年十萬人を下らぬから、十分の採算が出来る、とある。
右に對して、内務省衛生局の見解として、ケーブルカア敷設に同感出来ない、國立公園の見地からも、その計畫に賛成されないといふ、簡単ながらも、反對説が出てゐた。然るに同紙上九月十九日より三日間にわたり、辻二郎氏は「富士山のケーブルカア」と題して、何といふ結構なことだらうと、全幅的賛意を表し、内務省が「感心出来ぬ」といふ意見で、二度びっくりしてしまったさうであるが、私は辻氏の賛成説を讀んで、三度びっくりしてしまった尤議論には、大分からかひ氣味の茶目があるやうで、それに釣り出されて、肩臂を張るのもどうかと思ふが、私は富士山ケーブルカア敷設には、断乎たる反對説であるから、以下それを述べる。(省略)/又辻さんは、鐡道が出来たら、高層気象の完全なる観測所が出来るとか、重い機械が運べるとか航空燈臺も建設されるとか、種々學術上の附帯利益を挙げられてゐるが、これも比較上の程度問題で、もしケーブルカアが完成しなければ、之等の事業が一切成り立たないとでも言ふならば、辻さんの口吻を拝借して、日本の學者は腰抜けだと言はれても申し開きが出来ないと思ふが、事實はそんな、絶對的なものでは無いと思ふ。併し萬一、然り萬々一、ケーブルカアが架からないから、是等の學者たちが手も足も出ないと言ふなら、私は呼ぶであらう。學術の名を以て富士山を汚さんよりも、富士山の純潔を保つために學術よ、去れ、何となれば、多くの天然記念物保存事業は學術のために、為されてゐる筈であるのに、今回の富士山の場合に限りて、學術は、天然記念物を破壊せんとするが故に」
10月、日吉十九カが「社会及国家 (10月號)(235) p89〜93 一匡社」に「ケーブルカーと富士」を発表する。 また、辻二カが「同号p94〜99」に「海と山の思出」を発表する。pid/1479426
12月、「アカツキ 10(12)」が「日本青年協会」から刊行される。 pid/1890904
農村更生と農業經營 / 杉野忠夫
日本精神論の總決算
/ 永田恒一カ
農村の活路を求めて / 矢田鶴之助
熱田神宮遷座祭を拜して / 柳P留治
二十五年を紀念された杜翁の生涯 / 中野五カ
富士山とケーブルカー / 須川近
日本年協會便り

12月、辻二カが「 技術日本 (160) p26〜27 日本技術協会」に「富士山のケーブルカー」を発表する。 pid/1527357
〇この年、青鹿四郎が (経済地理学講座 ; 第4巻) 農業経済地理」を「叢文閣」から刊行する。 pid/1718409
第一章 緒論 / 3
第一節 農業經濟と地域性 / 3
第二節 經濟の歴史的發展過程とその地理的認識 / 8
第二章 農業地域の發達と類型 / 15
第一節 農業經營の發達と類型 / 15
東京市附近に於ける農業經營の變遷 / 15
イ、武藏野の燒畑 / 15
ロ、武藏野の牧畜 / 24
ハ、武藏野牧と牧畑 / 32
ニ、武藏の切替畑 / 35
ホ、草肥組織 / 42
ヘ、主穀組織から自由式組織へ / 48
ト、高等栽培 / 72
チ、觀賞植物 / 83
リ、搾乳經營 / 98
第二節 農業地域の類型 / 107
小地域に發達せる農業地域の類型 / 107
(一) 都市を中心とする農業地域 / 111
甲 東京市を中心とする農業地域 / 111
イ、微地域的觀察 / 111
ロ、小地域的觀察 / 126
乙 名古屋市を中心とする農業地域 / 209
(二) 谷の農業地域 / 237
甲 多摩川沿岸に於ける農業地域 / 238
乙 簗川溪谷に於ける農業地域 / 249
丙 藤琴川溪谷に於ける農林業地域 / 271
丁 白川溪谷に於ける農業地域 / 288
(附) 東北農業問題 / 300
戍 安倍川沿岸に於ける農業地域 / 326
已 土佐物部川沿岸に於ける農業地域 / 376
(三) 火山山麓の農業地域 / 418
甲 櫻島山麓の農業地域 / 418
富士山麓の農業地域 / 427
第三章 農業地域の進化 / 437
第一節 立地の進化と農業地域主義 / 437
第二節 地域主義の展開と地域計畫 / 457
第三節 農業地域と人口問題 / 460


〇この年、「甲斐志料集成 第3 p349〜353 甲斐志料刊行会」に「第四章 富士火山脈/富士山の地質構造」が所収される。 pid/1913050
1936 11 1月、「山 3(1)」が「梓書房」から刊行される。  pid/1495591
山頂觀測所の夜 / 廣P潔 / p24〜29 富士山 / 大島幹義
1月、「冨士 9(1)」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。 pid/1898547
萬年 / 栗山北羊 / 表紙
御來迎――(寫眞版) / 岡田紅陽
富士の初日の出――(御來迎寫眞に題す) / 時雨音羽

1月、 廣P潔が「ケルン (1月號)(32)p44〜50 ケルン編輯室」に「富士登山と最初の短スキー」を発表する。 pid/1475377
1月、「風景 = The landscape 3(1)」が「日本風景協会」から刊行される。 pid/1492381
富士山 / 岡田紅陽 / 口繪
日本風景と地質 / 脇水鐵五カ / p3〜7
日本風景と植物 / 本田正次 / p8〜12
甲州鹽山の民家風景――(寫眞) / 西村伊作 / p27〜27
2月1日、富士山が「富士箱根国立公園」として指定される。
2月、廣P潔が「山小屋 (49)p31〜52 朋文堂」に「創作 冬富士十景」を発表する。  pid/3565374
3月、文部省〔脇水鐡五郎〕編「天然紀念物調査報告 地質鉱物之部 第5輯」が刊行される。(最重要)
pid/1114707 閲覧可能
山梨縣
第一節 富士山北麓の熔岩洞穴及熔岩樹型概説 / 1
第二節 熔岩隧道各論 / 13
一、 富士風穴 / 14
二、 本栖風穴 / 19
三、 富岳風穴 / 25
四、 神座風穴 / 28
五、 大室洞穴 / 34
六、 龍宮洞穴 / 37
七、 西湖蝙蝠穴 / 39
八、 鳴澤氷穴 / 48
第三節 熔岩樹型各論 / 51
一、 吉田胎内樹型區 / 51
二、 船津胎内樹型區 / 65
三、 雁の穴熔岩樹型と熔岩隧道 / 75
四、 鳴澤樹型區 / 82
兵庫縣
一、 玄武洞 / 86
二、 嘴崎屏風岩 / 90


分類 名称 支洞数 樹型数 備考 文化財指定日
熔岩隧道 富士風穴 0 0 . 1929.12.17
本栖風穴 0 0 . 1929.12.17
富岳風穴 0 0 . 1929.12.17
神座風穴 2 0 附蒲鉾穴・眼鏡穴 1929.12.17
大室洞穴 0 0 . 1929.12.17
龍宮洞穴 0 0 . 1929.12.17
西湖蝙蝠穴 A〜D 0 . 1929.12.17.
鳴澤氷穴 0 0 . 192912.17
雁の穴 0 - 7號:横穴なり入口上下4尺左右7尺 奥行(深さ:54尺) 1932.10.19.
熔岩樹型 雁の穴樹型區→ - 1+15 . .
吉田胎内樹型區→ 0 1+62 . 1929.12.17
船津胎内樹型區 0 1+42 . 1929.12.17
鳴澤樹型區→ 0 12 特別天然記念物 1952.03.29.
熔岩樹型の所在地についてなかなか理解出来なかった理由として、例えば「船津胎内樹型區」では本穴+本穴以外の樹型地がNo1〜No62箇所も含まれていることを意味している。その一帯の表現法を「區」として呼んでいたようだが今後は、湧水池を数えるような一般的な「」または「群區」と表記した方が良いように思えるが如何のことか関係各位の検討が必要。2021・7・27 保坂
3月、「旅 13(3)」が「日本交通公社・新潮社」から刊行される。pid/7887396
富士山にケーブルカー架設の可否 二十名家 / 下村海南 ; 深田久彌 ; 辻村太郎 ; K田正夫 ; 加納一郎 ; 丸山晩霞 ; K田初子 ; 冠松次郎 ; 藤木久三 ; 田誠 ;小島烏水 ; 新井尭爾 ; ウィンクラー ; K田米子 ; 石川欣一 ; 阿部眞之助 ; 松方三郎 ; 辻二郎 ; 高久甚之助 / p24〜30
, 下村海南 , , 小島烏水 ,
, 深田久彌 , , 新井尭爾 ,
, 辻村太郎 , , ウィンクラー ,
, K田正夫 , , K田米子 ,
, 加納一郎 , , 石川欣一 ,
, 丸山晩霞 , , 阿部眞之助 ,
, K田初子 , , 松方三郎 ,
, 冠松次郎 , , 辻二郎 ,
,, 藤木久三 , , 高久甚之助 ,
, 田誠 , , , ,
6月、吉井正敏が「地質學雜誌 43(513) p.417-418」に「 昭和10年の靜岡地震に就いて」を発表する。
7月、「山と渓谷 (38)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933749
グラフィック 奧秩父に富士を望みつ / C水武甲
グラフィック 東京より富士遠望・東京より白峯・秩父の遠望 / 額田敏 / 107〜108<
グラフィック
船津胎内のレンゲツヽジの群落 / 佐藤仁壽 / 115〜115
グラフィック
大岩瀧の岩場・K岩瀧・胎内の岩場・不動岩 / 田中新平 / 146〜146
富士山麓の花めぐり / 渡邊光 / 112〜117
新刊紹介 岩波文庫「北越雪譜」 宇野浩二「大阪」 
   →佐藤春夫「熊野路」 / / 160〜160
<抜粋>
    参考:地質ニュース (484) 産業技術総合研究所地質調査総合センター 編 実業公報社 1994-12
      <私の推薦する天然記念物> 山鹿の不動岩 / 井上秀雄 / p67〜68 /pid/3238707

8月、武田久吉博士が「科学画報 第二十五巻第八号」に「特別寄稿 富士山見学」を寄稿する。pid/10984618
表紙 富士山頂をかすめて
   →飛ぶダグラス機/飯塚玲兒
畫報/ グラビア版
北海道女滿別早乙女博士觀測所で
   →見た皆既日食/北海タイムズ社
日食皆既時の太陽の寫眞とスケッチ
東京天文臺の観測陣/小森 ; 原田
ケンブリッヂ班の觀測陣
女滿別の放送所で原田主幹の觀測
富士の側火山/武田博士
富士十景/武田博士
富士山頂三態/武田博士
富士の植物風景/武田博士

處女航海を終へてニユヨークに着いた
   →クイン・メアリ號
別刷寫眞版
皆既日食觀測地風景
富士に見る鳥
神工鬼鑿(洞穴の奇觀)
阿寒湖と摩周湖/原田
阿寒國立公園のドライブ・ウエー
アメリカで流行の有線放送
歴史的な古時計
甲蟲と不可視光線
原子破壞の新研究
モスコウで人氣の新スポーツ
飛行場の案山子
最新の輕飛行機
海岸に出張した太陽熱料理場
一風變つたテレヴイジヨン局

贅澤な野蠻趣味
超高速度撮影機
サイレント・タイプライター
立派な防毒街となつたパリの地下鐵道
鼠に施したおもしろい手術
靜止寫眞機と活動寫眞機をかねるカメラ
新樂器ロンドリン
光の屈折度によつてトマトの熟し工合を知る法2)
エンヂンの淨氣裝置/
交通安全第一パリに現はれたオート三輪車
携帶用引伸機
超小型驅逐艇
保温潜水服
ダイアを鏤めた鋸
初歩飛行術の地上訓練
機械化園丁
水質檢査の任にある鱒
記事
主要記事
皆既日食觀測實記/原田三夫
航空機に用ひられる輕い金屬材料/堀口定雄
日本氷河論爭/岡山俊雄
獨艇活躍當時の回顧(遭難悲喜録)/
   →各務重治 ; 服部忠直
北海道大學に於ける
   → ストラットン博士の講演/記者
富士山はどうしてできたか/山田節三 / 60〜64
特別寄稿 富士山見學/武田久吉 / 73〜89
洞穴物語/コ田貞一 / 93〜101
富士山の鳥界/C棲幸保 / 102〜104
北海道ところ[ドコロ]/原田三夫 / 113〜117
アマチユア天文家が語る女滿別における皆
   →既日食觀測/小森幸正
日本アルプスの自然科學/岡現次カ
講座 大衆天文講座(五)
   →天體の位置の示し方/鈴木敬信
小記事
生光を入れた皆既日食の寫眞/河喜多能直
尊き經驗(今後の
   →觀測者のために)/原田主幹
速報世界最新科學
限りなき興味を唆る低温高温の研究
神經の感度を測る
   →精巧なガルヴアノメーター
盲人用の新讀書機
X線活動寫眞はどうして撮るか/加藤俊男
海藻の色と深さ/中村宏
富士山の高さ/武藤勝彦
女性の手になる發明
アメリカ通信/紐育タイムス
外國地理パレスチナ/鈴木良太カ
日本及び滿洲國放送局の
   →電力及び周波數一覽表
西洋科學者辭典
新刊の通俗科學書
實用/
海水浴心得帳/水上隆吉
富士五湖畔のキヤンプと
   →附近のハイキング/中村貞治
科學寫眞の撮りかた(連載)/吉川速男
航空寫眞の秘訣/塚本繁治
高山植物の採集と培養/鈴木吉五カ
EF55流線形電氣機關車の
   →作りかた/山北藤一カ
昆蟲採集用としての酸加里の
   →代用藥/名和正
特別附録/ 日本アルプス中心中部地方
   →地質圖/後閑文之助 / 折込〜
富士登山案内圖/ / 折込〜
  特別寄稿 富士山見学」の各項目の一覧
はしがき
裾野
中腹の森林
天地ノ境
中道
宝永山へ
大澤へ
大澤附近
御庭へ
御庭
小御嶽へ
小御嶽
頂上へ
御鉢廻り
下山
山麓の名所
(追記)



はしがき」より(全文)
 何百座び上(のぼ)る日本の高山の中で、単独で、最も高くして、最も広大なものを求めたとしたら、富士山を措いて外にない。三〇〇〇米級の高山が羅列してゐる日本アルプスの中を探っても、単独の山で富嶽に匹敵し得るものは一つだってありはしない。古来富士山を目して扶桑第一の霊峰となすのは、寔に故ありといふ可きである。
 その霊山の土手ッ腹に穴をあけ、ケーブルカーを架して、幾十萬か幾百萬かの大衆を運び上げ山上を雑閙の俗地と化し去らうといふ案が、国粋保護の一手専売であるかの如き日本人によって時もあらうに、この非常時に、真剣に計劃されたといふのだから、恐らくこれは、欧米人をして唖然たらしめんが為めの案だらうと、私達は考へるのだが、そんな暴挙が実現しない前に、親しく富嶽を探って、その真価のある処を見学して来ようではないか。吾と思はん者は、何も腰に黍団子を結付けるにも及ばないが、老若に拘らず、甲斐々々しく結束して、登山口の一つである甲州郡内の上吉田に集い給へ。
9月、「社会及国家 (9月號)(246)」が「一匡社」から刊行される。  pid/1479437
人民戰線の流行期 / 一城
成都事件 / 筒井 / p3〜6
スペイン動亂の波紋 / 一城
スペインの叛亂と國際的影響 / 秋山憲夫
川越大使對宋哲元 / 村上知行 / p23〜26
再び富士山のケーブルカアに就て / 辻二カ / p44〜51
二科展を觀る / 植村鷹千代
新渡邊博士の『日本文化』 / 林ェ
夜叉神峠 / P名貞利 / p77〜81
成都遭難の友を弔ふ / 中村常三 / p86〜93
<抜粋>
9月、C水武甲が「風景 = The landscape 3(9) 口繪 日本風景協会」に「奧秩父雲採山の富士」を発表する。 pid/1492389
10月、「ケルン 7(10月號)(41)」が「ケルン編輯室」から刊行される。 pid/1475386
民家のある山岳風景 / 本間乙彦 / p12〜14
馬鹿尾根の如く / 勝見勝 / p15〜22
北千島の生物相 / 舘脇操 / p23〜25
富士登頂時間の新記録について / 廣P潔 / p26〜28
十津川の温泉境――畫 / 本間乙彦
「アルピニストの手記」 / p47〜47
12月、「風景 = The landscape 3(12)」が「日本風景協会」から刊行される。 pid/1492392
   新雪の富士――口繪 / 岡田紅陽      日本風景讀本 日本風景と湖沼 / 田中阿歌麿 / p1〜5
〇この年、辻二郎が「偏光鏡」を「岩波書店」から刊行する。 pid/1222847
續西洋拜見
鹿島立考
急ぎ旅
モンブランに登らざるの記
チロールまごつ記
アルプス遊覽
富士山のケーグルカー / 99
再び富士山のケーブルカーに就て / 106
登山の想ひ出
海と山の家

海の家
山の家
山の本
演藝放送をョまれる記
芝居雜考
素人演劇評

演舞場の新舊合同劇
明治座の吉右衞門

歌舞伎座を觀て
地獄變

畫家と舞踊家
舞踊批評家の試驗に就て
マイクの濫用
素人と玄人
寺田先生の思出
寺田先生を偲ぶ
寺田博士と隨筆
<抜粋>

〇この年、辻二郎が「西洋拝見」を「岩波書店」から刊行する。   pid/1113555
短篇 /西洋拜見
出帆
乘合船
寄港地
黄熱病
山と熊
スカイ・スクレーパー
富士山
ある研究者の死
スキー今昔
冬と夏ストーブ
果物異聞
山とりどり
上高地ぶらつき
エベレスト二萬九千尺
<抜粋>
1937 12 6月、「風景 = The landscape. 4(6)」が「日本風景協会」から刊行される。 pid/1492398
紅葉臺の富士――(表紙畫) / 吉田秋光 / 表紙
河口湖のつゝじ / 岡田紅陽 / 口繪
御坂峠にて / K田鵬心 / 口繪
本栖湖附近 / 加藤誠平 / 口繪
本栖湖にて / 和田香苗 / 口繪
紅葉臺の富士 / 和田香苗 / 口繪
地質上より見たる富士五湖地方 / 脇水鐵五カ
嶽北湖沼私見 / 田中阿歌麿
觀光地としての富士岳麓 / 小坂立夫
岳麓の植物景觀 / 本田正次
山中湖畔 / 小寺駿吉
五湖の印象 / 爲藤五カ
富士五湖遊草 / 近江滿子
薩摩藺牟田池と宮ノ城「とゞろ」 / 竹内亮
薩州出水の風光――(スケツチと文) / 古城江觀
(略)


9月、小島烏水が「アルピニストの手記」を「書物展望社」から刊行する。  
pid/1261501 閲覧可能
著者の顏(表紙畫)茨木猪之吉氏寫
(圖版)
仙丈岳(三色版)茨木猪之吉氏筆
爺ケ岳より望める六月の立山連峰(冠松次カ氏)
高島北海筆 高山植物圖(大正七年作)
故理學博士山崎直方氏。
歐洲アルプス及び月山産ミヤマウスユキサウ
   →貼付の繪ハガキ便り。
ウイリアム・ガウランド。
ジェームス・ブライス先生。
松浦武四カ寫吉野連山圖(白井光太カ氏手寫)。
ウヱ
ストンの最初の手紙。
梓川で釣する男―嘉門治。
セガンチィニ美術館の大理石記念碑。
ヂヲヴアンニ・セガンチィニ像
木曾御嶽王瀧口の開祖普ェ行者の像
挿畫
チヱムバレン先生の書翰
甲州日記白根ヶ岳スケッチ(歌川廣重)
『善光寺名所圖會』神河内の記
『善光寺名所圖會』神河内の古圖
「御嶽道中案内記」
金峰山火盜猪鹿退除處
フムボルド手翰
本文
アルピニストの手記 / 3
日本アルプス早期登山時代 / 3
槍ヶ岳からの黎明 / 11
ウヱストンを繞りて / 16
ウヱストン寄附の登山帖 / 30
山岳會の成立まで / 33
『山水無盡藏』といふ本のこと / 43
『日本アルプス』の憶ひ出 / 54
紀行文家の群れ―田山花袋― / 66
ガウランドの登山事蹟 / 76
附 甲賀宣政氏の事ども
桑港で迎へた山崎直方氏 / 84
私の遇つた登山家の印象 / 93
其一 ジヱームス・ブライス先生 / 93
其二 王堂チヱムバレン先生 / 108
其三 白井光太カ先生 / 127
其四 惡澤岳の發見者 / 133
其五 日本アルプスのぬし / 142
山岳美と日本精神 / 150 S10・5
セガンチイニ―山と高原の畫家― / 164
辻村伊助のサン・モリッツ旅信 / 178
飛騨山中にある凡兆の句碑 / 182
廣重に描かれた日本南アルプスと
   →北アルプス / 195
上高地は神河内が正しき説 / 202

山の書籍國を行く / 220
山の本とその著者たち / 250
「山岳」雜誌の表紙 / 266
『高山深谷』の話 / 269
隨筆山又山 / 27
爭はれたるマッタアホルン / 284
生ひ立ちの記 / 288
卷末剩筆 / 305


11月、「山と渓谷 (46)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933757
ウエストン翁に興ふる書--(胸像・叙勲及びその他のことヽ゛も) / 小島烏水
奥秩父の追憶 / 冠松次郎
グラフィック 山中湖下瞰(富士山腹より) / 長澤正昇
グラフィック ウエストン霧のブロンズ
グラフィック 雲取山の御来迎 / 清水武甲
グラフィック 呉坂牧場・大倉山より笠ヶ岳・雁ヶ腹摺より富士・
  →御正體山よりの雲取山 / 須賀太郎

グラフィック 箱根駒ケ岳よりの富士・乗鞍山麓番所ヶ原 / 中村貞治
乾徳山雜記 / 清水長輝
九州の山(II)英彦山とその附近 / 竹内亮
スケッチ 甲斐乾徳山圖 / 清水長輝
スケッチ 英彦山概念圖 / 竹内亮
新刊紹介 一登山家の思ひ出 / 尾崎喜八
新刊紹介 偃松の匂ひ / 小嶋鳥水
<抜粋>

〇この年、松方三郎が「アルプス記」を「竜星閣」から刊行、他山の石」を所収する。 pid/1230053

ドーフィネ日記
アルプスところ[ドコロ]
山村一つ
モンテ・モロ越え
冬山斷片
ある山小屋
コル・ドラン
住み心地のいゝ山小屋
アルプとアルプス
フレッシフィールドを想ふ
セガンティーニと彼の山
チンゲル傳
机上彷徨

フェーンもよひ
神河内
名山富士
雨と霧
富士雜記
御中道
富士と尾P沼
他山の石 / 223

池田小屋 / 232
ウェストンと寺田博士
喜作の場合
道具オンチ
エヴェレスト登攀の諸問題
金牌受領者
ヒマラヤ隊を送る
伸びゆく「山」
日本式ヒマラヤ登攀
『ヒマラヤに挑戰して』を見て
ヤングハズバンドのヒマラヤ觀
『白頭山』を讀む
遠征と旅
山岳圖書展覽會のために
書間逍遙
山ごゝろ

〇この年、深田久弥が「山岳展望」を「三省堂」から刊行する。 pid/1255233
乘鞍嶽スキー行 / 1
われは雪の子 / 14
鹿澤だより / 19

富士七合目まで / 25
山岳展望 / 34
鹿島槍嶽 / 42
山峽の湯 / 51
飛騨白川ク / 58
季節の誘惑 / 64
スキー登山 / 69
冬の志賀高原 / 77
雪崩と雪盲 / 85
卷機山 / 97
萬葉集の山の歌 / 111

尾Pの印象 / 126
會津駒ケ嶽 / 141
大津岐峠を越えて
   →銀山平へ / 157
北アルプスの雪溪 / 171
天幕生活の一日 / 180
木曾駒ケ岳 / 185
山の泊り / 198
霧ケ峯の一夏 / 208
蓼科山 / 221
藏王と五色 / 229
温泉のスキー場 / 236
光岳 / 255
丹澤瞥見 / 285
八甲田と十和田 / 293
南部恐山 / 313
初冬の乘鞍 額田敏 / 6
(位ケ原より頂上を望む)
鹿澤一景 / 20
(鹿澤の牛小屋。背後は湯ノ丸山の續き)

富士七合目 井上眞六 / 30
(御殿場口七合目、
   →寶永山爆烈火口附近)
淺間山遠望 牧田邦雄 / 38
(猫岳頂上より淺間及び
   →鹿澤の山々を望む)
滑降 牧田邦雄 / 64
(白馬樽池附近にて)
シュプール 大島幹義 / 74
(八方尾根途上より白馬三山を望む)

至佛山と尾P原の池塘 / 130
(六月の尾P原、下田代にて)
水芭蕉 田邊和雄 / 136
(尾P沼畔、燒山峠の下にて)
六月の會津駒ケ岳
(長尾根の左端が三角鮎のある頂上)
寶劔を望む 谷口豐三 / 194
(本岳より。寶劍の左の殘雪
   →ある山は中岳)
霧ケ峯風景 牧田邦雄 / 214
(八島池及びその附近の小屋)
蓼科山 / 224
(八月、大門牧場より望む)
スキーヤーの群 大佛次カ / 240
(池ノ季温泉の萱場の盛況)

幕營 田邊和雄 / 274

(西澤源頭の三吉小屋跡)
高田大岳と睡蓮沼 / 300


1938 13 4月、矢の倉書店編「好日紀行」が「矢の倉書店」から刊行される。  pid/1262135
海上の富士山 關口泰 / 38
多賀の夏 安井曾太カ / 44
利根川べり 有馬ョ寧 / 98
雨の湯河原 石川文吾 / 102
美しい町 加藤武雄 / 106
白峯山 正宗得三カ / 110
波浮の港。差木地村 兼常C佐 / 113
摩周湖 佐藤惣之助 / 121
伏古アイヌコタンの土人學校を訪ふ 前田夕暮 / 126
花旅 吉田絃二カ / 134

5月、「山と渓谷 (49)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933760
表紙 山の宿(奥秩父・日向大谷にて)/C水武甲
城大山岳部の北支小五臺山遠征計畫/竹中要
吾妻火山火口原湖鎌沼/岩崎京二カ
尾瀬長蔵小屋赤の仔犬メル/川崎隆章
入・笠・山・の・思・ひ・出/C水長輝
道志・秋山川寄せ書/村田健藏
スケッチ 人笠山之圖/C水長輝
スケッチ 霧島山彙/竹内亮
愛犬赤(長歌)/平野長英
5月、「旅 15(5) 新潮社,日本交通公社,日本旅行倶楽部,日本旅行協会」が刊行される。 pid/7887422
國立公園繪行脚 諏訪[神][社]の御柱祭り/長尾宏也 / p76〜77
國立公園繪行脚 八溝のまつり/九法好太郎 / p74〜75
國立公園繪行脚 富士と箱根/鶴田吾郎 / p14〜14
旅の特輯グラフ--禁轉載 第一特輯・グラビヤ 山北から由比まで--
   →御殿場線をゆく 駿河から御殿場へ 富士三題 / p52〜52

<抜粋>
7月、「旅 15(7)」が「日本旅行協会 新潮社」から刊行される。 pid/7887424
古き民家探訪 冨士五湖地方の農家 / 石原憲治 / p50〜52
剛健親父(連載漫畫) / 田河水泡 / p88〜91
信仰の山々 富士、男體、三峯山、八海山 木曾駒ヶ嶽、戸隠 / 茂木愼雄 / p66〜70
信仰の山々 恐山、鳥海山、立山 御嶽、白山、飯豐山 / 河上壽雄 / p71〜75
信仰の山々 大峯山、石鎚山、劍山 大山、英彦山 / 西岡一雄 / p75〜78
信仰の山々 出羽三山 / 松浦佐用子 / p70〜71
血氣時の富士登山 / 市島春城 / p24〜27
9月、「山と渓谷 (51)」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/7933762
表紙 峠路(秩父十文字峠
  →戰場ヶ原にて) / 大森三カ
峠雜感 / 木暮理太カ
火山地形より見たる高原 / 村田健藏
八ヶ嶽高原の先史時代 / 仁科繁男丸
臺灣の峠と高原 / 沼井鐵太カ
尾Pヶ原發電計畫と國寶的勝地の
  →保護について / 平野長英
グラフイック 東井出の土器・小荒間の
  →石器・立石の石臼
/ 仁科繁男丸
瑞牆山と信州峠 / 天利文彦
淺間山麓 / 茨木猪之吉
駿豆の峠と高原 / 村田健藏 /
紀行 上信の峠越え--四方原峠 十石峠
  → 鹽ノ澤峠 / C水長輝
9月、小島烏水が「偃松(はいまつ)の匂ひ : 山岳随筆」を「書物展望社」から刊行する。
pid/1222629 閲覧可能
偃松衣
偃松の匂ひ / 5
飛騨笠ケ岳早期登山者圓空・南裔・播隆 / 27
飛騨山脈早期探檢者坂市太カとライマン翁 / 40
地質學者ナウマンと森鴎外の論靜 / 4
ウヱストン翁の敍勳と浮彫像建立に就ての話 / 66
『日本山嶽志』を書いた高頭さん / 79
ヒマラヤ聖戰行のために / 87
富士山の雲の畫家 / 90
すたれ行く富士の古道 / 97
去つて行く人々 / 114
山岳圖書室
谷文晁の日本名山圖 / 123

ラスキンとコ富兄弟 / 138
冠松次カ氏の「山」の近業 / 148
山岳圖書おぼえ帳 / 153
遠近人間記
椿の女 / 163
山縣悌三カ先生(「少年園」と「文庫」) / 171
千葉龜雄 / 182
筑波根詩人 / 195
老行脚江見水蔭 / 208
抗議二篇
富士山ケーブルカー反對 / 227
内田實氏の『廣重』に對する抗議 / 240
講演
亞米利加の山岳風景舌描 / 261

11月、「山と渓谷 (52)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933763
表紙 紅葉境・瑞牆山 / 岡田紅陽
蒙古・京包沿線の山 / 北田正三
木曽山中行 / 藤澤古實
吉田町より見た晩秋の富士 / 杉山寫眞館
孫尊佛岩とお札・石鑓山の天柱石 / 坂本光雄
中摩殿山の展望・仙岩山の奇景 / 竹内亮
三ッ峠木無山 / 弦間照
無名のハイキング地帯 (7)龍爪山と眞富士 / 村田健藏
九州の山(VIII)耶馬溪の山と溪谷 / 竹内亮
苗場山・昌次新道 / C水長輝
スケッチ 苗場山昌次新道附近 / C水長輝

<抜粋>
〇この年、前田河広一郎が「蘆花伝」を「岩波書店」から刊行する。 
少年
1 母乳 / 3
2 叔父の死 / 10
3 父と母 / 15
4 幼童 / 21
5 文字の世界 / 28
6 碧い眼の先生 / 32
7 西クどんと犬 / 44
8 環境 / 52
9 海 / 58
10 兄 / 64
11 新島先生 / 75
12 學校 / 83
13 兄の煩悶 / 91
14 印象 / 96
15 兄去る / 104
16 内側に向つた心 / 117

17 山 / 129
18 弱蟲の力 / 136
19 蠶 / 145
20 財産 / 152
21 兄の結婚 / 161
22 伊勢時雄の一家 / 166
23 鐘が鳴る / 175
24 初戀 / 189

25 迷路 / 204
26 私は狂人です / 213
27 蘆花の出生 / 221
28 幻影の都市 / 230
29 凹壁の猫 / 235
30 K枠の端書 / 245
壯年
31 妻 / 263
32 試練 / 272
33 道草 / 281
34 タラス・ブリーバ )
35 寫生狂 / 291
36 兄の洋行 / 299
37 トルストイ / 311
38 遊び / 322
39 兄と弟 / 329
40 一時と永遠 / 337
41 山白雲 / 341
42 『不如歸』の由來 / 348
43 不如歸 / 360
44 鎖 / 369
45 毀譽 / 379
46 自分と仲良しになる / 390
47 K潮の分流 / 401
48 兄の檢閲 / 411
49 K潮社 / 424
50 春夏秋冬 / 434
51 戰爭と平和 / 442
52 伯母の臨終 / 453
53 峠問答 / 463
54 
冨士山上の死 / 464
大成期
55 兄の遭難 / 475
56 地獄めぐり / 483
57 心的革命 / 499
58 順禮とその妻 / 515
59 二十六戸の村 / 534
60 『寄生木』の男 / 54
61 土の平面 / 559
62 或る十年 / 570
63 長い旅路の涯 / 582
64 親不孝日記 / 596
65 暴露 / 608
66 喪中 / 616
67 新しく妻を見る / 624
68 世界から粕谷へ / 630
69 竹崎伯母 / 641
晩年
70 
冨士に生きる / 653
71 死 / 668




        参考 前田河広一郎 著「蘆花伝」 興風館  発行1947・11  pid/1069447 閲覧可能
〇この年、「山岳講座 第7巻」が「共立社」から刊行される。  pid/1229066
夏期登山について 冠松次カ

第一章 夏山の危險とその準備について
第二章 夏山を安易に旅する準備
第三章 道のあるコースの登山について
第四章 道の不明瞭なコースと道のないコースの登山
第五章 初夏及び秋の登山について
初夏の登山
秋の登山
第六章 谷渉り
岩登り 桑田英次
まへがき
第一章 裝備
第二章 綱の結び方
第三章 隊の編成と行動
第四章 基本的技術
山の植物 田邊和雄
はしがき
第一章 登山路と植物景觀の變化
第二章 各植物帶と所生の植物
第一節 低山帶
第二節 亞高山帶
第三節 喬木限界
第四節 高山帶
第三章 高山植物とは何か
第一節 高山植物の定義
第二節 高山植物と極地植物
第四章 高山に於ける植物の生活状態
第一節 高山植物と温度
第二節 高山植物と日射
第三節 高山植物と積雪
第四節 高山植物と風
第五節 高山植物は乾生植物か
第五章 山地に於ける植物群落の變遷
山の昆蟲及び其他の動物 熊澤誠義
詞セ
第一章 日本に於ける動物の分布
第二章 山の昆蟲
高山の昆蟲
山地の昆蟲
第三章 哺乳類
第四章 兩棲類及び魚類
山の鳥類 中西悟堂
序言
第一章 山の鳥類(富士山の鳥)
第二章 鳥類の蕃殖地(春・夏の山の鳥)
第一節 山麓の村落で蕃殖する鳥
第二節 山中の湖沼附近で蕃殖する鳥
第三節 山中の草原で蕃植する鳥
第四節 低山帶の森林で蕃殖する鳥
第五節 低山帶灌木叢林で蕃殖する鳥
第六節 亞高山帶の森林で蕃殖する鳥
第七節 高山で蕃殖する鳥
第三章 渡りの諸鳥(秋・冬の山の鳥)
第四章 どんな山にどんな鳥がゐるか
中央亞細亞の山と人 木暮理太カ
第一章 中央亞細亞の山
一 概説
二 山脈
三 氷河
四 高山
第二章 山群と登攀
日本中央アルプス K田正夫
木曾駒ヶ岳山脈
日本南アルプス 山下一夫
詞セ
總説
各説

〇この年、 關口泰が矢の倉書店編「好日紀行 p38 矢の倉書店」に「海上の富士山」を発表する。 pid/1262135
  また、前田夕暮が「伏古アイヌコタンの土人學校を訪ふ p126」を発表する。
1939 14 1月、「山と渓谷 (53) 」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933764
新刊紹介 登山と植物 / 武田久吉 / p55〜55
樋沼より見た一切經山・一切經山より見た小富士と樋沼 / 大森三郎 / p126〜126
紀行 富士の三日間 / 小池文雄 / p119〜121

2月、「旅 16(2) 日本旅行協会」に「旅の特輯グラフ 第一特輯・アート 味覺をそゝる石垣苺 苺をつむ乙女、富士山を背に苺に水を、段々畑に實る苺」が掲載される。 pid/7887431
3月、脇水鉄五郎が「日本風景誌」を「河出書房」から刊行する。  pid/1217051 閲覧可能
富士箱根國立公園 / 34
一 富士の偉容とその環境 / 34
二 富士の出現と生長 / 36
三 大火口と放射谷 / 37
四 噴出物と熔岩 / 39
五 三十九の寄生火山 / 41
六 新期熔岩流「丸尾」 / 43
七 熔岩洞穴と樹型 / 45
八 熔岩と森林 / 51
九 有史後の活動 / 53
一〇 富士山麓の五湖 / 59
一一 愛鷹山 / 61
一二 箱根火山 / 63
(略)


3月、「山と渓谷 (54)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933765
富士山に於ける氷具の變遷について / 廣P潔 / p1〜7
ナマハゲのくる冬 / 高橋文太郎 / p15〜17
旭光に輝く冬の富士(山中湖畔より) / 岡田紅陽
守屋山頂より木曾駒ケ岳 / 船越好文 / p87〜87
御岳頂上劍ケ峰・三笠山より頂上を望む・田ノ原よりの頂上・田ノ原小屋にて・スキーデポ・七合五勺にて・雪上に遊ぶ雷鳥・大ノゾキの惡場・王瀧口頂上・王瀧口頂上と劍ケ峰・劍ケ峰頂上と乗鞍岳 / 大森三カ / p81〜86
メル・雪に埋れた長藏小屋・桐畑の少憩・小屋前のアザミ・沼山峠近し・ウダーより會津駒・赤法華にて・池ノ平より西南望・會津駒より三ツ岩・會津駒の滑走・大津岐峠にて・大杉岳にて・長池の落口・長池の雪景 / 川崎隆章 / p110〜111,114〜115,118〜119,121〜126
春の木曾御嶽行 / 大森三カ / p81〜86
南アルプス前衞の山々とスキー--櫛形山 入笠山 守屋山 / 船越好文 / p87〜91
新刊紹介
會地村 / 熊谷元一 / p141〜141
4月、深田久彌が「ホーム・ライフ 5(4) p58〜58大阪毎日新聞社」に「氷雪の富士山頂」を発表する。 pid/1599144
7月、杉山登が「旅 16(7)  p28〜29 日本旅行協会」に「夏山健康街道 富士お中道の凉味 」を発表する。 pid/7887436
7月、太宰治が「女生徒 : 短篇集 [他六篇] 」を「砂子屋書房」から刊行する。  pid/1685815
滿願 / 11
女生徒 / 19
I can speak / 129
富嶽百景 / 139
懶惰の歌留多 / 197
姥捨 / 249
黄金風景 / 307
9月、「山と渓谷 (57)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933768
栃本まで / 木暮理太カ
雁坂峠を越えた日本武尊の傳説/ 吉田浩堂
秩父産のスミレについて / C水大典

秋山村に殘る念佛踊 / 仁科義比古

グラフイック
 雲取山頂上の富士・黎明の白石山 / 森山昌邦
グラフイック
 和田の古墳 / 岩科小一カ  
 三頭山頂より見た富士 / C水長輝

 雲取山頂上の富士・黎明の白石山 / 森山昌邦
 和田の古墳 / 岩科小一カ
 三頭山頂より見た富士 / C水長輝
 王見の瀧 / 仁科義比古
倉澤谷溯行 / C水長輝

金峯山 登路とタイムについて / 小野幸
和田の相馬 / 岩科小一カ
新刊紹介 原色版高山植物 / 本田正次
新刊紹介 つみくさ / 黒田初子 
<抜粋>
〇この年、春日俊吉が「富士と其附近の山々」を「登山とスキー社」から刊行する。 pid/1217885
第一部 人文史的に・新風土記風に
國民性の『無言の良ヘ師』 / 1
スタール博士のことゞも / 3
富士開發史の或る一ページ / 6
先蹤者たちの努力と熱情と / 8
白衣の登山者の心のすがた / 10
『富士見十三州與地全圖』について / 13
彼女を引立てる裾野の美 / 15
富士山上の奇觀四題 / 18
ある『太陽と影との技術者』 / 20
植物帶と鳥獸界への一瞥 / 23
富士山と所謂アルピニズム / 25
この山への藝術道り貧困 / 27
第二部 富士の七つの登山口
富士の登山路は十五ある / 33
夏富士の天候と氣象 / 36
登路の優劣と登山の諸費用 / 39
人それぞれの登山プラン / 42
富士登山の心得十ケ條 / 45
登山路・その一、吉田口 / 48
登山路・その二、須走口 / 52
登山路・その三、御殿場口 / 56
登山路・その四、大宮口 / 61
須山口と精進口と山中口 / 65
富士の頂上ところどころ / 71
第三部 岳麓に拾ふ遊歩場
行かうよ・スリルのお中道へ / 77
大澤の石瀧『花と音樂』 / 79

御庭と奧庭と小御岳の景勝 / 82
探美の山旅・五湖めぐり / 85
水と峠と樹海との饗宴 / 88
陸地をくぐる湖水の通ひ路 / 91
ああ『山の彼方に空遠く』 / 94
國境を越えてのワンデルング / 97

典型的な裾野の村・勢子辻 / 99
富士の見える風景傑作撰 / 102
第四部 春と秋の富士・特に冬富士
冬冨士開拓の熱鬪譜・哀悼譜 / 109
雪に別れて花への對面 / 112
蘇がへる山の抒情詩的風景 / 114
急角度に訪づれる富士の秋 / 117
冬の冨士・先づそのこころ構へ / 119
絶好の氷上技術試練場 / 122
登山プラン・一、吉田口 / 124

登山プラン・二、御殿場口 / 128
お鉢廻りとスキー滑走ルート / 131
富士山麓のツーア・コース / 135
第五部 富士をめぐる山と峠
越前岳・鋸岳・愛鷹山 / 141
足柄峠・金時山・乙女峠 / 144
石割山・三國峠 / 147
足和田山・紅葉臺 / 150
鹿留山・杓子山 / 153
御正體山・道坂峠 / 156
三峠山・河口湖 / 159
御坂峠・K岳・大石峠 / 162
節刀岳・十ニケ岳 / 165
四尾連湖・蛾ケ岳 / 168
雨ケ岳・大見ケ岳・毛無山 / 170
天狗岳・天子ケ岳 / 174
1940 昭和15 1月、「山と渓谷 (59)」が「山と渓谷社」から刊行される。   pid/7933770
森第五聯隊八甲田山雪中行軍遭難眞相 / 川崎隆章 / p40〜51
名案内人物語(四)八甲田山鹿内辰五カ / 三浦敬三 / p68〜69
氷雪の富士行 / 廣P潔 / p120〜133
3月、「山と渓谷 (60)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933771
  
春のスキー地--(1)鬼怒高原のツーア (2)鹽原スキー場 (3)富士山寶永山往復 (4)木曾スキー場 (5)尾Pスキー生活 / 編輯部 / p115〜119
3月、久宗襄が「旅 17(3)p42〜46 日本交通公社」に「特派員踏査記 富士山麓の史蹟と産業」を発表する。pid/7887444
特派員踏査記 沖繩瞥見 / 井上昇三 ; 棟方志功書 / p18〜23
特派員踏査記 富士山麓の史蹟と産業 / 久宗襄 / p42〜46
特輯グラフ 第一特輯グラビヤ 嶽麓の
   →吉野朝史跡と郷土産業 竹下古戦場 / 鈴木正紀
特輯グラフ 第一特輯グラビヤ 嶽麓の吉野朝史跡と
   →郷土産業 護良親王の御遺蹟をめぐって
特輯グラフ 第一特輯グラビヤ 嶽麓の吉野朝史跡と郷土産業 谷村の甲斐絹

9月、「山と渓谷 (61)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933772
山の署名本より見た故人・今人 / 小島烏水
東部滿洲の山名 / 竹内亮
山住ひ / 葉山嘉樹
北關東の桃源境(二)八溝山案内記 / 長谷川末夫
記録 蘆川から釋迦ヶ岳へ / C水長輝
<抜粋>
6月、太宰治が「思ひ出 : 他四篇」を「人文書院」から刊行する。 pid/1144308  閲覧可能
1 思ひ出
2 ダス・ゲマイネ
3 二十世紀旗手
4 新樹言葉
5 富嶽百景
餘瀝 近事片片(8編)
 
正直ノオト
 春畫
市井喧争
酒ぎらひ
困惑の辯
知らない人
心の王者
欝屈禍


7月、武田久吉博士が「民族文化3號〜」に「庚申雑記(一)〜(十八)」の連載を始める。
7月、武田久吉博士が「山と渓谷 (62) p27〜28山と渓谷社」に「苗塲山の富士」を発表する。 pid/7933773
8月、 橋本英吉が「文芸春秋 18(12)
p386〜400 文芸春秋新社」に「冨士」を発表する。pid/3197756
10月、「國立公園 12(5)」が「 国立公園協会」から刊行される。 pid/1587899
富士箱根國立公園の湖沼 / 中村道太カ / p24〜26 富士山日記 / 冠松次カ / p35〜38
11月、「山と渓谷 (64)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933775
風景よ何處へ行く=再燃の尾Pケ原貯水池問題 / 武田久吉
グラフィック 秋の富士山麓にて(
鳴澤の獅子舞) / 河合武 
グラフィック 富士山麓雲雀丘にて / 大森三カ

丹澤・菰釣山について / C水長輝 / p114〜117

丹澤座談會 登山者の初めて入山した頃の丹澤・最近一年間の入山者統計・尊佛小屋その他の施設・東丹澤と西丹澤の代表コース・丹澤でスキーが出來るか・丹澤の遭難種別と對策・寫眞的に見た丹澤の魅力・東京から見える丹澤山塊は何處が良いか・小田急及び地元山岳會の入山者への希望 / 武田久吉 ; 塚本閤治 ; 町田立穗 ; 尾關廣 ; 坂本光雄 ; 宇山幸治 ; 漆原俊 ; 足立俊カ ; 根本行道 / p50〜61
丹澤・菰釣山について / C水長輝 / p114〜117
12月、「國立公園 12(6) 」が「国立公園協会」から刊行される。 pid/1587900
國土計畫と國立公園 / 田村剛 / p1〜1
毬藻雜話 / 岡田喜一 / p7〜8
紀元二千六百年の祝典を富士山頂に迎ヘて / 冠松次カ / p11〜13
富士箱根國立公園の湖沼 / 中村道太カ / p14〜16
口繪
冬の奧白根山
冬の中禪寺湖
アトサヌプリと内保治
湖畔に打寄せられた、毬藻の聚落
富士三題


〇この年、清水市教育会編「清水市郷土研究 第4輯」が刊行される。 pid/1220109  閲覧可能 
口繪
三保羽衣の碑文
「玄同放言」書中にある
   →龍華寺庭前望嶽之圖
序 C水市學務課長
みほ・みを・みよ 法月俊カ
凡例
概説
第一篇 文學一般
第一章 江戸時代まで / 11
擧白集 木下長嘯子
東海道名所記 小田原より江尻まで・
   →江尻より吉田まで 淺井了意
東海道中膝栗毛 十返舍一九
玄同放言 瀧澤馬琴
第二章 明治時代 / 37
東洋の佳人 東海散士
C見潟日記 高山樗牛
C見寺の鐘聲 高山樗牛
興津より 高山樗牛
不盡廼舍遺稿 中村秋香
C見潟の一夏 姉崎嘲風
C見潟の除夜 姉崎嘲風
富士見臺詩碑建立の記 コ富蘇峯
次カ長銅像背後の碑文
第二篇 紀行文
第一章 鎌倉室町時代 / 69
十六夜日記 阿佛尼
海道記
東關紀行 源親行
都のつと 釋宗久
富士紀行 藤原世雅
富士御覽日記 宗長
正廣日記 正廣
平安紀行 太田道灌
東路の津登 宗長
東の道の記 尊海
東國紀行 宗牧
富士見道記 里村絶巴
第二章 江戸時代 / 91
篠枕 中院通勝
關東海道記 中院通村
丙辰紀行 林道春
身延行記 元政
丙寅紀行 風瀑
日本行脚文集卷七 大淀道風
丁未旅行記 池田綱政
歸家日記 井上通女
ケンベル江戸參觀旅行記
  → エンゲルト・ケンペル
庚子道の記
東行筆記 湯淺常山
奧の荒海 小磯某女
岡部日記 加茂眞淵
長崎役行日記 長久保赤水
改元紀行 蜀山人
壬戍覇旋謾録 瀧澤馬琴
あがたの三月四月 大江丸舊國
たびの命毛 土屋斐子
中空の日記 香川景樹
陪駕日記 田能村竹田
日本風俗備考 ヒスセル
京遊筆記 狩谷掖齋
第三篇 和歌 / 129
第四篇 俳句 / 155
鐵舟寺觀音山の望嶽句碑
俳諧裾野集
三保の海
年表



〇この年、深田久弥編「富士山」が「青木書店」から刊行される。  pid/1687519
I 概説
富士の景觀・河東碧梧桐
富士の語原・木暮理太カ
富士の文學・別所梅之助
富士の繪畫・藤懸靜也
富士の地質・辻村太カ
富士の鳥類・K田長禮
富士の植物・矢部吉禎
富士の信仰・中山太カ
富士の傳説・藤澤衞彦
II 紀行
富士日記 (寛政二年)・加茂季鷹
不二の高嶺 (明治三十六年)・遲塚麗水
山頂まで (大正八年)・荻原井泉水
登山の話 (昭和十一年)・冠松次カ
寒中滯嶽記 (明治二十八年)・野中至
寒中登山記 (明治四十年)・佐藤順一
富士の冬 (昭和二年)・槇有恒
氷雪の富士行(昭和十四年)・廣P潔
富士の東麓・コ富蘇峰
富士の北麓・戸川秋骨
富士の西麓・田部重治
富士の南麓・若山牧水
富士の八海・大町桂月

III 案内
登山口と登山道・塚本繁松
氷雪期の登山・廣P潔
お鉢廻り・深田久彌
中道廻り・武田久吉
富士五湖と裾野めぐり・高畑棟材
IIII 隨筆
丙辰紀行・林羅山

富士の嶺を觀てしるせる詞・賀茂眞淵
富士賦・松倉嵐蘭
富嶽の詩神を思ふ・北村透谷
富士を望む・田山花袋
五湖の雨・飯田蛇笏
名山富士・松方三カ
夢想國師と富士山・關口泰
すたれ行く富士の古道・小島烏水
都良香の「富士山」
「竹取物語」より
「更科日記」より
「伊勢物語」より
「東關紀行」より
「海道記」より
「十六夜日記」より
萬葉集の富士の歌
古今集の富士の歌
後撰和歌集の富士の歌
新古今集の富士の歌
新古今以後の勅撰集の富士の歌
飛鳥井雅世「富士紀行」中の歌
飛鳥井雅康「富士歴覽記」中の歌
近世國文學者の富士の歌(一)
近世國文學者の富士の歌(二)
正岡子規の富士の歌
島木赤彦の富士の歌
芭蕉の富士の句
蕪村の富士の句
蕉門の富士の句
也有・一茶の富士の句
子規の富士の句
富士の狂歌
富士の狂句
ョ山陽の富士の詩
富士の歌謠
謠曲「富士山」より
身碌の一生
各地の富士
ウェストンの“Fuji in May”より
氷雪期富士登山史
高嶺の雪
富士の名數
一富士・二鷹・三茄子
左富士と富士隱れ
編輯後記・深田久彌
寫眞及び圖版目次
犬目峠の富士・小島烏水藏 / 卷頭
眞夏の富士・鳥山悌成
割石峠から仰いだ山頂・武田久吉
富士櫻の咲く岳麓・塚本閤治
南アルプスからの富士遠望・塚本閤治
山頂火口壁の大氷柱・塚本閤治
吉田口七合目・塚本閤治
劔ケ峯と萬年雪・武田久吉
富士俯瞰・三浦寅吉
影富士・武田久吉
富士の笠雲・武田久吉

頂上概念圖

1941 16 1月、「山と渓谷 (65)」が「山と渓谷社」から刊行される。   pid/7933776
表紙 牧場の窗(まど)(北海道にて) / 上田徹雄
視野の擴大 スキーヤーの自肅問題について / 小島六カ / p1〜5
グラフィック
富士山山頂觀測所員の活躍 / 河合武 / p115〜115
グラフィック 瑞牆山遠望 / C水武甲 / p168〜168
山岳雜記帳(四) / 深田久彌 / p48〜50
東北の山(26)月山へのスキー路 / 安齋徹 / p58〜62
蒙疆山水記(四)黄土高原を行く / 渡邊公平 / p68〜75
冬(長歌) / 平野長英 / p77〜77
雪山東北風景・鳥海山朝暾・朝日岳妖雲 / 上田徹雄 / p104〜107
一月の白馬山麓生活 / 高橋健治 / p108〜111
氷雪の富士を語る會--最初の冬富士登山・冬富士の遭難・冬富士の耐風技術・
   →雪煙の上る大きさ・富士山の降雪量・冬季富士の施設とガイド・富士山の雪代・
   →山頂氣象觀測所生活・飛行機の訪問・富士山頂の奇現象・影富士について・
   →富士火山脈の活動・映畫「富士」・富士山の撮影・富士山頂遠望の限界・
   →富士の見える地域・
富士山頂のスキーと富士山大滑走・山麓スキー場とツーア /
   
野中至 ; 藤村郁雄 ; 廣P潔 ; 河合武 / p115〜132
八甲田山雪中行軍遭難軍歌について / 川崎隆章 / p4〜5
『尾P』批評集 / 諸家 / p149〜150
本社主催 スキー鍛錬の夕(講演と映畫の會) / p18〜18
<抜粋>
2月、「旅 18(2)」が「日本旅行協会」から刊行される。 pid/7887455
農學先覚者の遺跡探訪 佐藤信渕の隠家/篠崎四郎 / p36〜37
農學先覚者の遺跡探訪 大原幽學とその[遺]跡/高田奈美 / p38〜43
鹿踊のいはれ/相馬克夫 / p43〜43  
富士山頂の氣象觀測所/三浦榮五郎 / p30〜31
3月、「山と渓谷 (66)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933777
鶴見宜信氏に物を訊く
   →森五聯隊の八甲田遭難について
   →日露戰役の彼我の雪中行動
   →レルヒ少佐來着前後の事情 スキーの民間へ波及した影響
   →富士山スキー初登山の動機と情況 スキー聯盟結成の實情
   → 鶴見敏子スキー練習の過程について / p880〜888
グラフイック 雪氷の富士山頂へ / 岡田紅陽 / p942〜942
『尾P』を手にして / 柳田國男 ; 木暮理太カ / p939〜940
冬富士撮影の狙らひ / 岡田紅陽 / p942〜946
雪の北信濃の行事 / 宮澤憲衞 / p950〜951
雪具考 / 早川孝太カ / p962〜964
雪國の民俗 / 山口貞夫 / p966〜969
春の新スキー・ツーアの案内
  (1)保成峠越え(沼尻から岩代熱海へ) (2)本白根循環コース
  (3)万座・御飯山コース (4)雪の砂漢・守門山
  (5)須走・小富士・山中湖 / 編輯部 / p982〜990
5月、「山と渓谷 (67)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933778
植・物・因・む・峠 / 正井暉雄 ; 武田久吉校證 / p8〜17
グラフイック 春の富士を繞りて--竹馬・木馬(雲雀ケ丘にて) 
 →櫻花を背にして(頂上淺間神社にて) 春霞に映ずる影富士
 →(劍ケ峯より) 富士あざみ(須山口にて) / 河合武
熱河五龍山(霧靈山)を語る / 竹内亮 / p68〜73
傷病兵の丹澤・葛葉川溯行 / 吉岡恒人 / p76〜78

山岳雜記帳(六) / 深田久彌 / p80〜83
口繪寫眞に寄せて 富士の春を寫す / 河合武 / p84〜86
記録 春
の秋山郷 佐武流山・鳥甲山・三國街道 / 川崎精雄 / p156〜164
記録 春期富士山頂滯記 / 川崎隆章 / p166〜176
本社主催 第二囘・丹澤のタ(四月一八日)  奧秩父の講演と
  →映晝の會(五月二〇日) / 山と溪谷社 / p21〜21
<抜粋>
7月、「旅 18(7)」が「日本交通公社」が刊行される。 pid/7887460
夏旅に鍛へる/木暮理太郎
厚生道場として生れ變る大島/三上謙
ハイカーへの抗議(旅行道コ再檢討)/茂木愼雄
北千島に居住する人/村山尚ェ
夏の保健施設案内
 市設プール案内 (東京の卷)/半田敞
 市設プール案内 (大阪の卷)/外見亞吉良
 夏 海と山の學校/富田昭
 保健療養向き温泉 (東京中心)/夏山繁樹
 保健療養向き温泉 (大阪中心)/有田茂

 海と山の保健施設/馬場純一
兒童の夏季聚落/紅林武男
蘆溝橋の思ひ出/中村孝也
旅の禮法 〔ホテルの卷〕/佐賀武雄
旅の用心/久甫

絵と文 夏二題 田舍の夏/渡邊浩三
絵と文 夏二題 初夏の蓼科高原/吉井淳二
旅の回覽板/編輯部編
植物園めぐり 札幌の植物園/栃内吉彦
植物園めぐり 奈良萬葉植物園/小C水卓二
植物園めぐり 森野の舊薬園/佐藤小吉

霊峰富士 富士の歴史と科學/原田三夫
霊峰富士 富士の登山案内/千家哲麿

<抜粋>
10月、「國立公園 13(5)」が「国立公園協会」から刊行される。  pid/1587905
國土の自然と文化 / 長谷川如是閑 / p2〜5
風土の性格と民族 / 中河與一 / p6〜8

自然美と日本精神 / 次田潤 / p9〜13
山岳風景地の保護 / 辻村太カ / p14〜17
自然・國土・民族・國家 / 諸家 / p18〜26
推薦したき國立公園候補地 / 末松偕一カ / p27〜28
時局下の國立公園と新日本國立公園の提唱 / 田村剛 / p29〜31
協會記事 / p32〜32
第二回日光山小屋管理委員會記録 / p32

精進湖の富士山 / 表紙
口繪
劒岳八ツ峯
尾Pの池塘と至佛山


10月、武田久吉博士が「民族文化 2巻10号」に「庚申雑記18」を発表して完結する。
庚申雑記(一)〜(十八)の内訳
庚申雑記No 発行年月 巻号No  タイトル名 路傍の石仏 昭和46刊行 記事 pid
(一) 1940・7 3号 青面金剛の腕 - -
(二) 相模の古い庚申塔 - -
(三) 1940・8 4号 東京の古い庚申塔 - -
(四) 1940・9 5号 八阪の庚申堂 - -
(五) 擧母の庚申堂 - -
(六) 桃を持つ猿の庚申塔 - -
(七) 1940・10 6号 庚申塔の猿 庚申塔の猿 -
(八) 1940・12 8号 猿の牝牡 猿の牝牡 -
(九) 石塔の施主 石塔の施主 -
(十) 1941・2 2巻2号 庚申塔と地蔵尊 地蔵尊と庚申塔 -
(十一) 1941・3 2巻3号 庚申塔と山王 庚申塔と山王 -
(十二) 1941・4 2巻4号 庚申と道祖神 道祖神との習合 -
(十三) 1941・5 2巻5号 庚申と阿弥陀仏 庚申と阿弥陀如来 -
(十三) 1941・6 2巻6号 題目のある三猿塔 題目のある三猿塔 -
(十四) 大日如来と庚申塔 大日如来と庚申塔 -
(十六) - -  - - -
(十七) - -  - - -
(十八) 1941・10 2巻10号 梵字の庚申塔 梵字の庚申塔 -
    注意:庚申雑記(十五)〜(十七)については欠番。7〜9月号で確認済 2014・2・5 保坂
11月、「山と渓谷 (70)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933780
富士山と日本精神 / 逗子八カ / p1〜4
南會津沼田街道の慘状 / 川崎隆章 / p5〜10
邊陬に古俗を拾ふ / 早川孝太カ / p14〜15
集中登山報告 丹澤・中津川の谷々 / 泰野山岳會
十文字峠を越す / 富田通雄 / p118〜120
山岳雜記帳(七)初秋の富士山 / 深田久彌
南會津・荒海山登高 / 川崎精雄 / p152〜156
記録 紅葉の天城山主脈縱走 / 中村謙
記録 池ノ平より位牌岳へ / C水長輝
<抜粋>

11月28日、「勅令第1015號 陸軍少年戦車兵学校令」が公布される。
  また、同日付で「
勅令第1016號 陸軍少年通信兵学校令」も公布される。
   
官報 1941年11月29日(第4469號)  大蔵省印刷局 [編] 日本マイクロ写真  pid/2960969
12月1日、陸軍少年戦車兵学校が千葉市黒砂町に設置される。
    官報 1941年12月12日(第4480號)  大蔵省印刷局 [編] 日本マイクロ写真  pid/2960980
1942 17 1月、 S記者が「農業世界 37(1)p74 博文館」に「富士山麓の緬羊大牧場を觀る」を発表する。 pid/1756791
1月、「幼年倶樂部 17(1) 」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。 pid/1789174
おかあさんの目 / 水上不二 ; 川島はるよ
軍用犬 / 滑川道夫
はしらの前で / 荒居稔
強い日本海軍
かがやく日の丸 / 佐藤惣之助

陸軍少年戰車兵學校けんがく
紀元二千六百二年 / 松永健哉
わんわん日記 / サトウ・ハチロー ; 芳賀まさを
氷の國の子ども / 千葉省三 ; 河目悌二
じどうげき しやせい / 伊達豐 ; K崎義介

わが日本 米英とたたかふ / 加藤武雄
富士山にゐた石つころ / 水谷まさる ; 野口義惠
あぶない岩 / 太田K克彦 ; 熊谷元一

五カさんもえらい / 後藤楢根 ; 安泰
やねの雪おろし / 水島あやめ ; 野水昌子
ヒノキマル / 濱田廣介 ; 川上四カ
じばくしたふう船玉 / 澤渡吉彦 ; 澤井一三カ
スンガリーの朝 / 石森延男 ; 河目悌二
雪の話 / 吉田弘
山おくのばんざい / 宮本旅人
私たちのけんきう / 堀七藏
『靖國神社の英靈にささげる文』大募集
渡邊登 / 大木雄二 ; 齋藤五百枝
おほかみのおかあさん / コ永壽美子 ; 安泰
新吉の喜び / 宮脇紀雄 ; 井口文秀
まゆ玉 / 小野忠孝 ; 蕗谷虹兒
みんなの車 / 上澤謙二 ; 井上たけし
たのしいこうさく / 山下俊三
私は何でせう / 柚木卯馬
たのしいかずのゆめ / 藤原安治カ
3月、「機械化 (16)」が「山海堂出版部」刊行される。  pid/1502571
マレー密林を進撃するわが戰車 / 中尾進 / 表紙
一馬力を出すに必要な機械の大きさ――目次カツト / 伊藤幾久造
大東亞戰爭報告 / / p1〜12,29〜47
繪物語 / / p21〜28
陸軍少年戰車兵學校を見學して(アート頁) / 機械化寫眞班 / p13〜15
兵器技術者を養成する陸軍兵器學校(アート頁) / / p16〜18
工作する少年(模型輕戰車の出來上るまで)(アート頁) / 機械化寫眞班 /p19〜20
模型設計參考寫眞(アート頁) / / p20〜20

戰車の偉力特輯 / / p48〜67
圖解科學 / / p68〜71,84〜85
誌上座談會 屑鐵から兵器の出來るまで / / p78〜83
南洋地方の主要産物錫とその合金の話(機械化ヘ室) / 北野均 / p86〜92
空中戰と雲(一)(兵器知識) / 峰木耕造 / p72〜77
自動車の故障をどうして發見するか(機械と技術) / 長澤健美 / p93〜96
陸軍少年戰車兵學校見學記 / 機械化編輯部記者 / p39〜39
兵器知識と工作 / / p97〜115
機械化小説祖國の生命 / 北村小松 ; 椛島勝一 / p40〜45
對戰車砲原寸大設計圖――模型
4月、「機械化 (17)」が「山海堂出版部」刊行される。pid/1502572
日本の空を守るわが防空陣 / 中尾進 / 表紙
音と光――目次カツト / 伊藤幾久造
大東亞戰爭報告 / / p5〜8,30〜35,42〜47
名士の言葉威振八荒 / 井上匡四カ / p29〜29
陸軍防空學校の訓練(アート頁) / / p9〜12
工作する少年(模型落下傘の出來上るまで)(アート頁) / 機械化寫眞班 / p18〜19
模型設計參考寫眞(アート頁) / / p20〜20
未來の新案兵器飛ぶ聽音機(色口繪) / 小松崎茂

音響兵器特輯 / / p13〜17,50〜70
繪物語 / / p21〜28
模型飛行機工作座談會――誌上座談會 / / p80〜85
陸軍少年戰車兵學校 / / p90〜91
陸軍防空學校を見學して / 機械化編輯部・記者 / p92〜92
南方共榮圈の資源と經濟――(時局讀本) / / p48〜49
圖解科學 / / p86〜89,100〜103
兵器知識と工作 / / p93〜99,104〜113
機械化小説祖國の生命 / 北村小松 ; 椛島勝一 / p36〜41
流線型無軌道車原寸大設計圖――模型
5月 、「山と渓谷 (73)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933782
英彦山七十粁強行練成登行記 / 寺元正見
満州國長白山踏査隊概記 / 竹内亮
黄河及揚子江の源流の三大山群 / 吉澤一郎
祖谷の山みち / 武田明
春の低山探訪 (3)案下より陣馬山を經て栃谷温泉へ
<抜粋>
5月、「旅 19(5) 」が「日本旅行協会」から刊行される。 pid/7887470
芋錢先生と旅 / 犬田卯 / p34〜37
南海の古代文化と眞如法親王の御足跡 / 久野芳隆 / p60〜62
郷土とかて物 富士獄地方の焼餅 / 飯田蛇笏 / p42〜43

7月1日、「陸軍省告示第三十四號(志願に関する事)が出される。
昭和十七年陸軍省告示第十一號ニ依ル昭和十七年十二月採用スベキ陸軍少年戦車兵学校生徒及陸軍少年通信兵学校生徒各志願者ノ第一次身體検査竝陸軍野戦砲兵学校生徒及陸軍防空學校生徒ノ各志願者身體検査期日ハ之ヲ昭和一七年七月下旬ヨリ同年八月二十三日迄ノ間ニ於テ検査官ノ指定スル日ニ変更ス /昭和十七年七月一日 陸軍大臣 東條英機
  官報 1942年07月01日 大蔵省印刷局 [編] 日本マイクロ写真 pid/2961143
7月16日、静岡県上井出に、「陸軍少年戦車兵学校」の新校舎が完成する。
7月、上野春雄が科学 12(7)p258〜259 岩波書店」に「富士山麓の風穴及び氷穴内の温度について」を発表する。 pid/3217740
8月1日、職員・生徒の転営が完了する。
8月11日、官報 1942年08月11日(第4676號)に「陸軍少年戦車兵学校移轉」のことが掲載される。
◎陸軍少年戦車兵学校移轉/陸軍少年戦車兵学校移轉ハ本月六日 静岡県富士郡上井出村ニ移轉シ同日ヨリ事務ヲ
  
開始セリ(陸軍省)   官報 1942年08月11日(第4676號) 大蔵省印刷局 [編] 日本マイクロ写真  pid/2961178
8月、帝国在郷軍人会本部編「陸軍軍人志願者の手引 : 附録・陸軍文官志願者の栞」が「軍人会館図書部」から刊行される。  pid/1459673  閲覧可能
第三編 陸軍現役下士官の補充制度竝に待遇等の概要
第一章 現役下士官の補充
第二章 下士官の進級
第三章 下士官の待遇
第四章 憲兵、少年飛行兵及軍樂兵志願
第五章 現役兵志願
第六章 陸軍少年通信兵學校、
陸軍少年戰車兵學校
   →東京陸軍航空學校、陸軍兵器學校及陸軍
   →戸山學校軍樂生徒召募制度の概要
第四編 陸軍諸學校の概要
第一章 陸軍幼年學校
第二章 陸軍豫科士官學校
第三章 陸軍士官學校及陸軍航空士官學校
第四章 陸軍經理學校
第五章 陸軍少年通信兵學校
第六章 東京陸軍航空學校
第七章 宇都宮陸軍飛行學校、太刀洗陸軍飛行
   →學校及熊谷陸軍飛行學校
第八章 陸軍航空整備學校
第九章 陸軍航空通信學校
第十章 
陸軍少年戰車兵學校
第十一章 陸軍兵器學校
第十二章 其の他の學校
(略)
附録 陸軍文官志願者の栞
陸軍法務官
陸軍技師、陸軍技手
陸軍技師、技手依託學生、
   →同依託生徒
陸地測量官
陸地測量部修技所生徒
其の他
陸軍監獄看守
陸軍警査
陸軍録事
陸軍部内判任官
陸軍通譯
陸軍宣撫班員
附表
第一 陸軍武官官等表
第二 陸軍武官俸給表
第三 陸軍下士官以下給料表
第四 陸軍諸生徒手當表
第五 下士官退營賜金表
第六 普通恩給算出基準表
第七 航空機ニ乘ズル勤務者賜金表
第八
 陸軍管區表
第九 陸軍諸學校生徒志願者採用試驗場一覽表
第十 陸軍諸學校生徒年齡別、身長別、
   →胸圍、體重採用最下限度表
第十一 陸軍諸學校生徒志願者身體
   →檢査不合格病類別表
第十二 陸軍諸學校生徒志願者便覽
第十三 技術部、經理部 衞生部、獸醫部見習士官、
   →技術候補生、軍醫候補生技術部、衞生部
   → 獸醫部依託學生同生徒志願者便覽

9月、岩科小一郎が「山麓滞在」を「体育評論社」から刊行する。  pid/1460009  閲覧可能
序 高畑棟材
山人記
富士岳麓の〔ウ〕祭 
 (参考 〔ウ〕祭:雨乞いまつり 保坂記)
喧嘩をする神樣の話   
雨乞ひの唄
けだものゝ居る風景
てんぐ抄

雪に穿くもの
曾布利乃畑
源次カ岳を語る

小金澤妖異譚
淺間嶺
那須の落穗

大山石尊
低山二題

軍荼利山縁起
三國・生藤
小佛峠附近
多摩川溪谷の將門傳説
物の形と山名
地名を考へる

「土民測量」私見
地名採集者の手記
富士の見える風景
古本ハイキング
書痴精神
奈良子の民家
道祖土庵雜記
山村民俗研究
あとがき
裝幀・加藤泰三

挿圖・牧田滿政



9月、佐藤隆秀が「少年戦車兵 : 若き鉄獅子」を「文憲堂」から刊行する。 pid/1720085 閲覧可能
序 陸軍機甲本部長陸軍中將 吉田悳閣下
序 陸軍少年戰車兵學校長陸軍少將 玉田美カ閣下
はしがき 陸軍機甲本部々員陸軍少年戰車兵
   →生徒試驗委員陸軍少佐 佐藤隆秀
機甲團の歌
第一篇 皇軍戰車部隊奮戰記
第一章 親獅子活躍の跡をたづねて
一 軍神西住戰車長
二 徐州大會戰の岩仲戰車隊
三 大東亞戰爭の血戰記録
1 スリム戰の華○○猛獅子部隊
2 フイリツピン上陸戰に躍る戰車隊
第二章 若獅子少年戰車兵初陣武勇奮戰記
一 若武者ビルマに散る
二 シンガポール攻略の華・少年戰車兵
三 燃え上る戰車より隊長を救ふ
四 笑つて死ねるぞ、氣負ふ初陣の若獅子
戰車兵の歌 53
第二篇 少年戰車兵感激の手記
一 少年戰車兵の決意
二 夏季休暇
三 少年戰車兵志願の動機
四 我等は少年戰車兵

第三篇 少年戰車兵志願の手引
第一章
陸軍少年戰車兵學校について
第二章 少年戰車兵の進路
第三章 少年戰車兵ヘ育の目的と志願者への要望
第四章 生徒採用檢査
一 採用檢査
二 檢査終了から著校迄
三 著校後の檢査
第四篇 學科試驗の準備に就て
第一章 一般的事項
第二章 國語
第一 國語の眞髄
第二 讀み方、綴り方、書き方
第三 短文の作り方
第四 文章の訂正
第三章 國史
第一 國史の眞髄
第二 失敗しやすいこと
第四章 算數
第一 算數の眞髄
第二 失敗しやすいこと
第五章 理科
第一 理科の眞髄
第二 失敗しやすいこと
戰車隊の歌 127
むすび
附録 機甲軍備發達の歴史
第一章 昔の戰車
第二章 戰場支配者のうつりかわり
   →(近代戰車の誕生迄) )
第三章 近代戰車の誕生
第一 發明家は氣狂ひなり
第二 魅力は惡魔の樣な攀登能力
第三 タンクの名稱の由來
第四章 戰車の盛衰記
第一 戰車の初陣
第二 一戰車を以て三百七十名の捕虜獲得
第三 戰車の一師團は歩兵の十師團に匹敵す
第四 状況急變―一千輛の註文取消
第五 イイプル第三會戰に於ける戰車の悲劇
第六 戰車最初の大成功作戰カンブレー戰車戰
第七 アミアン附近の會戰及其の後に於ける
   →英軍戰車の活躍
第八 前歐洲大戰間に於ける佛米獨軍戰車の活躍
第九 前歐洲大戰間に於ける各國軍自動車の活躍
第十 獨軍敗戰の主因
第十一 前大戰後の戰車の運命
第五章 戰車の種類とその用途
第一 重さによる分類
第二 目的による分類
第三 列強戰車のあらまし
第六章 日本の戰車
第一 日本戰車のはじまり
第二 近代戰車現はれてから
第七章 近代戰車の戰鬪法
[自昭和十四年度至昭和十六年度陸軍少年戰車兵
   →學校生徒入學試驗問題及模範答解]
第一囘昭和十四年度試驗問題同模範答解
第二囘昭和十五年度[入學]試驗問題同模範答解
第三囘昭和十六年度[入學]試驗問題同模範答解
附表
11月、藤田実彦が勤労者教育中央会編「青年新書少年戦車兵」を「目黒書店」から刊行する。
pid/2627831  閲覧可能
若き諸君に!
戰車の歴史
最初の戰車
陸上船の初陣
カンプレーの戰ひ
戰車いよいよ認めらる
タンク以前の戰車
日本の戰車
昔の戰車
戰車渡來の頃
滿洲事變と戰車
支那事變と戰車
大東亞戰爭と戰車
世界の機械化部隊
各國の
戰車
各國の輕戰車
各國の中戰車
各國の重戰車
戰車の構造(裝備・種類・その他)
戰車の種類
戰車の速力
戰鬪と速力
戰車の裝甲
戰車のもつ武器
戰車の構造
戰鬪室はどうなつているか
戰車の眼
機關室
發動機
前輪起動と後輪起動の違ひ
戰車の方向轉換
戰車の苦手と敵
戰車兵はどうして戰ふ
戰車はどうして戰ふ
戰車陣
戰車隊の指揮
少年戰車兵
陸軍少年戰車兵學校の生活

戰車兵の精神
支那事變に現れた戰車兵精神
大東亞戰爭に現れた戰車兵精神
少年戰車兵の活躍
戰車と航空部隊

〇この年、佐々木一雄編著「陸軍将校・下士官生徒志願準備全書 : 全陸軍諸学校入学指導」が「陸軍壮丁教育会」から刊行される。 pid/1906211
第一編 武官志願者の心構
第一章 志願動機の檢討
第二章 幹部たるの特質と受驗者の自覺
第三章 天職としての武官
第四章 皇國の認識と忠誠の念にもゆる者
第五章 最後の勝利者
(略)
第八編 陸軍諸學校の内容竝に注意
第一章 陸軍幼年學校
第二章 東京陸軍航空學校
第三章 陸軍兵器學校
第四章
陸軍少年戰車兵學校
第五章 陸軍少年通信兵學校
第九編 少(幼)年各學校入學試驗問題
第一章 陸軍幼年學校
第二章 陸軍兵器學校
第三章 東京陸軍航空學校
第四章 陸軍戰車學校
第五章 陸軍通信學校
(略)
附録
大東亞戰爭の理解と志願者の科學知識
第一 大東亞戰爭の理解
第二 志願者の科學兵器に對する知識
宣戰の布告に當り國民に愬ふ
新制補綴
少年砲兵志願者の爲に
〇この年、本間楽寛が「少年戦車兵魂 : 壮烈原田敬一伍長」を「錦城出版社」から刊行する。  pid/1718010
序文 陸軍大將 吉田豐彦
序文 陸軍少年戰車兵學校長
   →陸軍少將 玉田美カ
序詩 野口米次カ
和歌 著者 本間樂寛
輝く希望篇
獄の熱風
伸び立つ少年の日
支那事變と學生
磨く士魂篇
少年戰車兵學校
鍛へる戰車兵魂
戰車の歴史
戰車の構造と性能
猛訓練の快味
沸る熱血篇
東部第○部隊
西富士の演習
祖國の山河、祖先の血潮
出陣志願
躍る戰陣篇
大東亞戰爭の前夜
マレー進撃
快速戰車の突破行
壯烈! 藤井少年戰車兵
若獅子の初陣感想
ビルマ進軍譜
ラングーン攻略戰
仰ぐ若櫻篇
凛烈! 舌かみ切つて
日本魂の華
後記 著者
附録
陸軍少年戰車兵學校志願[者]の爲に
   →陸軍機甲本部 陸軍少佐 佐藤隆秀

〇この年、ハイキング・ペン・クラブ編「新しき山の旅」が「昭和書房」から刊行される。 pid/1060537
第一部 新しき山
不老山・仁科繁男丸
聖嶽と南郷山・多摩雪雄
道元平と白石近傍・岩崎京二郎
第二部 靜かなる旅
前高尾・初澤東尾根・岩根常太郎
雄龍籠山・雌龍籠山・草土ノ峠 岩根常太郎
富士山・宿谷瀧・物見山・岩根常太郎
十二天山より陣見山へ・岩根常太郎
仙元山・岩根登喜子
雨山・檜岳・松本浩
玉原越え迦葉山・同
大山新路・多摩雪雄
<抜粋>


〇この年、日本板画院編棟方志功画集」が「昭森社」から刊行される。 pid/1069042
  3 冨士山 十號人體 昭和十七年作品     14 冨士山・「神座」巴里爾萬歳 八號人體 昭和十七年作品
1943 18 1月、「少年倶樂部 30(1) 」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。  pid/1758747
表紙『模型機訓練』 / 松野一夫
靈峰高千穗 / 池上秀畝 ; 藏原伸二郎
潜水艦上の宮城遙拜 / 椛島勝一
雪中の野試合 / 白石隆一

富士山麓に鍛へる少年戰車兵 / 谷鉄馬
繪とき科學 石炭をしらべる / 磯野太カ
共榮圈お話室 丁香の船 / 村上元三
少年グラフ
日本の科學につくした人々
   → 二宮忠八と模型機 / 關猛
ドイツ少年團物語 消えたズボン
   → / 高橋健二 ; 河目悌二
漫畫にこにこ部隊
氷わり / 中野正治
繪のうまい子 / 西塔子カ
お年玉くらべ / 林田正
よい兄さん / 芳賀まさを
南太平洋海戰從軍記 たゝへよ
   →海の若鷲! / 牧島貞一
入選少國民詩 / 滑川道夫
大東亞戰下の新年を迎へて
   →少年諸君へ / 奧村喜和男

四十七年間つゞく 日本一の早起會 / 宮本誠三
櫻木さまの話 / 古谷綱武 ; 川上四郎
愛國の歌 / 窪田空穗 ; 羽石洋
お正月の少年團常會 /菅原傳 ; 小澤滋
おごる米英は亡ぶ / 川島四カ )
銃後小説 愛の少年工 /松永健哉 ; 嶺田弘
歴史物語 船長彌兵衞 /土師C二 ; 山口將吉カ
少年小説 丸刈り進軍 /サトウ・ハチロー ; 河目悌二
詩・今年のお正月 /サトウ・ハチロー ;
熊谷元一
滑稽和歌 / 河目悌二
熱狂ジャンケン遊戯
ぼくの工夫・私の考案
わが家の新聞 / 宮野二カ ; 古里忠夫
兄さんの問題 / 中島三カ
少國民進軍歌 / 軍事保護院 ; 陸軍省 ; 海軍省
やつてごらんなさい

よい習慣 / 田中豐太郎
珍しい筒凧の作り方
長距離の行軍法(私の研究・指導) / 田里倬一カ
皆さんへおすゝめしたい本
海戰ゲーム / 林勝世
一月の行事 / 鷹野つぎ
誌友
皆さんの研究や作品をお送り下さい
笑話
讀者文藝入選者發表
軍事小説 栗水兵戰記 / 海野十三 ; 村上松次カ

少年小説 饒河の少年隊 / 加藤武雄 ; 田代光
歴史小説 楠木正成 / 大佛次カ ; 齋藤五百枝
古事記物語 神代の卷 / 淺野晃 ; 玉村吉典
科學物語 白とK / 小松龍之介 ; 嶺田
良榮號物語 愛馬の進軍 / 小津茂カ ; 安泰
陸軍省 海軍省 軍事保護院 後援
   →『靖國神社の英靈に捧げる文』募集
編輯部だより
少年倶樂部二月號のお知らせ



2月、「風景 = The landscape 10(2)」が「日本風景協会」から刊行される。 pid/1492466
沼津の富士――表紙畫 / 廣重 / 表紙
題字 / 尾上柴舟 / 表紙
元旦の靈峯富士 / 岡田紅陽
金剛山(内金剛正陽寺) / 藤島亥治カ
阿蘇二景 / 藤島 ; 岡田
北アルプス / 篠原眞男
瑞夢――卷頭言 / 本田正次
新日本八景選後所感

入選の順次と次點の風景 / K田鵬心
所感 / 福原信三
新八景の回想 / 小杉放庵

新日本八景の建築 / 藤島亥治カ
紀行文に覽る富士の姿 / コ川宗敬
富士漫筆 / 井上萬壽藏
新日本八景 / 下村海南
淡水江の夕映――(繪と文) / 藍蔭鼎
オモタイの海岸――(寫眞と文) / 森壽美衞
新雪の屋根をゆく――(北アルプス紀行) / 篠原眞男
盧山の冬 / 後藤朝太カ
ク土の風景 / 諸家
紀の川路 / 下村海南
蛇崩日記抄 / 鵬心生
會員短信 / 協會記事
新會員紹介・會員轉居 /三月號豫告 )
編輯後記


2月、冠松次カが國土と健民 15(1)p29〜29 国土健民会 國立公園協會」に「富士山景觀」を発表する。   pid/1528561
7月、「歴史日本 2(7)」が「雄山閣」から刊行される。  pid/1497243
富士山
富士山と國民思想 / C原貞雄
富士の歴史 / 井野邊茂雄
富士山を繞る古代文化 / 後藤守一
富嶽禮讃の文藝 / 笹川臨風
富士山と俳句 / 加藤紫舟
富士の傳説 / 藤澤衞彦
地質學上から見た富士山の歴史 / 津屋弘達
靈峯と美學 / 井上政次
近世寫生論と日本版畫に於ける富士山の表現 / 楢崎宗重
富士の歌

富士山附近の景勝 / 田部重治
富士山の國境爭ひ / 足立勇
富士と峠 / 飯田蛇笏
遠き富士 / 佐藤垢石
(略)


7月、「文化映画 3(5)(27)」が「映画日本社 」から刊行される。  pid/7950056
鼎談 戰記映画の新方向 / 津村秀夫 ; 西山少佐 ; 田中喜次 / p4〜13
記録映画論 / 坂齋小一郎 / p14〜19
戰記映画の表現と機構 / 飯田心美 / p20〜22
文化映画の啓發宣傳 / 本田延三郎 / p28〜30
第二囘戰記映画檢討座談會 題材と表現 / 山本和夫 ;
   →荒木秀三カ ; 渥美輝男 ; 桑野茂 / p38〜45
富士に誓ふ(少年戰車兵訓練の記録) / p24〜27
浙□〔セッカン〕作戰從軍巡映記 / 愛宕龍治 / p35〜37
ク土藝術と文化映画 / 田邊耕一カ / p46〜47
カメラ馬來を征く / 本城久雄 / p48〜53
科學映画のノウト / 飯島正 / p54〜55
文化映画封切記録 / p56〜58
戰爭と記録映画 / 立野信之 / p59〜60
防空映画の課題 / 登川尚佐 / p60〜62
富士に誓ふ(少年戰車兵訓練の記録) / p24〜27
浙□〔セッカン〕作戰從軍巡映記 / 愛宕龍治 / p35〜37
ク土藝術と文化映画 / 田邊耕一カ / p46〜47
カメラ馬來を征く / 本城久雄 / p48〜53
科學映画のノウト / 飯島正 / p54〜55
文化映画封切記録 / p56〜58
戰爭と記録映画 / 立野信之 / p59〜60
防空映画の課題 / 登川尚佐 / p60〜62
9月、「富士に誓ふ 紙芝居 1組 (17枚)」が「日本映畫社大阪支社」から刊行される。  pid/1735019
10月、「写真週報 (295) p10〜11 情報局」に「陸軍少年戦車兵――富士に誓ふ…より」が掲載される。 pid/1896548
10月、「文化映画 3(7)(29) 」が「映画日本社」から刊行される。  pid/7950058
特輯・決戰下の移動映寫 戰時下の移動映寫 / 大木逹夫 / p4〜7
特輯・決戰下の移動映寫 移動映寫と農村文化 / 古P傳藏 / p7〜10
特輯・決戰下の移動映寫 映画普遍の理念 / 西村正美 / p10〜15
特輯・決戰下の移動映寫 國民運動と移動映寫 / 内藤一夫 / p15〜18
「面白い啓發映画」その他 / 川尻連夫 / p19〜21
觀客動員の新體制 / 阪上敏雄 / p22〜2
ヘ科用映画の性格 / 伊地祐ヘ / p24〜26
文化映画の「かたち」と「ありかた」 / 篠塚源藏 / p31〜33
「富士に誓ふ」その他 / 田邊耕一郎
/ p42〜44

文化映画の效果と逆效果 / 牧屋善三 / p44〜46
漫画映画への期待 / 今村太平 / p46〜47
南の囘想 文 寫眞 / 佐伯C ; 保刈富士雄 / p48〜51
文化映画特輯解説 / p52〜54
文化映画の特殊撮影 / 島崎C彦 / p34〜4
11月、「山と渓谷. (82)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933786
表紙 甲州湯村より地藏鳳凰山 / 塚本閤治
行軍登山への途 / 小笠原勇八 / p15〜17
亞高山鳥の寶庫・尾P / 中西悟堂 / p24〜30
山人の傳統 / 宮本常一 / p56〜58
東北の山(40)雨呼山の怪境 / 安齋徹 / p60〜63
伐採と炭燒--山村民俗抄 / 宮崎茂夫 / p68〜71
〇この年、川崎隆章編「岳」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/1043654  閲覧可能
序・柳田國男
御來迎・安齋徹
馬鹿雪・田邊和雄
樺太の山・岡田宜一
北海山名譚・金田一京助
北見利尻禮文・館脇操
知床半島で拾つた話・柳壯一
山とアイヌ・犬飼哲夫
原始林の中の山小屋・嶺一三
大雪山の鳥・清棲幸保
駒ヶ嶽と蝦夷富士・三木露風
津輕の岩木山・小寺融吉
山村雜記(繪と文)・藤島亥治郎
飯豐山麓の木地小屋・山口彌一郎
出羽三山の重大使命・西川義方
山中高歌(短歌)・會津八一
越後赤湯(短歌)・土屋文明
浴泉歌(短歌)・高村光太郎
「岳」に因む植物・本田正次

追想(俳句)・竹中要
山と空と(短歌)・前田夕暮
山莊日記(短歌)・齋藤茂吉
伊豆の春(短歌)・尾上柴舟
富士の畫家三人・小島烏水
富士山の雲(繪と文)・阿部正直
山頂觀測所の夜・廣瀬潔
釜無川(短歌)・高田浪吉
徳本峠(短歌)・釋迢空
初雪の權兵衞峠越へ・八木貞助
「岳」の俳句・富安風生
タケとダケ・中村星湖
山頂の火口湖・吉村信吉
大和二上山を寫す・鳥山悌成
小鳥と熊の話・早川孝太郎
日本氷河期の山と生物・徳田御稔
五指山・逗子八郎
編纂覺書・川崎隆章
執筆家索引

<抜粋>

1944 19 2月、甲田正夫が「君も僕も少年兵」を「大新社」から刊行する。pid/1720578 閲覧可能
曉の全校召集 / 3
校庭の誓ひ / 6
部隊長の村 / 9
部隊長に續け / 14
感謝の開墾 / 21
共同の力 / 28
希望は輝く / 30
荒鷲の武勳帳 / 39
一機でも多く飛行機を / 44
ただ一つの不安 / 48
行かう大空へ / 52
血書の嘆願 / 64
三人の戰友 / 77
輝くヘ官の姿 / 87
空行かば雲染む屍 / 96
少年兵少年團 / 103
あの日の出來ごと / 112
小川の土手で / 118
友を思ふ心 / 125
少年兵學校一日入校 / 130
一日少年飛行兵 / 135
感激の覺え帳 / 150
富士に誓ふ / 163
陸の王者よ、軍の華 ! / 176
空と地と / 185
收穫の秋 / 193
君も僕も少年兵 / 202
滿十四歳から / 211
母なればこそ / 226
燃える友情 / 242
澄み渡る大空 / 250

3月、大隈俊雄が「少年戦車兵学校の生活」を「越後屋書店」から刊行する。 
pid/1720079
 閲覧可能
序文(少年よ、後からつづけ)
第一章 希望の少年戰車兵
一 とどろく無限軌道 / 1
二 少年戰車兵を目ざして / 4
三 大きな夢 / 9
四 陸軍少年戰車兵學校 / 16
五 校庭より望めば / 20
第二章 少年戰車兵學校の生活
一 入校式の感激 / 26
二 陸戰の華、戰車 / 33
三 講堂は戰場である / 37
四 朝のいのり / 41
五 戰友と母 / 45
第三章 富士に鍛へる
一 術科ヘ育 / 55

二 名物の騎馬戰 / 60
三 戰車に乘る兵隊 / 68
四 伸びる若獅子 / 73
富士に誓ふ / 78
第四章 勇ましい少年戰車兵
一 大東亞戰爭と戰車 / 87
二 ゲマスに咲いた戰車兵魂 / 94
三 尾燈の光は消えたり / 10
四 ペグーの戰車戰 / 110
五 勝利にかがやく若獅子 / 117
第五章 附録(陸軍少年
   →戰車兵學校案内)
一 解説 / 126
二 陸軍少年戰車兵學校の概要 / 127
三 陸軍少年戰車兵學校
   →生徒志願者心得 / 132
後書(心がまへ)
3月、「写真週報 (312)」が「情報局」から刊行される。  pid/1896565
時の立札 / p2〜2
第三十九回陸軍記念日を迎ふ / p3〜3
幼年學校精神 / ヘ育總監部 / p4〜6
東京陸軍少年飛行兵學校 / p7〜7
少年兵への期待 / 陸軍省 / p7〜7
精進一途の陸軍少年兵 / p8〜18
陸軍少年兵學校案内 / p9〜9
陸軍少年戰車兵學校 / p10〜11
千葉陸軍防空學校――千葉縣 千葉市 / p10〜11
陸軍兵器學校――神奈川縣 相模原町 / p10〜11
陸軍幼年學校案内 / p11〜15
千葉陸軍防空學校濱松分ヘ所 / p16〜17
陸軍少年通信兵學校 / p18〜18
照準器 / p19〜19

4月13日、吉井正敏が博士論文「藍閃石及紅簾石変成岩に関する知見」を発表する。
     丹沢山地の地質 : 特に御坂変質岩に就て  琉球産藍閃石岩石に就て

5月、 企畫課が気象庁編測候時報 15(5) 143〜144 気象庁 」に「記録映畫「富士山頂觀測所」一部完成 」を掲載する。 pid/3483492
6月、雑誌 「若櫻 1(2) 大日本雄弁会講談社」の表紙画に富士山が描かれる。 pid/1740302
  
   若櫻 六月号
寫眞畫報 雛鷲はそだつ / / 5
畫集 芳山楠帶刀の歌 / 元田永孚 ; 山口將吉郎 / 2
錦旗の下に誓ふ若武者 / 高田元三カ / 10
建軍の父 大村益次カ / 望月茂 / 42
この仇を討つのは諸君だ / 藏原伸二郎 ; 若櫻編輯局 / 22
少年戰車兵から故郷へのお便り / / 24
若きビルマの熱血(現地報?) / 後藤四カ / 26
軍事科學 新しい電波兵器の話 / 篠原登 / 44
兵器知識 白兵戰と手榴彈 / 花室輝雄 / 20
不屈の荒鷲魂 死して船團をまもる / 赤川武助 ; 小松崎茂 / 54
葉城下にきたへる陸の鳳雛 / 秋永芳カ / 50
陸軍少年兵志願の手引 / / 48
募兵問答 / 陸軍省兵備課 / 65
愛國熱血冐險小説 ハウモツ諸島の東 / 橘外男 ; 深川剛一 / 66
歴史小説 神風 / 角田喜久雄 ; 齋藤五百枝 / 12
少年飛行兵物語 大空に捧げん / 大林C ; 林唯一 / 34
軍事訓練の頁 敬禮 / / 9
連載漫畫 兵隊ぢいさん / 松下井知夫 / 32
漫畫 突撃鐵球 / 大野鯛三 / 64
皇國の空を守れ / / 19
考へてごらんなさい / / 78
學校訓練だより / / 24
七月號のお知らせ / / 63
編輯局だより / / 80
少年戰車兵から故郷へのお便り (全文)

(掲載予定)
7月、「若櫻 1(3) 」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。 pid/1740304
連載漫畫「兵隊ぢいさん」 / 松下井知夫 / 40
考へてごらんなさい
讀者だより / / 44
漫畫突撃隊 / 小川哲男 / 29
讀者諸君へ / 若櫻編輯局 / 60
詩畫集 吉田松陰先生 / 藏原伸二カ / 2
寫眞畫報 陸軍少年高射兵 / / 5
軍國の少年と語る / 荒木貞夫 / 10
軍事科學 水平爆撃と急降下爆撃 / 足原武一 / 46
兵器知識 輕機關銃の話 / 楠確 / 26
航空決戰記 ああ大陸の隼 / 赤川武助 ; 小松崎茂 / 30
武士の子のしつけ(鍛錬) / 淺野晃 / 76
山縣有朋(陸軍名將物語) / 望月茂 / 42
みんなでやらう航空體操 / / 51
南海の血鬪 敵陣潜入三十五日 / 東猛夫 ; 北宏二 / 70
陸軍諸學校志願問答 / 陸軍省兵備課 / 44
飛行兵になる道 / / 78
速歩行進 / / 9
うたはう航空整備兵の歌 / / 16
陸軍少年兵を志願する方へ / 陸軍野戰砲兵學校 / 80
少年武士道物語 強情忠七 / 田岡典夫 ; 山口將吉カ / 54
航空小説 大空に捧げん / 大林C ; 林唯一 / 62
歴史小説 神風 / 角田喜久雄 ; 齋藤五枝 / 18


7月、山岡莊八が「空の艦長」を「偕成社」から刊行する。  pid/1732607
希望列車 / 2
氣合!氣合!氣合! / 12
富士に誓ふ / 21
入隊式 / 32
任務重大 / 43
兄鷲操縦員 / 53
雛鷲訓練 / 63
試煉 / 72
戰友の血 / 81
K潮の上 / 91
作戰を練れ! / 102
萬朶の櫻 / 113
巣立つ若鷲 / 124
兄鷲弟鷲 / 132
首途 / 142
初陣 / 152
見えざる戰ひ! / 161
一つの自爆! / 170
敵發見! / 181
新しき海戰 / 190
次の戰ひ / 196
K豹部隊 / 199
陸上基地 / 211
故國の便り / 222
無人島の軍艦旗 / 232
空の艦長 / 243


8月、相馬御風が「若櫻 1(4) p28 日本雄弁会講談社」に「陸軍少年戰車兵學校の校歌」を発表する。
pid/1740305
詩畫集 武人の歌 / 山口將吉郎 / 1
勇ましい電波の戰士・陸軍少年通信兵 / / 5
軍國の少年と語る / 荒木貞夫 ; 加藤宏泰 ; 郡輝彦 ; 高橋弘 ;
   →三輪貞夫 ; 村野幸雄 / 22
軍事科學 新兵器「V一號」 / 小松昌夫 ; 北宏二 / 44
兵器知識 擲彈筒の話 / 楠確 / 62
「超空の要塞撃墜戰記」 / 橋爪健 / 10
川上操六(陸軍名將物語) / 望月茂 / 50
學問の修業(武士の子のしつけ) / 淺野晃 ; 玉村吉典 / 72
時局問答 勝利斷じて我にあり / 覆面將軍 / 66
特幹入隊第一報 / 若櫻特派記者 / 38
陸軍幼年學校の入學試驗問題 / / 74
陸軍諸學校志願問答 / 陸軍省兵備課 / 20
陸軍少年兵を志願する方へ / / 80
少年砲兵から故郷への便り / / 64
陸軍少年戰車兵學校の校歌 / 相馬御風 ; 陸軍軍樂隊 / 28
歴史小説 神風 / 角田喜久雄 ; 齋藤五百枝 / 30
航空小説 大空に捧げん / 大林C ; 林唯一 / 54
漫畫 兵隊ぢいさん / 松下井知夫 / 52
娯樂室 / / 64,43
笑話 / / 21
漫畫 / 佐次たかし / 37
九月號のお知らせ / / 41
讀者だより / 江口博文 ; 工藤京一 / 36
編輯局だより / / 79

10月、 陸軍兵器学校編「陸軍生徒志願新書 陸軍少年技術兵」が「日本報道社」から刊行される。
pid/1168577 閲覧可能 相模原町
軍生徒志願新書について

讀者のために
一 少年技術兵の使命
二 陸軍兵器學校とは
[輝く]七十有餘年
學校は大きな家庭
りつぱな校内設備
學校のある所
三 生徒は何を學ぶか
四 かうしてヘ育される
五 たのしく鍛へる生活
起床から就寢まで

※ 富士山麓の野外訓練 / 66
誰も泳げる游泳演習
創立記念日の運動會
外出のある休日
父母と親しむ休暇
ありがたい學校
めきめきよくなる身體
六 卒業後の進路
七 志願から入校まで
志願できる者
志願のしかた
志願した後の注意
採用檢査まで
改正された採用檢査
檢査の期日と場所
採用通知を受けたら
榮光の入校式


※ 富士山麓の野外訓練 (略)白雲の去来する富士の裾野、ここ瀧ヶ原の陸軍廠舎。眼前にのびあがった薄紫の富峰が中天にそそり立ち、宝永山あたりから下のなだらかな傾斜が朝霧の中に、夢のやうな輪郭をゑがいて群山の原に消えてゐる。陸軍兵器學校演習部隊」墨痕もあざやかに廠舎の門に掲げられた部隊の標識が雨に染まり、風にほころびて兵器學校猛者等が一週間の敢闘をしのばせる。火砲の実弾射撃、戦車の操縦、通信線の架設、はたまた遭遇演習、警戒勤務と日夜富士の雄姿を眺めながら夏草を踏み、灌木を分けて茫茫たる大平原をところせましと駈け廻り戦ひ走った一週間の演習も今日が終幕、日ごろ學校の演習塲でねり鍛へた野外修理作業の綜合訓練を実施すべく、各特業に分かれた演習部隊は日没のせまるを待って演習を開始した。(略)
〇この年、大政翼賛会戦時貯蓄動員本部編「銃後の戦果 : 貯蓄指導者を訪ねて」が「大政翼賛会宣伝部」から刊行される。 pid/1099375
越ケ谷の白梅・久米正雄 / 1
山崎マチヨさん・土師清二 / 44
貯蓄の父を訪ねて・壼井榮 / 56
永江秀視氏訪問記・岡成志 / 68
富士山麓に咲いた美しい野菊・湊邦三 / 83
貯蓄土佐日記・辰野九紫 / 98 (005
<抜粋>

〇この年、川崎隆章編「山岳詩集」が「生活社」から刊行される。  pid/1128810
支笏湖と樽前山(繪と文) 田邊三重松
山岳夷征の頌 福田正夫
先驅せる山岳家
冨嶽生成の歌
冨士風景詩 藤木九三
祖國對面・日本の兜・冨士葬送曲
靈峰冨士 三木露風
報國の丹心
出征せる友を憶ふ
八が嶽山麓より冨士を望みて歌へる詩 前田鐵之助
槍が嶽の山頂にて
白根山の歌より
奧白根山頂にて・五色沼・初雪の到ると聞きて
日本の山 竹内てるよ
梨が原往還にて 内田義廣
大石茶屋へ
山に誓ふ(散文) 大伴茂

山の目覺め 佐伯郁郎
山上の太陽 小野忠孝
愛の野火
朝の歌 浅井十三郎
雪晴れの中にて・生けるをかけて
入山 日夏耿之介
山 千家元麿
山 堀口大學
山岳の氣象 伊藤秀五郎
(略)
1945 昭和20 1月、「寫眞科學 30(1) アルス」に「嚴冬の富士山頂觀測所」が掲載される。
 また、同号に岡順次が「霜と霜柱」を発表する。  pid/1528923
1月、「若櫻 2(1)」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。  pid/1740310
大元帥陛下 / / 1
軍人勅諭を奉誦せよ
正氣歌 / 藤田東湖 / 3 (0003.jp2)
寫眞畫報 富士山麓に鍛へる少年戰車兵 / / 7 (0005.jp2)
ああ萬朶隊出撃す――偉勳萬世に燦たり陸軍特別攻撃隊 / 棟田博 ; 椛島勝一 / 12
萬朶隊と正氣歌 / 望月茂 ; 山口將吉郎 / 26
神州の正氣(正氣歌の解説) / / 28
日本の傳統と大決戰 小よく大を制す / 中井良太カ / 36
軍事科學 爆彈の話 / 赤木隆資 / 56
航空通信兵の任務と適性 / 中野金之助 / 42
諸君の入校を待つ陸軍の諸學校 / / 25
軍神若林中隊長 / 笹本寅 / 61
決勝の年を迎へて / 若櫻編輯局 / 41
一日早く戰死せん / 坂東剛 / 54
兵隊ぢいさん / 松下井知夫 / 46
少年飛行兵小説 大空に捧げん / 大林C ; 林唯一 / 30
歴史小説 神風 / 角田喜久雄 ; 齋藤五百枝 / 48

1月、時雨音羽[作詞],佐々木俊一[作曲]・永田絃次郎[歌]による「神風節」がキングレコードから発売される。 pid/2913547
2月、文部省著 「高等科国語二編纂趣意書」が「大阪書籍」から刊行される。  閲覧可能 pid/1441944
各説 / 1
一 富士の高嶺 / 1
二 單獨飛行 / 3
三 鋲を打つ / 5
四 田園の曲 / 5
五 級會で話したこと / 6
六 姫路城 / 7
七 旅の思ひ出 / 8
八 輸送船 / 10
九 ハワイ海戰 / 11
十 亡きあと / 12
十一 春の水 / 14
十二 單語のいろいろ / 16
十三 雪の山 / 30
十四 山ざくら花 / 31
十五 大君のへに / 35
新出讀替文字一覽表 / 40



3月、「若櫻 2(3) 」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。  pid/1740311
憤激極點に達す / 若櫻健兒
君は御空の特攻隊 / / 2
比島決戰地圖 / / 4
寫眞口繪 大戰果のかげに / / 5
陸軍記念日に寄す 時は今なり / 櫻井忠温 / 10
勝ちぬく若さ / 河上哲 / 16
大東亞戰 つはものの歌 / / 28
我を措きて他にあらじ / 坂東剛 / 34
神鷲の搖籃 / 笹本寅 / 18
軍事科學 火砲の話 / 加藤義男 / 30
大陸戰記 犬まだ多し / 宮本旅人 / 70〜
名將物語 兒玉源太カ / 望月茂 / 42
陸軍への道――陸軍幼年學校、少年兵諸學校、特別幹部候補生の實際と志願案内 / / 59
名將逸話 / / 58
兵隊ぢいさん / 松下井知夫 / 46
氣魄すでに敵を呑む新特幹生 / / 45
第五回全日本少國民發明工夫製作品募集のお知らせ / / 56
少年飛行兵小説 大空に捧げん / 大林C ; 林唯一 / 36
歴史小説 神風 / 角田喜久雄 ; 齋藤五百枝 / 48

6月、「学徒開墾」が「長野県経済第一部耕地課」から刊行される。 pid/1066652 閲覧可能
第一章 學徒集團未墾地開發計畫概要 / 1
第一節 男子中等學校集團未墾地開發計畫 / 2
第二節 女子中等學校報國農場開發計畫 / 10
第二章 學徒開墾事業實施要綱 / 17
第三章 學徒開墾感想文 / 21
第一節 男子中等學校之部 / 22
一、 野邊山原
南佐久農林學校
二、 追分原、蓼科高原
北佐久農學校
御牧原修練農場
小諸商業學校
蓼科農學校
三、 管平
屋代中學校
更級農業拓植學校
丸子農商學校
松代商業學校
小縣農學校
須坂商業學校
四、 上原山、富士見高原、野田原
諏訪中學校
諏訪商業學校
諏訪農學校
岡谷中學校
五、 大芝原、小黒原、中ノ原
伊那中學校

上伊那農業學校
伊北農商學校
六、 親田
飯田商業學校
下伊那農學校
七、 西山、藪原
木曾山林學校
八、 有明原、廣丘原
松本第二中學校
松本市立中學校
松本商業學校
東筑摩農學校
南安曇農學校
南安曇北部農學校
南安曇農蠶學校
北安曇農學校

九、 飯綱原
長野市立中學校
一〇、 志賀高原
下高井農林學校
第二節 女子中等學校之部
一、 南佐久郡
南佐久家政女學校
二、 北佐久郡
岩村田高等女學校本科
岩村田高等女學校實科
輕井澤高等女學校
蓼科農學校女子部
三、 小縣郡
上田高等女學校
上田市立高等女學校
小縣農學校女子部
四、 諏訪郡
諏訪高等女學校
岡谷高等女學校
下諏訪高等女學校
岡谷市立高等女學校
諏訪農學校女子部

御牧原修練農場女子部
五、 上伊那郡
伊那高等女學校
高遠高等女學校
赤穗高等女學校
伊那富高等女學校
中箕輪高等女學校
六、 下伊那郡
飯田高等女學校
七、 東筑摩郡
松本高等女學校
鹽尻高等女學校
松本市立高等女學校
八、 南安曇郡
豊科高等女學校
南安曇北部農學校女子部
九、 北安曇郡
大町高等女學校
北安曇農學校女子部
一〇、 埴科郡
松代高等女學校
屋代高等女學校
埴南農蠶學校女子部
一一、 上高井郡
中野高等女學校
一二、 上水内郡
長野第二高等女學校
一三、 下水内郡
飯山高等女學校
編輯後記

〇この年、下程勇吉が「二宮尊徳の現代的意義」を「秋田屋」から刊行する。  pid/1039617
I /
一 二宮尊徳の考へ方 / 3
二 二宮尊徳の哲學 / 12
三 二宮尊徳の世界觀 / 34
II /
四 二宮尊徳における行と理 / 53
五 二宮尊徳の勤勞哲學 / 71
六 女性の勤勞と教育 / 90
七 人間修錬の問題 / 106
八 耿々一片の志 / 113
九 日本精神と科學的精神 / 116
一〇 二宮尊徳と農耕技術 / 122
一一 二宮尊徳の日本主義 / 127
一二 論語に學ぶ心 / 133
一三 二宮尊徳の現代的意義 / 140
III /
一四 「日暮硯」「野芹」と二宮尊徳 / 151
一五 
富士講と二宮尊徳 / 173
一六 後世への遺物 / 200
附録 二宮尊徳の言葉(國民座右銘解説) / 211
〇この年、橋本英吉が「柿の木」を「非凡閣」から刊行する。 pid/1133352
富士と水銀 / 1 富士と水銀 / 1 柿の木 / 72      沙彌 / 115
〇この年、子母沢寛が「男の肚 上巻」を「日正書房」から刊行する。 pid/1135300
雨風
肚の虫
霧深くして
薄もみぢ

道づれ
雜草
富士
歳月

1946 21 1月、「山と渓谷. (85)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933787
山に歸へれ / 冠松次カ / p5〜6
國敗れて山河尚美はし / 眞鍋健一 / p7〜7
C里にて(詩) / 加地春彦 / p33〜33
越中五ケ山傳承民俗雜記 / 金子總平 / p30〜36
<抜粋>

2月、K田正夫が「山と渓谷. (86) p31〜35 山と渓谷社」に「幌筵島の冬--北千島の十二月」を発表する。 pid/7933788
〇この年、東京帝国大学地震研究所編「東京帝国大学地震研究所彙報 第18号 第3冊」が「東京帝国大学地震研究所」から刊行される。 pid/1142233
24. 富士火山の地質學的並びに岩石學的研究(III)3.富士山の南西麓,大宮町周域の地質(邦文)・津屋弘達 / 419p
25. チリー國震災視察報文(邦文)・齊田時太郎 / 446p
<抜粋>
1947 22 〇この年、渡辺景隆が「愛育文庫 ; 33 自然研究富士の生ひ立ち」を「愛育社」から刊行する。  pid/1338561
東京の赤土
一、 空から降つて來た赤土
二、 大昔の富士の火山灰
富士山麓巡り
一、 富士山はまだ若い
二、 富士の生ひ立ち
三、 天然の大地下道・駒門風穴
四、 熔岩トンネルの出來方
五、 複雜怪奇の西湖カウモリ穴
六、 天然の冷藏庫、富岳風穴
七、 熔岩に埋れた大森林の跡・熔岩樹型
八、 洞穴の中の生物
九、 音止の瀧と白系の瀧
富士登山
一、 草山三里と木山三里
二、 石山三里
三、 御來迎
四、 富士山の未來の活動
五、 砂走り
六、 ハヒマツと雷鳥の居ないわけ
七 富士アザミ

富士五湖めぐり
一、 山中湖畔にて
二、 山中湖の今と昔
三、 河口湖の出來方
四、 西湖、精進湖と本楢湖
五、 山中湖と他の四つの湖との違ひ
六、 五湖が誕生するまで
赤土と生活
一、 赤土の農作
二、 霜柱
附、 もつと調べて見たいと思ふ人の爲に

1948 23 3月、橋本英吉が「富士山頂」を「鎌倉文庫」から刊行する。 pid/1133351
4月、小島烏水が「葛飾北斎著、富獄百景 初編」を「芸艸堂出版部」から刊行する。
pid/1068937 
閲覧可能
4月、小島烏水が「葛飾北斎著、富獄百景 二編」を「芸艸堂出版部」から刊行する。
pid/1068938 
閲覧可能
4月、小島烏水/解説が「葛飾北斎著、富獄百景 三編」を「芸艸堂出版部」から刊行する。
pid/1068939 
閲覧可能  注:初編・二編に奥付がなかったので発行年月を仮に同年4月としました。 2021・4・12 保坂
5月、「山と渓谷 (111)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933809
   日光初登山の思ひ出/武田久吉 / p14〜17     ☆「富士山頂」撮影中間報告 / p33〜33
6月13日、太宰治が玉川上水に於いて山崎富栄と心中する。(享年38歳)
1949 24 1月、草野心平が「小説新潮 3(1) p17〜17 新潮社」に「富士山(詩)」を発表する。  pid/6074634
6月、「山と渓谷 (123)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933821
紙 北鎌尾根から仰ぐ大槍小槍/足立源一郎
口繪 前穂高北尾根第五峯/塚本閤治
赤谷山より劒岳へ/早稲田大學山岳部 / p9〜14
◇海外登山界ニュース / p22〜23
◆登山界ニュース / p15〜16
上河内風景の保護と開發/田村剛 / p17〜20
山渓創刊二十(週)年記念事業--(1)山岳(画)展覧曾--
   →(2)山岳寫眞展覧曾--(3)新ハイキングコース募集--
   →(4)新スキーツアーコース募集--(5)記念出版 / p19〜19
上河内盆地の地質と氷河問題/八木貞助 / p24〜28
グラフイツク 小槍ロッククライミング/塚本閤治 / p30〜31
槍が岳の思い出/李王垠 ; 李方子 / p32〜33
槍と穗高(絶筆)/小島烏水 / p29〜29
槍が岳スケッチ帖から--槍が岳宵の小屋 山上樂園/足立源一郎 / p34〜35
グラフイツク 槍・穗高縦走/塚本閤治 / p36〜35
槍・穗高をめぐる特殊動物--梓川の岩魚を語る・高山蝶を追う・
   →熊と羚羊・冬衣と夏衣とを持つ雷鳥 / p41〜45
槍が岳花鳥譜/中西悟堂 / p46〜49
槍・穗高をめぐる座談曾 / p50〜57
★穗高岳遭難對策/小山義治 / p85〜86
上高地は上河内なり/川崎隆章 / p88〜89
冨士山ニュース / p81〜81
冨士ケーブルカーの可否/田村剛 / p96〜98
<抜粋>
9月、「あしなか (13) 」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430707
紀行 天子山塊の旅 / p2〜19
採集 冨士寒天 / p20〜22
採集 椎茸つくり / 佐野武重 / p22〜24
採集 湯川の藪畑 / p24〜26
採集 天子の〔ウ〕祭 / p26〜29  (雨乞いの神事)
地誌 毛無山附近 / p30〜34
9月、「山と渓谷 (125)」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/7933823
表紙 米澤街道荒川渓谷より飯豊本山/岩P冨士雄
卷頭口繪 飯豊山御鏡雪/藤島玄
對山漫語/秩父宮雍仁 / p9〜11
窓より見ゆる山々《短歌》/相馬御風 / p24〜24
高頭仁兵衛インタビュウ / p26〜34
☆高頭仁兵衛翁壽像建設趣意書/日本山岳會越後支部 / p30〜31
☆高頭仁兵衛翁壽像銘文/武田久吉
/ p31〜31
◆上信越國立公園/村井米子 / p37〜71
グラフィック 谷川岳一の倉澤/東京岳人倶樂部 / p38〜42
岩場めぐり〔VI〕 谷川岳の岩場/[海]野治良 / p44〜53
越後の山座談會 / p54〜64

魚沼三山/原全ヘ / p66〜69
苗場の鐘/長谷川勇 / p70〜71
越後の山と山の湯案内 津川松仙閣―白馬蓮華温泉―飯豊湯の平温泉―
  →駒が岳大湯温泉―妙高山燕温泉―苗場山赤湯―三面村の石室―
  →吉が平守門館―菱が岳村杉温泉―松之山温泉凌雲閣/藤島玄 / p72〜79

スケッチ 高頭仁兵衛氏署名
スケッチ 澁海川邊より魚沼三山卷機山を望む/原全教
スケッチ マチが澤略圖・一の倉奥壁圖・
  →谷川岳一の倉澤概念図一の倉澤二の澤右俣ルート圖・谷川岳南面略圖・
  →ヒツゴ澤略圖・オジカ澤略圖・鷹の巣澤略圖/海野治良

佐渡から彌彦への旅/村井米子 / p84〜88
鳥海山が高くなる/安齋徹 / p12〜13
編集室 / p100〜100
富士山ケーブルカーの是非/野中到他 / p97〜97
10月、「山と渓谷 (126)」が「山と渓谷社」から刊行、富士山のことが特集される。 pid/7933824
口繪 富士山に沈む月(天體望遠鏡による) / 朝日新聞社
富士山の創成とその將來 / 津屋弘逵 / p9〜19
富士山略説 / 武田久吉 / p23〜28
牧水富士百首 / 若山牧水 / p30〜37
野中到インタビュウ / p38〜44
富士の景觀 / 辻村太郎 / p45〜49
氣象觀測所員のみの富士山座談会 / F・ギブニー ; 藤村郁雄 ; 福島正久 ;
   →志崎大作 ; 室伏隆治 ; 小見山實 ; 渡邊C光 ; 田代忠作 ;
   →梶重信 ; 梶光明 / p50〜61
グラフイツク--富士山の雲形と烟の形 / 阿部正直 / p62〜67
讀者希望出題--天體望遠鏡で富士山撮影 / 朝日新聞社 / p68〜71
富士創生--長篇詩 / 藤木九三 / p72〜73
航空機上よりの富士山研究 / 藤村郁雄 / p74〜75
富士山を繞る低山座談会 / 田部重治 ; 塚本閤治 ; 冠松次郎 ; 岡田紅陽 ;
   → 中村幸雄 ; 中村折平 ; 永村日出男 ; 宮下正三 / p76〜84
スケッチ / 津屋弘逵 ; 川ア晴朗 ; 朝日新聞社 ; 茨木猪之吉 ; 藤村郁雄 ;
   →下澤木鉢郎 ; 吉田元 ; 畦地梅太郎 ; 關野準一郎
スケッチ (第一圖) 山中湖方面から見た小御岳 / 津屋弘逵 / p11〜11
スケッチ (第二圖) 富士吉田方面から見た小御岳 / 津屋弘逵 / p11〜11
スケッチ (第三圖) 小御嶽附近略圖 / 津屋弘逵 / p12〜12
スケッチ (第四圖) 富士山南西麓の古富士火山噴出 / 津屋弘逵 / p12〜12
スケッチ (第五圖) 白糸[瀧][断]面圖 / 津屋弘逵 / p12〜12
スケッチ (第六圖) 寳永山附[近]略圖 / 津屋弘逵 / p13〜13
スケッチ (第七圖) 寳永山模式[断]面圖 / 津屋弘逵 / p13〜13
スケッチ (第八圖) 富士山構造[概]念圖 / 津屋弘逵 / p14〜14
スケッチ (第九圖) 富士山の構造を示す[概]念的[断]面圖 /
   →津屋弘逵 / p14〜14
スケッチ (第十圖) 富士山頂略圖 / 津屋弘逵 / p15〜15
スケッチ (第十一圖) 雁穴丸尾梨ガ原
   →丸尾略圖 / 津屋弘逵 / p16〜16
スケッチ (第十二圖) 富士山北西腹上の寄成火山と
   →新期溶岩流 / 津屋弘逵 / p17〜17
スケッチ 富士山登山地理一覧 / p23〜23
スケッチ 野中氏創案富士山頂觀測所
   →模型見収圖 / 川ア晴朗 / p42〜43
スケッチ 富士山展望圖 / 朝日新聞社 /
スケッチ 牧水朗吟の圖 / 茨木猪之吉 / p31〜31
スケッチ 航空機装備氣象計記録 / 藤村郁雄 / p75〜75
スケッチ 御正體山よりの富士山 / 茨木猪之吉 / p76〜76
スケッチ 目次カット(天目山よりの富士山) / 下澤木鉢郎 / p6〜7
スケッチ 妙義山略圖 / 吉田元 / p96〜96
スケッチ 本文カット / 畦地梅太郎 ; 關野準一郎 / p100〜100
富士山(詩) / 草野心平 / p85〜85
◇富士裾野(長歌) / 新川二郎 / p48〜48

(略)
編集室 / p100〜100
富士山か冨士山か / 中野敬次郎 ; 牧田不二 / p88〜89

11月、小沢秀之が「山梨縣の國寶」を「山梨郷土研究會」から刊行する。
〇この年、田中徳が「天皇と生物学研究」が「大日本雄弁会講談社」から刊行される。 pid/1158312

議事堂を望む御書斎と生物学御研究所 / 3
野草園になつた吹上御苑 / 9
苦心された野草園作り / 16
武藏野で自滅したむらさき 南部富士山麓からお取り寄せ / 26
陛下と老博士 / 31
葉山は陛下の臨海研究場 / 39
春の海中生物御採集ははじめて / 46
夏の葉山では毎日のように御採集 / 50
苦心されるくらげの採集 / 54
江ノ島沖で世界的御発見 「怪物」の正体は琴くらげ / 61
三大発見の一つ「えのころふさかつぎ」 / 74
前世紀の遺物べにおきなえびす ぎんえびすも御採集 新発見に「土屋えびす」と御命名 /78
下等生物変形菌も御專攻 / 90
天然紀念物「きえなつちとりもち」と「まりも」 / 97
松島は赤松か黒松か? 黒松の北限は? / 103
治水には濶葉樹 / 113
御散歩と逸話 / 116
内廷生活をめぐつての陛下と側近達 / 124
十年の御苦心でほたるも自生 / 135
生物にも優しい内廷の御生活 / 143
大内山の鳥類 / 160
御自由になつた野外御研究 / 173
浅川の植物御採集 / 179
1950 昭和25 4月、「富士 3(5)p248〜258 世界社」に「特選傑作讀切小説讀物集 江戸巷談 寶永山の話 / 小川倩葭(画) ; 白井喬二」が所収される。 pid/3561678
4月、「山と渓谷 (131)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933829
口繪 妖麗(三島から望んだ富士) / 岡田紅陽
スキーの思い出 / 秩父宮雍仁 / 19〜22
皇太子殿下の志賀高原スキー行 / / 24〜35
登山の理念 / 武田久吉 / 36〜37
グラク 志賀高原に進む皇太子殿下のウヱーゼル、
   →志賀高原丸池ハイク・ホテル / 川崎隆章 / 25〜25,27〜27
グラク 練習を終えて、ロープウヱイで前山のゲレンデを登る
   →皇太子殿下 / 酒井愼一 / 29〜29,30〜30
山と溪谷 創刊二十周年を祝して 當選山岳歌 尾Pが原
   →≪第四席≫ / 町田邦太 / 56〜56
富士山の話(1) / 冠松次カ / 74〜77
春の新ハイキングコース (8) 野猿峠裏コース / / 98〜99
春の新ハイキングコース (9) 多摩川堤コース / / 99〜101
春の新ハイキングコース (12) 紅葉臺・足和田山 / / 104〜105
グラフイツク 富士を眺めるハイキング--節刀・十二が岳の
   →山稜を行く / 石場C三 ; 水谷正晴 / 110〜115
山岳文學特集 ((詩))叢林地帯 / 前田鐵之助 / 156〜157
山岳文學特集 ((詩))北國の匂い・早春 / 田中冬二 / 150〜151
スケッチ 志賀高原概念圖 / 川崎隆章 / 26〜26
スケッチ 八溝山略圖 / 橋本權藏 / 176〜176
紀行 四尾連湖より本栖湖へ / 高力幸太カ / 183〜185
表紙畫解説 / 安井曾太郎 / 92〜92
口繪解説 / 岡田紅陽 / 93〜93
山と溪谷社 創立二十周年記念映画会 / / 50〜
7月、「山と渓谷 (134)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933832
富士山の話(2) / 冠松次カ / p58〜62
詩 槍が岳の滿月 / 前田鐵之助 / p64〜
夏期登山案内 (4)冨士山御中道 / 冠松次カ / p87〜90
スケッチ 目次カツト(富士御庭にて) / 正井暉雄 /
8月、「旅 24(8)」が「新潮社」から刊行される。  pid/7887527
海と山の特集 亡びゆく尾瀬沼 / 武田久吉 / p15〜16
海と山の特集 釣とハイキング・相模川渓谷 / 伊達光太郎 / p65〜65
海と山の特集 グラビア解説 ×”秘境”富士見台をゆく / / p69〜69

危機に立つ毬藻 / 館脇操 / p42〜45
今は昔富士川下り / 秋山秋江蓼 / p38〜39
附録新觀光圖(第五集)”富士”(三ツ峠・富士五湖・富士山)
<抜粋>
9月、武田久吉・津屋弘達監修「岩波写真文庫 15 富士山」が「岩波書店」から刊行される。
 
二合目の祈祷所の前、最近はフジヤマに登るアメリカ人も多く、五合目で一泊、頂上で一泊して下山するコースをとる。最初に登山した西洋人は万延元年、イギリス公使のオールコックである。

富士山に登る人たち六根清浄(ろっこんしょうじょう)白い着物に白い帯、頭に白い布をまき、手甲脚絆も白木綿といういでたち、手には白木八角の金剛杖をもって何人か組になって富士登山する連中がある。この連中がまずゆくところは頂上で、それから噴火口は一周する御鉢(おはち)まわり、さらに中道を一周する御中道(おちゅうどう)まわり、そして途中にはいくつかの拝所があり、そこで金剛杖には焼判、行衣には朱の判をベタベタ押してもらうのがことのほかだいじのようだ。これは富士講の道者といって、神道とも佛教ともつかぬ信仰と、家内安全家業繁昌の願いと、登山の楽しみと、団体旅行の妙味とで加入した一種の登山会の会員である。今では服装もだいぶ略され白シャツに白ズボンというのもあるが、江戸時代にはじまったものである。一時は吉田登山口に道者だけの宿があったという。今は誰でも登るようになったが、昔はふつうの人はあまり登らなかったし、女人禁制というおきてがあって庚申の年以外には女は登れなかった。交通も不便で設備もそまつだったから、富士登山は一つの修行であった。  「富士山 p52〜53」より
9月、「丸 3(8)」が「潮書房光人新社」から刊行される。 pid/2807883
富士山にケーブルカーで / 大塚啓介 / p1〜4
B-29本土空襲の眞相 / 岸本牧夫 / p18〜31
中國人の味覺藝術 / 村井信正 / p32〜34
見なおされるチャーリー・チャップリン / 地八郎 / p35〜39
帝國艦船はどこで沈んだか / / p44〜47
後藤新平と荷作り / / p76〜77
<抜粋>

10月、熊王徳平が「甲府盆地」を「中部文学社」から刊行する。
12月、「山と渓谷(139)」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/7933837

冬山隨想集 不二雪中登山 / 野中到 / p48〜48
冬山隨想集
冬富士の笑窪 / 廣P潔 / p49〜49
冬山隨想集 私のスキー登山 / 武田久吉 / p50〜50
冬山隨想集 冬山の凍死者救助 / 犬飼哲夫 / p51〜51
グラフ 高田地方の豪雪 / 小池義夫 / p20〜21
スキーゲレンデ案内 富士山太郎坊 / 白鳥良平 / p122〜123
火山脈 谷川岳の遭難を繰返すな / p84〜85
スケッチ 東京から見える富士六圖 / 正井暉雄 / p204〜209
東京から見える富士について / 正井暉雄 / p204〜209

1951 26 2月、植物研究雑誌編集委員会編「雑誌植物研究雑誌 = The journal of Japanese botany 26(2)(277) ツムラ」が刊行される。pid/3347878
フオッサマグナのもつ植物分類地理学的意義 / 植松 春雄 / p33〜40
FaurienoいわゆるTsurugizanについて / 前川文夫 / p46〜46
壹岐海峡の諸島の特異名稱植物に由來するか / 前川文夫 / p64〜64
<抜粋>
4月、「山と渓谷 (143) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933841
   富士登山所感 / 正井暉雄 / p99〜99    冬富士の大雷雨 / 野中到 / p144〜145
4月、中西悟堂が「國立公園 = National parks (17)p20〜22 自然公園財団,国立公園協会」に「富士山の鳥類」を発表する。 pid/6060828
9月、高木典雄が「The Journal of the Hattori Botanical Laboratory = 財団法人服部植物研究所報告 (6) p.1〜5」に「富士山頂の蘚苔類」を発表する。
12月、「山と渓谷 (151) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933848
グラフ 氷雪に飾られた富士山頂淺間神社の鳥居 / 藤村郁雄 / 183〜183
スケッチ 富士山雪崩發生見取圖 / 松井博判 / 187〜187
スケッチ 富士山のK點 / 正井暉雄 / 180〜180
積雪期富士山合宿報告 合宿記録、岩稜、夏道、大澤直登、
  →岩稜(雪崩遭難) / 横須賀山岳會 / 183〜187
富士山に現われたK點 / 正井暉雄 / 180〜182
<抜粋>

1952 27 1月28日付、〇〇新聞に、「富士山にケーブルカー、29年完成 三七六 」の記事が掲載される。
 
出典:新聞集成昭和編年史 昭和27年版 1 明治大正昭和新聞研究会 編 新聞資料出版 2002・11
1月、運輸省大臣官房文書課編「運輸  2(1) 1952-01 p.26〜27」に「冬の富士山頂にきく/編集係」が掲載される。
2月、新田次カが「山と渓谷. (153)
p48〜60」に「ク愁の富士山頂」の連載が始まる。 pid/7933850
   
「ク愁の富士山頂」は2月号から翌年の5月号まで連載されその後の32年8月、初の長編小説「蒼氷」として改題、講談社から刊行されました。
口繪 石場清三"雪期富士山頂"寫眞集
 (1)氷雪の城砦(富士山氣象觀測所三七七八m)
 (2)富士山氣象觀測所風力塔より雲表の白根三山
 (3)火口棚の舊觀測所と大内院(火口)の斷崖
 (4)馬の脊より吹雪く剱が峯>
凍死と凍傷/吉村壽人
ク愁の富士山頂(1)(創作)/新田次カ
樹氷(詩)/前田鐵之助
スケッチ 雪庇の發生並に
  →雪崩の遭難三圖/K田正夫
積雪期の上高地付近/舟橋幸藏
山岳會は高校生の指導にのり出せ/立石敏雄
雪崩の遭難/K田正夫
<抜粋>

3月29日、「鳴沢溶岩樹型」が国特別天然記念物に指定される。
  
  鳴沢溶岩樹型
特別天然記念物鳴沢溶岩樹型
     
昭和廿七年三月廿九日指定南都留郡鳴沢村27
 位置を正確に示すと、鳴沢部落西南端の魔王神社の東南、県道との間にある溶岩地帯の中である。この樹型(Treemould)はこの地方に旧期の溶岩地帯があって、その上に大木の森林があり、その後富士山が再び大爆発を起し、そのために多量の溶岩がこの森林帯を埋めた際、溶岩に囲まれた大木が焼き尽され、穴となって残ったものである。立木の部分は竪穴になり、倒れ木の囲まれたものは横穴となって残っている。その周壁には材質の痕跡が溶岩に刻みついて残り、往々中に木炭が取り込められ保存されている場合もある。樹型そのものが特殊な珍らしい天然物であるばかりでなく樹型の出来た所には前の時代に森林の茂っていたことを立証し、富士山の噴出も始めから今の富士山が出来上るまでには、長い年代を経過したことが証拠立てられる貴重な資料である。此の地には樹型が多数存在し、大小十個内外を算し、内四ー五カ所は最も大きなもので、竪穴の直径一,三〇 米、深さ二-三米に達する。横穴は延長五米以上に達し、直径は竪穴と伯仲している。 昭和28年刊 「山梨県文化財 p68」(全文)より
3月、「國立公園 = National parks (28)」が「國立公園研究会」から刊行される。  pid/6060839
国立公園の保護 / 田中啓爾 / p1〜3
あなたの公園私達の公園 / 坂西志保 / p4〜5
カナダの国立公園瞥見 / カナダ駐日使節団 / p6〜11
富士山のケーブルカーと登山鉄道について / 冠松次郎 / p11〜13
わが国立公園の功労者 本多静六博士逝く / p16〜16
本多翁のことども / 三浦伊八郎 / p17〜18
日光国立公園那須の芭蕉句碑 / 中島卯三郎 / p19〜20
十和田国立公園計画 / p22〜22
日本自然保護協会理事奥多摩電源地を視察 / p28〜28
<抜粋>
7月、「山と渓谷 (158) が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933855
口繪 本社他四社共催山の寫眞コンテスト入賞作品集
   → (6)富士山頂/形山靜夫 / p9〜9
ク愁の富士山頂(V)(創作)/新田次カ
グラフ 富士山不動岩/小松佳並丈 / p180〜180
名案内人の思い出 上條喜門治/高野鷹藏 / p53〜54
冨士山大澤左岸登攀/渡邊正臣 / p180〜185
スケッチ 不二山略圖、劍が峯に成功を祈る圖、
   →大澤左峯直登記念/小松佳主丈 / p182〜185
富士に立つ煙--冬富士遭難に於ける遺體處理について/秩父山人 / p168〜172
記録 冨士山大澤左岸登攀/渡邊正臣 / p180〜185
8月、「山と渓谷 (159)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933856
グラフ 奧秩父三寶岩よりの富士山 / C水武甲 / p96〜96
スケッチ 富士の火祭り三圖 / 牧田不二 / p72〜7
富士の火祭 / 岩科小一カ / p132〜135
ク愁の富士山頂(VI)(創作) / 新田次カ / p136〜144
9月、「山と渓谷 (160)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933857
口繪 (1)冨士山大澤右岸ダルマ石上部より左岸/渡邊正臣 / p4〜4
グラフ ゴンバ澤より寶永山爆裂火口/渡邊正臣 / p114〜114
グラフ 冨士山大澤二ノ越遙拜所/川崎隆章 / p118〜118
グラフ 冨士山大澤右岸より不動岩/川崎隆章 / p119〜119
スケッチ 冨士山寶永山アザミ塚附近、冨士山大澤 / p116〜117
スケッチ 右岸直登圖/渡邊正臣 / p121〜121
記録 冨士山大澤右岸登攀/渡邊正臣 / p114〜121
影冨士(句)/田中一路 / p47〜47
ク愁の富士山頂(VII)(創作)/新田次カ
/ p134〜144
<抜粋>
9月、総工費150万円を使用した北口富士浅間神社東宮本殿の解体修理が完成する。
 
富士浅間神社東宮本殿 昭和28年7月刊行「山梨県文化財」より

解体修理前の本殿向拝部 小澤秀之著「山梨縣の國寶 p19」より
富士浅間神社東宮
(略)
向拝の木鼻の獅子も美事な刀法である。屋根には実生の幼杉、檜が十数本生え、正面階段の飾金具も数個釘が腐り落ちて保護の行届かない点がはっきり見えた。上吉田は富士登山者により浅間さまによって暮しているとは郡内人の等しくいうところだ
が関心は薄く、関心は薄く、飾金具なども参詣の帰途持帰って十能(じゅうのう)代用にしている人もあったという。貴重な國宝だという小さな標識さえも何時立てられたのか読めない程古くなったまゝで、神社前の髄神門脇にある腕用ポンプも手入れ一つ行われたことなく防火設備も不完全、神社関係者自体も最近の國宝保存運動が起ってから初めて動き出し氏子代表らと去る四月九日東宮保存会設立を協議したものの、大伽らんの境内の夜間を護るのはただ一人、社務所脇に住む小使だけという心細さである。然し町当局に要請して神社境内の焚火、喫煙の禁止をすることになったのは、さゝいながら一歩の前進である。
11月1日、旧清水市三保の「羽衣の松」の前で、エレーヌ夫人「羽衣の碑」の除幕式が行われる。
 Le vent des vagues   
 De la plage de Miho
 Parle de celle dont a・ Paris, 
 Hagoromo a emporte la vie.
 En l'e・coutant mes jours 
 Pourront s'e・nfuir. 

   H.Marcel Giuglaris  
資料:
11月22日、「富士山」が特別名勝に指定される。
  特別名勝
  
富士山           昭和27年11月22日指定/富士吉田市外四ヶ村
 
     特別名勝に指定された地域(イ〜ニ)
富士山五合目御中道下五百米から山頂に至る山梨縣管轄区域(面積概ね1、153f)
この地域の御中道下五百米は、富士山五ー六合目にあたり、標高二千四・五百米の線を上下しているので、草本帯の下部、灌木帯及び針葉喬木帯上部の植物を併せて見ることが出来る。それがため富士山の植物殊に高山植物及び野鳥の観察等に最も興味の深い地域であり、殊に小御嶽より西廻りして御庭を経て静岡県境大沢に至る六粁余の間には風雪に苛まれて屈折したカラマツ及びダケカンバ等の矮樹に、露を含んだサルオガセの吊りさがっている風情等は正に天工の極致というべきであろう。草本帯より地衣帯へと頂上に登るに從って、いよ〔く〕展望は開け、東に足柄、箱根、相模灘から東京湾の東に房総半島を、北方には却下に富士五湖及び青木ヶ原樹海をみおろし、その後方に金峯、朝日、国師の奥秩父連峯や、浅間の噴煙等が望見され、更に西に眼を移すと槍、穂高、乗鞍の北アルプスを見、又駒、鳳凰、白根三山等の南アルプスが指呼の間にながめられ、さながら廻り燈籠のごとき大景観が一眸に収められる。そのほか夜明けには、水平線より酸漿(ほうづき)のように浮かび上がる御来迎や、登山期の雲海等、まことに地上の煩わしい人間社会を忘れさせて、自然の豊かな美しさに思わず嘆声を発せしめずにおかない。
吉田口登山道両側百米の区域(延長11、500米)
    起点、富士吉田市上吉田1番地ノ1
    終点 東側富士吉田市上吉田山梨県有林富士事業区十八林班[ほ]小班
        西側     同               十八林班[は]小班 
  
 この区域は富士登山道中古くから最も登山者の多いところで、起点入口には荘厳な富士浅間神社社殿(重要文化財指定)が祀られ、鬱蒼とした境内林に引續き、樹齢二百余年になる赤松の美林諏訪森があり、この幹にまといつくツタの葉が真紅に染まり、松の緑に天綴する晩秋の美観は、日本の風土の細やかさを表現した象徴である。又この沿道中ノ茶屋から大石茶屋に行く二粁余の間は、天然記念物「躑躅ガ原レンゲツツジ及びフジザクラ群落」の指定地であって、毎年六月上・中旬、レンゲツツジの満開の時はこの辺一帯が「火の海」とも感ぜられる。大石茶屋を過ぎて馬返しの間にはオホバギボウシ、ヤナギラン、チタケザシ、ハンゴンソウ、マツムシサウ、ヒヨドリバナ等百花咲き乱れ登山者の眼を楽しませる。それから終点五合目まではカラマツ、イラモミ、ウラジロモミ、コメツガ等散生する間にヤハズハンノキ、ヤマハンノキ、ウリハダカヘデ、アヅキナシ等の針濶混合林があり、次第に登るに從って、シラビソ、コメツガ、トウヒ等の針葉樹林に覆われて行く。登山期の暑さも森々とした涼しさと変り、山路も非常にゆるやかで広いためジープで登ることも可能である。また冬季には絶好のスロープがスキーに利用されている。なお終点附近は灌木帯となって樹林が小さくなり、俄に眺めが開けるので、俗間では之を「天地の境」とよんでおり、ここで前項イの地域に合する。
船津口登山道両側百米の区域(延長17、500米)
    起点 東側山梨縣南都留郡船津村大字船津字下狐塚5255番地
        西側  同                 西狐塚5304番地

 本登山道の入口附近数粁の間は農耕地であるが、上昇するにつれて、河口湖の静波を隔てて御坂連山の眺望が次第に開け、明媚な風光を顧みながらなお登行すると、沿道は赤松林となる。起点より約四粁、この道の東側に船津胎内と称する溶岩洞穴がある。古来、信仰の対象として巡礼者の多い点は、富士の溶岩洞穴中第一位にある。この地点から約四粁にわたる沿道は、レンゲツツジが分布しており、しかも標高の差が多いので、開花期が長く下は六月上旬から、上は下旬に至るまで緑林の間に咲き續き、明るく健康な美しさに装われる。又道路の両側は針濶混交しているので、新緑および秋の紅葉共に生活に疲れた人々の神経を休ませてくれる景観である。起点から約千三百米にして別項の三合目「富士山原始林」(昭和15年2月24日指定)に合する。
梨ヶ原県道両側百米の区域 (延長5、000米)
    起点 富士吉田市上吉田堰林2310番地
    終点 北側山梨県南都留郡中野村大字山中小字御所12番地
        南側  同          北畠861番地

 本地域の両側は約四十年生の赤松及び落葉松林(起点から約二粁は主として赤松林、他は落葉松林)であったが、終戦前後に北側の大半は自作農特別措置法によって農耕地となり、南側県道上は駐留軍の軍用地として使用されているため、極端に現状がへんこうされ、昔日の俤に比べ余りにも変り果てたのであるが、この道は富士五湖と箱根をつなぐ観光道路として重要な役割を持っているものである。なお北側にアメリカの植物学者ウイルソンをして、天下一品と嘆称せしめた針樅の純林がある。
                 昭和28年刊 「山梨県文化財」 p50〜p54(全文)
11月、「山と渓谷 (162)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933859
明神礁海底火山の噴火/津屋弘逵 / p23〜31
グラフ 火柱天を衝く南海の新島、ベヨネーズ列岩より明神礁の
   →爆發を望見る/サン寫眞新聞社 / p26〜26,29〜29

グラフ 富士山吉田口夏道八合目付近/宮崎快 / p112〜112
スケッチ 冬富士登頂ルート圖/相磯久雄 / p116〜116

記録 富士山合宿報告/横濱山岳會 / p112〜117
富士山測候所二十周年式典

ク愁の富士山頂(VIII)(創作)/新田次カ
<抜粋>

〇この年、及川林次著,井口文秀 絵まほうのたこ」が「泰光堂」から刊行される。
(ひらがなぶんこ ; 5)  pid/1638665
著者略歴 / 2
監修のことば・坪田譲治 / 3 (
がっこうのろうか / 7
けんか / 16

おやこのいぬ / 27
じろうくんのはっけん / 35
ねむるはっぱ / 40
ふじさんとおひさま / 50
一ばんどりになったにわとりさん / 57
とんぼをだまそうとしたくものはなし / 66
まほうのたこ / 77
じろうくんのつめ / 92

あとがき・磯部忠雄 / 110

1953 28 1月、「観世 20(1)  p17〜17 桧書店」に「エレーヌ・ジュグラリス夫人と羽衣の碑」が掲載される。  pid/6031251
1月、「國立公園
= National parks (38)」が「自然公園財団,」から刊行される。  pid/6060848 
国立公園と自然保護 / 田村剛
自然保護の叫び 富士山麓演習地への抗議 / 国立公園協会
文明の成熟と自然 / 蝋山政道
日本風景の再発見 / 島田巽
世界と倶に歩まむ--自然保護の国際的連繋 / 東良三
五昔前の尾瀬-1- / 武田久吉
平尾台のカルスト景観の保護について / 田中啓爾
風景・発電・灌漑--十和田・奥入瀬の場合 / 金井利彦
神の手と人の手とアメリカの自然保護に関する二・三の挿話 / 池ノ上容
国立公園保護の歩み / 田中敏治
本文写真 箱根大涌谷の附近から長尾峠・富士を眺む

本文写真 西湖根場部落における富士の夜明け
2月、「山と渓谷 (164) 」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933861
口繪 (5)富士山頂/石場C三 / p9〜9
グラフ 富士山二合目新スキー場/藤川二カ / p126〜126
富士山二合目新スキー場/編集部 / p126〜127
3月31日、北口本宮冨士浅間神社本殿(附 棟札1枚)及び西宮本殿が「国重要文化財」に指定される。
4月、源關正壽が「山と渓谷 (166) 山と渓谷社」に「口繪 (2) 曉明の富士山」を発表する。 pid/7933863
5月、「山と渓谷. (167)」が「山と渓谷社」から刊行される。/pid/7933864
表紙 春の湯檜曾川にて/石川滋彦
口繪 (1) 五月の富士山頂/月原俊二
口繪 (2) 鳳凰山觀音の曉明/岡田紅陽
口繪 (4) 殘雪の尾Pが原/南雲政逸
口繪 (5) 富士見附近から八が岳連峰/箙革命
只見川水源の尾P/石渡C / p23〜29
グラフ 燧岳より尾P沼俯瞰/岡田紅陽
グラフ 尾Pが原(下田代の浮島と燧岳)/南雲政逸 / p26〜26
グラフ 尾Pの水芭蕉/加藤章
グラフ 平滑の瀧、アヤメ平/佐川熙輔
富士山の大雪崩/東京黒山岳會 / p54〜55
大雪山の大雪崩/森山昌邦 / p56〜57
春の澤歩き 案内 (4) 東丹澤勘七澤の枝澤/早川洸 / p78〜82
春の澤歩き 案内 (7) 三ツ峠蝙蝠澤/細谷眞司 / p86〜87
紀行 水芭蕉の尾Pを訪ねて/佐川熙輔 / p114〜117
私は何もの?/渡邊正臣 / p67〜67,69〜69
スケッチ 只見川發電計画圖
スケッチ 富士山吉田大澤のデブリ/中村善一
スケッチ 大雪山雪崩遭難見取圖/編集部 / p56〜56
スケッチ 三ッ峠蝙蝠澤略圖/細谷眞司
スケッチ 地藏佛東面、ガンギ澤略圖/平賀文男
記録 鳳凰山地藏佛と地藏澤/平賀文男 / p139〜141
尾P雜詠(短歌)/石村奈緒子 / p52〜53
郷愁の富士山頂〔XII〕(創作)
(最終回)/新田次カ / p144〜157
山と溪谷社後援 上州山岳映画の夕/塚本閤治 / p27〜27

<抜粋>
6月、「山と渓谷. (168)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933865
表紙 新高フ甲州路 / 塚本閤治
口繪 (1) 初夏の北岳(鳳凰山觀音岳より) / 朽木光綱
口繪 (2) 鳳凰山觀音岳の富士 / 岡田紅陽
口繪 (3) 南アルプス全望(富士五合目より) / 藤川二カ
口繪 (4) 甲斐駒と山麓(日野春驛附近より) / 日野原一也
口繪 (5) 八が岳遠望(甲府市外
  →國道八號線御坂峠附近にて) / 藤川二カ
口繪 (6) 百間平より聖岳 / 北野淳
口繪 (7) 奇峰瑞牆山(金山より) / 藤川二カ
富士山麓の鳥類 / 中村幸雄
「甲州の山」座談會
(1)甲州の山の文藝 (2)甲州の民謠 / 小林弘毅
(3)山と溪谷、瀑布 (4)甲州の山の秘境 / 平賀文男
(5)山の湯について (6)木暮翁の碑 / 百P舜太カ
(7)山の動物 (8)遭難について / 早川安治
(9)甲州の氣象 (10)山の施設について / 早川安治
(11)山の展望 (12)剛健旅行 / 橘田濟美
(13)甲州名物 (14)觀光山梨の開發 / 宮澤良雄
グラフ 三ツ峠頂上より南アルプス全山展望 / 小倉志カ
グラフ 乙女高原より富士、甲府盆地と駒、鳳凰 / 藤川二カ
グラフ 御坂峠の富士と河口湖 / 朽木光綱
グラフ 富士山麓の鳥類四葉 / 中村幸雄
グラフ 棚作り葡萄園
グラフ 雲表の八が岳 / 丸山務
グラフ 鳳凰山より白根三山 / 朽木光綱
グラフ 富士山頂吉田口(十一月中旬) / 百P舜太カ
グラフ 甲斐駒の雷鳥 / 小倉志カ
グラフ 三ツ峠?風岩中央フェース / 田村正雄
グラフ 鹽見岳より白根三山 / 掛本芳雄
グラフ 八が岳主峰赤岳 / 岡田紅陽
グラフ 白峯北岳東面 / 船越好文
岳麓夜話 富士の美しさ ふじ山は寒い山
  
富士の形態と色彩 / 中村星湖
富士の殘雪 / 中村C太カ
足和田山縱走探鳥記 / 渡邊一義
大菩薩の動物たち / 土屋仁
御岳昇仙峽の佛法僧 / 齋藤吉永
圍繞する甲斐の山々 / 飯田蛇笏
湖とその水の色 / 外川浩
富士五湖のキャンピング / 宮澤良雄
「甲州の山」登山 案内 (1) 新高フ杓子・鹿留・石割山 / 伊藤堅吉
「甲州の山」登山 案内 (2) 三ツ峠の新コース / 伊藤堅吉
「甲州の山」登山 案内 (3) 十二ガ岳を繞る澤 / 伊藤堅吉
「甲州の山」登山 案内 (4) 御坂山脈縱走 / 小森レイ
「甲州の山」登山 案内 (5) 櫛形山麓 / 大石眞人
「甲州の山」登山 案内 (6) 篠井山 / 大石眞人
「甲州の山」登山 案内 (7) 日向山 / 大石眞人
「甲州の山」登山 案内 (8) 夜叉神峠 / 北村武彦
「甲州の山」登山 案内 (9) 安部峠越え / 前田淳
「甲州の山」登山 案内 (10) 鹽見岳 / 前田淳
甲斐駒が岳 鳳凰三山 駒・鳳凰縱走 白峰三山 鳳凰・白根縱走 仙丈岳
鋸岳 鋸・駒縱走 金峰・瑞牆山縱走 金峰山・國師岳・甲武信岳・
破不山縱走 古禮山・唐松尾山・飛龍山・雲取山縱走 八が岳縱走 富士山
紀行 四尾連湖から本栖まで / 八木北斗
紀行 身延山より七面山へ / 木只喜博
色頁 たつた一人の道 / 根本進
色頁 山梨觀光小唄
色頁 富士エレジー
色頁 山國小唄
スケッチ 日下部―鹽山間の富士 / 川崎隆章
スケッチ 甲州の葡萄案内 / 山田正一
スケッチ 足和田山自然科學路、根場所見、トラツグミ / 渡邊一義
スケッチ 三ツ峠近傍、十二が岳近傍 / 伊藤堅吉
スケッチ 三ツ峠岩場ルート圖 / 齋田安生
スケッチ 白峯北岳バットレス概念圖、白峯北岳接近下山路 / 九大山岳部
最初の白峯左俣下り / 野尻抱影
7月、「山梨県文化財」が「山梨県教育委員会社会教育課」から刊行される。〔非売品〕
7月中村星湖が「山と渓谷. (169) p23〜27」に「私の見た富士の殘雪」を発表する。  pid/7933866
8月、中村幸雄が「山と渓谷. (170)p60〜64」に「尾Pの鳥類調査」を発表する。 pid/7933867
 また、川崎山岳會が同号p152〜158」に「三ツ峠屏風岩遭難報告」を行なう。
10月31日、御坂峠に「太宰治文学碑」が建立され、その除幕式が行なわれる。
  主な参列者:野田宇太郎、村上菊一郎、檀一雄、青柳瑞穂、小山清、新庄嘉章、井伏鱒二、浅見淵、小田嶽夫
10月、「旅 27(10) 」が「新潮社」から刊行される。 pid/7887565
富士山麓の農民の声 / 野間宏 / p14〜17 グラビア 孤島をさぐる--(屋久島・舳倉島、金華山)、参宮線をゆく、 / 別所重次郎 ; 山本明
10月、「山と渓谷 (172) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933869
口繪 (2) 富士山小御嶽よりの北望 / K崎眞平 / (0004.jp2)
秋山ハイキング案内 (8) 眞富士山 / 靜岡縣觀光課 / p82〜82 (0044.jp2)
秋山ハイキング案内 (12) 七面山から梅が島温泉へ / 山本明三カ / p84〜85

11月1日付、〇〇新聞に、「太宰治の文学碑富士山麓で除幕式 13」の記事が掲載される。
        出典:新聞集成昭和編年史 昭和28年版 6 明治大正昭和新聞研究会 編集製作 新聞資料出版 2005/5
11月12日付、〇〇新聞に、「富士山ケーブルカーに猛反対・学者連(日本自然保護協会)が陳情書 152」の記事が掲載される。
     出典:新聞集成昭和編年史 昭和28年版 6 明治大正昭和新聞研究会 編集製作 新聞資料出版 2005/5
12月、「山と渓谷 (174) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933871
口繪 (5) ジャンプ(富士山五合目にて) / 藤川二カ
グラフ 富士山二合目スキー場 / 藤川二カ / p60〜60
冬富士遭難報告 / 村上雄一 / p154〜154
遭難 ≪冬富士回想≫ / 高波健一 / p156〜157
〇この年、富士郡白糸村議会編「白糸をめぐる郷土研究 : 渡辺兵定翁遺稿」が刊行される。pid/2975711
口絵 (著者肖像)
序 静岡県知事 斉藤寿夫
発刊に当りて 白糸村長 佐野清一
自序に代えて 渡辺定元
一、 ク土の研究 / p1
1 白糸村の沿革 / p1
2 村史の沿革 / p6
3 村会並に議員 / p7
4 租税 / p7
5 古址旧蹟 / p20
6 神社・寺院 / p22
7 産業 / p32
附録 県営狸沼用水幹線改良事業 / p36
二、 ク土伝説童話集 / p43
1 吉野長者娘手卷入水の亊 / p43
2 炭燒松五郎の譚 / p4
3 炭燒藤次郎(弾南長者) / p49

4 節分に豆蒔かぬ村(鬼橋の由来) / p56
三、 白糸附近名勝旧蹟案内誌 / p61
四、 芝川海苔と山女魚の研究 / p85
五、 歴史的に観たる天子獄と田貫湖 / p107
六、 富士の裾野に曾我兄弟を憶ふ / p127
七、 白糸村村有林野の概況 / p149
附録 靜岡種三椏栽培の始原について / p157
あとがき / p161


〇この年、黒板博士記念会編「古文化の保存と研究 : 黒板博士の業績を中心として」が「吉川弘文館」から刊行される。  pid/2970629  参考
序 淺野長武 / 巻頭
古文書の編纂 三成重敬 / p1
東山御文庫の整理 工藤壯平 / p27
醍醐寺の古文書記録等の調査 三成重敬 / p40
醍醐寺奉讃會 中島俊司 / p58
史蹟・寶物の保護 藤懸静也 / p75
復興博物館 杉栄三郎 / p141
帝室博物館翼賛會 丸山二郎 / p163
假稱國史館 丸山二郎 / p166
日本古文化研究所 和田軍一 / p179
高木文書の整理 中島俊司 / p203
臨時陵墓調査委員會 和田軍一 / p211

聖コ太子奉讃會
 村田俊彦 / p219
吉野神宮奉讃會 丸山二郎 / p229
日光寶物館 古谷清 / p235
高野山靈寶館 堀田眞快 / p246
寶生院大須文庫 下村富士男 田山信カ / p253
國史大系の編纂(一) 井野邊茂雄 / p264
國史大系の編纂(二) 丸山二カ / p275
地方史の編纂 岡本堅次 大久保利謙 / p300
農林省林政史料の編纂 鳥羽正雄 / p315
朝鮮古蹟調査 藤田亮策 / p325
朝鮮史の編修と朝鮮史料の莵集 中村栄孝 / p359
エスペラント語 丸山二郎 / p425
K板先生の海外旅行 岩生成一 / p428
エール大學寄贈日本文化資料の蒐集 大久保利謙 / p452
大學に於けるK板博士 坂本太カ / p462
附録
K板勝美博士の年譜と業績 丸山二郎 / p485
藤原宮阯平面圖 / 卷末
1954 29 2月19日、第1回山梨県郷土の花選定委員会がNHK甲府放送局で開かれる。
2月、「山と渓谷 (176) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933873
口繪 (3)冬富士登高 / 前田武治 / p7〜7
グラフ 御殿場口の富士山、冬の層積雲の頭、影富士と山中湖 / 大井正一 / p25〜27
全國スキーゲレンデ案内(2)山梨縣下のスキー場--
  
(1)船津口二合目 (2)小御岳 (3)籠坂 (4)甘利山 (5)乙女高原
  (6)八が岳高原 (
7)富士山二合目と小御岳 / 橘田濟美 / p93〜95
4月1日、日比谷公会堂に於いて「郷土の花」の発表会が行われ、山梨県花に「フジザクラ」が選ばれる。
  ◎郷土の花中央選定委員 理学博士 牧野富太郎先生  理学博士(東大教授) 本田正次先生
  〇山梨県選定委員(10名)
観光課長 小林弘毅
県観光連盟常務理事 飯野正太郎
県教育長社会教育課長 小川 巖
県農業講習所長 蜂巣統三
自然科学研究家 石塚末吉・
外川浩
広報渉外課長 古屋清次
林務課長 木下勝朗
山梨県婦人観光連盟会長 輿石妙子
山梨県婦人観光連盟副会長 武内なか子
4月、高木 典雄が「The Journal of the Hattori Botanical Laboratory = 財団法人服部植物研究所報告 (通号 11) p.87〜92」に「富士山蘚類の垂直分布概観〔英文〕」を発表する。
4月、「山と渓谷 (178) 」が「
山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933875
グラフ 富士の飛雪、頂上の着氷状態、六合の屍體收容 / 大井正一 / p102〜102
繪と文 神山温泉の富士 / 齋藤與里 / p55〜55
早川洸君の丹澤遭難事情 / 押川邦弘 / p146〜148
早川君の面影 / 山岸塔人 / p148〜151
奥秩父の秘溪 大常木谷遡行(遺稿) /
早川洸 / p154〜159
5月、藤川二カが「山と渓谷 (179) 山と渓谷社」に「口繪 (2) 五月の富士山(古御岳にて)」を発表する。 pid/7933876
8月、村越望が「山と渓谷 (182)  p154〜155 山と渓谷社」に「富士山大澤略圖」と「記録 富士山大澤右岸下降」を発表する。  pid/7933879
9月、「山と渓谷 (183) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933880
グラフ 荒川小屋より富士山を望む、狹霧に煙る千枚岳/中村司 / p94〜94
中級の山あるき 案内 (8)
富士火山構造線を歩く/渡邊正臣 / p110〜113
繪と文 尾P寫生行/赤城泰舒 / p60〜60
10月、「山と渓谷 (184)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933881
口繪 (1) 北岳よりの富士山/岡田紅陽 /
秋の高原ハイキング (4) 富士の裾野/橋本權藏 / p94〜95
色紙頁 富士山頂にて(句)/伊藤戀雲子 / p108〜108
北岳遭難未遂記 台風十三號直後の南アルプス行/岡田紅陽 / p134〜136
遭難者救助訓練((藏王))/熊谷忠治 / p144〜147
山名雜考/武田久吉 / p156〜161

<抜粋>

11月28日、富士山に大雪崩が発生、雪上訓練をしていた大学生15人が雪崩に巻き込まれなくなる
〇この年、藤本治義が「楽しい理科教室 ; 20 地球はどう変化したか」を「恒星社厚生閣」から刊行する。 pid/1629870
3. 火山のなりたち / 32
桜島火山 / 32
火山の噴出物と火山の形 / 35
塊状火山と成層火山 / 37
噴火のしかた / 40
火山の分布 / 43
富士山 / 46
熔岩洞穴と熔岩樹型 / 53
富士登山 / 56
4. 岩石もしだいに変化する / 59
花崗岩の観察 / 60
富士山の玄武岩 / 63
火山岩と深成岩 / 64
(略)


1955 昭和30 1月、「山と渓谷. (187)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933884
口繪 十一月の富士(吉田口)/船越好文
口繪 富士山大雪崩の惨状/毎日新聞社提供
遭難氣象について/川崎一カ / p38〜45

※富士登山學生隊哀歌/中村星湖 / p68〜69
富士山大雪崩遭難を
   →目撃して/登歩溪流會 / p70〜77
富士遭難を悼みて(詩)/金子近雄 / p74〜74

ゲレンデ案内 (5)富士山二合目から
   →五合目/天城萬二カ / p141〜142
色紙頁 山の傅説を尋ねて(1)遊女の
   →碑/大森實 / p167〜167

   ※富士登山學生隊哀歌/中村星湖 / p68〜69  掲載予定 2021・7・4 保坂
2月、「山と渓谷. (188)」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933885
口繪 (5)笠雲(富士山二合目にて)/内田耕作
富士山大雪崩跡を遡行して/富士山測候所 / p52〜58
富士山大雪崩遭難座談会/廣P潔 ; 海野治良 ; 近藤正 ; 大塚博美 ;
   →石坂昭二カ ; 大蔦正芳 ; 山本三カ ; K田正夫
/ p64〜84
冬山遭難對策--雪崩・吹雪・凍死/小山義治 / p86〜92
初冬の丹澤遭難/山岸猛男 / p94〜103
富士山一人旅/岡部田鶴子 / p126〜129
富士の遭難を悼みて(詩)/眞下C子 / p130〜131
絵と文 冬富士/鶴田吾カ / p62〜62

2月、「山と高原 (222)」が「朋文堂」から刊行される。 pid/3565421
雪崩の靈感 / 廣P潔 / p21〜22 武藏野より見た富士・筑波 / 野間達カ / p26〜26
2月、「岳人 (82)」が「岳人社」から刊行される。  pid/6022891
雪崩語彙(中) / 岩科小一郎 / p20〜22
冬富士特集 グラフ--冬富士・八ケ岳
冬富士の気象変化--山岳気象の重要性について / 大井正一 ; 山本三郎
富士なだれ遭難時の気象 / 久米庸孝
富士雪崩概観--ナダレに消えた十五の魂にヘえられるもの / 金坂一郎
山梨県山岳連盟遭難対策活動の行方 / 三井松男
突風と旋風とその対策 / 八木圭三
冬富士における滑落について / 児玉一博
冬季富士登山ルート--吉原口を中心に / 吉原山岳会
冬富士の御殿場口--宝永山周辺にもふれて / 山本朋三郎
冬富士・吉田口 / 保坂一
富士山頂--大火口内壁・冬の登攀 / 児玉式雄
エッセイ 富士山の大雪崩 / 広瀬潔
エッセイ 冬富士の想い出 / 川島礼一
絵と文 白衣の富士 / 中村清太郎
<抜粋>
3月15日、「富士箱根国立公園」に伊豆半島地域を編入、「富士箱根伊豆国立公園」と名称が変更となる。
3月27日、北富士演習場B地区返還期成同盟が結成される。
4月、「山と渓谷 (190) 」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933887
口繪 (4)春富士(河口湖より) / 細山芳之助
富士山名小考 / 森田武雄 / 58〜60
「山と溪谷」二十五同年座談会 / 武田久吉 ; 田部重治 ; K田正夫 ; 塚本閤治 / 62〜71
山岳文學特集 小泉八雲の「富士登山の記」 / 石渡C / 100〜107
5月、「山と渓谷(191)」が「山と渓谷社」から刊行される。   pid/7933888
野中到、フォン・クラッツア再會記 / p46〜49
三ツ峠巨人ルート / 澤村幸藏 / p60〜61
日本岳人展望(一)大町桂月、志賀重昂、小島烏水 / 松浦良松 / p96〜102
富士山パトロール / 五味規泰 / p116〜118
前穗高雪崩遭難記 / 縣ガ丘高校山岳部 / p134〜141

<抜粋>
6月、「山と渓谷 (192)」か「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7933889
日本岳人展望(2)日本山岳會創立當時の人々 <高頭仁兵衞・武田久吉・
   →木暮理太カ・田部重治・辻村伊助>/松浦良松 / p38〜46
十五青年昇天歌/中村星湖 / p60〜61
色紙頁 山の傳説を尋ねて(6)富士山と筑波山/大森實 / p123〜123
<抜粋>

9月29日、定例県議会で北富士演習場での米軍によるオネスト・ジョンの射撃反対を決議する。
11月、「山と渓谷 (197) 」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/7933894
口繪 初冬の富士山劔ガ峰/坂口三カ /
絵と文 新雪の富士山/中村C太カ / p67〜67
11月、高橋定昌が岳人 (91)p26〜27 岳人社」に「第一回富士山冬季登山技術講習会を省りみて」を報告する。 pid/6022900
1956 31 1月、「 武蔵野 35(1)」が「武蔵野文化協会」から刊行される。 pid/7932644
東京に見る庚申塔小記 / 武田久吉 / p1〜10
白山神について / 菊池山哉 / p11〜17
富士浅間信仰と富士塚 / 別所光一 / p18〜26
武蔵における修験道 / 稲村坦元 / p27〜31
東京都玉川野毛町公園内縄文式
  →竪穴住居趾発掘概報 / 吉田格 / p32〜36
考古学夏季講習会 / p36〜37
武蔵野に於ける石器を祀る社 / I・Y生 / p38〜38
2月、「岳人 (94) 」が「岳人社」から刊行される。pid/6022903
雪崩 特集 日本の雪崩 / 高橋喜平 / p22〜23
雪崩 特集 富士山の雪崩 発生は予知できた? / 広瀬潔 / p24〜25
雪崩 特集 富士山の気象 一昨年の大雪崩に関連して / 大井正一 / p28〜31
雪崩 特集 雪崩埋沒者の捜索 発掘作業の参考に / 金坂一カ / p32〜34
3月、沼津山岳会が「山と渓谷 (201) p92〜96 山と渓谷社」に「記録 富士山大沢口合宿--一九五六年一月の記録」を発表する。 pid/7933898
5月2日、山中湖でマリモの生息を確認、「フジマリモ」と命名する。
月、清水耕造山と渓谷 (203) p58〜60山と渓谷社」に「富士山の雪庇と底雪崩」を発表する。  pid/7933900
7月、「新潮 53(7);七月號」が「新潮社」から刊行される。  pid/10231695
新潮雜壇/ / 10〜27
國會の文學問答/ / 10〜19
白鳥は悲しからずや/ / 20〜21
大學は自由か/ / 21〜22
ある同窓會/ / 22〜24
夜間大學生と文學サークル/ / 24〜26
人生雜誌のたそがれ/ / 26〜27
樂しむ文學者/ / 48〜63,79〜88,97〜105
緑酒に美女の影宿し/八木義徳 / 51〜55
ゴルフ随筆/丹羽文雄 / 48〜50
競輪太公望談義/川崎長太郎 / 60〜63
カメラ徒然草/藤原審爾 / 56〜59
庭の昆虫その他/平林たい子 / 82〜83
踊りの伝説/埴谷雄高 / 84〜88
墓とホテルと/石川淳 / 79〜81
烏鷺近況/梅崎春生 / 97〜99
俳優商売やめられまい/石原慎太郎 / 100〜102
都合のよい耳/五味康祐 / 103〜105
合評会・現代文学の諸表情-6-/臼井吉見 他 / 64〜78
現代文学覚え書--高村光太郎の生涯/山本健吉 / 42〜47
五味君の人と文学/檀一雄 / 28〜29
八木義徳君について/浅見淵 / 30〜34
藤原審爾さんのこと/小山清 / 35〜37
埴谷雄高論/武田泰淳 / 38〜41
佐藤春夫のあれこれ/室生犀星 / 93〜96
特集 職場から生まれた小?/ / 142〜204
羽衣の碑/村尾清一 / 142〜152
眼/萩元晴彦 / 153〜163
Aガラス株事件/沢一人 / 164〜173
北航路/細野耕三 / 194〜204
清浄野菜/薄井清 / 174〜183
契約書/小野稔 / 184〜193
射程-7-/井上靖 / 233〜248
金閣寺-7-/三島由紀夫 / 249〜268
先導者/新田次郎 / 205〜232
小説・高村光太郎/佐藤春夫 / 106〜14
《グラビヤ》
五味康祐/ / 5〜
八木義コ
藤原審爾/
埴谷雄高/田沼武能 /
作家の二十四時 (18) 佐藤春夫/田沼武能 / 89〜
7月、深田久弥が「現代教養文庫139 四季の山登り ーその魅力・想い出ー」を「社会思想研究会出版部」から刊行する。
 
  昭和36年7月 初版16刷
1956版 pid/1664284 1963版 pid/1671510
美ケ原 / 12
白馬岳 / 20
八ツ岳 / 25

1 鳥海山 / 12
2 伊吹山 / 24
3 恵那山 / 32
4 聖岳 / 44
木曽駒ケ岳 / 30
光岳 / 39
甲斐駒ケ岳 / 61
立山 / 73
男体山 / 82
1 立山 / 58
2 
木曽駒ケ岳 / 67
3 
光岳 / 76
4 薬師岳から槍ケ岳へ / 96

穂高・槍ケ岳 / 93
金峰山 / 121
谷川岳 / 125
至仏山・尾瀬 / 132
1 蓼科山 / 120
2 
穂高・槍 / 126
3 
至仏山を越えて尾瀬へ / 152
4 
谷川岳 / 169
乗鞍岳 / 152
塔ケ岳 / 161
富士山 / 167 (1939年 2月記)
1 開聞岳 / 178
2 
塔ケ岳 / 188
3 
富士山 / 194
4 ニセコアンヌプリ / 212
日本の山―序にかえて― / 7 (略)  あとがき   
   研究課題:山岳名に、削除や追加したところがあり、その理由に作者の深い意味があるように思う。2021.7.4 保坂
10月、「金石文化 (41)
p322 金石文化研究所」に「欧文碑蹟(1)羽衣の碑」が掲載される。 pid/1856957
10月、「山と渓谷 (208) 」が「山と渓谷社」から刊行される。
pid/7933905
口絵 富士山劔ガ峯大沢(組写真)/渡辺正臣 / p17〜19
絵と文 夕富士の「峯人」/清水三重三 / p67〜67
12月、「岳人 (104)」が「岳人社」から刊行される。  pid/6022913
★グラビヤ 八ヶ岳=中岳と阿弥陀岳 / 中野慶一 / p10〜
★グラビヤ
強風に抗して=富士山 / 風見武秀 / p11〜
★グラビヤ 北岳の夕暮=鋸岳第一高点より / 小森康行 / p12〜
★グラビヤ 小河内岳より魚無河内岳を望む / 杉田勝朗 / p13〜
★グラビヤ 赤石岳=小赤石岳より / 林豊 / p14〜
★グラビヤ 八方尾根より鹿島槍ヶ岳(望遠) / 中沢義直 / p15〜
★グラビヤ 穂高涸沢=前穂高より / 風見武秀 / p16〜
★グラビヤ 南駒ヶ岳=殿越附近より / 石垣精一 / p17〜
★グラビヤ 奥牧野=芦戸岳より野坂岳へ / 梶本徳次郎 / p18〜
山・人・信仰(下)山岳宗教としての修験道について / 笹谷良造 / p80〜81
〇この年、 藤木九三, 川崎隆章編「登山全書 随想篇 第4 (岩との闘い) 」が「河出書房」から刊行される。 pid/2975168
   富士山大沢右岸登攀 渡辺正臣 / p121     三ツ峠ノート 碓井徳蔵 / p131
〇この年、伊藤堅吉, 野口明, 宮下義夫が「 (マウンテンガイドブックシリーズ ; 第17) 富士とその周辺」を「朋文堂」から刊行する。 pid/3012164
富士とその周辺展望―グラフ / p1
自然科学 / p34
富士が出来るまで / p34
富士の誕生 / p37
富士五湖の生成と水系 / p41
気象 / p43
動植物 / p46
人文科学 / p48
山麓民俗史 / p48
登山コース / p53
富士登山口 / p53
富士宮口 / p53
御殿場口 / p55
須走口 / p56
吉田口 / p58
船津口 / p60
忘れられつつある登山口 / p61
御中道その他 / p66
御中通廻り / p66
御鉢廻り / p68
小御岳、御庭、奥庭廻り / p70
洞穴巡り / p71
愛鷹連峰 / p73
愛鷹連峰縦走 / p73

須津川より縦走路へ / p76
鋸沢のルンゼ / p77
道志山塊 / p78
石割山から三国峠 / p78
杓子、鹿留石割山 / p80
御正体山から石割山 / p81
御坂山塊 / p83
三ツ峠山 / p83
三ツ峠より河口湖へ / p85
三ツ峠の沢 / p85
三ツ峠の岩場について / p87
御坂主脈縦走 / p88
御坂峠 / p91
大石峠 / p92
毛無山から十二ケ岳 / p93

十二ケ岳の沢 / p94
鬼ケ岳から西湖へ / p98
鍵掛峠から王岳 / p99
三方分山 / p100
足和田山縦走 / p101
天子山塊 / p102
毛無山 / p102
長者ヶ岳から天子ヶ岳 / p104
宿泊施設と料金 / p105
周辺の旅館 / p105
キャンプ関係 / p107
富士山各登山口協定料金 / p113
富士とその周辺概念図
富士山麓周遊



〇この年、牧野富太郎が「牧野富太郎自叙伝」を「長嶋書房」から刊行する。  pid/2985464
第一部 牧野富太郎「自叙伝」
幼年期
自由党から脱退
東京近郊における採集
『植物学雑誌』の創刊
『破門草事件』
『日本植物志』に対する
  →松村任三博士の絶讃
矢田部良吉博士の支吾
『むかでらん』の学名発表
菊池大麓・杉浦重剛両先生の同情
高知における西洋音楽の普及運動
矢田部教授の罷免
月俸十五円の大学助手
松村任三博士の〔ケイ〕離
執達吏の差押、家主の追立
可憐の妻
池野成一郎博士との親交
青山練兵場の「なんじゃもんじゃ」
世界的発見の数々
天城山の寄生植物と
  →土佐の「やまとぐさ」
小岩村で「むじな藻」の発見
第一の受難
博士と一介書生の取組
浜尾総長の深慮
圧迫の手が下る
池長植物研究所
全国の植物採集会に招かる
『植物研究雑誌』の創刊
中村春二先生と私
哀しき春の七草
大地震
博士号の由来
妻の死と『すえ子笹』の命名
亡き妻を想う
科学の郷土を築く
学内事情
自動車事故
朝日賞を受く
大学を辞す
私と大学
これからの二つの大仕事
標品の整理
植物図説の刊行
私の今の心境
八十五歳の吾れは
  →今何を為ている乎
花と私
第二部 牧野混混録
所感
私の健康法
余ガ年少時代ニ抱懐セシ意見
火山を半分に縫割にして見たい
私の信条
わが生い立ち
ハタツトウ
あと三十年
わが恋の主
草木への愛
植物と心中する男
植物に感謝せよ
長生の意義
植物と宗教

酒屋に生る
組の御方御免
小学校も嫌で退学
私は植物の精である
「本草綱目啓蒙」に学ぶ

富士山の美容を整える
もう一度大地震に逢いたい
富士山の大爆発
日比谷公園全体を
  →温室にしたい
縁蔭鼎談
牧野先生を迎えて
海を渡る日本人の頭脳
或る日の閑談
森戸文部大臣へ
  →進呈せる書翰
「脚本」山峡の春
謹んで広く世間に告げる
植物方言の蒐集
第三部 父の素顔 牧野鶴代
附録 牧野博士・著書、
  →年譜、創定植物


〇この年、渡辺萬次郎著,菅野陽太郎 絵ぼくらの科学文庫 ; 9 温泉と火山」が「誠文堂新光社」から刊行される。
pid/1629390
I お話の会
1 会の順序
2 別府温泉の話
3 温泉にとけているもの
4 なるこ温泉
5 地熱発電
6 ゆおうのどろ
7 ガスの出る沼
8 かんかつ泉
9 どろの火山
10 登別の湯沼
11 どうや湖とうす山
12 昭和新山
13 三原山の噴火
14 火山の煙
II 噴火のありさま
1 よう岩と軽石
2 いろいろの噴火
3 磐梯山の大爆発
4 噴火でこう水

5 桜島と富士山
6 浅間山の鬼押し出し
7 駒ガ岳の噴火
8 ペレー火山の竹の子山
9 海の中にも噴火はある
III 火山の形
1 火山の模型

2 富士山がたのすりばち山
3 きせい火山
4 鉄かぶとがたの〃つりがね山〃
5 二重火山
6 箱根の模型
7 早川の谷
8 大涌谷と芦の湖
9 みやげもの
IV 火山と湖水
3 山の上の湖水
4 十和田湖と芦の湖
5 田沢湖とましう湖
6 火山のふもとのカルデラ湖
7 ひばら湖と大沼
8 中禅寺湖とけごんの滝
9 戦場ガ原と尾瀬ガ原

10 富士の五湖
V 温泉の話
1 温泉の温度
2 温泉の性質
3 温泉の成分
4 おもな塩類
5 温泉の沈でん物
6 温泉の種類
7 温泉のきき目
8 温泉はどこに多いか
9 火山の温泉
10 火山のない所の温泉
11 温泉のわくわけ
VI 火山と温泉めぐり
1 第2回研究会
2 東京に近い火山と温泉

(1) 富士山
(2) 箱根と伊豆
(3) 東京北方の火山と温泉
(4) 南方海上の火山と温泉
3 京都大阪近くの温泉
4 本州中部の火山と温泉
5 中国四国の火山と温泉
6 九州の火山と温泉
7 東北地方の火山と温泉
8 北海道の火山と温泉
9 外国の火山と温泉
10 終りの言葉

1957 32 1月18日、牧野富太郎が亡くなる。(94歳)
1月、近藤喜博が日本陶磁協会編「陶説 (46)
p22〜25日本陶磁協会」に「聖コ太子と富士山」を発表する。 pid/7912034
1月、石森延男が実践国語研究所編「実践国語 18(195) p89〜91  穂波出版社」に「羽衣の碑(随筆)」を発表する。 pid/2219055
1月、高橋義弘が「山と渓谷 (211) p122〜125 山と渓谷社」に「
紀行 元旦の富士山」を発表する。 pid/7933908
2月、金坂一郎が「山と渓谷 (212) p72〜82山と渓谷社」に「雪崩の遭難と救出」を発表する。 pid/7933909
3月、山本三郎が「山と渓谷 (213)
山と渓谷社」に「口絵 春の富士山劔ガ峰大沢」を発表する。 pid/7933910
月、中野敬二郎が「山と渓谷 (214) p27〜33山と渓谷社」に「富士山の噴火」を発表する。 pid/7933911
4月、本田正次が「農耕と園芸」に「郷土の花になったサクラ」を発表する。
郷土の花になったサクラ  本田正次
山梨県の郷土の花に選ばれたフジザクラは郷土の花のサクラの中で唯一の野生種である。四月から五月、富士山の五合目以下の森や林の中はもちろん、庭にも道にもこのフジザクラの花が満開、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヒガシザクラなどのように大木になることはまれで、高さも低くてよく花を開いている。その上花も小輪なら葉も小形、六月ごろ紫黒色に熟する果実もいたって小粒、何から何まで小作りのサクラなので
マメザクラがその本名とされているが、フジザクラの一名の方が富士を配して叙景的にはたしかに妙を得ている。フジザクラはあえて山梨県といわず静岡県にもまた箱根山にも、さらに飛んで千葉県の一部にも産するが、山梨県が他に先じて選定したのは利口であった。富士山に祭る浅間神社の御祭神は人も知る木花咲邪姫で、これは桜の花のように美しい女神の意だとされているがこのサクラの花も場所柄おそらくフジザクラを指したものであろう。見渡せば霞とまごう富士桜 芙蓉の峰の裾野飾りて何人の詠んだ歌かは知らないでまことに申訳ないが、フジザクラの美しい生態をよく写している。 「甲斐路No8」に所収されている外川浩著「郷土の花 富士桜を顧りみて」より
4月、至文堂編「国文学 : 解釈と鑑賞 22(4)(251)p2〜156  ぎょうせい」に「特集 江戸文学地理――新・東京文学散歩」が編まれる。 pid/3550202
江戸の構造とその変遷 / 木内信蔵 / p2〜8
◎江戸城の周囲――平川門―伏見多門―本丸―大手門―坂下門―馬場先門―和田倉門―八代洲河岸―神田橋―呉服橋―道三河岸―伝馬町―一ッ橋―九段坂―桜田門―三宅坂―半蔵門―日比谷―霞ヶ関―溜池―山王―赤坂―四谷―市ヶ谷―牛込―神楽坂 / 浜田義一郎 / p9〜14
神田――柴崎村―駿河台―神田川―江戸川―お茶の水―湯島―筋違橋(万世橋)―柳原土手―昌平橋―小川町―水道橋―市兵衛河岸―堀留橋―爼橋―雉子橋―神田橋―護持院ヶ原―鎌倉河岸―神田堀―多町―お玉ヶ池 / 山路閑古 / p15〜20
◎日本橋界隈――石町―本銀町―時の鐘―長崎屋―十軒店―室町―駿河町―一石橋―日本橋―江戸橋―八見橋―馬塩町―小伝馬・大伝馬―鉄砲町―木綿店―浮世小路―瀬戸物町―高札場―晒場―海賊橋―茅場町―植木店―鎧の渡し―通町―四日市―式部小路―元大工町―新場―中橋―紺屋町―桶町―炭町―比丘尼橋 / 鈴木重三 / p21〜28
大川端周辺――荒和布橋―照降町―親父橋―よし町―元吉原―大丸屋―二丁町―通油町―書籍商―馬喰町―浅草見附―柳橋―両国広小路―浜町河岸(公園)―三派―永久橋―箱崎―思案橋 / 山沢英雄 / p29〜37
八丁堀・京橋・築地――八丁堀―霊巌島―新川―永代橋―鉄砲洲―京橋―銀座―京伝旧舎―尾張町―木挽町―妥女ガ原―桂川邸趾―西本願寺―石川島―佃島―浜御殿―堂鴨場 / 安藤菊二 / p37〜42
上野とその附近――根岸―御行の松―谷中―乞食坂―感応寺―天王寺―いろは茶屋―笠森稲荷―お仙の茶屋―延命院七面明神社―不忍池―池ノ端―錦袋円―新土手―弁財天―東叡山―上野―寛永寺―桜ヶ岡―秋色桜―瑠璃殿―慈眼堂(角大師・豆大師)―東の伽羅屋 / 母袋未知庵 / p43〜55
浅草(北部)と吉原――浅草寺―三社様―伝法院―姥ガ池旧蹟―馬道―富士権現―花川戸―言問橋―江戸三座(猿若町)―今戸橋―橋場―山谷―日本堤―西方寺―砂利場跡―正法寺―吉原―鷲神社―大音寺―龍泉寺―源空寺 / 鵜月洋 / p55〜79
浅草(南部)――浅草見附―柳橋―首尾の松―銀杏八幡―午頭天王社―蔵前閻魔堂―第六天神社―天王橋―御蔵前―御厩渡し―駒形―並木町―吾妻橋―田原町―竜宝寺―三筋町―鳥越神社―三味線堀―下谷稲荷社―山下―仏店―三橋―常楽院―練塀小路―広小路―花久 / 浦山政雄 / p80〜89
本所・向島――隅田川―稲荷堀―両国橋―本所(七不思議)―津軽屋敷―竪川―垢離場―大川端百本杭―大川端庚申塚―夜鷹―嬉しの森―回向院―上野屋敷―相生町―亀戸天神―緑町―入江町―吉田町―梅屋敷―竜眼寺―常光寺―柳島妙見堂―秋葉神社―百花園―隅田堤 / 田中直樹 / p90〜97
深川――永代橋―一の鳥居―火の見櫓―深川七場所―富岡八幡宮―歌仙桜―八幡鐘―栄木横丁―三十二間堂―蓬莱橋―土橋―石場―雀の森―網打場―油堀―えんま堂橋―丸太橋―三角屋敷―心行寺―増林寺―浄心寺―一乗院―円珠院―成等院―法禅寺―雲光院―一つ目―羅漢寺―洲崎―木場 / 神保五弥 / p98〜106
牛込・四谷・新宿――飯田橋―江戸川―音羽町―関口町―山吹の里―高田馬場―早稲田―高田富士―穴八幡―外山―榎町―神楽坂―袋町―藁店―牛込見附―四谷見附―塩町―四谷大木戸―内藤新宿―堀の内 / 岡田甫 / p107〜118
本郷・小石川――富士神社―駒込―吉祥寺―白山―加賀屋敷―かねやす―赤門―伊豆―倉横丁―真砂町―春日町―後楽園―無量山寿経寺―伝通院―金剛寺坂―根津―団子坂―湯島天神―聖堂 / 興津要 / p118〜126
豊島・坂橋――山吹の里―鬼子母神―護国寺―雑司ヶ谷墓地―本教寺―池袋―巣鴨―お七地蔵―板橋(宿)―縁切榎―一里塚 / 丸十府 / p126〜132
王子・千住――飛鳥山―装束榎―保昌の杉―梶宗塚―堂山―六阿弥陀―賊除地蔵―御殿山―甲胄塚―近藤重蔵の石像―王子神社―子規の墓―道権山―三河島―千住―小塚原―ひや―小松川―綾瀬川―国府台 / 宮尾しげを / p132〜137
芝・麻布・赤坂――芝口―仙台屋敷―汐留―遠山の金さん―桜川―藪小路―栄閑院―専光寺―天徳寺―愛宕山―芝大神宮―神明前―め組のけんか―神明岡場所―四国町―三角―芝浜―泉岳寺―魚籃観音―正覚寺―承教寺―上行寺―長谷寺―青山―飯倉片町―六本木―南部坂 / 比企蝉人 / p138〜147 (0076.jp2)
品川界隈――高輪十八丁―高輪大木戸―高輪大仏―東禪寺―八ッ山―御殿山―品川遊里―袖ヶ浦―東海寺―海晏寺―品川大井仙台屋敷―鈴ヶ森―六郷の渡し―古川薬師―矢口の渡し―行人坂―目黒不動―蛸薬師―祐天寺―碑文谷仁王尊 / 大村沙華 / p148〜156
6月4日、県民会館公会堂の落成式が行われる。
   
                    
出典:及川武躬編「甲斐を訪ねて」 昭和32年8月5日発行 山梨県観光振興会
7月、「山と渓谷 (217) 」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7933914
口絵 富士山上空よりの南北アルプス / 吉田利雄 夏山登山案内(8)富士御中道 / 渡辺正臣 / p123〜125
8月31日、陸上自衛隊が、米軍引き上げ後の北富士演習場使用を県に申し入れる。
9月6日、自衛隊の北富士演習場使用に恩賜林組合が反対する。
9月9日、富士吉田市商業連合会が自衛隊による「北富士演習場」の誘致を決議する。
10月、「岳人 (114)」が「岳人社」から刊行される。 pid/6022923
グラフ 航空写真 国体の山々を飛ぶ 登山基地千頭附近 富士山と大谷崩れ
  →登山基地井川本村 大日高原 梅ケ島温泉と安倍峠 茶臼山と南アルプスの
  →山々 光岳周辺 大無間山と小無間山 / 岡田隆平 / p1〜8
第十二回静岡国体登山日程表 / 国体登山事務局 / p30〜30
静岡国体登山コースに就て 静岡県山岳連盟 Aコース光岳へ Bコース大無間山へ
  →Cコース青薙山へ Dコース茶臼岳へ Eコース十枚山へ Fコース大谷崩れ
  → / 片山敏男 ; 土屋武雄 ; 鈴木正平 ; 井口清 ;
  →望月計市 ; 松永長司 / p28〜35
〇この年、日本サイクリスツツーリングクラブ編「サイクリング案内」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/2484142
長尾峠 / p70
富士山麓と丹沢 / p72
山中湖と籠坂峠 / p72
御坂峠より河口湖へ / p74
富士五湖めぐり / p75
相模湖 / p78
<抜粋>
〇この年、文化財保護委員会編「史跡名勝天然記念物調査報告 第1集」が「吉川弘文館」から刊行される。pid/3022551
史跡の部
五稜郭跡
尖石石器時代遺跡
彦根城跡 )
名勝の部
六義園
富士山
二条城二之丸庭園
本願寺大書院庭園
三段峡
天然記念物の部
根反の大珪化木
焼走り熔岩流
御岳の鏡岩
薬師岳の圏谷群
魚津埋没林
湧玉池
高知市のミカドアゲハ及びその生息地 )
附録
特別史跡名勝天然記念物一覧
1958 33 1月、岡本一彦が「自然科学と博物館 25(1/2) p37〜40 国立科学博物館」に「富士山麓の地衣採集会」を発表する。 pid/2376594
1月、吉田利雄が「山と渓谷 (223) 山と渓谷社」に「口絵 元旦の富士山(空中写真)」を発表する。 pid/7933920
3月、「県立富士国立公園博物館研究報告 (1) 」が「山梨県立富士国立公園博物館」から刊行される。
県立富士国立公園博物館の沿革 / 田中保
国立公園三ッ峠山の蝶相 / 笠井昇
富士吉田市附近の蝶出現期一覧表 / 清水貞信
フジザクラについて / 植松春雄 / 19
三ッ峠山麓宝附近の植物相について / 篠原博 / 21
赤石山地の地質学的研究(其の1) / 一木健二 外山梨地学会 / 31
富士山周の貝類(1) / 内藤司朗 / 39
山梨県河口湖附近に於ける巣卵の被害について / 井出進 / 42
甲府盆地南東部地域に於ける弥生文化終末と古墳成因の
   →問題(附地名表追補版) / 山本寿々雄 / 55
資料紹介 陛下に献上の植物について / 清水義明 / 64
書評 本県考古学の動向その前半(発達史)甲斐の落葉外 / 山本寿々雄 / 65
各界の動向(1)山梨の地学・史学関係 / 藤本 ; 山本寿 / 71

6月、国立公園部管理課が「國立公園 = National parks (103/104) p18〜19自然公園財団」に「自然に親しむ運動特集 富士山頂管理休憩舎について」を発表する。pid/6060902
6月20日、北富士演習場B地区キャンプマックネアが返還される。
9月、熊王徳平が「甲州商人 : 行商旅の巻」を「五月書房」から刊行する。 pid/1645479
〇この年、熊王徳平が「甲州商人 刑務所の巻」を「五月書房」から刊行する。 pid/1645480
〇この年、熊王徳平が「甲州商人 のれんの巻」を「五月書房」から刊行する。 pid/1645478
夕焼雲 / 5
門出 / 28
丁稚 / 45
桃栗三年 / 70
恋路 / 101
追われ犬 / 122
罠 / 150
のれん / 168
月の雫 / 183
商訓 / 198
〇この年、山梨県農業試験場編「山梨県高冷地帯に於ける植物相と草地及び草生の改良に関する研究  第3報) 富士山麓に於ける植物相と牧野の植生」が「山梨県農業試験場」から刊行される。
〇この年、「横浜市史 第1巻」が「横浜市」から刊行される。 pid/3007913
第五章 元禄・享保期における幕政の動向と農村
第一節 政治の動向の農村への影響の特質
第二節 災害とその対策―宝永山噴火と農村
第三節 定免制の実施と高掛物の創設
第四節 御鷹場の整備と農民の生活
第五節 村役人の交替
第六章 江戸時代中期における宿場と助郷
第一節 元禄・享保期における宿駅
第二節 助郷制度の整備
第七章 江戸時代中期の農村経済の様相
第一節 農村経済の様相にみる時代の特色
第二節 横浜地区農村の経済事情
第三節 芝生川岸と保土ヵ谷商人
第八章 治水・利水の発展と農村
第一節 鶴見川の治水・利水と農村
第二節 大岡川の治水・利水と農村
第三節 帷子川の水利―今宿村の水利用
第九章 江戸時代後期の政治動向と領主財政・農村
第一節 幕政の諸改革
第二節 天災・凶作と農民支配
第三節 領主財政の窮迫と農民
第一〇章 江戸時代後期の街道交通と宿場の発展
第一節 宿場の様相
第二節 助郷制度の変遷
第一一章 幕末期の農村経済の動向
第一節 市域内農村の地域性―村の規模・農家の石高所持の地域性
第二節 農業生産の様相
第三節 農村における余業の展開
付表 横浜農村明細帳
あとがき
〇この年、「現代紀行文学全集 第2巻 (東日本篇)」が「修道社」から刊行される。pid/1667166
東京
日和下駄 永井荷風 / 3
水の東京 幸田露伴 / 48
隅田川の諸橋 木下杢太カ / 60
千代田城 龜井勝一カ / 67
武藏野 國木田獨歩 / 75
高尾紀行 正岡子規 / 89
大島行 林芙美子 / 91
千葉
房總鼻眼鏡 内田百 / 102
犬吠岬紀行 吉田絃二カ / 117
九十九里濱の初夏 高村光太カ /121
茨城
潮來十二橋 水原秋櫻子 / 123
眞菰の中 久保田万太カ / 126
土浦の川口 長塚節 / 132
水クめぐり 若山牧水 / 136
筑波游記 コ富蘇峰 / 139
栃木
鹽原日記 岩野泡鳴 / 146
日光 田山花袋 / 151
華嚴瀧 幸田露伴 / 157
群馬
赤城にて或日 志賀直哉 /170
焚火 志賀直哉 / 175
赤城行 尾崎一雄 / 182
みなかみ紀行 若山牧水 /191
草津温泉 志賀直哉 / 223

淺間登山記 正宗白鳥 / 229
山を想ふ 水上瀧太カ / 234
伊香保 寺田寅彦 / 241
榛名 光利一 / 250

みちの記 森鴎外 / 258
埼玉
寫生紀行 寺田寅彦 / 265
或る田舍町の魅力 吉田健一 /278
妻坂越 河井醉茗 / 283

神奈川
游秦野記 柳田國男 / 287
鎌倉一見の記 正岡子規 / 290
滑川畔にて 嘉村礒多 / 292
熱海まで 幸田文 / 304

箱根の山々 近松秋江 / 309
靜岡 /
伊豆の旅 島崎藤村 / 320
豆北豆南 蒲原有明 / 332
私の伊豆 川端康成 / 341
海ク風物記 木下杢太カ / 369
初島紀行 與謝野晶子 / 384
萬葉紀行―田兒の浦 土屋文明 /387
山梨
湖水めぐり 野上豐一カ / 393
道學先生の旅 戸川秋骨 / 401
山中湖畔野鳥行 川端康成 / 405
富嶽百景 太宰治 / 408
富士山 小泉八雲 / 421
甲斐わかひこ路 井伏鱒二 / 436

(略)


〇この年、山本三郎が「 (マウンテンガイドブックシリーズ ; 第28) 富士山」を「朋文堂」から刊行する。pid/3012165
富士山 ―グラフ― / p1
まえがき / p25
富士山略説 / p25
富士山の生成 / p25
富士山の動物 / p28
富士山の植物 / p29
富士山の気候 / p30
富士登山の変遷 / p32
夏山登山者のために / p35
(1)富士宮口 / p37
(2)吉田口 / p40
(3)御殿場口 / p41
(4)須走口 / p43
(5)船津口 / p45
(6)精進口 / p45
(7)お中道廻り / p46
(8)山頂お鉢廻り / p50

(9)古御岳、御庭、奥庭廻り / p51
(10)富士山の「ヴァリエーション・
 →ルート / p51
冬期登山者のために / p57
冬富士登山の技術と装備 / p57
一般的注意事項 / p59
富士山の気象 / p63
冬期登山ルートの概略 / p71
(1)吉田口 / p71

(2)御殿場口 / p75
(3)富士宮口 / p79
愛鷹山塊 / p80
(1)愛鷹山塊縦走 / p80
(2)須津溪谷から割石峠へ / p82
富士山麓キャンプ場 / p83
富士山麓スキー場 / p84
富士山麓スケート場 / p84
富泊施設及びバス時間表 / p85
富士山登山道概念図、富士山頂展望図 / 別刷

〇この年、松尾四郎編「史話と伝説 富士山麓の巻」が「松尾書店」から刊行される。 pid/2991023
第一編、駿東郡
小山町 / p5
御殿場市 / p35
裾野町、須山 / p89
長泉村 (十四項目) / p149

原町 / p157
第二編 富士郡
縁の秘ク / p177
浮島沼前史 / p213
浮き島沼の物語 / p220
吉原市 / p267
富士市 / p349
鷹岡町 (六項目) / p397
富士宮市 / p401
第三篇 伝承と自然観察 富士巡り / p447
第四篇 別項 / (0287.jp2)
富士山の信仰 文学博士 加藤玄智 / p545
白隠和尚一代記 松蔭寺住職 通山京鶴 / p549
富士郡の日蓮物語 / p567
富士山麓製紙業史 土谷覚太郎 / p582
富士山富士宮口の植物分布 杉本順一 / p586
富士山の鳥 中西悟堂 / p590
項目別総索引 / p602

1959 34 1月、萱沼英雄が「富士山麓をめぐる入会の研究」を「富士山入会研究会」から刊行する。 pid/3009515 2版
序 戒能通孝 /すいせんの言葉 希代圭司 
大森直光 / まえがき / 序章(あらまし)
第一章 歴史上からみた入会権
第一節 江戸時代以前の山林関係
第二節 江戸時代の入会
一、宝永裁許状
二、十一ヶ村各村々の入会の性格
三、山中村の入会性格
四、元文裁許状よりみた入会山論争
五、山元を称する下吉田村の入会権利
六、上吉田村の裾野入会における特質

七、新屋、松山村の貧困小村としての性格と裾野入会
八、大、小明見村の稼入会的性格
九、新倉村の強い入会権主張
十、依存度の強い平野、長池村の入会
十一、秣場入会を逞しく主張する忍草村
十二、諏訪、浅間神社の立林と十一ヶ村入会権
十三、徳川幕府の林制及農民による保護管理
十四、以上のまとめ
十五、江戸時代の日本と世界の動き
第三節 入会権を取り上げようとする
   →明治政府と地元民の抗争
一、地祖改正前後の入会権(官民末定時代)
二、官有地上の入会権問題(官有地時代)
   → 政府、地元の板挾みに悩む県令
三、御料地時代
あとがき /参考文献 /事項索引
3月、「県立富士国立公園博物館研究報告 (2)」が「富士国立公園博物館 (山梨県立)」から刊行される。  pid/1781458
山梨県に於ける繩文土器の展開 / 山本寿々雄
甲斐中期繩文の資料から / 山本寿々雄
黒駒発見の中期繩文式土器 / 谷口一夫 / 25,図1枚
赤石山地の地質学的研究-2- / 一木健二 / 29,図1枚
山梨県の化石-1- / 桂田保
図録富士山周辺の貝類(U) / 内藤司朗
富士北麓の蝶がもつ特異性の究明-1- / 笠井昇
北口浅間神社境内のシダ植物 / 小島俊郎
マナスルの仏石金剛手像について / 松田雄一
山梨県東八代郡中道町東原の中期初頭の繩文土器 / 山本寿々雄
富士山麓(北)にて採集せるアリスイについて / 渡辺茂大
ムラサキモメンズルについて / 植松春雄
研究史のメモから / 山本寿々雄
富士北麓熔岩流の開拓--江戸時代の治水を中心として-1- / 萱沼英雄
7月1日、富士山の山小屋に電話が開通する。  詳細について検討要 2021・6・18 保坂
7月、「山岳 53」が「日本山岳会,山岳會」から刊行される。  pid/6064991
富士山での雪崩遭難について / 金坂一郎 / p109〜118
地図 富士の雪崩概観図 / p110〜110
追悼 高頭仁兵衛氏 / 武田久吉 ; 藤島玄 / p146〜153
<抜粋>
7月、武田久吉博士が「遺伝 Vol13・No7 裳華房」に「富士山とその植物相」を寄稿する。
序説(略)一方あの霊山を紙屑、弁当殻、空缶、空瓶等々、あらゆる種類のゴミで、完膚なきまでに汚して少しも恥としないのが、誰あろう、この国の住民であるのだから、外国人が驚くのも無理はない。その上、山勢や地質もわきまえずに、ケーブルカーを架設して、一ともうけしようとたくらむ者も現われるに至っては、沙汰の限りともいうべきであろう。
7月、「たのしい五年生 1(4)」が「講談社」から刊行される。 pid/1768036
特集 富士 / 小山内宏 ; 寺尾知文 ; 遠藤昭吾 ; 本社写真部
ケーブルカーで富士山頂へ
富士はよんでいる / 寺尾知文
<抜粋>
7月、井関潔が「災害医学 2(7) 」に「富士山頂に於ける高山病の調査について-1-」を発表する。
12月、熊王徳平が「狐と狸 北海道の巻」を「同光社出版」から刊行する。 pid/1645481
〇この年、土橋治重編(日本の風土記)甲斐路」が「宝文館」から刊行される  pid/2975070
塩の山・差出の磯 井伏鱒二 / p1
甲斐路の富士 前田晁 / p9
白峰山脈に入る記 小島烏水 / p17
下部鉱泉記 村松梢風 / p34
初めて富士山に登る 田部重治 / p39
あらしの中を喘ぐ 冠松次郎 / p47
甲府小景 小林富司夫 / p50
甲府にて 浜崎尋美 / p61
甲府城の起工とその完成 渋谷俊 / p70
富士五湖地方 脇水鉄五郎 / p75
富士周辺 飯田蛇笏 / p79
郡内雑話 中村星湖 / p92

こんな温泉宿 北川冬彦 / p98
葡萄園の四季 曾根崎保太郎 / p102
葡萄の房 佐川英三 / p107
甲州の家 今和次郎 / p110
山麓記 岩科小一郎 / p112
石和及び笛吹川附近 内田義広 / p121
花崗岩の国のイマアジュ 尾崎喜八 / p126

初恋はかなしきものよ
   →おぐるまの日記 深沢七郎 / p151
親分子分 鳥居礼三 / p156
権鉢山の記 芳賀武 / p159
野呂川の火 阿佐美進 / p162
首都になりそこねた甲府 松井翠声 / p166
九月十月十一月 太宰治 / p171
甲府と太宰治 檀一雄 / p176
甲州無宿 今官一 / p178
笛吹川源流の釣 緒方昇 / p185
勝沼の葡萄祭りのころ 長島三芳 / p191
景徳院 田中冬二 / p194
井古い道の残像 土橋治重 / p198
思い出すままに 大蔵宏之 / p205
甲州動物昔話 土橋里木 / p209
耕して天に至るところ 遠藤斌 / p227
甲斐路の歴史 上野晴郎 / p233
山吹の谷 石原文雄 / p242
明治甲斐地誌 山田野理夫 / p264
収録文掲載書誌一覧 / p273
〇この年、渡辺正臣が「 (マウンテンガイドブックシリーズ ; 第31) 中央沿線の山々」を「朋文堂」から刊行する。 pid/1708097
中央線に沿う山々の範囲 / 33p
ハイキングコース / 35p
多摩丘陵 / 35p
滝山丘陵 / 36p
甲武相国境の山山 / 37p
2 陣馬高原 / 39p
3 高尾山から小仏峠 / 41p
4 南高尾・峯ノ薬師 / 43p
5 小仏峠から陣馬山 / 44p
6 三国山・醍醐峠 / 45p
道志山塊の山々 / 47p
7 石老山 / 49p
8 大地峠 / 50p
9 倉岳山 / 51p
10 九鬼山 / 53p
11 御正体山 / 54p
北都留の山山 / 56p
12 扇山・権現山 / 57p
13 百蔵山から扇山 / 59p
御坂山塊の山々 / 61p
14 高川山 / 62p
15 三ッ峠山 / 64p

16 紅葉台・足和田山 / 68p
17 本社ガ丸・鶴ガ鳥屋山 / 69p
18 四尾連湖・蛾ガ岳 / 70p
富士山の生立 / 72p
19 富士山 / 73p
20 古御岳・御庭・奥庭 / 77p
大菩薩の山々 / 78p
21 大菩薩峠・大菩薩嶺 / 80p
22 柳沢峠から大菩薩峠 / 82p
23 小金沢連嶺 / 83p
24 大峠・黒岳山 / 85p
25 雁ガ腹摺山・姥子山 / 88p
26 岩殿山 / 88p
27 大蔵高丸・大谷ガ丸・滝子山 /89p
奥秩父の山々 / 92p
28 乙女高原・小楢山 / 93p

29 黒金山・乾徳山 / 96p
30 帯那山 / 97p
31 曲岳 / 101p
32 茅ガ岳・金ガ岳 / 102p

33 金山高原から
   →金峯山・瑞牆山 / 104p
34 飯盛山・野辺山原 / 107p
南アルプスの山々 / 110p
35 櫛形山 / 110p
36 甘利山・千頭星山 / 113p
37 鳳凰三山 / 115p
38 甲斐駒ガ岳 / 118p
39 いもり池 / 120p
40 入笠山 / 124p
41 釜無山 / 125p
42 杖突峠・守屋山 / 127p
八ガ岳付近 / 130p
43 八ガ岳縦走 / 130p
44 高見石・白駒池 / 135p
45 美しの森山・天女山 / 136p
美ガ原から蓼科山 / 137p
46 蓼科山 / 138p
47 裏蓼科 / 140p

48 霧ガ峯高原 / 141p
49 美ガ原高原 / 145p
50 高ボッチ高原 / 147p
51 高ボッチ高原・鉢伏山 / 148p
52 美ガ原・霧ガ峯・蓼科山 / 149p
中央線のスキー場 / 151p
53 富士山二合目スキー場 / 150p
54 古御岳(五合目) / 150p
55 乙女高原 / 151p
56 甘利山 / 151p
57 入笠山 / 151p
58 守屋山 / 152p
59 八ガ岳スキー場 / 152p
60 大門峠・池の平スキー場 / 152p
61 霧ガ峯スキー場 / 152p
62 高ボッチスキー場 / 153p
63 岡谷塩嶺峠 / 153p
64 美ガ原 / 154p
中央線のスケート場 / 154p
65 河口湖 / 154p
66 長坂湖 / 154p
67 松原湖 / 154p
68 蓼科湖 / 154p
69 御射鹿湖 / 155p
70 白駒池 / 155p
71 白樺湖 / 155p
72 諏訪湖 / 155p
73 蓼ノ海 / 155p
74 みどり湖 / 155p
75 美鈴湖
筆をおいて / 156p
〇この年、深田久弥が「登山十二か月」を「角川書店」から刊行する。 pid/1669433
はしがき
吾妻山(一月) / 7
伊豆ガ岳(一月) / 13
八幡平(二月) / 18
ピヤシリ山(二月) / 35
白馬岳(三月) / 42
神楽ガ峰(四月) / 47
巻機山(四月) / 53
美ガ原(五月) / 61
信州峠(五月) / 68
会津駒ガ岳(六月) / 78
妙高山(六月) / 88
白山(七月) / 94
七面山(七月) / 110
八甲田山(八月) / 121
男体山(八月) / 133
甲斐駒ガ岳(九月) / 144
富士山(九月) / 154
焼山(十月) / 160
石鎚山(十月) / 173
荒船山(十一月) / 187
乗鞍岳(十二月) / 195
桜島山(十二月) / 203


〇この年、石森延男が「作文二十話 p 323〜329 近代社」に「羽衣の碑」を発表する。 pid/9543613
〇この年、清水長輝が「庚申塔の研究」を「大日洞」から刊行する。  pid/2982604
序文 三輪善之助
庚申塔について
庚申塔概観
庚申塔の変遷
庚申塔の施主
庚申塔の形態
庚申板碑
マン種子の板碑
弥陀と釈迦
山王二十一社本地仏
諸種の主尊
山王権現
阿弥陀如来
大日如来
薬師如来
地蔵善薩
観世音菩薩
不動明王
釈迦如来
法華題目
帝釈天
その他
青面金剛
庚申と青面金剛
青面金剛の性格
青面金剛の出現

青面金剛の形態
諸種の青面金剛
名称と文字
庚申と猿
猿の由来
三猿の出現
主尊としての猿
形態の変遷
猿の性別
猿と桃
鷄と日月
庚申と鷄
庚申と日月
特殊庚申塔
五輪塔
宝篋印塔
層塔
燈籠
文字庚申塔
初期の文字塔
後期の文字塔
百庚申
神道系の庚申塔
猿田彦大神
道祖神
庚申神

富士講と庚申
狛犬と庚申
石祠の庚申塔
形態概観

信仰の内容
中尊の石仏
建立地域
各信仰との交流
念仏講と庚申
月待日待と庚申
星の信仰と庚申
石橋供養と庚申
地神と庚申
庚申塔年表




〇この年、「観光お国めぐり 8」が「国土地理協会」から刊行される。 pid/3029381
観光写真の頁 / p1
山梨県の地図 / 11頁の前
山梨県の巻に寄せて 山梨県知事 天野久 / p11
甲斐路への旅モデルコース / p14
モデルハイキングコース / p53
観光地
甲府と御岳昇仙峡 / p16
身延線にそったみどころ / p23
中央線(上野原から甲府)に沿ったみどころ / p28
甲斐路のいでゆ≠゚ぐり / p56
富士五湖と付近のみどころ / p79
富士山麓のハイキングコース / p87
甲信境のオール観光地 / p94
山と川 / p26
山梨県のおいたち / p120
山梨県の農村 / p121
交通の発達 / p121
見学できる施設 / p118
花と紅葉のみどころ / p131
山と高原
日本一の山富士山の総て / p68
大菩薩嶺 / p36
富士山の展望台三ツ峠 / p91
奥秩父の山々を歩く / p105
南アルプス連峰 / p45
八ガ岳連峰 / p100
特別読物
富士山 小泉八雲 / p122
日本人が考えた別れのテープ 仲島忠次郎 / p142
方言の旅 / p136
郷土の味覚 / p119
名産・みやげ・郷土料理・年中行事 / p132

1960 昭和35 3月、「県立富士国立公園博物館研究報告 (3)」が「山梨県立富士国立公園博物館」から刊行される。pid/1781459
富士山で採集されたシナノホホヒゲコウモリ--特に
   →フジホホヒゲコウモリとの類縁関係について / 今泉吉典 / 1
"甲州みかげ"の研究-1- / 藤本丑雄 / 7
山梨県甲府市伊勢町遺跡調査 / 山本寿々雄 / 13,図1枚
花嫁と猛獣 / 土橋里木 / 23
山梨県北巨摩郡高根村出土の葡萄唐草文のある
  →経筒について / 赤星直忠 ; 山本寿々雄 / 27
ミヤマシヤジン,シオガマギク,アキノキリンソウ等の
  →群生する富士山五・五合目 / 清水義明 / 29
甲斐天神山前方後円墳出土の土師器([ハンゾウ])について / 山本寿々雄 / 31
コジュリンの巣――富士北麓草原地の例 / 井出進 / 33
富士山出土埴輪人形記(原文のまま) / 吉田文俊 / 1
富士北麓熔岩流の開拓-2- / 萱沼英雄 / 3,図1枚

4月、北川冬彦が小説新潮 14(5)[(188)]  p62〜63」に「富士山(詩)」を発表する。  pid/6074806
   また、猪熊弦一郎が「同号
p132〜132」に「街の楽人--(表紙について)」を発表する。
6月1日、富士山麓電鉄が富士急行と改称される。
6月15日、忍野村忍草区民が米大使館と国会へ向け北富士演習場返還要求の陳情デモを行う。
6月、忍野村農家の女性らが「忍草母の会」を結成(会長:渡辺喜美江)する。
                     ※ 安藤登志子著「北富士の女たち 忍草母の会の二十年」 発行 1982・1
6月、「山と高原 (285) 」が「朋文堂」から刊行される。
初冬をたのしむ――今月のベストコース / 渡辺正臣 / p78〜85
  栗坂峠から和田峠へ――ススキを求めての山歩き / 渡辺正臣 / p78〜79
  
蝙蝠穴と紅葉台――変った富士山麓のコース / 渡辺正臣 / p79〜81
  長九郎山――南伊豆に紅葉を求めて / 渡辺正臣 / p81〜82
  愛鷹山――北から南へ完全縦走 / 渡辺正臣 / p82〜83
  那須温泉と三本槍――土曜半休の人のために / 渡辺正臣 / p83〜84
  車坂峠より籠ノ登山――新雪を求めてのコース / 渡辺正臣 / p84〜85

(略)
7月、山梨県編「山梨県山岳遭難者救助対策要綱」が「山梨県山岳遭難者救助対策本部」から刊行される。
      注記 附 名簿、指導員活動要領   所蔵:山梨県立図書館
8月1日、北富士演習場で忍野村の婦人30人が演習中止のためのデモを行う。
8月、渡辺正臣が「山と高原 (287) p56〜57 朋文堂」に「夜の富士山ガイド」を発表する。 pid/3565486
グラビア 美ガ原にマツムシソウをたずねて / 編集部 / p43〜46
夏山と八月の星座――山の科学(5) / 原田三夫 / p58〜61
夜の富士山ガイド / 渡辺正臣 / p56〜57
グラビア 新しい山の星座 / 串田孫一 / p63〜65
槍ガ岳・武尊山――日本百名山(18) / 深田久弥 / p66〜69

8月、萱沼英雄が「甲斐史学 第12号p1〜p19」に「入会の変遷 ー富士山北麓の西組の場合ー」を発表する。 また、上野晴朗が「同号 p54」に「富士山頂問題をめぐって」を発表する。
11月19日、富士山で大雪崩が発生、11人がなくなる。
11月、「県立富士国立公園博物館研究報告 (4)」が「山梨県立富士国立公園博物館」から刊行される。pid/1781460
富士山の植物-1- / 植松春雄 / 1
石造遺構の新例 / 山本寿々雄 / 15
笛吹川,川床出土の土器-1- / 山本寿々雄 / 21
自然木炭について――富士火山による / 流石欽一 / 31
富士山九合目に自生するイワツメグサ / 清水義明 ; 流石欽一 / 33
山梨県下の敷石遺構 / 山本寿々雄 / 35
山梨県内古墳出土――遺物集成(1) / 日本寿々雄 / 39
文明開化期の県都甲府-原正氏スケッチより / 山本寿々雄 / 1
富士山麓熔岩流の開拓--江戸時代の治水を中心として-3- / 萱沼英雄 / 3

〇この年、松本清張が「 (カッパ・ノベルス)波の塔 : 長編小説」を「光文社」から「」刊行する。
〇この年、「(アルパイン・ガイド) 土曜日曜ハイキング」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/2974945
口絵
三浦半島
箱根・伊豆
丹沢の山と谷
富士山ろくの山
奥武蔵
奥多摩
大菩薩連峰
奥秩父
中央沿線の山
八ガ岳・蓼科山
霧ガ峰・美ガ原

信越沿線の山
上越沿線の山
日光・尾P
塩原・那須・奥久慈
【表紙】 城山から相模湖と富士山 渡辺正臣



〇この年、朋文堂編集部編「東京周辺の山々」が刊行される。 pid/8797904
発刊のことば / p1
愉しく安全に山へ登りましょう / p13
1 丹沢 奥野幸道 / p25
2 奥武蔵 植村三郎 / p52
3 奥多摩 梶玲樹 / p63
4 奥秩父 落葉松山岳会 / p86
5 大菩薩連嶺 奥多摩山岳会 / p102
6 京王沿線の丘陵 安藤栄一 / p115
7 甲武相の山 渡辺正臣 / p119
8 三浦半島の丘陵 市川直次 / p126
9 房総の山々 加茂鹿之助 / p129
10 箱根の山 渡辺正臣 / p134
11 伊豆の山 渡辺正臣 / p142
12 駿河の山 石間信夫 / p154

13 富士山 宮下義夫 / p163
14 天子山塊 伊藤堅吉 / p168
15 御坂山塊 野口明 / p173
16 道志山塊 野口冬人 / p179
17 南アルプス前衛の山々 渡辺正臣 / p190
18 霧ガ峰・蓼科高原・美ガ原 坂倉登喜子 / p201
19 八ガ岳本峰 山口耀久 / p215
20 北八ガ岳 小野尚俊 / p224
21 西上州の山々 野口冬人 / p232
22 浅間山付近 小笠原英治 / p241
23 鹿沢と菅平 小野尚俊 / p248
24 志賀高原 田中勝経 / p254
25 妙高・戸隠 小林経雄 / p262
26 越後の山々 中村謙 / p273
27 中津川源流の山々 中村謙 / p282
28 上越国境の山 山小屋?楽部 / p287
29 尾瀬高原 西丸震哉 / p297
30 上毛三山 大沢肇 / p304
31 皇海・袈裟丸付近 小野尚俊 / p313
32 日光の山 金子欣三 / p318
33 那須・塩原 宮田恒雄 / p331
34 常陸の山 御田琴雄 / p338
35 吾妻・磐梯・安達太良山 登坂信雄 / p346

表紙 白根山 三木慶介
口絵 奥武蔵の名もない峠 三木慶介
秩父金山高原 渡辺正臣
秩父富士見台下 渡辺正臣
奥秩父の原生林 三木慶介

高尾城山より相模湖 渡辺正臣
富士の中腹より 渡辺正臣
夏雲(富士山にて) 三木慶介
達磨・キャンプ場よりの富士 渡辺正臣
富士五合目より山中湖 渡辺正臣
蓼科山(中腹) 三木慶介
高ボッチ高原 三木慶介
八ガ岳の盟主・赤岳 三木慶介
浅間湯ノ平高原 三木慶介
日光・菅沼 三木慶介
那須岳 三木慶介
磐梯山 三木慶介
妙高火打岳と太郎池 三木慶介


1961 36 1月、「サングラフ 11(1)(110)」が「サン出版社」から刊行される。 pid/3551028
カラー おめでとうございます 永遠の霊峰富士 / p12〜12 富士山頂のお正月 雲の上で働く人たち / p13〜19
3月、野口淳が岳人 (155) p67〜69 岳人社」に「グラビア SCHON IST DIE ALPE 野口淳作品集 冬富士山頂の火口壁・強風に抗して 富士山」を発表する。 pid/6022964
5月、「県立富士国立公園博物館研究報告 (5)」が「(山梨県立) 山梨県立富士国立公園博物館」から刊行される。pid/1781461
三ツ峠山麓,富士青木ケ原,さが塩鉱泉産の蛾について / 笠井昇 / 1
故藤田亮策先生とその想い出 / 山本寿々雄 / 10
北関東における縄文式晩期の文化(T) / 薗田芳雄 / 11
航空機利用による山梨の古墳(T)3世紀にわたる
   →崩壊過程を併せて / 山本寿々雄 / 21
公園施設(工作物)標準値について――予報 / 守屋英邦 / 25
8月、「岳人 (160)」が「岳人社」から刊行される。 pid/6022969
グラフ 雲表<富士山と鳳凰山> / 風見武秀 / p8〜9
恋マリモ 炉辺山話(8) / 栗山小八郎 / p116〜118
応募紀行 家族連れの富士 / 名嶋徹 / p124〜125
<抜粋>
9月、大森義憲が「甲斐路 季刊No 2 p52〜p55」に「富士山頂問題と山の信仰(二)」を発表する。
10月、「あしなか (75)」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430767
粉食の峡 / p2〜3
富士山麓 / p4〜6
山畑の実り / p6〜8
石臼 / p8〜12
稗団子 / p12〜16
クルマヤ / p16〜19
枝折 / p19〜20
モロコシ粉 / p20〜21
コナヤ・ツキヤ / p21〜23
茶の子 / p23〜24
オカラコ / p25〜26
うめまつ / p27〜28
おねり・ホウトウ / p28〜30


11月11日、自衛隊北富士駐屯部隊開庁式が行われる。
11月、佐野平一 が「山と渓谷 (273) p51〜54 山と渓谷社」に「積雪期記録 富士山 宝永山第一火口正面壁登攀 不安定な積雪と無数の落石を冒して爆裂火口壁に挑む」を発表する。 pid/7933970
11月、「富士国立公園博物館研究報告 (6)」が「富士国立公園博物館」から刊行される。  pid/1722841
茅ケ岳火山の饅頭石について-1- / 篠原博 / 1
富士山北側のシダ植物 / 小島俊郎 / 7

天然記念物鎌田川ゲンジボタルの生態学的研究と保護について-1- / 土橋英次 / 15
北関東における縄文式晩期の文化(U) / 薗田芳雄 / 19
航空機利用による山梨の古墳(U)-笛吹川水系の歴史的返遷- / 山本寿々雄 / 23
運上仕法の変遷と郡内機業の形態――とくに文政末の仕法替一件について / 飯田文弥 / 27
農土木工事,台風等によって出土したる土器 / 山本寿々雄 / 37
(1)山梨県河口湖町鵜の島出土の土器の例 / / 37
(2)山梨県都留市熊井戸出土の土器の例 / / 41
(3)御勅使川扇状地-(釜無川水系)山梨県中巨摩郡八田村
   →赤山社出土の土器の例 / / 43

12月、渡辺正臣が「山と高原 (303)p79〜81 朋文堂」に「蝙蝠穴と紅葉台――変った富士山麓のコース」を発表する。 pid/3565502
〇この年、渡辺正臣が「
(ブルー・ガイドブックス ; 第19) 富士山と三ッ峠」が「実業之日本社」から刊行される。
〇この年、萱沼英雄 が「熔岩に挑む人々 : 富士吉田市旭町の歴史」を「富士山北面郷土研究会」から刊行する。pid/2991021 2版
序 富士吉田市長堀内f / p1
あいさつ 富士山北面郷土研究会代表 幡野豊 / p2
一、 はしがき / p3
二、 この辺が海であった頃のこと / p5
三、 熔岩流とその周辺に住んだ大むかしの人 / p5
四、 火鎮せの神 新倉の浅間さま / p6
五、 熔岩をさけて通った平安時代の鎌倉への道 / p7
六、 風、雨、地震、いくさのため、徹底的に貧しかった
   →戦国時代の百姓たち / p7
七、 太閣様の頃、新倉の田は一町一反 / p9
八、 秋元公の寛文検地と百姓一揆 / p9
九、 日本一の大工事新倉掘貫のこと / p10
十、 旭町ができたのは三百年前 / p13
十一、 樋新田という事 / p15
十二、 大昔から裾野の人を苦しめた雪代 / p17
十三、 水争い 桂川の水利権が新倉村にもあった事 / p19
十四、 やっぱり 蚕と機屋は盛んであった / p20
十五、 お茶壷道中―茶付道の事― / p21
十六、 新倉村も富士山等へ入会っていた / p22
十七、 地芝居と若者騒動の事 / p23
十八、 浅間様普請につき大工出入 / p24
十九、 馬で駄賃稼ぎもしていた / p24
二十、 江戸法度―べからず帳 / p25
二十一、 百二才の長寿の人 / p26
二十二、 おわりに / p27
“附録資料” /
旭町の発展史年表 / p28  旭町区有文書目録 / p36
旭町区有文書本文 / p54  あとがき / p57
1962 37 1月、石川貞昭が「山と渓谷 ((275) p175〜175山と渓谷社」に「郷土人形 大山の守り札」を発表する。  pid/7933972
2月、「岳人 (166) 」が「岳人社 」から刊行される。 pid/6022975
登山の批評よ起これ 平和な特殊地帯であつていいか / 山口耀久 / p18〜20
雪山遭難特集 原因・対策・体験談 雪山の遭難とその対策 本部を中心に / 編集部 / p21〜25
雪山遭難特集 原因・対策・体験談 遭難の社会性 新聞報道に関連して / 本多勝一 / p26〜28
雪山遭難特集 原因・対策・体験談 遭難に教えられるもの 富士山大沢の回顧 / 山崎安治 / p28〜30
雪山遭難特集 原因・対策・体験談 氷雪の岩場での遭難 原因と搬出作業 / 橋村一豊 / p35〜40
雪山遭難の実態(1)谷川岳 いくつかの実例をもとに / 大沢肇 / p41〜43
雪山遭難の実態(2)笠ケ岳 神戸商大山岳部の場合 / 松井憲三 / p44〜45
雪山遭難の実態(3)立山・剣岳 立命館大山岳部を中心に / 井上晃 / p46〜48
雪山遭難の実態(4)加賀白山 金沢大山岳部の例は / 長崎幸雄 / p49〜51

雪崩地図の作成 その表示法について / 土井敏夫 / p87〜89

4月、「國立公園 = National parks (149) 自然公園財団,国立公園協会」が刊行される。 pid/6060940
第1回世界国立公園会議が開かれる / 田村剛 / p1〜3
東京オリンピック大会について / 関晴香 / p6〜9
オリンピックと観光事業 / 安居院平八 / p9〜13
富士山の観光開発 / 富士急行株式会社 / p14〜17
11月、「富士国立公園博物館研究報告 (8)」が「富士国立公園博物館」から刊行される。 pid/1722843
富士山南側(駿河)のシダ植物-1- / 志村義雄 / 1
茅ケ岳火山の饅頭石について-2- / 篠原博 / 7

造園施設の標準値について / 守屋英邦 / 17
甲州考古余滴 / 仁科義男 / 23
国学院大学に収蔵されている-山梨県東八代郡御坂町井上出土と称する陶棺について / 山本寿々雄 / 25
マキノセンニュウについて / 井出進 / 31
〇この年、萱沼英雄 が「妙法寺記の研究 : 富士山麓をめぐる戦国時代の古記録」を「富士高原開発研究所」から刊行する。 pid/2981315
発刊の辞 表紙背文字とも 片山宗光
はじめに
(一)妙法寺記(原文)
  (1)妙法寺記 (自五師安至寛正) そのI
  (2)妙法寺記 上(自文正至享禄) そのII
  (3)妙法寺記 下(自天文至永禄) そのIII
(二)妙法寺記の解説
  (1)逐年解説
    そのI /そのII /そのIII
  (2)参考資料
(三)妙法寺記研究の問題点
(1)名称  (2)記録年代  (3)筆者
(4)巻数   (5)使用仮名  (6)文体
(7)原本・異写本・その所在
(四)妙法寺記考祭のいろいろ
  (1)事項別分類による考察
  (2)妙法寺記抄(戦国時代の気象関係記事)
  (3)(一例)戦国時代の北富士の気候の解説
おわりに   参考文獻


1963 38 2月、「岳人 (178) 冬富士とその周辺特集」が「岳人社」から刊行される。 pid/6022985
冬富士とその周辺特集
 大沢崩れをめぐつて 富士山にはなぜ氷河遺跡がないか / 河内洋佑
 積雪期富士山の気象 過去二十四年間の統計をもとに / 広瀬潔
 冬富士への計画と準備 吉田口を例として / 斉藤善久
 富士山・駿州側 御殿場口と富士宮口 / 山本朋三郎
 富士山・甲州側 吉田口と船津口 / 成沢正通
 積雪期の丹沢山塊 冬山第一歩のゲレンデ / 山岸猛男
 積雪期の東丹沢ノート その尾根と谷へのアドバイス / 栗原祥
 西丹沢の尾根と沢 丹沢主稜・イセ沢・ザンザ洞 / 奥野幸道
 御坂山塊縦走 御坂黒岳・節刀ヶ岳・十二ヶ岳 / 羽賀正太郎
 丹沢主稜縦走 一九六二年一月の記録 / 高瀬梓
冬富士雑感 二つの初登攀を思う / 板倉敬三
冬富士回想 ある失敗の記 / 植草彦次郎

<抜粋>
2月、津屋弘逵が「科学朝日 23(2)(260)  p52〜53 朝日新聞社」に「科学ペン 富士山麓都市に噴火の危険はないか」を発表する。pid/2335330
3月、小河駿雄が「土木学会誌 48(3)
p.4〜9 」に「富士山の大沢崩れ」を発表する。
4月、深田久弥が「山と高原 (320) p88〜91 朋文堂」に「日本百名山――富士山・筑波山(最終回)」を発表する。  pid/3565515
5月、「富士国立公園博物館研究報告 (9) 」が「富士国立公園博物館」から刊行される。 pid/1722844
航空機利用による山梨の古墳(W)-八代町近在- / 山本寿々雄 / 1
富士山の植物-2- / 植松春雄 / 7
河口湖における湧水地の予察について / 山本寿々雄 / 13
山梨県における弥生式土器末期〜古式土師器の資料--東八代郡中道町
   →善藤小字西原出土の例概報 / 山本寿々雄 / 17
富士山のライチョウ / 中田友三 / 23
6月、外川浩が「甲斐路 No8 p42〜p49 山梨郷土研究会」に「郷土の花 富士桜を顧りみて」を発表する。
11月、植物研究雑誌編集委員会編植物研究雑誌 = The journal of Japanese botany 38(11)(430)  ツムラ」が刊行される。  pid/3348038
淡路島産フシナシミドロ属 / 山岸 高旺 / p334〜336
赤石山脈北部の植生(2) / 山崎敬 ; 植松春雄 / p339〜348
<抜粋>

〇この年、木内信蔵等監修「 (写真と図解の学習シリーズ)日本の地理 5 (中部地方 1)」が「山田書院」から刊行される。pid/1658603
伊勢湾台風と浜名湖 / 36
三保の松原と登呂遺跡 / 52
富士山麓の開発 / 78
<抜粋>
〇この年、木内信蔵等監修「 (写真と図解の学習シリーズ)日本の地理 6 (中部地方 2)」が「山田書院」から刊行される。pid/1658604
富士山をめぐって・中川浩一 / 8
甲府盆地の移り変わり / 60
富士山麓の観光攻勢 / 63
<抜粋>
〇この年、遠藤秀男が「人穴と家康 : 富士西麓の伝説」を「井出繁雄」から刊行する。 pid/9544719
序章 本書発行に就いて 井出繁雄
人穴の魅力 伊藤堅吉
第一部 富士の人穴
序章 人穴探険記
第一章 吾妻鏡にみる人穴
第二章 富士の人穴草子
第三章 角行と家康対面
第四章 人穴清岩寺と家康
第五章 人穴探険の結末
第六章 富士の人穴見物
第七章 富士講について
第八章 幕末から明治へ
第九章 人穴の地質と裾野の熔岩洞窟
終章 まとめとして
第二部 富士西麓の伝説
一 長者ヶ池(田貫湖)
二 炭やき長者のはなし
三 天子ヶ岳とヨウラクつつじ
四 足形の鬼橋
五 富士の巻狩り
六 曽我兄弟の仇討ち
付 富士登山(略)史
あとがき

〇この年、深田久弥 が「 (現代教養文庫) 四季の山登り」を「社会思想社」から刊行する。 pid/1671510
日本の山―序にかえて― / 7

1 鳥海山 / 12
2 伊吹山 / 24
3 恵那山 / 32
4 聖岳 / 44

1 立山 / 58
2 木曽駒ケ岳 / 67
3 光岳 / 7
4 薬師岳から槍ケ岳へ / 96

1 蓼科山 / 120
2 穂高・槍 / 126
3 至仏山を越えて尾瀬へ / 152
4 谷川岳 / 169


1 開聞岳 / 178
2 塔ケ岳 / 188
3 富士山 / 194
4 ニセコアンヌプリ / 212
あとがき / 221


〇この年、朋文堂編集部編「東京周辺の山々 続」が「朋文堂」から刊行される。 pid/2997345
愉しく安全に山へ登りましょう
1 丹沢 奥野幸道 / p1
2 奥武蔵 大畠達司 / p25
3 奥多摩 秋山平三 / p33
4 奥秩父 梶玲樹 / p47
5 大菩薩連嶺 横山厚夫 / p63
6 甲武相国境 五十嵐謙 / p72
7 房総の山々 水田健之輔 / p81
8 箱根の山 渡辺正臣 / p87

9 伊豆の山 中村謙 / p104
10 駿遠の山々 石間信夫 / p111
11 富士山付近 渡辺正臣 / p121
12 道志の山 野口冬人 / p131
13 南アルプス前衛の山々 小笠原英治 / p142
14 霧ガ峰・蓼科・美ガ原 高ボッチ高原 手塚宗求 / p148
15 八ガ岳本峰 山口耀久 / p163
16 北八ガ岳 原田雅吉 / p176

17 西上州の山 野口冬人 / p186
18 浅間山・鹿沢 菅平付近 小野尚俊 / p201
19 志賀高原 久保正男 / p209
20 妙高・戸隠 小林経雄 / p217
21 越後の山々 室賀輝男 / p226
22 谷川岳周辺 中村謙 / p239
23 尾瀬高原 久保正男 / p250
24 上毛三山 荻野芳信 / p259
25 日光の山 小野尚俊 / p266
26 塩原那須 日吉信美 永瀬保夫 / p275
27 南会津の山  川精治 / p285
28 阿武隈高原 水田健之輔 / p293
29 磐梯高原 上野美裕 / p304
30 吾妻山安達太良山 上野美裕 / p310
表紙/口絵

〇この年、根本順吉編著「地学教室 日本の観測者」が「恒星社厚生閣」から刊行される。 pid/1379675
富士山頂で観測を続ける人――富士山測候所 藤村郁雄 / p8
地図と共に歩んだ五十年 高木菊三郎 / p23
天文と気象の間をつなぐ人――緯度観測所 須川力 / p36
昭和新山を見まもる人々――北海道壮瞥村役場の人々 / p53
電波で人工衛星を追う人――電波研究所 中田美明 / p66
流星観測を続けて四十年 小槇孝二郎 / p83
海に生きる実学者――゛明洋゛船長 佐藤孫七 / p99
宇宙線の観測を続ける人――理化学研究所 宮崎友喜雄 / p116
汚染と取組む人々――大阪市立衛生研究所の人々 / p135
砂丘に火山灰土を探る人――鳥取西高校 大西正巳 / p152
雪害と取組む人々 荘田幹夫古川巌 / p171
あとがき 根本順吉 / p195
〇この年、萱沼英雄編下吉田村落史 : 富士北麓開発基礎資料」が「富士高原開発研究所」から刊行される。pid/3010357
序 富士吉田市長 渡邊新
序 富士急行株式会社取締役社長 堀内光雄
はしがき
第一章 はじめに
第二章 史料と解説と目録
(一) 村の概要
(二) 税
(三) 村財政
(四) 村の政治
(五) 交通
(六) 農業
(七) 村の生活
第三章 おわりに
刊行のことば 秋山博
〇この年、萱沼英雄が「水と闘った人々 : 富士北麓のある部落の歴史的一断面」を「富士高原開発研究所」から刊行する。pid/2982964
発刊のことば 富士高原開発研究所 秋山博
一、はじめに
二、新町の誕生 凡そ三百五十年前
三、村の発展ぶり
四、水と闘った新倉村の人々
五、三百年来の血と汗の結晶―山口山入会
六、祖税に苦しめられていた百姓達
七、苦しい生活を補った駄賃稼
八、岳麓の奇耕と水掛け麦
九、窮屈で物騒だった幕末の世相
十、北富士の誇り 新倉掘貫工事
十一、おわりに
「附録資料」
I 富士北麓の開発歴史年表
II 歴史年号表
III 富士吉田市新町区有文書目録
IV 文書本文(抄)
あとがき
〇この年、「(少年少女現代日本文学全集 ; 6) 小泉八雲名作集 須田寿 絵 p 212 偕成社 」に「富士山」が所収される。 pid/1639100
〇この年、 上笙一郎,,石井健之が「ほんとうにあった世界の美しい話 5 」を「講談社」から刊行する。 pid/1627480
ひみつの国にもぐりこむ / 6
日本人小泉八雲 / 34
男にまけずに / 42
少年大工の決心 / 50
富士山とのたたかい / 58
大雪の日のお客さま / 66
それは、めいしんだ / 74
ことばこそ心の道 / 81
みなしごの母 / 90
赤シャツの少年 / 98
知多半島を走る水 / 106
しんせつだったアメリカ人 / 115
たこをあげたおとな / 123
川原の石合戦 / 125
苦心、また苦心のすえに / 133
貧民街のともしび / 141
小説に命をかけて / 151
横綱をことわったおすもうさん / 159
友情のメダル / 161
先駆者の苦心 / 170
ローマへいった少年使節 / 197
マントをぬいだ学生 / 205
祖国日本をすくえ / 213
ああ、ベンゲット道路 / 223
タロ・ジロは生きていた / 230
解説・上笙一郎 / 241
読書指導・滑川道夫 / 246

1964 39 2月、「あしなか (88) 」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430781
神代文学 / 北条治宗 / p1〜4
南方熊楠先生旧居訪問 / 西岡一雄 / p5〜7
富士の巻狩り / 遠藤秀男 / p8〜9
飛騨山風物誌 / 熊原政男 / p10〜18
田舎の人達 / 西岡一雄 / p19〜19

4月1日、富士スラルラインが開通する。
5月、「富士国立公園博物館研究報告 (11) 」が「富士国立公園博物館」から刊行される。 pid/1722846
高速道路の建設と文化財の保存について
   →日本考古学に関係される方々へ / 西阪正勝
/ 1
中央自動車道路建設に伴う事前の考古学調査について / 井出佐重 / 3
山梨県における考古学研究の動向-2- / 山本寿々雄 / 5
考古学研究史を背景とした山梨県下埋蔵文化財包蔵地地名表-1- / 山本寿々雄 / 11
甲府市北東部山地の古墳分布一覧表(その1) / 若林信一 ; 甲府市立東中学校研究グループ /19
富士山有料道路付近の植物 / 植松春雄 / 21
庭園と観光対象動植物について-1- / 守屋英邦 / 31
公孫樹について-1- / 渡辺吉彦 / 33
造園計画 / 長田保守 / 37
河口湖畔地域の生活用具 / 河口湖畔教育会社会科専門部 / 39

 ※参考 釈迦堂遺跡の発掘調査/釈迦堂遺跡群は1980年2月8日から翌81年11月15日まで、中央自動車道建設工事に先立ち、延べ2万人が参加した発掘調査。
7月6日、甲府市出身「富士錦」が14勝1敗で優勝する。
7月7日、伊豆箱根伊豆国立公園に伊豆諸島地域が編入される。
8月15日、富士山頂剣が峰に向け気象アンテナを保護するためのドーム型をした骨組がヘリコプターで空輸される。
11月、「岳人 (200)」が「岳人社」から刊行される。 pid/602300
グラビア/新人訓練--冬富士 / 新妻喜永 / p131〜133
冬山遭難の特徴と対策 / 中島祥和 / p54〜58

積雪と風の影響=吹き溜まり・風成雪・雪庇 / 広瀬潔 / p59〜63
空中写真による積雪深となだれの調査 / 五百沢智也 / p65〜73
冬山と怪我=処置と救出をめぐつて / 田村扇一 / p74〜76
凍傷は予防できるか=凍傷ポイントテストにふれて /
   →滝沢英夫 ; 小池宏之 / p77〜79
口絵カラー/初冬の富士山頂 / 坂倉修 / p5〜5
〇この年、谷馨が「万葉東国紀行」を「南雲堂桜楓社」から刊行する。 pid/1347058
富士の高嶺の鳴沢 / 92 富士山麓の古民謡 / 101
〇この年、重要文化財北口本宮富士浅間神社西宮本殿修理委員会編「重要文化財北口本宮富士浅間神社西宮本殿修理工事報告書」が刊行される。 重文指定年月日:19530331
修理前 修理後

富士浅間神社西宮本殿 昭和28年7月刊行 「山梨県文化財」より
1965 昭和40 1月、「岳人 (202)」が「岳人社」から刊行される。 pid/6023009
フォトアート<岳人写真賞応募作品集>夜明けの斜面 富士大沢にて
  →コップ状岩壁と一ノ倉尾根 甲斐駒の朝 中ア宝剣岳 / 江坂光守 ;
  →  田中好太朗 ; 大島幸光 ; 伊藤博夫 / p10〜13
富士山でのスキー レルヒ氏以来の滑降クロニクル / 広瀬潔 / p91〜93
応募紀行 冬富士行 / 三槻英 / p140〜141

3月1日、「富士山頂観測所」にレーダーが完成、運用を開始する。
3月、遠藤秀男が「富士山をめぐる郷土の歴史」を「富士宮市立上井出小学校」から刊行する。 pid/2983007
序章 人穴探検始末記 人穴の女行者 泥まみれの行進 / p1
第一章 富士宮の古代遺跡 縄文の昔のはなし 遺跡散歩 / p19
第二章 考古学の盲点 朝霧高原にあつた土器 / p32
第三章 別所古墳をほる 明治三十五年の記録 / p38
第四章 富士山噴火の歴史 もえる山と湖 有史以後の噴火史 / p43
第五章 富士の巻狩り 吾妻鏡にみる巻狩り 巻狩りと伝説 往時の上井出附近
  →曽我兄弟にまつわる遺跡 / p54
第六章 大宮城ものがたり 甲州軍せる来る 信玄の駿河攻略 大宮城の終焉 / p69
第七章 麓の金山秘話 長者ケ池に入水した乙女 金山の歴史と根原の関 / p82
第八章 富士山縁起 富士に登つた人々 一夜湧出説への考察 
  →カグヤ姫伝説をさぐる / p90
第八章 富士登山の歴史 昔の登山日記から なぜ登山したのか 役銭と女人禁制 
  →富士講について / p105
第十章 富士の人穴草子 人穴伝説の解明 / p122

第十一章 郷土伝説への一考察 天子ヶ岳と長者ヶ池 
  →炭焼き伝説と長者の関係 / p130
第十二章 人穴と家康 朱印状のいわれ 逃走伝説の家康 
  →人穴村のむかし / p150
第十三章 芝川のりについて 芝川のりの歴史と製法 / p159
第十四章 宗門改め人別帳 キリシタン迫害誌 上井出の宗門帳 /p167
第十五章 古文書が語る農村の歴史 猪之頭の歴史の一断面 /p178
第十六章 曾我八幡宮 歴史の推移 / p187
第十七章 道祖の神々 
  第一部 旅の記録から 
  第二部 富士宮の道祖神 / p193
第十八章 富士山麓の穴めぐり
  第一部 尻穴炭険記 
  第二部 穴めぐり 万野・姥育・三つ池穴・胎内くぐり・氷穴・
  →幻の穴など / p215
4月、「ハイカー (114) 」が「山と渓谷社」から刊行される。pid/2295887
ご存じですか?富士山麓のやさしい自然科学 / 渡辺正臣 / 26〜29
春の富士山麓 / 山本三郎 / 30〜30
ぼくらの山 吉田小学校 大富士小学校 / 渡辺輝彦 ; 加藤茂夫 / 31〜31
富士山麓のバケーションマップ / / 38〜39
富士山麓の見どころ歩きどころ総まくり / 小川孝徳 ; 富田義里 / 40〜46
富士山麓・バス時刻表 / / 47〜47
緑のハイランド(富士山麓) / 中村俊也
旅のずいひつ 子供のころの旅 / 中川善之助 / 48〜49
旅のずいひつ 残雪の志賀高原 / 中屋健一 / 50〜51
大人の絵本(19)はたおりひめ / 田島征三 ; 三宅修 / 52〜55)
アイデア旅行(22)武蔵野ぶらりハイク / 山下喜一郎 / 60〜89
悲しきケルン(10)わかれみち / 松山荘二 ; 磐広 / 90〜94
ヨーロッパの隅から隅まで(9)温泉郷バドガスタイン / 大森三郎 / 118〜121
本誌推せんコース 4月の旅 / / 98〜98
相模白山と山麓のいで湯 / 大石真人 / 99〜101
水郷めぐり / 三宅修 / 102〜104
三峰山から雲取越え / 田恭 / 105〜107
洛北散歩・古都の春を楽しむ / 岩崎美也 / 108〜110
安曇野の春を訪ねる / 山北哲雄 / 111〜113
SSガイド(湯船山・岩殿山・夜叉神峠・吾国山) / / 114〜117
スケッチの旅 九州横断 / 木俣竣 / 58〜59
登山教室(9)山登りの準備<服装> / 羽賀正太郎 / 95〜97
関西山シリーズ(9)金剛山 / 斧田一陽 / 56〜57

5月、「富士国立公園博物館研究報告 (13)」が「富士国立公園博物館」から刊行される。 pid/1722848
富士山麓青木ヶ原の植物 / 篠原博 / 1
山梨県における菌類の分布と生態-1- / 依田正直 / 15
富士北麓地名考 / 高部浩 / 21
山梨県における考古学研究の動向(3)--古墳文化・
   →文化財行政と併せて / 山本寿々雄 / 31
山梨県考古学序史としての萩原元克,八代郡岡村銚子塚発掘大鏡 / 山梨県考古学史資料室 / 39
山梨県埋蔵文化財等発見地図(U)-文化財保護委員会内緊急調査研究
   →特別委員会によせて- / 山本寿々雄 ; 清水千春 / 43
甲府市北東部山地の古墳分布一覚表(2) / 若林信一 / 51
(矩報・動向) / 山梨県考古学史資料室 / 53
6月、斐太山人が「あしなか (96) p5〜5 山村民俗の会」に「富士山の鏡」を発表する。 pid/4430788
7月、清水茂夫が「甲斐路 
季刊No11」に「山梨県の方言覚書」を発表、西湖地域に於ける音韻の変化等を記す。
. 根場 西湖 長浜
赤い アカイ アキイー アキヤー
カイコ キイーコ キヤーコ
返す カイス キイース キヤース
前へ マイエ ミイーエ ミヤーエ
8月、萱沼英雄が「修学旅行 (107)p42〜44 日本修学旅行協会」に「富士の裾野をめぐる」を発表する。 pid/2223543
9月、「岳人 (211)」が「岳人社」から刊行される。  pid/6023017
大谷ヶ原山系往古川源流 / 中庄谷直 / p124〜127
富士の語源 / 東蝶二 / p108〜108
あしなか草紙(21)富士山と庚申 / 坂本光雄 / p107〜110
<抜粋>
10月、遠山三樹夫が「北海道大農学部邦文紀要.5(3) vol.5, p.125-137」に「富士山麓溶岩流上の森林植生-富士山の森林植生 第III報-」を発表する。 PDF
12月、松本繁樹が東北地理学会編「東北地理 17(4) p.197〜203」に「富士川下流部における最近の河床変動と砂利採取」を発表する。
〇この年、林寿郎が「(学習目でみる科学 ; 4) 動物 p46〜」を「講談社 」から刊行、「富士山にすむ野鳥」を発表する。pid/1655422
1966 41 5月、栗山一枝が「日本文学 15(5) p.344-355」に「橋本英吉「富士山頂」(<特集>文学教材研究)」を発表する。J-STAGE
5月、伊藤竪吉が「富士山麓 郷愁の民俗」を「図譜新社」から刊行する。pid/9545840
富士日蔭
秘峯


燃っ木

あかし
天気

山畑
石臼

枝折
モロコシ
車屋
粉屋
茶の子
オカラコ
ホウトウ



サキヤマ
木挽
木馬
流し
百姓土方
役馬

イジヤル

行商
秘薬
きのこ
ワタケ
のもの
ながむし
あとがき


7月、篠原博が「都留文科大学教育学会誌 (1) p40〜50 都留文科大学教育学会」に「富士山の植物 」を発表する。pid/7946097
8月、萱沼英雄が新倉掘抜保存会編「富士北麓開拓史新倉掘抜」を「新倉掘抜遺蹟保存会」から刊行する。 pid/2527274
富士北麓新倉堀貫史―河口湖の水と
   →劒丸尾開田―萱沼英雄
一 序 / p3
二 秋元但馬守と新倉堀貫
(イ) 郡内における秋元三代 / p9
(ロ) 新倉堀貫 秋元工事 / p14
三 享保の新倉堀貫計画
四 幕末普請新倉堀抜
(イ) 新倉堀拔幕末第一期工事 / p40
(ロ) 一っの插話―佐藤次、元長の事 / p72
(ハ) 堀拔穴の事 / p80

(ニ)新倉堀拔幕末第二期工事 / p89
(ホ) 堀拔余話――堀拔日記その他 / p117
五 明治の隧道工事計画 / p141
六 大水害と県庁排水隧道 / p165
七 桂電隧道 / p235
八 瑞穂村と隧道―明治、大正、昭和初期における、
   →対桂電、治水組合関係― / p269
九 劒丸尾上の開田畑と隧道の水 / p339
十 昭和四十年渇水経緯 / p385
十一 結
8月、「富士国立公園博物館研究報告. (15)」が「富士国立公園博物館」から刊行される。  pid/1722850
富士山五合目自然研究路・御中道植物分布調査 / 篠原博 / 1
公孫樹について-2- / 渡辺吉彦 / 11
西八代郡三珠町大塚出土の弥生式土器 / 秋山重信 ; 山本寿々雄 / 15
生活面としてとらえることが可能な山梨県河口湖町・船津浜出土の
  →遺物について(中期縄文式土器を考える上に) / 山本寿々雄 / 21
南都留郡河口湖町小立字宝司ケ塚出土の土器について / 山本寿々雄 / 25
9月、「山と渓谷(333)」が「山と渓谷社」から刊行される。  pid/7934029
スタジオ訪問「富士山大滑降」をのぞく / p129〜129        ≪わたしの登山論≫昔の登山 / 武田久吉 / p138〜139
11月、「富士国立公園博物館研究報告. (16)」が「富士国立公園博物館」から刊行される。  pid/1722851
富士山ライチョウ合同調査について / 流石欽一 / 1
恵林寺庭園 / 守屋英邦 / 9,図1枚
中部高地の中期初頭繩文式土器 甲信に散在する新資料の紹介 / 藤森栄一 / 13
姥塚古墳 墳丘、石室実測図 / 明治大学文学部考古学研究室 ;
   →山梨県考古学史資料室 / 31
山梨県姥塚古墳について / 大塚初重 / 35,図2枚
T南巨摩郡早川町居村出土の縄文式土器 / 山本寿々雄 / 37
U南都留郡河口湖町小立島原出土の弥生式土器 / 山本寿々雄 / 39
V少年の日の縄文式土器破片 / 山本寿々雄 / 41
〇この年、草野心平 詩,棟方志功 板による「富士山」が「岩崎美術社」から刊行される。 pid/8799808
大王龍 / p1
青銅の富士 / p7
三畳紀 / p10
三百の龍よ / p13
赤富士 / p17
秋 / p20
マグノリヤ富士 / p22
黒むらさきの / p25
天地〔インウン〕」/ p28
春 / p32
黒い山巓から / p35
王将のように / p38
満月の海に / p41
黙黙めぐる / p44
南秋津 / p47
雲雀と富士 / p54
半分の太陽 / p59
無題 / p62


〇この年、「企業の現代史 ; 52 富士山とともに60年 : 富士急行」が「 フジインターナショナルコンサルタント出版部」から刊行される。  pid/2513769
富士山はヴェールをぬぐ プロローグ 江間章子
富士山麓バケーヨン地帯 富士の自然とレジャー 戸塚文子
美しい日本のシンボル 社長対談 堀内光雄 岸恵子
富士山開発の推進力・堀内光雄 社長人物論 沢田久男
将軍の風貌・堀内一雄 会長人物論 根本龍太郎
新しい発展の推進力 社長を補佐する経営陣 沢田久男
富士の裾野は花ざかり 漫画ルポ 永井保
足をもった観光会社 企業経営の特色 山田亮三
富士急行創立四〇周年によせて――追憶と要望 植村甲午郎
富士山麓湖水のワカサギ 雨宮育作
勝蔵と甲州人気質 子母沢寛
富士を科学する 津屋弘逵
富士山麓雑感 赤尾好夫
調和のある富士開発を 将来の展望 堀内光雄 稲葉秀三
霊峰富士とともに六〇年 企業の歴史 田口憲一
企業案内 編集部
1967 42 3月、「山と渓谷 (340) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7934036
愛鷹連峰 富士の裾野からの縦走/吉川純一郎 / p88〜89 <記録> 海抜0メートルから富士山頂へ/小笠原正俊 / p100〜101
4月、「山と渓谷 (341) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7934037
登山家とは何か--混乱する登山家像をさぐる/吉場健二 / p40〜44
遭難救助の再検討--ヘリコプターの積極的利用は可能か/本誌編集部 / p47〜50

何のための山登り/武田久吉 / p56〜56
時評 自然を忘れた山登り屋/西丸震哉 / p70〜71
4月、岩科小一郎が「あしなか (103) p15〜19山村民俗の会」に「富士山道中日記」を発表する。 pid/4430796
6月、渡辺武次郎(三菱地所社長) ; 田村剛 が「財界 15(11) p61〜65 財界研究所」に「丸の内将軍、富士山麓へ」を掲載する。 pid/2697118
7月、篠原博が都留文科大学紀要編集委員会編「都留文科大學研究紀要 (通号 4) p.45〜87」に「富士山麓青木ヶ原原生林の生植」を発表する。
8月、津屋弘達が報徳 (732) p25〜25 大日本報徳社」に「富士山大沢くずれ」を発表する。 pid/2218747
8月、矢野義男が「土木施工 8(8) 山海堂 p93〜96」に「富士山大沢崩れ」を発表する。 pid/3308226
9月、富士宮山岳会が「岳人 (239)  p119〜120 岳人社」に「富士山剣ケ峯大沢下部=’66年10月の記録 」を発表する。 pid/6023045
9月、 津屋弘逵が潮出版社編「潮 (87) p364〜377 潮出版社」に「富士山大沢崩れの謎--その実態と対策(科学ドキュメント)」を発表する。 pid/3367699
11月、竹折直吉が「あしなか (106) p1〜5 山村民俗の会 」に「富士山東麓の正月行事」を発表する。 pid/4430799
12月、田中延衛が「岳人 (243) 
p53〜55中部日本新聞社,岳人社」に「富士山駿州側=剣ケ峯大沢と宝永山火口壁」を発表する。pid/6023049
〇この年、新田次郎が「富士山頂」を「文芸春秋」から刊行する。 pid/1650552
〇この年、 安川茂雄が「
さ・え・ら伝記ライブラリー ; 20 日本の山に生きた人々」を「さ・え・ら書房」から刊行する。 pid/1655118
はじめに
佐々成政
1 秀吉を討たねばならぬ
2 立山を越えるしか道はない
3 秘密のコースさがし
4 ひそかに城を出る
5 三つの難関
6 徳川家康との会見
7 うらぎられた成政
播隆上人
1 円空の徳をしたって
2 笠ヶ岳山頂の奇跡
3 笠ヶ岳をりっぱな霊山に
4 「槍の穂先」のような山
5 長く、けわしい飛?新道
6 槍ヶ岳のいただきに近づく
7 ついに登頂に成功
8 仏のいかりを解こう
9 木のくさりをかける
10 鉄のくさりにかえる
上条嘉門次
1 日本アルプスの主
2 つりや猟に生きる
3 ウェストンとの出会い
4 前穂高岳にのぼる
5 『日本風景論』の影響
6 嘉門次小屋をおとずれた人たち
7 ますます元気な「穂高仙人」
8 ウェストンとの再会
立山のガイドたち
1 きみはいの字だけ知ったのだ
2 冬の剣岳と佐伯亀蔵
3 剣沢のなだれにうめられた仲間
4 地獄谷の佐伯宗作

野中至夫妻
1 壮大で勇気のいる仕事をしたい
2 まず冬富士にのぼってみる
3 「野中観測所」を建てる
4 千代の決意
5 寒さと病気とのたたかい
6 和田技師のおとずれ
7 八十三日間の苦闘の終幕
8 近代的な観測所建設のために

年表
さくいん



〇この年、遠藤秀男が「富士山 : 史話と伝説」を「寺田書店」から刊行する。 1967pid/9545459
第一章 富士の成立伝承
テングの山造り
古代人の巨人観
裾野の地名伝説
地名伝説の異型
伊豆の造島神話
富士の出現を考える
第二章 比較神話の実際
下田富士と駿河富士
山の背くらべ(1)
山の背くらべ(2)
筑波山と富士神
第三章 コノハナサクヤ姫
サクヤ姫と富士山
風の神の求婚
コノシロのこと
ニニギの尊の求婚
悲劇のサクヤ姫
第四章 カグヤ姫の物語
竹取物語
富士山縁起
竹取翁のこと
竹取物語の変遷
第五章 伝説の登山者
聖徳太子
役の行者(小角)
小角伝説の地
第六章 異国人と富士
徐福の仙薬さがし
コケモモのこと
謡曲富士
富士の祭神
第七章 山体と伝承
山名と異名
悲恋の美女
貞観の噴火
噴火小史
山の霊威伝説
第八章 歴史上の登山者たち
富士上人(末代)
有名人の登山
第九章 富士の人穴怪奇
仁田四郎の人穴探険
吾妻鏡にみる人穴
富士の人穴草子
人穴怪奇と謎
第十章 富士の巻狩り
巻狩りの実況
曽我兄弟の仇討ち
巻狩りの考証
曽我兄弟の遺跡
頼朝と巻狩り伝承
第十一章 人穴の修行者
人穴と家康
行者角行の話
富士講の黎明
第十二章 富士山の入定者
お山で死ぬ例
身禄の入定
身禄のはなし
第十三章 宝永の大噴火
噴火のありさま
降灰の状況
伊奈半左ヱ門の事蹟
第十四章 その後の人穴
西の浄土
ある修行者
並川五一郎
弾琴の洞穴
紀行文の人穴
第十五章 裾野の胎内くぐり
船津胎内
北口胎内
印野胎内
須走胎内
精進お穴
第十六章 模造富士のはなし
高田富士の造立
藤井藤四郎
近藤富士の惨劇
富士塚のこと
七富士参り
第十七章 外国人の初登山
オールコックの記録
第十八章 富士の残酷物語
十八人倒し
女人禁制
富士の雪代
第十九章 富士山雑話
富士の火祭り
第二十章 富士講雑録
富士講の俗信(1)
富士講の俗信(2)
富士講の禁令
散銭の習俗
終章 まとめとして
あとが記



〇この年、遠藤秀男が「富士山表口「村山」の歴史」を「村山浅間神社」から刊行する。  pid/2980990
はじめに 鈴木勲 / p1
村山の概観 / p5
村山浅間の歴史 / p7
表口と山岳仏教 / p9
富士行と頼尊 / p12
富士行人 / p13
富士峯修行 / p14
村山三坊由緒 / p16
山中の遺物にみる歴史 / p18
道者坊と登山者 / p21
富士山出仕の山伏 / p23
登山記にみる山役銭 / p24
山の残酷史 / p26
登山記にみる表口 / p28
表口登山者調べ / p31
富士講との関係 / p34
資料にみる村山 /
一、仏像編 / p37
二、金石銘文編 / p41
三、文書編 / p45
四、版木・版画編 / p52
五、その他 / p53
おわりに / p55

〇この年、千家哲麿等監修「観光カラーガイド 7 富士・山梨」が「山田書院」から刊行される。 pid/2996222
富士五湖 白糸の滝 
カラー口絵―山中湖名物わかさぎ釣り/桜の河口湖―
写真ページ
甲斐の山なみを一望する三ッ峠
あかるい山のみずうみ山中湖
富士を背にした大遊園地富士急ハイランド
五湖めぐりの基地河口湖
樹海の中の風光紅葉台/西湖/風穴
樹海の中の精進湖
夕暮がすばらしい本栖湖
富士の霊水をあつめた白糸の滝
富士西麓にひろがる朝霧高原
浅間神社
記事ページ 山中湖から本栖湖への道
富士山
カラー口絵―富士の御来迎/新雪の富士―
写真ページ
青木ガ原の樹海

国際スケートセンター
富士山槌のお鉢めぐり
東麓にひろがる富士高原
富士山唯一のいでゆ富士温泉/忍野八海
天と地の境をゆく富士スバルライン
富士の名所乙女峠/長尾峠
富士スピードウェー
富士登山
御胎内 /
記事ページ 富士あらかると
(略)
〇この年、富士宮瓊光が「人間聖徳太子」を「白川書院」から刊行する。 pid/2984279
人間聖徳太子
序 富士宮瓊光
はじめに 臼井喜之介
推古の時代
夢告
太子生誕
豊聡耳皇子の逸話
蝦夷のこと
綾糟の心服
日羅と秦河勝
中国と朝鮮
日羅来朝
秦河勝来朝
仏教論争
蘇我馬子と仏像
物部氏の排仏
佐那姫のこと
役行者と修験道
蘇我氏の謀略
穴穂部皇子の恣意
大三輪逆
蘇我と物部反目
再び仏教論争
用明帝崩御
法隆寺発願
馬子と守屋戦う
太子参戦
崇峻帝不慮
緩義姫
崇峻帝即位
馬子の謀略
崇峻帝弑害
三輪の死
太子奮起
太子摂政になる
女帝の初め
摂政宣下
神意受の儀
芳木奇瑞
新羅遠征
磐金新羅へ
仏典講讃のこと
仏典講讃
再び新羅遠征
磐金復命
新羅遠征
日軍勝利
博士来朝
日軍凱旋
秦族(イスラエル)のこと
百済太子来朝

夢殿発願
夢殿発願
薬草狩
隋の謀議
隋と新羅の謀略
秘密工作隊)
偽新羅使日本へ
矢能布の正義
太子の決意
新羅三征の挙
来目皇子出征
皇子の死
当麻皇子出征
当麻妃死去
夢殿参籠
冠位十二階の制
十七条憲法の発布
憲法案執筆
夢殿の奇蹟
憲法論争
緩義姫逢難
憲法発布
日出ずる処の天子
隋の煬帝
遣隋使妹子
天皇という呼び名
富士登頂
駿馬烏黒
富士禅定
1968 43 2月、西宮克彦 ; 石田高が「山梨大学教育学部研究報告 (18) p257〜264 山梨大学教育学部」に「富士山大沢崩れについて――富士山北西部の地質(その1)」を発表する。 pid/1786991
     注 1967年にも同論文あったが、山梨大学教育学部研究報告 (18)の発行年に従った 確認要 2021・6・2 保坂
5月、伊藤堅吉が「富士山麓 郷愁の民俗」を「図譜新社」から刊行する。
6月、篠原博が「都留文科大学紀要 5
p.14-29」に「富士山丸尾上の植生について」を発表する。
7月、潮出版社編「潮 (98)」が刊行される。   pid/3367710
詩のふるさと富士山 / 草野心平 ; 大神達夫 / p409〜409 文豪谷崎潤一郎の生涯 連載(第4回)聖体拝受 / 小島政二郎 棟方志功 / p390〜404
8月、「あしなか (109)」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430802
村山法印の富士峯修行 / 遠藤秀男 / p1〜7
下閉伊郡田野畑村聞書 カバカーと呼ばれるオシラさま / 浅野明 / p8〜9
下閉伊郡田野畑村聞書 ウナネ神様とオサイの神様 / 浅野明 / p9〜10
下閉伊郡田野畑村聞書 天保大凶作の伝承 / 青木松太郎 / p10〜11
羽後木地山の人たち / 伊藤雅義 / p12〜21

11月、全国治水砂防協会編「 砂防と治水 (1) 」が創刊される。 pid/3272946
「砂防と治水」の復刊について / 赤木正雄 / p1〜1
日本列島の護り--比良山系砂防を見て / 坪井良一 / p2〜8
第29回通常総会開催さる / p9〜1
昭和43年度砂防関係予算 / 矢田美之 / p12〜18 (
新治水事業5ヵ年計画について / 釣谷義範 / p19〜21
急傾斜地の崩壊対策について / 熊本益実 / p22〜31
富士山大沢崩れについて / 釣谷義範 ; 益子恵治 / p32〜38

12月、竹折直吉が「あしなか (112) p20〜20山村民俗の会」に「富士山宝永噴火日記」を発表する。  pid/4430805
12月、「國立公園
= National parks (229)」が「自然公園財団」から刊行される。 pid/6061008
自然と人間・保存と開発 / 江山正美 / p2〜7
自然公園のマスタープランと行政 第4回国際短期研修会に参加して / 畔柳鎮 / p8〜9
随想 明治の山旅(七) / 武田久吉 / p12〜14

随想 私の自然感 / 鈴木忠義 / p15〜15
随想 富士山綜合学術調査の実施 / p16〜17
表紙:渥美半島の残照(三河湾国定公園) / 河合茂夫

<抜粋>
〇この年、遠藤秀男が「富士宮歴史散歩」を「寺田書店」から刊行する。 
〇この年、伊藤堅吉が「富士山御師」を「図譜出版」から刊行する。pid/3449462
口絵・富士を写す湖 井出公済写
はじめに / 4
富士と湖 / 10
岩根の里 / 15
山体信仰 / 21
神の幽閉 / 24
権力の神 / 27
神職律令 / 30
古典の神職 / 33
富士暴発 / 37
富士修験 / 41
験者定着 / 46
富士御師誕生 / 56
御師の組成 / 63
御師伝説 / 70
八代浅間 / 81
河口浅間 / 92
古道 / 101
大鳥居 / 107
神戸頭 / 113
河口殿 / 127

御師姓 / 137
御師資格 / 146
御師屋敷 / 155
御師の生活 / 164
御師坊経済 / 174
神礼 / 182
河口十二坊 / 191
河口一四〇坊
御師譜代 / 225
祭 / 234
太々神楽 / 249
役銭 / 260
山役銭出入 / 268
吉田口との対立 / 275
御師相剋 / 286
神域騒然 / 297
御師と武家 / 309
富士講 / 317
富士禅定 / 328
水災 / 345
神職 / 353
河口御師終焉 / 357
あとがき / 364
〇この年、津屋弘達が「富士火山地質図 地質調査 (昭和10年-35年)」を「工業技術院地質調査所 」から刊行する。
1969 44 1月、「岳人 (258)」が「岳人社」から刊行される。 pid/6023063
富士山吉田口 / 御坂山岳会 / p34〜35 愛鷹山=昭和四十三年一月十五日 / 大和田輝夫 / p79〜82
2月、「岳人 (259) 」が「岳人社」から刊行される。  pid/602306
富士山剣ケ峯大沢=一九六八年二月の記録 / 増田信義 / p122〜125 山村雑記(2)雪国の話=雪崩について / 岩科小一郎 / p89〜92
3月、今泉吉典が日本哺乳動物学会編「哺乳動物学雑誌 4(3)p63〜73 日本哺乳動物学会」に「富士山の小哺乳類相-1-哺乳類群集と個体群分布の要因,特に威力競合について」を発表する。pid/2287699
6月、「あしなか (116)」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430809
「さんげさんげ」のお行 / 佐藤義則 / p1〜3
さんげのもん / 編集室 / p3〜4
伊予路の天狗噺 / 末広昌雄 / p5〜7
山猟のワカンジキ / 向山雅重 / p8〜9
秩父犬 / 舞田一夫 / p10〜11
館山誌 / 中村昌治 / p12〜13
富士登山の文献 / 遠藤秀男 / p14〜16
茨木猪之吉君と私(遺稿) / 西岡一雄
8月、「あしなか (117) 」が「山村民俗の会」から刊行される。 pid/4430810
浅草木造富士始末 / 岩科小一郎 / p1〜6 富嶽紀行 / 原徳斎 ; 遠藤秀男 / p7〜20
8月、「科学朝日 29(8)(340)」が「朝日新聞社」から刊行される。  pid/2335410
富士山についての証言 その生立ち・人間との触れ合い(特集) / 31〜87
富士のけむり / 深田久弥 / 31〜33
山頂観測40年の思い出 低温・低圧とたたかった日々 / 藤村郁雄 / 34〜38
山の生立ちと地質学的背景 これからも火山活動は起りうる / 津屋弘逵 / 39〜47
信仰の山・歴史の山 富士開山につとめた人びと / 正親町和人 / 48〜51
青木ガ原の溶岩洞穴 神秘的な"暗黒世界"に踏込んで / 小川孝徳 / 52〜55
山麓周縁の開発をどうするか その現状とこれからの問題 / 中野尊正 / 56〜61
私の気象観測ノートから 自然についての11章 / 藤村郁雄 / 79〜87
グラビア / 7〜29
四面富士 / 小川孝徳 / 7〜8
峰に立つ雲の魅力 / 山本三郎 / 9
ヒサマツミドリシジミ / / 11〜11
<実像・現代の生物学>あいの子≠テくり / / 12〜14
富士の「溶岩洞穴」をさぐる / / 15〜21
雲の歳時記 / 山本三郎 / 22〜24
青年の山≠散歩する / / 26〜30
建造すすむ国産原子力船「むつ」――起工から進水まで / / 63〜72
「月面はぬれた粘土のようだった!」――アポロ10号の航行記録から / / 73〜78
8月、「歴史読本 14(8)」が「新人物往来社」から刊行される。 pid/7975132
南アルプス 甲斐駒ヶ岳の二人 / 藤森栄一 / p60〜69
伯耆大山 山陰の回峰行者 / 杜山悠 / p50〜59
富士山 幕末外国人初登頂 / 小田嶽夫 / p136〜149
9月、「小四教育技術 22(8) p132〜132 小学館」に「PART I お話資料(例話集) 11月 宝永山の噴出 生きている富士山 23日 」が掲載される。 pid/6038508
9月、「小一教育技術 23(8)
p132〜132 小学館」に「【11月】 23日 宝永山湧出」が掲載される。 pid/6036256
11月、篠原博が都留文科大学紀要編集委員会編「都留文科大學研究紀要 (通号 6) p.13〜45」に「富士山の高山植物」を発表する。
11月、「岳人 (269)」が「岳人社」から刊行される。 pid/6023074
富士山の冬 初冬から厳冬にわたる気象について / 飯田睦治郎 / p18〜24
突風とつむじ風 冬の富士山の特異性について / 広瀬潔 / p25〜29
冬富士・山梨側 アプローチと登頂ルート、訓練場所など / 御坂山岳会 / p30〜33
冬富士・静岡側富士宮口 / 富士宮山岳会 / p34〜36
冬富士・静岡側御殿場口 / 御殿場山岳会 / p37〜39
冬富士・宝永第一火口壁 概念と六九年一月の記録 / 静岡山岳会沼津支部 / p40〜42
冬富士・剣ケ峯大沢無名稜 一九六八年十一月の記録 / 静岡山岳会 / p43〜45
冬富士の遭難事故 統計分析とその対策について /
   →山梨県山岳遭難者救助対策富士吉田支部
/ p46〜48
冬山技術 体力づくりと精神トレーニング 登攀能力を
   →強くするには / 小西政継 / p49〜51
冬山技術 冬用テントについて 天幕に加わる風圧力と
   →その対策 / 恩田善雄 / p52〜55
冬山技術 輪かんじきとラッセル / 丸山晴弘 / p56〜58
冬山技術 ピッケルとアイゼン / 堀田弘司 / p59〜61
冬山技術 ザイル操作について / 小森康行 / p72〜73
冬山技術 雪の稜線について / 鈴木茂徳 / p74〜75
冬山技術 ビバークと寝袋 / 往古豊秀 / p76〜77
11月、篠原博が「甲斐路 : 山梨郷土研究会 創立三十周年記念論文集 p284 山梨郷土研究会」に「富士山の自然保護について」を発表する。 pid/9535975
富士山の自然保護について
一、緒言
二、富士山は貴重な山である
 1山の形状
 2地学上 
   (イ) 生立
   (ロ) 溶岩流
   (ハ) 丸尾ー洞穴ー溶岩樹型
   (ニ) 富士の笠雲
   (ホ) 風
 3植物学上から 
   (イ) 垂直分布分布
   (ロ) 水平分布
   (ハ) 植物群落発達の順序
   (ニ) 富士山特有の植物や種の増減
   (ホ) 富士山へ植物移送の厳禁
   (ヘ) 富士山頂のイワスゲ
   (ト) 青木ヶ原樹海とハリモミ純林
 4 動物上から
自然保護対策
一、自然破壊と汚損の禁止
 (1)教育の力
 (2)原生林及び登山道両側伐採禁止
   (イ) 青木ヶ原 
   (ロ) ハリモミの純琳
   (ハ) 亜高山帯の伐採禁止
   (ニ) ミズナラーブナ帯も場所により禁止
   (ホ) 社寺林等の保護
   (ヘ) 登山道両側の林の保護
   (ト) 名勝地や湖辺の林の保存
二、破損地の復元と清掃
 (1)人為的破損地の復元
   (イ)スバルラインの自然復元
   (ロ)森林の伐採
(2)自然的崩壊地の復元
   (イ) 大沢崩れ
   (ロ) 御中道以下の崩壊止め

(3)清掃
〇この年、「定本白井喬二全集 第9巻 学芸書林」に「宝永山の話」が所収される。
〇この年、渡辺正臣が「 (ブルー・ガイドブックス ; 第118) 富士山と富士五湖」を「実業之日本社」から刊行される。
1970 昭和45 2月、「岳人 (272) 」が「岳人社」から刊行される。 pid/6023077
特集I なだれ 雪崩知識の重要性 遭難の予防のために / 金坂一郎 / p22〜25 特集I なだれ 富士山の雪崩 過去四〇〇年の記録より / 広瀬潔 / p46〜50
5月、遠藤秀男が「富士山麓 : 伝承の旅」を「寺田書店」から刊行する。
6月、岡田喜秋が「旅 44(6)[(517)]  p122〜126 日本交通公社」に「「東名高速」の盲点・裏愛鷹高原 <最新踏査> 富士山麓にかくれた知られざる別天地へ」を発表する。 pid/7887765
7月、大林義臣が「河川 (288)
p3〜10 日本河川協会」に「富士山の大沢崩れについて」を発表する。pid/3242303
8月、「國立公園 = National parks (249/250)が「自然公園財団」から刊行される。 pid/6061025
連載 明治の山旅(22) / 武田久吉 / p10〜13
見晴台 / p14〜14
海外事情 環境の十年の問題点 環境問題に取組むアメリカ / p15〜18
北海道の自然保護行政 / 木村敏男 / p19〜20
自然公園をきれいに 富士山 / 小森順吉 / p21〜23

<抜粋>
12月、「都留文科大学教育学会誌 (4)」が「都留文科大学教育学会」から刊行される。  pid/7946100
科学と技術 / 田村整/p1〜1
平民社の国家主義教育批判--その序説/森下計二/p2〜9
ゴーガンの手法分析 / 金川敬子/p10〜20
地域研究 甲斐の名所絵(1)猿橋について/ 西万文/p21〜31
地域研究 河口湖湖底泥中の菌類胞子/森江晃三/p32〜33
地域研究 大学付近の植生について 続同上/篠原博/p34〜48
学会会則 //p49〜50
本紙掲載論文 (一〜三号) //p51〜52
編集後記 / Y

〇この年、熊王徳平が「狐と狸 : 甲州商人行状記」を「東邦出版社」から刊行する。
1971 46 3月21日、深田久弥が茅が岳でなくなる。(68歳)
5月、松岡洋子が「現代の眼 12(5) p.216〜221」に「忍草母の会(集団の発見-8-) 」を発表する。 pid/1771694
5月、瀬尾克美が「土木技術資料 = Civil engineering journal : 土木技術の総合情報誌 13(5) p13〜18 国土交通省国土技術政策総合研究所」に「富士山大沢崩れ対策工法の考え方」を発表する。 pid/3241695
6月、日本哺乳動物学会編哺乳動物学雑誌 5(3)」が「日本哺乳動物学会」から刊行される。 pid/2287704
山梨県天目山でフジミズラモグラ / 神谷敏郎 / 90〜90
富士山におけるホンシュウトガリネズミの新分布地 / 今泉忠明 / 90〜90
7月、北原由昭が岳人 (289) p79〜80 岳人社 」に「「特集」 「夏山専科」 山の雷--春の予知には富士山と平地との気温差に注意 」を発表する。  pid/6023098
8月、川田 泰代が「月刊社会党 (通号 174) p.112〜124」に「北富士演習場返還を闘う忍草母の会のプロフィル(ルポ)」を発表する。
9月、「旅 45(9)[(532)]」が「日本交通公社,日本旅行倶楽部,日本旅行協会 新潮社」から刊行される。 pid/7887781
特集ガイド 郷愁の街道と民家
 もう一度訪ねたい街道と民場/小山和 ; 秋谷豊 ; 山本茂実 / p122〜129
 街道と宿場の知識/澤寿次 / p130〜131 (0069.jp2)
 ローカル色豊かな民家/宮本常一 ; 向井潤吉 ; 山本鉱太郎 / p132〜139
 重文に指定されている全国の民家一三〇--所在地と交通と特徴がわかる/ / p140〜141
 歴史上の人物ゆかりの生家・旧宅/石川啄木 ; 高村光太郎 ; 後藤新平 ; 伊能忠敬 ;
   → 徳富芦花 ; 二宮尊徳 ; 小林一茶 ;  本居宣長 ; 小泉八雲 ; 吉田松陰 ;
   →岩崎弥太郎 ; 若山牧水 / p142〜145
特集ガイド 郷愁の街道と民家 全国にある民家園
  民家園(川崎)/ / p146〜146
  江戸村(金沢)/ / p146〜146
  明治村(犬山)/ / p147〜147
  相楽園(神戸)/ / p147〜147

 鱒の家(富士山麓)/ / p150〜150
 ひな鳥山(多摩丘陵)/ / p150〜151
 ぼら納屋(伊東城ヶ崎)/ / p151〜151
 峠の茶屋(伊東スカイライン)/ / p151〜151
 きじ亭(河口湖)/ / p151〜151
 ぶっぽう荘(鳳来寺)/ / p151〜152
 峠茶屋(柳生街道)/ / p152〜152
 飛山(飛[騨]路金山)/ / p152〜152
 いろり(蛭ヶ野高原)/ / p152〜152
 生駒茶屋(霧島高原)/ / p152〜152
特集ガイド 郷愁の街道と民家 民家を使った博物館
 ニシン御殿/ / p148〜148
 北方文化博物館/ / p148〜148
 能都町郷土館/ / p148〜148
 奥谷郷土館/ / p149〜149
 下部民俗館/ / p149〜149
 飛騨民俗館/ / p149〜149
特集ガイド 郷愁の街道と民家 民家のドライブイン
 磐惣(磐梯)/ / p150〜150
 清作茶屋(猪苗代)/ / p150〜150
 鱒の家(富士山麓)/ / p150〜150
 ひな鳥山(多摩丘陵)/ / p150〜151
 ぼら納屋(伊東城ヶ崎)/ / p151〜151
 峠の茶屋(伊東スカイライン)/ / p151〜151
 きじ亭(河口湖)/ / p151〜151
 ぶっぽう荘(鳳来寺)/ / p151〜152
 峠茶屋(柳生街道)/ / p152〜152
 飛山(飛[騨]路金山)/ / p152〜152
 いろり(蛭ヶ野高原)/ / p152〜152
 生駒茶屋(霧島高原)/ / p152〜152
(略)
10月、小川孝徳が「山と渓谷(397) p98〜99 山と渓谷社」に「特集 山のミステリー・サイエンス 幻の洞穴を探し求めて--富士山麓溶岩洞穴探検記」を発表する。  pid/7934095
11月、御坂山岳会が「岳人 (293)
p119〜122 岳人社」に「特集・冬山入門コース 2 富士山」を発表する。  pid/6023102
12月、岩科小一郎が「あしなか (130) p13〜16山村民俗の会」に「富士山薬師嶽小屋紛失物控帳」を発表する。pid/4430823
〇この年、小川孝徳, 山本三郎 が「
朝日カラーシリーズ富士山」を「朝日新聞社」から刊行する。 pid/9536000
<写真>
富士山
富士山の四季
宝永山
お中道

大沢
登山
山頂
行事
植物
風穴

富岳百態
〈本文)
富士山名の由来
富士の誕生
噴火の歴史
青木ガ原丸尾
宝永の噴火
溶岩洞穴
動物

富士の気象
富士五湖

登山の歴史
公害―自然美の破壊
あとがき




〇この年、津屋弘逵・藤村郁雄・宮脇 昭・菅原久夫・浜田丈夫・国立公園協会/富士急行株式会社著「富士山 : 富士山総合学術調査報告書 」が「富士急行」から刊行される。
   7冊(別冊付図共) 富士急行株式会社創立45周年記念出版 
富士山の地形・地質(津屋弘逵)
富士山とその周辺の陸水(山本荘毅)
富士山の気象(藤村郁雄)
富士山植生の生態学的研究(沼田真編)
富士山の植生(宮脇昭編)
富士山地域の動物相(黒田長久編)
[別冊1]: 富士山溶岩洞穴実測図(5枚)
[別冊2]: 富士火山地質図(2枚) (津屋弘逵)
[別冊3]: 富士山の気象 (藤村郁雄)
[別冊4]: 富士山地域の動物相
[別冊5]: 富士山の植生 (宮脇昭, 菅原久夫, 浜田丈夫)
[別冊6]: 富士山の植生図 (宮脇昭, 菅原久夫, 浜田丈夫)
〇この年、富士宮市史編纂委員会編富士宮市史 上巻」が刊行される。 pid/9569508
発刊のことば 富士宮市長 山川斌
発刊に寄せて 富士宮市議会議長 桑原憲次
総説第一章 富士山
第一節 富士山の成因
第二節 富士宮市の山と川
総説第二章 富士山と富士宮―その自然環境―
第一節 富士宮の気候
第二節 富士山と気象
第三節 富士山の動物と植物
第一章 千居遺跡や月の輪平遺跡
  →―ふるさと富士宮のあけぼの―
第一節 先史文化への情熱
第二節 無土器文化の時代
第三節 千居遺跡のあとさき―縄文文化のころ―
第四節 月の輪平遺跡のあとさき
第二章 富士の神山
第一節 古代における富士山
第二節 役行者と登岳伝承
第三章 浅間信仰と浅間神社の成立
第一節 荒ぶる神と、鎮火の思想
第二節 浅間神社の成立
第三節 末代上人と興法寺
第四章 源頼朝や南条時光
第一節 波志太山と若彦路の戦
第二節 富士巻狩と曽我兄弟
第三節 地頭南条時光と石川孫三郎
第五章 大石寺や本門寺の創建
第一節 日蓮の岩本入蔵
第二節 日蓮宗の教線拡大の前提
第三節 大石寺の建立と本門寺の開創
第六章 激動する二世紀―南北朝の
  →動乱から戦国へ―

第一節 南朝の顔・北朝の顔
第二節 南北朝動乱の波紋
第三節 今川領国の形成とその展開

第四節 今川・武田・北条の対決
  →―戦国争乱の足あと―
第五節 富士曼陀羅や村山修験
第七章 天領・私領の村々―幕藩体制下の
  →百姓とその生活―
第一節 幕藩制社会成立への道程
第二節 領主と農民
第三節 火山灰地に可能性を求めて
  →―入会論争や水争い―
第四節 駿河半紙の村々
第八章 富士講と富士登山 /
第一節 富士講の興隆と分裂
第二節 富士講の霊地「人穴」
第三節 富士登山とその習俗
第九章 高まる文化の波頭―地域文化
  →社会形成の担い手たち―
第一節 信仰生活の新展開
第二節 地域文化とその形成者
第三節 オールコックの富士登山
第四節 道租神や庚申塔―語らざる生活の道標―


1972 47 1月、石井和行が「地方行政 1月19日(6343) p9〜11時事通信社」に「全面返還か一部自衛隊使用か;最大の転機迎える北富士演習場問題 」を発表する。 pid/2764867
2月、「國立公園 = National parks (267/268) p26〜29,32〜32自然公園財団」に「富士山学術総合調査報告書」が掲載される。 pid/6061040
2月、「山梨大学教育学部研究報告 (22) 」が「山梨大学教育学部」から刊行される。  pid/1786995
中部フォッサマグナに見られる残存準平原について / 濱野一彦 / 246
山梨県下部町古関周辺における御坂層群の地質年代学的研究〔英文〕 / 西宮克彦 / 250
<抜粋>

3月19日夜半から3月20にかけて発生した低気圧の襲来により富士山で大規模な遭難事故が起きる。
   
この日は悪天候に見舞われ、富士山御殿場ルートを下山中の登山者が低体温症や雪崩により18人死亡、6人が行方不明となりました。
月、「山と渓谷 (403) 」が「山と渓谷社 」から刊行される。 pid/7934101
特集 登山と服装
 山の服装について私の思うこと 山の服装は"これだ"と決めた人がいるのだろうか/牧野茂 / p72〜73
 山の服装について私の思うこと 汗と汚れが登山者の誇りではない/櫻井正己 / p73〜74
 山の服装について私の思うこと 自分の創意を加えて心豊かな山行を/新妻徹 / p74〜75
 山の服装について私の思うこと 作業衣的ドブ鼡色からの脱皮を/近藤龍良 / p75〜76
 山の服装について私の思うこと 日本には日本の風土に合った昔からの山姿がある/岡部一彦 / p76〜77
 服装計画TPO--いつ、どこへ行くとき、どんな山の服装がよいか/佐内順 ; 松村充 / p78〜83
 ウールの肌着を着ただけでいいのだろうか--下着について/村井葵 / p84〜85
 雨が降ったらぬれればいいのだろうか--雨具について/川崎実 / p86〜87
繊維の特性を考えよう--色彩やファッションだけにとらわれないで/安田武 / p88〜92
女性のための登山服装計画/田部井淳子 / p93〜93
5月、「山と渓谷 (404) 」が「山と渓谷社」から刊行される。 pid/7934102
特集 新緑の山・残雪の山
 残雪期の山 その楽しさと危険/渡辺公平 / p72〜73
 ゴールデン・ウィークの山に何を持って行くか/野口久義 / p74〜76
 これだけは知っておきたい残雪期の登山技術--今年こそ雪の山へ、
    →という人々のために/斎田晏生 / p77〜81
 ゴールデン・ウィーク特選モデルプラン / p82〜85
 新宿発23時55分長野行--ひと目で分る夜行鈍行列車利用の山/阪本俊光 / p86〜
登山者よ、山を知り、己れを知れ--昨春の連休遭難の救助 
   →活動から感じたこと/次田経雄 / p89〜92
緊急座談会 富士大量遭難をつく!--日本の近代登山史上最大の
   →遭難事件だけに、多くの問題を秘めている/飯田睦治郎 ;
   → 豊田重彦 ; 成川隆顕 ; 今井幹雄 ; 中出水勲 / p96〜103

ワイドレポ どうすれば山でバテないか/節田重節 / p198〜204

6月、「都留文科大学教育学会誌 (5)」が「都留文科大学教育学会」から刊行される。  pid/7946101
ローカル線建設の歴史とその政治的意義 / 青木栄一 / p1〜11
領域「体操」における試行錯誤的思索--本学体育実技
   →演習からの展開 / 森山政紀 / p12〜23
体育実技演習指導案・私案(資料) / 18〜23
地域研究 甲斐の名所絵(2)富士山絵について / 河西万文 / p24〜40
地域研究 富士五湖と忍野八海の水草 / 篠原博 / p41〜55
地域研究 南巨摩地域における視聴覚教育の実態報告 / 遠藤真弓 / p56〜66
地域研究 島原地方に於けるキリシタン美術--断編 / 山田茂子 / p67〜72
学会会則 / / p73〜74
本紙掲載論文(一〜四号)
編集後記 / 森山政紀 / p75〜75

10月、建設広報協議会編「建設月報 25(10)(280)」が「建設広報協議会」から刊行される。
けんせつれびゅう--日本列島改造論の泣きどころ / 寺山義雄 / p2〜3
座談会--これからの国土建設を語る / / p4〜13
急傾斜地の崩壊等による災害危険箇所の総点検 / 建設省 河川局 / p28〜32
富士山大沢くずれ対策工事 / 建設省地すべり対策室 / 33〜38
グラビア--富士山大沢くずれ対策工事 / 河川局 / p33〜36
富士山大沢くずれ対策工事 / 河川局 / p37〜38
東京に集中する業務機能とその再配置(首都圏整備審議会の人口,産業の集中
  →抑制に関する第二次答申) / 首都圏 整備 委員会 / p48〜51
地震観測実習所竣工 / / p87〜87

11月、「歴史読本 17(11)(201)」が「新人物往来社」から刊行される。 pid/7975171
グラビア 特集グラビア 元寇防塁史跡 / p15〜21
グラビア 歴史の顔 北条時宗 / 元寇記念館 / p22〜22
特集 神風の世紀 蒙古襲来と鎌倉幕府
 神風とにっぽん人 元寇・神風連から特攻隊。日本人にとって神風とは
   →何であったのか / 丸山邦男 / p56〜62
 元寇と予言者日蓮の悲劇 時代の動きに過敏だった日蓮が元寇に接し
   →得たものは / 梅原正紀 / p128〜134
 フビライと元と日本 元のインフレがフビライの第三回日本遠征を
   →阻んだ! / 岩村忍 / p88〜93
 蒙古襲来の歴史的影響 蒙古襲来が当時の日本に与えた影響を
   →分析・解明する / 瀬野精一郎 / p64〜69
 鎌倉北条政権の再評価 謀略ごのみとして低評価されてきた
   →北条氏を再考する / 渡辺保 / p82〜87
 彗星の生涯 北条時宗 元軍の日本襲来という未曾有国難に直面した
   →若き執権北条時宗 / 永岡慶之助 / p70〜81
 老武者注進 高麗反攻計画に提出された井芹秀重の注進状は
   →何を意味するのか / 滝口康彦 / p96〜107
史談 神風を考える 神風・台風・カミカゼ / 星野安三郎 / p118〜119
史談 神風を考える 「歌語」としての神風 / 井上宗雄 / p120〜121
史談 神風を考える 神風と天譴 / 根本順吉 / p122〜123
史談 神風を考える 現代版神風 / 太田薫 / p124〜125
史談 神風を考える 風が吹けばネズミがふえる / 真鍋博 / p126〜127
北辺の人々 / 谷鉦一 / p265〜269
戦国武将の首塚 / 遠藤秀男 / p238〜246
<抜粋>

12月、堀口大學が「小説新潮 26(12)[(342)] p27〜27 新潮社」に 「とびらの詩 富士山」を発表する。pid/6074960
〇この年、矢沢大二が「地學雜誌 81(2) p.127-129」に「富士山-富士山総合学術調査報告書」を紹介する。J-STAGE
〇この年、伊藤祖孝が「文化財散歩シリーズ 甲斐文化財散歩」を「学生社」から刊行する。  pid/9536338
一 甲斐の国と文化財
二 甲府を中心に
1 武田氏館跡
2 積翠寺から要害山城跡
3 瑞巌山円光院
4 武田信玄の墓
5 大泉寺 / 49
6 長禅寺 / 55
7 東光寺 / 59
8 善光寺 / 62
9 塩沢寺 / 69
10 常説寺 / 72
11 御岳昇仙峡
12 穴切大神社
13 仁勝寺
14 銚子塚古墳付丸山塚古墳
15 永源寺
16 歓盛院
三 韮崎を中心に
1 願成寺
2 武田八幡神社
3 新府城跡
4 信玄堤
四 石和を中心に
1 大蔵経寺
2 山梨岡神社
3 甲斐国分寺跡
4 甲斐国分尼寺跡
5 浅間神社
6 美和神社
五 塩山を中心に
1 菅田天神社
2 向岳寺
3 恵林寺
4 放光寺
5 窪八幡神社
6 天神社
7 日下部遺跡
8 高野家住宅
9 雲峰寺
10 熊野神社
11 清白寺
12 大善寺
13 景徳院
14 棲雲寺
15 甲州街道
六 身延を中心に
1 法善寺
2 古長禅寺
3 木喰上人
4 門西家住宅
5 最恩寺
6 身延山久遠寺
七 富士吉田を中心に
1 北口本宮富士浅間神社
2 富士山
3 猿橋



〇この年、田中角栄が「日本列島改造論」を「日刊工業新聞社」から刊行する。
〇この年、伊藤堅吉, 遠藤秀男が「道祖神のふるさと : 性の石神と民間習俗」を「大和書房」から刊行する。
1973 48 3月、宮脇昭、浜田丈夫が「別冊/富士山西斜面学術調査報告書 p35〜p63 建設省中部地方建設局富士砂防工事事務所」に「富士山大沢付近の植生ならびに砂防工事用道路建設についての植物社会学的研究 」を発表する。
7月、 [建設省中部地方建設局富士砂防工事事務所編「富士山大沢崩れによる災害の記録 : 大沢扇状地を中心にする災害誌 : 昭和47年」が刊行される。
11月、名著出版編「歴史手帖 1(1)(1) 名著出版」が創刊される。  pid/2246661
勝海舟の魅力 / 勝部真長 / p4〜7
南崖の洞窟調査について――水戸偕楽園下の抜け穴伝説の
   →謎 / 大津順一 / p8〜9
埋経・埋銭の山――富士山研究 / 遠藤秀男 / p10〜14
北条氏邦の検地について / 小和田哲男 / p15〜18
幻の古河公方文書について / 佐藤博信 / p19〜22
小田原藩政史研究の展望 / 内田哲夫 / p23〜26
八王子城の遺構と保存問題 / 鈴木健治 / p27〜29
小田原地方郷土史研究刊行書目録 / 中野敬次郎 / p30〜35
連載――埋れた歴史 後北条氏以前の
   →小田原城主(前編) / 大森頼忠 / p36〜45
武蔵国分寺跡 / 椚国男 / p46〜47
南一揆と村山党について――郷土史の立場 / 片山迪夫 / p48〜50
地方史雑誌・文献目録 / p51〜61
〇この年、石原初太郎著浅間神社社務所編「富士の研究 5」が「名著出版」から復刻される。  pid/9536302
富士の地理と地質目次
第一章 富士山の限界、廣袤竝に行政區劃
第一節 限界
第二節 境界線
第三節 面積と廣袤
第四節 行政區劃
第二章 富士附近の地形、地質及び地體構造
第一節 地形
一 山誌
二 平野
三 水系
第二節 地質
第三節 地體構造
第三章 富士火山脈
第四章 富士山附近の地震
第五章 富士山の形態
第一節 山側の對數曲線
第二節 體積
第三節 圓錐の頂角
第四節 八面相
第五節 山頂の展望
第六章 富士山と水系
第一節 湧泉
一 山頂の金明水と銀明水
二 山腹の湧泉
三 山麓の湧泉
第二節 山麓の湖沼
第三節 河川と瀑布
第七章 富士山の噴火史
第一節 有史以後の噴火
第二節 正史以前の活動
第三節 山頂噴煙の消長
第四節 餘〔エン〕
第五節 噴出と將來
第八章 富士山の側噴出
第九章 富士山の噴出物
第一節 噴出物の通觀
第二節 噴出物の種別と分布
一 基底熔岩
二 丸尾熔岩
三 中腹熔岩
四 中央噴火口砂礫
五 側火口火山礫
六 凝灰集塊岩
七 火山岩屑
第三節 噴出物特説
一 基底熔岩
二 丸尾熔岩
三 山體熔岩
四 寶永火口噴出物
第十章 富士山の構造
第十一章 富士山と氣象
第一節 周圍の氣象
一 氣温
二 氣温の較差
三 降水量
四 各種の氣象日數
第二節 山頂の氣象
一 山頂八月の氣象
二 須走口登山道夏期の氣象
三 山頂秋冬の氣象
第三節 山頂及び山腹に於ける諸現象
第四節 富士山の氣象の生理上に及ぼす影響
第十二章 富士山と産業
第十三章 富士山麓の主要集落
第十四章 富士山と交通
第一節 山麓及び附近の交通
第二節 登山道と中道
第三節 山巓道路と觀光道路
第四節 輻射谷及び熔岩流と交通
挿入圖版目次
〇この年、浅間神社社務所(富士宮市)編「富士の研究 1〜5巻」が「名著出版」から復刻される。
「富士の研究 1〜5」pid番号一覧
1 富士の歴史(井野辺茂雄)
2 浅間神社の歴史(宮地直一,広野三郎)
3 富士の信仰(井野辺茂雄)
4 富士の文学(高柳光寿) 富士の美術(沢田章) 富士の遺跡(柴田常恵)
5 富士の地理と地質(石原初太郎)
6 富士の動物(岸田久吉) 富士の植物(矢部吉禎)
古今書院(昭和4年刊行版)
pid/1178101
pid/1178134
pid/1178147
pid/1178171
pid/1178186
pid/11782141
名著出版(昭和48年復刻版)
pid/9536298
pid/9536299
pid/9536300
pid/
9536301
pid/9536302

pid/9536303
〇この年、「ふるさと百話 第9巻」が「静岡新聞社」から刊行される。 pid/9569500
富士山の素顔〈遠藤秀男、
  →若林淳之 南信一、鮫島輝彦〉
神々がつくった山
山の背くらべ
山神コノハナサクヤ姫
狂熱の噴火史
富士山とカグヤ姫
富士山の異名
異人の求めた仙郷
富士登山の第一号
山岳仏教と富士山
人穴の怪奇
お山の入定者
外国人の初登山
富士塚のこと
山麓に生きた人々
浅間信仰の形成
浅間信仰の発達
源平、山麓の争乱
日蓮宗の風土
戦国時代の裾野
江戸時代の裾野
宝永噴火と人々
富士山と文学
万葉集・官人の歌
万葉集・庶民の歌
勅撰集、西行の歌
俳句と富士山
狂歌・川柳
説話・物語・小説
日記・紀行・戯曲
近代短歌I
近代短歌II
近代俳句・詩
近代小説I
近代小説II
近代随筆I
近代随筆II
若々しい火山
仲間の山たち
均整美の秘密
富士山の下の火山
古富士火山
生成の歴史
奈良・平安の噴火
宝永の大噴火
宝永噴火の記録
富士山の溶岩
山麓の風穴、氷穴
周辺の湖
山麓の湧水
富士山と温泉
大沢崩れ
富士山の将来
お茶の文化史 〈曽根俊一〉
日本一の静岡茶 )
静岡茶の始祖聖一国師
将軍家御用の本山茶
お茶壷道中
臨済寺の茶祖堂
静岡茶と芭蕉
遠州茶と山田宗〔ヘン〕
茶と志戸呂焼
駿府の茶商人
茶問屋と生産者
蒸製煎茶の始まり)
輸出の始まり /
お茶場と女工哀史

牧之原茶園の開拓
開拓の後援者・勝海舟
丸尾文六と川越人足
牧之原開拓哀史
富士茶と清水次郎長
品質本位の川根茶
茶業組合の発足
手揉み茶の流派
手揉み技術の文化財指定
製茶機と高林謙三
やぶきたと杉山彦三郎
牧之原の茶業試験場
茶業の功労者たち
お茶の効用
静岡茶の将来
相良油田 〈川原崎次郎〉
太平洋岸唯一の油田
燃える水、臭い水
相良油田の発見
石油王・石坂周造
石坂、相良へ進出
菅山の石油鉱山
手掘りの油井
油井の深さ
相良油田の湧出量
機械掘りと米人技師
機械掘りの成功
米人技師の解雇事件
「相良支社」の消滅
機械掘りさく井法
「相良石油会社」の設立
黄金期の相良油田
油田規模の変遷
相良油田の衰退
三枚碑と坑山神社
「相良油田」の将来性
(略)



〇この年、野口喜三雄,相川嘉正,今橋正征が「火山.第2集 18(3) p.180」に「富士山麓溶岩洞穴中の白色析出物の化学組成(日本火山学会 1973 年度秋季大会講演要旨)」を発表する。 J-STAGE
1974 49 3月、「東北学院大学論集 (4) 」が「東北学院大学学術研究会」から刊行される。  pid/7912720
富士山の表層地温--1972年5月中旬の例 / 石川勲 / p21〜32
東北古代城柵に附設せられた烽櫓跡について / 加藤孝 / p17〜29
会津八葉寺五輪塔 / 岩崎敏夫 / p31〜48
記録からみた日本列島の火山現象および噴出物 / 村山磐 / p157〜178
3月、 浜野一彦が「建設業界 23(3) p104〜106 日本土木工業協会,日本電力建設業協会,日本海洋開発建設協会 日本土木工業協会」に「溶岩洞穴--富士山人穴の謎 」を発表する。
 また、菊岡倶也が「同号
p107〜107」に「建設の歴史散歩 谷中の五重塔」を発表する。 pid/3252065
3月、「日本と世界の旅 (221)  p36〜38 山と渓谷社」に「B東海自然歩道・キジの飛び立つ富士山麓をゆく」が掲載される。pid/2259777  著者名なし
3月、「岳人 (321)」が「岳人社」から刊行される。  pid/6023132
特集 登山における酸欠を考える
 富士山の大量遭難は酸欠が原因? / 南博人 / p146〜149
 低酸素血症の原因と人体の反応 / 勝本慶一郎 / p150〜153
 臓の鍛練で酸欠事故は防げる / 住吉薫 / p155〜158
 安全な雪洞、イグルー作りの工夫 / 新妻徹 / p160〜163

5月、大山陽生(はるお)が「造園雑誌 37(3) p.1-32」に「富士山麓熔岩上の植生と造園計画」を発表する。
要約・抄録(PDF)/富士北麓山梨県南都留郡鳴沢村一帯の熔岩上に成立した森林のなかには,海抜1000m程度であるにもかかわらず,マイズルソウ,ツマトリソウ,コケモモなど高山性の植物が生育していることが古くから指摘されており,地方自治体などで,その一部を植物園等として保存するような提案もされていたが,未だ実現するにはいたっていなかった。たまたま,この区域の一部が別荘地として利用されることになり,1972年より筆者らが調査をおこなう機会を得,生活域としての外部空間の形成をおこないながら,森林とそのなかに生育する貴重な植物の保存育成に関する試みをおこなった。明治44年に出版された故早田文蔵博士の富士全域の植生図を参考にしながら,計画対象地の植生を調査した結果は,この区域が青木ヶ原の常緑針葉樹林とアカマツ林との接点にあることがわかり,この区域は(周辺地もやや含めて)原生林的な常緑針葉樹林,伐採が比較的近年におこなわれた常緑針葉樹林(ツガ疎林),アカマツ林,カラマツ植林地等に区分された。道路造成部の主要植物は移植して樹林の欠落部において再利用する計画をたてて,アカマツ林の下層部だけが伐採されたところに高木層を生かした二つのモデルガーデンをつくり,日本庭園的手法を用いたロックガーデンのなかに,移植植物のうち適したものを植栽することを意図した。さらに,他所から高山植物の積極的導入園芸化を計画し,環境美化と所有者に対する自然の啓蒙をおこないうるよう計画した。現存の空間的に異なるいくつかの林分と,生活空間に適するように改良したモデルガーデンとにおいて気温,湿度,風向,風速等についての同時観測をおこない,観測期間が短かく充分とはいえないが,真夏におけるモデルガーデンの快適性が特に確認され,草本,低木層のみが発達したツガ疎林が最も快適度の落ちる林分であることがわかった。この付近は部分的にはコケ層が極めて発達しており,常緑針葉樹林の生活空間としての適性等の問題も考案される可能性が考えられる。   
明治44年に出版された故早田文蔵博士の富士全域の植生図」は、同年2月発行の「富士植物帯論」の中に所収されているか確認要 2021・7・1 保坂
 また、大正14年北島君三著/農商務省林業試験場編「林業試験彙報. 第10号p1〜p20」に「富士山麓あかまつ造林不成績ノ原因ニ就テ 」の論文比較も必要
6月、本多勝一が潮出版社編「潮  (通号 180) p.254〜255」に「富士山頂とアイヌとの関係(貧困なる精神-16-)」を発表する。
8月、舘脇操が「道路と自然」編集委員会編「道路と自然 2(1)(5)p14〜19 道路緑化保全協会」に「早春の箱根路と富士山麓」を発表する。pid/3237018
〇この年、小佐野亀幸編「富士御室浅間神社の文化財 : 富士山北口二合目本宮移築復元竣工記念」が「富士御室浅間神社」から刊行される。
〇この年、泉昌彦が「ノア・ブックス ; 6
 富士霊異記 : 五湖・山頂・樹海の神秘」を「白金書房 」から刊行される。pid/9536534
プロローグ 富士山信仰の衰退は、日本を滅ぼす
第一章 富士山をめぐる人と伝説
富士山は、天孫降臨の聖地であった
富士登山には、三十一の物忌みがあった
河口湖の小島には、古代人がいた
富士に住みついた最初の人間は、中国人徐福だった
富士には、金山と金山跡が多くある
岳麓には、人妻を寝盗る自由があった
富士山麓の老人は、飢渇窪で死を待った
岳麓には、奇病が流行することが多い
河口湖には、五キロもの手堀りトンネルがある
青木ヶ原に三本足のムジナがいるという伝説がある
第二章 富士山に棲む生物たち
富士山中に、オオカミは現存するか
フジギツネは、シッポから火を出して人を騙す
富士山のクマは、葬式をする
富士山には、野生化したヤギがいる
富士山には、貪欲なネズミが異常繁殖している
富士山のガマは、年一回大乱交パーティをする
富士山には、冬眠しない大ヤマカガシがいる
富士山中は、ヘビ族の天国である
樹海の洞窟には、メクラの生物たちがいる
富士山の雷鳥は、絶滅したか
富士山のタカは、人毛を集めて巣を作る
富士山のコウモリの糞は、最良の肥料だった
富士山麓、魔王の森には、黒キジがいる
富士山の山蚕で、花嫁衣裳を作ることができる
富士山の生物は、天気や地震を教えてくれる
富士山には、不老、回春、催淫の霊薬がある
富士山には、難病に効く霊薬がある
富士山に生えるクロモジには、抜群の発毛効果がある
樹海には、蒼く光る木がある
ふつうの砂糖より三八〇倍も甘い、富士山の天然砂糖
富士山の緑地帯は、年々頂上に広がっている
第三章 富士山の超科学現象
UFOは、富士山に集中して飛来している
富士五湖には、カッパがいるという噂がある

天狗、宇宙人?百貫の大斧を運び揚げた小男がいる
富士山では、人や牛まで蒸発する
富士山では、突然木を伐り倒す音と大音声がする
富士山麓には、ウロコ人間がいる
富士山には、オロチがいる
第四章 富士山の地質と気象
バカ陽気の年は、富士山大噴火の危険がある
貞観の大噴火(八六四年)は、富士の北側でおこった
富士山では、真夏に大吹雪が吹き荒れることもある
富士山頂に近付くと、顔色が黄色くなる
本栖、精進、西湖は、青木ヶ原でつながっている
富士山の砂を熱すれば、溶岩ができる
富士山の山火事は、消化できない
雨ヶ岳に雲がかかれば、六時間後に雨が降る
富士山の天気予報は、雲を見ればわかる
富士山の八合目以上では、雷は鳴らない
本栖湖には、ばく大な埋蔵金が沈んでいる
大沢崩れは、病める富士の象徴である
砂走りは、富士山頂の崩壊に拍車を掛けている
富士山の自然破壊は、東海の水産資源を潰滅させる

〇この年、富士宗四郎が「富士山麓ガイドシリーズ 富士五湖周遊車窓ガイド」を「緑星社出版部」から刊行する。pid/9538062
〈富士・富士宮市
   →近辺地図〉
富士インター
一三九号線
富士市
鷹岡の曽我寺
曽我八幡
富士宮市/
浅間神社
湧玉池
表口登山道
富士宮バイパス
万野原新田
富士五山
北山本門寺
大石寺
〈白糸の滝
   →近辺地図〉
狩宿と駒止の桜
工藤祐経の墓
曽我のかくれ岩

音止の滝
白糸の滝
天子が岳
田貫湖
足形の鬼橋
富士養鱒場
朝霞高原
麓の金山
三里が原
根原

〈本栖湖・精進湖・西湖
   →近辺地図〉
県境
本栖湖
噴火の跡
本栖部落
かぶと造民家
精進湖
青木ガ原
恩賜林
富岳風穴

やどり木
鳴沢氷穴
西湖
紅葉台
樹型溶岩
鳴沢村
〈河口湖近辺地図〉
勝山
河口湖
産屋が崎
鵜の島
河口浅間
大桧
〈河口湖―甲府間地図〉
御坂路
ヒシ形富士
御坂トンネル
御坂峠
城塞跡
黒駒
桧峰神社
十郎橋
照願寺
かつらの牧場
勝沼
花鳥山
小山城跡
国衙
笛吹川
石和
石和温泉
ぶどうの歴史
山崎仕置場
酒折
善光寺

甲府市
甲府城址
富士吉田市
火まつり
富士浅間
大塚
鐘山の滝
梨が原
忍野温泉
忍野八海
八海の名
〈山中湖―御殿場間地図〉
山中湖
富士マリモ
山中明神
旭ガ岳
報湖祭
篭坂峠
富士学校
藤原光親の墓
愛鷹山
宝永山
須走浅間
小山町須走
ワサビ沢
王子ガ池
仁杉
箱根連山
御殿場市
交差点
〈富士スバルライン地図〉
スバルライン入口
スバルライン
お胎内
一合目付近
富士山の説明
白樺付近で
二合目駐車場付近
三合目(大沢駐車場)
幸助丸付近
四合目
富士山の植物
奥庭付近
県営無料休憩所付近
終点五合目
〈索引〉


〇この年、遠藤秀男が「富士山の謎」を「大陸書房」から刊行する。 pid/9536500
富士山成立の謎
富士は再び噴火する!
富士山誕生の謎を解く
溶岩と火山灰の噴火史
富士の地底に眠る古代の都
富士山=高天原説
富士へやってきた異邦人
幻の帝都をめぐる虚実
富士を鎮めるミイラたち
末代上人の肉身仏
知られざる入定者
隠されたミイラ――食行身禄
霊峰めぐる伝説・奇説
初の登頂者は聖徳太子?
聖徳太子の登山
役の小角の富士登山
消えた山頂の仏像たち
富士に埋もれる古銭
富士の雪献上騒動記
奇談と悲史の系譜
宝永噴火以前の怪
宝永山に殺された刺青師

伊奈半左衛門の憤死
仙境と世俗と混在
お山の神秘伝承
昔は全山が有料道路
富士人穴の怪奇
鬼気迫る人穴
人穴にて開眼す
人穴探検の記録
信仰と妖怪の世界
お胎内に死す
富士の天狗の正体
富士山の残酷物語
行き倒れ一件
富士の雪代
富士五湖の謎と怪奇
五湖はもと二湖だった
富士三湖はつながっている
河口湖のカッパ
冬富士に挑む
山頂の気象観測
孤独との闘い
寒風の山小屋に愛妻
涙の下山
万延元年の外人登山
英国公使オールコックの
   →出願
国際的名山への契機
あとがき
〇この年、藤沢市史編さん委員会編「藤沢市史 第5巻 (通史編)」が刊行される。 pid/9536887
第一章 藤沢宿と周辺農村の成立
第一節 東海道と藤沢宿
一 藤沢宿駅の成立とその機構
二 宿場町の様相と町人階級
第二節 遊行寺(清浄光寺)と
   →その周辺の寺社
一 清浄光寺の創建とその発展
二 清浄光寺と宝泉寺
三 小栗伝説
第三節 近世前期の村落構造
一 村落組織の形成
二 寛文・元禄期の村方騒動
三 入会・郷境をめぐる紛争
四 農業生産の様相
五 農民所持地の移動
六 元禄時代の農民生活
第四節 検地の実施と村落
第二章 農民生活の発達
第一節 村と家
第二節 農業生活の基礎
一 耕地
二 水利
三 林野と肥料
四 生産と生産力
五 流通と市場
第三節 年貢負担
第四節 災害とその救済
一 相次ぐ災害

二 宝永山の噴火と被害 / 495
第五節 女性の姿
第六節 漁業・浦高札
第七節 いくつかの事件
第三章 社寺信仰と文芸の交流
第一節 江の島参り
一 岩本院の支配と弁才天信仰
二 江の島道
三 杉山検校
第二節 伊勢参りと大山参り / 669
一 伊勢参宮 / 669
二 藤沢を通る大山道 / 681
第三節 遊行上人の廻国 / 707
第四節 藤沢宿の神社―諏訪神社
第五節 東海道の往来と藤沢の文芸
一 遊行寺と万葉集
二 藤沢の和歌
三 芭蕉と東海道
四 藤沢宿の俳偕
五 江の島・片瀬・腰越の俳人
六 用田・七ツ木・長後の俳偕
七 芭蕉句碑
八 藤沢の狂歌
九 詩歌
一〇 鞠つきうた
第四章 幕末の藤沢
第一節 祠堂金と遊行寺
一 名目金貸付と社寺祠堂金
二 遊行寺祠堂金貸付と
   →紀州家寄付金
三 差加金と有力農民
四 貸附地域と借用農民
五 明治維新と遊行寺祠堂金貸付
第二節 村々の動揺
一 農村の窮乏と村方騒動
二 開国と藤沢
三 幕府の滅亡と藤沢
四 明治維新と藤沢
第三節 幕末期の藤沢宿
一 助郷制度と藤沢宿
二 幕末期の藤沢宿
第四節 鉄砲場と農民
第五節 藤沢の人物
一 藤沢の文化人と展望
二 小川泰山
三 福原高峰
四 春登上人
五 小川泰堂
第六節 近代への胎動
一 商業的農業の展開
二 地主制の発展

1975 昭和50 3月、南里みち子が「福岡女子短大紀要 9 p.63-74」に「『三国伝記』「富士山事」 : 聖徳太子巡歴説話を中心に」を発表する。
3月、今村遼平 坊城智広,豊原恒彦,中山政一が「新砂防
= Journal of the Japan Society of Erosion Control Engineering : 砂防学会誌 27(4) p.p22〜34」に「富士山大沢崩れの土砂流出とその経年変化モデルの設定について-1-」を発表する。
J-STAGE
4月、遠藤秀男が「歴史読本 20(5)[(237)] p252〜255 新人物往来社」に「読者招待席 知られざる剣客 幻の剣士富士亦四郎吉春 富士浅間流」を発表する。 pid/7975207
史論・剣の維新史 百姓出の多い剣士たちは等しく攘夷に発し勤王・佐幕に分かれた / 山田宗睦 / p40〜49
人斬りにあらず 河上彦斎 彦斎は信念と裏づけされた思想によって人を斬った! / 滝口康彦 / p126〜138
読者招待席 知られざる剣客 幻の剣士富士亦四郎吉春 富士浅間流 / 遠藤秀男 / p252〜255
<抜粋>
4月、「山岳 69(128)」が「日本山岳会」から刊行される。   pid/6065008
小島烏水論待望 / 加納一郎 / p113〜116
日本山岳会と自然保護--富士山ケーブルから連峰スカイラインまで / 渡辺公平 / p117〜125
高所登山の忘れ物 / 金坂一郎 / p126〜132
7月、村山広甫が「法律時報 47(8) .p149〜152」に「神体山として宗教活動に必要な富士山頂(最判昭和49.4.9)」を発表する。
8月、篠原博が都留文科大学紀要編集委員会編「都留文科大學研究紀要 (通号 11)
 .p49〜65」に「富士山の自然保護」を発表する。
12月、地学研究編集部編集・監修「雑誌 地学研究 = Journal of geoscience 26(10-12)」が「日本地学研究会」から刊行される。 pid/3222601
新潟県苗場山山頂部の傾斜地泥炭地の花粉分析 / 辻誠一郎 / p361〜364
雑報 冨士山麓の人穴探検の昔物語 / K.Masutomi / p360〜360
地史学-2-先カンブリアの地史(講座) / 青山信雄 / p365〜369
新著紹介:渡辺万次郎著・出宝次郎萬談 / 宮久三千年 / p364〜364
雑報 富士市自然公園の「火山球」失踪 / 前嶋義寸 / p372〜372

12月、遠藤秀男が「富士宮むかし語り」を「緑星社出版部」から刊行する。  pid/9538053
序章――奇妙な体験――
郷土史との出合い / 1
女行者と人穴 / 5
呪われた人穴 / 8
その後の人穴 / 14
第一章―古老の語りぐさ― / 21
(1)明治時代の生活 / 24
(2)人穴村の祭り / 25
(3)宿屋にまつわる怪談 / 28
(4)明治の馬車鉄道 / 32
(5)大宮にタクシー走る / 34
(6)芸者の町大宮 / 36
(7)村山の法印さん / 39
(8)杉田の子安さん / 51
(9)天保の百姓一揆 / 55
(10)石川医院開院のころ / 59
(11)古墳を堀った話 / 63
(12)富士川のつり橋 / 69
(13)富士川通船と富士宮 / 75
14)富士根のむかし話 / 80
(15)星山の遺跡さまざま / 84
(16)富士宮北部の民俗行事 / 88
(17)万野士族の生活 / 90
(18)昭和初期の富士登山 / 100
(19)富士登山者と大宮 / 104
第二章―曽我伝説と
   →遺跡の考察― / 109
ウソの多い曽我伝説 / 111
曽我伝説のあらまし / 112
曽我兄弟の討たれた場所 / 115
曽我兄弟の遺体のゆくえ / 121
各地にある曽我八幡 / 127
宝物開帳と遺品の謎 / 132
第三章―古文書にみる富士宮― / 145
一、古文書にみる事件史 / 148
(1)盗賊の横行に悩む庶民 / 148

(2)神田橋かけかえ割当金一件 / 151
(3)人質をとられた水争い / 155
(4)山方騒動一件 / 159
二、古文書にみる災害史 / 164
(1)安政の大地震 / 164
(2)飢饉の話 / 167
(3)大宮町大火 / 172
(4)天災地変雑録 / 174
三、古文書にみる庶民生活 / 179
(1)乞食に手をやく村々 / 179
(2)村の明細帳 / 182
(3)水車とりこわし一件 / 185
(4)万野原開発と用水 / 190
四、古文書さまざま / 194
(1)富士山の雑話 / 194
(2)男か女かわからぬ男 / 195
(3)浪人に手をやく / 195
(4)村山へ聖護院の宮様くる / 196
(5)富士山で死ぬ行者 / 197
(6)お茶の製造史 / 200
(7)大宮町は四町の
   →総合体だった / 202
(8)明治五年の捨児調べ / 203
(9)山本勘助は郷土の人か / 205
(10)富士山と御林守 / 208
第四章―郷土史余録― / 221
一、明治時代の手まり歌 / 223
二、鉄道唱歌 / 224
三、人穴の修業者 / 225
四、幕府の軍用金集め / 231
五、大正時代編集の村誌 / 235
あとがき / 245
〇この年、文化財建造物保存技術協会編「重要文化財北口本宮富士浅間神社本殿修理工事報告書」が「重要文化財北口本宮富士浅間神社本殿修理委員会」から刊行される。
〇この年、酒井茂男が「酒匂川 : 酒匂川の沿革と氾濫の歴史 特集号」を「酒匂川水系保全協議会」から刊行する。 pid/9582333
はじめに
古代・中世期
酒匂川の歴史
曽我山麓の流路説
足柄平野の地勢
古代の流路
中世期の流路
後北条氏時代の足柄平野の水源
変転した酒匂川の流路
箱根路と川越え
近世期I
大久保氏の河川合流計画
大口土手最初の記録
大河通り惣堤間数改帳
人力による大川移動の困難
岩流瀬土手の記録
地形からみた酒匂川と流域
地名よりみた酒匂川と流域
流域の地蔵尊について
金手村の川成田地
酒匂川の形状―土手と用水―
近期世II
宝永山の噴火 / 57
足柄上下両郡代官支配となる / 58
史上最大の洪水 / 60
大口土手が決壊しての酒匂川 / 62
流路復旧による東西村々の争い / 63
宝永五年からの酒匂川 / 68
大口土手のための代官支配 / 70
文命堤 / 70
享保十一年(東方村々)の水害 / 72
享保十二年の控帳 / 74
享保十五年の水害 / 77
享保十六年の水害 / 77
六ケ村名主の嘆願 / 77
藩主の訴状 / 92

近世期III
御見分井沢弥惣兵衛
享保十七年吉田嶋村の水害
善兵衛日記
享保十九年の水害
寛政三年の水害
享和二年の水害
天保の借用金
付論
川音川の洪水
酒匂堰
論考
田地用水の取水場であった大口土手
江戸時代を通しての支配者と酒匂川
水害の原因
急流の蛇行と水害の原因
文命堤―田中丘隅と蓑笠之助―
後世に書かれた大口土手の歴史
大口土手の沿革
水魔と闘う三百年
三角土手
結果論
酒匂川の現状と将来

〇この年、川崎敏が「富士箱根」が「木耳社」から刊行される。 pid/9569257
第一章 富士箱根の歴史と伝説
原始時代から古代の富士箱根 / 1
中国の古典と『古史伝』による富士山 / 5
箱根温泉の由来 / 8
『竹取物語』と富士山 / 12
富士川の合戦 / 17
富士の巻狩と曽我兄弟の仇討 / 21
小田原城の興亡 / 25
『人国記』に現われた駿・甲・相 / 29
山岳信仰と富士講 / 33
北斉の把えた『富嶽三十六景』 / 39
広重の把えた『富士三十六景』 / 44
富士山の噴火史 / 50
富士山の風穴と伝説 / 54
芦ノ湖の水を落した深良水門 / 58
駿河半紙の始まり / 61
ケンプエルの江戸参府紀行 / 65
ツンベルグの日本紀行 / 68
シーボルトの江戸参府紀行 / 72
女を厳重に取締った箱根関所 / 76
箱根駕籠かき唄その他 / 80
第二章 富士箱根七宿の今昔 / 89
宿場と城下町をかねた小田原 / 91

関所のあった箱根 / 96
宿場として発達した三島 / 100
交通の要地に発達した沼津 / 106
千本松原にできた原宿 / 110
宿場から製紙都市になった吉原 / 114
富士川の渡河地点にできた蒲原 / 118
広重の画いた富士箱根七宿 / 122
第三章 富士箱根の道と峠 / 127
古代から中世の富士箱根道 / 129
近世の富士箱根道 / 134
富士箱根の東海道の道筋 / 137
東海道名所図会の富士箱根(一) / 139
東海道名所図会の富士箱根(二) / 143
明治以後の富士箱根付近の交通 / 148
箱根越の新旧道路と地形 / 151
古代から中世の足柄峠 / 157
歴史の中の箱根峠 / 160
乙女峠・長尾峠・湖尻峠など / 164
第四章 富士箱根の文学 / 169
万葉歌人の歌った富士山 / 171
万葉歌人の歌った足柄山 / 176
都良香の『富士山記』 / 178

富士山を詠める古歌 / 183
足柄や箱根を詠める古歌 / 186
富士川や浮島ガ原を詠める古歌 / 188
在原業平の東下り / 193
藤原孝標女の『更級日記』 / 195
『海道記』の足柄越し / 199
『東関紀行』の箱根越し / 204
阿仏尼の『いざよい日記』 / 208
道興准后の『廻国雑記』 / 212
林羅山の『丙辰紀行』 / 216
芭蕉の『野ざらし紀行』 / 219
井上通女の『帰家日記』 / 223
加茂真渕の『岡部日記』 / 227
太田南畝の『改元紀行』 / 232
滝沢馬琴の『羇旅漫録』 / 235
富士箱根の古句 / 241
東海道中膝栗毛 / 246
白拍子の『庚子道の記』 / 252
北村透谷の『富嶽の詩神を思ふ』
斉藤茂吉の『強羅雑記』 / 260
小泉八雲の『富士山』 / 264
富士を愛した若山牧水 / 267
近松秋江の『箱根の山々』 / 273
野上豊一郎の『湖水めぐり』 / 277
太宰治の『富嶽百景』 / 280
富士箱根を把えた花袋と直哉 / 284
川端康成の『純粋の声』 / 288
富士箱根を愛した歌人と俳人 / 291
富士や五湖を愛した詩人 / 296
富士箱根を舞台とした現代作家 / 305
富士箱根の文学碑めぐり / 310
第五章 富士箱根の地誌と風土 / 317
富士火山・富士五湖の生いたち / 319
箱根火山・芦ノ湖の生いたち / 323
富士箱根の湖沼 / 327
富士箱根地方の四季 / 332
富士山の植物 / 336
富士山の動物 / 340
富士山の眺望 / 344
富士という地名 / 349
ミカン・茶・酪農 / 353
岳南のパルプ製紙工業 / 357
富士の観光 / 360
箱根の観光 / 365
富士箱根の風土 / 369
あとがき / 372

1976 51 1月、服部泰英が「土木技術資料 = Civil engineering journal : 土木技術の総合情報誌 18(1)  p15〜19 土木研究センター」に「富士山大沢崩れ対策に関連したグラウト試験」を発表する。 pid/3241751
(重要:掲載予定)



3月、丸田恵美子,佐伯敏郎が日本生態学会誌編集委員会編「日本生態学会誌 = Japanese journal of ecology 26(1) p.p25〜35」に「富士山におけるイタドリの蒸散と葉温〔英文〕」を発表する。
6月、丸田 恵美子が日本生態学会誌編集委員会編「日本生態学会誌
= Japanese journal of ecology 26(2) p.p101〜105」に「富士山におけるイタドリの芽生えの定着〔英文〕」を発表する。  
9月、薄井宏編著「森林生態学論文集  鈴木時夫博士退官記念論文集刊行会」が刊行される。
屋久島の植生 鈴木時夫 1ー75
富士山の亜高山帯の森林植生、およびスバルライン沿線の森林破壊とその復元について 前田禎三・,宮川清,宮崎宣光・,寺師健次 77ー132
ブラジル北東部の植物生態 林一六・,沼田真 133ー151
名古屋市内の社寺林植生 落合圭次 153ー178
屋久島天然林の伐開による林床植生の影響について 鈴木和子・,鈴木時夫,後藤弘子 179ー195
人工林の植物社会学的研究(3)ーカナワラビ型林床植物の塩類濃度と生態学的意義ー 薄井宏・,加藤正樹 197ー220
12月、日本ナショナルトラスト編自然と文化 冬季号」が刊行される。 pid/6067682
特集 山の信仰と民俗 日本ナショナルトラスト
修験道の歴史瞥見 / 五来重 / p8〜13
山岳他界観 / 小松和彦 / p14〜17
修験道と修験者 / 月光善弘 / p18〜21
修験とその現代的意味 / 仲田順和 ; 山折哲雄 / p22〜26
富士山を作った人たち / 岩科小一郎 / p32〜35
なにげない風景 丹波の山里 / 稲垣喬方 / p36〜37
山岳遺跡 / 三宅敏之 / p38〜42
山岳信仰と古い道 / 宮本袈裟雄 / p43〜45
木地屋と山の信仰 / 橋本鉄男 / p46〜48
炭焼きの生活 / 河岡武春 / p50〜52
山の民またぎ / 野村伸一 / p54〜56
山岳信仰の霊山としての早池峯山の開発と保護 / 小野泰正 / p58〜62
神の使いの動物たち 狼・オコゼ / 野村伸一 / p31〜31
神の使いの動物たち 白い動物 / 野村伸一 / p41〜41
山の伝承 山の怪異・磐司磐三郎 / 宮本袈裟雄 / p49〜49
山の伝承 山争い / 宮本袈裟雄 / p53〜53
山の伝承 山姥 / 野村伸一 / p53〜53
山の伝承 神尾山の神・一つ目 / 野村伸一 / p57〜57

〇この年、和歌森太郎編「日本宗教史の謎 上」が「佼成出版社」から刊行される。
発行年:1976・2 1977 1976
神話(鳥越憲三郎)
卑弥呼(黛弘道)
高松塚(藤沢一夫)
鑑真(宮川寅雄)
天皇信仰(宮田登)
聖徳太子(1)(中尾尭)
聖徳太子(2)(林幹弥)
法隆寺(田村円澄)
道鏡(今井雅晴)
佐八幡(中野幡能)
行基(井上薫)
役小角(宮本袈裟雄)
修験道の咒歌(H.O.ロタモンド)

最澄(鶴岡静夫)
空海(宮坂宥勝)
道真(今井雅晴)
西行の地獄(山折哲雄)
熊野信仰(五来重)
補陀落渡海(五来重)
真言立川流(村岡空)
高野山(村岡空)
空也(五来重)
法然(伊藤唯真)
明恵(鎌田茂雄)
ミイラ信仰(戸川安章)
親鸞(松野純孝)
日蓮(中尾尭)
一遍(今井雅晴)
国東文化(中野幡能)
天狗(宮田登)


〇この年、和歌森太郎編「日本宗教史の謎 下」が「佼成出版社」から刊行される。 
発行年:1979・2 1976・5
一休宗純(市川白弦)
日親(中尾尭)
一向一揆(新行紀一)
恵瓊(河合正治)
キリシタン布教(助野健太郎)
崇伝と天海(圭室文雄)
東照大権現(宮田登)
良寛(山折哲雄)
黄檗宗(平久保章)
かくれキリシタン(片岡弥吉)

かくれ念仏(小栗純子
)
不受不施派(中尾尭)
祖師信仰(中尾尭)
円空(飯沢匡)

流行神(宮田登)
伊勢信仰(西垣晴次)
富士信仰(宮田登)
天理教(村上重良)
大本(小島信一)
踊る宗教(藤井正雄)

靖国神社(大浜徹也)
遍路の托鉢(真野俊和)

性神信仰(宮田登)
山の神とオコゼ(千葉徳爾)
稲荷信仰(宮本袈裟雄)
弁天信仰(宮田登)
おしらさま(楠正弘)
稚児(萩原竜夫)
沖縄の民間巫女(桜井徳太郎)



1977 52 3月、住谷雄幸が国立国会図書館利用者サービス部編「参考書誌研究 = Reference service and bibliography 14 p1〜12」に「江戸期の富士登山にかんする二つの写本 : 『隔掻録』と『冨岳雪譜』」を発表する。
8月、富士急行50年史編纂委員会編集製作「富士山麓史」が「富士急行株式会社」から刊行される。 pid/9569798
序 /口絵
富士山麓のあゆみ 総監修 文学博士・
  →学習院大学長 児玉幸多
富士北麓開発のあゆみ
  →山梨郷土研究会理事 飯田文弥
まえがき
第1節 古代の富士北麓
第2節 郡内領の成立と中世の北麓
第3節 江戸時代の岳麓
第4節 明治前期の富士山北麓
第5節 中央線開通前後の岳麓の変貌
第6節 山麓開発構想の進展
第7節 富士山麓電鉄と北麓
第8節 北麓開発の展開
富士南麓開発のあゆみ
  →静岡大学教授 若林淳之
第1節 古代の南麓
第2節 中世の南麓
第3節 江戸時代の南麓―
  →富士講の発達と宝永噴火―
第4節 明治維新と浅間神社―
  →排仏毀釈と信仰の変質―
第5節 深まる甲駿の交流
第6節 東海道本線の開通と地域の変ぼう
第7節 観光の開発
第8節 戦後の富士山麓
富士山をめぐる交通網の形成 理学博士・
  →東京学芸大学助教授 青木栄一
はじめに
第1節 明治初期の富士山をめぐる交通網
第2節 幹線鉄道の建設計画と誘致
第3節 富士川筋駿甲連絡交通の改善
第4節 富士山北麓地域における
  →馬車鉄道網の整備
第5節 富士山麓電気鉄道の建設と意義
第6節 山麓交通網の近代化
第7節 第二次大戦後における
  →山麓交通網の整備
むすび
富士山麓の文化財
  →山梨大学教授 磯貝正義
はじめに
第1節 名勝
第2節 天然記念物
第3節 重要文化財
第4節 山梨県指定文化財
第5節 山梨県の文化財概観
富士南麓の文化財
  →静岡大学教授 若林淳之
はじめに
第1節 国指定文化財のさまざま
第2節 県指定文化財のさまざま
富士急行50年のあゆみ
口絵 グラビア
第1章 黎明開拓時代
グラビア
第2章 建設推進時代
第3章 成長躍進時代
富士急行50年のあゆみ・資料編
富士急行株式会社 会社現況 役員一覧
 →業務および現業組織図 富士急グループの歌
富士急グループ―関係会社の全容―
富士急行 鉄道車両史
バス発達のあゆみ―シボレー11人乗りから
  →グランドサロンバスまで―
富士急行 観光事業のあらまし
安全―全国有数の無事故会社として―
自然保護を使命として
自然科学への貢献―富士山総合学術調査
  →報告書「富士山」の刊行―
創立50周年記念事業の数々
年表―社内関係・山麓関係―
写真・資料提供ご協力者
参考文献
『富士山麓のあゆみ』編 監修ならびに執筆者
編さんを終えて


8月、矢島佳明・小塚通正編「城郭学から見た富士郡下方荘 第1巻」が「 富士山叢書刊行会」から刊行される。 pid/9537456
D、戦国時代の合戦資料 / p53
年代古事記―参考妙法寺記下
東国紀行―連歌師宗牧 / p54
駿河志料―北条・武田古戦場 / p58
北条記―駿河海にて船軍の事 / p61
<抜粋>
12月、岩科小一郎が「あしなか (156) p18〜20 山村民俗の会」に「富士山の絵札」を発表する。 pid/4430849
〇この年、遠藤秀男編「目でみる富士宮の歴史」を「緑星社出版部」から刊行する。  pid/9538059
文化のあけぼの / 18 歴史時代 / 30 富士宮の今昔 / 182
〇この年、「グラフィックガイド 富士山 : 富士五湖 朝霧高原」が「学習研究社」から刊行される。 pid/9569797
特別付録 富士見十三州輿地之全図(部分)
折込 葛飾北斎 富嶽三十六景 凱風快晴
富士の自然
四季の忍野富士
富士遠望
富士の雲
富士を見た旅 岡部一彦
伝説に彩られた信仰の山 遠藤秀男
北斎と富士 桜田常久
富士五湖周遊 野田宇太郎
青年期の大火山 町田洋
富士山の気象 藤村郁雄
変化に富む富士五湖 山本荘毅
随想
私の富士 澤野久雄
富士五湖を織る 真鍋博
日本人の美の根源 嘉門安雄

名画に見る富士 横山操/富岡鉄斎/横山大観
 →小松均/林武/梅原龍三郎
画題としての富士 田中穣
富士の植物 篠原博

青木ヶ原
二合目 三合目
五合目
お中道から山頂
富士の迷路青木ヶ原 小川孝徳
富士の洞穴探検 立木和人
富岳風穴
鳴沢氷穴
西湖コウモリ穴
駒門風穴
大日穴
富士登山 )
富士周辺コースガイド 渡辺正臣
富士スバルライン
吉田口登山と須走口下山
富士宮口登山と御殿場口下山

お中道めぐり
お鉢めぐり
三ッ峠ハイキング
鹿留山ハイキング
東海自然歩道散策
富士への古道 今井金吾 遠藤秀男
富士の登山道
明治の登拝風景
江戸の富士登拝
樹海を行く湖の旅
富士山麓レジャーガイド
山中湖
忍野
富士吉田
河口湖
西湖
精進湖
本栖湖
朝霧高原
表富士
須走
御殿場
巻末資料 観光バス周遊ガイド 観光一覧
  →キャンプ場山小屋案内 富士山行程図
地図 富士山地図
登山地図
山頂地図
富士周辺ドライブマップ
1978 53 4月、五来重監修/鈴木昭英編「山岳宗教史研究叢書, 9 富士・御嶽と中部霊山」が「名著出版」から刊行される。
富士・御嶽と中部霊山 : 総説 / 鈴木昭英
富士信仰の成立と村山修験 / 遠藤秀男
創成期の富士講 : 角行と身禄 / 岩科小一郎
富士の御師 / 大森義憲
七面山の信仰 / 中尾堯
甲斐金峰山と修験道 / 清雲俊元
御嶽信仰の成立と御嶽講 / 生駒勘七
近世御嶽信仰の実態 / 宮田登
木曾御嶽の霊神碑 / 児玉允
秋葉山の信仰 / 武井正弘
浅間山系三山の信仰と修験道 / 萩原進
信濃皆神山の修験 / 米山一政
諏訪の御射山(みさやま)信仰 / 金井典美
信州の山の神信仰 / 箱山貴太郎
戸隠修験の変遷 / 米山一政
江戸時代における戸隠御師 / 宝月圭吾

飯繩修験の変遷 / 小林計一郎
妙高山信仰の変遷と修験行事 / 大場厚順
妙高山信仰と年中行事 / 安達恩
米山薬師と米山講 / 大関政子
八海山信仰と八海講 / 鈴木昭英
五頭山と浄土信仰 / 中野豈任
二王子信仰と田貝修験 / 佐久間惇一
越後における白山信仰の浸透 / 高岡功
佐渡の山岳信仰 : 金北山・檀特山を中心に / 鈴木昭英


4月、新田次郎監修(美しい日本シリーズ) 写真 富士山 白籏史朗」が「国際情報社」から刊行される。 
12月、萱沼英雄が「山梨学院大学一般教育部論集 1 p.35-54」に「北富士の総合開発(その1)」を発表する。
12月、深田久弥著「日本百名山」が「新潮社」から刊行される。 (新潮文庫 草220 B)
〇この年、「静岡県史蹟名勝天然紀念物調査報告 第1巻 」が「静岡県図書館協会」から刊行される。pid/9537836
靜岡縣史蹟名勝天然紀念物調査報告 第三集
 駿東北部に存する板倉式倉庫 委員 C水吉彦

 最近に調査したる駿東富士の
  
古墳につきて 委員 足立鍬太カ
靜岡縣史蹟名勝天然紀念物調査報告 第七集
 國寶靈山寺仁王門 / 卷頭
 久能寺の研究 委員 足立鍬太カ
 磐田周智兩郡内の古城址 委員 鷲山恭平

富士山頂の埋經につきて 委員 足立鍬太カ
名勝足高(愛鷹)山の概説 委員 C水吉彦

<抜粋>

1979 54 2月、萱沼英雄が古屋真一学院長古稀記念論文集編集委員会編「古屋真一学院長古稀記念論文集  山梨学院」に「富士山と薬草」を発表する。
2月、全国治水砂防協会編「砂防と治水 11(4)(24) 」が刊行される。 pid/3272969
〔口絵写真〕--大規模な崩壊地と砂防--富士山大沢崩れ/常願寺川源山地
  揖斐川上流白谷/男体山大薙/小渋川茶臼山/安倍川大谷崩れ
  
早川七面山
〔論説〕--年頭処感 / 矢野義男 / p2〜3
〔報告〕--全国治水砂防促進大会ひらかる / p4〜13
生きた砂防 / 尾崎雅篤 / p14〜19 (0011.jp2)
〔座談会〕 新進技術者による砂防の現状と
  →将来を語る--砂防10年生大いに語る / p20〜27
大谷川流路工工事報告 / 井口英明 / p28〜33
火山と土石流と砂防と--桜島の砂防 / 山内修 / p34〜39
流路工計画の考え方(II) / 池谷浩 / p40〜43
災害復旧事業の'いろは'(その2) / 友松靖夫 / p44〜53
〔報告〕--砂防だより--中国編(その2) / p54〜63 (0031.jp2)
〔会員の頁〕--桜島の火山活動に関係する防災対策の
  →実情について / 横山金盛 / p64〜66
砂防断想 / 矢野道 / p67〜69
3月、現富士吉田市歴史民俗博物館が「富士吉田市郷土館」として開館する。
6月、藤村郁雄が「静岡地学 39 p.21-33」に「富士山における溶岩洞穴の形成過程」を発表する。
.p318〜325」に「富士山が噴火する日」を発表する。
10月、「小学一年生 35(7) 」が「小学館」から刊行される。
《10月の理科観察》にわにくるとり / 吉井正 ; 佐伯敏子 ; 伊藤信男 ; 管原光二 ; 清原一秀 / 9
《社会科ルポ》富士山レーダー / 気象庁 ; 板井れんたろう ; はやし栄子 / 137
10月の詩「かみ」 / 谷川俊太郎 ; 和田誠 / 16

親と子の童話館の「わたしがふたり」 / 灰谷健次郎 ; 坪谷令子 / 169
赤毛のアン森のおうちセット / /
人気ものなぞなぞブック / /

(略)
11月、藤村郁雄が「静岡地学 40 p.7-10」に「富士山における溶岩洞穴の形成過程(続)」を発表する。
11月、警視庁警務部教養課編自警 61(11)  p50〜61  自警会」に「霊峰富士を仰ぎ、お茶とミカンの花咲く風光明媚な国「しずおか」――静岡県」が掲載される。 pid/2706900
〇この年、芳賀登が「風土と歴史 ; 6 東海の風土と歴史」を「山川出版社」から刊行する。 pid/9570020
序 海上の道
伊勢の海
伊良湖と大王崎
海つ道――東海道
東と西の廻廊
大昔の東海
登呂と弥生文化
富士の噴火
富士浅間信仰
1 常世神とアマテラス
常世の国と常世神
大生部多と秦河勝
東国と志多羅神
伊勢国の成立
アマテラスの成立と伊勢神宮創始伝説
伊勢大神宮の成立とその神事
伊勢神宮の経済的基盤の
  →変化――日本の惣廟化
伊勢信仰の普及と参宮の集団化
2 東国への海つ道
万葉と東海
尾張氏と熱田神宮

尾張国郡司の騒動
東海道の変遷
浜名湖と浜名橋
池田荘と池田宿
3 京・鎌倉の間
鎌倉殿と京洛
伊勢平氏
東下りの道
『曽我物語』の世界
日蓮と熱原法難
南北朝の動乱と今川氏
京風のなかの今川文化

4 海道一の弓取
戦国大名今川氏の領国支配
武田氏の源流と甲斐国
武田信玄の人は城
信玄と勝頼
織田信長の上洛と天下統一
信長の戦法と人柄
伊勢・伊賀の一揆衆

豊臣政権の基盤
5 『三河物語』の世界
『三河物語』と譜代のこころ
松平より徳川へ
東照大権現%ソ川家康への道
駿府九六ヵ町の繁栄
駿府の町内自治と二丁町
漆器と富士川舟運
6 伊勢路の賑わいと伊勢参り
伊勢路の賑わい
伊勢の御師
伊勢踊とおかげ参り
桑名と伊勢路の入口
吉田船町と大湊・河崎
伊勢の遊里――古市
御札降りとええじゃないか
7 上方の風と江戸の風
上方と江戸との間
名古屋城と名古屋
名古屋の町風と徳川宗春
芸文の町――名古屋
濃尾の開発と縞木綿
浜松と賀茂真淵
遠州国学の伝統

甲州と江戸
8 東海道中膝栗毛
本陣と旅籠
大名行列

宿場の繁栄と飯盛女
箱根・大井川・新居
東海道の脇街道
一九・広重・江漢
岡崎宿と吉田宿
崋山と真澄
東海道中の歌
9 伊勢商人と甲州商人 / 215
伊勢店と奉公人 / 216
伊勢商人――三井 / 219
三井の経営 / 222
射和の商人 / 224
松坂の文人たち / 225
甲州商人の成立 / 229
10 富士のたつ影 / 235
富士の歴史 / 236
富士御師と富士講 / 238
北斎と広重の描いた富士 / 241
富士の開発と登山 / 246
富士の化粧水と噴火予知 / 249

11 静岡藩の成立と文明開化
黒船来航と下田・横浜開港
東海諸藩と草莽隊
駿府藩の成立
静岡藩の殖産興業
静岡県の文明開化
静岡茶と静岡の繁栄
12 自力更生の道
自力更生と報徳社
岡田良一郎と報徳
庵原郡杉山村の片山信明
羽田野敬雄と養蚕・製糸
春日井騒動と林金兵衛
養殖と用水
渥美農業―ビニールハウス温室村
豊田と織機・自動車
企業城下町―豊田
13 東海道線と近代化
東海道か中山道か
東海道線の開通
東海道線の江尻と清水
清水港と茶貿易
蚕糸の都*L橋の女工哀史
伊豆とその温泉郷
熱海線今昔―丹那トンネル開通
東海と北陸の差
14 明日の東海
東海の人々の闘い
中京経済圏
四日市臨海工業地帯の発展
四日市公害
静岡の地域開発と公害
山梨の近代化
山の幸・海の幸
あとがきにかえて



1980 昭和55 1月、産業技術総合研究所地質調査総合センター編地質ニュース (305)」が「実業公報社」から刊行される。pid/3238528
口絵 富士山の熔岩洞穴 / 浜野一彦 熔岩洞穴の構造と成因について / 濱野一彦 ; 田中収 ; 河西秀夫 ; 服部清二 ; 戸沢義和 / p50〜63
2月15日、新田次郎が亡くなる。(享年68歳)
4月、「旅 54(4)[(637)]  日本交通公社 日本旅行協会 新潮社」が刊行される。 pid/7887886
特集 花と木のある風景 植物交際術入門 ●富士山麓の草木仙人に訊く / 工藤和子 / p72〜75
特集ガイド 花と木のある風景 花咲くドライブウェイ
  三瓶アイリスライン/桜と山ツツジの富士スカイライン/下北はまなすライン/長野アップルライン/湯河原オレンジライン・他 / 生内玲子 / p125〜129
4月、山梨日日新聞社企画局出版部編 「武田史跡めぐり」が「山梨日日新聞社」から刊行される。  pid/9538237
甲斐源氏の発祥
正覚寺
谷戸城跡
清光寺
願成寺
武田信義の墓
武田八幡神社
勝頼夫人の願文
新府城跡
武川衆
自元寺
舞鶴の松・神代桜
幸燈宮・高竜寺
柳沢氏
海岸寺
信光寺
獅子吼城跡
平塩岡
白雲寺・百坊
久遠寺
戦国武将の計算
本国寺
南松院
龍雲寺
下山大工
南部氏
円蔵院
最恩寺
放光寺
安田義定
恵林寺
信玄と快川
向嶽寺
御旗・楯無
雲光寺
清白寺
山梨岡神社
大井俣窪八幡神社

信盛院
小田野山城跡
洞雲寺
浄古寺城跡
川田館跡
慈眼寺
広厳院
一宮浅間神社
美和神社
小山城跡
勝沼氏館跡
大善寺
景徳院
長篠の戦い
熊野神社
武田氏館跡
円光院
大泉寺
法泉寺
東光寺
諏訪頼重の墓
武田義信の墓
金桜神社
穴切神社
信立寺
光沢寺
一蓮寺
秋山光朝遺跡
椿城
義清神社
慈照寺
長谷寺
長盛院
信玄堤
黄梅院跡
天沢寺
小山田氏
岩殿城
長生寺
小山田氏館跡
勝山城跡
北口浅間神社
御室浅間神社
長野史跡めぐり
新海神社
生島足島神社
海津城
八幡原
典厩寺
小諸城
上原城跡
諏訪大社
高島城
塩尻峠
松本城
高遠城
建福寺・光久寺
文永寺・長岳寺
木曽氏



6月、萱沼英雄 文,飯島志津夫 写真・編集「富士五湖風物誌 : 富士おろしの詩」が「文一総合出版」から刊行される。 pid/9538208
冨士講の道
河口湖南岸に沿って
鳴沢から本栖湖へ
精進・西湖と御坂山麓
河口湖をめぐる
岳麓の道祖神
吉田の祭り
冨士と馬と街道
忍野へ
手仕事のある生活
豊作への祈り
山中湖畔にて
おわりに
あとがき
各種問合わせ先
観光
民宿
キャンプ場
山小屋
6月、採集と飼育委員会編「採集と飼育 = Collecting and breeding 42(6)」が「日本科学協会」から刊行される。pid/2294417
生物随想 遺伝制御-遺伝学の未開地 / 西山市三 / 296〜297
特集 富士の自然 / 清水清 ; 中村俊彦 ; 花野井忠司 ; 植松春雄 / 298〜316
エゾサンショウウオとその幼形成熟現象 / 森谷常生 ; 牧野佐二郎 / 317〜322
イシカワガエルの生態 / 宇都宮妙子 ; 勝連盛輝 ; 宇都宮泰明 / 323〜325
やさしい形態学(2)葉の形態A / 小林萬壽男 / 328〜33
栽培植物と文化(6)多彩な栽培植物を開発 / 中尾佐助 / 334〜337
<抜粋>

7月、萱沼英雄編「写真集明治大正昭和富士吉田 : ふるさとの想い出133」が「 国書刊行会」から刊行される。pid/9538283
まえがき
金鳥居の街
吉田口登山道
上吉田宿
富士北麓の特産品
明見宿
農村忍野
入会山と軍隊
富士五湖
新倉掘抜と出口集落
地蔵丸尾と船津関
発電事業
風俗
天災
学校
交通
工業試験場
郡内織
下吉田
付録
富士吉田年表
近・現代の富士吉田を理解するために
収録写真一覧

7月、中日新聞静岡支局編 「富士山 : 歴史と風土と人と」が「中日新聞本社」から刊行される。 pid/9538238
大いなる生成
誕生
活火山
宝永噴火
大沢崩れ
溶岩洞穴
青木ケ原樹海
火山灰地
地下水
富士五湖
位置のナゾ
眠れる巨人
気象の不思議
高山気候
風は西から
動かない雲
データがない
聖者の火
植物の帯
霧中の妖怪
氷点下の世界
御厨の私雨
山頂観測
レーダー
四季
生物の盛衰
ライチョウ放鳥作戦
幻の特産種
変わる繁殖地
消えたコウモリ
クマ
登山する動物
モグラ東征
ドブネズミ
オオカミ昨今
富士巻狩り
動物の高所順応
緑の登山者
高山のピンチヒッター
自然のバランス
秀峰と人
伊奈半左衛門忠順
二組の義民
二宮尊徳と小林平兵衛
伴野佐吉
スタール博士
野中至
佐藤順一
梶房吉と長田輝雄
藤村郁雄
阿部正直
津屋弘逵
池谷貞一と湯山五策
高田ミ
若山牧水
新田次郎
半田昌雄
岡田紅陽
黒沢明
遠藤秀男
光永星郎
登山史
伝説の登山
御師
富士講
廃仏棄釈
御殿場口
周遊道の開通
合目呼称
遭難
外人の登山
山頂所有
浅間神社
提訴へ
裁判十七年
交通と産業
戦国以前の交通
幻の甲信鉄道
身延線
馬車鉄道
丹那トンネル
近代工場の成立
風土と民俗
正月行事
春・夏の行事
秋・冬の行事
変わった風習
伝説
祭り・芸能
秀峰と現代
自然動物公園
放牧
登山ラッシュと環境


8月14日、富士山の八合目から六合目にかけ大規模な落石事故が発生、死者12人、負傷者は29人を数える国内最悪の惨事となる。
8月、伊藤幸司が「岳人 (398)
p178〜182 岳人社」に「連載 五万分一地形図『富士山』を歩く(15)大沢崩れ」を発表する。 pid/6023213
8月、日本洞窟協会(秋芳町)編集富士山の溶岩洞穴・溶岩樹型の地質学的観察 第2巻第3号」が「日本洞窟協会」から刊行する。  所蔵:静岡県立中央図書館
9月、が「岳人 (399) 岳人社」に「連載 五万分一地形図『富士山』を歩く(16) (最終回) 山頂」を発表する。  pid/6023214
伊藤幸司著「連載 五万分一地形図『富士山』を歩く (1)〜 (16)」についての内訳
1 岳人 (384)  p129〜134 1979-06 (1)富士山の全身像 pid/6023198
2 岳人 (385)  p146〜150 1979-07 (2)小御岳と古富士 pid/6023200
3 岳人 (386)  p129〜133 1979-08 (3)河口湖 pid/6023201
4 岳人 (387)  p129〜135 1979-09 (4)浅間神社 pid/6023202
5 岳人 (388)  p129〜133 1979-10 (5)面積四平方キロの村 pid/6023203
6 岳人 (389)  p129〜133 1979-11 (6)恩賜県有林 pid/6023204
7 岳人 (39